JP2000152910A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JP2000152910A
JP2000152910A JP10331475A JP33147598A JP2000152910A JP 2000152910 A JP2000152910 A JP 2000152910A JP 10331475 A JP10331475 A JP 10331475A JP 33147598 A JP33147598 A JP 33147598A JP 2000152910 A JP2000152910 A JP 2000152910A
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Ryuichi Toyama
隆一 外山
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00071Insertion part of the endoscope body
    • A61B1/00078Insertion part of the endoscope body with stiffening means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、折れ止め部材を誤って捻じっても、
軟性部や折れ止め部材の破損の虞のない内視鏡を提供す
ることを目的としたものである。 【解決手段】本発明は、操作部7と、この操作部7より
延出する軟性部13と、この軟性部13の後端部近傍の
外周を覆い、少なくとも一部が上記軟性部13の外表面
と接触する柔軟性樹脂で形成されている折れ止め部材1
0とを有する内視鏡2において、上記折れ止め部材10
を操作部7に対して回転不能に係合したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入部の軟性部と
操作部を接続する部分においての軟性部の折れを防止す
るため、その接続部分に折れ止め部材を取り付けた内視
鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、内視鏡は、挿入部の軟性部と操作
部を接続する部分において軟性部の折れを防止するた
め、その接続部分には折れ止め部材が取り付けられてい
る。折れ止め部材はシリコンゴム等の柔軟性部材で成形
された筒状のものであり、軟性部が曲がる際に抵抗を与
えることにより軟性部が手元側で急激な屈曲が起きて破
壊されることを防ぐようになっている。
【0003】一般的な内視鏡の軟性部と操作部との接続
部は図24で示すように構成されている。すなわち、操
作部141の外装部材142の内部には円筒管143が
固定されている。円筒管143の先端には内方に突き出
すフランジ部144が一体に形成されている。一方、軟
性部145の後端部分には筒状の後端口金146が設け
られている。
【0004】上記後端口金146の後端には外方へ突き
出すフランジ部147が一体に設けられており、このフ
ランジ部147は上記フランジ部144の端壁に当接し
ている。また、後端口金146の外周面には上記円筒管
143側のフランジ部147よりもやや先端側に位置し
て雄ネジ148が形成されている。この雄ネジ148に
は、内周面に雌ネジを切ったリング状部材であるナット
149が螺合されている。このナット149を雄ネジ1
48にねじ込むことによりそのナット149を上記フラ
ンジ部144に突き当て後端口金146のフランジ部1
47との間で上記フランジ部144を締め付けることに
より、円筒管143に対して軟性部145の後端口金1
46が緩みなく取付け固定されている。
【0005】一方、折れ止め部材152は軟性部145
の後端部外周を被覆する筒状のゴム部材153と、その
ゴム部材153の後端内周部に一体的に設けられた筒状
の金属製部材である支持部材154とを設けて構成され
ている。支持部材154の後端部の内面には雌ネジ15
5が形成されている。そして、この雌ネジ155の部分
を上記円筒管143の外周に形成した雄ネジ151に螺
合することで、折れ止め部材152は操作部141の円
筒管143に対してねじ込み固定される。また上記折れ
止め部材152のゴム部材153の先端側端部内面は軟
性部145の外表面に対して比較的強く密着している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構造のものでは、折れ止め部材152に対してある
一方向へ軸中心の回転力が加わると、折れ止め部材15
2はその接続が緩んでしまう。このときに折れ止め部材
152の先端側にあるゴム部材153と軟性部145と
が密着する部分では強いせん断力が発生し、軟性部14
5の外表面や折れ止め部材152の先端部分が破損して
しまうという虞があった。
【0007】特に大腸内視鏡検査では挿入部の軟性部を
把持してかなり頻繁に捻じり操作を行うため、この際に
誤って折れ止め部材を把持して捻じりを加えることが多
くなり、上記のような問題が発生しやすかった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、折れ止め部材を誤って捻じっても軟性部や折れ止
め部材の破損の虞のない内視鏡を提供することを目的と
したものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、操作
部と、この操作部より延出する軟性部と、上記操作部に
上記軟性部を接続する接続部と、この軟性部の後端部近
傍の外周を覆い、少なくとも一部が上記軟性部の外表面
と接触する柔軟性材料で形成されている折れ止め部材と
を有する内視鏡において、上記操作部に対して上記折れ
止め部材を回転不能に係合する係止手段を設けたことを
特徴とするものである。
【0010】請求項2の発明は、上記請求項1の発明に
おいて、上記操作部に対して上記軟性部の後端部を強制
的に回転することで上記軟性部と上記操作部との接続が
緩む形式の接続部と、上記折れ止め部材に設けられ、上
記操作部に対しての回転方向の動きを規制しかつ長手方
向への動きを規制しない少なくとも1つの第1の係合部
と、上記折れ止め部材に設けられ、上記軟性部の後端部
に対して長手方向への動きを規制しかつ回転方向への動
きを規制しない少なくとも1つの第2の係合部とを有す
ることを特徴とするものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1において、上
記操作部に対して軟性部の後端部を強制的に回転するこ
とで軟性部と操作部との接続が緩む形式の接続部と、折
れ止め部材に設けられ、操作部に対して回転方向および
長手方向への動きの両方を規制する係合部を設けたこと
を特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1から図23を参照して本発明
の実施形態を説明する。
【0013】(構成)図1に示すように、内視鏡装置1
は、撮像手段を内蔵した電子式の内視鏡2と、この内視
鏡2に照明光を供給する光源装置3と、上記内視鏡2か
ら出力される撮像信号を信号処理する信号処理装置4
と、この信号処理装置4から出力される映像信号により
画面上に画像を表示するカラーモニタ5とによって構成
されている。
【0014】上記内視鏡2は、細長の挿入部6と、この
挿入部6の後端に連設された太径の操作部7と、この操
作部7の側面部から延設されたユニバーサルケーブル8
とを備えてなり、ユニバーサルケーブル8の延出先端部
には上記光源装置3に着脱自在に接続することができる
コネクタ9が設けられている。
【0015】上記挿入部6は、先端側から硬性の先端部
11、この先端部11の後端に連結された湾曲自在な管
状の湾曲部12と、この湾曲部12の後端に連結された
長尺で可撓性を有する管状の軟性部13とからなり、そ
の軟性部13の後端に対して上記操作部7の前端が連結
されている。また、軟性部13の後端部外周には、後述
する折れ止め部材10が被嵌され、折れ止め部材10は
軟性部13と操作部7との接続部分に取り付けられてい
る。
【0016】内視視2では、挿入部6、操作部7、及び
ユニバーサルケーブル8にわたり、可撓性を有し、照明
光を伝送する機能を有するファイバ束からなるライトガ
イド14が挿通されている。ライトガイド14の一端は
コネクタ9に突出するように固定されたライトガイドコ
ネクタ部15に接続され、ライトガイド14の他端は先
端部11の照明窓に接続されている。そして、上記コネ
クタ9を光源装置3に接続することにより、ライトガイ
ドコネクタ部15が光源装置3内のランプ16に対向
し、そのランプ16の照明光がレンズ17で集光されて
ライトガイドコネクタ部15の入射端面に入射するよう
になっている。
【0017】このライトガイド14によって伝送された
照明光は先端部11の照明窓から前方へ出射され、患部
等の被写体を照明する。被写体が照明されると、上記照
明窓に隣接して先端部11に設けられた観察窓に取り付
けた対物レンズ18により光電変換する機能を備えた撮
像素子として電荷結合素子(以下、CCDと略記)19
の受光面にその光学像を結ばれる。CCD19はその光
学像を電気信号に変換する。
【0018】このCCD19には信号ケーブル21の一
端が接続されている。この信号ケーブル21は挿入部
6、操作部7、及びユニバーサルケーブル8にわたって
挿通され、その後端は上記コネクタ9に設けた電気コネ
クタ22に接続されている。この電気コネクタ22には
外部ケーブル23が接続され、外部ケーブル23は信号
処理装置4に接続される。そして、信号処理装置4のド
ライブ回路24で発生したCCDドライブ信号がCCD
19に印加されることにより、そのCCD19において
光電変換された撮像信号が順次読み出される。この撮像
信号は信号処理装置4内の信号処理回路25に入力さ
れ、標準的な映像信号に変換する処理が行われる。この
映像信号は上記カラーモニタ5に入力され、CCD19
に結像された像を内視鏡観察像の表示領域5aにカラー
表示するようになっている。
【0019】上記挿入部6において、先端部11に隣接
して設けられた湾曲部12は、リング形状の多数の湾曲
駒26が、隣接する湾曲駒26と上下、左右に対応する
位置でリベット等で互いに回動自在に連結して構成され
ている。最先端の湾曲駒26或いは先端部11には湾曲
ワイヤ27の先端が固着され、湾曲ワイヤ27の後端は
操作部7内のスプロケット28に連結されている。この
スプロケット28の軸には湾曲操作を行う湾曲操作ノブ
29が取り付けられている。尚、図1では簡単化のた
め、上下或いは左右方向のみの湾曲機構の概略を示して
いる。
【0020】そして、湾曲操作ノブ29を回動する操作
を行うことにより、上下方向或いは左右方向に沿って配
置した一対の湾曲ワイヤ27の一方を牽引し、他方を弛
緩させると、牽引した湾曲ワイヤ27側へ湾曲部12を
湾曲させることができる。
【0021】上記操作部7には湾曲操作ノブ29が設け
られた位置より前方側に位置して把持部31が形成され
ている。術者はその把持部31を把持し、把持した片方
の手で把持に使用しない親指等の指で上記湾曲操作ノブ
29等の操作を行う。
【0022】この把持部31より前端側部分には処置具
挿入口32が設けてあり、この処置具挿入口32から処
理具を挿入することにより内部の処置具チャンネル33
(図3を参照)を経て先端部11のチャンネル出口から
処置具の先端を突出し、ポリープの切除等の処置を行う
ことができるようになっている。
【0023】また、本実施形態では、例えば、上記折れ
止め部材10に隣接する操作部7の前端部分に硬度調整
操作を行う円筒形状の硬度調整ノブ34が設けられてお
り、この硬度調整ノブ34を軸中心に回動する操作を行
うことにより挿入部6の軟性部13内に配置された硬度
可変手段を構成する硬度変更用ワイヤ(以下、単にワイ
ヤと略記)35及び硬度変更用コイル(以下、単にコイ
ルと略記)36により軟性部13の硬度を変更できる硬
度調整機構が構成されている。
【0024】図2は、内視鏡2の挿入部6及び操作部7
のより具体的な構造を示すものである。軟性部13の外
皮を形成する軟性管37の中には上記コイル36と、こ
のコイル36内に挿通され、上記硬度調整ノブ34を操
作したときの力を伝達するワイヤ35とが設けられてい
る。コイル36は密巻きまたは密巻きに近い状態のコイ
ルによって形成されている。また、コイル36内に挿通
されたワイヤ35には上記コイル36の先端がろう付け
等で強固に固定される。また、このコイル36の先端か
ら延出され、コイル回転規制部材を形成するワイヤ延出
部30の先端は湾曲部12と軟性部13とを接続する硬
性でリング状の接続管38にろう付け等で強固に固定さ
れている。
【0025】上記湾曲部12と軟性部13とを接続する
接続管38は最後端の湾曲駒26に固着されているが、
最後端の湾曲駒26がその接続管38の機能を兼ねる兼
用形式のものに構成しても良い。この接続管38を含む
湾曲駒26はゴムチューブ等の弾性を有する外皮39で
覆われている。
【0026】このように本実施形態ではコイル36の自
然状態における捻れ剛性よりも強い(大きい)捻れ剛性
を有するワイヤ延出部30を介してコイル36の先端部
を接続管38に固定したことにより、コイル36の回転
を規制ないしは抑制する回転止めの機能を有するように
している。ワイヤ延出部30は曲げに対して柔軟な弾性
を有し、捻れに対しても適度の弾性を有するものであ
る。
【0027】このコイル36の手元側端部は操作部7の
前端内部に配置したコイルストッパ40に突き当たっ
て、ろう、半田、接着剤等でコイルストッパ40に固着
されており、この位置より後方側への移動と回転とが規
制(阻止)されている。また、コイル36内に挿通され
たワイヤ35はコイルストッパ40の孔を貫通して後方
へ延出されており、このワイヤ35はコイル36に対し
て軸方向に移動自在なものとなっている。尚、コイル3
6は大きくは回転しない状態にある。
【0028】上記コイルストッパ40は軟性部13の後
端を操作部7に接続固定するために設けた接続管として
の後端口金41にビス42でねじ止め固定されている。
後端口金41はその外周に配置される円筒管43の前端
付近で、ナット44を用いて固定されている。
【0029】一方、ワイヤ35の手元側の端部、つまり
後端にはリング形状のワイヤストッパ45がろう付け等
で強固に固定されている。また、コイルストッパ40と
ワイヤストッパ45の間には前後方向への移動が可能な
牽引部材46が配置されており、この牽引部材46はC
字状の移動リング47に固定されている。移動リング4
7には切り欠き部125が設けられている(図12を参
照)。
【0030】また、上記牽引部材46は図3(B)に示
すように前後に突き抜ける溝(孔)48を有し、この溝
48内に上記ワイヤ35が通るようになっている。つま
り、図3(B)に示すように溝48は半径放射方向に長
く形成されている。また、牽引部材46は円管状の移動
リング47の内周壁にビス49によって固定的に取着さ
れている。
【0031】この移動リング47は、円筒管43の内面
に嵌着され、その内面に摺接して軸方向(前後方向)に
移動可能な状態に取り付けられている。この移動リング
47と共に牽引部材46が後方側に移動すると、図2で
示す牽引部材46がワイヤストッパ45に突き当たり、
牽引部材46をさらに後方へ移動させる操作を行うこと
により、ワイヤストッパ45と共にワイヤ35も後方側
へ移動させることができる。
【0032】ワイヤストッパ45が後方側へ移動されな
い状態ではコイルストッパ40により後方側への移動が
規制されたコイル36は最も可撓性が高い状態、つまり
最も屈曲し易い硬度が低い軟状態にある。これに対し、
コイルストッパ40が後方側へ移動してワイヤ35も同
時に後方側へ移動させた場合にはコイルストッパ40に
コイル36の後端が当り、コイル36を相対的に前方に
押し付ける圧縮力が作用する。つまり、ワイヤ35の後
端を後方側に移動させる力を加えることによりコイル3
6に圧縮力を与え、この圧縮力により、弾性を有するコ
イル36の可撓性を低い状態、つまり屈曲しにくい硬度
(より正確には屈曲に対する硬度)が高い、硬い状態に
設定できる。この場合、ワイヤストッパ45の後方への
移動量に応じてコイル36への圧縮力の大きさが変更さ
れ、これによって、コイル36の可撓性の大きさ(硬度
の大きさ)を適宜変更することができる。
【0033】一方、上記円筒管43の外側には図2及び
図7で示すカム筒体51が被嵌されている。このカム筒
体51にはその筒状部分の相対向する2箇所の位置にカ
ム溝52a,52bが相関的に螺旋状に設けられてい
る。カム筒体51は2条カムであり、カム溝52aとカ
ム溝52bは同じ形をなしていて、カム筒体51の軸に
対して一方を180度回転した位置に他方が重なるよう
な対称な位置にそれぞれが設けられている。また、カム
溝52a,52bは滑らかな螺旋形状になっている。
【0034】また、円筒管43にはその長手方向に沿う
長孔53が設けられている。そして上記移動リング47
にはこの移動リング47と共に移動する2つのピン54
が設けられている。各ピン54はそれぞれ対応するカム
溝52a,52b及びその内側に位置する長孔53にわ
たって貫通するように配置され、最も内側の移動リング
47にねじ部54aで固定されている。長孔53はワイ
ヤ35の後端、或いはワイヤストッパ45の移動範囲を
カバーする長さに設定されている。
【0035】また、図3(C)に示すように、このカム
筒体51の外周には円筒状の硬度調整ノブ34が組み付
けられている。このカム筒体51の後端外周にはその外
方向に突出する複数のキー71が設けられ、硬度調整ノ
ブ34の後端内周には上記キー71の対応するものとそ
れぞれ係合するキー溝72が形成されている。従って、
硬度調整ノブ34が軸まわりに回転すれば、キー71及
びキー溝72を介してカム筒体51も回転する。
【0036】上記硬度調整ノブ34においての、後述す
る規制部材74との接触面にはキー溝はなく、その部分
の横断面形状は滑らかな円形になるように形成されてい
る。硬度調整ノブ34の外径は先端側から手元側のある
位置まで漸次増加しており、先端側よりも後端側が太く
なり、握りやすい外周形状に形成されている。
【0037】また、硬度調整ノブ34の外形状は上述し
た実施形態のものに限らず、握りやすい他の形状に構成
してもよい。例えば、図10(A)に示すように、硬度
調整ノブ34の後端側のある一定幅の部分116の外径
を等しい大きさの太い径とし、残りの部分117の外径
を等しい大きさの細い径とする。他にも図10(B)や
図10(C)で示すように、長手軸方向に平行に設けら
れた突出部(凸部)118または溝(凹部)119を設
けてたものでも良い。また、図10(D)で示すよう
に、硬度調整ノブ34の外周上の一部に凸部または凹部
を設けるようにしても良い。また、図10(E)で示す
ように、全周にローレット目120を切ったり、図10
(F)のようにゴム等の摩擦係数の高い樹脂121を外
周に嵌め込んで、これを滑り止めにするようにしても良
い。また、図10(G)で示すように先端側端縁部のみ
の外径を大きくして鍔122を形成するようにしても良
い。この場合には図10(H)で示すように、その鍔1
22が握る手の突き当て部分になる。
【0038】上述した実施形態での硬度調整ノブ34で
はその中心軸に対して対称的な形状であるが、非対称的
な形状のものにしても良い。たとえば握る手の形に合わ
せた形状のものにしても良い。
【0039】一方、図2で示すように、上記硬度調整ノ
ブ34はその前端が円環状のカバー部材73に突き当た
り、前方ヘの移動が規制されている。このカバー部材7
3は弾性部材、例えばゴム製であり、これは折れ止め部
材10の支持部材58の外周に被嵌して配置され、折れ
止め部材10のゴム部材110と硬度調整ノブ34の間
に位置する支持部材58の外周領域を覆うようになって
いる。従って、支持部材58に形成される後述する通気
孔を兼ねる雌ネジ孔111はそのカバー部材73により
覆われ、通常、外部に露呈しないようになっている。
【0040】上記折れ止め部材10のゴム部材110は
筒状に形成されており、その外周は先端側が細い先細り
の円錘形状に形成されている。そして、ゴム部材110
は挿入部6の軟性部13の後端部外周表面に対して圧接
して密着している。
【0041】上記ゴム部材110の後端側部分は支持部
材58の先端部に嵌着されている。また、このゴム部材
110の後端側部分が嵌着する支持部材58の先端部分
の外周には外方向に突出する複数のフランジ109が設
けられており、そのフランジ109によってゴム部材1
10が支持部材58から剥離しにくくなっている。ま
た、ゴム部材110の内側において、軟性部13の外周
に圧接している部分よりも後端側で、ゴム部材110と
軟性部13と後端口金41と支持部材58によって囲ま
れた部分には内部空間114が形成されている。
【0042】図2で示すように、上記円筒管43の前端
付近の外周には筒状の当接部材57が配置されており、
この当接部材57は上記支持部材58とカム筒体51と
の間に挟まれて組み付けられている。この当接部材57
としては滑り性の良い樹脂、例えばポリアセタール等で
形成されている。
【0043】また、上記円筒管43の外周にはカム筒体
51の後端側に位置して円筒状の規制部材74が被嵌し
て設けられている。この規制部材74の後端部外周と把
持部筒体61の前端部内周にそれぞれ形成した段差の間
に形成される溝75にはOリング76が圧接して嵌め込
んで取り付けられている。そして、規制部材74と把持
部筒体61の間の水密がそのOリング76により確保さ
れている。
【0044】上記規制部材74の中間部外周にも周回す
る溝77が形成されており、この溝77にはOリング7
8が密に取り付けられている。このOリング78はその
規制部材74の外周に被嵌する硬度調整ノブ34の内周
面に圧接しており、この部位での水密を確保すると共
に、硬度調整ノブ34を回転するとき、その硬度調整ノ
ブ34に対し、ある程度の摩擦力を与えるようになって
いる。
【0045】上記操作部7の把持部筒体61の前端の外
周面は硬度調整ノブ34の後端部分を切り欠いて形成し
た内周面64に摺動可能な状態で密に嵌合している。ま
た、把持部筒体61の前端は上記規制部材74の後端に
略突き当る状態に近接している。
【0046】そして、硬度調整ノブ34はカバー部材7
3と把持部筒体61との間で、カム筒体51や規制部材
74の外周に被嵌され、そして前後方向への移動が規制
された状態で取り付けられている。また、硬度調整ノブ
34はカム筒体51を介して上記円筒管43の周りに回
動自在に配置されている。
【0047】このように硬度調整ノブ34は軸まわりに
回転操作可能であるが、上記規制部材74は回転しない
ように、ビス79で円筒管43に固定されている。ま
た、硬度調整ノブ34の前端部内周面とその内側に対向
する支持部材58の外周面との間にはOリング62が配
置され、その部位での水密を確保すると共に、硬度調整
ノブ34の内周面にOリング62が圧接していることに
より、硬度調整ノブ34を回転するとき、その硬度調整
ノブ34に対し、ある程度の摩擦力を与えるようになっ
ている。
【0048】上記円筒管43はその後端が図示しないビ
スにより操作部7の湾曲操作機構等が取り付けられる枠
体(図示せず)に接続されている。そして、この円筒管
43は硬度調整ノブ34側が回転されても回転しない構
造で取り付けられている。
【0049】図2で示すように、円筒管43の先端内周
面にはその内方に突出するフランジ部101が一体に設
けられている。また、上記後端口金41の後端外周には
その外方に突出するフランジ部102が一体に設けられ
ている。そして、上記フランジ部101と上記フランジ
部102は軸方向から端壁面同士が当接している。さら
に、後端口金41の外周面において、上記フランジ部1
02よりもやや先端側に位置した外周面には雄ネジ10
3が形成されていて、この雄ネジ103には内周面に雌
ネジを切ったリング状部材であるナット44が螺合さ
れ、このナット44をフランジ部101に突き当て後端
口金41のフランジ部102との間でそのフランジ部1
01を締め付けて固定している。
【0050】つまり、後端口金41はそのフランジ部1
02とナット44の間で、上記フランジ部101の部分
を軸方向両側から挟み込むことで、上記円筒管43に対
して弛みなく固定的に取り付けられている。
【0051】上記後端口金41の外周面において、上記
雄ネジ103よりも先端側に位置する外周面部分には周
回する溝80が形成され、この溝80にはOリング10
4が設けられている。このOリング104は支持部材5
8の内周面と圧接しており、この部位での水密を保って
いる。
【0052】また、後端口金41において、Oリング1
04を設けた位置よりも先端側に位置する外面には図2
及び図4に示すように、その全周に周回する溝105が
形成されている。また、その溝105に対向して上記支
持部材58には放射状に配置されて貫通する複数の雌ネ
ジ孔111が形成されている。支持部材58の雌ネジ孔
111にはネジ106が螺合され、このネジ106の先
端部分は上記溝105内に嵌め込まれている。つまり、
支持部材58はネジ106によって後端口金41に組み
付けられている。そして、上記溝105と上記ネジ10
6との係合によって軟性部13の後端部に対して長手方
向への動きを規制し、かつ回転方向への動きをほとんど
規制しない係合部を構成している。
【0053】上記雌ネジ孔111が露出する支持部材5
8の外周領域は前述したカバー部材73によって覆われ
ている。さらに、図2で示すように、後端口金41の外
周面にはその雌ネジ孔111に対向した円周溝105と
上記折れ止め部材10のゴム部材110の内側に形成さ
れた内部空間114を連通する複数の溝113が設けら
れている。
【0054】上述した如く、支持部材58は後端口金4
1の溝105にネジ106を締め付けることによって後
端口金41に組み付けられているが、このように上記溝
105とネジ106とによる係合手段だけでは中心軸方
向の動きは規制できるが、中心軸まわりの回転は十分に
規制できない。そこで、以下の係合手段が設けられてい
る。すなわち、支持部材58の後端側部分を側面から見
た図5で示すように、その支持部材58の後端側端部に
はその後端に開口する切り欠き部107を設けると共
に、円筒管43の外周面部にはピン108を取り付け、
このピン108を上記切り欠き部107に嵌め込んで係
合するようにする。これにより操作部7に対しての折れ
止め部材10の回転方向の動きを規制し、かつ長手方向
への動きについては規制しない係合部を構成している。
【0055】以上の如く、本実施形態では円筒管43と
折れ止め部材10とを接続するにあたり、回転方向の移
動規制はピン108による係止手段で行われ、中心軸方
向への移動規制はネジ106による係止手段で行われ
る。
【0056】本発明はこの実施形態のものに限らず、例
えば図6で示すように、上記ネジ106及びピン108
による接続手段に代わりに、支持部材58の方に円孔1
61を設け、この円孔161にピン162を嵌め込み、
そのピン162を円筒管43にネジ込み固定すること
で、回転方向と中心軸方向の両方の動きの規制を1つの
固定手段で同時に行うようにしても良い。
【0057】上記内視鏡2の挿入部6内には図3(A)
に示すように、様々な内蔵物が配置されている。つま
り、上下、左右に対応する位置に配置された4本の湾曲
ワイヤ27、中央付近に配置された2本の信号ケーブル
21、中央の上部寄りに配置された2本のライトガイド
14、下寄りに配置された処置具チャンネル33、左寄
りに配置されたコイル36及びワイヤ35、これに隣接
して配置された送気を行うための送気チューブ69、及
び送水するための送水チューブ70などが内蔵されてい
る。また、操作部7内にも図3(B)に示すように種々
の内蔵物が配置されている。
【0058】(組み立て方法)次に、図2で示した実施
形態の内視鏡の組み立て方法について説明する。まず、
図11で示すように、挿入部ユニット123を組み立て
る。すなわち、軟性部13の後端に後端口金41を一体
に組み付け、軟性部13の外周にOリング104を組み
付け、さらに硬度変更用ワイヤ35、硬度変更用コイル
36、コイルストッパ40、及びワイヤストッパ45を
組み付ける。なお、挿入部ユニット123の内部には、
各種内蔵物が配列されており、挿入部ユニット123の
後端からそれらが延出しているが、説明を簡単にするた
めにそれらについては図示しない。
【0059】次に、図12(A)に示す位置に移動リン
グ47を配置させる。移動リング47は、C字状の円筒
形部材であり、その切り欠き部125から内蔵物(図示
しない。)をその内部に誘導するようにして図11の位
置に配置させる。つまり、移動リング47は挿入部ユニ
ット123の後端から延出する内蔵物に対して側面から
嵌め込む形となっている。
【0060】次に、逆U字状で底面の両脇に移動リング
47の内面と当接するフランジ126を有した牽引部材
46を、逆U字状の溝127内に硬度変更用ワイヤ35
を挿通した状態で、図12(B)で示すようにネジ12
4によって移動リング47の内面部に対してネジ止め固
定する。
【0061】次に、図13で示すように、円筒管43を
挿入部6の先端から内部に軟性部13を挿通させながら
軟性部13の後端方向へ、フランジ部101がフランジ
部102に突き当たるまで移動させる。
【0062】更に、図14で示すように、ナット44を
挿入部6の先端から内部に軟性部13を挿通させながら
軟性部13の後端方向へ移動させ、雄ネジ103に対し
て螺合させる。このとき、ナット44は比較的ゆるめに
螺合させておく。
【0063】次に、図15で示すように、操作部7に固
定され、その先端部から延出する支持部材128に対し
て、円筒管43をネジ止め固定する。
【0064】続いて、図16で示すように、軟性部13
の上下左右方向と操作部の上下左右方向とを合わせなが
ら、ナット44を固く締め付ける。
【0065】次に、図16及び図17で示すように、操
作部7の外装部材129を、挿入部6の先端から内部に
軟性部13を挿通させながら、軟性部13の後端方向へ
移動させる。操作部7の外装部材129は処置具挿入口
32を組み付けることで、定位置に固定される。
【0066】更に、図17及び図18で示すように、溝
77、Oリング76を組み付けた規制部材74を、先端
から内部に軟性部13を挿通させながら、軟性部13の
後端方向へ操作部の外装部材129の先端側内端面に突
き当たるまで移動する。その後、円筒管43に対して、
規制部材74をネジ止め固定する。
【0067】次に、図18及び図19で示すように、挿
入部6の先端から内部に軟性部13を挿通させながら、
カム筒体51を軟性部13の後端方向へ規制部材74に
突き当たるまで移動させる。その状態で、カム溝52
b、長孔53を介して、移動リング47に対してピン5
4を係合する。同様にカム溝52a、長孔53を介して
移動リング47をピン54に係合する。
【0068】更に、図19及び図20で示すように当接
部材57を、挿入部6の先端から内部に軟性部13を挿
通させながら、軟性部13の後端方向へカム筒体51に
突き当たるまで移動させる。その後、ピン108を円筒
管43に対して係合させる。
【0069】次に、図20及び図21で示すように、硬
度調整ノブ34を、挿入部6の先端から内部に軟性部1
3を挿通させながら、軟性部13の後端方向へキー71
に突き当たるまで移動させる。それからOリング62を
取り付けた折れ止め部材10を、挿入部6の先端から内
部に軟性部13を挿通させながら、軟性部13の後端方
向へ当接部材57に突き当たるまで移動させる。このと
き、図5に示すように、切り欠き部107内にピン10
8が嵌合する。
【0070】次に、図22で示すように、雌ネジ孔11
1を介して、円周溝105に対して折れ止め部材10を
ネジ止めする。その後、カバー部材73を、挿入部6の
先端から内部に軟性部13を挿通させながら、軟性部1
3の後端方向へ移動させる。
【0071】図23で示すように、カバー部材73は弾
性変形させながら支持部材58の上に被覆する。このと
き、カバー部材73の後端側の突出部は、硬度調整ノブ
34の先端部内周に接するようになる。
【0072】(修理を行う際の作用・効果)修理作業を
行う際には、まず折れ止め部材10を取り付け位置より
先端側へずらす必要がある。以下にその手順を示す。最
初に、ゴム製のカバー部材73を外側へ向けて広げるよ
うに変形させながら先端側へずらして、ネジ106の頭
部を露出させる。そして、ネジ106を取り外す。この
後に、図8に示すように、外へ露出した雌ネジ孔111
の開口にエアガン112の先端ノズルを差し込み、空気
を注入する。すると、雌ネジ孔111を通じて注入され
た空気は通気孔としての雌ネジ孔111→溝105→溝
113→内部空間114の順に流れ込む。
【0073】折れ止め部材10の後端側はOリング10
4によって仕切られているため、空気を連続して注入す
ると、内部空間114の内部圧力が高まり、それによっ
て軟性部13と圧接しているゴム部材110が外径方向
にめくれ上がって、そこから空気が外部へ漏れるように
なる。
【0074】ゴム部材110がめくれ上がった状態で、
図9で示すように、軟性部13の外径より僅かに大きい
内径と十分薄い肉厚を有するパイプ材(円筒管)115
を軟性部13の先端側から挿入し、ゴム部材110と軟
性部13との間に差し込むようにする。そして、折れ止
め部材10の全体を先端側にずらすと、切り欠き部10
7からピン108が外れるので、折れ止め部材10は中
心軸まわりに回転が可能な状態になる。
【0075】このように空気を注入することにより折れ
止め部材10のゴム部材110と軟性部13の間にパイ
プ材115を挿入する作業がスムーズに行えるため、作
業に熟練していなくとも、折れ止め部材10を破損させ
ることがない。パイプ材115を挿入した後は折れ止め
部材10のゴム部材110と軟性部13との間の摩擦力
を大幅に軽減できるために、折れ止め部材10を取り外
すのが非常に容易である。従って、修理時の作業性が飛
躍的に向上する。
【0076】また、内部空間114に対して加えられた
空気は、他の部分から漏れることなく、その内部空間1
14を加圧するので、軟性部13とゴム部材110の圧
接部に十分な隙間を生じさせることが可能である。ま
た、雌ネジ孔111、ネジ106の部分は通常、ゴム製
のカバー部材73で覆われているので、汚れが溜まるこ
とがなく、洗滌・消毒性において優れている。
【0077】(使用上の作用・効果)上記内視鏡2にお
いて、硬度調整ノブ34を回転操作すると、カム筒体5
1も回転するので、ピン54がカム溝52a,52b内
を移動し、牽引部材46が後方へ移動する。このように
して牽引部材46が少し動くと、ワイヤストッパ45に
当り、さらに牽引部材46が後方に移動することで、ワ
イヤ35を牽引し、コイル36に圧縮力を加え、コイル
36を硬質化する。これによって軟性部13を硬質化す
ることができる。
【0078】一方、硬度調整操作を行おうとする場合に
おいて、硬度調整ノブ34と間違えて、折れ止め部材1
0を握って操作することも考えられるが、誤って折れ止
め部材10を捻じった際にはその回転操作力が、支持部
材58に加わり、この全ての回転力がピン108によっ
て円筒管43に伝達されるので、その回転力が接続部に
伝わらない。挿入部6の軟性部13と操作部7の接続部
を締結するナット44が緩むことがなくなるので、挿入
部6と操作部7との接続が外れることがない。
【0079】また、支持部材58は後端口金41に対し
てネジ(ビス)106によっても固定されるが、ネジ1
06は全周にわたる溝105に対して止めるだけなの
で、中心軸方向への力は受け止めることはできても中心
軸まわりの回転力は受けない。このため、このネジ10
6を介して後端口金41には回転力が伝達させず、折れ
止め部材10に加わった中心軸まわりの回転力は円筒管
43にのみ伝達されることになる。従って、折れ止め部
材10と軟性部13との接触部において、強いせん断力
が生じて、軟性部13の外表面や折れ止め部材10の先
端部が破損してしまうようなことがない。
【0080】また、図6で示した構成のものの場合でも
同様であり、折れ止め部材10を捻じると、折れ止め部
材10に加わった中心軸まわりの回転力は円筒管43に
のみ伝達される。さらに、この図6で示したものでは図
2で示したもののように、折れ止め部材10を固定する
ために複数のピンを設ける必要がないため、組み立て性
が良いという長所がある。また、組み立て時の原価低減
につながるという効果がある。
【0081】なお、図2で示したように、軟性部13と
操作部7の接続構造にあっては、軟性部13と操作部7
との上下左右方向の位置合わせがナット44を緩めるだ
けで行えるため、その位置合わせ作業が容易であり、こ
の方式のものは多くの種類の内視鏡で採用する上での大
きなメリットとなる。
【0082】(硬度調整ノブの把持操作上の作用・効
果)図2及び図10(A)で示した実施形態のものでは
その外周の後端側が先端側と比較して太く形成されてい
るため、その硬度調整ノブ34が握り易い。また、外径
を大きくしている部分が、硬度調整ノブ34の後端側に
位置しており、折れ止め部材10から離れているので、
折れ止め部材10を誤って把持することが少なくなる。
【0083】図10(B),(C),(E),(F)で
示す実施形態のものでは硬度調整ノブ34の外周に凹凸
を設けているため、その硬度調整ノブ34を把持した場
合と、折れ止め部材10を握った場合とでは、その触感
に明らかな違いがある。従って、誤操作を回避できる。
【0084】図10(G)で示す実施形態のものでは図
10(H)に示すように硬度調整ノブ34を把持する
が、この際、小指に硬度調整ノブ34の鍔122の突出
部分の側壁面に当るので、やはり折れ止め部材10を握
った際の触感とは明確な差があり、誤操作を回避でき
る。また、鍔122の突出部分が滑り防止用の指当て機
能が得られる。さらに硬度調整ノブ34を把持している
手は腕の自重により下方に滑りやすいため、常にグリッ
プをある一定以上の握力で把持する必要があり、検査疲
労につながっていたが、図10(G)の構成のもので
は、図10(H)に示すように、突出部が手を支えてく
れるので、軽く把持しても手が下方に滑ることがなく、
検査疲労の軽減につながるという効果がある。
【0085】図10(D)の構成のものではその突起ま
たは溝の位置によって、目で確認せずとも今どの位置ま
で硬度調整ノブ34を回したかを触感にて確認できると
いう効果がある。
【0086】図6で示したような構成のものではその組
み立て上、ピン152の位置を硬度調整ノブ34より先
端側にずらす必要があり、そのため、円筒管43の長さ
もそれに合わせて先端側に延出させる必要がある。その
結果、円筒管43が軸方向に長くなり、操作部7の大型
化につながるという問題がある。しかし、図2で示した
構成のものであれば、ピン108は硬度調整ノブ34の
下に埋設可能なので、円筒管43をそれほど長くする必
要がなく、操作部7の小型化につながる。
【0087】なお、硬度調整ノブ34がない通常の内視
鏡においても、操作部7の外装が円筒管43を被覆して
いるので、事情は同じである。
【0088】上記各実施形態では、軟性部の硬度調整機
能を有する内視鏡によって説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、特殊な機能のない通常の内視
鏡においても適用可能なものである。
【0089】<付記> [付記項1]軟性部と、上記軟性部の後端部近傍の外周
を覆い、先端部内面が上記軟性部の外表面に密着する少
なくとも一部が柔軟性樹脂で形成されている折れ止め部
材と、上記軟性部と折れ止め部材とで挟まれた内部空間
と、上記内部空間に連通する少なくとも一つの通気孔
と、を有することを特徴とする内視鏡。
【0090】[付記項2]付記項1において、通気孔が
着脱自在の弾性部材で被覆されていることを特徴とする
内視鏡。
【0091】[付記項3]付記項1において、内部空間
は通気孔と先端部内面以外の部分では気密的に形成され
ていることを特徴とする内視鏡。
【0092】[付記項4]軟性部の後端部近傍の外周を
覆い少なくとも一部が上記軟性部の外表面と接触する柔
軟性樹脂で形成されている折れ止め部材と、上記折れ止
め部材近傍に設けられ回転操作を行う操作ノブと、を有
する内視鏡において、上記操作ノブの少なくとも一部の
外径を他の部分の外径より大きくしたことを特徴とする
内視鏡。
【0093】[付記項5]付記項4において、操作ノブ
の先端側の外径を大きくしたことを特徴とする内視鏡。 [付記項6]付記項4において、操作ノブの後端側の外
径を大きくしたことを特徴とする内視鏡。
【0094】[付記項7]軟性部の後端部近傍の外周を
覆い少なくとも一部が上記軟性部の外表面と接触する柔
軟性樹脂で形成されている折れ止め部材と、上記折れ止
め部材近傍に設けられ回転操作を行う操作ノブと、を有
する内視鏡において、上記操作ノブの外表面の少なくと
も一部において、滑り止めを設けたことを特徴とする内
視鏡。
【0095】[付記項8]付記項7において、滑り止め
は操作ノブ周上の一部に設けられていることを特徴とす
る内視鏡。 (付記項1の効果)折れ止め部材の取り外しが容易であ
るため、修理作業が容易である。
【0096】(付記項2の効果)付記項1の効果に加え
て通気孔に汚れがたまらないので、洗滌・消毒性に優れ
ている。
【0097】(付記項3の効果)付記項1の効果に加え
て、通気孔から内部空間へ十分加圧できるので、折れ止
め部材と軟性部との間に十分な隙間を生じさせることが
でき、折れ止め部材の取り外し作業がさらに容易にな
る。
【0098】(付記項4の効果)折れ止め部材より操作
ノブが把持しやすいので、誤って折れ止め部材を握って
回転させてしまうことが少なくなり、軟性部や折れ止め
部材の破損の恐れが少ない。
【0099】(付記項5の効果)付記項4の効果に加え
て、操作ノブの外径の大きい部分が操作ノブを把持する
手を支えてくれるので、軽く把持しても手が下方に滑る
ことがなく、検査疲労の軽減につながる。
【0100】(付記項6の効果)付記項4の効果に加え
て、操作ノブの外径の大きい部分が折れ止め部材から離
れているので、より折れ止め部材を誤って把持すること
が少なくなる。
【0101】(付記項7の効果)付記項2の効果に加え
て、操作ノブを操作する時にノブが滑りにくいので、操
作性の向上につながる。
【0102】(付記項8の効果)付記項7の効果に加え
て、滑り止めの位置によって、目で確認せずとも今どの
位置まで操作ノブを回転したか触感にて確認できる。
【0103】[付記項1〜3の従来技術とその課題]図
24に示すように、従来の内視鏡において、折れ止め部
材152のゴム部材153の先端側端部は軟性部145
の外表面に対して比較的強く密着している。このため、
折れ止め部材152を外すため、折れ止め部材152を
回転させると、折れ止め部材152のゴム部材153と
軟性部145との接触部分の摩擦抵抗が大きいため、軟
性部145や折れ止め部材152等が破損してしまう虞
がある。
【0104】そこで、従来では、折れ止め部材152の
ゴム部材153と軟性部145との接合部分にドライバ
ー等を差し込んで隙間を空け、その隙間に円筒を差し込
み、その円筒の外周にゴム部材153を載せて、折れ止
め部材152がスムーズに回転するようにして折れ止め
部材152を取り外すようにしていた。
【0105】しかしながら、折れ止め部材152のゴム
部材153と軟性部145との接合部分にドライバー等
を差し込んで、その間に隙間を空けようとしても、一度
の差し込み操作では周方向の一部にしか隙間が作れない
ので、接合部の全周にわたりその間に円筒を挿入するの
はかなり困難な作業であった。そのため、未熟な作業者
が行うと、折れ止め部材を破損してしまう虞があった。
【0106】そこで、付記項1〜3のものは上記事情に
鑑みてなされたものであり、折れ止め部材の取り外しが
容易な内視鏡を提供することを目的とする。
【0107】[付記項4〜8の従来技術とその課題]特
願平10−1747号の未公開出願のものには、内視鏡
の軟性部の硬度を調整可能な硬度調整手段を設けた構成
が示されている。これによると、操作部に設けた硬度調
整ノブを操作することにより、軟性部の硬度を変化させ
ることができる。しかし、硬度調整ノブは折れ止め部材
の近傍に設けられているため、折れ止め部材も誤って掴
んで、折れ止め部材に回転力を加えてしまうことがあ
る。折れ止め部材の取付け構造が前述した図24で示す
ようなものでは折れ止め部材に回転力が加わると、その
折れ止め部材が中心軸まわりで回転してしまうため、発
明の解決しようとする課題の欄で述べたと同様の問題が
あった。
【0108】これは、何も軟性部の硬度を変化させる内
視鏡に限ったことではなく、折れ止め部材の近傍に、そ
の中心軸まわりに回転する操作ノブを有する内視鏡に共
通した問題であり、たとえば光学ズームを調整するため
の操作ノブを折れ止め部材の近傍に設けた場合も同様の
問題がある。
【0109】付記項4〜8のものは上記事情に鑑みてな
されたものであり、折れ止め部材を誤って握って操作す
ることを防止する内視鏡を提供することを目的とする。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、折れ止め部材を誤って捻じっても、軟性部や折
れ止め部材の破損の恐れがない。
【0111】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、折れ止め部材を誤って捻じっても軟性
部と操作部との接続が外れず、また操作部の小型化が可
能である。
【0112】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、請求項2の発明に比べて組み立て性が
良いので、原価低減の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る内視鏡装置の概略を示す構
成図。
【図2】第1実施形態に係る内視鏡における挿入部の軟
性部と操作部にわたる部分の詳細を構成を示す縦断図。
【図3】(A)は図2のA−A線に沿う部分の断面図、
(B)は図2のB−B線に沿う部分の断面図、(C)は
図2のC−C線に沿う部分の断面図.
【図4】図2のD−D線に沿う部分の断面図。
【図5】上記内視鏡における折れ止め部材の支持部材と
円筒管との接続状態を示す説明図。
【図6】上記内視鏡における折れ止め部材を円筒管に対
して直接にネジ止めした状態を示す説明図。
【図7】上記内視鏡におけるカム筒体の詳細説明図。
【図8】上記内視鏡における折れ止め部材を取り外す際
の作業方法を示す説明図。
【図9】上記内視鏡における折れ止め部材を取り外す際
の作業方法を示す説明図。
【図10】(A)〜(H)は硬度調整ノブの他の例を示
す説明図。
【図11】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図12】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図13】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図14】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図15】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図16】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図17】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図18】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図19】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図20】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図21】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図22】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図23】上記内視鏡の組み立て手順の説明図。
【図24】一般的な内視鏡の軟性部と操作部との接続部
の縦断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡装置、2…内視鏡、6…挿入部、7…操作
部、11…先端部、12…湾曲部、13…軟性部、10
…折れ止め部材、37…軟性管、41…後端口金、43
…円筒管、58…支持部材、109…フランジ、110
…ゴム部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 BA21 CA04 CA09 CA11 CA23 DA03 DA14 DA18 DA19 DA21 DA56 DA57 GA02 GA05 GA11 4C061 AA04 BB02 CC06 DD03 FF22 FF30 JJ06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作部と、 この操作部より延出する軟性部と、 上記操作部に上記軟性部を接続する接続部と、 この軟性部の後端部近傍の外周を覆い、少なくとも一部
    が上記軟性部の外表面と接触する柔軟性材料で形成され
    ている折れ止め部材と、 を有する内視鏡において、 上記操作部に対して上記折れ止め部材を回転不能に係合
    する係止手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記操作部に対して上記軟性部の後端部を強制的に回転
    することで上記軟性部と上記操作部との接続が緩む形式
    の接続部と、 上記折れ止め部材に設けられ、上記操作部に対しての回
    転方向の動きを規制しかつ長手方向への動きを規制しな
    い少なくとも1つの第1の係合部と、 上記折れ止め部材に設けられ、上記軟性部の後端部に対
    して長手方向への動きを規制しかつ回転方向への動きを
    規制しない少なくとも1つの第2の係合部と、 を有することを特徴とする内視鏡。
  3. 【請求項3】請求項1において、 上記操作部に対して軟性部の後端部を強制的に回転する
    ことで軟性部と操作部との接続が緩む形式の接続部と、 折れ止め部材に設けられ、操作部に対して回転方向およ
    び長手方向への動きの両方を規制する係合部を設けたこ
    とを特徴とする内視鏡。
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