JP2000157118A - 魚釣り用リールのハンドル機構 - Google Patents

魚釣り用リールのハンドル機構

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JP2000157118A
JP2000157118A JP10336235A JP33623598A JP2000157118A JP 2000157118 A JP2000157118 A JP 2000157118A JP 10336235 A JP10336235 A JP 10336235A JP 33623598 A JP33623598 A JP 33623598A JP 2000157118 A JP2000157118 A JP 2000157118A
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handle
shaft
drive shaft
collar
screw
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JP10336235A
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Inventor
Akihiko Sato
昭彦 佐藤
Takashi Otsuka
隆 大塚
Atsuto Okada
厚人 岡田
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣り用リールのねじ込み式ハンドルの緩み
を防止する。 【解決手段】 ハンドル11をリール本体1に対し左右
又は片方取り付け可能でかつ折り畳み可能にする。マス
ター歯車6を有する駆動軸7の両端又は片端にハンドル
軸10の先端のネジ部17が螺合するネジ部16を設け
る。ハンドル軸10には軸方向に摺動可能にハンドルカ
ラー14を設ける。駆動軸7とハンドルカラー14との
間に回転規制手段18を設ける。ハンドル軸10とハン
ドルカラー14との間に回り止め手段10a,14aを
設ける。回転規制手段18と回り止め手段10a,14
aの操作によって、駆動軸7とハンドル軸10との螺合
の緩みを阻止する規制状態と、駆動軸7とハンドル軸1
0との螺合の緩みを許容する非規制状態との二状態間で
切り換えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンドルの緩みを
防止することができる魚釣り用リールのハンドル機構に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】魚釣り
用リールのねじ込み式ハンドルは、リール回転方向にハ
ンドルを回すと、マスター歯車のネジに食い込む構成と
なっている。近年流行しているソルトウォーターゲーム
等で大物釣を行うリールでは、特にハンドルとマスター
歯車に負荷がかかるため、ねじ込み式ハンドルが使用さ
れている。
【0003】しかし、ソルトウォーターゲーム等におい
てジギングアクションを頻繁に行うと、ハンドルの逆転
方向にも負荷がかかるため、ハンドルが緩んでしまうお
それがある。
【0004】実開平7−28360号は、そのようなハ
ンドルの緩みを防止する手段について開示するが、これ
はハンドル軸側の傾斜面に駆動軸側の傾斜面を接触させ
ることによる傾斜案内作用を利用するものであるため、
ハンドル軸が径方向に偏倚し、駆動軸とハンドル軸が同
軸でなくなり、操作的にもバランス的にも悪くなるとい
う問題を有する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、ハンドル(11,13)
が、リール本体(1)に対して左右又は片方取り付け可
能でかつ折り畳み可能な魚釣り用リールにおいて、マス
ター歯車(6)を有する駆動軸(7)の両端又は片端に
ハンドル軸(10)の先端のネジ部(17)が螺合する
ネジ部(16)が設けられ、ハンドル軸(10)には軸
方向に摺動可能にハンドルカラー(14)が設けられ、
上記駆動軸(7)と上記ハンドルカラー(14)との間
には回転規制手段(18等)が設けられ、上記ハンドル
軸(10)と上記ハンドルカラー(14)との間には回
り止め手段(10a,14a等)が設けられ、上記回転
規制手段(18等)と上記回り止め手段(10a,14
a等)の操作によって、上記駆動軸(7)と上記ハンド
ル軸(10)との螺合の緩みを阻止する規制状態と、上
記駆動軸(7)と上記ハンドル軸(10)との螺合の緩
みを許容する非規制状態との二状態間で切り換えるよう
にした魚釣り用リールのハンドル機構を採用する。
【0006】また、請求項2に係る発明は、上記回転規
制手段は、ネジ筒(18)と、該ネジ筒(18)の内周
に形成された上記ハンドル軸(10)の先端のネジ部
(17)とは逆ネジの関係にある逆雌ネジ部(19)
と、上記駆動軸(7)の両端又は片端と上記ハンドルカ
ラー(14)のリール本体(1)側の外周とに形成され
た上記逆雌ネジ部(19)に螺合する逆雄ネジ部(2
0,21)とを具備している請求項1に記載の魚釣り用
リールのハンドル機構を採用する。
【0007】また、請求項3に係る発明は、上記回転規
制手段(18,33,40,49等)が上記駆動軸
(7)と上記ハンドルカラー(14)との連結をオン・
オフ可能である請求項1に記載の魚釣り用リールのハン
ドル機構を採用する。
【0008】また、請求項4に係る発明は、上記回り止
め手段(30,36,39)が上記ハンドル軸(10)
と上記ハンドルカラー(14)との間の回り止めをオン
・オフ可能である請求項1に記載の魚釣り用リールのハ
ンドル機構を採用する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0010】<実施の形態1>図1に示すように、この
魚釣り用リールは、スピニングリールであり、そのリー
ル本体1の前部に回転枠2とスプール3とを備える。
【0011】リール本体1の前部には、図示しないが軸
受及びワンウェイクラッチを介して中空軸が一方向に回
転可能に取り付けられ、中空軸の先端側に回転枠2が連
結されている。回転枠2はその外部に一対の腕部4,4
(他方は図示せず)を有し、一対の腕部4,4間にはベ
ールアーム5が掛け渡されている。回転枠2は上記図示
しないワンウェイクラッチにより釣糸巻取方向にのみ回
転可能である。
【0012】上記図示しない中空軸の基端側にはピニオ
ンが形成され、該ピニオンはリール本体1に内蔵された
マスター歯車6と噛合っている。マスター歯車6を保持
した駆動軸7はリール本体1にベアリング8,9を介し
て回転可能に支持されている。駆動軸7には、ハンドル
軸10が螺合し、ハンドル軸10の軸端にはハンドルア
ーム11が取り付けられている。ハンドルアーム11を
回転させるとその回転が駆動軸7、マスター歯車6、ピ
ニオン及び中空軸により回転枠2に伝達され、そのため
回転枠2はベールアーム5を伴って回転する。
【0013】上記図示しない中空軸の中空内にはスプー
ル軸が挿入され、その先端側にスプール3が取り付けら
れている。スプール軸には、ドラッグ装置を介してスプ
ール3が回転可能に圧接されている。スプール3の先端
には、ドラッグ制動力を調整するドラッグノブ12が取
り付けられている。スプール軸の後部はリール本体1の
内部の図示しないオシレート機構を介して上記駆動軸7
に連結されている。オシレート機構はハンドルアーム1
1やノブ13等からなるハンドルの回転運動をスプール
3の前後往復運動に変換するようになっている。
【0014】上記スピニングリールにおいて、ハンドル
を図1中矢印Aで示す釣糸巻取方向に回すと、その回転
が駆動軸7、マスター歯車6等により回転枠2に伝達さ
れ、回転枠2上のベールアーム5はスプール3の回りを
回転する。また、ハンドルの回転はオシレート機構を介
してスプール3の直線運動に変換され、スプール3はベ
ールアーム5の旋回域内を前後方向に往復運動する。
【0015】このスピニングリールは、図1乃至図4に
示すように、ハンドルをリール本体1に対しねじ込み式
で取り付けるハンドル機構を備えている。
【0016】すなわち、マスター歯車6を有する駆動軸
7の両端には、ハンドル軸10の先端のネジ部が螺合す
るネジ部が設けられ、ハンドル軸10には軸方向に摺動
可能にハンドルカラー14が設けられ、駆動軸7とハン
ドルカラー14との間には回転規制手段が設けられ、ハ
ンドル軸10とハンドルカラー14との間には回り止め
手段が設けられ、回転規制手段と回り止め手段の操作に
よって、駆動軸7とハンドル軸10との螺合の緩みを阻
止する規制状態と、駆動軸7とハンドル軸10との螺合
の緩みを許容する非規制状態との間で切り換えるように
なっている。
【0017】ここに、マスター歯車6を有する駆動軸7
は円筒体であり、その空洞内の両端には平滑な円筒壁1
5が形成され、円筒壁よりも奥には上記ネジ部として右
ネジの雌ネジ部16が形成されている。ハンドル軸10
の先端の上記ネジ部は、この雌ネジ部16に螺合可能な
右ネジの雄ネジ部17として形成されている。ハンドル
軸10は、その雄ネジ部17が駆動軸7の雌ネジ部16
に螺合することで、ガタツキを生じることなく駆動軸7
に連結される。
【0018】ハンドルカラー14はハンドル軸10に被
さる筒体であり、ハンドル軸10上をその軸方向に摺動
可能である。
【0019】ハンドル軸10とハンドルカラー14との
間に設けられた両者に作用する回り止め手段は、ハンド
ルカラー14の中心孔である非円形横断面孔14aと、
ハンドル軸10の上記非円形横断面孔14aに合致する
非円形横断面軸部10aとで構成される。これにより、
ハンドルカラー14はハンドル軸10上をその軸方向に
回り止め状態で摺動可能であり、ハンドル軸10が回転
するときはハンドル軸10と一体で回転する。
【0020】駆動軸7とハンドルカラー14との間に設
けられた両者に作用する回転規制手段は、ネジ筒18
と、該ネジ筒18の内周に形成されたハンドル軸10の
先端の雄ネジ部17とは逆ネジの関係にある逆雌ネジ部
19と、駆動軸7の両端とハンドルカラー14の外周と
に夫々形成された逆雌ネジ部19に螺合する逆雄ネジ部
20,21とで構成される。
【0021】ネジ筒18は、上記ハンドルカラー14に
被さるような円筒体であり、その内周には左ネジの逆雌
ネジ部19が形成されている。逆雄ネジ部20は駆動軸
7の外周の両端に夫々形成され、逆雄ネジ部21はハン
ドルカラー14の外周のリール本体1側に形成されてお
り、両逆雄ネジ部20,21は共に同種の左ネジとして
形成されている。このため、ネジ筒18は駆動軸7とハ
ンドルカラー14とに跨る位置に進むことで駆動軸7と
ハンドルカラー14とを結合させる。その場合、回転規
制手段であるネジ筒18等は、回り止め手段であるハン
ドル(11,13)が、リール本体(1)に対して左右
又は片方取り付け可能でかつ折り畳み可能な魚釣り用リ
ールにおいて、マスター歯車(6)を有する駆動軸
(7)の両端又は片端にハンドル軸(10)の先端のネ
ジ部(17)が螺合するネジ部(16)が設けられ、ハ
ンドル軸(10)には軸方向に摺動可能にハンドルカラ
ー(14)が設けられ、上記駆動軸(7)と上記ハンド
ルカラー(14)との間には回転規制手段(18等)が
設けられ、上記ハンドル軸(10)と上記ハンドルカラ
ー(14)との間には回り止め手段(10a,14a
等)が設けられ、上記回転規制手段(18等)と上記回
り止め手段(10a,14a等)の操作によって、上記
駆動軸(7)と上記ハンドル軸(10)との螺合の緩み
を阻止する規制状態と、上記駆動軸(7)と上記ハンド
ル軸(10)との螺合の緩みを許容する非規制状態との
二状態間で切り換えるようにした魚釣り用リールのハン
ドル機構を採用する。
【0022】また、請求項2に係る発明は、上記回転規
制手段は、ネジ筒(18)と、該ネジ筒(18)の内周
に形成された上記ハンドル軸(10)の先端のネジ部
(17)とは逆ネジの関係にある逆雌ネジ部(19)
と、上記駆動軸(7)の両端又は片端と上記ハンドルカ
ラー(14)のリール本体(1)側の外周とに形成され
た上記逆雌ネジ部(19)に螺合する逆雄ネジ部(2
0,21)とを具備している請求項1に記載の魚釣り用
リールのハンドル機構を採用する。
【0023】また、請求項3に係る発明は、上記回転規
制手段(18,33,40,49等)が上記駆動軸
(7)と上記ハンドルカラー(14)との連結をオン・
オフ可能である請求項1に記載の魚釣り用リールのハン
ドル機構を採用する。
【0024】また、請求項4に係る発明は、上記回り止
め手段(30,36,39)が上記ハンドル軸(10)
と上記ハンドルカラー(14)10a等と共働して駆動
軸7とハンドル軸10との螺合の緩みを阻止することに
なる。また、ネジ筒18は駆動軸7上からハンドルカラ
ー14上へと進むことで駆動軸7とハンドルカラー14
との結合を解く。その場合、回転規制手段は、駆動軸7
とハンドル軸10との螺合の緩みを許容することにな
る。
【0025】なお、ハンドルカラー14上にはストッパ
ーとしてのリング22が固着されており、ネジ筒18の
ハンドル側の端にはリング22に当接し得るリム状の突
起23が設けられている。ネジ筒18が駆動軸7側へと
螺進し突起23がリング22に当接することでネジ筒1
8は駆動軸7側へのそれ以上の螺進を阻止される。
【0026】また、上記ハンドルにおいて、ハンドルア
ーム11はハンドル軸10の先端にピン24を介し回動
可能に連結され、ハンドルアーム11の基端にはハンド
ルカラー14の末端に当接可能な平坦面11aが形成さ
れている。このため、図1及び図2に示すようにハンド
ルアーム11の基端の平坦面11aがハンドルカラー1
4の末端に当接した状態ではハンドルアーム11がハン
ドル軸10の先端に固定されることになり、図3及び図
4に示すようにハンドルアーム11の基端の平坦面11
aがハンドルカラー14の末端から離反した状態ではハ
ンドルアーム11がピン24を支点にしてスプール3側
へ折り畳み可能になる。
【0027】また、上記マスター歯車6の駆動軸7の両
端はリール本体1の両側に形成された開口からリール本
体1外に露出しており、ハンドルと反対側の駆動軸7の
端はカバー部材25で覆われ保護されている。ハンドル
とカバー部材25とをリール本体1の左右間で付け換え
ることでハンドルを使用者が意図する側に装着すること
ができる。もちろん、駆動軸7の片端のみをリール本体
1から露出させてハンドルをリール本体1の片側にのみ
取り付けるようにすることもできる。
【0028】次に、この魚釣り用リールにおけるハンド
ル機構の作用について説明する。
【0029】図1及び図2に示すように、ハンドルをリ
ール本体1の右側に取り付ける場合、ハンドル軸10を
駆動軸7の空洞内に右側から差し込んで時計方向A(釣
糸巻取方向)に回転させつつハンドルの先端の雄ネジ部
17を駆動軸7の雌ネジ部16に螺合させる。このハン
ドル軸10の雄ネジ部17の螺進は、ハンドルアーム1
1の端の平坦面11aがハンドルカラー14の一端に当
たり、ハンドルカラー14の他端が駆動軸7の端面に当
たることで停止する。これにより、ハンドルは駆動軸7
に共回り可能に連結される。
【0030】次いで、回転規制手段のネジ筒18を回し
てその逆雌ネジ部19を駆動軸7の逆雄ネジ部20とハ
ンドルカラー14の逆雄ネジ部21の双方に螺合させ
る。ハンドルの釣糸巻取方向(時計方向A)への回転は
右ネジの締付け方向に一致するので、ハンドルを回して
もハンドル軸10は駆動軸7から緩むことはない。
【0031】また、リールのシャクリ動作等によりハン
ドルに対し釣糸巻取方向とは逆方向の反時計方向Bに力
が掛かったとしても、この方向はネジ筒18の左ネジで
ある逆雌ネジ部19に対し駆動軸7及びハンドルカラー
14上の左ネジである逆雄ネジ部20,21を締め付け
ようとする方向であるから、ハンドル軸10が駆動軸7
から緩むことはない。すなわち、回転規制手段としての
ネジ筒18は規制状態に置かれ、駆動軸7とハンドル軸
10との螺合の緩みが阻止されることになる。
【0032】図3及び図4に示すように、ハンドルを折
り畳む場合は、ネジ筒18をハンドルカラー14上で時
計方向Aに回して駆動軸7の逆雄ネジ部20上から離脱
させる。これにより、ハンドル軸10は駆動軸7に対し
反時計方向Bに回転可能になり、ハンドル軸10を該反
時計方向Bに回転させてその先端の雄ネジ部17を駆動
軸7の外方向に螺退させる。ハンドル軸10が駆動軸7
外へと進むと、ハンドルアーム11の平坦面11aがハ
ンドルカラー14の端面から離れ、ハンドルアーム11
はピン24を支点にしてスプール3の方に折り畳み可能
となる。
【0033】ハンドルを折り畳み可能な状態にした後、
さらにハンドル軸10を反時計方向Bに回転させると、
ハンドル軸10の雄ネジ部17が駆動軸7の雌ネジ部1
6より離脱することから、ハンドルがリール本体1から
取り外される。そこで、カバー部材25とハンドルの取
り付け位置を入れ換えるようにすると、ハンドルがリー
ル本体1の反対側に取り付けられる。
【0034】<実施の形態2>図5乃至図6に示すよう
に、この魚釣り用リールのハンドル機構における回転規
制手段は、駆動軸7の端とこれに対向するハンドルカラ
ー14の端に夫々形成される凹凸部26,27で構成さ
れる。対向する凹凸部26,27は相互に係脱自在であ
り、ハンドルカラー14がハンドル軸10上を駆動軸7
側に摺動すると係合状態になる。凹凸部26,27が係
合状態にあると駆動軸7はハンドルカラー14と一体で
回転する。また、ハンドルカラー14がハンドル軸10
上を反駆動軸7側に摺動すると凹凸部26,27は離脱
状態になり、その場合はハンドルカラー14と駆動軸7
との連結は絶たれる。
【0035】ハンドルカラー14とハンドル軸10は、
図7に示すような結合関係にあり、相対回転可能であ
る。ハンドル軸10は横断面非円形の棒材で形成してい
るが、円形横断面の丸棒で形成してもよい。このハンド
ルカラー14とハンドル軸10とに作用する回り止め手
段は、ハンドルカラー14の他端に形成された歯車状の
凹部28と、ハンドルアーム11に支点ピン29を介し
連結されたロックレバー30とで構成される。
【0036】ロックレバー30はハンドルアーム11に
設けられた溝31内に挿入され、その操作片30aは溝
31の底との間に介装された圧縮コイルバネ32により
溝31の外に突出し、その爪片30bは圧縮コイルバネ
32の付勢力によりハンドルカラー14側の凹部28と
係合している。ロックレバー30の爪片30bが凹部2
8と係合することにより、回り止めオンになってハンド
ル軸10とハンドルカラー14との相対回転が阻止さ
れ、ハンドルアーム11、ハンドルカラー14、ハンド
ル軸10及び駆動軸7は一体で回転することになる。ま
た、ロックレバー30の操作片30aが押し込み操作さ
れることで爪片30bが凹部28から離脱すると、回り
止めオフになってハンドル軸10はハンドルカラー14
から独立して回転可能になり、ハンドルを回すとハンド
ル軸10の雄ネジ部17が駆動軸7内を螺進退すること
になる。
【0037】次に、この魚釣り用リールにおけるハンド
ル機構の作用について説明する。
【0038】図5及び図6に示すように、ハンドルをリ
ール本体1の右側に取り付ける場合、ロックレバー30
をその爪片30bが凹部28外に離脱するように操作し
た後、ハンドル軸10を駆動軸7の空洞内に右側から差
し込んで時計方向A(釣糸巻取方向)に回転させつつハ
ンドルの先端の雄ネジ部17を駆動軸7の雌ネジ部17
に螺合させる。
【0039】このハンドル軸10の雄ネジ部17の螺進
は、ハンドルアーム11の端の平坦面11aがハンドル
カラー14の一端に当たり、ハンドルカラー14の他端
が駆動軸7の一端に当たることで停止する。また、停止
と同時に回転規制手段としてのハンドルカラー14の他
端の凹凸部27が駆動軸7の一端の凹凸部26と係合す
る。これにより、ハンドル軸10は駆動軸7に共回り可
能に連結される。
【0040】その後、ロックレバー30を元の位置に復
帰させ、その爪片30bをハンドルカラー14の凹部2
8と係合させる。これにより、ハンドルアーム11、ハ
ンドルカラー14、ハンドル軸10及び駆動軸7は一体
で回転することになり、ハンドルを時計方向Aと反時計
方向Bのいずれに回そうとしても駆動軸7とハンドル軸
10との螺合が緩むことはない。
【0041】なお、ハンドルカラー14の凹部28は、
図8のようにラチェット車状に形成するようにしてもよ
い。その場合は、ロックレバー30の爪片30bがハン
ドルカラー14の凹部28を隣の凹部28へと時計方向
Aに乗り越えることができるので、ロックレバー30を
操作しなくともハンドルを時計方向Aに回転させるのみ
でハンドル軸10の雄ネジ部17を駆動軸7の雌ネジ部
16と螺合させることができる。
【0042】ハンドルを折り畳む場合は、ロックレバー
30を開錠操作した上でハンドルを反時計方向Bに回
す。これにより、ハンドル軸10は駆動軸7内を外方向
に螺退し、ハンドルアーム11の平坦面11aがハンド
ルカラー14の端面から離れ、ハンドルアーム11はピ
ン24を支点にしてスプール3の方に折り畳み可能とな
る。
【0043】ハンドルを折り畳み可能な状態にした後、
さらにハンドル軸10を反時計方向Bに回転させると、
ハンドル軸10の雄ネジ部17が駆動軸7の雌ネジ部1
6より離脱することから、ハンドルがリール本体1から
取り外される。そこで、カバー部材25とハンドルの取
り付け位置を入れ換えるようにすると、ハンドルがリー
ル本体1の反対側に取り付けられる。
【0044】<実施の形態3>図9及び図10に示すよ
うに、この魚釣り用リールのハンドル機構における回り
止め手段は、ハンドルカラー14の中心孔である非円形
横断面孔14aと、ハンドル軸10の上記非円形横断面
孔14aに合致する非円形横断面軸部10aとで構成さ
れる。これにより、ハンドルカラー14はハンドル軸1
0上をその軸方向に回り止め状態で摺動可能である。ま
た、ハンドルカラー14とハンドル軸10とは常時回り
止めオンの状態にあり、ハンドルカラー14はハンドル
軸10と一体で回転する。
【0045】また、回転規制手段は、駆動軸7の端の回
りに図11に示すような形成された多数の凹凸部26
と、凹凸部26に対向するようハンドルカラー14上に
形成されたスライドボタン33とを有する。凹凸部26
とスライドボタン33は相互に係脱自在であり、図9に
示すようにハンドルカラー14がハンドル軸10上を駆
動軸7側に摺動した時に係合状態になる。この係合によ
り駆動軸7とハンドルカラー14との連結がオンにな
り、駆動軸7はハンドルカラー14及びハンドル軸10
と一体で回転する。また、ハンドルカラー14がハンド
ル軸10上を反駆動軸側に摺動した場合は凹凸部26と
スライドボタン33は離脱状態になり、その場合はハン
ドルカラー14及びハンドル軸10と駆動軸7との連結
は絶たれオフになる。
【0046】スライドボタン33は、図9及び図10に
示すように、ハンドルカラー14にその軸方向に沿うよ
うに設けられた溝34内に挿入され、その操作片33a
は溝34の外に突出し、その爪片33bは凹凸部26に
臨んでいる。また、スライドボタン33と溝34との間
には圧縮コイルバネ35が介在し、この圧縮コイルバネ
35の付勢力によりスライドボタン33の爪片33bは
凹凸部26との係合状態を保持する。スライドボタン3
3の爪片33bが凹凸部26に係合することにより、ハ
ンドルアーム11、ハンドルカラー14、ハンドル軸1
0及び駆動軸7は一体で回転することになる。また、ス
ライドボタン33の操作片33aがハンドルアーム11
側に押し戻されることで爪片33bが凹凸部26から離
脱すると、ハンドルは駆動軸7との間で相対回転が可能
になり、ハンドルを回すとハンドル軸10の雄ネジ部1
7が駆動軸7内を螺進退することになる。
【0047】次に、この魚釣り用リールにおけるハンド
ル機構の作用について説明する。
【0048】図9に示すように、ハンドルをリール本体
1の右側に取り付ける場合、スライドボタン33をその
爪片33bが凹凸部26外に離脱するように操作した
後、ハンドル軸10を駆動軸7の空洞内に右側から差し
込み時計方向A(釣糸巻取方向)に回転させつつハンド
ルの先端の雄ネジ部17を駆動軸7の雌ネジ部16に螺
合させる。
【0049】このハンドル軸10の雄ネジ部17の螺進
は、ハンドルアーム11の端の平坦面11aがハンドル
カラー14の一端に当たり、ハンドルカラー14の他端
が駆動軸7の一端に当たることで停止する。
【0050】その後、スライドボタン33を解放して元
の位置に復帰させ、その爪片33bを駆動軸7の凹凸部
26と係合させる。これにより、ハンドルアーム11、
ハンドルカラー14、ハンドル軸10及び駆動軸7は一
体で回転することになり、ハンドルを時計方向Aと反時
計方向Bのいずれに回そうとしても駆動軸7とハンドル
軸10との螺合が緩むことはない。
【0051】なお、駆動軸7の凹凸部26は、図12の
ようにラチェット車状に形成するようにしてもよい。そ
の場合は、スライドボタン33の爪片33bが駆動軸7
の凹凸部26を時計方向Aに乗り越えることができるの
で、スライドボタン33を引き操作しなくともハンドル
を時計方向Aに回転させるのみでハンドル軸10の雄ネ
ジ部17を駆動軸7の雌ネジ部16と螺合させることが
できる。
【0052】ハンドルを折り畳む場合は、スライドボタ
ン33をハンドルアーム11側に引いて開錠操作した上
でハンドルを反時計方向Bに回す。これにより、ハンド
ル軸10は駆動軸7内を外方向に螺退し、ハンドルアー
ム11の平坦面11aがハンドルカラー14の端面から
離れ、ハンドルアーム11はピン24を支点にしてスプ
ール3の方に折り畳み可能となる。
【0053】ハンドルを折り畳み可能な状態にした後、
さらにハンドル軸10を反時計方向Bに回転させると、
ハンドル軸10の雄ネジ部17が駆動軸7の雌ネジ部1
6から離脱することから、ハンドルがリール本体1から
取り外される。そこで、カバー部材25とハンドルの取
り付け位置を入れ換えるようにすると、ハンドルがリー
ル本体1の反対側に取り付けられる。
【0054】<実施の形態4>図13に示すように、こ
の魚釣り用リールのハンドル機構における回転規制手段
は、駆動軸7の端とこれに対向するハンドルカラー14
の端に夫々形成される凹凸部26,27で構成される。
対向する凹凸部26,27は相互に係脱自在であり、ハ
ンドルカラー14がハンドル軸10上を駆動軸側に摺動
すると係合状態になる。凹凸部26,27が係合状態に
あると駆動軸7はハンドルカラー14と一体で回転す
る。また、ハンドルカラー14がハンドル軸10上を反
駆動軸側に摺動すると凹凸部26,27は離脱状態にな
り、その場合はハンドルカラー14と駆動軸7との連結
は絶たれる。
【0055】ハンドルカラー14とハンドル軸10は、
相対回転可能な結合関係にあり、このハンドルカラー1
4とハンドル軸10に作用する回り止め手段は、ハンド
ルカラー14の他端面に環状に配置された多数の凹部2
8と、ハンドルアーム11に支持されたロックピン36
とで構成される。
【0056】ロックピン36はハンドルアーム11に開
けられた貫通孔37内に挿入され、その操作片36aは
ハンドルアーム11上を反ハンドルカラー側へと突出
し、そのピン状の突出片36bは貫通孔37内に収納さ
れた圧縮コイルバネ38の付勢力によりハンドルカラー
14の凹部28内に嵌まり込んでいる。ロックピン36
の突出片36bが凹部28と係合することにより、ハン
ドル軸10とハンドルカラー14とは回り止めオンにな
って相対回転が阻止され、ハンドルアーム11、ハンド
ルカラー14、ハンドル軸10及び駆動軸7は一体で回
転することになる。また、ロックピン36の操作片36
aが圧縮コイルバネ38の付勢力に抗して引っ張られる
ことで突出片36bが凹部28から離脱すると、ハンド
ル軸10とハンドルカラー14との間は回り止めオフに
なってハンドル軸10はハンドルカラー14から独立し
て回転可能になり、ハンドルを回すとハンドル軸10の
雄ネジ部17が駆動軸7内を螺進退することになる。
【0057】次に、この魚釣り用リールにおけるハンド
ル機構の作用について説明する。
【0058】ハンドルをリール本体1の右側に取り付け
る場合、ロックピン36をその突出片36bが凹部28
外に離脱するように操作した後、ハンドル軸10を駆動
軸7の空洞内に右側から差し込んで時計方向A(釣糸巻
取方向)に回転させつつハンドルの先端の雄ネジ部17
を駆動軸7の雌ネジ部16に螺合させる。
【0059】このハンドル軸10の雄ネジ部17の螺進
は、ハンドルアーム11の端の平坦面11aがハンドル
カラー14の一端に当たり、ハンドルカラー14の他端
が駆動軸7の一端に当たることで停止する。また、停止
と同時に回転規制手段としてのハンドルカラー14の他
端の凹凸部27が駆動軸7の一端の凹凸部26と係合す
る。これにより、ハンドル軸10は駆動軸7に共回り可
能に連結される。
【0060】その後、ロックピン36を元の位置に復帰
させ、その突出片36bをハンドルカラー14の凹部2
8と係合させる。これにより、ハンドルアーム11、ハ
ンドルカラー14、ハンドル軸10及び駆動軸7は一体
で回転することになり、ハンドルを時計方向Aと反時計
方向Bのいずれに回そうとしても駆動軸7とハンドル軸
10との螺合が緩むことはない。
【0061】ハンドルを折り畳む場合は、ロックピン3
6を開錠操作した上でハンドルを反時計方向Bに回す。
これにより、ハンドル軸10は駆動軸7内を外方向に螺
退し、ハンドルアーム11の平坦面11aがハンドルカ
ラー14の端面から離れ、ハンドルアーム11はピン2
4を支点にしてスプール3の方に折り畳み可能となる。
【0062】ハンドルを折り畳み可能な状態にした後、
さらにハンドル軸10を反時計方向Bに回転させると、
ハンドル軸10の雄ネジ部17が駆動軸7の雌ネジ部1
6から離脱することから、ハンドルがリール本体1から
取り外される。そこで、カバー部材25とハンドルの取
り付け位置を入れ換えるようにすると、ハンドルがリー
ル本体1の反対側に取り付けられる。
【0063】<実施の形態5>図14に示すように、こ
の魚釣り用リールのハンドル機構は、回り止め手段とし
て実施の形態4におけるロックピン36に代えて止めネ
ジ39を有している。
【0064】すなわち、止めネジ39がハンドルアーム
11に螺合し、止めネジ39がハンドルアーム11上を
螺進退することにより止めネジ39の先端の突出片39
aがハンドルカラー14の凹部28に対し係合し又は離
反することになる。
【0065】<実施の形態6>図15及び図16に示す
ように、この魚釣り用リールのハンドル機構における回
り止め手段は、ハンドルカラー14の中心孔である非円
形横断面孔14aと、ハンドル軸10の上記非円形横断
面孔14aに合致する非円形横断面軸部10aとで構成
される。これにより、ハンドルカラー14はハンドル軸
10上をその軸方向に回り止め状態で摺動可能であり、
ハンドル軸10が回転するときはハンドル軸10と一体
で回転する。
【0066】回転規制手段は、図15乃至図17に示す
ように、ハンドルカラー14上で摺動可能な操作筒40
と、該操作筒40の駆動軸側の端と駆動軸7の端との間
に形成された凹凸部41,42と、該操作筒40のハン
ドルアーム側の端とハンドルカラー14との間に形成さ
れた他の凹凸部43,44とで構成される。
【0067】操作筒40は上記ハンドルカラー14に被
さる円筒体であり、内筒40aと外筒40bとが接合さ
れることで構成される。内筒40aと駆動軸7との間に
は一方の凹凸部41,42が形成され、該凹凸部41,
42は係脱可能なスプラインのキー及びキー溝として形
成される。また、外筒40bとハンドルカラー14との
間に他方の凹凸部43,33が形成され、該凹凸部4
3,44は上記係合するスプラインのキー及びキー溝と
して形成される。このため、操作筒40が駆動軸7とハ
ンドルカラー14とに跨る位置へとハンドルカラー14
上を摺動すると、その先端の凹凸部41が駆動軸側の凹
凸部42と係合する。これにより、回転規制手段として
の操作筒40は、回り止め手段と共働して駆動軸7とハ
ンドル軸10との螺合の緩みを阻止することになる。ま
た、操作筒40は駆動軸7上からハンドルカラー14上
へと後退することで駆動軸7とハンドルカラー14との
結合を解く。その場合、回転規制手段としての操作筒4
0は、回り止め手段と共に駆動軸7とハンドル軸10と
の螺合の緩みを許容することになる。
【0068】なお、ハンドルカラー14上にはストッパ
ーとしてのリング45が固着されており、これに操作筒
40の後端の上記スプラインを形成する凹凸部43が当
たるようになっている。操作筒40が駆動軸側へと摺動
し凹凸部43がリング45に当接することで操作筒40
はハンドルカラー14上からの脱落を阻止される。ま
た、操作筒40内には操作筒40を駆動軸方向に付勢す
る圧縮コイルバネ46が挿入されている。この圧縮コイ
ルバネ46の付勢力により、操作筒40と駆動軸7の凹
凸部41,42同士は係合状態を維持する。
【0069】次に、この魚釣り用リールにおけるハンド
ル機構の作用について説明する。
【0070】ハンドルをリール本体1の右側に取り付け
る場合、操作筒40をハンドルカラー14上をハンドル
アーム11側に後退させた後、ハンドル軸10を駆動軸
7の空洞内に右側から差し込んで時計方向A(釣糸巻取
方向)に回転させつつハンドルの先端の雄ネジ部17を
駆動軸7の雌ネジ部16に螺合させる。このハンドル軸
10の雄ネジ部17の螺進は、ハンドルアーム11の端
の平坦面11aがハンドルカラー14の一端に当たり、
ハンドルカラー14の他端が駆動軸7の端面に当たるこ
とで停止する。これにより、ハンドルは駆動軸7に共回
り可能に連結される。
【0071】次いで、回転規制手段の操作筒40を解放
すると、操作筒40は駆動軸7側へ摺動し、両者間の凹
凸部41,42が係合する。操作筒40はその後端の凹
凸部43においてもハンドルカラー14側の凹凸部44
と係合するので、操作筒40及びハンドルカラー14を
介して駆動軸7とハンドル軸10は一体化する。従っ
て、ハンドルを時計方向A及び反時計方向Bのいずれに
回そうとしてもハンドル軸10は駆動軸7から緩むこと
はない。
【0072】ハンドルを折り畳む場合は、操作筒40を
ハンドルカラー14上でハンドルアーム11側に摺動さ
せて凹凸部41,42同士の係合を解く。これにより、
ハンドル軸10は駆動軸7に対し反時計方向Bに回転可
能になり、ハンドル軸10を該反時計方向Bに回転させ
てその先端の雄ネジ部17を駆動軸7の外方向に螺退さ
せる。ハンドル軸10が駆動軸7外へと進むと、ハンド
ルアーム11の平坦面11aがハンドルカラー14の端
面から離れ、ハンドルアーム11はピン24を支点にし
てスプール3の方に折り畳み可能となる。
【0073】ハンドルを折り畳み可能な状態にした後、
さらにハンドル軸10を反時計方向Bに回転させると、
ハンドル軸10の雄ネジ部17が駆動軸7の雌ネジ部1
6から離脱することから、ハンドルがリール本体1から
取り外される。そこで、カバー部材25とハンドルの取
り付け位置を入れ換えるようにすると、ハンドルがリー
ル本体1の反対側に取り付けられる。
【0074】<実施の形態7>図18乃至図20に示す
ように、この魚釣り用リールのハンドル機構における回
り止め手段は、ハンドルカラー14に形成された該ハン
ドルカラー14の軸方向に沿って伸びる長孔47と、長
孔47を貫通するようにハンドル軸10に植設されたピ
ン48とで構成される。これにより、ハンドルカラー1
4はハンドル軸10上をその軸方向に回り止め状態で摺
動可能であり、ハンドル軸10が回転するときはハンド
ル軸10と一体で回転する。
【0075】回転規制手段は、ネジ筒49と、該ネジ筒
49に形成された雌ネジ部50と、駆動軸7の端に形成
された雌ネジ部50に螺合する雄ネジ部51と、上記ピ
ン48とで構成される。
【0076】ネジ筒49はハンドルカラー14に被さる
ような円筒体であり、その駆動軸7側の内周に雌ネジ部
50が形成され、後端には上記ピン48に接触し得るリ
ム状の突起52が形成されている。ネジ筒49を駆動軸
7の方に摺動させ且つ回転させるとネジ筒49の雌ネジ
部50は駆動軸7の雄ネジ部51と螺合し、また、ネジ
筒49の突起52がピン48に強く接触することから、
ハンドル軸10は駆動軸7に相対回転しないよう結合さ
れる。これにより、駆動軸7とハンドル軸10との螺合
の緩みは阻止される。また、ネジ筒49を逆向きに回す
とネジ筒49は駆動軸7上からハンドルカラー14上へ
離脱し、駆動軸7とハンドルカラー14との結合を解く
と共にピン48との密着を解く。これにより、回転規制
手段としてのネジ筒49は、駆動軸7とハンドル軸10
との螺合の緩みを許容することになる。
【0077】次に、この魚釣り用リールにおけるハンド
ル機構の作用について説明する。
【0078】ハンドルをリール本体1の右側に取り付け
る場合、ハンドル軸10を駆動軸7の空洞内に右側から
差し込んで時計方向A(釣糸巻取方向)に回転させつつ
ハンドルの先端の雄ネジ部17を駆動軸7の雌ネジ部1
6に螺合させる。このハンドル軸10の雄ネジ部17の
螺進は、ハンドルアーム11の端の平坦面11aがハン
ドルカラー14の一端に当たり、ハンドルカラー14の
他端が駆動軸7の端面に当たることで停止する。これに
より、ハンドルは駆動軸7に共回り可能に連結される。
【0079】次いで、回転規制手段のネジ筒49を回し
てその雌ネジ部50を駆動軸7の雄ネジ部51に螺合さ
せ、ネジ筒49の突起52をピン48に接触させる。こ
れにより、駆動軸7、ハンドルカラー14及びハンドル
軸10は一体化し、リールのシャクリ動作等によりハン
ドルに対し釣糸巻取方向とは逆方向の反時計方向Bに力
が掛かったとしても、駆動軸7とハンドル軸10との螺
合の緩みが阻止される。
【0080】ハンドルを折り畳む場合は、ネジ筒49を
逆方向に回して駆動軸7の雄ネジ部51上から離脱さ
せ、かつピン48との接触を解除する。これにより、ハ
ンドル軸10は駆動軸7に対し反時計方向Bに回転可能
になり、ハンドル軸10を該反時計方向Bに回転させて
その先端の雄ネジ部17を駆動軸7の外方向に螺退させ
る。ハンドル軸10が駆動軸7外へと進むと、ハンドル
アーム11の平坦面11aがハンドルカラー14の端面
から離れ、ハンドルアーム11はピン24を支点にして
スプール3の方に折り畳み可能となる。
【0081】ハンドルを折り畳み可能な状態にした後、
さらにハンドル軸10を反時計方向Bに回転させると、
ハンドル軸10の雄ネジ部17が駆動軸7の雌ネジ部1
6から離脱することから、ハンドルがリール本体1から
取り外される。そこで、カバー部材25とハンドルの取
り付け位置を入れ換えるようにすると、ハンドルがリー
ル本体1の反対側に取り付けられる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、保管時にハンドルを折
り畳めるようにすることができ、左右兼用ハンドルとす
ることができるのは勿論のこと、ジギングアクションを
頻繁に行ってもハンドルが緩まないようハンドル軸と駆
動軸を確実に連結することができる。また、ハンドルに
ガタツキを生じないハンドル機構を簡単な構造で提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る魚釣り用リールの
部分切欠平面図である。
【図2】図1中要部の拡大図である。
【図3】図1に示す魚釣り用リールのハンドルを折り畳
んだ状態を示す部分切欠平面図である。
【図4】図3中要部の拡大図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る魚釣り用リールの
部分切欠平面図である。
【図6】図5中要部の拡大図である。
【図7】図6中VII−VII線矢視図である。
【図8】図7に示す箇所の変形例を示す平面図である。
【図9】本発明の実施の形態3に係る魚釣り用リールの
要部の拡大図である。
【図10】図9中X−X線矢視図である。
【図11】駆動軸の凹凸部を示す側面図である。
【図12】図11に示す個所の変形例を示す側面図であ
る。
【図13】本発明の実施の形態4に係る魚釣り用リール
の要部の拡大図である。
【図14】本発明の実施の形態5に係る魚釣り用リール
の要部の拡大図である。
【図15】本発明の実施の形態6に係る魚釣り用リール
の部分切欠平面図である。
【図16】図15中要部の拡大図である。
【図17】図15中要部の分解斜視図である。
【図18】本発明の実施の形態7に係る魚釣り用リール
の部分切欠平面図である。
【図19】図18中要部の拡大図である。
【図20】図18中ハンドルカラーの拡大図である。
【符号の説明】
1…リール本体 6…マスター歯車 7…駆動軸 10…ハンドル軸 10a…非円形横断面軸部 11…ハンドルアーム 13…ノブ 14…ハンドルカラー 14a…非円形横断面孔 16…雌ネジ部 17…雄ネジ部 18…ネジ筒 19…逆雌ネジ部 20,21…逆雄ネジ部 30…ロックレバー 33…スライドボタン 36…ロックピン 39…止めネジ 40…操作筒 49…ネジ筒
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月4日(1998.12.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】ネジ筒18は、上記ハンドルカラー14に
被さるような円筒体であり、その内周には左ネジの逆雌
ネジ部19が形成されている。逆雄ネジ部20は駆動軸
7の外周の両端に夫々形成され、逆雄ネジ部21はハン
ドルカラー14の外周のリール本体1側に形成されてお
り、両逆雄ネジ部20,21は共に同種の左ネジとして
形成されている。このため、ネジ筒18は駆動軸7とハ
ンドルカラー14とに跨る位置に進むことで駆動軸7と
ハンドルカラー14とを結合させる。その場合、回転規
制手段10a等と共働して駆動軸7とハンドル軸10と
の螺合の緩みを阻止することになる。また、ネジ筒18
は駆動軸7上からハンドルカラー14上へと進むことで
駆動軸7とハンドルカラー14との結合を解く。その場
合、回転規制手段は、駆動軸7とハンドル軸10との螺
合の緩みを許容することになる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 厚人 広島県府中市目崎町762番地 リョービ株 式会社内 Fターム(参考) 2B108 BD02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルが、リール本体に対して左右又
    は片方取り付け可能でかつ折り畳み可能な魚釣り用リー
    ルにおいて、マスター歯車を有する駆動軸の両端又は片
    端にハンドル軸の先端のネジ部が螺合するネジ部が設け
    られ、ハンドル軸には軸方向に摺動可能にハンドルカラ
    ーが設けられ、上記駆動軸と上記ハンドルカラーとの間
    には回転規制手段が設けられ、上記ハンドル軸と上記ハ
    ンドルカラーとの間には回り止め手段が設けられ、上記
    回転規制手段と上記回り止め手段の操作によって、上記
    駆動軸と上記ハンドル軸との螺合の緩みを阻止する規制
    状態と、上記駆動軸と上記ハンドル軸との螺合の緩みを
    許容する非規制状態との二状態間で切り換えるようにし
    たことを特徴とする魚釣り用リールのハンドル機構。
  2. 【請求項2】 上記回転規制手段は、ネジ筒と、該ネジ
    筒の内周に形成された上記ハンドル軸の先端のネジ部と
    は逆ネジの関係にある逆雌ネジ部と、上記駆動軸の両端
    又は片端と上記ハンドルカラーのリール本体側の外周と
    に形成された上記逆雌ネジ部に螺合する逆雄ネジ部とを
    具備していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣り
    用リールのハンドル機構。
  3. 【請求項3】 上記回転規制手段は、上記駆動軸と上記
    ハンドルカラーとの連結がオン・オフ可能であることを
    特徴とする請求項1に記載の魚釣り用リールのハンドル
    機構。
  4. 【請求項4】 上記回り止め手段は、上記ハンドル軸と
    上記ハンドルカラーとの間の回り止めがオン・オフ可能
    であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣り用リー
    ルのハンドル機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008193949A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Shimano Components Malaysia Sdn Bhd スピニングリールのハンドル組立体
JP2018503576A (ja) * 2014-11-06 2018-02-08 エタブリセメンツ ピエール グレハル エト シエ エスエー 建築用プレートをリフティングする装置用のリフティング機構、この機構を含むリフティング装置、およびこの装置を用いたリフティング方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008193949A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Shimano Components Malaysia Sdn Bhd スピニングリールのハンドル組立体
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KR101396775B1 (ko) 2007-02-13 2014-05-19 시마노 컴포넌츠 (말레이지아) 에스디엔. 비에이치디. 스피닝 릴의 핸들 조립체
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