JP2004065674A - エネルギー照射型の治療装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アプリケータ(200)の先端部と照射窓(280)との間に、アプリケータ(200)の軸線方向に沿って、2つ以上の圧力センサ(270)を設ける。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、血管、食道や直腸等の消化管、尿道、腹腔等の生体内腔や管腔に挿入部を挿入し、病変部位にレーザ光等のエネルギーを照射して加熱治療を行うエネルギー照射型の治療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エネルギー照射型の治療装置は、生体腔又は生体に施した小切開から長尺状の挿入部を挿入し、その生体の病変部位に選択的にレーザ光等のエネルギーを照射し、病変部位の組織を加温、変性、壊死、凝固、焼灼または蒸散させて消滅、治癒させるものとして知られている。
【0003】
このエネルギー照射型の治療装置では、挿入部を生体に対して正確に位置決めし、治療中にその位置がずれないようにしておくことが必要である。挿入部の軸線方向の位置ずれが生じると、エネルギーが病変部位に正確に照射されず、期待した治癒効果を得ることができないおそれがあるからである。
【0004】
また、挿入部の外周面のうちエネルギーが出射する領域を生体に対して密着させておき、治療中はこの密着状態が損なわれないようにする必要がある。この密着状態が損なわれると、すなわち、生体から離れる方向に挿入部の位置ずれが生じると、エネルギーが出射する領域と生体との間に空気または液体の層が形成され、エネルギーが予期しない散乱や反射を起こし、病変部位に充分なエネルギーの照射をすることができず、期待した治療効果を得ることができないおそれがあるからである。
【0005】
上記の挿入部の位置ずれが生じないために、術者は挿入部内に設けられた内視鏡の画像を見て挿入部の位置を確認しながら治療を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のエネルギー照射型の治療装置では、術者は内視鏡の画像を目視しながら治療を行うため、術者の視線が手元から離れて、挿入部の位置がずれてしまう場合があるという問題点がある。
【0007】
また、挿入部が挿入された生体内腔に特に目印がない場合には、内視鏡の画像による挿入部の位置ずれの確認が困難であるという問題点もある。
【0008】
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、挿入部の位置ずれを目視によらないで検知することができるエネルギー照射装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)生体に挿入される長尺状の挿入部を備え、当該挿入部の外周面に設けられた照射窓部から生体組織に向けてエネルギーを照射するエネルギー照射型の治療装置において、前記挿入部の先端部と前記照射窓部との間で前記挿入部の軸線方向に沿って設けられる2つ以上の接触検出センサを有することを特徴とするエネルギー照射型の治療装置である。
(2)前記接触検出センサは、前記挿入部の軸線方向における前記照射窓部の延長線上に設けられていることを特徴とする(1)に記載のエネルギー照射型の治療装置である。
(3)さらに、前記照射窓部の挿入部基端部側に設けられた少なくとも1つ以上の接触検出センサを有することを特徴とする(1)または(2)に記載のエネルギー照射型の治療装置である。
(4)前記接触検出センサは、圧力センサであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置である。
(5)前記各接触検出センサからの信号に基づいて警報部を駆動する警報制御部を備えることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置である。
(6)前記各接触検出センサからの信号に基づいて前記エネルギーの照射を制御する照射制御部を備えることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置である。
(7)生体に挿入される長尺状の挿入部を備え、当該挿入部の外周面に設けられた照射窓部から生体組織に向けてエネルギーを照射するエネルギー照射型の治療装置において、前記挿入部の先端部と前記照射窓部との間で前記挿入部の軸線方向に沿って設けられており、生体組織との接触面積に応じた信号変化を示す接触面積検出センサを有することを特徴とするエネルギー照射型の治療装置である。(8)前記接触面積検出センサの信号に基づいて警報部を駆動する警報制御部を備えることを特徴とする(7)に記載のエネルギー照射型の治療装置である。
(9)前記接触面積検出センサの信号に基づいて前記エネルギーの照射を制御する照射制御部を備えることを特徴とする(7)または(8)に記載のエネルギー照射型の治療装置である。
(10)生体に挿入される長尺状の挿入部を備え、当該挿入部の外周面に設けられた照射窓部から生体組織に向けてエネルギーを照射するエネルギー照射型の治療装置において、前記照射窓部の近傍で前記挿入部に設けられる少なくとも一対の電極と、前記一対の電極間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、を有することを特徴とするエネルギー照射型の治療装置である。
(11)前記一対の電極は、前記照射窓部を基準として挿入部先端側および挿入部基端側にそれぞれ配置される電極からなり、前記挿入部の軸線方向に沿って配置されていることを特徴とする(10)に記載のエネルギー照射型の治療装置である。
(12)前記インピーダンス測定部による測定結果に基づいて警報部を駆動する警報制御部を備えることを特徴とする(10)または(11)に記載のエネルギー照射型の治療装置である。
(13)前記インピーダンス測定部による測定結果に基づいて前記エネルギーの照射を制御する照射制御部を備えることを特徴とする(10)〜(12)のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置である。
(14)照射される前記エネルギーは、レーザ光であることを特徴とする(1)〜(13)のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施の形態であるレーザ治療装置の概略構成図である。このレーザ治療装置は、生体(尿道)に挿入される挿入部であるアプリケータ200と、アプリケータ200に接続される制御本体100とを備える。このレーザ治療装置は、アプリケータ200の外周面の一部に設けられた照射窓280からレーザ光を患部に向けて照射することによって、前立腺肥大症、および前立腺癌などの前立腺疾患を治療するものである。
【0012】
以下の説明において、アプリケータ200の先端側方向すなわちアプリケータ200の尿道への挿入方向を「前方」とし、アプリケータ200の基端側方向を「後方」とする。また、患部にエネルギーを照射することができる挿入部の設置位置を「基準位置」と呼ぶ。より具体的には、実施形態にかかるレーザ治療装置においては、患部にレーザ光を集光させることができる尿道内におけるアプリケータ200の設置位置を「基準位置」と呼ぶ。
【0013】
照射窓280とアプリケータ200の先端部との間には、アプリケータ200の軸線方向に沿って、2つの圧力センサ271、272が設けられている。この2つの圧力センサ271、272は、アプリケータ200挿入時におけるアプリケータ200と生体との接触を検出するための接触検出センサである。そして、制御本体100は、圧力センサ271、272からの信号に基づいて、アプリケータ200の位置ずれや生体との密着状態を判断して、種々の警報を発し、レーザ光の照射を自動的に制御する。
【0014】
図2は、アプリケータ200の要部断面図である。アプリケータ200は、生体に挿入される長尺状の挿入部である。アプリケータ200は、照射窓280を通じてレーザ光を照射するレーザ照射機構240と、アプリケータ200の軸方向に沿って移動自在に設けられた内視鏡250とをその内部に有する。
【0015】
また、アプリケータ200は、内層パイプ210を備えている。内層パイプ210は、ステンレス鋼などの硬質の管状体であり、この内層パイプ210の先端側にはレーザ光を透過するための開口部211が形成されている。
【0016】
開口部211を含めた内層パイプ210の全体は、レーザ透過性のよい外層チューブ220により覆われている。この外装チューブ220により覆われた開口部211が、上述した照射窓280を構成する。
【0017】
なお、内層パイプ210および外装チューブ211の先端には、先端キャップ230が取り付けられている。先端キャップ230は丸みを帯びた滑らかな形状をしており、アプリケータ200を尿道に挿入する際に尿道内面を傷つけない構造をしている。
【0018】
次に、照射窓280を通じてレーザ光を照射するためのレーザ照射機構240について説明する。
【0019】
内層パイプ210の内部にはレーザ光を伝送するための光ファイバ241が導入されている。光ファイバ241は駆動ユニット243からの駆動力により、内層パイプ210の軸線方向に沿って往復運動する。光ファイバ241の先端近傍には固定部材242が設けられており、この固定部材242にはレーザ出射部244が回動自在に取り付けられている。このレーザ出射部244には突起244aが設けられており、内層パイプ210の軸線方向に対して傾斜して設けられた溝245と勘合している。この構造により、レーザ出射部244は光ファイバ241の往復運動に伴って傾斜角度が変化させられつつ往復運動するので、レーザ光が所望の位置に集光する。したがって、レーザ照射中におけるアプリケータ200の位置ずれを監視しつつアプリケータ200の位置を一定に保つことによって、所望の患部のみを加熱治療することができる。
【0020】
この他、アプリケータ200の照射窓280の近傍に、加熱治療される生体組織の表面温度すなわち尿道壁の温度を検出する温度検出センサ260が設けられている。
【0021】
次に、アプリケータの位置ずれを検知するための2つの圧力センサ270(第1の圧力センサ271と第2の圧力センサ272)について説明する。
【0022】
2つの圧力センサ270は、アプリケータ200と尿道との接触圧力を検出し、アプリケータ200と尿道との接触状態を検出するための接触検出センサである。例えば圧力によって抵抗や静電容量が変化する半導体トランスデューサー等であり、圧力値を電圧信号として出力することができる。ただし、圧力センサ270はこれに限定されるものではない。圧力センサ270は、内層パイプ210および外層チューブ220の周面に形成されている小開口部212、222に、アプリケータ200の外部に突出するように、接着剤を用いて設置されている。
【0023】
以下、2つの圧力センサ270の設置位置について、図3と図4を用いて説明する。
【0024】
図3は、レーザ光が出射される周面の方向(図2のX方向)から眺めたアプリケータ200の概略構成図である。2つの圧力センサ270はともに、アプリケータ200の先端部と照射窓280との間に、かつ、アプリケータ200の軸線方向における照射窓280の延長線上に、アプリケータ200の軸線方向に沿って設けられている。
【0025】
図4は、アプリケータ200を尿道に挿入し設置したときの概略図である。第1の圧力センサ271はアプリケータ200を基準位置に設置したときに膀胱内腔Bに位置して尿道Nに接触しない位置に設けられている。第2の圧力センサ272はアプリケータ200を基準位置に設置したときに尿道N内に位置して尿道Nに接触する位置に設けられている。2つの圧力センサ270の間隔は、20〜30mm程度であるが、特にこれに限定されない。
【0026】
次に、制御本体100について図5を用いて説明する。図5は、本実施形態のレーザ治療装置すなわち制御本体100とアプリケータ200のブロック図である。
【0027】
制御本体100は、制御部110、記憶部120、操作入力部130、温度検知部140、接触検知部150、レーザ照射制御部160、レーザ光源部165、駆動部170、表示部180、警報制御部190から構成される。
【0028】
制御部110はCPUであり、記憶部120はROM121とRAM122で構成される。制御部110はRAM122と協働してROM121に予め記憶されたプログラムに従って動作し、各種の処理を行うとともに、レーザ治療装置の各部を制御する。
【0029】
レーザ照射制御部160は、制御部110からの制御信号に応じた電力をレーザ光源部165に出力する。レーザ光源部165は、レーザ照射制御部160からの電力に応じたレーザ光を発生させるレーザ光源である。レーザ光源部165と光ファイバ241の基端は光コネクタを介して接続されており、レーザ光は光ファイバ241によりアプリケータ200に伝送される。なお、レーザ光は生体深達性を有するものであれば、特に限定されない。
【0030】
接触検知部150は、圧力センサ270からの検出信号を受け取り、この検出信号と予め設定された閾値とを比較し、検出信号が閾値以上であれば接触していると判断し、検出信号が閾値未満であれば非接触であると判断する。そして、接触検知部150は、この接触状態の判断結果を制御部110に出力する。
【0031】
警報制御部190は、制御部110からの制御信号に応じて不図示の警報部を駆動する。本実施形態では、警報部としてスピーカーを用いる。
【0032】
操作入力部130は、術者とレーザ治療装置とのインターフェースである。本実施形態では、レーザ治療装置のON/OFFのための起動スイッチ131とレーザ光の照射のON/OFFのためのレーザ照射ボタン132とから構成される。この他にもレーザ光の強度を変化させるためのレバー等、各種入力装置を設けることができることは言うまでもない。温度検知部140は、温度検出センサ260のアナログの検出信号を受け取り、この検出信号を対応するデジタルの温度信号に変換し、この温度信号を制御部110に出力する。駆動部170は、制御部からの制御信号に応じて駆動ユニット243に駆動電力を供給する。表示部180は、制御部110からの信号に応じた画像を表示するモニタである。
【0033】
次に、上記レーザ治療装置を用いて前立腺疾患を治療する際の術者の動作と、これに伴うレーザ治療装置の動作を図6に従って説明する。図6は制御部110の動作のフローチャートである。
【0034】
ステップS10では、起動スイッチ131がONされたか否かを判断する。術者によって起動スイッチ131がONにされると、ステップS20に移行する。
【0035】
ステップS20では、内視鏡250を起動させる。内視鏡250の画像は図示しないモニタに表示される。術者はこのモニタを見て、前立腺部尿道に位置する精丘を目安にアプリケータ200の位置および向きを確認しながら、アプリケータ200を基準位置に挿入する。
【0036】
ステップS30では、接触検知部150を起動させ、接触検知部150による接触状態の判断結果データの取り込みを開始する。取り込んだ判断結果データは表示部180に出力され、表示部180は第1の圧力センサ271および第2の圧力センサ272が接触状態であるか非接触状態であるかを表示する。これにより、術者は第1の圧力センサ271、第2の圧力センサ272が尿道に接触しているか否かを知ることができる。
【0037】
ステップS40では、温度検知部140を起動させ、温度検知部140からの温度信号の取り込みを開始する。取り込んだ温度信号は表示部180に出力され、表示部180は温度検出センサ260の部分の温度を表示する。これにより、術者は尿道表層の温度を知ることができる。
【0038】
ステップS50では、レーザ照射ボタン132が押されたか否かを判断する。術者によりレーザ照射ボタン132が押されると、ステップS60に移行する。
【0039】
ステップS60では、第1の圧力センサ271の検出結果に基づく接触検知部150による接触状態の判断結果(以下、第1の圧力センサ271に基づく検知結果と呼ぶ)が「非接触」であり、かつ、第2の圧力センサ272に基づく検知結果が「接触」であるか否かを判断する。図4に示されるとおり、アプリケータ200が基準位置に設置されると、第1の圧力センサ271は尿道Nに接触せず、第2の圧力センサ272は尿道Nに接触する。すなわち、このステップS60では、アプリケータ200が基準位置に配置されているかどうかを判断する。アプリケータ200が基準位置に配置され、第1の圧力センサ271に基づく検知結果が「非接触」、かつ、第2の圧力センサ272に基づく検知結果が「接触」であると(S60:YES)、ステップS70に移行する。アプリケータ200が基準位置に配置されていなければ(S60:NO)、ステップS50に移行する。
【0040】
ステップS70では、第1、2の圧力センサ271、272に基づく検知結果(接触/非接触)のパターンを基準パターンとしてRAM122に記憶させる。例えば、図4の場合、第1の圧力センサ271に基づく検知結果は「非接触」、第2の圧力センサ272に基づく検知結果は「接触」であり、このパターンが基準パターンとしてRAM122に記憶される。
【0041】
ステップS80では、駆動部170を起動させる。駆動部170は駆動ユニット243に駆動電力の供給を開始する。この駆動ユニット243の駆動力によりレーザ出射部244は往復周期運動を開始する。
【0042】
ステップS90では、レーザ照射制御部160を起動させる。レーザ照射制御部160は所定の電力をレーザ光源部165に供給し、これによりレーザ光源部165はレーザ光を発生させる。このレーザ光は光ファイバ241によってアプリケータ200に伝送され、レーザ出射部244によって反射させられ、生体組織に照射される。ここで、レーザ光は病変部位(図4のターゲットT)に集光する。
【0043】
ステップS100では、第1、2の圧力センサ271、272に基づく検知結果(接触/非接触)のパターンが、基準パターンから変化したか否かを判断する。アプリケータ200が前方にずれても後方にずれても、圧力センサ270に基づく検知結果のパターンは変化する。例えば、図4において、アプリケータ200が後方にずれて第1の圧力センサ271が尿道N内に移動すると、第1の圧力センサ271に基づく検知結果は「非接触」から「接触」に変化し、前方にずれて第2の圧力センサ272が膀胱内腔Bに移動すると、第2の圧力センサ272に基づく検知結果が「接触」から「非接触」に変化する。つまり、このステップS100では、アプリケータ200の前後方向の位置ずれが生じたか否かを判断している。アプリケータ200の位置ずれが生じたと判断した場合(S100:YES)、ステップS110に移行する。アプリケータ200の位置ずれは生じていないと判断した場合(S100:NO)、ステップS140に移行する。
【0044】
ステップS110では、警報制御部190にアプリケータ200の位置ずれが生じた旨の信号を出力する。この信号を受けた警報制御部190は不図示の警報部を駆動し、警報部は警告音を鳴らす。これにより、術者はアプリケータ200の位置ずれを知ることができる。
【0045】
ステップS120では、レーザ照射制御部160にOFF信号を出力し、レーザ光源部165への駆動電力の供給を停止させる。これによりレーザ光源部165によるレーザ発光が停止する。
【0046】
ステップS130では、駆動部170にOFF信号を出力し、駆動ユニット243への駆動電力の供給を停止させる。これによりレーザ出射部244の往復周期運動が停止する。この後、ステップS50に移行する。
【0047】
ステップS140では、レーザ照射ボタン132が押されたか否かを判断する。術者によりレーザ照射ボタン132が押されると(S140:YES)、ステップS120に移行する。レーザ照射ボタン132が押されないと(S140:NO)、ステップS100に移行する。
【0048】
なお、図6のフローチャートには図示されていないが、術者により起動スイッチ131がOFFにされた場合は、いつでも、レーザ治療装置のすべての動作が停止する。
【0049】
この実施形態では以下の効果を有する。
(イ)アプリケータ200の先端部と照射窓280との間にアプリケータ200の軸線方向に沿って2つの圧力センサ270を設けているので、アプリケータ200の前方および後方の位置ずれを検知できる。さらに、上記の2つの圧力センサ270をアプリケータ200の軸線方向における照射窓280の延長線上に設けているので、すなわち、アプリケータ200の生体と密着させられる側面に設けているので、より正確にアプリケータ200の位置ずれを検知できる。特に、アプリケータ200を基準位置に設置したときに尿道Nに接触しない領域(膀胱内腔B)に第1の圧力センサ271を設置し、アプリケータ200を基準位置に設置したときに尿道Nに接触する領域に第2の圧力センサ272を設置しているので、尿道内におけるアプリケータ200の前方および後方の位置ずれを正確に検知できる。
(ロ)2つの圧力センサ270はどちらもレーザ光路外に配置されるため、レーザ照射に影響されず、また、レーザ照射を妨げることもない。
(ハ)2つの圧力センサ270に基づく検知結果によってアプリケータ200の位置ずれを検知し、位置ずれが生じたことを検知したときに警報制御部190が警報部を駆動して術者に位置ずれの発生を警告するので、術者はアプリケータ200の位置ずれを知ることができる。特に、警報制御部190により駆動される警報部は警告音を鳴らすので、術者は手元から視線を離すことなく位置ずれを知ることができ、位置ずれが生じる可能性を低減させることができる。
(ニ)位置ずれが生じたことを検知したときにレーザ照射を停止させるので、不要なレーザ照射を防止することができる。
(ホ)レーザ出射部244を往復周期移動させ、生体深達性を有する波長域のレーザ光を病変部位に集光させるので、尿道表層等ではエネルギーが分散し、尿道表層等の正常組織を損傷させることなく前立腺内部のみを加熱治療できる。
(ヘ)2つの圧力センサ270に基づく検知結果によってアプリケータ200が基準位置に配置されているかどうかを判断し(ステップS60)、アプリケータ200が基準位置に配置されていないと判断した場合はレーザ照射を開始させないので、不要なレーザ照射を防止することができる。
【0050】
(第2の実施形態)次に第2の実施形態を図7に従って説明する。
【0051】
本実施形態のレーザ治療装置の構成は、第1の実施形態とほとんど同じであるが、図7に示されるとおり、アプリケータ200が圧力センサ270を6つ備えている。6つの圧力センサ270をアプリケータ200の先端側から、第1の圧力センサ273、第2の圧力センサ274、第3の圧力センサ275、第4の圧力センサ276、第5の圧力センサ277、第6の圧力センサ278、とする。図7に示されるとおり、最も前方の第1の圧力センサ273はアプリケータ200を基準位置に設置したときに膀胱内腔Bに位置して尿道Nに接触しない位置に設けられている。また、最も後方の第6の圧力センサ278はアプリケータ200を基準位置に設置したときに尿道N内に位置して尿道Nに接触する位置に設けられている。
【0052】
本実施形態のレーザ治療装置の動作は第1の実施形態とほとんど同じなので、図6のフローチャートを用いて、本実施形態のレーザ治療装置の動作のうち第1の実施形態と異なる動作について説明する。
【0053】
本実施形態では、アプリケータ200が基準位置に配置されているかどうかを判断するために、ステップS60において、第1の圧力センサ273に基づく検知結果が「非接触」であり、かつ、第6の圧力センサ278に基づく検知結果が「接触」であるか否かを判断する。
【0054】
本実施形態では、ステップS70において、基準パターンとして第1〜第6の圧力センサ273〜278に基づく検知結果(接触/非接触)のパターンをRAM122に記憶させる。例えば、図7の場合、第1〜第3の圧力センサ273〜275に基づく検知結果は「非接触」、第4〜第6の圧力センサ276〜278に基づく検知結果は「接触」であり、このパターンが基準パターンとしてRAM122に記憶される。
【0055】
ステップS100では、第1の実施形態と同じように、アプリケータ200の前後方向の位置ずれが生じたか否かを判断するために、第1〜第6の圧力センサ273〜278に基づく検知結果(接触/非接触)のパターンが、基準パターンから変化したか否かを判断する。例えば、図7において、アプリケータ200が後方にずれると第3の圧力センサ275に基づく検知結果は「非接触」から「接触」に変化し、前方にずれると第4の圧力センサ276に基づく検知結果が「接触」から「非接触」に変化する。
【0056】
この第2の実施形態は第1の実施形態の(イ)〜(ヘ)と同様の効果を有する他に以下の効果を有する。
(ト)多数(6つ)の圧力センサを配置することとしているので、より精度良くアプリケータ200の位置ずれを検知することができる。なお、本実施形態では圧力センサの個数を6つとしているが、3つ以上であれば圧力センサが2つのときよりも精度良くアプリケータ200の位置ずれを検知することができることはいうまでもない。
(チ)前立腺部尿道から膀胱までの距離には個人差があるが(特に、中葉肥大患者の場合は前立腺が膀胱に張り出している。)、多数の圧力センサを配置することとしているので、この個人差に対応でき、様々な患者でアプリケータ200の位置ずれを検知することができる。
【0057】
(第3の実施形態)次に第3の実施形態を図8に従って説明する。
【0058】
本実施形態のレーザ治療装置の構成は、第1の実施形態とほとんど同じであるが、図8に示されるとおり、照射窓280のアプリケータ200の基端部側に、かつ、アプリケータ200の軸線方向における照射窓280の延長線上に、さらに1つ以上の圧力センサを備えている。ここでは、照射窓280のアプリケータ200の基端部側に1つの圧力センサを備えている場合について説明することとし、これを後方の圧力センサ279と呼ぶ。なお、前方の2つの圧力センサは、第1の実施形態と同じであり、第1の圧力センサ271、第2の圧力センサ272である。図8に示されるとおり、第1の圧力センサ271はアプリケータ200を基準位置に設置したときに膀胱内腔Bに位置して尿道Nに接触しない位置に設けられている。また、第2の圧力センサ272および後方の圧力センサ279はアプリケータ200を基準位置に設置したときに尿道N内に位置して尿道Nに接触する位置に設けられている。
【0059】
本実施形態のレーザ治療装置の動作は第1の実施形態とほとんど同じなので、図6のフローチャートを用いて、本実施形態のレーザ治療装置の動作のうち第1の実施形態と異なる動作について説明する。
【0060】
本実施形態では、アプリケータ200が基準位置に配置されており、かつ、照射窓280が尿道Nに密着しているかどうかを判断するために、ステップS60において、第1の圧力センサ271に基づく検知結果が「非接触」であり、かつ、第2の圧力センサ272および後方の圧力センサ279に基づく検知結果が「接触」であるか否かを判断する。照射窓280が尿道Nに密着していない場合、術者はアプリケータ200を照射方向に軽く押し付け、尿道Nに密着させる。
【0061】
本実施形態では、ステップS70において、基準パターンとして第1、2の圧力センサ271、272および後方の圧力センサ279に基づく検知結果(接触/非接触)のパターンをRAM122に記憶させる。例えば、図8の場合、第1の圧力センサ271に基づく検知結果は「非接触」、第2の圧力センサ272および後方の圧力センサ279に基づく検知結果は「接触」であり、このパターンが基準パターンとしてRAM122に記憶される。
【0062】
ステップS100では、第1、2の圧力センサ271、272および後方の圧力センサ279に基づく検知結果(接触/非接触)のパターンが、基準パターンから変化したか否かを判断する。アプリケータ200の前後方向の位置ずれが生じると、第1の実施形態と同じように、第1、2の圧力センサ271、272に基づく検知結果が変化する。さらに、照射窓280の尿道に対する密着状態が損なわれると、第2の圧力センサ272に基づく検知結果と後方の圧力センサ279に基づく検知結果の少なくともどちらかは「非接触」に変化する。つまり、本実施形態のステップS100では、アプリケータ200の前後方向の位置ずれが生じたか否かのみならず、照射窓280が尿道から離れたか否かも判断する。
【0063】
この第3の実施形態は第1の実施形態の(イ)〜(ヘ)と同様の効果を有する他に以下の効果を有する。
(リ)照射窓280の前後に圧力センサ272、279が配置されているので、照射窓280の前後の接触状態を検知することができ、照射窓280が生体に対して密着しているか否かを検知することができる。したがって、照射窓280の前方にある第2の圧力センサ272、後方の圧力センサ279ともに、可能な限り照射窓280の近傍に位置していることが好ましい。また、照射窓280の前方に数多くの圧力センサを配置し、後方にも1つ以上の圧力センサを配置すれば、前後方向の位置ずれ検知および密着状態検知の精度をより良くすることができる。
【0064】
(第4の実施形態)次に第4の実施形態を図9〜11に従って説明する。
【0065】
本実施形態のレーザ治療装置の構成は、第1の実施形態とほとんど同じであるが、図9に示されるとおり、圧力センサ270の代わりに、アプリケータ200と尿道との接触面積に応じた信号変化を示す抵抗センサ400を備えている。この抵抗センサ400は、アプリケータ200の先端部と照射窓280との間でアプリケータ200の軸線方向において照射窓280の延長線上に設けられている。さらに、アプリケータ200を基準位置に挿入し配置したときに抵抗センサ400が膀胱内腔Bに侵入して尿道に接触しない領域と、尿道に接触する領域を有するように、抵抗センサ400を配置する。
【0066】
図10、11は抵抗センサ400の具体例を示す概略図である。抵抗センサ400は生体よりも大きな抵抗値を有する抵抗体410と、その両端(アプリケータ200の先端部方向の端部と基端部方向の端部)に接続されている信号線420とから構成されている。信号線420は接触検知部150に接続される。本実施形態においては、接触検知部150は抵抗体410の両端の抵抗値を検出する。図10に示されるとおり、抵抗体410が生体に接触していない場合は、抵抗体410の抵抗そのものが検出される。図11のように、アプリケータ200が尿道に挿入されて抵抗体410の一部が生体に接触すると、接触している部分は生体の抵抗値に置き換わるため、検出される抵抗値は小さくなる。この検出される抵抗値は、抵抗体410と生体との接触面積が大きくなるほど小さくなっていく。すなわち、この抵抗センサ400はアプリケータ200と生体との接触面積を検出する接触面積検出センサといえる。
【0067】
アプリケータ200を基準位置に挿入し配置したときに、抵抗体410は尿道Nに接触しない領域と尿道Nに接触する領域を有するので、アプリケータ200の前後方向の位置ずれが生じると、接触検知部150により検出される抵抗体410の両端の抵抗値が変化する。本実施形態はこの抵抗値の変化をアプリケータ200の位置ずれの検知に利用したものである。
【0068】
本実施形態のレーザ治療装置の動作は第1の実施形態とほとんど同じなので、図6のフローチャートを用いて、本実施形態のレーザ治療装置の動作のうち第1の実施形態と異なる動作について説明する。
【0069】
図9に示されるとおり、アプリケータ200が基準位置に設置されると、抵抗体410の前方の領域は尿道Nに接触せず、後方の領域は尿道Nに接触する。そこで本実施形態では、アプリケータ200が基準位置に配置されているかどうかを判断するために、ステップS60において、検出された抵抗値が予め設定された抵抗値の範囲内であるか否かを判断する。
【0070】
本実施形態では、ステップS70において、基準パターンの代わりに、検出された抵抗値を基準抵抗値としてRAM122に記憶させる。
【0071】
ステップS100では、アプリケータ200の前後方向の位置ずれが生じたか否かを判断するために、検出された抵抗値が基準抵抗値から所定の値以上変化したか否かを判断する。
【0072】
この第4の実施形態は第1の実施形態の(イ)〜(ヘ)と同様の効果を有する他に以下の効果を有する。
(ヌ)アプリケータ200と生体との接触面積を検出し、接触面積の変化によってアプリケータ200の位置ずれを検知することとしたので、位置ずれをより細かく検知することができる。
【0073】
なお、接触面積検出センサは、上記の抵抗センサ400に限られず、アプリケータ200と生体との接触面積に応じた信号変化を示すものであれば、他のセンサであってもよい。図12、13は、抵抗センサの変形例を示す概略図である。この変形例の抵抗センサ500は抵抗体510と弾性電極520とを有する。抵抗体510と弾性電極520とは互いに向き合って配置される。弾性電極520は導電性を有する電極であり、アプリケータ200の外部の圧力により変形する弾性体である。弾性電極520の抵抗体510と対向する面には複数の突起が設けられている。アプリケータ200の軸線方向について、抵抗体510の先端(アプリケータ200の先端部方向の端部)および弾性電極520の後端(アプリケータ200の基端部方向の端部)には、それぞれ信号線が接続されている。この2つの信号線の間の抵抗値が測定される。図12のように、アプリケータ200が尿道に挿入されていない場合、弾性電極520は抵抗体510と接触しておらず、測定される抵抗値は非常に大きな値になる。図13のように、アプリケータ200が尿道に挿入されると、接触圧によって弾性電極520が変形して、アプリケータ200と尿道とが接触している部分については、抵抗体510と弾性電極520とが接触する。このとき測定される抵抗値は、抵抗体510と弾性電極520とが接触していない部分の抵抗体510の抵抗値になる。この測定される抵抗値は弾性電極520と生体との接触長が大きくなるほど小さくなっていく。
【0074】
(第5の実施形態)次に第5の実施形態を図14〜16に従って説明する。
【0075】
本実施形態のレーザ治療装置の構成は、第1の実施形態とほとんど同じであるが、本装置は、照射窓280と尿道との密着状態を検知するために、圧力センサ270の代わりに少なくとも一対の電極610を有し、接触検知部150の代わりに密着検知部620を有する。本実施形態では、一対の電極610として、第1の電極611と第2の電極612とを有することとする。
【0076】
一対の電極610は、照射窓280の近傍でアプリケータ200の外周面に設けられている。また、生体と電気的に接続するために外層チューブ220の表面に設置され、アプリケータ200の外面に露出している。照射窓280と尿道との接触状態をより正確に検知するために、一対の電極610は照射窓280を基準としてアプリケータ200の先端側および基端側にそれぞれ配置されていることが好ましい。より正確に検知するために、アプリケータ200の軸線方向における照射窓280の延長線上に設けられていることが好ましい。さらに、より正確に検知するために、なるべく照射窓280の近傍に位置していることが望ましい。ただし、アプリケータ200が硬性の場合には、照射窓280から離れた位置に配置されてもよい。本実施形態では、図14、15に示されるとおり、第1の電極611を照射窓280の先端(アプリケータ200の先端部方向の端)位置近傍に配置し、第2の電極612を照射窓280の後端(アプリケータ200の基端部方向の端)位置近傍に配置する。図14はアプリケータ200を尿道に挿入し設置したときの概略図であり、図15はレーザ光が出射される周面の方向(図14のY方向)から眺めたアプリケータ200の概略構成図である。
【0077】
図16は、本実施形態のレーザ治療装置のブロック図である。密着検知部620は、高周波発振部621、電流測定部622、電圧測定部623、インピーダンス演算部624を有し、一対の電極610の間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段として機能する。高周波発振部621は、制御部110により発振動作が制御され、例えば350kHz〜500kHzのインピーダンス測定用の高周波電圧を発生させる。高周波発振部621からの高周波電圧は電流測定部622を経て電極610に印加され、その際に流れる高周波電流は電流測定部622により測定される。また、電圧測定部623により一対の電極610の間の電圧が測定される。電流測定部622で測定された高周波電流と電圧測定部623で測定された高周波電圧はインピーダンス演算部624に入力され、インピーダンス演算部624は入力された高周波電流と高周波電圧に基づいて一対の電極610の間のインピーダンスを算出する。算出されたインピーダンスは制御部110に送信される。
【0078】
本実施形態のレーザ治療装置の動作は第1の実施形態とほとんど同じなので、図6のフローチャートを用いて、本実施形態のレーザ治療装置の動作のうち第1の実施形態と異なる動作について説明する。
【0079】
ステップS20では、密着検知部620を起動させ、高周波発振部621による電極610への高周波電圧の印加を開始させる。また、インピーダンス演算部624により算出されたインピーダンスデータの取り込みも開始する。さらに、取り込んだインピーダンスデータに基づいて、一対の電極610の間のインピーダンスが所定の値A以上であれば「非接触」と判断し、所定の値Aよりも小さければ「接触」と判断する。この判断結果とインピーダンスの値は表示部180に出力される。これにより、術者はアプリケータ200が尿道に密着しているか否かを知ることができる。なお、所定の値Aとしては一対の電極610が生体に接触しているかどうかを判定するのに適した値が設定される。
【0080】
ステップS60では、インピーダンス演算部624により算出されたインピーダンスが所定の値Aよりも小さいかどうか、すなわち、アプリケータ200と尿道とが密着しているかどうかを判断する。インピーダンスが所定の値Aよりも小さければ(S60:YES)、ステップS70に移行する。インピーダンスが所定の値A以上であれば(S60:NO)、ステップS50に移行する。
【0081】
ステップS70では、ステップS60において所定の値Aと比較されたインピーダンスの値を基準インピーダンスとしてRAM122に記憶させる。
【0082】
ステップS100では、取り込んだインピーダンスと基準インピーダンスとを比較し、両者の差が所定の値以上かどうかを判断する。すなわち、インピーダンスが基準インピーダンスから所定の値以上変化したか否かを判断する。両者の差が所定の値以上であれば(S100:YES)、アプリケータ200と尿道との密着状態が損なわれたと判断し、ステップS110に移行する。両者の差が所定の値より小さければ(S100:NO)、アプリケータ200と尿道の密着状態は損なわれていないと判断し、ステップS140に移行する。
【0083】
この第5の実施形態は第1の実施形態の(ロ)〜(ヘ)と同様の効果を有する他に以下の効果を有する。
(ル)照射窓280の近傍でアプリケータ200に一対の電極610を設け、両電極間のインピーダンスを測定するので、このインピーダンスの変化によって、照射窓280が生体から離れる方向へのアプリケータ200の位置ずれ、すなわち、照射窓280が生体に密着しているかどうかを検知することができる。
【0084】
なお、実施形態は上記の実施形態1〜5に限定されるものではなく、例えば次のように変更してもよい。
【0085】
接触検出センサとして圧力センサ270を用いたが、これに限られるものではなく、アプリケータ200と生体とが接触しているかどうかを検出することができるセンサであれば他のセンサを使用することができる。
【0086】
アプリケータ200の位置がずれたときに、警報部は警告音を鳴らすこととしたが、これに限られるものではなく、術者に位置ずれを知らせることができれば、警告表示灯を点滅させる等の他の警報手段を採用してもよい。
【0087】
アプリケータ200の位置がずれたときに、レーザ光の照射を停止させることとしたが、レーザ光の照射量を減少させることとしてもよい。
【0088】
生体組織に向けて照射されるエネルギーとしてレーザ光を用いたが、これに限られるものではなく、マイクロ波、ラジオ波、超音波等の他のエネルギーを用いることができる。
【0089】
上記各実施形態から把握できる請求項記載以外の技術思想(発明)を以下に記載する。
(付記項1)請求項1〜4のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記2つ以上の接触検出センサの検出結果に基づいて前記挿入部と前記生体との相対位置の変化を検知する位置ずれ検知手段を有することを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項2)付記項1に記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記位置ずれ検知手段の検知結果に基づいて術者に前記挿入部と前記生体との相対位置が変化したことを警報する警報部を駆動する警報制御部を備えることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項3)付記項1または2に記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記位置ずれ検知手段の検知結果に基づいて前記エネルギーの照射を制御する照射制御部を備えることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項4)請求項1〜6、付記項1〜3のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記2つ以上の接触検出センサの検出結果が予め設定された条件を満足しない場合はエネルギーを照射しないことを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項5)請求項1〜6、付記項1〜4のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記挿入部は尿道に挿入され、前記2つ以上の接触検出センサのうち少なくとも1つの接触検出センサは前記挿入部を基準位置に設置したときに膀胱内腔に位置して尿道に接触しない位置に設けられており、前記2つ以上の接触検出センサのうち他の少なくとも1つの接触検出センサは前記挿入部を基準位置に設置したときに尿道内に位置して尿道に接触する位置に設けられていることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項6)請求項7に記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記接触面積検出センサの検出結果に基づいて前記挿入部と前記生体との相対位置の変化を検知する位置ずれ検知手段を有することを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項7)付記項6に記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記位置ずれ検知手段の検知結果に基づいて術者に前記挿入部と前記生体との相対位置が変化したことを警報する警報部を駆動する警報制御部を備えることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項8)付記項6または7に記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記位置ずれ検知手段の検知結果に基づいて前記エネルギーの照射を制御する照射制御部を備えることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項9)請求項7〜9、付記項6〜8のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記接触面積検出センサの検出結果が予め設定された条件を満足しない場合はエネルギーを照射しないことを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項10)請求項7〜9、付記項6〜9のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記接触面積検出センサは、前記挿入部の軸線方向における前記照射窓部の延長線上に設けられていることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項11)請求項7〜9、付記項6〜10のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記挿入部は尿道に挿入され、前記接触面積検出センサは前記挿入部を基準位置に設置したときに膀胱内腔に位置して尿道に接触しない領域と尿道内に位置して尿道に接触する領域とを有する位置に設けられていることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項12)請求項10または11に記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記インピーダンス測定部の測定結果に基づいて前記挿入部と前記生体との相対位置の変化を検知する位置ずれ検知手段を有することを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項13)付記項12に記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記位置ずれ検知手段の検知結果に基づいて術者に前記挿入部と前記生体との相対位置が変化したことを警報する警報部を駆動する警報制御部を備えることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項14)付記項12または13に記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記位置ずれ検知手段の検知結果に基づいて前記エネルギーの照射を制御する照射制御部を備えることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項15)請求項10〜13、付記項12〜14のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記インピーダンス測定部の測定結果が予め設定された条件を満足しない場合はエネルギーを照射しないことを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項16)請求項10〜13、付記項12〜15のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記一対の電極は、前記挿入部の軸線方向における前記照射窓部の延長線上に設けられていることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
(付記項17)付記項1〜16のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置であって、前記エネルギーはレーザ光であることを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。
【0090】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、挿入部の先端部と照射窓部との間で挿入部の軸線方向に沿って設けられる2つ以上の接触検出センサを有するので、挿入部の位置ずれを目視によらないで検知することができる。
【0091】
請求項2に係る発明によれば、接触検出センサが挿入部の軸線方向における照射窓部の延長線上に設けられているので、生体と接触する挿入部の面に接触検出センサが位置し、より正確に挿入部の位置ずれを検知することができる。
【0092】
請求項3に係る発明によれば、照射窓部の挿入部基端部側にさらに接触検出センサが設けられているので、さらに照射窓部と生体との密着状態を検知することができる。
【0093】
請求項4に係る発明によれば、接触検出センサとして圧力センサを用いるので、簡易な構成で挿入部の位置ずれを検知することができる。
【0094】
請求項5に係る発明によれば、各接触検出センサからの信号に基づいて警報部を駆動する警報制御部を備えるので、挿入部の位置ずれを警報することができる。
【0095】
請求項6に係る発明によれば、各接触検出センサからの信号に基づいてエネルギーの照射を制御する照射制御部を備えるので、不要なエネルギーの照射を防止することができる。
【0096】
請求項7に係る発明によれば、生体組織との接触面積に応じた信号変化を示す接触面積検出センサを挿入部の先端部と照射窓部との間で挿入部の軸線方向に沿って設けているので、挿入部の位置ずれを目視によらないで、より細かく検知することができる。
【0097】
請求項8に係る発明によれば、接触面積検出センサの信号に基づいて警報部を駆動する警報制御部を備えるので、挿入部の位置ずれを警報することができる。
【0098】
請求項9に係る発明によれば、接触面積検出センサの信号に基づいてエネルギーの照射を制御する照射制御部を備えるので、不要なエネルギーの照射を防止することができる。
【0099】
請求項10に係る発明によれば、少なくとも一対の電極を照射窓部の近傍で挿入部に設け、これらの電極間のインピーダンスを測定するので、照射窓部と生体との密着状態を目視によらないで検知することができる。
【0100】
請求項11に係る発明によれば、照射窓部を基準として挿入部先端側および挿入部基端側にそれぞれ電極を設けるので、より正確に照射窓部と生体との密着状態を検知することができる。
【0101】
請求項12に係る発明によれば、電極間のインピーダンスの測定結果に基づいて警報部を駆動する警報制御部を備えるので、照射窓部と生体との密着状態が損なわれたことを警報することができる。
【0102】
請求項13に係る発明によれば、電極間のインピーダンスの測定結果に基づいてエネルギーの照射を制御する照射制御部を備えるので、不要なエネルギーの照射を防止することができる。
【0103】
請求項14に係る発明によれば、指向性が強く、また、乱反射しやすいレーザ光を用いた治療装置に本発明を適用することにより、より顕著な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるレーザ治療装置の概略構成図である。
【図2】本実施形態にかかるアプリケータの要部断面図である。
【図3】レーザ光が出射される外周面の方向から眺めた本実施形態のアプリケータの概略構成図である。
【図4】本実施形態にかかるアプリケータを尿道に設置したときの概略図である。
【図5】第1〜4の実施形態にかかるレーザ治療装置のブロック図である。
【図6】第1の実施形態の制御部の動作のフローチャートである。
【図7】第2の実施形態にかかるアプリケータを尿道に設置したときの概略図である。
【図8】第3の実施形態にかかるアプリケータを尿道に設置したときの概略図である。
【図9】第4の実施形態のアプリケータを尿道に設置したときの概略図である。
【図10】抵抗センサの具体例を示す概略図である。
【図11】抵抗センサの具体例を示す概略図である。
【図12】抵抗センサの変形例を示す概略図である。
【図13】抵抗センサの変形例を示す概略図である。
【図14】第5の実施形態にかかるアプリケータを尿道に設置したときの概略図である。
【図15】レーザ光が出射される外周面の方向から眺めた本実施形態にかかるアプリケータの概略構成図である。
【図16】本実施形態にかかるレーザ治療装置のブロック図である。
【符号の説明】
100 制御本体、
110 制御部、
120 記憶部、
130 操作入力部、
140 温度検知部、
150 接触検知部、
160 レーザ照射制御部、
165 レーザ光源部、
170 駆動部、
180 表示部、
190 警報制御部、
200 アプリケータ、
210 内層パイプ、
220 外層チューブ、
230 先端キャップ、
240 レーザ照射機構、
250 内視鏡、
260 温度検出センサ、
270 圧力センサ、
280 照射窓。
Claims (14)
- 生体に挿入される長尺状の挿入部を備え、当該挿入部の外周面に設けられた照射窓部から生体組織に向けてエネルギーを照射するエネルギー照射型の治療装置において、
前記挿入部の先端部と前記照射窓部との間で前記挿入部の軸線方向に沿って設けられる2つ以上の接触検出センサを有することを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。 - 前記接触検出センサは、前記挿入部の軸線方向における前記照射窓部の延長線上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエネルギー照射型の治療装置。
- さらに、前記照射窓部の挿入部基端部側に設けられた少なくとも1つ以上の接触検出センサを有することを特徴とする請求項1または2に記載のエネルギー照射型の治療装置。
- 前記接触検出センサは、圧力センサであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置。
- 前記各接触検出センサからの信号に基づいて警報部を駆動する警報制御部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置。
- 前記各接触検出センサからの信号に基づいて前記エネルギーの照射を制御する照射制御部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置。
- 生体に挿入される長尺状の挿入部を備え、当該挿入部の外周面に設けられた照射窓部から生体組織に向けてエネルギーを照射するエネルギー照射型の治療装置において、
前記挿入部の先端部と前記照射窓部との間で前記挿入部の軸線方向に沿って設けられており、生体組織との接触面積に応じた信号変化を示す接触面積検出センサを有することを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。 - 前記接触面積検出センサの信号に基づいて警報部を駆動する警報制御部を備えることを特徴とする請求項7に記載のエネルギー照射型の治療装置。
- 前記接触面積検出センサの信号に基づいて前記エネルギーの照射を制御する照射制御部を備えることを特徴とする請求項7または8に記載のエネルギー照射型の治療装置。
- 生体に挿入される長尺状の挿入部を備え、当該挿入部の外周面に設けられた照射窓部から生体組織に向けてエネルギーを照射するエネルギー照射型の治療装置において、
前記照射窓部の近傍で前記挿入部に設けられる少なくとも一対の電極と、
前記一対の電極間のインピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
を有することを特徴とするエネルギー照射型の治療装置。 - 前記一対の電極は、前記照射窓部を基準として挿入部先端側および挿入部基端側にそれぞれ配置される電極からなり、前記挿入部の軸線方向に沿って配置されていることを特徴とする請求項10に記載のエネルギー照射型の治療装置。
- 前記インピーダンス測定部による測定結果に基づいて警報部を駆動する警報制御部を備えることを特徴とする請求項10または11に記載のエネルギー照射型の治療装置。
- 前記インピーダンス測定部による測定結果に基づいて前記エネルギーの照射を制御する照射制御部を備えることを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置。
- 照射される前記エネルギーは、レーザ光であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のエネルギー照射型の治療装置。
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