JP2016186254A - 排気熱回収器及びその製造方法 - Google Patents

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純子 武井
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Abstract

【課題】排気熱回収器の製造工数を減らすこと。
【解決手段】排気熱回収器1では、分流部4から集合部5に向かう排気の流れ方向が、バルブ70の作動によって、熱回収部2又はバイパス部3を通過するように切り換えられる。バイパス部3は、排気が流れるバイパス流路39を形成する筒状のバイパス管30を備える。バイパス管30には、分流部4、集合部5に突出して排気を導く突出部30c、30eが一体に形成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、排気の流れ方向を変えるバルブの作動によって、媒体と熱交換をする排気の流量が変えられる排気熱回収器及びその製造方法に関する。
特許文献1には、感温式バルブの作動によって、排気の流れ方向を熱回収室側に向ける作動モードと、排気の流れ方向を迂回路側に向ける作動モードと、に切り換えられる排熱回収器が開示されている。
感温式バルブは、温度に応じて作動するサーモワックス部と、サーモワックス部によって回転駆動される回転軸と、回転軸に結合された板状の流路切替ダンパと、を備える。
熱回収室と迂回路との間には、仕切り壁が設けられる。仕切り壁は、迂回路より上流側の排気ガス導入部と、迂回路より下流側の排気ガス排出部と、にわたって延びている。
特開2010−229847号公報
しかしながら、特許文献1に記載の仕切り壁は、排気ガス導入部、迂回路、及び排気ガス排出部に位置する部位がそれぞれ別部材で設けられている。このため、排熱回収器の製造時には、仕切り壁を構成する各部材を組み付けて接合する必要があり、製造工数が増えるという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、排気熱回収器の製造工数を減らすことを目的とする。
本発明のある態様によれば、排気の流れ方向を変えるバルブの作動によって媒体と熱交換をする排気の流量が変えられる排気熱回収器であって、バルブによって排気の流れ方向が変えられる分流部と、分流路から導かれる排気が媒体と熱交換をして流れる熱回収部と、分流部から導かれる排気が熱回収部を迂回して流れるバイパス部と、熱回収部又はバイパス部を通過した排気を導く集合部と、を備え、バイパス部は、排気が流れるバイパス流路を形成する筒状のバイパス管を備え、バイパス管には、分流部と集合部との少なくとも一方に突出して排気を導く突出部が一体に形成されることを特徴とする排気熱回収器が提供される。
上記態様によれば、排気熱回収器の製造時には、突出部がバイパス管の一部として形成されるため、突出部を組み立てる工数や、突出部を接合する工数が不要になる。したがって、排気熱回収器の製造工数を減らすことができる。
本発明の実施形態に係る排気熱回収器を示す斜視図である。 排気熱回収器の分解斜視図である。 図1のIII−III線に沿う排気熱回収器の断面図である。 排気熱回収器の作動モードが切り換えられた状態を示す断面図である。 バイパス管の製造工程を示す斜視図である。 バイパス管の製造工程を示す斜視図である。 変形例に係るバイパス管の製造工程を示す斜視図である。 変形例に係るバイパス管の製造工程を示す斜視図である。 変形例に係るバイパス管の製造工程を示す斜視図である。 変形例に係るバイパス管の製造工程を示す斜視図である。 変形例に係る排気熱回収器を示す断面図である。 変形例に係る排気熱回収器を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1に示す排気熱回収器1は、車両に搭載されるエンジン(図示省略)の暖機運転時などに、排気(流体)の熱によって媒体を加熱するものである。
媒体には、エンジンを循環する冷却液が用いられる。暖機運転時に、排気の熱によって媒体が加熱されることにより、起動後のエンジンやオイルクーラ、又は他の機器などが暖められる。例えば、媒体が空調装置(図示省略)を循環し、車両の暖房が行われるようにしてもよい。
排気熱回収器1は、エンジンから排出される排気が導入される分流部4と、分流部4から導かれる排気が媒体と熱交換をする熱回収部2と、分流部4から導かれる排気が熱回収部2を迂回して流れるバイパス部3と、熱回収部2及びバイパス部3を通過した排気を導く集合部5と、を備える。
エンジンから排出される排気は、図1に矢印Aで示すように分流部4に流入し、熱回収部2又はバイパス部3を通過した後に、矢印Bで示すように集合部5から流出する。図中のOは、排気熱回収器1の中心線である。排気熱回収器1では、中心線Oに沿う方向が排気の流れ方向である。
図2、図3に示すように、熱回収部2は、扁平な筒状をした複数のチューブ32と、積層される各チューブ32を収容する筒状のシェル36と、シェル36の両端を塞ぐ一対のエンドプレート43、44と、を備える。各チューブ32は、エンドプレート43とエンドプレート44との間にわたって設けられる。
上流側のエンドプレート43は、排気を導入する熱回収部2の入口33(上流端)を形成する。下流側のエンドプレート44は、排気を排出する熱回収部2の出口34(下流端)を形成する。各チューブ32は、中心線Oに直交する方向に並び、それぞれの一端がエンドプレート43に並んで開口し、それぞれの他端がエンドプレート44に並んで開口している。チューブ32の内部には、中心線O方向に延びる熱交換流路31が形成される。排気は、エンドプレート43内の入口33から各チューブ32内の熱交換流路31に分流し、各チューブ32内を通過した後にエンドプレート44内の出口34で合流して、中心線O方向に流れる。
箱状に組み立てられるシェル36及びエンドプレート43、44の内部には、媒体(冷却液)が流れる媒体流路35が形成される。シェル36の外側には、管状の媒体導入部16及び媒体排出部17が突出している。媒体導入部16及び媒体排出部17には、それぞれ媒体を導く配管(図示省略)が接続される。
エンジンから冷却通路(図示省略)を通じて導かれる媒体は、図1に矢印Cで示すように媒体導入部16を通って媒体流路35に流入する。媒体流路35を流れる媒体は、各チューブ32の内部を流れる高温の排気との間で熱交換をする。媒体流路35にて温度が高くなった媒体は、矢印Dで示すように媒体排出部17から流出し、冷却通路を通じて再びエンジンへと導かれる。
シェル36は、略矩形の断面形状をした筒状に形成される。シェル36は、中心線O方向に平板状に延びる4つの外壁部を有する。4つの外壁部のうちバイパス部3に対向する部位が、後述するように境界部45の熱回収部境界壁36aを構成する。
なお、上述した構成に限らず、熱回収部2は、エンドプレートを備えないものであってもよい。例えば、熱回収部は、シェルの開口端部の内側に複数のチューブの開口端部が隙間なく積層されることによって、エンドプレートを備えない構成となる。
バイパス部3は、バイパス流路39を形成する筒状のバイパス管30を備える。バイパス管30は、中心線O方向に延び、排気の流れ方向に対して熱回収部2のチューブ32と並列に配置される。排気は、バイパス流路39を通って中心線O方向に流れる。
バイパス管30(バイパス部3)の入口37(上流端)は、熱回収部2の入口33に対して中心線Oと直交する左右方向に並んで開口する。同様に、バイパス管30の出口38(下流端)は、熱回収部2の出口34に対して中心線Oと直交する左右方向に並んで開口する。
バイパス管30は、D字形の断面形状を有する筒状に形成される。バイパス管30は、シェル36の熱回収部境界壁36aに対向して平板状に延びる対向板部30bと、対向板部30bから半筒状に延びる半筒部30aと、を有する。
なお、バイパス管30は、上述した構成に限らず、例えば三角形や四角形などの他の断面形状を有する筒状に形成される構成としてもよい。
分流部4は、排気を導入する分流路29を形成する分流管6(入口側ディフューザ)と、分流管6内で排気の流れ方向を変えるバルブ70と、を備える。バルブ70が分流管6内で回動することにより、分流部4を通過する排気の流れ方向が熱回収部2又はバイパス部3に向けられる。分流部4では、バルブ70が分流管6内で回動する角度に応じて、熱回収部2とバイパス部3とに分流する排気の流量割合が変えられる。
図2に示すように、テーパ筒状の分流管6は、半筒状の上側分流管部6aと、半筒状の下側分流管部6bと、が互いに接合されることによって形成される。分流路29は、その流路面積が排気の流れ方向について次第に大きくなるように形成される。
分流管6の入口24(上流端)は、フランジ8を介してエンジンから延びる排気管(図示省略)に接続される。エンジンから排出される排気は、矢印Aで示すように、排気管から分流管6内に流入する。
分流管6の出口26(下流端)には、熱回収部2の入口33とバイパス部3の入口37とが並んで接続される。
バルブ70は、分流管6に回転自在に支持される円柱状のバルブ軸75と、バルブ軸75に結合される板状のバルブ板71と、を有する。
バルブ板71は、バルブ軸75のスリット75aに挿入される基端部を有し、複数のネジ(図示省略)を介してバルブ軸75に結合される。なお、これに限らず、バルブ板71は、バルブ軸75の外周に形成された切り欠き面に結合される構成としてもよい。また、バルブ板71は、バルブ軸75と一体に形成される構成としてもよい。
バルブ軸75は、分流管6の孔12に挿入されることにより、分流管6に回転自在に支持される。バルブ軸75は、中心線Oと直交する上下方向に延びるように配置される。
バルブ軸75には、モータなどのアクチュエータ(図示省略)が連結される。アクチュエータは、コントローラ(図示省略)からの指令に応じてバルブ軸75を回転駆動する。バルブ70の回動位置は、図3に示すように排気を熱回収部2へ導く熱交換位置と、図4に示すように排気をバイパス部3へ導くバイパス位置と、の間で任意に切り換えられる。
なお、アクチュエータは、上述した構成に限らず、媒体の温度に応じて作動する感温材を用いるものであってもよい。
図3、図4に示すように、集合部5は、排気を導く集合流路60を形成するテーパ筒状の集合管23(出口側ディフューザ)を備える。図2に示すように、集合管23は、半筒状の上側集合管部23aと、半筒状の下側集合管部23bと、が互いに接合されることによって形成される。集合流路60は、その流路面積が排気の流れ方向について次第に減少するように形成される。
集合管23の入口52(上流端)には、熱回収部2の出口34とバイパス部3の出口38とが左右方向に並んで接続される。
集合管23の出口51(下流端)は、フランジ25を介して排気管(図示省略)に接続される。集合管23を通って導かれる排気は、矢印Bで示すように排気管に流出し、排気管を通って外部へと排出される。
排気熱回収器1は、熱回収部2とバイパス部3とを隔てる境界部45を備える。境界部45は、熱回収部境界壁36a、対向板部30b、断熱体41、及び断熱体42を備える。
バイパス部3の対向板部30bと熱回収部2の熱回収部境界壁36aとは、互いに対向し、かつ中心線Oと平行に延びる平面状に形成される。
板状の断熱体41及び断熱体42は、熱回収部境界壁36aと対向板部30bとの間に間隔を設ける隔離部として設けられる。
断熱体41及び断熱体42は、エンドプレート43とエンドプレート44との間にシェル36の開口端部を挟んで接合される。
断熱体41及び断熱体42は、熱回収部境界壁36a及び対向板部30bより熱伝導率が低い断熱材によって形成される。断熱材には、例えば、多孔質素材を金属層で包囲し、内部を真空にしたものが用いられる。
熱回収部境界壁36a、対向板部30b、断熱体41の基端41b、及び断熱体42の基端42bの間には、空気層9が形成される。断熱体41、断熱体42、及び空気層9は、バイパス部3と熱回収部2との間で熱伝達を抑制する断熱層を構成する。
なお、断熱体41及び断熱体42は、上述した構成に限らず、断熱材を用いずに、熱回収部境界壁36a及び対向板部30bと同等の熱伝導率を有する部材によって形成される構成としてもよい。
排気熱回収器1は、空気層9を覆うケース15を備える。空気層9は、ケース15によって覆われることにより、外部から遮断された空間として形成される。
半筒状のケース15は、熱回収部2及び境界部45の外形に沿ったU字状の断面形状に形成される。ケース15は、バイパス部3を挟むように中心線Oに沿って延びる両端部18を有する。ケース15の両端部18は、バイパス管30の半筒部30aに接合される。
なお、上述した構成に限らず、ケース15を備えず、境界部45の空気層9が外部と連通するように構成してもよい。
バルブ70のバルブ軸75は、境界部45の端部から排気の流れ方向について上流側に所定の距離を持つように配置される。
バイパス管30は、境界部45から分流部4の内部に突出する上流側突出部30cと、境界部45から集合部5の内部に突出する下流側突出部30eと、を有する。
上流側突出部30cは、バイパス管30の対向板部30bに連接される板状に形成される。
上流側突出部30cは、バルブ70の下流側に延びるように形成される。上流側突出部30cの先端30dは、バルブ軸75の下流側に対向するように配置される。上流側突出部30cの先端30dとバルブ軸75の外周面との間には小さい間隙が形成され、バルブ軸75が円滑に回転するようになっている。
分流部4内の分流路29は、バルブ70及び上流側突出部30cによって、熱回収部2に流入する排気を導く熱回収部上流路27と、バイパス部3に流入する排気を導くバイパス部上流路28と、に仕切られる。
一方、バイパス管30の下流側突出部30eは、対向板部30bから延設される平板状に形成される。
下流側突出部30eの先端30fは、集合部5の中程にて集合管23の出口51を向くように形成される。
集合部5内の集合流路60は、下流側突出部30eによって、熱回収部2から流出する排気を導く熱回収部下流路61と、バイパス部3から流出する排気を導くバイパス部下流路62と、に仕切られる。
次に、図5A、図5Bを参照して、バイパス管30の製造方法を説明する。
まず、金属板材を切断して、図5Aに示す平板状の金属板80を形成する工程が行われる。金属板80には、矩形の本体部81と、本体部81の一端から突出する突出端部82と、本体部81の他端から突出する突出端部83と、が形成される。
次に、図5Bに示すように、金属板80を折り曲げる工程が行われる。金属板80は、本体部81が対向板部30bの両端から折り曲げられることによって半筒部30aが半円筒状に形成される。突出端部82は、対向板部30bから連続する板状に延びて上流側突出部30cを形成する。突出端部83は、対向板部30bから連続する板状に延びて下流側突出部30eを形成する。
バイパス管30は、折り曲げられた本体部81の両端を互いに接合する接合部84を有する。
排気熱回収器1の製造時には、分流部4、熱回収部2、バイパス部3、及び集合部5を組み立てる。こうして組み立てたものを炉(図示省略)に搬送して加熱処理をし、各部材をロウ付けによって接合する。このときに、バイパス管30の接合部84もロウ付けによって接合される。なお、接合部84は、これに限らず、溶接によって接合してもよい。
次に、排気熱回収器1の作動について説明する。
エンジンから排出された排気は、バルブ70が回動することにより熱回収部2又はバイパス部3に切り換えられて流通する。
エンジンの冷間時にて、排気熱回収器1が排気によって媒体を暖める熱回収作動モードでは、コントローラからの指令に応じてアクチュエータがバルブ70を図3に示す回動位置(熱交換位置)に保持する。これにより、分流路29に対してバイパス流路39が閉じられる一方、熱交換流路31が開かれる。排気は、図3に矢印E、F、Gで示すように分流路29、熱交換流路31、及び集合流路60を通過するように導かれ、熱回収部2にて媒体と熱交換を行う。こうして、排気熱回収器1では媒体が排気の熱を吸収することで、媒体の温度が上昇し、エンジンなどの暖機が促される。
熱回収作動モードでは、図3に示すようにバルブ70が分流管6内で傾斜し、バルブ板71の先端が分流管6の内面に当接するとともに、バルブ軸75の外周が上流側突出部30cの先端30dに小さい間隙を持って対峙している。こうして、バルブ70と分流管6の内面又は境界部45との間に設けられる間隙が小さく抑えられるため、排気の一部がバルブ70と境界部45との間を通ってバイパス流路39へと流れる内部洩れが抑えられる。この結果、排気熱回収器1では媒体が吸収する排気の熱量を高められる。
エンジンの暖機が進み、排気熱回収器1が排気を熱回収部2に流通させる必要がなくなった場合には、排気熱回収器1は非回収作動モードに切り換えられる。非回収作動モードでは、コントローラからの指令に応じてアクチュエータがバルブ70を回動させて図4に示す回動位置(バイパス位置)に切り換える。これにより、バルブ70によって分流路29に対して熱交換流路31が閉じられる一方、バイパス流路39が開かれる。排気は、図4に矢印I、J、Kで示すように分流路29、バイパス流路39、及び集合流路60を通過するように導かれる。こうして、排気が熱回収部2を迂回して流れ、媒体の温度上昇が抑えられる。
非回収作動モードでは、図4に示すようにバルブ70が分流管6内で傾斜し、バルブ板71の先端が分流管6の内面に当接するとともに、バルブ軸75の外周が上流側突出部30cの先端30dに小さい間隙を持って対峙している。これにより、分流路29を通過する排気の一部がバルブ70と境界部45の間を通って熱交換流路31へと流れる内部洩れが抑えられる。こうして、分流路29を通過する排気の一部が熱回収部2の入口33へ向かうことが防止され、熱回収部2が加熱されることが抑えられる。
非回収作動モードでは、バイパス部3から集合部5の集合流路60を通過する排気が、図4に矢印Kで示すように、下流側突出部30eに沿って円滑に流れることで、熱回収部2の出口34へ向かって吹き返すことが抑えられる。こうして集合流路60を通過する排気の一部が熱回収部2の出口34へ向かうことが防止され、熱回収部2が加熱されることが抑えられる。
以上のようにして、非回収作動モードでは、排気によって熱回収部2を循環する媒体が加熱されることが十分に抑えられ、媒体によって暖機後のエンジンなどが加熱されることが防止される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、排気が流れるバイパス流路39を形成する筒状のバイパス管30を備え、バイパス管30に分流部4、集合部5に突出して排気を導く突出部30c、30eが一体に形成される排気熱回収器1が提供される。
また、本実施形態によれば、金属板80を筒状に折り曲げてバイパス管30を形成し、金属板80の一部(突出端部82、83)によって突出部30c、30eを形成する排気熱回収器1の製造方法が提供される。
上記構成に基づき、排気熱回収器1の製造時に、突出部30c、30eがバイパス管30の一部として形成されるため、突出部30c、30eを組み立てる工数や、突出部30c、30eを接合する工程が不要になる。これにより、排気熱回収器1は、製造工数を減らして、製品のコストダウンが図れる。
また、本実施形態によれば、バイパス管30は、熱回収部2に対向する平板状の対向板部30bと、対向板部30bに連接される半筒状の半筒部30aと、を有する。バイパス管30の突出部30c、30eは、対向板部30bに連接される板状に形成される。
上記構成に基づき、板状の突出部30cは、境界部45から分流部4に突出する。板状の突出部30eは、境界部45から集合部5に突出する。排気熱回収器1の作動時には、バルブ70の作動に応じて熱回収部2又はバイパス部3を流れる排気がバイパス管30の突出部30c、30eによって円滑に導かれる。これにより、作動モードに応じて媒体と排気との間で行われる熱交換量を的確に切り換えることができる。
また、本実施形態によれば、分流部4に突出する上流側突出部30cは、対向板部30bからバルブ70(バルブ軸75)の下流側に延びる。上流側突出部30cは、分流路29を熱回収部2に流入する排気を導く熱回収部上流路27と、バイパス部3に流入する排気を導くバイパス部上流路28と、に仕切るように形成される。
上記構成に基づき、排気が熱回収部2を迂回して導かれる非回収作動モードにおいて、排気がバルブ70と境界部45との間隙を通って熱交換流路31へと流れる内部洩れが抑えられる。これにより、非回収作動モードにおいて、媒体の温度を低く保つことができ、暖機後のエンジンなどが加熱されることが防止される。
また、本実施形態によれば、集合部5に突出する下流側突出部30eは、集合流路60を熱回収部2から流出する排気を導く熱回収部下流路61と、バイパス部3から流出する排気を導くバイパス部下流路62と、に仕切るように形成される。
上記構成に基づき、排気が熱回収部2を迂回して導かれる非回収作動モードにおいて、バイパス部3を通過した排気が境界部45から下流側突出部30eに沿って流れるため、集合部5に流出した排気が熱回収部2の出口34に向けて吹き返すことが抑えられる。これにより、非回収作動モードにおいて、媒体の温度を低く保つことができ、暖機後のエンジンなどが加熱されることが防止される。
次に、図6A、図6Bを参照してバイパス管30の変形例を説明する。バイパス管30は、上流側突出部30cのみを有し、下流側突出部を有さない。
バイパス管30の製造時には、まず、金属板材を切断して、図6Aに示す金属板180を形成する工程が行われる。金属板180には、矩形の本体部181と、本体部181の一端から突出する突出端部182と、が形成される。本体部181の他端からは、突出端部が突出していない。
次に、図6Bに示すように、金属板180を折り曲げる工程が行われる。金属板180は、本体部181が半円筒状に折り曲げられることによって半筒部30a及び対向板部30bが形成される。突出端部182は、対向板部30bから連続する板状に延びて上流側突出部30cを形成する。こうして、バイパス管30には、上流側突出部30cのみが形成される。
次に、図7A、図7Bを参照してバイパス管30の変形例を説明する。バイパス管30は、上流側突出部を有さずに、下流側突出部30eのみを有する。
バイパス管30の製造時に、まず、金属板材を切断して、図7Aに示す金属板280を形成する工程が行われる。金属板280には、矩形の本体部281と、本体部281の一端から突出する突出端部283と、が形成される。本体部281の他端からは、突出端部が突出していない。
次に、図7Bに示すように、金属板280を折り曲げる工程が行われる。金属板280は、本体部281が半円筒状に折り曲げられることによって半筒部30a及び対向板部30bが形成される。突出端部283は、対向板部30bから連続する板状に延びて下流側突出部30eを形成する。こうして、バイパス管30には、下流側突出部30eのみが形成される。
次に、図8を参照して排気熱回収器1の変形例を説明する。図8は、排気熱回収器1の概略構成を示す断面図である。
集合部5の集合流路60は、熱交換流路31及びバイパス流路39の下流側に接続されるテーパ流路60aと、テーパ流路60aの下流側に接続されるストレート流路60bと、有する。
テーパ流路60aは、その流路面積が排気の流れ方向について次第に縮小するように形成される。
集合管23のテーパ流路60aを形成する部位は、排気の流れ方向に延びる断面が中心線Oに対して傾斜し、かつ外側に膨らむように湾曲した筒状に形成される。
ストレート流路60bは、その流路面積が排気の流れ方向について略一定になるように形成される。
集合管23のストレート流路60bを形成する部位は、排気の流れ方向の断面が直線状に延びる筒状をしている。
なお、上述したようにストレート流路60bが排気熱回収器1の集合部5に設けられる構成に限らず、ストレート流路60bが排気熱回収器1に接続される排気管(図示省略)によって形成される構成としてもよい。
下流側突出部30eは、対向板部30bから排気熱回収器1の中心線Oに対して平行に延びる平板状に形成される。
集合流路60は、下流側突出部30eによって熱回収部下流路61とバイパス部下流路62とに仕切られる。下流側突出部30eは、その先端30fによって仕切られる熱回収部下流路61の下流端における流路断面積と、バイパス部下流路62の下流端における流路断面積とを略等しくするように形成される。これにより、排気熱回収器1の作動時において、熱回収作動モード及び非回収作動モードの両方で、排気の流れがテーパ筒状の集合管23及び下流側突出部30eに付与される抵抗が小さく抑えられる。
バイパス管30の下流側突出部30eは、テーパ流路60aを超えて延設され、その先端30fがストレート流路60bに配置されるように形成される。
排気熱回収器1の作動時において、非回収作動モードでは、バイパス流路39からテーパ流路60a(バイパス部下流路62)を通過する排気が、下流側突出部30eによってストレート流路60bに導かれる。こうして、ストレート流路60bまで延びた下流側突出部30eが設けられることで、テーパ流路60aを通過する排気が湾曲する集合管23の内面に当たって熱回収部2の出口34へと逆流することが有効に抑えられる。
次に、図9を参照して排気熱回収器1の変形例を説明する。図9は、排気熱回収器1の概略構成を示す断面図である。
テーパ筒状の集合管23は、半筒状の上側集合管部23aと、半筒状の下側集合管部23bと、が互いに接合されることによって形成される。
上側集合管部23aは、排気の流れ方向に延びる断面が中心線Oに対して傾斜し、かつ外側に膨らむように湾曲した半筒状に形成される。
下側集合管部23bは、バイパス管30の半筒部30aの延長方向に延びる半筒状に形成される。下側集合管部23bは、排気の流れ方向の断面が中心線Oに対して平行に延びるように形成される。
バイパス管30の下流側突出部30eは、対向板部30bから曲折し、中心線Oに対して傾斜する部位を有する板状に形成される。下流側突出部30eは、下側集合管部23bに対して傾斜するように形成される。
下側集合管部23bと下流側突出部30eとの間にバイパス部下流路62が形成される。これにより、バイパス部下流路62は、バイパス流路39の延長上に延びるように形成される。
下流側突出部30eは、その先端30fによって仕切られる熱回収部下流路61の下流端における流路断面積と、バイパス部下流路62の下流端における流路断面積とを略等しくするように形成される。
排気熱回収器1の作動時において、熱回収作動モードでは、熱交換流路31から熱回収部下流路61を通過する排気が、上側集合管部23a及び下流側突出部30eに沿って曲がりながら流れる。
一方、非回収作動モードでは、バイパス流路39からバイパス部下流路62を通過する排気が、下側集合管部23b及び下流側突出部30eに沿ってまっすぐに流れる。これにより、バイパス部下流路62を通過する排気が集合管23の内面に当たって曲げられることなく、熱回収部2の出口34へと逆流することが有効に抑えられるとともに、集合管23に付与される抵抗が小さく抑えられる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本発明は、車両に搭載される排気熱回収器として好適であるが、車両以外に使用される熱交換器にも適用できる。
1 排気熱回収器
2 熱回収部
3 バイパス部
4 分流部
5 集合部
23 集合管
23b 集合管部
27 熱回収部上流路
28 バイパス部上流路
29 分流路
30 バイパス管
30a 半筒部
30b 対向板部
30c、30e 突出部
30f 先端
31 熱交換流路
39 バイパス流路
45 境界部
60 集合流路
60a テーパ流路
60b ストレート流路
61 熱回収部下流路
62 バイパス部下流路
70 バルブ
80、180、280 金属板

Claims (7)

  1. 排気の流れ方向を変えるバルブの作動によって媒体と熱交換をする排気の流量が変えられる排気熱回収器であって、
    前記バルブによって排気の流れ方向が変えられる分流部と、
    前記分流路から導かれる排気が媒体と熱交換をして流れる熱回収部と、
    前記分流部から導かれる排気が前記熱回収部を迂回して流れるバイパス部と、
    前記熱回収部又は前記バイパス部を通過した排気を導く集合部と、を備え、
    前記バイパス部は、排気が流れるバイパス流路を形成する筒状のバイパス管を備え、
    前記バイパス管には、前記分流部と前記集合部との少なくとも一方に突出して排気を導く突出部が一体に形成されることを特徴とする排気熱回収器。
  2. 請求項1に記載の排気熱回収器であって、
    前記バイパス管は、
    前記熱回収部に対向する平板状の対向板部と、
    前記対向板部に連接される半筒状の半筒部と、を有し、
    前記突出部は、前記対向板部に連接される板状に形成されることを特徴とする排気熱回収器。
  3. 請求項1又は2に記載の排気熱回収器であって、
    前記分流部に突出する前記突出部は、
    前記バルブの下流側に延びるように形成され、
    前記熱回収部に流入する排気を導く熱回収部上流路と、前記バイパス部に流入する排気を導くバイパス部上流路と、を仕切ることを特徴とする排気熱回収器。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の排気熱回収器であって、
    前記集合部に突出する前記突出部は、前記熱回収部から流出する排気を導く熱回収部下流路と、前記バイパス部から流出する排気を導くバイパス部下流路と、を仕切ることを特徴とする排気熱回収器。
  5. 請求項4に記載の排気熱回収器であって、
    前記集合部は、
    排気の流路断面積が流れ方向について小さくなるテーパ流路と、
    前記テーパ流路に接続されて排気の流路断面積が流れ方向について略一定になるストレート流路と、を有し、
    前記集合部に突出する前記突出部は、前記テーパ流路を超えて前記ストレート流路に達することを特徴とする排気熱回収器。
  6. 請求項4又は5に記載の排気熱回収器であって、
    前記集合部は、前記バイパス管の延長方向に延びる集合管部を有し、
    前記集合部に突出する前記突出部は、前記集合管部に対して傾斜するように形成されることを特徴とする排気熱回収器。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の排気熱回収器の製造方法であって、
    金属板を筒状に折り曲げて前記バイパス管を形成し、
    前記金属板の一部によって前記突出部を形成することを特徴とする排気熱回収器の製造方法。
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