JP2000155793A - 出張業務管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出張の申請、精算などの承認、業務を簡便に
行え、出張中でも精算を行えるようにする。 【解決手段】 ネットワーク回線に接続される出張業務
管理サーバ１１と複数の端末１３〜１７とを備え、出張
業務管理サーバ１１は、出張の申請者に係る人事デー
タ、出張の際に利用する施設に係る施設データ、通貨の
為替レートに係る為替データ、出張の申請に係る申請デ
ータ、出張の費用に係る経費データの各ファイル１２を
格納して各端末１３〜１７からの指示に基づき各ファイ
ル１２に格納したデータの登録、更新を行うと共に、各
端末１３〜１７に各ファイル１２に格納したデータを提
供し、複数の端末１３〜１７により出張業務管理サーバ
１１を介して出張の申請、発生経費の保存、出張の精
算、出張の日程に従った施設データの予約を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク回線
に接続した端末からサーバを介して出張の申請、予約、
精算を行う出張業務管理システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】出張の申請、精算などの業務では、従来
より申請書や精算書をペーパーで提出することにより行
う。したがって、出張の精算は、その出張から戻った後
に行う。そのため、出張が長期に及ぶ場合や海外の場合
には、費用が高くなるので一部仮払いなどの手続きが行
われる。また、出張の申請が承認されて航空、列車など
の交通機関の乗車券、指定券や宿泊先などを予約する場
合には、出張者本人や事務担当者が旅行代理店を通じて
あるいは直接手配するのが通常である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の出張の
申請、精算業務では種々問題が多い。例えば出張の精算
が出張中に行えないため、特に海外出張や長期出張のよ
うな場合、資金手当てができない。したがって、出張中
に出張の延長や変更が生じて申請しようとする場合に
は、電話や郵便などの手段を利用してその申請を行わな
ければならず、手続きやそれらの承認などに時間がかか
り業務が煩雑になる。このことは、費用の申請、精算に
おいても同様である。また、出張中の中間精算ができず
事後精算になると金額が大きくなり、精算までの出張者
の経済的負担が大きくなる。そのために、仮払い方式を
採用すると、出張先での仕事、行動に不確定部分が多い
場合には、適切な仮払い額を算定することが難しく、そ
の手続きや精算がさらに煩雑になるという問題がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、出張の申請、精算などの承認、業
務を簡便に行え、出張中でも精算を行えるようにするも
のである。

【０００５】そのために本発明は、ネットワーク回線に
接続される出張業務管理サーバと複数の端末とを備え、
前記出張業務管理サーバは、出張の申請者に係る人事デ
ータ、出張の際に利用する施設に係る施設データ、通貨
の為替レートに係る為替データ、出張の申請に係る申請
データ、出張の費用に係る経費データの各ファイルを格
納して前記各端末からの指示に基づき前記各ファイルに
格納したデータの登録、更新を行うと共に、前記各端末
に前記各ファイルに格納したデータを提供し、前記複数
の端末により前記出張業務管理サーバを介して出張の申
請、発生経費の保存、出張の精算、出張の日程に従った
施設データの予約を行うように構成したことを特徴とす
るものである。

【０００６】また、前記複数の端末は、少なくとも出張
者個人が携帯して出張の申請、予約、精算の入力を行う
個人端末と、該個人端末から入力された出張の申請、精
算に対して承認及び精算業務を行う管理端末からなり、
前記個人端末は、メモリカードの読み取り機能を有し、
メモリカードの読み取り情報を前記出張業務管理サーバ
に送信し、前記端末の少なくとも１つは、出張者の指定
口座へ資金を振り込むためのファームバンクング情報を
前記管理端末から受信する銀行の端末や、カード業者に
加盟店から収集される出張者のカードの利用情報を入力
するカード業者端末、宿泊や移動交通手段の予約情報を
提供する旅行代理店の端末であることを特徴とするもの
である。

【０００７】さらに、ネットワーク回線に接続した端末
からサーバを介して出張の申請、予約、精算を行う出張
業務管理システムであって、データファイルを有し、該
データファイルに出張の申請、予約、精算業務情報を登
録、管理して該情報を各端末からの要求に応じて提供す
る出張業務管理サーバと、出張者が出張の申請、予約、
精算を行う個人端末と、出張の申請、精算の承認その他
出張者の管理を行う管理端末と、加盟店から収集される
カードの利用情報を前記出張業務管理サーバに電送する
カード業者端末と、出張の日程にしたがって交通機関や
宿泊などの予約を行って該予約情報を出張業務管理サー
バに提供する旅行代理店端末と、出張者の契約口座に対
して出張の精算金の振り込みやカード利用代金の引き落
としを行う銀行端末とを備え、前記個人端末から出張業
務管理サーバを介して各端末の情報を取得して出張の申
請、予約、精算を行い、前記銀行端末から出張者の契約
口座に対する精算、カード利用代金の引き落としを行う
ように構成したことを特徴とするものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図１は本発明に係る出張業務管
理システムの実施の形態を示す図、図２は処理の概要を
説明するための図、図３は人事データファイルの構成例
を示す図、図４はホテルデータファイルの構成例を示す
図、図５は為替データファイルの構成例を示す図であ
る。図中、１１は出張業務管理サーバ、１２はデータベ
ース、１３は個人端末、１４は管理端末、１５は銀行端
末、１６はカード業者端末、１７は旅行代理店端末、１
８はネットワーク回線を示す。

【０００９】図１において、データベース１２は、出張
の業務管理に必要な出張の申請者に係る人事データ、出
張の際に利用する施設に係る施設データ（旅行代理店、
ホテル、レストラン、航空会社、鉄道その他の交通機
関、交通ダイヤなど）、通貨の為替レートに係る為替デ
ータ、出張の申請に係る申請データ、出張の費用に係る
経費データなどを格納する各ファイルを有するものであ
り、出張の申請に係るデータや出張の費用に係るデータ
などを適宜、あるいは出張期間中、出張の精算業務が終
了するまで保存する。

【００１０】出張業務管理サーバ１１は、データベース
１２を管理下において共通のデータ（マスターデータ）
を登録しておくと共に、クライアント端末１３〜１７か
ら適宜必要なデータを取り込んで、データベース１２に
格納されるデータファイルの管理（設定、登録、更新な
ど）を行い、クライアント端末からの要求に応じて出張
の申請、宿泊・交通その他各種の予約、精算に関する情
報の保存、保存した情報の提供、例えば交通ダイヤのよ
うな要求された情報を取り寄せるなどの業務を行う。ま
た、個人端末１３から出張の申請や精算などの要求があ
った場合には、それらの情報を個人端末１３に提供する
と共に、個人端末１３から入力された情報を一定期間、
例えば出張の精算業務が完了するまで保存する。

【００１１】ネットワーク回線１８は、例えばインター
ネット回線、一般通信回線、専用通信回線、その他のネ
ットワーク通信回線であり、出張業務管理サーバ１１と
各クライアント端末１３〜１７を接続する回線である。

【００１２】個人端末１３は、出張者である会社の各社
員が出張に際してそれぞれ携帯するノートパソコン、あ
るいはオフィスに配置されるパソコンなどの端末であ
り、出張業務管理サーバ１１と交信して出張の申請や予
約、精算等の入力を行うものである。また、個人端末１
３は、メモリカードの読み取り機能を有し、例えばメモ
リカードが電子マネーの場合、その電子マネーに記録さ
れた支払い履歴情報を読み取って出張業務管理サーバ１
１に電送するものであってもよいし、他のクライアント
端末に対して支払いを行えるようにするものであっても
よい。

【００１３】管理端末１４は、各出張者の申請の受付、
承認、必要に応じて予約、精算等の業務を行うと共に、
銀行端末１５へ銀行の指定口座（出張者の口座）への資
金の振り込みのためのファームバンキング情報の電送を
行うものであり、例えば出張者を管理する会社の管理部
門に配置される。

【００１４】カード業者端末１６は、加盟店や代理店な
どを通じて送られてくるカードの利用情報（利用代金の
請求など）を集計して定期的にカード利用代金の引き落
とし情報を銀行端末１５に電送するものである。さら
に、カードの利用情報に基づいて各カード毎に登録され
た出張者のものか否かを判定し、登録された出張者のも
のである場合には、そのカードの利用情報を出張業務管
理サーバ１１に電送する。また、出張者の登録情報を有
していない場合には、出張業務管理サーバ１１に対し登
録された出張者のものか否かの照会を行う。

【００１５】銀行端末１５は、管理端末１４からのファ
ームバンキング情報を受け取って出張者の口座へ出張の
費用にかかる資金の振り込みを行い、また、カード業者
端末１６からの引き落とし情報に基づき口座からのカー
ド利用代金の引き落としを行うものである。さらに、出
張業務管理サーバ１１からの要求に応じて為替レート情
報を電送する。

【００１６】旅行代理店端末１７は、出張業務管理サー
バ１１や個人端末１３、管理端末１４からの要求に応じ
てホテルその他の施設の情報、交通ダイヤの情報を提供
し、また、それらの予約を申込みに応じて行い、予約し
た情報を各端末に提供するものである。

【００１７】個人端末１３における処理の概要は、例え
ば図２（Ａ）に示すようにメインメニュー表示から、出
張申請、予約手配、出張精算のいずれかを選択すること
により、それぞれの処理に移行する。管理端末１４によ
る処理は、同様にメインメニュー表示から、出張申請の
承認、予約手配、出張精算の承認のいずれかを選択する
ことにより、それぞれの処理に移行する。

【００１８】また、出張業務管理サーバ１１における処
理の概要は、例えば図２（Ｂ）に示すようにメインメニ
ュー表示から人事登録更新、ホテル登録更新、交通機関
登録更新などの各種データファイルの登録更新を選択す
ることにより、それぞれの処理に移行する。さらに、個
人端末１３による出張申請や予約手配、出張精算のとき
には、それらの書類作成に必要な情報を編集して個人端
末１３に送る。個人端末１３から宿泊地付近のホテルの
リストの出力が要求された場合や、交通ダイヤ、交通機
関のリストの出力が要求された場合には、データベース
１２のファイルを検索し、それらがファイルにない場合
には、旅行代理店端末１７との交信を行って入手し個人
端末１３に転送する。為替レートは、例えば毎日システ
ム起動時や所定の時刻に銀行端末１５との交信を行って
入手する。

【００１９】データベース１２に格納される人事データ
のファイルは、例えば図３に示すように各会社毎に氏名
とそれぞれの氏名に対応した人事データからなる。人事
データは、例えば社員番号、生年月日、性別、所属部
署、役職、パスワード、旅費等級（飛行機、ホテル、日
当、朝食、昼食、夕食など）、所有カード、決済口座、
ビザ等の情報からなる。ホテルデータのファイルは、例
えば図４に示すように都市名、ホテル名、場所、電話／
ファックス番号、電子メールアドレス、ホテルの担当
者、コスト、部屋の種類、利用可能カードなどの情報か
らなる。為替データのファイルは、例えば図５に示すよ
うに毎日の各通貨に対応する為替レートの情報からな
り、銀行端末１５から提供される。なお、為替レートに
は、ＴＴＳ（公示売値）、ＴＴＭ（公示中値）、ＴＴＢ
（公示買値）があるが、これらのいずれでもよい。

【００２０】さらに、本発明に係る出張業務管理システ
ムの具体的な構成例を示し処理を説明する。図６は出張
申請処理に関係する表示画面の例を示す図、図７は予約
手配処理に関係する表示画面の例を示す図、図８は出張
申請処理を説明するための図、図９は予約手配処理を説
明するための図、図１０は出張精算処理に関係する表示
画面の例を示す図、図１１は出張精算処理を説明するた
めの図である。

【００２１】まず、出張の申請を行う場合には、先に図
２で説明したように出張者（予定者）が個人端末１３を
使ってメニュー画面から出張申請を選択することによ
り、個人端末１３の画面に、例えば図６（Ａ）に示すよ
うな申請画面を表示する。この申請画面の表示データ
は、個人端末１３に格納しておいてもよいし、その都
度、出張業務管理サーバ１１との交信を行って取り寄せ
るようにしてもよい。そこで出張者（予定者）は、図６
（Ｂ）に示すように申請画面の所定の欄（図６（Ａ）の
網目表示の欄）に所定の内容を入力し、それを出張業務
管理サーバ１１及び管理端末１４に電送する。

【００２２】すなわち、出張申請処理では、図８に示す
ように申請画面を表示し（ステップＳ１１）、出張者
（予定者）の氏名（ステップＳ１２）、部署、出張先
（ステップＳ１３）、出張期間（ステップＳ１４）、出
張目的（ステップＳ１５）を入力し、さらに、日時、ト
ランスポーテーション（移動）、宿泊などの出張日程
（ステップＳ１６）を入力する。この出張申請の内容
は、管理端末１４に電送されることにより、管理端末１
４で承認処理、つまり、管理責任者、上司などの確認、
承認の手続きが実行される。また、出張申請の内容は、
承認結果と共に出張業務管理サーバ１１に保存される。

【００２３】出張申請が承認されると、出張日程に基づ
き予約手配処理が行われる。この予約手配処理では、旅
行代理店端末１７との交信により出張日程に基づき予約
便、予約ホテルの選定が行われる。その予約情報の表示
画面の例を示したのが図７であり、出張日程のトランス
ポーテーション、宿泊のそれぞれに予約可能情報とステ
ータスを付加している。例えば図７に示すような予約可
能情報が旅行代理店端末１７から提示された場合、個人
端末１３では、その予約可能情報に対して、ステータス
としてＯＫかＰＮ（ペンディング）かＯＴ（他のもの）
かを入力することにより、旅行代理店端末１７はそれぞ
れのステータスに応じた次の処理を実行する。また、個
人端末１３において、各項目を選択することにより、そ
の項目における予約可能情報のリストを旅行代理店端末
１７から取り寄せ、そのリストに基づき各項目毎に個人
端末１３で予約の選択を行うようにしてもよい。

【００２４】すなわち、予約手配処理では、図９に示す
ように宿泊かトランスポーテーションかに応じて（ステ
ップＳ２１）、宿泊であれば、その宿泊地の一定エリア
で予約可能なホテルの情報を入手し（ステップＳ２
２）、そのリストを表示し選択により宿泊ホテルを確定
する（ステップＳ２３）。また、トランスポーテーショ
ンであれば、搭乗・乗車・乗船区間、時間帯で予約可能
な交通ダイヤの情報を入手し（ステップＳ２４）、その
リストを表示し選択により便などを確定する（ステップ
Ｓ２５）。以上の処理をそれぞれの日程につき行って
（ステップＳ２６）、予約の手配登録を行う（ステップ
Ｓ２７）。この予約手配の情報は、旅行代理店端末１７
に電送され、旅行代理店によりチケットが確保される。

【００２５】出張中に発生した経費の支払いをカードで
行った場合、そのカードの利用代金の請求は、それぞれ
の加盟店や代理店などからカード業者に集められて集計
され、指定口座から引き落としを行うために引き落とし
情報が銀行に送られる。カード業者端末１６では、カー
ドが出張業務管理サーバ１１に登録された出張者のもの
か否かを判定し、登録された出張者のものである場合
に、その引き落とし情報（カード利用情報）を出張業務
管理サーバ１１に電送する。出張業務管理サーバ１１
は、カード業者端末１６から電送されてくる利用情報を
経費ファイルに保存する。そのデータの例を示したのが
図１０（Ａ）であり、出張精算の際にこのデータを図１
０（Ｂ）に示すように出張精算画面に埋め込む。

【００２６】出張精算処理では、図１１に示すように出
張者の氏名、出張期間、申請時に出張業務管理サーバ１
１により自動採番される管理番号から図１０に示す費用
リストを検索し（ステップＳ３１）、図１０（Ｂ）に示
すような精算書作成表に各経費項目を記入して（ステッ
プＳ３２）、これを個人端末１３の画面に出力する（ス
テップＳ３３）。このとき、図１０（Ｂ）に示す精算書
作成表において、経費明細、経費項目、領収書番号は空
欄であり、また、カードの利用代金以外も空欄である。
つまり、これらは、システムに情報として入力されてい
ないので、出張者により入力するものである。したがっ
て、個人端末１３の画面では、各経費項目をチェックし
て（ステップＳ３４）、精算書作成表から出張者が出張
の経費に当たらない個人的な利用代金は削除すると共
に、経費となるものについては経費明細、経費項目、領
収書番号を入力する。さらに、現金や電子マネーその他
の支払い手段により発生した経費について必要項目を追
加記入する（ステップＳ３５）。ここで作成された精算
書は管理端末１４に電送され、電送できない手元にある
領収書は領収書番号に付され管理端末１４のある管理部
門に郵送される。

【００２７】支払い履歴などの情報が記録される電子マ
ネーでは、個人端末１１がメモリカードの読み取り機能
を有する場合、その読み取り機能を利用して個人端末１
１に出張中の電子マネーの支払い履歴などの情報を読み
取り出張業務管理サーバ１１に電送することができる。
このようにすると、電子マネーの支払い履歴などの情報
をカード利用情報に加えて図１０（Ａ）に示すように経
費ファイルに保存して図１０（Ｂ）に示す精算書作成表
に電子マネーの支払い情報を記入し、出張精算処理の際
に利用できるようにすることができる。また、電子マネ
ーの支払い履歴情報、カード利用情報に、加盟店などの
利用先情報を有する場合には、図１０（Ａ）に示すデー
タにそれらの利用先情報を付加することにより、出張精
算処理の際に、個人端末１１で各経費項目の判断間違い
を少なくすることができる。

【００２８】管理部門では、電送されてきた図１０
（Ｂ）に示す精算書と郵送されてきた領収書との照合を
行って管理端末１４で承認と決済が実行される。承認、
決済では、精算書に基づき銀行端末１５に対して出張者
の口座へ資金の振り込みのため、ファームバンキング情
報の電送を行う。このことにより、銀行から出張者の口
座へ精算金の振り込みが実行されるので、出張経費の精
算が行われる。

【００２９】図１２はカード業者端末と出張業務管理サ
ーバ、他の端末との通信例を説明するための図、図１３
は個人端末と出張業務管理サーバ、他の端末との通信例
を説明するための図である。

【００３０】カード業者端末１６は、出張者の契約する
カード業者に設置されるものであり、加盟店から定期的
にカードの利用情報を受け取ると、まず図１２に示すよ
うに出張業務管理サーバ１１に出張者の照合を依頼し、
その照合結果に基づき出張業務管理サーバ１１のデータ
ベース１２に登録された出張者のものか否かを判定し、
登録された出張者の利用情報を出張業務管理サーバ１１
のデータベース（経費ファイル）１２に保存する。集計
した利用代金の引き落とし情報は、磁気テープに記録さ
れカード業者から銀行へ持ち込まれるが、カード業者端
末１６から銀行端末１５へ電送してもよいし、また、利
用代金請求書は、カード業者から各個人に郵送される
が、カード業者端末１６から個人端末１３へ電送しても
よい。

【００３１】出張申請、予約手配、出張精算の際の個人
端末１３との通信例を説明すると、次のようになる。ま
ず出張申請では、図１３に示すように出張業務管理サー
バ１１に申請要求を行って申請書作成情報を取り寄せ、
所定の申請書フォーマットにしたがって申請書を作成
し、出張業務管理サーバ１１に電送する。出張業務管理
サーバ１１は、個人端末１３から電送されてきた申請情
報をその後の管理のため登録し保存すると共に、その申
請書を承認を受けるため管理端末１４に電送する。勿
論、個人端末１３から申請書を出張業務管理サーバ１１
に電送するだけでなく、管理端末１４にも同時に電送し
てもよい。管理端末１４では、上司や責任者などの管理
者が電送されてきた申請書の承認を行う。

【００３２】上記の例は、出張業務管理サーバ１１に申
請書のフォーマット情報を有し、その都度個人端末１３
に電送してそのフォーマット情報にしたがって申請書を
作成する場合であるが、個人端末１３に予め申請書のフ
ォーマット情報を登録しておくことにより申請書を作成
し、その申請情報を出張業務管理サーバ１１に電送する
ように構成してもよいことはいうまでもない。

【００３３】予約手配では、図１３に示すように個人端
末１３から出張業務管理サーバ１１に予約手配要求を行
うと、出張業務管理サーバ１１が予約端末（旅行代理店
端末１７）に予約可能情報の検索要求を行い、検索結果
のリストを取り寄せる。これを出張業務管理サーバ１１
から個人端末１３に転送することにより、個人端末１３
でリストの中から選択された予約可能情報を出張業務管
理サーバ１１に保存して出張業務管理サーバ１１から予
約端末へ予約手配を行う。

【００３４】上記の例は、個人端末１３において、予約
可能情報を個々に確認して選択し予約手配を行う場合で
あるが、管理端末１４側で同様の手配を行うようにして
もよいし、申請書に基づき出張業務管理サーバ１１から
旅行代理店端末１７に日程を電送し、旅行代理店に予約
手配を一括して任せるようにしてもよい。

【００３５】出張精算では、図１３に示すように出張業
務管理サーバ１１に精算要求を行って精算書作成情報を
取り寄せ、所定の精算書フォーマットにしたがって精算
書を作成し、管理端末１４に電送する。管理端末１４で
は、上司や責任者などの管理者が電送されてきた精算書
の承認を行い、銀行端末１５に対して出張者の口座へ資
金の振り込みのため、ファームバンキング情報の電送を
行う。個人端末１３で精算書を作成し管理端末１４に電
送したときや、管理端末１４が銀行端末１５にファーム
バンキング情報を電送したとき、出張業務管理サーバ１
１の関連する情報を削除してもよい。

【００３６】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、国内出張、海外出張の区別なく処理
を行うようにしたが、それぞれに区別して処理するよう
に構成してもよい。また、銀行端末も、管理端末からフ
ァームバンキング情報を受け取って出張者の口座への資
金の振り込みを行うようにしたがファームバンキング情
報を受け取るだけでもよいし、本発明のシステムから除
き、ファームバンキング情報の授受や口座への資金の振
り込みは、本発明のシステムを利用しない従来の方式で
行うようにしてもよい。このようにクライアント端末と
して、個人端末や管理端末、銀行端末、カード業者端
末、旅行代理店端末の全てを必ずしも備えなくても、あ
るいはこれらの端末以外にも、インターネットを通じて
航空会社やホテル、レストラン、劇場など様々な業種の
端末を参加させ、旅行代理店端末を通じてだけでなく、
個人端末から直接予約手配その他の手続きを行えるよう
にしてもよいことはいうまでもない。さらに、個人端末
では、ＩＣカードを用いた電子マネーや銀行のキャッシ
ュカードによる資金の移動や支払い処理を行えるように
してもよい。出張業務管理サーバにおいて、出張者の出
張に関する情報については、出張の精算業務が完了する
まで保存し、その後削除したが、管理、統計情報として
蓄積しておいてもよいし、会社、所属部署毎に、あるい
は一定期間毎にまとめて管理端末に電送してもよい。さ
らに、出張業務管理サーバのデータベースには、危険地
域情報（外務省から入手）して登録し、異常事態や緊急
事態発生時に、出張者の地域別リストを出力するなどの
処理を行えるようにしてもよい。電子マネーによる支払
い情報をカードの利用情報と同様に出張者と照合して精
算のための経費ファイルに取り込むようにしてもよい。

【００３７】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、データファイルを有し、該データファイルに
出張の申請、予約、精算業務情報を登録、管理して該情
報を各端末からの要求に応じて提供する出張業務管理サ
ーバと、出張者が出張の申請、予約、精算を行う個人端
末と、出張の申請、精算の承認その他出張者の管理を行
う管理端末と、加盟店から収集されるカードの利用情報
を前記出張業務管理サーバに電送するカード業者端末
と、出張の日程にしたがって交通機関や宿泊などの予約
を行って該予約情報を出張業務管理サーバに提供する旅
行代理店端末と、出張者の契約口座に対して出張の精算
金の振り込みやカード利用代金の引き落としを行う銀行
端末とを備え、前記個人端末から出張業務管理サーバを
介して各端末の情報を取得して出張の申請、予約、精算
を行い、前記銀行端末から出張者の契約口座に対する精
算、カード利用代金の引き落としを行うので、出張者の
携帯パソコンを個人端末としてインターネットを利用し
て出張の申請、予約、精算を行うことができる。また、
カードの加盟店や旅行代理店を個人端末から有効に利用
することができる。しかも、海外出張であっても、イン
ターネットを利用して海外から出張中に精算を行うこと
ができ、遠隔地からの瞬時の資金移動実行を可能とする
ので、不足資金の手当てを簡便に行うことができ、資金
運用の効率化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る出張業務管理システムの実施の
形態を示す図である。

【図２】 処理の概要を説明するための図である。

【図３】 人事データファイルの構成例を示す図であ
る。

【図４】 ホテルデータファイルの構成例を示す図であ
る。

【図５】 為替データファイルの構成例を示す図であ
る。

【図６】 出張申請処理に関係する表示画面の例を示す
図である。

【図７】 予約手配処理に関係する表示画面の例を示す
図である。

【図８】 出張申請処理を説明するための図である。

【図９】 予約手配処理を説明するための図である。

【図１０】 出張精算処理に関係する表示画面の例を示
す図である。

【図１１】 出張精算処理を説明するための図である。

【図１２】 カード業者端末と出張業務管理サーバ、他
の端末との通信例を説明するための図である。

【図１３】 個人端末と出張業務管理サーバ、他の端末
との通信例を説明するための図である。

【符号の説明】

１１…出張業務管理サーバ、１２…データベース、１３
…個人端末、１４…管理端末、１５…銀行端末、１６…
カード業者端末、１７…旅行代理店端末、１８…ネット
ワーク回線

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワーク回線に接続される出張業務
   管理サーバと複数の端末とを備え、前記出張業務管理サ
   ーバは、出張の申請者に係る人事データ、出張の際に利
   用する施設に係る施設データ、通貨の為替レートに係る
   為替データ、出張の申請に係る申請データ、出張の費用
   に係る経費データの各ファイルを格納して前記各端末か
   らの指示に基づき前記各ファイルに格納したデータの登
   録、更新を行うと共に、前記各端末に前記各ファイルに
   格納したデータを提供し、前記複数の端末により前記出
   張業務管理サーバを介して出張の申請、発生経費の保
   存、出張の精算、出張の日程に従った施設データの予約
   を行うように構成したことを特徴とする出張業務管理シ
   ステム。
2. 【請求項２】 前記複数の端末は、少なくとも出張者個
   人が携帯して出張の申請、予約、精算の入力を行う個人
   端末と、該個人端末から入力された出張の申請、精算に
   対して承認及び精算業務を行う管理端末からなることを
   特徴とする請求項１記載の出張業務管理システム。
3. 【請求項３】 前記個人端末は、メモリカードの読み取
   り機能を有し、メモリカードの読み取り情報を前記出張
   業務管理サーバに送信することを特徴とする請求項１記
   載の出張業務管理システム。
4. 【請求項４】 前記端末の少なくとも１つは、出張者の
   指定口座へ資金を振り込むためのファームバンクング情
   報を前記管理端末から受信する銀行の端末であることを
   特徴とする請求項２記載の出張業務管理システム。
5. 【請求項５】 前記端末の少なくとも１つは、カード業
   者に加盟店から収集される出張者のカードの利用情報を
   入力するカード業者端末であることを特徴とする請求項
   １記載の出張業務管理システム。
6. 【請求項６】 前記端末の少なくとも１つは、宿泊や移
   動交通手段の予約情報を提供する旅行代理店の端末であ
   ることを特徴とする請求項１記載の出張業務管理システ
   ム。
7. 【請求項７】 ネットワーク回線に接続した端末からサ
   ーバを介して出張の申請、予約、精算を行う出張業務管
   理システムであって、データファイルを有し、該データ
   ファイルに出張の申請、予約、精算業務情報を登録、管
   理して該情報を各端末からの要求に応じて提供する出張
   業務管理サーバと、出張者が出張の申請、予約、精算を
   行う個人端末と、出張の申請、精算の承認その他出張者
   の管理を行う管理端末と、加盟店から収集されるカード
   の利用情報を前記出張業務管理サーバに電送するカード
   業者端末と、出張の日程にしたがって交通機関や宿泊な
   どの予約を行って該予約情報を出張業務管理サーバに提
   供する旅行代理店端末と、出張者の契約口座に対して出
   張の精算金の振り込みやカード利用代金の引き落としを
   行う銀行端末とを備え、前記個人端末から出張業務管理
   サーバを介して各端末の情報を取得して出張の申請、予
   約、精算を行い、前記銀行端末から出張者の契約口座に
   対する精算、カード利用代金の引き落としを行うように
   構成したことを特徴とする出張業務管理システム。
8. 【請求項８】 データファイルに出張の申請、予約、精
   算に係る業務の情報を登録、管理して該情報を各端末か
   らの要求に応じて提供する出張業務管理サーバと出張の
   申請、予約、精算に係る業務を行う複数の端末とをネッ
   トワーク回線に接続することにより、前記端末から出張
   業務管理サーバを介して前記出張の申請、予約、精算に
   係る業務の情報を取得して出張の申請、予約、精算、承
   認を行うように構成したことを特徴とする出張業務管理
   システム。