JP2000156375A - 絶縁膜の形成方法 - Google Patents
絶縁膜の形成方法Info
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Abstract
に含まれるラジカル成分が少なくて良質である有機絶縁
膜を形成できる方法を提供する。 【解決手段】 第1の低分子有機化合物としてのCF4
ガスにマイクロ波を照射することにより、CF4 ガスを
分解してラジカル種を生成する。生成されたラジカル種
を第2の低分子有機化合物としての気化したパーフルオ
ロデカリンに混合する。このようにすると、パーフルオ
ロデカリンの環構造の炭素同士の結合が一部切断され
て、切断された一方の炭素にCF3 が結合すると共に他
方の炭素に未結合手を有するCF2 が結合することによ
って、重合性の高い低分子有機化合物が生成される。重
合性の低分子有機化合物は、シリコン基板の上に化学吸
着して重合反応を起こすので、シリコン基板の上に架橋
密度が高く且つラジカル成分が少ない有機絶縁膜が形成
される。
Description
を主成分とする絶縁膜を形成する方法に関する。
い、金属配線同士の間の寄生容量である配線間容量の増
加に起因する配線遅延時間の増大が半導体集積回路の高
性能化の妨げとなっている。配線遅延時間は金属配線の
抵抗と配線間容量との積に比例するいわゆるRC遅延と
いわれるものである。
は、金属配線の抵抗を小さくするか又は配線間容量を小
さくすることが必要である。
属配線同士の間に形成される層間絶縁膜の比誘電率を小
さくすることが考えられ、層間絶縁膜として従来のシリ
コン酸化膜とは異なる材料を用いることが検討されてい
る。
体集積回路では、絶縁膜としてシリコン酸化膜にフッ素
が添加されてなるフッ素添加シリコン酸化膜が用いられ
つつある。フッ素添加シリコン酸化膜の比誘電率は、
3.3〜3.9程度であって、従来のシリコン酸化膜の
4.2〜4.5に比べて小さいので、配線間容量の低減
ひいては配線遅延時間の低減に効果的であると報告され
ている。
に進展することは明らかであり、最小加工寸法が0.1
3μm以下の半導体集積回路では、比誘電率が2.50
以下の絶縁膜を用いることが、実用的な処理速度を実現
するためには必須であると考えられている。
化膜よりも一層小さい絶縁膜として、低誘電率SOG
(スピンオングラス)膜、有機膜及び多孔質膜の検討が
行われている。現在知られている絶縁膜を材料物性の観
点から検討すると、有機膜は比誘電率が小さいので有望
である。
ーフルオロカーボンポリマーは、フッ素−炭素結合を有
しているで、比誘電率が最も小さい。パーフルオロカー
ボンポリマーの比誘電率は最小のもので1.9程度であ
る。
機絶縁膜を形成する代表的な方法としては、フッ素化炭
化水素を用いてプラズマCVD法により形成する方法が
報告されている。プラズマCVD法により形成されたパ
ーフルオロカーボンポリマーは、一般的にアモルファス
フルオロカーボン(a−CF)膜と呼ばれることが多
い。
するための原材料としては、低分子のフッ素化炭化水
素、例えばC4F8が用いられているが、フッ素化炭化水
素を原材料としてプラズマCVD法により成膜された有
機絶縁膜においては、原材料の構造に拘わらず、膜構造
は非常に類似していると報告されている。その理由は、
プラズマにより原材料であるフッ素化炭化水素の分解が
極度に進行してCF2 ラジカルが主成分として生成さ
れ、生成されたCF2 ラジカルが重合することによって
有機絶縁膜が形成されるためである。また、プラズマC
VD法により形成されるa―CF膜においては、直鎖状
のフルオロカーボンポリマーが主成分になると共に、ポ
リマーはCF2 ラジカルで終端された構造になる。この
ようにして形成された有機絶縁膜は、熱的安定性が低い
(耐熱性に劣る)と共に、膜中に多量のラジカルが含ま
れる膜質が良くない膜である。
a−CF膜に対しては、成膜後に熱処理を行なう必要が
ある。この熱処理は、通常、400℃程度の温度下の不
活性ガス雰囲気下で行われ、この熱処理によって、直鎖
状のフルオロカーボンポリマーの終端部のCF2 ラジカ
ルが架橋反応するため、膜中に存在するCF2 ラジカル
が減少して膜質が向上すると共に、架橋密度が向上して
耐熱性が向上する。
化炭化水素を原材料とするプラズマCVD法により有機
絶縁膜を形成する場合には、CF2 ラジカルの重合によ
って有機絶縁膜が形成されるので、有機絶縁膜中に、低
分子量のフッ素化合物、遊離フッ素及びラジカル成分が
残存することは原理的に不可避である。
存在すると、有機絶縁膜に対して酸素プラズマを用いる
エッチングを行なったときに、有機絶縁膜が酸素プラズ
マによって劣化するという問題が発生する。すなわち、
有機絶縁膜がプラズマ中に発生した活性な酸素ラジカル
によって酸化されて不安定なカルボニル化合物が生成さ
れ、生成されたカルボニル化合物が、後に行なわれる熱
処理により熱分解する。カルボニル化合物が熱分解する
と、二酸化炭素等の低分子のガスが発生し、発生した低
分子のガスは、有機絶縁膜の凹部等に堆積されるバリア
メタル層の成膜を阻害したり、有機絶縁膜の上に堆積さ
れるシリコン酸化膜又は金属膜等を有機絶縁膜から剥離
させたりする。
は、有機絶縁膜の上に堆積される金属膜と反応するの
で、金属膜が有機絶縁膜から剥離したり腐食したりする
という問題が発生する。
分は酸素と反応するので、有機絶縁膜が酸化してしまう
という問題が発生する。有機絶縁膜が酸化すると、有機
絶縁膜を構成するポリマーが切れて、トルエン、フェノ
ール又は二酸化炭素等の低分子のガスが発生し、発生し
た低分子のガスが、有機絶縁膜の凹部等に堆積されるバ
リアメタル層の成膜を阻害したり、有機絶縁膜の上に堆
積されるシリコン酸化膜又は金属膜等を有機絶縁膜から
剥離させたりする。
成分は、有機絶縁膜の上に堆積される金属膜を流れる信
号波に誘電損失を生じさせる(信号波の減衰量が大きく
なる)という問題、及び有機絶縁膜の比誘電率を高くす
るという問題もある。
にアセチレン又はメタンを添加する方法が提案されてい
るが、この方法では、有機絶縁膜中に残存する、低分子
量のフッ素化合物、遊離フッ素及びラジカル成分をなく
することはできない。
耐熱性が高いと共に、膜中に含まれるラジカル成分が少
なくて良質である有機絶縁膜を形成できる方法を提供す
ることを目的とする。
め、本発明は、活性種を低分子有機化合物の気体に混合
することにより重合性の低分子有機化合物を生成し、生
成された重合性の低分子有機化合物同士を重合反応させ
て有機絶縁膜を形成するものである。
法は、第1の低分子有機化合物を活性化することにより
重合開始剤となる活性種を形成する第1の工程と、活性
種を第2の低分子有機化合物の気体に混合することによ
り重合性低分子有機化合物を生成した後、生成された重
合性低分子有機化合物同士を重合反応させて有機絶縁膜
を形成する第2の工程とを備えている。
の低分子有機化合物を活性化することにより得られた重
合開始剤となる活性種を第2の低分子有機化合物の気体
に混合するため、第2の低分子有機化合物は骨格を残し
た状態で分解されて、骨格を有する重合性の低分子有機
化合物となる。その後、骨格を有する重合性の低分子有
機化合物が重合することにより有機絶縁膜が形成される
ので、得られる有機絶縁膜においては、架橋密度が高い
と共に膜中に含まれるラジカル成分の密度が低い。
における第2の低分子有機化合物に相当する。)を原料
ガスとしてプラズマCVD法によって有機絶縁膜を形成
する場合には、低分子有機化合物の骨格を構成する炭素
結合の大部分が切断されてしまうので、炭素を含むラジ
カルがばらばらの状態になる。ばらばらの状態である炭
素を含むラジカルが重合反応を起こすと、ラジカルで終
端された直鎖状のポリマーを主成分とする有機絶縁膜が
形成されるので、得られる有機絶縁膜においては、架橋
密度が低くて耐熱性に劣ると共にラジカル密度が高くて
膜質が良くないという問題がある。
により得られる有機絶縁膜は、架橋密度が高いので耐熱
性に優れていると共に、膜中に含まれるラジカルの密度
が低いので膜質に優れている。
の低分子有機化合物は、CF4 、C2F6、C4F8又はジ
パラキシレン誘導体であることが好ましい。
の低分子有機化合物は、フッ素化炭化水素であると共に
第1の低分子有機化合物よりも分子量が大きいことが好
ましい。
の低分子有機化合物は、パーフルオロデカリン、パーフ
ルオロフルオレン、パーフルオロメチルシクロヘキサ
ン、パーフルオロ−1−メチルデカリン、ヘキサフルオ
ロブチン、ヘキサフルオロプロペン、パーフルオロベン
ゼン、オクタフルオロシクロペンテン、オクタフルオロ
トルエン、パーフルオロイソブタン、パーフルオロ(テ
トラデカヒドロフェナスレン)又はパーフルオロトリメ
チルシクロヘキサンであることが好ましい。
の工程は、第1の低分子有機化合物であるCF4 、C2
F6又はC4F8にマイクロ波を照射することにより重合
開始剤となる活性種を形成する工程を含むことが好まし
い。
の工程は、第1の低分子有機化合物であるジパラキシレ
ン誘導体を熱分解することにより重合開始剤となる活性
種を形成する工程を含むことが好ましい。
絶縁膜の形成方法について説明するが、その前提とし
て、各実施形態に係る絶縁膜の形成方法に用いられる装
置について図1を参照しながら説明する。
0の底部には、シリコン基板11を保持すると共に温度
制御が可能な基板保持台12が設けられていると共に、
チャンバー10の上方には、第1の低分子化合物の気体
を導入する第1のガス導入部13及び第2の低分子化合
物の気体を導入する第2のガス導入部14がそれぞれ設
けられている。第1のガス導入部13の途中には、断面
積が大きくなっていると共にマイクロ波又は光等のエネ
ルギー15が照射される活性種生成室16が設けられて
おり、第1のガス導入部13から導入される第1の低分
子化合物の気体は、活性種生成室16においてマイクロ
波又は光等のエネルギー15が照射されることによって
ラジカル種を生成する。
カル種と、第2のガス導入部14から導入された第2の
低分子化合物の気体とは、ガス混合室17の内部におい
て混合されて混合ガスとなった後、分散状態でチャンバ
ー10の内部に導入され、基板保持台12に保持されて
いるシリコン基板11の上に堆積する。
に係る絶縁膜の形成方法について説明する。
性化して、重合開始剤となる活性種を生成する工程につ
いて説明する。
成室16に、第1の低分子有機化合物としてのCF4 ガ
スを50sccmの流量で導入すると共に、活性種生成
室16に導入されたCF4 ガスにマイクロ波を照射する
ことにより、CF4 ガスを分解してラジカル種を生成す
る。生成直後のラジカル種としては、CF3 *、CF2 *、
F* 等が多く存在している。
分子有機化合物としては、CF4 に限られず、C2F6又
はC4F8であってもよい。
物とを混合して有機絶縁膜を形成する工程について説明
する。
定すると共に、チャンバー10の内壁部の温度を例えば
200℃に設定した状態で、第2のガス導入部14か
ら、第2の低分子有機化合物として気化したパーフルオ
ロデカリン(C10F18)を1ml/minの流量で導入
すると、シリコン基板11の上に有機絶縁膜が堆積され
る。
ン基板11の上に有機絶縁膜が堆積されるプロセスにつ
いて説明する。
デカリン(C10F18)とラジカル種CF3 *とが混合され
ると、(b)の左側部分に示すように、パーフルオロデ
カリンの第1の環構造の炭素同士の結合が一部切断さ
れ、一方の炭素にはCF3 が結合し且つ他方の炭素には
未結合手を有するCF2 が結合し、その後、新たなラジ
カル種CF3 *に出会うと、(c)に示すように、パーフ
ルオロデカリンの第2の環構造の炭素同士の結合が一部
切断され、同様に、一方の炭素にはCF3 が結合し且つ
他方の炭素には未結合手を有するCF2 が結合する。こ
れによって、重合性の高いラジカルつまり重合性の低分
子有機化合物が生成される。
合物は、次々と重合反応を起こすため、(d)に示すよ
うな重合物となってシリコン基板11の上に堆積するの
で、シリコン基板11の上に有機絶縁膜が形成される。
の温度を例えば50℃に設定すると共にチャンバー10
の内壁部の温度を例えば200℃に設定しておくと、つ
まり、シリコン基板11の温度をチャンバー10の内部
の温度よりも低くしておくと、(c)に示す重合性の高
いラジカルはシリコン基板10の表面に化学吸着した
後、シリコン基板10の表面で重合反応を起こすので、
シリコン基板11の表面に有機絶縁膜を選択的に形成す
ることができる。
定しているので、十分な成膜速度が得られる。その理由
は、C10F18のラジカル重合は表面反応律速(律速:ra
teliming)であるから、つまりラジカル重合は、基板の
表面における反応速度によって成膜速度が決まる性質が
あるからである。
の比誘電率を測定したところ2.3であり、また、この
有機絶縁膜の耐熱性は450℃以上であった。
が耐熱性に優れている理由は、[化1]に示すように、
低分子化合物が三級炭素原子(炭素同士を結合する結合
手の数が3本である炭素原子)の骨格を維持したまま重
合するため、三次元の重合反応が起きるので、低温下で
架橋密度が高い有機絶縁膜を形成できるためである。と
ころで、従来技術の項で説明したように、フッ素化炭化
水素例えばパーフルオロデカリンを材料としてプラズマ
CVDにより有機絶縁膜を形成する場合には、フッ素化
炭素水素は、[化1]の(c)に示すような環構造の原
型を保つことなく、大部分の炭素結合が切断されて最終
的にはCF2 *になってしまう。このため、CF2 *が重合
することによって有機絶縁膜が形成されるので、プラズ
マCVD法により得られる有機絶縁膜は、[化2]に示
すように、直鎖状のフルオロカーボンポリマーが主成分
になると共にCF2 ラジカルで終端された構造になる。
直鎖状のフルオロカーボンポリマーは、枝分かれが少な
いためガラス転位点が低いので、耐熱性に劣る。
子ラジカルを重合開始剤として重合反応させるため、重
合性低分子化合物をその環構造を部分的に保持したまま
重合反応させることができるので、架橋密度の高い有機
絶縁膜を低温下において形成することができる。このた
め、架橋密度が高くて耐熱性が高いと共に、低分子量の
フッ素化合物、遊離フッ素及びラジカル成分が少なくて
良質な有機絶縁膜が得られる。
縁膜に対して、400℃程度の温度下における不活性ガ
ス中でアニールを行なうと、耐熱性をさらに向上するこ
とが可能である。
に係る絶縁膜の形成方法について説明する。
性化して、重合開始剤となる活性種を生成する工程につ
いて説明する。
成室16に、第1の低分子有機化合物である[化3]に
示すジパラキシレンのガスを50sccmの流量で導入
した後、[化4]に示すように、導入されたジパラキシ
レンのガスを熱分解することによりラジカル種を生成す
る。
分子有機化合物としては、ジパラキシレンに代えて、
[化5]の(a)、(b)に例示するようなジパラキシ
レンの誘導体であってもよい。
物とを混合して有機絶縁膜を形成する工程について説明
する。
温度を例えば50℃に設定すると共に、チャンバー10
の内壁部の温度を例えば200℃に設定した状態で、第
2のガス導入部14から、第2の低分子有機化合物とし
て気化したパーフルオロデカリン(C10F18)を1ml
/minの流量で導入すると、シリコン基板11の上に
有機絶縁膜が堆積される。
合物が三級炭素の骨格を維持したまま重合するので、低
温下において架橋密度の高い有機絶縁膜を形成すること
ができる。第2の実施形態により得られた有機絶縁膜の
比誘電率を測定したところ2.3であり、この有機絶縁
膜の耐熱性は450℃以上であった。
12の温度を例えば50℃に設定すると共にチャンバー
10の内壁部の温度を例えば200℃に設定しているた
め、重合性低分子化合物はシリコン基板10の表面に化
学吸着した後、シリコン基板10の表面で重合反応を起
こすので、シリコン基板11の表面に有機絶縁膜を選択
的に形成することができる。
の温度を50℃程度に設定しているため、十分な成膜速
度が得られる。
縁膜に対して、400℃程度の温度下における不活性ガ
ス中でアニールを行なうと、耐熱性をさらに向上するこ
とが可能である。
に係る絶縁膜の形成方法について説明する。
性化して、重合開始剤となる活性種を生成する工程につ
いて説明する。
成室16に、第1の低分子有機化合物であるメチルビニ
ルケトンのガスを50sccmの流量で導入すると共
に、活性種生成室16に導入されたメチルビニルケトン
のガスに波長が250〜350nmの紫外線を照射する
ことにより、[化6]に示すように、メチルビニルケト
ンのガスを分解してラジカル種を生成する。
物とを混合して有機絶縁膜を形成する工程について説明
する。
温度を例えば50℃に設定すると共に、チャンバー10
の内壁部の温度を例えば200℃に設定した状態で、第
2のガス導入部14から、第2の低分子有機化合物とし
て気化したパーフルオロデカリン(C10F18)を1ml
/minの流量で導入すると、シリコン基板11の上に
有機絶縁膜が堆積される。
合物が三級炭素の骨格を維持したまま重合するので、低
温下において架橋密度の高い有機絶縁膜を形成すること
ができる。第2の実施形態により得られた有機絶縁膜の
比誘電率を測定したところ2.3であり、この有機絶縁
膜の耐熱性は450℃以上であった。
12の温度を例えば50℃に設定すると共にチャンバー
10の内壁部の温度を例えば200℃に設定しているた
め、重合性低分子化合物はシリコン基板10の表面に化
学吸着した後、シリコン基板10の表面で重合反応を起
こすので、シリコン基板11の表面に有機絶縁膜を選択
的に形成することができる。
の温度を50℃程度に設定しているため、十分な成膜速
度が得られる。
縁膜に対して、400℃程度の温度下における不活性ガ
ス中でアニールを行なうと、耐熱性をさらに向上するこ
とが可能である。
第2の低分子有機化合物としては、パーフルオロデカリ
ンを用いたが、これに代えて、パーフルオロフルオレ
ン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロ
−1−メチルデカリン、ヘキサフルオロブチン、ヘキサ
フルオロプロペン、パーフルオロベンゼン、オクタフル
オロシクロペンテン、オクタフルオロトルエン、パーフ
ルオロイソブタン、パーフルオロ(テトラデカヒドロフ
ェナスレン)又はパーフルオロトリメチルシクロヘキサ
ンを用いてもよい。
は、フッ素化炭化水素であるが好ましい。このようにす
ると、活性種を第2の低分子有機化合物の気体に混合す
ることにより生成される重合性低分子有機化合物がフッ
素を含んでいるため、該重合性低分子有機化合物同士を
重合反応させて形成される有機絶縁膜もフッ素を含んで
いるので、有機絶縁膜の比誘電率が小さくなる。
低分子有機化合物よりも分子量が大きいことが好まし
い。このようにすると、活性種を第2の低分子有機化合
物の気体に混合することにより生成される重合性低分子
有機化合物の分子量が大きくなるので、該重合性低分子
有機化合物は重合性が高くなる。このため、架橋密度の
高い有機絶縁膜を得ることができる。
格を有する重合性の低分子有機化合物が重合することに
より有機絶縁膜が形成されるため、得られる有機絶縁膜
においては、架橋密度が高いので耐熱性に優れている。
密度が低いので、発明が解決しようとする課題の項で説
明したような、低分子ガスの発生に起因して起こる、有
機絶縁膜上における成膜の阻害又はシリコン酸化膜又は
金属膜等の有機絶縁膜から剥離等の問題が解消すると共
に、有機絶縁膜の上に堆積される金属膜を流れる信号波
における誘電損失を低減することができる。
の低分子有機化合物が、CF4 、C2F6、C4F8又はジ
パラキシレン誘導体であると、活性化によって重合開始
剤となる活性種を確実に生成することができる。
の低分子有機化合物がフッ素化炭化水素であると得られ
る有機絶縁膜の比誘電率が低くなる。また、第2の低分
子有機化合の分子量が第1の低分子有機化合物の分子量
よりも大きいと、活性種を第2の低分子有機化合物の気
体に混合することにより生成される重合性低分子有機化
合物の分子量が大きくなるため、該重合性低分子有機化
合物は重合性が高くなるので、架橋密度が一層高い有機
絶縁膜を得ることができる。
の低分子有機化合物が、パーフルオロデカリン、パーフ
ルオロフルオレン、パーフルオロメチルシクロヘキサ
ン、パーフルオロ−1−メチルデカリン、ヘキサフルオ
ロブチン、ヘキサフルオロプロペン、パーフルオロベン
ゼン、オクタフルオロシクロペンテン、オクタフルオロ
トルエン、パーフルオロイソブタン、パーフルオロ(テ
トラデカヒドロフェナスレン)又はパーフルオロトリメ
チルシクロヘキサンであると、活性種を第2の低分子有
機化合物の気体に混合したときに、重合性の低分子有機
化合物を確実に生成することができる。
の工程が、第1の低分子有機化合物であるCF4 、C2
F6又はC4F8にマイクロ波を照射することにより重合
開始剤となる活性種を形成する工程を含むと、重合開始
剤となる活性種を確実に生成することができる。
の工程が、第1の低分子有機化合物であるジパラキシレ
ン誘導体を熱分解することにより重合開始剤となる活性
種を形成する工程を含むと、重合開始剤となる活性種を
確実に生成することができる。
用いる装置の概略断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 第1の低分子有機化合物を活性化するこ
とにより重合開始剤となる活性種を形成する第1の工程
と、 前記活性種を第2の低分子有機化合物の気体に混合する
ことにより重合性低分子有機化合物を生成した後、生成
された重合性低分子有機化合物同士を重合反応させて有
機絶縁膜を形成する第2の工程とを備えていることを特
徴とする絶縁膜の形成方法。 - 【請求項2】 前記第1の低分子有機化合物は、C
F4 、C2F6、C4F8又はジパラキシレン誘導体である
ことを特徴とする請求項1に記載の絶縁膜の形成方法。 - 【請求項3】 前記第2の低分子有機化合物は、フッ素
化炭化水素であると共に前記第1の低分子有機化合物よ
りも分子量が大きいことを特徴とする請求項1に記載の
絶縁膜の形成方法。 - 【請求項4】 前記第2の低分子有機化合物は、パーフ
ルオロデカリン、パーフルオロフルオレン、パーフルオ
ロメチルシクロヘキサン、パーフルオロ−1−メチルデ
カリン、ヘキサフルオロブチン、ヘキサフルオロプロペ
ン、パーフルオロベンゼン、オクタフルオロシクロペン
テン、オクタフルオロトルエン、パーフルオロイソブタ
ン、パーフルオロ(テトラデカヒドロフェナスレン)又
はパーフルオロトリメチルシクロヘキサンであることを
特徴とする請求項1に記載の絶縁膜の形成方法。 - 【請求項5】 前記第1の工程は、前記第1の低分子有
機化合物であるCF4、C2F6又はC4F8にマイクロ波
を照射することにより重合開始剤となる活性種を形成す
る工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の絶縁膜
の形成方法。 - 【請求項6】 前記第1の工程は、前記第1の低分子有
機化合物であるジパラキシレン誘導体を熱分解すること
により重合開始剤となる活性種を形成する工程を含むこ
とを特徴とする請求項1に記載の絶縁膜の形成方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32892298A JP3773369B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 絶縁膜の形成方法 |
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---|---|---|---|
JP32892298A JP3773369B2 (ja) | 1998-11-19 | 1998-11-19 | 絶縁膜の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000156375A true JP2000156375A (ja) | 2000-06-06 |
JP3773369B2 JP3773369B2 (ja) | 2006-05-10 |
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ID=18215601
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
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---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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