JPH08219679A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH08219679A
JPH08219679A JP287195A JP287195A JPH08219679A JP H08219679 A JPH08219679 A JP H08219679A JP 287195 A JP287195 A JP 287195A JP 287195 A JP287195 A JP 287195A JP H08219679 A JPH08219679 A JP H08219679A
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JP
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casing
heat
tube
plate
tube group
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Application number
JP287195A
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English (en)
Inventor
Tsuruo Nishimura
鶴夫 西村
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP287195A priority Critical patent/JPH08219679A/ja
Publication of JPH08219679A publication Critical patent/JPH08219679A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F27/00Control arrangements or safety devices specially adapted for heat-exchange or heat-transfer apparatus
    • F28F27/02Control arrangements or safety devices specially adapted for heat-exchange or heat-transfer apparatus for controlling the distribution of heat-exchange media between different channels
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/22Arrangements for directing heat-exchange media into successive compartments, e.g. arrangements of guide plates

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】管群における各伝熱管の内部に放熱ガスを流
し、受熱空気が伝熱管の外側を流れるように構成した熱
交換器において、ケーシングに亀裂が入ったり管群の一
端部が損傷したりすることを防止する。 【構成】管群4を囲うケーシング2の内側面に沿って第
2仕切り板16を配設することにより、受熱空気の一部
が通るバイパス通路17を形成する。ケーシング2内部
のうち放熱ガス流路の上流側に位置した前端部に、管群
4が貫通する第3仕切り板19を設ける。バイパス通路
17に流入した受熱空気の支流Bを、第3仕切り板19
と前管板5との間の冷気噴出部20に下方から噴出させ
ることにより、管群4の前端部と前管板5並びにケーシ
ング2の前面板2aとを集中的に冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱交換器の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】熱交換器には種々の態様があり、その一
つとして、図17に模式的に示すような熱交換器40が
ある。すなわちこの熱交換器40は、両端を開口した箱
状のケーシング41内に、両端を管板42に固着した多
数本の円筒状伝熱管43から成る管群44を平行に配設
し、各伝熱管43に、管群44の一端(前端)から他端
(後端)に向けて放熱ガス等の加熱流体を通す一方、ケ
ーシング41の上面に受熱空気の入口45と出口46と
を設けて、受熱流体を管群44の外面に曝すことによ
り、加熱流体から受熱流体に熱交換するようにしたもの
である。
【0003】この場合、受熱流体の入口45はケーシン
グ41の後端寄り部位(加熱流体の流れの下流側の部
位)に位置させ、受熱流体の出口46はケーシング41
の前端寄り部位(加熱流体の流れの上流側の部位)に位
置させている。また、ケーシング41の内部に、管群4
4が貫通した仕切り板47を、その下方に通路が空くよ
うにして配設することにより、受熱流体を管群44の外
面に効率的に接触させる流路を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このタイプの熱交換器
40においては、各伝熱管43はその軸方向に沿って伸
びるように熱膨張することになる。この場合、各伝熱管
43は放熱ガスに直接に曝されるものであるため、各伝
熱管43は運転を開始してから短時間で高温に加熱され
るのに対して、ケーシング41は伝熱及び輻射熱によっ
て徐々に加熱されることになるため、ケーシング41の
温度はゆっくりと上昇していく。
【0005】このようにケーシング41の温度上昇より
も各伝熱管43の温度上昇が早いため、ケーシング41
内で管群44が長手方向に強く突っ張った状態になり、
このためケーシング41に亀裂が生じることがあると言
う問題があった。また、管群44の一端部(前端部)が
放熱ガスによって高温に加熱されるため、管群44の一
端部が損傷しやすいばかりか、管板42の熱膨張に起因
してケーシング41に亀裂が生じる虞があると言う問題
もあった。
【0006】他方、図18(a)に示すように、燃焼炉
48と第1熱交換器40と第2熱交換器40′とを直列
に接続して、第1熱交換器40によって加熱された受熱
空気を燃焼炉48に導く一方、第2熱交換器40′によ
って加熱された受熱空気を、乾燥炉等の種々の機器に導
くことが行われている。この場合、運転開始時には温度
が十分に上昇していないため、第1熱交換器40によっ
て受熱空気に熱交換すると第2熱交換器40′での受熱
流体への熱交換が不十分になる。
【0007】そこで、この形態で使用する場合は、運転
開始時には第1熱交換器40に対する受熱空気を直接に
燃焼炉48に導き、いわば第1熱交換器40を空焚きの
状態にすることによって第2熱交換器40′での熱交換
を集中的に行い、以って、乾燥炉等の機器のウオーミン
グアップ時間を短くし、両熱交換器40,40′が所定
の温度に上昇したら、第1熱交換器40での熱交換を行
う通常運転に切り換えることが行われている。
【0008】この形態で使用する場合、第1熱交換器4
0は、上下に開口した多数のチューブ状伝熱管43′
(図18(b)参照)から成る一対の管群44′をケー
シング41の入口寄り部位と出口寄り部位とに配置し
て、両管群44′の下端開口部をターンダクト49で接
続した形態のものが使用されており、第1熱交換器40
に対する受熱流体の入口45と出口46とを接続する第
1ダクト50を設けると共に、第1熱交換器40に対す
る受熱流体の入口45とターンダクト49の出口部とを
接続する第2ダクト51を設けて、両ダクト50,51
と受熱流体の入口45とにそれぞれダンパー52,5
3,54を設け、これらダンパー52,53,54を温
度センサー等に関連して自動的に開閉操作するようにし
ている。
【0009】つまり、運転開始時には、第1ダクト50
に設けた第1ダンパー52と第2ダクト51に設けた第
2ダンパー53とを開く一方、受熱流体の入口45に設
けた第3ダンパー54を閉じることにより、高温側の管
群44′を最小限度冷却しつつ受熱空気を燃焼炉48に
送気し、温度が十分に上昇したら第1ダンパー52と第
2ダンパー53とを閉じて第3ダンパー54を開くこと
により、通常運転に切り換えるように設定している。
【0010】しかし、この従来の形態では、2本のダク
ト50,51を必要とするため構造が複雑になるばかり
か、通常運転への切り換えに際して、受熱空気がターン
ダクト49内に大量に流入することによって管群44′
及びターンダクト49が急激に冷却されるため、熱歪み
によって管群44′やターンダクト49に亀裂が生じる
ことがあると言う問題があった。
【0011】本発明は、これらの諸問題を解消した熱交
換器を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
請求項1の発明に係る熱交換器は、「箱状のケーシング
内に、略平行に延びる多数本の伝熱管から成る管群を、
放熱ガス等の加熱流体が各伝熱管内を管群の一端から他
端に向けて流れるように配設し、前記ケーシングに、受
熱流体の入口と出口とを、入口が前記管群の他端寄りに
位置し出口が管群の一端寄りに位置するようにして設け
ることにより、前記管群を介して加熱流体から受熱流体
に熱交換するように構成した熱交換器において、前記ケ
ーシングに、受熱流体の一部を入口近傍の部位から分岐
させて管群の一端部に向けて噴出させるようにしたバイ
パス通路を設ける」の構成にした。
【0013】また、請求項2の発明に係る熱交換器は、
請求項1において、「ケーシングの内部に、受熱流体の
主流が管群に効率的に接触して流れるように流路を形成
するための第1仕切り板を設けると共に、ケーシングの
内部のうち管群を挟んだ左右両側の部位に、ケーシング
の内側面と略平行に延びる第2仕切り板を配設して、こ
の第2仕切り板とケーシングの内側面との間をバイパス
通路と成し、ケーシングの内部のうち管群の一端寄りに
位置した部位に、管群が貫通する第3仕切り板を設け、
該第3仕切り板と管群の一端との間に形成された冷気噴
出部の下部に前記パイパス通路を接続する」の構成にし
た。
【0014】また、請求項3の発明に係る熱交換器は、
請求項2において、「前記第1仕切り板のうち管群の上
方の部位に、ケーシング内に流入した受熱流体を出口に
向けて素通りさせるようにした第1ダンパーを開閉自在
に設け、更に、ケーシングの入口と前記冷気噴出部の下
部とをダクトにて接続し、該ダクトに、当該ダクトを開
閉する第2ダンパーを設ける」の構成にした。
【0015】更に、請求項4の発明に係る熱交換器は、
請求項1〜請求項3において、「前記管群の一端と他端
とが取付くケーシングの前面板と後面板とに、当該前面
板及び後面板が管群と直交した方向に広がり変形するこ
とを許容するようにした折曲部を、管群を囲うように環
状に形成し、更に、前記ケーシングの前後両端に、管群
の端部を囲うようにした金属板製の取付け枠を外向きに
突でし、これら両取付け枠に、当該取付け枠が管群の長
手方向に弾性的に伸縮することを許容する断面山形等の
ベローズ部を全周にわたって延びるように形成する」の
構成にした。
【0016】更にまた請求項5の発明に係る熱交換器
は、請求項2〜請求項4において、「各伝熱管を円筒状
のパイプにて構成し、これら各伝熱管において前記冷気
噴出部内に位置した部位に、それぞれフランジ状のフィ
ンを適宜枚数設ける」の構成にした。更に請求項6に係
る発明の熱交換器は、請求項1〜請求項5において、
「各伝熱管を円筒状のパイプにて構成して、これら各伝
熱管の両端を、ケーシングに固着した前後一対の管板に
溶接にて固着し、これら多数本の伝熱管のうち管板の表
面に沿って分散した部位に位置する一部の伝熱管の少な
くとも一端部に、管板の内面に当接するフランジ板を溶
接する」の構成にした。
【0017】
【発明の作用・効果】請求項1及び請求項2の構成にす
ると、ケーシング内に流入した受熱流体は、管群に向け
て流入する主流とバイパス通路に流入する支流とに分か
れて、管群に向けて流れる受熱流体の主流は管群の外面
に接触することによって加熱されつつ出口に向けて流れ
て行き、他方、パイパス通路に流入した受熱流体の支流
は、管群の一端部によって加熱されてから出口からケー
シング外に流出していく。
【0018】この場合、管群の一端部は加熱流体によっ
て最も高温に加熱される、すなわち管群の一端部が最も
熱負荷が高いから、殆ど加熱されていない受熱流体を噴
出させてもその受熱流体を的確に加熱することができ
る。換言すると、殆ど加熱されていない受熱流体によっ
て管群の一端部を効果的に冷却することができるのであ
り、従って、管群の一端部が異常に高温になることを防
止できる。
【0019】このように請求項1及び請求項2の構成に
よると、最も熱負荷の高い管群の一端部が異常に高温に
なることを防止して、管群の温度上昇の均一化を図るこ
とができるから、管群とケーシングとの熱膨張の速度の
差に起因してケーシングに亀裂が生じることを防止又は
著しく低減できる効果を有する。また、最も熱負荷の高
い管群の一端部の熱を受熱流体に対して有効に熱交換で
きるから、熱交換器全体の効率を向上することもでき
る。
【0020】更に、最も高温に曝される管群の一端部を
効果的に冷却できるから、当該管群の一端部が損傷する
ことを防止又は著しく低減できるばかりか、管板等の熱
膨張に起因してケーシングに亀裂が入ることも防止又は
著しく抑制できる。他方、請求項3の構成にすると、熱
交換器に燃焼炉を接続して、燃焼ガスによって加熱され
た受熱空気を燃焼炉に導くように構成し、運転開始時に
受熱空気を直接に燃焼炉に導くようにした場合におい
て、第1ダンパーをケーシング内に設けたから、図14
のように2本のダクトを設ける必要がなく、それだけ構
造を簡単にすることができる利点がある。
【0021】また、ケーシング内に常に受熱空気が流れ
ていることにより、ケーシング内の管群が異常に加熱さ
れることを防止できるから、通常運転への切り換えに際
して管群が急冷されることはなく、従って、ダンパーの
開閉による温度変化のために管群に亀裂が入ることも防
止できる。更に請求項3の構成では、第1ダンパーが開
いているときは第2ダンパーも開き、第1ダンパーが閉
じているときは第2ダンパーも閉じると言うように、両
ダンパーを同じように開閉操作することにより、管群の
うち高温の燃焼ガスに曝される一端部を受熱空気によっ
て常に効果的に冷却できるから、運転開始時に管群の温
度が不均一になることを抑制でき、この点によっても、
管群等の損傷や亀裂を防止できるのである。
【0022】ところで、熱交換機の運転によって温度が
上昇すると、管群及びケーシングは長手方向に延びるよ
うに熱膨張し、ケーシングの前面板と後面板(伝熱管が
円筒状の場合には管板も)とはその面積が広がるように
熱膨張することになり、このため従来は、熱交換器やこ
れに取付いた他の機器が変形・損傷することがあった。
【0023】これに対して請求項4の構成にすると、ケ
ーシングの前面板と後面板とに環状に形成した折曲部に
より、当該前面板と後面板との広がり変形が吸収され、
また、管群及びケーシングが管群の長手方向に熱膨張す
ることが取付け枠のベローズ部によって吸収されるか
ら、管群やケーシング、或いは熱交換器に接続した機器
が変形・損傷することをより一層効果的に防止できる利
点を有する。
【0024】更に請求項5のように各伝熱管にフランジ
状のフィンを設けると、冷却部内での伝熱管と受熱流体
との伝熱面積が飛躍的に増大することに加えて、受熱流
体を乱流の状態で各伝熱管及びフィンに接触させること
ができるから、受熱流体に対する熱交換の効率を著しく
向上することができて、熱交換の効率をより一層向上す
ることができると共に、伝熱管や管板をより一層効果的
に冷却できることにより、耐久性をより一層向上できる
という顕著な効果を奏する。また、熱交換の効率を向上
できるから、熱交換器の小型化にも寄与することにな
る。
【0025】ところで、各伝熱管を円筒状のパイプ製と
して、その両端をケーシングに固着した管板に溶接した
場合、前記したように、伝熱管とケーシングとの熱膨張
の違いから、熱交換器を運転するたびに各伝熱管が前後
管板の間に突っ張った状態になり、このため、繰り返し
運転しているうちに伝熱管と管板との溶接箇所が熱応力
によって破断して伝熱管が管板から突き抜けることがあ
る。特に、伝熱管の両端のうち加熱流体に最初に曝され
る前端(一端)と管板との溶接箇所が焼損しやすいた
め、伝熱管の前端部と管板との溶接箇所が破断しやす
い。
【0026】これに対して請求項6のように、伝熱管の
端部に溶接したフランジ板を管板の内面に当接すると、
伝熱管の熱膨張に際して前後両管板は離反する方向に強
制的に押しやられるから、溶接箇所が破断して伝熱管が
管板から突き抜けることを防止できる。この場合、フラ
ンジ板は受熱流体によって直接に冷却されるから、フラ
ンジ板と伝熱管との溶接箇所が焼損することは殆どない
のであり、従って、一部の伝熱管のみにフランジ板を設
けただけであっても、フランジ板が伝熱管から外れるこ
とはないのである。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 〔第1実施例(図1〜図6)〕図1〜図6は円筒状パイ
プ式の熱交換器に適用した第1実施例を示しており、こ
のうち図1で熱交換器1の全体を示している。この熱交
換器1は一端(前端)と他端(後端)とを開口した箱状
のケーシング2を備えており、ケーシング2の内部に
は、水平状に延びる多数本の円筒状の伝熱管4から成る
管群3を、ケーシング2の前端と後端とに開口するよう
にして配設している。各伝熱管3には、ケーシング2の
前端から後端に向けて放熱ガスが流入する。
【0028】図2(b)に明瞭に示すように、前記管群
4の前端は前管板5に溶接にて固着され、管群4の後端
は後管板6に溶接にて固着されている。図3や図6
(a)に明瞭に示すように、両管板5,6はケーシング
2の前面板2a及び後面板2bに溶接等にて固着してい
る。ケーシング2の前面板2aと後面板2bには内向き
凸状の折曲部7を環状に形成しており、この折曲部7に
より、熱膨張による伸びを吸収するようにしている。
【0029】ケーシング2の前面板2a及び後面板2b
の外面には、他の機器を接続するため、金属板で筒状に
形成した取付け枠8を溶接にて固着している。この場
合、両取付け枠8に外向きに突出した断面山型のベロー
ズ部8aを形成することにより、管群4及びケーシング
2の熱膨張を吸収するようにしている。取付け枠8の内
周面には伸縮性を有する断熱材9を張設している。ま
た、ケーシング2の外周面にも断熱材10を張設してい
る。更に、前管板5の外面にも断熱材11が張設されて
おり、この前管板5に張設した断熱材11には、各伝熱
管3に連通する孔11a穿設されている(図6(a)参
照)。
【0030】ケーシング2の内部は、各伝熱管3が貫通
する第1仕切り板12により、後端寄りの第1室P1と
前端寄りの第2室P2とに二分されており、第1室P1
の上面には受熱空気の入口13を設け、第2室P2の上
面には受熱空気の出口14を設けている。第1仕切り板
12とケーシング2の底面との間には大きな通路が空い
ている。
【0031】第1仕切り板12のうち管群4よりも上方
の部位には、受熱空気を入口13から出口14に素通り
させ得るようにした第1ダンパー15を開閉自在に設け
ている。また、ケーシング2の内部のうち管群4を挟ん
だ左右両側の部位に第2仕切り板16を配設することに
より、当該第2仕切り板16とケーシング2の内側面と
の間に受熱流体のバイパス通路17を形成し、第2仕切
り板16のうちケーシング2の後端寄り部位の上部に冷
気取り入れ口18を開口して、受熱空気が入口13の近
傍からバイパス通路17に入る込むようにしている。第
2仕切り板16はケーシング2の前面板2aと後面板2
bとに当接している。
【0032】左右の第2仕切り板16の間の部位のうち
ケーシング2の前面板2a寄りの部位に、各伝熱管3が
貫通する第3仕切り板19を配設することにより、第3
仕切り板19と前面板2a及び前管板5との間に冷気噴
出部20を形成し、この冷気噴出部20の下端と左右両
バイパス通路17とを、両第2仕切り板16の下端間に
設けたダクト部21を介して連通させている。
【0033】なお、図6(b)に示すように、第3仕切
り板19の下端をケーシング2の底面に当てて、第3仕
切り板19と前面板2aとの間に水平遮蔽板22を装架
し、バイパス通路17から水平遮蔽板22の下方に噴出
した受熱空気の支流を、水平遮蔽板22に穿設した噴気
孔23から冷気噴出部20に噴出させても良いし、或い
は、第2仕切り板16の前端部の下端に孔を穿設して、
この孔から冷気噴出部20に直接に受熱空気の支流を噴
出させるようにしても良い。
【0034】第3仕切り板19とケーシング2の上面板
との間には隙間を空けている。以上の構成において、ケ
ーシング2内に入口13から流入した受熱空気の主流
(主流を矢印Aで示す)は、第1室P1から第2室P2
に流れたのち出口14に流出することになり、その際に
管群4を2度にわたって横切ることにより、受熱流体の
主流Aに対する熱交換が効率的に行われる。
【0035】また、ケーシング2内に流入した受熱空気
の一部は主流Aから分岐し、支流Bとなって冷気取り入
れ口18からバイパス通路17に入り込み、次いで、ダ
クト部21を介して冷気噴出部20に噴出して、管群4
の前端部と前管板5前面板2aとに接触することにな
り、これにより、受熱流体の支流Bは管群4の前端部及
び前管板5等によって加熱され、次いで、主流Aと合流
して出口14からケーシング2の外に流出する。換言す
ると、受熱流体の支流Bによって管群4の前端部と前管
板5並びにケーシング2の前面板2aとが冷却される。
【0036】この場合、管群4の前端部や前管板5は高
温の放熱ガスに曝されて最も熱負荷が高くなっているか
ら、受熱空気の支流Bに対して効果的に熱交換が行われ
ると共に、受熱空気の支流Bによって管群4の前端部及
び管板5は効果的に冷却させられる。このように管群4
の前端部と前管板5とが効果的に冷却させられることに
より、放熱ガスの熱を受熱空気に対して効率的に交換で
きるから、従来に比べて熱交換の効率を向上することが
できると共に、管群4の前端部と前管板5とを効果的に
冷却できることにより、管群4とケーシング2との温度
差が急激に増大することを防止できるから、ケーシング
2に亀裂が生じることも防止又は著しく低減できるので
ある。
【0037】また、前管板5と前面板2a及び後面板2
bの熱膨張が折曲部7によって吸収されると共に、管群
4及びケーシング2の熱膨張が取付け枠材8のベローズ
部8aによって吸収されるから、熱交換器1が熱膨張に
よって変形したり、熱交換器1に取付く機器が変形した
りすることも防止できるのである。なお、通常の運転時
には第1ダンパー15は閉止している。
【0038】〔第2実施例(図7〜図9)〕図7〜図9
に示すのは第2実施例である。この実施例では、管群4
を構成する伝熱管3は金属板にて偏平なチューブ状に形
成されており、ケーシング2の前端と後端とに開口して
いる。各伝熱管3は適宜間隔を隔てて左右に並設されて
おり、図7(b)及び図9に示すように、相隣接した伝
熱管3の開口縁を折り曲げて互いに接合することによ
り、各伝熱管3の内部に放熱ガスが流入するように構成
している。また、管群4の前端と後端との四周に断面円
弧状のエキスパンションプレート24を溶接等にて固着
し、このエキスパンションプレート24をケーシング2
の前面板2a及び後面板2bに溶接等にて固着してい
る。断面円弧状のエキスパンションプレート24を介し
て管群4をケーシング2に取付けるのは、熱膨張をより
効果的に吸収するためである。
【0039】管群4のうち前端寄り部位と他端寄り部位
とを除いた部位はインナーケース25によって囲われて
いる。管群4の外周面とインナーケース25との間には
シール材26を介挿している。ケーシング2内の内部は
第1仕切り板12によって第1室P1と第2室P2とに
二分されている。但し、本実施例では各伝熱管3は第1
仕切り板12を貫通しておらず、第1仕切り板12は、
インナーケース25の外面とケーシング2の内面との間
を仕切るように配設している。従って、第1室P1に流
入した受熱空気の主流Aは、管群4の露出部からインナ
ーケース25を介して第2室P2に流れて行き、管群4
の露出部から出口14に向けて流れて行くことになる。
従って、主としてインナーケース25の内側において受
熱空気に熱交換される。
【0040】第2室P2のうち管群4を挟んだ左右両側
に第2仕切り板16を配設して、第2室P2のみにバイ
パス通路17を形成している。第1仕切り板12の上部
左右には、第1室P1の受熱空気をバイパス通路17に
流入させるための冷気取り入れ口18を開口している。
第2仕切り板16の前後両端は、前面板2a及び後面板
2bの折曲部7に嵌まるように形成している。
【0041】更に、左右両第2仕切り板16の前端間の
部位に、各伝熱管3が貫通する第3仕切り板19を配設
することにより、第3仕切り板19と管群4の前端との
間に冷気噴出部20を形成し、左右両第2仕切り板16
の前端部の下端に、冷気噴出部20に開口する透孔27
を切欠き形成している。この第2実施例では、受熱空気
の支流Bは第1室P1から冷気取り入れ口18を介して
バイパス通路17に流入したのち、透孔27を介して冷
気噴出部20に流出して、管群4の前端部を集中的に冷
却し、その後、主流Aと共に出口14から流出して行
く。
【0042】このタイプの熱交換器1では、ケーシング
2の内面とインナーケース25の外面との間の空間が第
1仕切り板12によって仕切られているため、第1室P
1に受熱空気がこもって対流を起こす現象がある。この
点、実施例のように第1仕切り板12に冷気取り入れ口
18を形成すると、対流によって上昇した受熱空気をバ
イパス通路17に取り込むことができるので、第1室P
1に受熱空気がこもることを低減できる利点がある。
【0043】なお、この第2実施例においても、第1実
施例と同様に、第2仕切り板16が第1室P1まで延び
るように形成して、第2仕切り板16に冷気取り入れ口
18を形成しても良い。また、図9に一点鎖線で示すよ
うに、相隣接した伝熱管3の接続箇所を覆うカバー28
を設けて、放熱ガスによって伝熱管3の接続箇所が損傷
することを防止するようにしても良い。
【0044】第1実施例及び第2実施例のように、第2
仕切り板16をケーシング2の前面板2aまで延びるよ
うに配設すると、第2仕切り板16の前端部を管群4の
側面に近接させることができるので、受熱空気の支流B
を管群4の前端部に対して効果的に曝すことができる利
点がある(管群4の前端部の左右両側に大きな空間が空
いていると、受熱空気の支流Bが管群4の一端部にあま
り曝されることなく出口14に逃げてしまう虞があ
る)。
【0045】〔第3実施例(図10〜図11)〕図10
及び図11に示すのは、図14と同様に、燃焼炉29と
第1熱交換器1と第2熱交換器1′とを直列に接続して
使用する場合に好適な第3実施例であり、このうち図1
0は第1熱交換器1の概略断面図、図11は使用状態を
示す概略図である。
【0046】第1熱交換器1における受熱空気の出口1
4は燃焼炉29の空気取り入れ口に接続されており、第
2熱交換器1′における受熱空気の出口14は乾燥炉や
加熱炉等の種々の機器に接続される。第1熱交換器1の
管群4は第1実施例と同様に円筒状の伝熱管3から成っ
ており、ケーシング2内に設けた第1仕切り板12には
第1ダンパー15を設けている。また、第1熱交換器1
における受熱流体の入口13と冷気噴出部20とはダク
ト30で接続されており、このダクト30に第2ダンパ
ー31を開閉自在に設けている。
【0047】第2熱交換器1′は第2実施例のような形
態にしても良い。また、第2熱交換器1′はさほど高温
にはならないので従来の形態のものでも良い。この第3
実施例の構成において、第1ダンパー15と第2ダンパ
ー31とは、運転開始当初は開いて第1熱交換器1の温
度がある程度まで上昇したら閉じるように、同じ方向に
同時に開閉制御される。両ダンパー15,31を開く
と、第1熱交換器1に対する受熱空気の大部分はケーシ
ング2を素通りして入口13から出口14に流出し、ま
た、受熱空気の一部は、ダクト30を介して冷気噴出部
20に流入し、管群4の前端部を冷却して出口14に向
かう。両ダンパー15,31を閉じると通常の運転状態
になる。
【0048】この場合、第1仕切り板12に第1ダンパ
ー15を設けたものであるから、図18のように第1ダ
クト50を設ける必要はなく、それだけ構造を簡単にで
きるばかりか、ケーシング2内には常に受熱空気が流れ
ているため、通常運転に切り換えたときに急冷されて管
群4に亀裂が生じるようなこともない。また、管群4の
前端部は受熱空気の支流によって常に冷却されているた
め、管群4に温度むらが生じることを低減することがで
き、亀裂の発生等の弊害をより一層防止できる。
【0049】〔第4実施例(図12)〕図12に示すの
は第4実施例である。この実施例では、ケーシング2の
内部に3枚の第1仕切り板12,12′を略等間隔で配
設し、相隣接した第1仕切り板12,12′の上端と下
端との間に交互に空間を形成することにより、ケーシン
グ2内を受熱空気の主流Aが上下にジグザグ状に流れる
ように構成している。
【0050】また、第1実施例と同様の構成の第2仕切
り板16と第3仕切り板19とを配設している。更に、
ケーシング2内部のうち管群4の他端面(後端面)寄り
の部位に、管群4が貫通する第4仕切り板32を配設し
て、この第4仕切り板32と管群4の後端との間に形成
された空間から、受熱空気の支流Bをバイパス通路17
に取り入れるように構成している。
【0051】この実施例では、3枚の第1仕切り板1
2,12′のうち、ケーシング2の上面板に密着した2
枚の第1仕切り板12には上第1ダンパー15を設けて
いる。また、ケーシング2から立ち上がった第1仕切り
板12′には、当該第1仕切り板12′を管群4の下方
において開閉するようにした下第1ダンパー15′を設
けており、このように各第1仕切り板12,12′にダ
ンパー15,15′を設けると、必要に応じて熱交換器
1をきめ細かく運転できる利点がある。
【0052】つまり、運転開始時には、下第1ダンパー
15′を閉じて上第1ダンパー15を2枚とも開くこと
により、受熱空気の主流Aを出口14に素通りさせ、熱
交換器1の温度がある程度上昇したら、上第1ダンパー
15を2枚とも閉じて下第1ダンパー15′を開いて、
受熱空気の主流を一点鎖線A′で示すように流すことに
より、主として管群4の前後両端寄り部位において受熱
空気に熱交換し、更に温度が上昇したら全ての第1ダン
パー15,15′を閉じて通常運転に移行すると言うよ
うに、例えば熱交換器1の温度に応じて運転状態を変更
することができる。
【0053】また、例えば、入口13寄りの上第1ダン
パー15を閉じる一方、下第1ダンパー15と出口寄り
の上第1ダンパー15′とを開くことにより、受熱空気
を温度が高い管群4の前半部で熱交換するなど、温度や
送気量に応じて種々の制御を行うことができる。言うま
でもないが、各ダンパー15,15′を半開き状態にし
てもよい。
【0054】なお、この図12のように複数枚の第1仕
切り板12,12′を設けた場合、任意の仕切り板1
2,12′にダンパー15,15′を設けても良いし、
全くダンパー15,15′を設けなくても良い。上記の
各実施例は、ケーシング2内に管群4を一群のみ設けた
場合であったが、本発明は、複数の管群4をケーシング
2内に上下多段状又は左右並列状に設けた熱交換器にも
適用できることは言うまでもない。また、ダンパーは回
動式には限らず、スライド式に構成しても良い。
【0055】〔第5実施例(図13〜図14)〕図13
〜図14に示すのは請求項5及び請求項6に対応した第
5実施例である。この実施例は基本的には第1実施例と
同様の構造であり、伝熱管3は円筒状パイプから成って
おり、各伝熱管3の両端は管板5,6に溶接にて固着さ
れている。また、ケーシング2の内部のうち前管板5寄
りの部位に第3仕切り板19を配設し、該第3仕切り板
19と前管板5との間の空間を冷気噴出部20と成して
いる。
【0056】そして、各伝熱管3において冷気噴出部2
0内に位置した部位に、金属板をドーナツ状に打ち抜い
て形成したフランジ状のフィン34を適宜間隔で多数枚
取付けている。各フィン34は、図示の実施例では部分
的な溶接(溶接箇所を図13(c)の符号35で示す)
によって伝熱管3に固着している。また、相隣接した伝
熱管3のフィン34は接触しないように軸方向にずれて
いる。なお、フィン34の外径は隣接した伝熱管3に接
触しない範囲で任意の寸法に設定できる。
【0057】更に、管群4における一部の伝熱管3の両
端に、図14に明示するように管板5,6の内面に当接
するフランジ板36を溶接にて固着している(図14で
はフィン34を省略して示している)。この場合、管板
5,6の表面に沿って略均等に分散した部位に位置した
伝熱管3にフランジ板36を設けても良いし、或いは、
管群4の外周に沿った伝熱管3のみにフランジ板36を
設けても良く、何れの場合でもフランジ板36を設ける
伝熱管3の本数は管群4全体の10分の1程度の本数で
良い。
【0058】この第5実施例のように構成すると、伝熱
面積が飛躍的に増大すると共に、フィン34によって受
熱空気に乱流が付与されるから、冷気噴出部20内での
熱交換の効率が飛躍的に増大するばかりか、伝熱管3や
管板5及びフランジ板36を効果的に冷却して熱交換器
1の耐久性を向上できる。また、伝熱管3とケーシング
2との伝熱速度・伝熱量の違いにより、図14に矢印C
で示すように各伝熱管3が前後両管板5,6に対して突
っ張った状態になり、しかも、伝熱管3の前端部と前管
板5との溶接箇所が高温の放熱ガスによって焼損しやす
いため、従来は、繰り返し運転しているうちに伝熱管3
と前管板5との溶接箇所が破断してしまうことがあった
が、この第5実施例のように伝熱管3の両端にフランジ
板36を溶接すると、フランジ板36によって前後両管
板5,6が離反するように強制的に押しやられるため、
伝熱管3が両管板5,6から突き抜けることを確実に防
止できる。
【0059】この場合、フランジ板36が受熱空気によ
って効果的に冷却されるから、フランジ板36と伝熱管
3との溶接箇所が焼損することはないのであり、従っ
て、管群4の一部の伝熱管3のみにフランジ板36を取
付けただけでも、当該フランジ板36が伝熱管3から離
脱することはない。なお、伝熱管3の後端の箇所では放
熱ガスの温度は低下しており、伝熱管3の後端と後管板
6との溶接箇所が焼損することは殆どないので、伝熱管
3の前端のみにフランジ板36を設けるだけでもよい。
【0060】また、各伝熱管3の全長にわたってフィン
34を設けても良い。更に、フィン34は伝熱管3に溶
接することには限らず、内径を伝熱管3の外径よりも極
く僅かに小径に形成しておいてから、伝熱管3に対して
締まり嵌めにて嵌着しても良い。 〔第6〜第8実施例(図15)〕図15はフィン34の
他の形態を示している。このうち分図(a)に示すの
は、相隣接したフィン34の間に隙間保持用のカラー3
7を被嵌した第6実施例である。また、分図(b)に示
すのは、フィン34に、伝熱管3に被嵌する筒部34a
を形成することにより、相隣接したフィン34の間隔を
一定に保持するようにした第7実施例である。更に分図
(c)に示すのは、フィン34を螺旋状に形成して伝熱
管3に溶接等にて固着した第8実施例である。
【0061】〔第9実施例(図16)〕図16に示すの
は、分図(a)に示すように螺旋状の凹みを形成したコ
ルゲート管(或いはスパイラル管)にて伝熱管3を構成
した第9実施例である。この場合、螺旋状の凹みを伝熱
管3の全長にわたって形成しても良いし、分図(b)に
示すように、伝熱管3のうち冷気噴出部20内に位置し
た部位だけ螺旋状の凹みを形成して、他の部位を平滑に
形成しても良いし、更に、分図(c)に示すように、伝
熱管3のうち冷気噴出部20内に位置した部位を平滑に
形成する一方、他の部位に螺旋状の凹みを形成して、冷
気噴出部20内に位置した部位にフィン34を設けても
良い。
【0062】このように伝熱管3としてコルゲート管を
使用すると、伝熱管3の内外での乱流効果によって熱交
換効率を向上できるばかりか、軸方向に沿った熱膨張を
吸収することができるので、伝熱管3と管板5,6との
溶接箇所の破断並びにケーシングへ1の亀裂の発生を防
止又は低減できる利点がある。特に分図(c)のように
構成すると、伝熱管3のうち冷気噴出部20に内に位置
した部位が平滑に形成されているため、フィン34の取
付けを至極容易に行うことができ、従って、フィン34
を設けたことによる利点とコルゲート管による利点とを
容易に達成できる利点がある。
【0063】なお、分図(a)に一点鎖線で示すように
フィン34を設けても良い。また、伝熱管3を断面凹凸
状に形成する手段としては螺旋状の凹みを形成すること
には限らず、閉ループ状の凹みを軸方向に沿って適宜間
隔で多数形成しても良いのである。更に、螺旋状の凹み
を形成したコルゲート管にて伝熱管3を構成した場合、
図15(c)のように螺旋状に形成したフィン34をね
じ込むようにして取付けても良いのである。
【0064】以上、本発明の実施例を幾つか説明した
が、本発明は上記の実施例以外の形態に具体化できるこ
とは言うまでもない(例えば円筒状パイプ製の伝熱管と
プレート状の伝熱管とを混合した状態にしても良い)。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る熱交換器の斜視図である。
【図2】(a)は作用を説明するために熱交換器を模式
的に表した斜視図、(b)は管群の斜視図である。
【図3】図1のIII − III視縦断側面図である。
【図4】図1及び図3のIV−IV視断面図である。
【図5】図1及び図3のV−V視断面図である。
【図6】(a)は熱交換器の一端部(前端部)の断面
図、(b)は受熱空気の支流の噴出手段の別例図であ
る。
【図7】(a)は第2実施例に係る熱交換器の概略斜視
図、(b)は管群の部分斜視図である。
【図8】第2実施例の熱交換器の縦断側面図である。
【図9】第2実施例の管群の一端部の平断面図である。
【図10】第3実施例に係る熱交換器の概略縦断側面図
である。
【図11】第3実施例の熱交換器の使用状態を示す図で
ある。
【図12】第4実施例に係る熱交換器の概略縦断側面図
である。
【図13】第5実施例を示す図で、(a)は要部断面
図、(b)は(a)のb−b視断面、(c)はフィンの
取付け状態を示す図である。
【図14】第5実施例においてフランジ板を取付けた伝
熱管の拡大図である。
【図15】(a)は第6実施例を示す図、(b)は第7
実施例を示す図、(c)は第8実施例を示す図である。
【図16】第9実施例を示す図で、(a)は伝熱管の部
分図、(b)及び(c)はそれぞれ管群の部分図であ
る。
【図17】従来技術の概略斜視図である。
【図18】(a)は他の従来技術を示す図、(b)は
(a)に使用している管群の部分平断面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 ケーシング 3 伝熱管 4 管群 5 前管板 6 後管板 8 取付け枠 8a ベローズ部 12 第1仕切り板 13 受熱空気の入口 14 受熱空気の出口 15,15′ 第1ダンパー 16 第2仕切り板 17 バイパス通路 18 冷気取り入れ口 19 第3仕切り板 20 冷気噴出部 30 ダクト 31 第2ダンパー 34 フィン 36 フランジ板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱状のケーシング内に、略平行に延びる多
    数本の伝熱管から成る管群を、放熱ガス等の加熱流体が
    各伝熱管内を管群の一端から他端に向けて流れるように
    配設し、前記ケーシングに、受熱流体の入口と出口と
    を、入口が前記管群の他端寄りに位置し出口が管群の一
    端寄りに位置するようにして設けることにより、前記管
    群を介して加熱流体から受熱流体に熱交換するように構
    成した熱交換器において、前記ケーシングに、受熱流体
    の一部を入口近傍の部位から分岐させて管群の一端部に
    向けて噴出させるようにしたバイパス通路を設けたこと
    を特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】「請求項1」において、ケーシングの内部
    に、受熱流体の主流が管群に効率的に接触して流れるよ
    うに流路を形成するための第1仕切り板を設けると共
    に、ケーシングの内部のうち管群を挟んだ左右両側の部
    位に、ケーシングの内側面と略平行に延びる第2仕切り
    板を配設して、この第2仕切り板とケーシングの内側面
    との間をバイパス通路と成し、ケーシングの内部のうち
    管群の一端寄りに位置した部位に、管群が貫通する第3
    仕切り板を設け、該第3仕切り板と管群の一端との間に
    形成された冷気噴出部の下部に前記パイパス通路を接続
    したことを特徴とする熱交換器。
  3. 【請求項3】「請求項2」において、前記第1仕切り板
    のうち管群の上方の部位に、ケーシング内に流入した受
    熱流体を出口に向けて素通りさせるようにした第1ダン
    パーを開閉自在に設け、更に、ケーシングの入口と前記
    冷気噴出部の下部とをダクトにて接続し、該ダクトに、
    当該ダクトを開閉する第2ダンパーを設けたことを特徴
    とする熱交換器。
  4. 【請求項4】「請求項1」〜「請求項3」において、前
    記管群の一端と他端とが取付くケーシングの前面板と後
    面板とに、当該前面板及び後面板が管群と直交した方向
    に広がり変形することを許容するようにした折曲部を、
    管群を囲うように環状に形成し、更に、前記ケーシング
    の前後両端に、管群の端部を囲うようにした金属板製の
    取付け枠を外向きに突出し、これら両取付け枠に、当該
    取付け枠が管群の長手方向に弾性的に伸縮することを許
    容する断面山形等のベローズ部を全周にわたって延びる
    ように形成したことを特徴とする熱交換器。
  5. 【請求項5】「請求項2」〜「請求項4」において、前
    記各伝熱管を円筒状のパイプにて構成し、これら各伝熱
    管において前記冷気噴出部内に位置した部位に、それぞ
    れフランジ状のフィンを適宜枚数設けたことを特徴とす
    る熱交換器。
  6. 【請求項6】「請求項1」〜「請求項5」において、前
    記各伝熱管を円筒状のパイプにて構成して、これら各伝
    熱管の両端を、ケーシングに固着した前後一対の管板に
    溶接にて固着し、これら多数本の伝熱管のうち管板の表
    面に沿って分散した部位に位置する一部の伝熱管の少な
    くとも一端部に、管板の内面に当接するフランジ板を溶
    接したことを特徴とする熱交換器。
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