JP2001344536A - 決済等の代行システム - Google Patents

決済等の代行システム

Info

Publication number
JP2001344536A
JP2001344536A JP2000165527A JP2000165527A JP2001344536A JP 2001344536 A JP2001344536 A JP 2001344536A JP 2000165527 A JP2000165527 A JP 2000165527A JP 2000165527 A JP2000165527 A JP 2000165527A JP 2001344536 A JP2001344536 A JP 2001344536A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
user
identification data
data
payment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000165527A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Tanabe
徹 田邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTB Corp
Original Assignee
JTB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTB Corp filed Critical JTB Corp
Priority to JP2000165527A priority Critical patent/JP2001344536A/ja
Publication of JP2001344536A publication Critical patent/JP2001344536A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金融機関を介さずに法人Bとその職員や他の
法人間での小口決済や福利厚生サービスの提供を管理
し、あるいは指定した各種施設の利用動向を把握するこ
との可能なシステムを提供する。 【解決手段】 システムの加入者である法人Bは、カー
ドユーザCとの小口決済を生じた場合に、これを事業者
Aに通知し前記決済に必要な額のバリューの発行を依頼
する。事業者Aの事業者サーバ1は、そのメモリに格納
した各カードユーザCのバリュー残高データに、依頼さ
れた額のバリューを加算する。カードユーザCは、決済
端末機2が設置された施設Dに行き、ICカード4を使
って、自己のバリュー残高の範囲内でバリューの引き出
しをキャッシュ・アウトあるいはサービスの享受により
行う。事業者Aは、カードユーザCにより引き出された
バリューに相当する金額を、決済端末機2が設置された
施設Dに支払う一方、法人Bに同額を請求することによ
ってバリューの精算をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関を介さず
に事業者とその職員あるいは取引先等との小口決済等を
代行し、あるいは法人会員契約施設、特約料金を設定し
た施設等の利用動向を把握するシステムに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】法人においては、職員との間の旅費・交
通費、立替金等の小口決済、納入業者に対する小口決
済、職員や代理店向けのインセンティブ、ギフト、職員
の福利厚生サービスの享受等に伴う決済が多数発生し、
その都度、経理担当者が小額の現金を用意したり、銀行
振込の作業を行うといった煩雑な作業を余儀なくされて
いる。また、このような決済には、法人用のクレジット
・カードを利用するケースもあるが、その場合でも日当
や支度金等は、現金や銀行振込等により支給する必要が
あり、完全なキャッシュレスが実現しているとは言えな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情のもとになされたもので、その技術的課題とする
ところは、金融機関を介さずに法人とその職員や他の法
人間での小口決済や福利厚生サービスの提供を管理し、
あるいは関連する各種施設の利用動向を把握することの
可能なシステムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するため、本発明に係る決済等の代行システム
は、事業者サーバと、この事業者サーバに通信回線網を
介してデータ通信可能に接続された所要数の加入者サー
バ及び決済端末機からなり、前記事業者サーバは、個々
のユーザが保有するバリューの残高データを格納するバ
リュー蓄積ファイルと、前記ユーザ及びシステム加入者
の登録識別データを格納する識別データファイルと、支
払条件データを格納する条件データファイルと、前記加
入者サーバから送信された加入者識別データを前記識別
データファイルに格納された加入者登録識別データと照
合し、一致した場合に、前記加入者サーバからの指示に
基づき前記支払条件データの設定又は前記バリュー蓄積
ファイルにバリューの加算を行う手段と、前記決済端末
機から送信されたユーザ識別データを前記識別データフ
ァイルに格納されたユーザ登録識別データと照合し、一
致した場合に、前記条件データファイルに格納された支
払条件データに基づき前記バリュー蓄積ファイルからバ
リューの支払いを行う手段とを備えるものである。
【0005】すなわち、本発明によれば、システム加入
者、例えば法人は、その職員等であるユーザとの小口決
済を生じた場合に、前記決済に必要な額のバリューの発
行を、事業者サーバへ、当該システム加入者の保有する
加入者サーバから加入者識別データをもって依頼する。
前記事業者サーバは、送信された加入者識別データを、
識別データファイル上の加入契約者登録識別データと照
合し、正規のシステム加入者であることが確認された
ら、前記ユーザのバリュー残高データに、依頼された額
のバリューを加算する。このとき、後述するような種々
のバリュー支払条件、例えばバリューの引き出し可能な
決済端末機や、支払い可能期間等を設定することができ
る。
【0006】バリューの加算を受けたユーザは、決済端
末機を介して、事業者サーバに、ユーザ識別データをも
ってバリューの引き出しを指示すれば、前記事業者サー
バは、送信されたユーザ識別データを、データファイル
上のユーザ登録識別データと照合し、これによって正規
のユーザであることが確認された後、バリュー残高デー
タから、予め設定された支払条件データに基づいて、指
示された額のバリューの払い出しを受けることができ
る。また、前記ユーザは、バリューの引き出しをキャッ
シュ・アウトあるいはサービスの享受により行うことが
できる。なお、ここでいう「キャッシュ・アウト」と
は、金融機関以外の機関において、デビット・カード決
済端末機等による現金の代払いを受けたりすることであ
る。
【0007】一方、本システムを運用する事業者は、ユ
ーザにより引き出されたバリューに相当する金額を、決
済端末機が設置された施設に支払い、システム加入者に
同額を請求することによって精算をする。
【0008】したがって、本発明によれば、銀行や信販
会社等既存の金融機関のインフラを使用せずに、本シス
テムを運用する事業者の信用力とキャッシュ・アウト制
度だけで法人の小口決済等の代行を行うことができ、シ
ステム加入者は、銀行振込手数料等の負担を著しく軽減
できることになる。
【0009】なお、ここでいう「バリュー」とは、本発
明によるシステムを運用する事業者が発行して、このシ
ステム上でのみ流通する価値のことであり、後述のよう
に、カフェテリア−プラン・ポイントとバリューとの換
算テーブルを設定することによって、一定の価値しか持
たない従来の電子マネーとは異なる機能を与えることが
できるものである。
【0010】本発明における一層好ましい構成として
は、決済端末機はデビット・カード決済端末機又はマル
チメディア決済端末機からなり、前記決済端末機への入
力はユーザの識別データが記憶されたメモリカードを用
いる。
【0011】この場合、デビット・カード決済端末機や
マルチメディア決済端末機は、例えばコンビニエンス・
ストア、旅行会社の店頭、法人の指定した保養施設、ス
ポーツ施設あるいは健康施設(例えば人間ドック)等が想
定される。また、メモリカードとしては、典型的にはI
Cカードが用いられ、その表面は任意にデザインするこ
とができ、しかも個々のユーザの識別データは、カード
に実装されたICデバイスからなるマイクロコンピュー
タにおけるメモリの記憶領域の一部しか使用しないた
め、例えば社員証や通門証(IDカード)として発行し、
電子マネーのウォーレットを兼ねて使用することができ
る。
【0012】本発明における一層好ましい他の構成とし
ては、決済端末機は、事業者サーバからのバリューの払
い出し額に相当する現金払出を指示する手段を備える。
すなわち、ユーザは、決済端末機を介してバリューの払
い出しを指示した時に、その額に相当する現金を受け取
ることができる。
【0013】本発明において一層好ましい他の構成とし
ては、事業者サーバにおけるバリューの支払いを行う手
段は、決済端末機から送信されたユーザ識別データが識
別データファイルに格納されたユーザ登録識別データと
一致した場合に、バリューの引き出し指示額とバリュー
蓄積ファイルに格納された当該ユーザのバリュー残高と
を照合し、前記引き出し指示額が前記バリュー残高以内
である場合に、前記引き出し指示額に相当するバリュー
の引き出しを行うものとする。すなわち、ユーザは、自
己の保有するバリュー残高を超える額のバリューの払い
出しを受けることができないことになる。
【0014】本発明において一層好ましい他の構成とし
ては、事業者サーバは、バリューの引き出し可能な決済
端末機を指定する手段を備える。これによって、利用目
的を特定することができ、すなわち、例えば福利厚生施
設に設置した決済端末機のみを指定することによって、
福利厚生目的にしかバリューの払い出しが行なわれない
ようにすることができる。
【0015】本発明において一層好ましい他の構成とし
ては、事業者サーバは、個々のユーザが保有するカフェ
テリア−プラン・ポイントの残高データを格納するポイ
ント蓄積ファイルと、加入者サーバから送信された加入
者識別データを識別データファイルに格納された加入者
登録識別データと照合し、一致した場合に、前記加入者
サーバからの指示に基づき支払条件データの設定又は前
記ポイント蓄積ファイルにカフェテリア−プラン・ポイ
ントの加算を行う手段と、前記決済端末機から送信され
たユーザ識別データを前記識別データファイルに格納さ
れたユーザ登録識別データと照合し、一致した場合に、
前記条件データファイルに格納された支払条件データに
基づき前記ポイント蓄積ファイルからカフェテリア−プ
ラン・ポイントの支払いを行う手段と、前記カフェテリ
ア−プラン・ポイントとバリューとの換算処理手段とを
備える。これによって、基づき前記カフェテリア−プラ
ンにおけるポイント管理を行うことができると共に、バ
リューとの交換比率によって多彩な利用目的を設定する
ことができる。
【0016】なお、ここでいう「カフェテリア−プラ
ン」とは、法人の、職員に対する福利厚生サービスの提
供形態の一種で、法人は、期首に一定のポイントを職員
に配布し、職員は定められた期間内に前記ポイントを使
って、法人が予め用意し提示するサービスのメニューの
中から、個々のライフ・スタイルに合わせて自律的に所
望のサービスを選択し、利用できる制度である。
【0017】したがって、本発明においては、カフェテ
リア−プランのポイントを保有するユーザ(職員)が、
あるサービスを利用すると、そのサービスに値するポイ
ントが、前記ユーザの保有するポイント残高からマイナ
スされる。そしてこの場合のポイントは、1ポイント=
X円といった定率の金額換算ではなく、システム加入者
が任意に設定する換算テーブルにより、メニュー毎に現
実の支給額(バリュー)を変えることができる。したがっ
て、例えばシステム加入者である法人が、ユーザである
職員の親族に対する介護サービスを手厚くしようとする
場合は、介護サービスのメニューでは1ポイント=1万
円相当、スポーツ施設や保養施設の利用では1ポイント
=1千円相当に設定すること等が可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る決済等の代
行システムの好ましい実施の形態を概略的に示す説明図
である。この図において、参照符号Aは本システムを運
用する事業者、参照符号Bはこのシステムを利用して小
口決済等の代行を事業者Aに依頼するシステム加入者と
しての法人、参照符号Cは前記法人Bの職員、納入業
者、あるいは代理店等であって、後述するICカード4
により本システムを利用するユーザ(以下、カードユー
ザという)、参照符号Dは例えばコンビニエンス・スト
ア、旅行会社の店頭、法人の指定した福利厚生施設等、
カードユーザCがキャッシュ・アウトや各種サービスを
享受する利用契約施設である。
【0019】事業者Aは本システムを運用するサーバ
(以下、事業者サーバという)1を保有しており、各利
用契約施設Dには本システムの決済端末機2として、カ
ード読み取り手段を備えたデビット・カード決済端末機
又はマルチメディア決済端末機が設置されており、これ
ら複数の決済端末機2は、それぞれ通信回線網を通じて
前記事業者サーバ1とデータ通信可能に接続されてい
る。
【0020】一方、システム加入者である法人Bは、通
信回線網を通じて前記事業者サーバ1とデータ通信可能
に接続された加入者サーバ3及びその社内ネットワーク
を保有している。また、この加入者サーバ3及びその社
内ネットワークによって、予め出張・購買管理システム
31や補助金申請システム32、経理システム33及び
稟議システム34等、オフィスオートメーション環境が
実現されているものとする。
【0021】ここで、出張・購買管理システム31は、
職員が出張する際の交通費や日当等を自動計算し、旅行
業者に乗車券の予約及び指定の場所への配達を依頼する
オンライン・オーダー機能や、消耗品等の購入に付随す
る各種業務をパーソナルコンピュータ及びそのネットワ
ークを利用して行う公知のシステムであり、補助金申請
システム32は、職員の福利厚生施設利用における健康
保険組合との手続等を、パーソナルコンピュータ及びそ
のネットワークを利用して行う公知のシステムであり、
後述の経理システム33と連携されている。
【0022】経理システム33は、入金や出金、未払い
金の計上、売掛金や買掛金の発生等に伴う各種経理業
務、例えば元帳への記載や仕訳等を、パーソナルコンピ
ュータ及びそのネットワークを利用して行う公知のシス
テムである。
【0023】稟議システム34は、稟議書の作成や回
覧、稟議書に対する上司の承認といった作業を、パーソ
ナルコンピュータ及びそのネットワークを利用して電子
メール等により行う公知のシステムである。
【0024】事業者サーバ1は、図2に示されるよう
に、本システムの処理プログラムを実行する演算制御装
置11と、前記処理プログラムを格納する読み出し専用
のプログラムメモリ(ROM)12と、各種データを書
き込みあるいは読み出すことができるデータメモリ(R
AM)13と、ディスプレイやプリンタ等の出力装置1
4と、キーボードやマウス等の入力装置15と、通信回
線網に接続するための通信インターフェイス16等を備
える。
【0025】詳しくは、データメモリ13は、法人Bの
固有の加入者登録識別データ、カードユーザCの固有の
ユーザ登録識別データ、各決済端末機2の固有の指定コ
ード等を格納する識別データファイル131と、法人B
から個々のカードユーザCに与えられるバリューの残高
データ及びその更新履歴データを格納するバリュー蓄積
ファイル132と、法人Bから個々のカードユーザCに
与えられるカフェテリア−プラン・ポイントの残高デー
タ及びその更新履歴データを格納するポイント蓄積ファ
イル133と、カフェテリア−プラン・ポイントとバリ
ュー額との換算テーブル134と、各種支払条件データ
を格納する条件データファイル135と、個々の決済端
末機2毎の利用履歴蓄積ファイル136を有する。
【0026】演算制御装置11は、法人Bが加入者サー
バ3から送信したIDコード及びパスワード等による加
入者識別データを、データメモリ13の識別データファ
イル131に格納された加入者登録識別データと照合
し、一致した場合に、前記加入者サーバ3からの指示に
基づいて、バリュー蓄積ファイル132上のバリュー残
高あるいはポイント蓄積ファイル133上のカフェテリ
ア−プラン・ポイント残高に、指示された額を加算する
処理を行うものである。
【0027】また、上記演算制御装置11は、法人Bが
加入者サーバ3から送信したIDコード及びパスワード
等による加入者識別データを、データメモリ13の識別
データファイル131に格納された加入者登録識別デー
タと照合し、一致した場合に、前記加入者サーバ3から
の指示に基づいて、条件データファイル135上に、支
払条件として、バリューあるいはカフェテリア−プラン
・ポイントに何年何月何日から払い出し可能かといった
ユーザンス(支払猶予期間)や、何年何月何日まで払い
出し可能かといった有効期限を設定する処理を行うもの
である。
【0028】また、上記演算制御装置11は、法人Bが
加入者サーバ3から送信したIDコード及びパスワード
等による加入者識別データを、データメモリ13の識別
データファイル131に格納された加入者登録識別デー
タと照合し、一致した場合に、前記加入者サーバ3から
の指示に基づいて、条件データファイル135上に、支
払条件として、バリューあるいはカフェテリア−プラン
・ポイントの引き出し可能な決済端末機2を、その固有
の識別コードをもって指定する処理を行うものである。
【0029】また、上記演算制御装置11は、法人Bが
加入者サーバ3から送信したIDコード及びパスワード
等による加入者識別データを、データメモリ13の識別
データファイル131に格納された加入者登録識別デー
タと照合し、一致した場合に、前記加入者サーバ3から
の指示に基づいて、条件データファイル135上に、支
払条件として、バリューを換金可能にするか、換金不可
能としてバリューに相当するサービスの提供のみを行う
かを、特定の区分コードによって指定する処理を行うも
のである。
【0030】また、上記演算制御装置11は、カードユ
ーザCが決済端末機2からICカード4を用いて入力し
たカード番号、IDコード及びパスワード等によるユー
ザ識別データを、データメモリ13の識別データファイ
ル131に格納されたユーザ登録識別データと照合し、
前記決済端末機2の識別コードが、予め条件データファ
イル135上に指定されたものであるか(引き出し可能
な端末機に指定されているか)、また支払可能期間にあ
るか等を照合し、これらの条件を満たしていると判定さ
れた場合に、バリューの引き出し指示額とバリュー蓄積
ファイル132に格納された当該ユーザのバリュー残高
とを照合し、前記引き出し指示額が前記バリュー残高以
内である場合に前記加入者サーバ3又は決済端末機2か
らの指示に基づいて、バリュー又はカフェテリア−プラ
ン・ポイントを払い出し、そのデータを前記決済端末機
2に返信すると共に、バリュー蓄積ファイル132上の
バリュー残高あるいはポイント蓄積ファイル133上の
カフェテリア−プラン・ポイント残高を減額する処理を
行うものである。
【0031】また、上記演算制御装置11は、データメ
モリ13の換算テーブル134により、カフェテリア−
プラン・ポイントを任意に設定された比率でバリュー額
に換算する処理を行うものである。
【0032】また、上記演算制御装置11は、カードユ
ーザCが決済端末機2からICカード4を用いて入力し
たカード番号、IDコード及びパスワード等によるユー
ザ識別データを、データメモリ13の識別データファイ
ル131に格納されたユーザ登録識別データと照合し、
一致した場合に、前記決済端末機2からの指示に基づい
て、バリュー蓄積ファイル132に格納された当該ユー
ザのバリュー残高及びその更新履歴、あるいはポイント
蓄積ファイル133上のカフェテリア−プラン・ポイン
ト残高のデータ及びその更新履歴のデータを返送する処
理を行うものである。したがって、各カードユーザC
は、決済端末機2におけるカード読み取り部へのICカ
ード4の投入及びパスワード等の入力によって、事業者
サーバ1にアクセスすれば、自己の保有するバリューあ
るいはカフェテリア−プラン・ポイントの残高をいつで
も照会することができる。
【0033】また、上記演算制御装置11は、カードユ
ーザCが決済端末機2からICカード4を用いてカード
番号、IDコード及びパスワード等によるユーザ識別デ
ータを入力した時に、前記決済端末機2から事業者サー
バ1に送信される利用実績データを、個々の決済端末機
2毎の利用履歴蓄積ファイル136に蓄積する処理を行
うものである。
【0034】ICカード4はよく知られているように、
ICからなるマイクロコンピュータを内蔵しており、そ
のメモリには、例えば法人Bから割り当てられるIDコ
ードや、カードユーザCが任意に決定するパスワード等
の暗証データが記憶されるようになっている。
【0035】以下、本システムによる事業者A、法人
B、カードユーザC及び利用契約施設D間での手続の流
れを、図1を参照して説明すると、法人Bは、本システ
ムを利用するに際しては、まず事業者Aにシステム利用
契約者としての登録申し込みを行うと共に、ICカード
4の発行を依頼する(a)。事業者Aは、異なるカード
番号が印刷された所要数のICカード4を発行して法人
Bに引き渡し(b)、法人Bは、前記ICカード4をカ
ードユーザCとなる各職員や代理店等に配布して、その
使用方法を熟知させる(c)。
【0036】次に、ICカード4を受け取ったカードユ
ーザCは、法人Bから割り当てられたIDコードと仮の
パスワードを用いて、事業者サーバ1にアクセスし、自
分しか知り得ない識別データとして、任意のパスワード
を登録する。したがって、基本的にこのパスワードは法
人Bにも事業者Aにも知られないことになる。各カード
ユーザCから事業者サーバ1に登録される前記カード番
号、IDコード及びパスワード等のユーザ登録識別デー
タは、この事業者サーバ1のデータメモリ13の識別デ
ータファイル131に格納される(d)。
【0037】なお、法人Bも、事業者Aにシステム加入
者としての登録申し込みを行う際に、専用のIDコード
とパスワード等による固有の加入者識別データを登録す
る(e)。
【0038】ICカード4の表面は任意にデザインする
ことができ、しかも、前記ICカード4に内蔵されたI
Cメモリに記憶されるIDコード等の識別データは、記
憶容量の一部しか使用しないので、残りの領域を別の目
的、例えば社員証、通門証としてのIDカード等に使用
することができる。
【0039】システム加入者として登録済みの法人B
は、カードユーザCが当該法人Bの職員である場合に、
この職員の出張旅費、交通費、立替金等の小口決済や、
福利厚生施設利用等に伴う決済が発生し、あるいはカー
ドユーザCが当該法人Bの納入業者である場合に、この
納入業者に対する小口決済が発生し、あるいはカードユ
ーザCが前記職員あるいは代理店である場合に、これら
職員あるいは代理店へのインセンティブ、ギフトの提供
等が発生したら、これを事業者Aに通知し、各カードユ
ーザCへの各種決済に必要な額のバリュー又はカフェテ
リア−プラン・ポイント(以下、説明の便宜上、バリュ
ーによる決済の流れを説明する)の発行を依頼する。こ
の依頼は、法人Bの保有する加入者サーバ3による出張
・購買管理システム31や経理システム33から、ID
コード等の加入者識別データ及び特定のオーダー番号等
と共に事業者サーバ1へアクセスすることによって、オ
ンラインで行うことができる(f)。
【0040】事業者サーバ1の演算制御装置11は、受
信した加入者識別データを、データメモリ13の識別デ
ータファイル131に格納された加入者登録識別データ
と照合し、一致した場合に、加入者サーバ3から送信さ
れるバリュー発行依頼データに基づき、前記データメモ
リ13におけるバリュー蓄積ファイル132上の、カー
ド番号により特定されるバリュー残高データを読み出
し、このバリュー残高データに、依頼された額のバリュ
ーを加算し、その更新日等、更新履歴データと共に前記
バリュー蓄積ファイル132に格納する。またこのと
き、バリューのユーザンス有効期限、支払い可能な決済
端末機2を指定する識別コード、換金の可否を指定する
区分コード等、支払条件設定データの入力を行うことが
できる。
【0041】なお、法人Bによって、カードユーザCの
登録データの変更やバリュー発行取り消し等を行う場合
も、上記と同様の手順となる。
【0042】カードユーザCがICカード4を紛失した
り、盗難に遭ったりしたとしても、パスワードが知られ
ない限り、ICカード4の不正取得者はこれを使用する
ことができない。また、従来公知のカード決済技術にお
いては、ICカードのメモリに電子マネーの残高が記憶
されているが、本発明のシステムにおいては、ICカー
ド4自体はバリューを持っていないので、ICカード4
の紛失、盗難等によってカードユーザCのバリューが失
われることはない。
【0043】カードユーザCがICカード4を紛失した
り、盗難に遭ったりした場合、このカードユーザCが法
人Bに申請することで、ICカード4の再発行を受ける
ことができる。この場合、事業者Aの行う作業として
は、紛失、盗難の知らせを受けたICカードを用いて識
別されるデータメモリ13におけるバリュー蓄積ファイ
ル132の特定番地のバリューを、新しく発行されるI
Cカード及びパスワードを用いて新たに割り当てられる
他の番地に移すだけで良い。
【0044】また先に説明したように、法人Bは、事業
者Aに、各カードユーザCへの各種決済に必要な額のバ
リューの発行を依頼(f)する際に、そのバリューにユ
ーザンスや有効期限を設定することによって、例えば年
度内に限定した利用のみを可能とすることができ、ま
た、利用可能な決済端末機2や換金の可否等を指定する
ことによって、利用目的を特定することができる。すな
わち、例えば福利厚生施設に設置した決済端末機のみを
指定することで、福利厚生サービスの享受目的にしか使
用できないようにすることができる。
【0045】そして、これら支払条件の設定は、法人B
が事業者Aに委託することによって、事業者Aが事業者
サーバ1を操作して行っても良いし、法人Bの例えば福
利厚生担当者が、IDコード及びパスワード等による加
入者識別データの入力により、事業者サーバ1にアクセ
スして行っても良い。
【0046】また、これらの条件設定には、先に述べた
ように、法人Bの出張・購買管理システム31や補助金
申請システム32、経理システム33等とのリンクが図
られている場合は、自動的に前記法人Bのポリシー(社
内規定、運用ルール等)を反映することができる。
【0047】カードユーザCは、法人Bから、事業者サ
ーバ1のバリュー蓄積ファイル132上にバリューが発
行(加算)されたことを承認したら(g)、決済端末機
2が設置された場所に行き、決済端末機2にICカード
4を挿入して(h)、事業者サーバ1に指示(i)する
ことにより、自己のバリュー残高の範囲内でバリューの
引き出し(j)を行うことができる。
【0048】なお、ここでいう「バリューの引き出し」
は、指示したバリュー額に相当するキャッシュ・アウ
ト、すなわち金融機関以外の機関において、デビット・
カード決済端末機等による現金の代払いを受けたり、指
示したバリュー額に相当するサービスの提供を受けるこ
とによって行われる。この時、事業者サーバ1のデータ
メモリ13における当該カードユーザCのバリュー残高
は、その額だけ前記事業者サーバ1の演算制御装置11
によって減額されることになる。
【0049】事業者Aによるバリューの精算は、特定の
精算日に、カードユーザCにより引き出されたバリュー
に相当する金額を、利用契約施設D、すなわちバリュー
引き出しのあった決済端末機2が設置された施設に支払
う一方(k)、法人Bに同額を請求する(l)ことによ
って行われる。そして、このような精算は、月末等の特
定の精算日に行い、上述のような個々の小口決済では、
法人Bの銀行口座からは殆ど現金が動かないので、これ
らの小口決済の都度、小額の現金を用意したり銀行振込
を行う場合に比較して、著しく省力化できると共に、銀
行振込手数料の大幅な軽減を図ることができる。
【0050】また、この場合、事業者Aは、前記利用契
約施設Dに、キャッシュ・アウトに対する所定の手数料
を支払う一方、法人Bに対しては、決済の代行すなわち
バリューの管理に対する手数料、又はシステム利用料を
請求することになる。
【0051】事業者Aは、以上のようなシステムの運用
により、カード発行手数料、バリューの加減に伴う手数
料、システム利用料等の名目で対価(収入)を得ることが
できる。なお、この場合の手数料は、基本的にトランザ
クションベースで設定されるため、金額の多寡によって
金額が異なる金利とは、性質が異なるものである。
【0052】また、本システムにおいては、事業者サー
バ1の演算制御装置11が、カフェテリア−プラン・ポ
イントの発行や、換算テーブル134によるカフェテリ
ア−プラン・ポイントとバリュー額との換算や、前記カ
フェテリア−プラン・ポイントにユーザンスや有効期限
を付与し管理する処理を行うことができるため、福利厚
生のカフェテリア−プランのポイント管理システムとし
て利用することができる。この場合、前記換算テーブル
134における換算比率の設定は、法人Bが事業者Aに
委託しても良いし、法人Bの福利厚生担当者が、事業者
Aの発行する専用のIDとパスワードを使って事業者サ
ーバ1にアクセスし、設定しても良い。
【0053】また、カフェテリア−プラン・ポイント
は、1ポイント=X円といった定率の換算ではなく、法
人Bが任意に設定する換算テーブルにより、メニュー毎
に現実の支給額(バリュー)を変えることができる。した
がってこの場合、カードユーザCは、バリューに換算さ
れたカフェテリア−プラン・ポイントに値する額のサー
ビスを享受することができる。
【0054】また、上記演算制御装置11は、法人B
と、決済端末機2が設置された利用契約施設Dとの間
で、例えば法人会員契約や利用料金等に関する特約があ
ることによって、法人Bの職員であるカードユーザCが
当該施設Dを利用するに際して、法人Bの決済を伴わな
いような場合でも、利用契約施設Dに設置された決済端
末機2におけるカード読み取り部にICカード4を投入
してパスワード等を入力することによって、利用契約施
設Dでは確実な本人確認を行うことができると共に、前
記決済端末機2から事業者サーバ1に送信された利用実
績データが、個々の決済端末機2毎の利用履歴蓄積ファ
イル136に蓄積されるので、法人Bは、法人会員契約
や特約料金契約をした施設を、職員がどの程度利用して
いるかといった動向を把握することができる。
【0055】この場合、法人Bは、加入者サーバ3か
ら、IDコード及びパスワード等の加入者識別データに
よって事業者サーバ1へアクセスすることによって、利
用履歴蓄積ファイル136に蓄積された利用実績データ
を取り込み、前記加入者サーバ3あるいはそのクライア
ント端末におけるディスプレイへの出力表示あるいはプ
リンタによる印字出力を行うことができる。したがっ
て、このデータを基に、法人会員契約の継続の是非に関
する判断や、特約料金の交渉を有利に行うことも可能に
なる。
【0056】なお、決済端末機2が例えばコンビニエン
ス・ストアに設置されたデビット・カード決済端末機で
ある場合、カードユーザCがバリューを換金して引き出
すための具体的な操作方法は、デビット・カードを用い
た場合と全く同様である。
【0057】すなわち、図3の概略的なフローチャート
に示されるように、まずカードユーザCが自己のICカ
ード4を、店頭のPOS端末機に接続されたデビット・
カード決済端末機のカード読み取り部にセットすること
によって、このICカード4に記憶されたIDコードが
読み出されて、前記事業者サーバ1に送信される(S1
1)。事業者サーバ1の演算制御装置11は、前記デビ
ット・カード決済端末機から送信されたIDコードを、
登録されたIDコードと一致しているか照合し(S1
2)、一致すれば(S12→YES)その旨のメッセー
ジが返送され、パスワードの入力待ち状態となる(S1
3)。
【0058】次に、カードユーザCによって、デビット
・カード決済端末機のテンキー・パッド等からパスワー
ドが入力されると(S13→YES)、これを事業者サ
ーバ1の演算制御装置11がデータメモリ13上の登録
パスワードと一致しているか照合し(S14)、これに
よって、ICカード4の使用者が適正なカードユーザで
あることが確認されると(S14→YES)、その旨の
データが直ちに前記デビット・カード決済端末機に返送
され、バリュー払い出しの指示待ち状態となる(S1
5)。
【0059】次に、コンビニエンス・ストアの係員(店
員)は、デビット・カード決済端末機と接続されたPO
S端末機を介して、事業者サーバ1にバリュー払い出し
の指示を送信すると(S15→YES)、事業者サーバ
1の演算制御装置11は、払い出し指示額をバリュー蓄
積ファイル132上のバリューの残高データと照合し、
更に、バリューの有効期限データ、ユーザンス、利用可
能であることが指定されているか否か、換金が可能か等
の条件を満たしているかを確認する(S16)。その結
果、条件を満たしていれば(S16→YES)、前記係
員(店員)の端末操作によって、事業者サーバ1のバリュ
ー蓄積ファイル132からバリューの払い出しが行われ
ると共に、前記POS端末機に売上が計上され(S1
7)、この段階でカードユーザCは、キャッシュ・レジ
スタから、バリューの払い出し額に相当する金額の現金
払い出しを受けることができる。
【0060】決済端末機2が例えばマルチメディア端末
機である場合は、カードユーザCがバリューを換金して
引き出すための具体的な操作は、以下のような手順で行
なわれる。マルチメデイア決済端末機は、よく知られて
いるように、インターネット等のデータ通信網を利用し
て、家庭でICカード等による決済を可能としたもの
で、カード読み取り部や、ディスプレイ、プリンタ、各
種キー、通信接続部のほか、TV受像機やパーソナルコ
ンピュータと接続可能なインターフェイスを備えてい
る。
【0061】すなわち、図4の概略的なフローチャート
に示されるように、まずカードユーザCが、ICカード
4をマルチメディア端末機のカード読み取り部にセット
することによって、このICカード4に記憶されたID
コードが読み取られて、前記事業者サーバ1に送信され
る(S21)。事業者サーバ1の演算制御装置11は、
前記マルチメディア端末機から送信されたIDコード
が、登録されたIDコードと一致しているかを照合し
(S22)、一致すれば(S22→YES)、その旨の
メッセージが返送され、パスワード入力待ち状態となる
(S23)。
【0062】次に、カードユーザCによって、マルチメ
ディア端末機からパスワードが入力されると(S23→
YES)、これを事業者サーバ1の演算制御装置11が
データメモリ13上の登録パスワードと一致しているか
照合し(S24)、これによって、ICカード4の使用
者が適正なカードユーザであることが確認されると(S
24→YES)、その旨のデータが直ちに前記マルチメ
ディア端末機に返送され、バリュー払い出しの指示待ち
状態となる(S25)。
【0063】次に、カードユーザCがマルチメディア端
末機の操作によって事業者サーバ1にバリュー払い出し
の指示を行うと(S25→YES)、事業者サーバ1
は、バリューの払い出し支持額が、バリュー蓄積ファイ
ル132上のバリュー残高と照合し、更に、バリューの
有効期限データ、ユーザンス、利用可能であることが指
定されているか否か、換金が可能か等の条件を満たして
いるかを確認する(S26)。その結果、条件を満たし
ていれば(S26→YES)、前記バリュー蓄積ファイ
ル132から、指示された額に相当するバリューの払い
出しが行われると共に、バリュー払い出しデータを前記
マルチメディア端末機へ送信する(S27)。
【0064】バリュー払い出しデータを受信したマルチ
メディア端末機は、バリュー払い出しデータがバーコー
ド表示された現金払出票をプリント・アウトする(S2
8)。カードユーザCは、前記現金払出票をキャッシャ
ーに持参すれば、係員がこの現金払出票のデータをバー
コード・リーダで読み取ることによって、データの有効
性を確認した後、キャッシュ・レジスタから、指定され
た金額の現金をカードユーザCに払い出す。
【0065】カードユーザCがバリューの引き出しを、
引き出し額に相当する額のサービスの供与により受ける
場合は、不足額があれば、その場で現金やクレジット・
カード、あるいはデビット・カードにより支払えば良い
し、自己のバリュー残高の範囲内で収まれば、利用した
分だけ事業者サーバ1におけるバリュー蓄積ファイル1
32上のバリュー残高が減少し、残存のバリューは次の
機会に利用することができる。なお、先に述べたよう
に、例えば福利厚生サービス、永年勤続に対するギフ
ト、社員や代理店の販売実績に対するインセンティブ等
の利用目的のために発行されるバリューは、その趣旨に
基づいて、換金ができないように、事業者サーバ1にお
いて設定することができる。
【0066】
【実施例】以下、本システムを利用した決済方法の種々
の実施例について説明する。
【0067】[実施例1] 出張旅費の支給 本システムに加入している法人Bの職員であるカードユ
ーザCが出張する場合、このカードユーザCは、まず法
人Bにおける出張・購買管理システム31を起動し、加
入者サーバ3の画面上に表示される出張伺に、出張先、
出張期間、出張目的等、所定事項を入力する。この出張
・購買管理システム31は、先に説明したように、経済
合理性のある旅程、必要な交通費及び日当等を自動計算
し、そのオンライン・オーダー機能によって、旅行業者
に乗車券の予約及び指定の場所への配達を依頼するもの
である。
【0068】また、カードユーザCは、上記出張伺を、
稟議システム34により、承認権限のある上司(複数で
も可能)に電子申請する。上司が前記稟議システム34
を介して前記出張伺を承認すると、出張・購買管理シス
テム31から経理システム33に、交通費、日当等のデ
ータが伝達されるので、伝票を起票しなくても旅費の未
払金として計上される。同時に、前記経理システム33
からは、交通費、日当等のデータが、事業者AのIDと
パスワードによる加入者識別データ及びオーダー番号と
共に事業者サーバ1に送信されるので、前記交通費や日
当等に見合うバリューが、前記事業者サーバ1における
バリュー蓄積ファイル132上のカードユーザCのバリ
ュー残高に加算される。
【0069】次に、カードユーザCは、例えば乗車券の
配達先に指定しておいたコンビニエンス・ストアで乗車
券を受け取り、同時に、そこに設置されたデビット・カ
ード決済端末機等の決済端末機2を使って、先に説明し
た操作によって、交通費や日当の払い出しを受けること
ができる。
【0070】法人Bの経理部門は、後日、旅行業者から
の請求明細データと、旅費(交通費部分)の未払金のデー
タを、出張番号等をキーとして照合し、差異がなければ
旅行業者への支払いを行う。また、事業者Aとの月次決
済日等において、前記請求明細データと、旅費(日当部
分)の未払金のデータを、事業者Aへのオーダー番号等
をキーとして照合し、差異がなければ事業者Aへ支払い
をすることにより、決済を行う。
【0071】[実施例2] 慶弔金の出納 本システムに加入している法人Bの得意先に不幸が生
じ、法人Bの職員であるカードユーザCが弔問に赴く場
合は、まず前記カードユーザCが、法人Bの保有する加
入者サーバ3の出張・購買管理システム31等を起動
し、前記加入者サーバ3の画面上に表示される経費伺
に、要件と必要な金額、例えば香典1万円、不祝儀袋代
200円と入力する。
【0072】また、カードユーザCは、加入者サーバ3
の稟議システム34により、承認権限のある上司(複数
でも可能)に申請する。上司が前記稟議システム34を
介して承認すると、経理システム33に前記金額データ
が伝達され、紙による伝票を作成しなくても10,20
0円が慶弔費の未払金として計上される。同時に、前記
経理システム33からは、前記金額データが、事業者A
のIDとパスワードによる加入者識別データ及びオーダ
ー番号と共に事業者サーバ1に送信され、前記慶弔費1
0,200円に見合う額のバリューが、前記事業者サー
バ1におけるバリュー蓄積ファイル132上のカードユ
ーザCのバリュー残高に加算される。
【0073】次に、カードユーザCは、例えばコンビニ
エンス・ストアに設置されたデビット・カード決済端末
機等の決済端末機2を使い、先に説明した操作によっ
て、現金で慶弔費10,200円の払い出しを受け、こ
のうち200円を使って前記コンビニエンス・ストアか
ら不祝儀袋を購入し、1万円の香典を封入して、弔問先
へ赴く。
【0074】法人Bの経理部門は、後日の事業者Aとの
月次決済日等において、事業者Aからの請求明細データ
と、慶弔費の未払金のデータを、事業者Aへのオーダー
番号等をキーとして照合し、差異がなければ事業者Aへ
の支払いをすることにより、決済を行う。
【0075】[実施例3] 保養所利用の補助金の支給 本システムに加入している法人Bの職員であるカードユ
ーザCが、保養目的の施設での宿泊に対する補助金の申
請を行う場合は、このカードユーザCが、まず法人Bに
おける補助金申請システム32を起動し、前記加入者サ
ーバ3の画面上に表示される申請書に宿泊日、宿泊施設
名、泊数、利用者名等、所定の事項を入力する。
【0076】また、カードユーザCは、加入者サーバ3
の稟議システム34により、上記申請書を法人Bの健康
保険組合等に送信する。前記健康保険組合等が例えば親
子4名で1人3,000円の補助金を承認した場合は、
経理システム33にこれらの補助金データが伝達され、
伝票を起票しなくても12,000円が福利厚生費の未
払金として計上される。同時に、前記経理システム33
からは、前記補助金データが、事業者AのIDとパスワ
ードによる加入者識別データ及びオーダー番号と共に事
業者サーバ1に送信され、前記補助金12,000円に
見合う額のバリューが、前記事業者サーバ1におけるバ
リュー蓄積ファイル132上のカードユーザCのバリュ
ー残高に加算される。
【0077】なお、この時、事業者サーバ1において補
助金として発行されるバリューには、換金ができず、か
つ申請された宿泊施設及び施設利用日のみ使用可能であ
るといった設定が行われる。
【0078】次に、カードユーザCは、宿泊施設の利用
当日、そこに設置されたデビット・カード決済端末機等
の決済端末機2を使って、健康保険組合からの補助金1
2,000円見合いのサービスを享受することができ
る。そして、当該施設を利用することにより実際にかか
った利用料金の総額と、前記補助金額との差額は、現金
や自分のクレジット・カードあるいはデビット・カード
等で前記施設に支払う。
【0079】法人Bの経理部門は、後日の事業者Aとの
月次決済日等において、事業者Aからの請求明細データ
と、福利厚生費の未払金のデータを、事業者Aへのオー
ダー番号等をキーとして照合し、差異がなければ事業者
Aへの支払いをすることにより、決済を行う。
【0080】
【発明の効果】本発明に係る決済等の代行システムによ
れば、法人等の小口決済をほぼ完全にキャッシュレス化
することができる。また、このシステムを運用する事業
者は、カードの発行や、バリューの管理代行あるいはシ
ステム利用に対してみ対価を収受し、金利を収受しない
ので、金融関連の法令の拘束を受けないで前記小口決済
の代行を行うことができる。
【0081】本発明に係る決済等の代行システムによれ
ば、法人の保有するパーソナルコンピュータ上の購買管
理システム、出張管理システム、電子稟議システム等と
リンクすることによって、法人の物品購入や、職員出張
等に伴う小口決済の手続き全般をシステム化し、さらに
それをアウトソーシングすることができるといった効果
が実現される。
【0082】本発明に係る決済等の代行システムによれ
ば、法人の職員や納入業者等、支払い対象者には発生の
都度決済を行いながら、法人の口座から現金が動くのは
事業者との月次決済等の時のみとなるので、その間の資
金運用が可能で、キャッシュ・フローが改善されるとい
った効果が実現される。
【0083】本発明に係る決済等の代行システムによれ
ば、職員の福利厚生やインセンティブ、ギフトにおいて
は、その趣旨から換金できないようにすることができ、
しかも予め支払うのではなく、実際に利用があった時点
で、法人が定めた限度額の範囲内で利用された実額だけ
を決済すればよく、福利厚生費のように年度予算に係わ
るものは、有効期限を設定することもできるといった効
果が実現される。
【0084】本発明に係る決済等の代行システムによれ
ば、上述のように、個々の小口決済には、法人の口座か
らは殆ど現金が動かないので、これらの小口決済に伴う
銀行振込等の手数料が軽減できるといった効果が実現さ
れる。
【0085】本発明に係る決済等の代行システムによれ
ば、金融機関の決済システムでは取扱うことのできな
い、決済を伴わないデータの転送ができるため、法人会
員契約施設、特約料金を設定した施設等の利用動向を把
握することができるといった効果が実現される。
【0086】本発明に係る決済等の代行システムによれ
ば、バリューとカフェテリア−プラン・ポイントの換算
テーブルを設定することによって、福利厚生のカフェテ
リア−プランのポイント管理を行うことができるといっ
た効果が実現される。
【0087】本発明に係る決済等の代行システムによれ
ば、カード自体はバリューを蓄積していないので、紛失
や盗難に遭ってもバリューが損なわれることがなく、か
つカードの不正取得者に悪用されるおそれもないといっ
た効果が実現される。
【0088】本発明に係る決済等の代行システムによれ
ば、カードに実装されたメモリの一部の記憶領域しか使
用しないため、例えば社員証や通門証(IDカード)、あ
るいは電子マネーのウォーレットを兼ねて使用すること
ができるといった効果が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る決済等の代行システムの概略構成
を示す説明図である。
【図2】事業者サーバの概略構成を示す説明図である。
【図3】バリュー払い出しをデビット・カード決済端末
機により行う場合の処理を示すフローチャートである。
【図4】バリュー払い出しをマルチメディア決済端末機
により行う場合の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 事業者サーバ 11 演算制御装置 12 プログラムメモリ 13 データメモリ 131 識別データファイル 132 バリュー蓄積ファイル 133 ポイント蓄積ファイル 134 換算テーブル 2 決済端末機 3 パーソナルコンピュータ 4 ICカード A 事業者 B 法人(システム加入者) C カードユーザ(ユーザ) D 利用契約施設

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 事業者サーバと、 この事業者サーバに通信回線網を介してデータ通信可能
    に接続された所要数の加入者サーバ及び決済端末機から
    なり、 前記事業者サーバは、 個々のユーザが保有するバリューの残高データを格納す
    るバリュー蓄積ファイルと、 前記ユーザ及びシステム加入者の登録識別データを格納
    する識別データファイルと、 支払条件データを格納する条件データファイルと、 前記加入者サーバから送信された加入者識別データを前
    記識別データファイルに格納された加入者登録識別デー
    タと照合し、一致した場合に、前記加入者サーバからの
    指示に基づき前記支払条件データの設定又は前記バリュ
    ー蓄積ファイルにバリューの加算を行う手段と、 前記決済端末機から送信されたユーザ識別データを前記
    識別データファイルに格納されたユーザ登録識別データ
    と照合し、一致した場合に、前記条件データファイルに
    格納された支払条件データに基づき前記バリュー蓄積フ
    ァイルからバリューの支払いを行う手段と、を備えるこ
    とを特徴とする決済等の代行システム。
  2. 【請求項2】 決済端末機は、デビット・カード決済端
    末機又はマルチメディア決済端末機からなり、 前記決済端末機への入力は、ユーザ識別データが記憶さ
    れたメモリカードを用いることを特徴とする請求項1に
    記載の決済等の代行システム。
  3. 【請求項3】 決済端末機は、 事業者サーバからのバリューの払い出し額に相当する現
    金払出を指示する手段を備えることを特徴とする請求項
    1に記載の決済等の代行システム。
  4. 【請求項4】 事業者サーバにおけるバリューの支払い
    を行う手段は、 バリューの引き出し指示額とバリュー蓄積ファイルに格
    納された当該ユーザのバリュー残高とを照合し、前記引
    き出し指示額が前記バリュー残高以内である場合に、前
    記引き出し指示額に相当するバリューの引き出しを行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の決済等の代行システ
    ム。
  5. 【請求項5】 事業者サーバは、 バリューの引き出し可能な決済端末機を指定する手段を
    備えることを特徴とする請求項1に記載の決済等の代行
    システム。
  6. 【請求項6】 事業者サーバは、 個々のユーザが保有するカフェテリア−プラン・ポイン
    トの残高データを格納するポイント蓄積ファイルと、 加入者サーバから送信された加入者識別データを識別デ
    ータファイルに格納された加入者登録識別データと照合
    し、一致した場合に、前記加入者サーバからの指示に基
    づき支払条件データの設定又は前記ポイント蓄積ファイ
    ルにカフェテリア−プラン・ポイントの加算を行う手段
    と、 前記決済端末機から送信されたユーザ識別データを前記
    識別データファイルに格納されたユーザ登録識別データ
    と照合し、一致した場合に、前記条件データファイルに
    格納された支払条件データに基づき前記ポイント蓄積フ
    ァイルからカフェテリア−プラン・ポイントの支払いを
    行う手段と、 前記カフェテリア−プラン・ポイントとバリューとの換
    算処理手段とを備えることを特徴とする、請求項1に記
    載の決済等の代行システム。
  7. 【請求項7】 事業者サーバは、 個々のユーザのバリュー及び/又はカフェテリア−プラ
    ン・ポイントにユーザンス及び/又は有効期限を付与
    し、このユーザンス及び/有効期限を管理する手段を備
    えることを特徴とする、請求項1又は5に記載の決済等
    の代行システム。
JP2000165527A 2000-06-02 2000-06-02 決済等の代行システム Pending JP2001344536A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000165527A JP2001344536A (ja) 2000-06-02 2000-06-02 決済等の代行システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000165527A JP2001344536A (ja) 2000-06-02 2000-06-02 決済等の代行システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001344536A true JP2001344536A (ja) 2001-12-14

Family

ID=18668990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000165527A Pending JP2001344536A (ja) 2000-06-02 2000-06-02 決済等の代行システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001344536A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003186985A (ja) * 2001-12-21 2003-07-04 Nec System Technologies Ltd 出張支援システム及び装置並びにプログラム
JP2006252063A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 統合型福利厚生システム
JP2014203438A (ja) * 2013-04-10 2014-10-27 株式会社日立システムズ 交通費支払システム及び交通費支払方法
JP2019079107A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 株式会社日本総合研究所 ワークライフバランス支援システム、その方法及びプログラム
JP7460212B1 (ja) 2023-02-24 2024-04-02 株式会社Okan 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10207960A (ja) * 1997-01-27 1998-08-07 Ichiro Morimura ノンバンクによる電子決済の方法。

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10207960A (ja) * 1997-01-27 1998-08-07 Ichiro Morimura ノンバンクによる電子決済の方法。

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003186985A (ja) * 2001-12-21 2003-07-04 Nec System Technologies Ltd 出張支援システム及び装置並びにプログラム
JP2006252063A (ja) * 2005-03-09 2006-09-21 Chugoku Electric Power Co Inc:The 統合型福利厚生システム
JP2014203438A (ja) * 2013-04-10 2014-10-27 株式会社日立システムズ 交通費支払システム及び交通費支払方法
JP2019079107A (ja) * 2017-10-20 2019-05-23 株式会社日本総合研究所 ワークライフバランス支援システム、その方法及びプログラム
JP7147113B2 (ja) 2017-10-20 2022-10-05 株式会社日本総合研究所 ワークライフバランス支援システム、その方法及びプログラム
JP7460212B1 (ja) 2023-02-24 2024-04-02 株式会社Okan 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7424455B2 (en) Method and systems for providing merchant services with right-time creation and updating of merchant accounts
US8244631B2 (en) Data transfer system using mobile terminal and two-dimensional barcode
US20010018679A1 (en) Communication system and method for performing an electronic-card settlement through an internet network
US20150228018A1 (en) System, method, and program products for compiling credits issued by a travel product provider
JP4705954B2 (ja) リアルタイム販売時点(pos)アドレス変更処理
CA2293321A1 (en) Third party debit card
CN106803176A (zh) 用于通过电子钱包支付的系统
JP5068284B2 (ja) クレジットカード番号を用いたプリペイド決済システム及びプリペイド決済の方法
JP6527833B2 (ja) 給与決済連携システムおよび給与決済連携方法
JP6839630B2 (ja) スマートフォンを利用したキャッシュアウトシステム
JP2010205256A (ja) カード決済による購入に連動したポイント年金化システム及びポイント年金化方法
JP6991292B2 (ja) ペイメントカード管理システム及び管理装置
JP2007510190A (ja) 販売時点情報管理購買システム
WO1999022327A1 (en) Method and system for automated electronic receipt of transactions
JPH11338946A (ja) Icカードを使った電子財布システムにおける預金処理方法
US20130006850A1 (en) Fast Cash Transactions (FCT)
JPWO2003065262A1 (ja) 特典還元方法
JP2001344536A (ja) 決済等の代行システム
JPH10171897A (ja) Icカードを利用した電子マネーシステム
JP2002169953A (ja) 家計管理システム
JP4286505B2 (ja) 会計・eb統合システム及び会計・eb統合プログラム
JP3761083B2 (ja) ポイント管理装置
KR20090049827A (ko) 현금본위제도에 의한 마일리지 지급보장 시스템
JP2002203188A (ja) クレジットカード決済方法、装置、カード管理装置、及び、カードの利用限度額管理方法
JP6827133B1 (ja) 予約システム用エスクロー決済システム及び予約システム用エスクロー決済方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021127