JP2000157425A - 液体加熱装置 - Google Patents

液体加熱装置

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JP2000157425A
JP2000157425A JP33314798A JP33314798A JP2000157425A JP 2000157425 A JP2000157425 A JP 2000157425A JP 33314798 A JP33314798 A JP 33314798A JP 33314798 A JP33314798 A JP 33314798A JP 2000157425 A JP2000157425 A JP 2000157425A
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Japan
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exhaust pipe
fin
fins
combustion gas
liquid tank
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JP33314798A
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English (en)
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Toshio Furuhashi
鋭夫 古橋
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Eiken Ind Co Ltd
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Eiken Ind Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液槽内に設けられる排気管の燃焼ガスによる伝
熱面積を大きくすると共に燃焼ガスの流通を良好にし
て、十分な熱効率等が得られる液体加熱装置を提供す
る。 【解決手段】液槽の下部の一方側にバーナが配置された
燃焼室を設けると共に、液槽内にその一方側から他方側
に向けて排気管を略水平状態で配置し、燃焼室内の燃焼
ガスを排気管内に流通させて液槽内の液体を加熱する液
体加熱装置において、排気管が少なくとも左右に略垂直
な側面壁を有する筒状に形成されると共に、側面壁内面
にその長手方向に沿ってフィンが一体的に固着されてい
ることを特徴とする。前記フィンは、例えば排気管の長
手方向における温度勾配に応じてその伝熱面積が設定さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフライヤ
ー、茹麺機等の液体加熱装置に係わり、特に液槽内の液
体を効率良く加熱し得る液体加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液体加熱装置としてのフ
ライヤーは、例えば実開昭61−52152号公報に開
示されている。このフライヤー1は、図7及び図8に示
すように、本体2の上部に設けられた液槽3を有し、こ
の液槽3内の高さ方向の略中間位置には、一端側3a
(本体2の前方側)から他端側3b(本体2の後方側)
に向けて貫通する複数本(図では4本)の円筒形状の排
気管4が水平状態で配置されている。この排気管4内に
は、左右に傾斜して排気管4内を交互に十字形状に貫通
する接続管5a、5bが、長手方向に所定の間隔を有し
て取り付けられている。
【0003】また、液槽3の一端側3aの下部には、液
槽3の前部を形成する水平壁6と垂直壁7及び水平壁6
の前端に連設されたカバー8等からなる燃焼室9が設け
られ、この燃焼室9内にはガスバーナ10が配置されて
いる。さらに、液槽3の排気管4下方の底部は前方側が
低くなるように傾斜され、その前端部にはドレーンコッ
ク11が設けられると共に、このドレーンコック11下
方の本体2内には、排油函12が配置されている。
【0004】そして、このフライヤー1は、ガスバーナ
10の燃焼で発生する燃焼ガスが燃焼室9内に充満する
と、液槽3の水平壁6を直接加熱して液槽3内の例えば
油13を加熱すると共に、燃焼ガスが排気管4内に進入
して図8の矢印の如くその内部を流通し、排気筒14か
ら外部に排気される。
【0005】この時、4本の排気管4が液槽3内に水平
状態で配置されていることから、この排気管4内を流通
する燃焼ガスによって液槽3内の油13が加熱されると
共に、排気管4内に設けられた接続管5a、5bの熱伝
導によっても液槽3内の油13が加熱される。これによ
り、液槽3の排気管4より上部が高温部を形成し、排気
管4より下部が低温部を形成して、高温部の油13によ
って揚げ物が排気管4の上部に配置された網15で低温
部への落下が防止されつつ揚げられることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このフ
ライヤー1にあっては、液槽3下部に4本の円筒形状の
排気管4を水平状態で配置すると共に、この排気管4内
に十字形状に接続管5a、5bを交互に合計6本配置し
ている構造であるため、排気管4内を流通する燃焼ガス
の排気管4に対する伝熱面積が小さく、ガスバーナ10
で液槽3内の油13を効率良く加熱することができず、
フライヤー1として十分な熱効率を得ることが困難であ
るという問題点があった。
【0007】また、排気管4内を流通する燃焼ガスの温
度は、排気管4の燃焼室9側の入口が最も高く排気筒1
4側の出口が最も低くなるが、上記のフライヤー1にあ
っては、排気管4内の直径方向でその長手方向に沿って
略一定の間隔で合計6本の接続管5a、5bが設けられ
ているのみであるため、排気管4内の燃焼ガスの温度勾
配に沿った熱伝導を得ることが難しく、液槽3の特に前
後方向における油13の温度に差が生じ易いという問題
点があった。さらに、熱交換部を形成する排気管4部に
圧力損失が発生し易いため、その外形寸法が大きくなり
清掃性やメンテナンス性の面で劣るという問題点があっ
た。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1記載の発明の目的は、液槽内に設けら
れる排気管の燃焼ガスによる伝熱面積を大きくすると共
に燃焼ガスの流通を良好にして、十分な熱効率等が得ら
れる液体加熱装置を提供することにある。また、請求項
2記載の発明の目的は、請求項1記載の発明の目的に加
え、より十分な熱効率が得られると共に液槽内の液体を
均一に加熱し得る液体加熱装置を提供することにある。
また、請求項3または4記載の発明の目的は、請求項1
または2記載の発明の目的に加え、フィンの形状の簡略
化等を図り装置自体を安価に形成し得る液体加熱装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、液槽の下部の
一方側にバーナが配置された燃焼室を設けると共に、液
槽内にその一方側から他方側に向けて排気管を略水平状
態で配置し、燃焼室内の燃焼ガスを排気管内に流通させ
て液槽内の液体を加熱する液体加熱装置において、排気
管が少なくとも左右に略垂直な側面壁を有する筒状に形
成されると共に、側面壁内面にその長手方向に沿ってフ
ィンが一体的に固着されていることを特徴とする。
【0010】このように構成することにより、バーナの
燃焼によって発生する燃焼ガスは、燃焼室内から排気管
内に進入して排気管内を流通し、この流通中において、
排気管の左右の側面壁内面に一体的に固着されているフ
ィンを加熱する。このフィンによって、排気管に対する
燃焼ガスの熱の伝熱面積が大幅に大きくなると共に、フ
ィンが筒状の排気管の略垂直な側面壁内面に設けられて
いることから、熱交換された燃焼ガスがバーナからの高
温の燃焼ガスで排気管の上部に閉じ込められることがな
くなり、燃焼ガスの排気管内における流通が良好となっ
てフィンの長手方向全域で熱交換が良好に行われる。こ
れにより、フィンの熱が排気管に効果的に伝熱されて排
気管の上部周囲に介在する液体が加熱され、液体加熱装
置に十分な熱効率が得られる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、フィンが、
排気管の長手方向における温度勾配に応じてその伝熱面
積が設定されていることを特徴とする。このように構成
することにより、例えばフィンの高さを燃焼ガスの温度
が高い排気管の入口側を低く、燃焼ガスの温度の低い出
口側を高くすると、フィンの伝熱面積が温度勾配に応じ
て設定されることになり、燃焼ガスの温度をフィンを介
して排気管により効果的に伝熱することができて、液体
加熱装置により十分な熱効率が得られる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、フィンが、
断面略コ字状に形成されて、排気管の側面壁内面への固
着部が所定の間隔を有して固着されていることを特徴と
し、請求項4記載の発明は、フィンが、断面略L字状に
形成されてその固着部が排気管の側面壁内面に所定の間
隔を有して固着されていることを特徴とする。このよう
に構成することにより、フィンの形状が断面略コ字状や
略L字状となって、形状の簡略化が図れると共に、例え
ばこのフィンの固着部をプレートに所定の間隔で固着す
ることによって排気管を製造でき、液体加熱装置自体が
安価に形成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発
明に係わる液体加熱装置をフライヤーに適用した場合の
一実施例を示し、図1がその正面方向からの概略断面
図、図2が側面方向からの要部の概略断面図、図3が排
気管の正面図、図4が図3のA−A線に沿った断面図、
図5が図3のB−B線に沿った断面図である。なお、図
7及び図8と同一部位には同一符号を付し、その詳細な
説明は省略する。
【0014】図1及び図2に示すように、フライヤー1
の本体2上部に配設される液槽3内の網15下方には、
複数本(図では4本)の排気管20が液槽3の一端側3
aから他端側3bに向けて略水平状態で配置されてい
る。この排気管20は、例えばステンレス製の断面略五
角形状の筒体21と、その筒体21の左右の垂直な側面
壁21a、21bの内面に水平方向に突出する状態で固
着された例えば銅製のフィン22とで形成されている。
【0015】フィン22は、図3〜図5に示すように、
断面略コ字状に形成されて、その固着部22aが筒体2
1の側面壁21a、21b内面に、所定の間隔tを有し
てロウ付け等で固着されることによって、その一対の側
壁部22bが筒体21の中心に向かって、すなわち水平
方向に突出している。そして、フィン2の側壁部22b
の先端は所定の間隔Tを有する如く設定されており、こ
のフィン22によって、各フィン22の側壁部22b間
に燃焼ガスの流路23が形成されると共に、隣り合うフ
ィン22の側壁部22b間、及び最上位や最下位と側壁
部22aと筒体21の上面壁21cや下面壁21d間に
も流路24が形成されている。
【0016】また、フィン22の一対の側壁部22bに
は、その長手方向の所定間隔(一定もしくは徐々に大き
くなったり小さくなる間隔)位置に、固着部22aまで
達する所定幅の切欠25が多数形成されており、この切
欠25によってフィン22の反りが防止されると共に、
後述する如く熱交換された燃焼ガスの排気通路を形成す
る。さらに、フィン22の側壁部22bの高さは、一端
側から他端側に向かって例えば直線状に大きくなるよう
に形成されている。
【0017】すなわち、図5に示すように、フィン22
の、燃焼室9側に位置する燃焼ガスの入口側の側壁部2
2bの高さh1が、排気筒14側に位置する燃焼ガスの
出口側の側壁部22bの高さh2より小さく(h1<h
2)となるように形成されている。なお、このフィン2
2の側壁部22bの高さは、直線状に変化させる他に、
各切欠25で分割された各側壁部22bが段階状に変化
したり、全体として曲線状に変化させることもでき、こ
の変化は、筒体21内の長手方向における温度勾配に応
じて設定される。
【0018】また、フィン22は、略五角形状の筒体2
1の左右の側面壁21a、21b内面に、その先端が対
向するように配設されると共に、最も上部に位置するフ
ィン22は、筒体21の山形形状の上面壁21cに比較
的近設した状態で配設されている。また、フィン22の
筒体21の下面壁21dの中央部分には、一対の鍔部2
6a、26bが設けられ、この鍔部26a、26bが後
述する如くロウ付けされることによって、筒体21が略
五角形状を呈することになる。
【0019】このフィン22は、例えば次のようにして
製造される。すなわち、先ず、所定の外形形状に切断さ
れた1枚のプレート26を用意し、このプレート26を
図3の二点鎖線aで示すように、所定形状(すなわち、
鍔部26a、26bが開いた状態)に折曲加工する。そ
して、プレート26の前記側面壁21a、21b内面に
相当する部分にフィン22の固着部22aを固着する。
【0020】このフィン22のプレート26への固着
は、図4に示すb部分をスポット溶接して仮止めし、そ
の後、フィン22とプレート26の接合角部に銅ロウ2
7(図3参照)を配置し、この銅ロウ27を加熱して溶
融させることにより、フィン22がプレート26にロウ
付けされる。なお、フィン22のプレート26への固着
は、ロウ付けに限らず、フィン22やプレート26の材
質等に応じてシーム溶接、高周波溶接等の適宜の固着手
段が採用される。
【0021】プレート26にフィン22を固着したら、
図3の二点鎖線に示す折曲治具28(型)を矢印イの如
く、筒体21の上面壁21c中間部分に相当するプレー
ト26の内面に押し当て、プレート26を矢印ロ方向に
折り曲げる。したがって、筒体21の側面壁21a、2
1b内面に固着されたフィン22の側壁部22b先端の
間隔Tは、少なくとも折曲治具28が挿脱し得るよう
に、折曲治具28の幅wより大きく設定されることにな
る。このプレート26の折り曲げによって、その鍔部2
6a、26bが当接し、この状態で鍔部26a、26b
をスポット溶接で仮止めし、その後、銅ロウ27で固着
する。
【0022】これにより排気管20が製造される。な
お、排気管20の製造時において、フィン22の固着部
22aに、例えば所定の間隔で表裏面に貫通するロウ付
け確認孔29(図4参照)を予め複数個形成すれば、こ
の孔29内への溶融した銅ロウの進入状態によって、フ
ィン22のプレート26(筒体21の側面壁21a、2
1b)に対するロウ付け状態を目視確認することができ
る。
【0023】次に、上記フライヤー1の動作の一例を図
2〜図5等に基づいて説明する。先ず、液槽3内に所定
量の液体としての食用油等の油13を入れ、ブンゼン式
ガスバーナ等からなるガスバーナ10を燃焼させる。こ
のガスバーナ10の燃焼によって発生する燃焼ガスは、
液槽3の水平壁6を直接加熱すると共に、燃焼ガスが排
気管20の入口から進入して排気管20内を流通し、排
気筒14から外部に排気される。排気管20内を流通す
る燃焼ガスは、フィン22で形成される流路23、24
内を矢印ハ、ニの如く流通すると共に、フィン22の外
側部分を矢印ホの如く流通し、特にフィン22で形成さ
れる流路23、24内を流通する燃焼ガスによってフィ
ン22自体の温度が高められる。
【0024】この時、フィン22自体が断面コ字状に形
成されて伝熱面積が大きく設定されていることから、燃
焼ガスでフィン22の側壁部22b等が加熱されて、フ
ィン22の温度が効果的に高められ、このフィン22の
熱が固着部22aを介して筒体21に伝熱されて筒体2
1が加熱される。また、フィン22を加熱することによ
って熱交換された燃焼ガスは、図4の矢印ヘの如く流路
23内からフィン22のスリット25を介して流路24
内に進入し排気筒14内に排気されると共に、流路23
内を流れてくる高温の燃焼ガスが矢印トの如く流れて、
フィン22の次の側壁部22bを加熱する。
【0025】これにより、熱交換された燃焼ガスが、流
路23内を流れてくる高温の燃焼ガスによってフィン2
2内に閉じ込められることがなくなる。つまり、フィン
22の側壁部22bが水平方向に設けられていることか
ら、流路23、24が上下方向に区画された状態とな
り、この各流路23、24内に上昇作用を有する高温の
燃焼ガスがそれぞれ流通すると共に、熱交換された燃焼
ガスが高温の燃焼ガスの上昇作用でフィン22の切欠2
5から上方に押し出される状態となるため、高温の燃焼
ガスによる熱交換された燃焼ガスのフィン22内への閉
じ込め(滞留)が防止されることになる。
【0026】そして、筒体21が加熱されることによっ
て、筒体21の外側面が接している油13が所定温度ま
で加熱されると共に、フィン22の伝熱面積が温度勾配
に応じて設定されていることから、筒体21の長手方向
における加熱温度が均一化され、液槽3の全域において
油13が略均一な温度となり、この油13によって揚げ
物が良好な状態でかつ効率的に揚げられる。
【0027】このように、上記実施例のフライヤー1に
よれば、液槽3内に配設される排気管20の側面壁21
a、21b内面に複数本のフィン22が長手方向に固着
されているため、このフィン22の側壁部22bによっ
て、排気管20の伝熱面積を例えば上記実施例のフィン
22が無い場合に比較して約3倍〜5倍大きくすること
ができ、排気管20内を流通する燃焼ガスの温度をフィ
ン22を介して排気管20に良好に伝熱することができ
る。その結果、排気管20による液槽3内の油13を短
時間に所定温度まで加熱できる等、その加熱効率を大幅
に高めることが可能になる。
【0028】また、排気管20を略五角形状に形成して
その側面壁21a、21b内面に、側壁部22bが水平
方向に突出する如くフィン22を固着しているため、フ
ィン22で熱交換された燃焼ガスが、後方から送られて
くる高温の燃焼ガスによってフィン22内に閉じ込めら
れることがなくなり、燃焼ガスをフィン22で形成され
る流路23、24内に良好な状態で流通させることがで
き、フライヤー1の加熱効率を一層向上させることが可
能になる。
【0029】さらに、フィン22の長手方向における高
さが入口側から出口側に向かうに従い高くなるように設
定されているため、燃焼ガスの温度の低い出口側の伝熱
面積をより大きくすることができる等、排気管20内の
温度勾配に応じた伝熱面積が得られ、燃焼ガスの排気管
20への伝熱効率をより高めることができて十分な熱効
率が得られると共に、液槽3の特に前後方向における温
度差を小さくして液槽3内の油13の温度のより均一化
を図ることができる。
【0030】また、フィン22が断面コ字状に形成され
ているため、その形状を簡略化することができて、フィ
ン22自体の製造が容易になると共に、フィン22の固
着面22aをプレート26の所定位置に固着すること等
によって筒体21を製造することができるため、フライ
ヤー1自体を安価に形成することができる。
【0031】またさらに、フィン22の長手方向に所定
間隔で固着部22aまで達する切欠25が形成されてい
るため、燃焼ガスの加熱によるフィン22の反りが確実
に防止されると共に、フィン22の固着部22aに設け
たロウ付け確認孔29で、目視では確認が難しいロウ付
け状態を容易に確認することができ、高品質の排気管2
0を得ることができる。また、筒体21の上面壁及びこ
れにつながる側面壁21a、21bが一枚のプレート2
6で形成されているため、筒体21の特に高温となる部
分の剛性を高めることでき、これらのことから、排気管
20自体の形状を長期に亘り安定して維持することがで
きる等、フライヤー1の信頼性を向上させることが可能
になる。
【0032】また、熱交換部を形成する排気管20にフ
ィン22を設けることにより、排気管20部における圧
力損失が防止されるため、排気管20自体の外形寸法を
大きくする必要がなくなり、従来に比較して槽の底部に
堆積した揚粕等の清掃作業を容易に行うことができる。
【0033】図6(a)〜(c)は、上記実施例の排気
管20の変形例をそれぞれ示す要部の正面図であり、以
下、これらについて説明する。なお、上記実施例と同一
部位には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
先ず、図6(a)に示す排気管20の特徴は、筒体21
の上面壁21cを山形形状ではなく、円弧形状に形成し
た点にあり、この排気管20においても、上記実施例と
同様の作用効果が得られる。
【0034】また、図6(b)に示す排気管20の特徴
は、フィン22を断面L字形状に形成し、その固着部2
2aを所定の間隔tを有して筒体21の側面壁21a、
21b内面に固着すると共に、側壁部22bを先端が上
方に位置するように傾斜させた点にある。この実施例の
排気管20においても、上記実施例と同様の作用効果が
得られる他に、フィン22自体の形状がより簡略化され
るという作用効果が得られる。なお、この実施例の場
合、二点鎖線で示すように、フィン22の側壁部22b
を上記実施例と同様に水平方向に突出させることも勿論
可能である。
【0035】さらに、図6(c)に示す排気管20の特
徴は、断面コ字状のフィン22の固着部22aと上方側
の側壁部22bとの角部分に凹部30を設け、この凹部
30内に銅ロウ27を収容配置してロウ付けするように
した点にある。この実施例の場合、銅ロウ27のセット
が容易になって筒体21自体の製造がより容易になると
共に、銅ロウ27を所定位置に確実に保持した状態でロ
ウ付け作業を行うことができるため、フィン22を側面
壁21a、21bにより強固に固着することができて、
排気管20の耐久性をより向上させることができるとい
う作用効果が得られる。
【0036】なお、本発明は、上記した各実施例のそれ
ぞれに限定されるものでもなく、例えば図6(c)に示
す凹部30を他の実施例の排気管20に適用しても良い
し、断面コ字状のフィン22と断面L字状のフィン22
を併用する等、各実施例を適宜に組み合わせることもで
きる。また、上記実施例においては、フィン22を4本
設け、これらの全てを同一形状に形成したが、例えば長
さの異なる複数本のフィン22も配設することもできる
し、フィン22自体の本数や幅、長さ及び切欠25の数
や形状等も上記実施例に限定されるものでもない。
【0037】さらに、上記実施例においては、筒体21
の上面壁21cが山形形状か円弧形状である場合につい
て説明したが、他の適宜の上面壁形状の筒体21を使用
することができる。この場合、上面壁21cの外面が高
温の液体に直接接触することから、ある程度の面積を有
することが好ましい。また、上面壁21cと最も上部に
位置するフィン22の側壁部22bとの間隔も、上記実
施例に限定されず、あまり広くない適宜の間隔に設定す
ることができる。
【0038】またさらに、本発明に係わる液体加熱装置
としてはフライヤー1に限らず、茹麺機等の所定の液体
を加熱する各種液体加熱装置にも適用することができる
し、上記実施例における、液槽3自体の形状、排気管2
0の設置本数、ガスバーナ10の形態及びその配設位置
等も一列であって、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱
しない範囲において種々変更可能であることはいうまで
もない。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、液槽内に配設される筒状排気管の略垂直な
側面壁内面にフィンが一体的に設けられているため、こ
のフィンによって排気管に対する燃焼ガスの熱の伝熱面
積を大幅に大きくすることができると共に、熱交換され
た燃焼ガスのフィン内への閉じ込めが防止されるため、
燃焼ガスに良好な流通状態を得ることができて、液槽内
の液体を効果的に加熱できる等、十分な熱効率の液体加
熱装置を得ることができる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、排気管内を流通する燃焼
ガスの温度勾配に応じて、フィンの伝熱面積を設定する
ことができるため、燃焼ガスの温度をフィンを介して排
気管により効果的に伝熱することができて、より十分な
熱効率の液体加熱装置を得ることができる。
【0041】また、請求項3または4記載の発明によれ
ば、請求項1または2記載の発明の効果に加え、フィン
を断面略コ字状もしくは断面略L字状に形成するため、
フィンの形状を簡略化することができると共に、例えば
このフィンの固着部を側面壁に所定の間隔を有して固着
することによって排気管を製造でき、液体加熱装置自体
を安価に形成することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる液体加熱装置をフライヤーに適
用した場合の一実施例を示す正面方向からの概略断面図
【図2】同その側面方向からの要部の概略断面図
【図3】同排気管の正面図
【図4】同図3のA−A線に沿った断面図
【図5】同図3のB−B線に沿った断面図
【図6】同排気管のそれぞれ他の実施例を示す要部の正
面図
【図7】従来の液体加熱装置の正面方向からの概略断面
【図8】同その側面方向からの要部の概略断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・フライヤー 3・・・・・・・・・液槽 3a・・・・・・・・一端側 3b・・・・・・・・他端側 9・・・・・・・・・燃焼室 10・・・・・・・・ガスバーナ 13・・・・・・・・油 14・・・・・・・・排気筒 15・・・・・・・・網 20・・・・・・・・排気管 21・・・・・・・・筒体 21a、21b・・・側面壁 21c・・・・・・・上面壁 22・・・・・・・・フィン 22a・・・・・・・固着部 22b・・・・・・・側壁部 23、24・・・・・流路 25・・・・・・・・切欠 26・・・・・・・・プレート 27・・・・・・・・銅ロウ 29・・・・・・・・ロウ付け確認孔 30・・・・・・・・凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液槽の下部の一方側にバーナが配置された
    燃焼室を設けると共に、液槽内にその一方側から他方側
    に向けて排気管を略水平状態で配置し、前記燃焼室内の
    燃焼ガスを排気管内に流通させて液槽内の液体を加熱す
    る液体加熱装置において、前記排気管が少なくとも左右
    に略垂直な側面壁を有する筒状に形成されると共に、側
    面壁内面にその長手方向に沿ってフィンが一体的に固着
    されていることを特徴とする液体加熱装置。
  2. 【請求項2】前記フィンは、排気管の長手方向における
    温度勾配に応じてその伝熱面積が設定されていることを
    特徴とする請求項1記載の液体加熱装置。
  3. 【請求項3】前記フィンは、断面略コ字状に形成され
    て、排気管の側面壁内面への固着部が所定の間隔を有し
    て固着されていることを特徴とする請求項1または2記
    載の液体加熱装置。
  4. 【請求項4】前記フィンは、断面略L字状に形成されて
    その固着部が排気管の側面壁内面に所定の間隔を有して
    固着されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の液体加熱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100436826B1 (ko) * 2001-07-26 2004-06-23 린나이코리아 주식회사 튀김기용 열교환기
JP2006292308A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Eiken Industries Co Ltd 液体加熱装置

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