JP2000152464A - 分岐接続箱 - Google Patents

分岐接続箱

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JP2000152464A
JP2000152464A JP10323432A JP32343298A JP2000152464A JP 2000152464 A JP2000152464 A JP 2000152464A JP 10323432 A JP10323432 A JP 10323432A JP 32343298 A JP32343298 A JP 32343298A JP 2000152464 A JP2000152464 A JP 2000152464A
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connector
wire harness
wire
branch connection
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JP10323432A
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English (en)
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Tetsuro Saimoto
哲朗 斉本
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型化による設置スペースの縮小、軽量化、
既存設備による組立の自動化、分岐接続するワイヤハー
ネス全体の簡単化を図る。 【解決手段】 幹線となる一のワイヤハーネスに設けら
れ、側壁12,22にフード状のコネクタ部A,B…を
有し、基板部11,21上に一のワイヤハーネスを形成
する電線2aが並列に布線された布線板10、20と、
基板部11,21上に一のワイヤハーネスを形成する電
線2aに直交又は平行するように並列に布線されたジョ
イント電線40と、コネクタ部A,B…内に突出する一
又は二以上のタブ部51に、ジョイント電線40の端末
に接続される圧接部52を連成したコネクタ端子50
と、一のワイヤハーネスを形成する電線2aにジョイン
ト電線40を接続する二以上の圧接部61を連成したジ
ョイント端子60とを備えた構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両内部に配索さ
れたワイヤハーネスの分岐接続に用いられる分岐接続箱
に関し、特に、薄型化による設置スペースの縮小、軽量
化、既存設備による組立の自動化、及び、インストルメ
ントパネル内に配索されるワイヤハーネス全体の簡単化
を図ることができる分岐接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】車両内部に配索されたワイヤハーネスの
分岐接続に用いられる従来の分岐接続箱として、例え
ば、図7に示すようなものがある。図7は従来の分岐接
続箱を示す分解斜視図である。
【0003】同図において、従来の分岐接続箱100
は、アッパカバー110とロアカバー130、及び、こ
れらアッパカバー110とロアカバー130の内部に収
納される絶縁板120を備えた構成となっている。
【0004】アッパカバー110とロアカバー130及
び絶縁板120は、ともに合成樹脂によって形成され、
アッパカバー110の上面110A及びロアカバー13
0の下面130Bには、それぞれフード状のコネクタ部
111及び131が一体成形してある。
【0005】また、絶縁板120の各コネクタ部11
1,131に対応する位置には、バスバー収容溝120
Aが形成してあり、該バスバー収容溝120Aには、金
属製の縦バスバー121が収容される。
【0006】縦バスバー121には、櫛歯状に上方又は
下方に延びる複数のタブ部121aが連成してある。こ
れらタブ部121aは、絶縁板120の上下にアッパカ
バー110とロアカバー130を組み付けたとき、各コ
ネクタ部111,131内に突出する。これにより、ア
ッパカバー110の上面110A及びロアカバー130
の下面130Bに、実質的なコネクタが形成される。
【0007】上記構成からなる従来の分岐接続箱100
は、図示しないインストルメントパネル内において、イ
ンストルメントパネル用ワイヤハーネス(幹線となる一
のワイヤハーネス)と、各種補機用ワイヤハーネス(分
岐線となる他のワイヤハーネス)とを、各コネクタ部1
11,131を介して、集中的に分岐接続する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の分岐接続箱100では、アッパカバー110の上面
110Aと、ロアカバー130の下面130Bとに各コ
ネクタ部111,131を設けた構成となっていたた
め、分岐接続箱100の肉厚方向の幅が大きくなり、車
両のインストルメントパネル内において広い設置スペー
スを要するという問題があった。
【0009】また、従来の分岐接続箱100では、ジョ
イント回路を形成するために、金属製の縦バスバー12
1を多用していたため、分岐接続箱100の大重量化を
まねくという問題があった。
【0010】さらに、従来の分岐接続箱100では、バ
スバー収容溝120Aへの縦バスバー121の取り付け
等の組立作業を一切手作業で行なっていたため、手間が
かかり、生産効率が悪いという問題もあった。
【0011】ここで、図8は、従来のジョイント吸収コ
ネクタによるインストルメントパネル用ワイヤハーネス
と補機用ワイヤハーネスの分岐接続の状態を示す概念図
である。
【0012】同図において、200はインストルメント
パネル用ワイヤハーネス(幹線となる一のワイヤハーネ
ス)であり、両端部にそれぞれインストルメントパネル
左サイト゛J/B(電気接続箱)140と、インストルメ
ントパネル右サイドJ/B150とが接続してある。
【0013】そして、インストルメントパネル用ワイヤ
ハーネス200の中間部には、分散して設けた三つのジ
ョイント吸収コネクタ(J/C)100A,100B,
100Cを介して、センタクラスタユニット160,セ
ンタコンソールユニット170,メータユニット18
0,スイッチユニット190の各ワイヤハーネス16
1,171,181,191(分岐線となる他のワイヤ
ハーネス)が分岐接続してある。
【0014】このように、分岐接続箱100の代わり
に、複数のジョイント吸収コネクタ100A,100
B,100Cを用いれば、少なくとも、上述した分岐接
続箱100の設置スペースに関する問題は解決される。
【0015】しかし、複数のジョイント吸収コネクタ1
00A〜100Cによって各補機(160,170,1
80,190)ごとに分岐接続を行なう構成となってい
たため、インストルメントパネル用ワイヤハーネス20
0に対する各補機のワイヤハーネス161,171,1
81,191の出入りが多くなり、インストルメントパ
ネルの内部に配索されるワイヤハーネス全体が複雑化し
てしまうという問題があった。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、薄型化による設置スペースの縮小、軽量化、
既存設備による組立の自動化、及び、インストルメント
パネル内に配索されるワイヤハーネス全体の簡単化を図
ることができる分岐接続箱の提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の分岐接続箱は、幹線となる一のワイヤハー
ネスに、分岐線となる他のワイヤハーネスを分岐接続す
るための分岐接続箱であって、合成樹脂からなる基板部
と側壁を有し、前記側壁にフード状のコネクタ部が一体
成形してあり、前記側壁を介して前記一のワイヤハーネ
スの中間部又は端部に設けられ、該一のワイヤハーネス
を形成する電線が、前記基板部上に並列に布線された布
線板と、該布線板の基板部上に、前記一のワイヤハーネ
スを形成する電線に直交又は平行するように並列に布線
されたジョイント電線と、前記布線板のコネクタ部に設
けられ、該コネクタ部内に突出する一又は二以上のタブ
部に、前記ジョイント電線の端末に接続される一又は二
以上の圧接部を連成したコネクタ端子と、前記布線板の
基板部に設けられ、前記一のワイヤハーネスを形成する
電線に前記ジョイント電線を接続する二以上の圧接部を
連成したジョイント端子とを備え、前記一のワイヤハー
ネスを形成する電線,前記ジョイント電線,前記コネク
タ端子及び前記ジョイント端子により、前記布線板上に
ジョイント回路を形成した構成としてある(請求項
1)。
【0018】このような構成によれば、布線板の側面に
コネクタ部を形成したことにより、分岐接続箱の肉厚方
向の幅が大きくならず、分岐接続箱全体の薄型化を図る
ことができる。
【0019】これにより、分岐接続箱の設置スペースを
縮小することができ、分岐接続箱を車両のインストルメ
ントパネル内などの狭いスペースに設置することができ
るようになる。
【0020】特に、メータユニットなどの補機が集中す
るインストルメントパネル左サイド又は右サイドに本分
岐接続箱を設置すれば、従来、インストルメントパネル
左サイド又は右サイドに設置されていたインストルメン
トパネル左サイドJ/B又は右サイドJ/Bを、インス
トルメントパネル内の広いスペースに移すことができ、
この結果、インストルメントパネル内における設置の自
由度が拡大し、インストルメントパネル内の空間を有効
利用することができる。
【0021】また、本分岐接続箱は薄型であるから、イ
ンストルメントパネル左サイド又は右サイドに面する車
両パネルに立てかけて設置すれば、狭いインストルメン
トパネル左サイド又は右サイドにおける占有スペースを
小さくすることができる。
【0022】さらに、一のワイヤハーネスを形成する電
線とジョイント電線をマトリックス状に布線し、これら
をジョイント端子によりジョイント接続する構成として
あるので、ジョイント回路の形成に金属製のバスバーを
一切使用せず、分岐接続箱全体の軽量化を図ることがで
きる。
【0023】これに加え、ジョイント回路の形成作業
(一のワイヤハーネスを形成する電線とジョイント電線
を、コネクタ端子及びジョイント端子に圧接する作業な
ど)を、一のワイヤハーネスの製造時に、既存の自動布
線機によって行なうことができ、分岐接続箱の組立作業
の自動化を図ることができる。
【0024】好ましくは、ジョイント回路を形成した前
記布線板を二以上積層するとともに、これら布線板の各
側壁に二以上のコネクタ部を設け、前記一のワイヤハー
ネスに対する二以上の前記他のワイヤハーネスの分岐接
続を集中させた構成とする(請求項2)。
【0025】このような構成とした場合は、布線板を二
以上積層することによって、多数本の電線の複雑なジョ
イント接続を、単一の分岐接続箱で行なうことができ、
また、これら布線板の側面に二以上のコネクタ部を設け
ることによって、二以上の他のワイヤハーネスを、一の
ワイヤハーネスに設けた単一の分岐接続箱により分岐接
続することができる。この結果、一と他のワイヤハーネ
スの分岐接続を一ヶ所に集中させることができ、これら
ワイヤハーネス全体の簡単化を図ることができる。
【0026】さらに好ましくは、互いに積層される前記
二以上の布線板の各側壁に、単一のコネクタ部を上下に
分割して設け、前記二以上の布線板を積層したとき、単
一の前記コネクタ部が形成されるようにした構成として
もよく(請求項3)、これに加え、前記コネクタ端子及
び/又は前記ジョイント端子を、前記布線板にインサー
ト成形した構成としてもよい(請求項4)。
【0027】二以上の布線板の各側壁に、単一のコネク
タ部を上下に分割して設けた構成とした場合は、各側壁
の小さい面積を有効に利用してコネクタ部を設けること
ができる。
【0028】また、コネクタ端子及び/又はジョイント
端子を、布線板にインサート成形した場合は、これらコ
ネクタ端子及び/又はジョイント端子を布線板に一体化
することができ、布線板の取り扱いが容易となって、組
立作業性をより向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の分岐接続箱の実施
形態について、図面を参照しつつ説明する。まず、本発
明の第一実施形態に係る分岐接続箱について説明する。
【0030】図1は本発明の第一実施形態に係る分岐接
続箱によるインストルメントパネル用ワイヤハーネスと
他のワイヤハーネスの分岐接続の状態を示す概念図であ
る。図2は上記分岐接続箱を示す斜視図である。図3
(a)は上記分岐接続箱のコネクタ部を示す部分拡大
図,図3(b)は上記分岐接続箱内における電線の接続
状態を示す部分拡大図である。図4は上記分岐接続箱を
形成する各布線板上のジョイント回路を示す概念図であ
る。
【0031】図1において、1は本実施形態に係る分岐
接続箱であり、インストルメントパネル用ワイヤハーネ
ス(幹線となる一のワイヤハーネス)2の右端部に設け
られ、図示しないインストルメントパネルの右サイドに
設置されている。
【0032】分岐接続箱1には、以下に詳述する四つの
コネクタ部A,B,C,Dが設けてあり、各コネクタ部
A,B,C,Dには、他のインストルメントパネル用ワ
イヤハーネス4,フロア用ワイヤハーネス5,ドア用ワ
イヤハーネス6,メインエンジン用ワイヤハーネス7
(以上が分岐線となる他のワイヤハーネス)が接続され
ている。
【0033】これら他のインストルメントパネル用ワイ
ヤハーネス4,フロア用ワイヤハーネス5,ドア用ワイ
ヤハーネス6,メインエンジン用ワイヤハーネス7は、
本分岐接続箱1を介して、インストルメントパネル用ワ
イヤハーネス2の右端部に分岐接続される。
【0034】一方、インストルメントパネル用ワイヤハ
ーネス2の左端部には、インストルメントパネル左サイ
ドJ/B3が接続されている。
【0035】次に、本実施形態の分岐接続箱1の具体的
構成について詳細に説明する。図2において、分岐接続
箱1は、合成樹脂製の基板部11,21(図3及び図4
参照)と側壁12,22からなる矩形箱状の第一及び第
二布線板10,20を上下に積層し、上段の第一布線板
10に、同じ合成樹脂製の蓋30を取り付けた構成とな
っている。
【0036】第一及び第二布線板10,20の各側壁1
2,22には、単一のコネクタ部を上下に分割したハー
フコネクタ13a,13b,13c,13d及び23
a,23b,23c,23dが一体成形してある。これ
らハーフコネクタ13a〜13d及び23a〜23d
は、第一及び第二布線板10,20を上下に積層したと
き、互いに一致して、前記コネクタ部A,B,C,Dを
形成する。
【0037】図3(a)において、第一及び第二布線板
10,20の各側壁12,22には、これらハーフコネ
クタ13a〜13d及び23a〜23dの内部に突出す
る複数のコネクタ端子50がインサート成形してある。
【0038】コネクタ端子50は、一又は二以上のタブ
部51に、圧接部52を起立連成した構成となってい
る。そして、基板部11,21上に所望のジョイント回
路を形成すべく、各コネクタ部A,B,C,Dごとに、
タブ部51の数が相違する多種類のコネクタ端子50
が、樹脂ベルト53によって一まとまりになっている。
【0039】なお、タブ部51の数の相違する多種類の
コネクタ端子50の製造方法については、特願平9−3
21594号に開示してある。
【0040】かかる製造方法によれば、タブ部51の数
の相違する多種類のコネクタ端子50を、単一のプレス
型で効率よく製造することができる。また、かかる製造
方法によれば、タブ部51の数の相違する多種類のコネ
クタ端子50が、コネクタ部A,B,C,Dごとに樹脂
ベルト53でつながった状態で完成するので、第一及び
第二布線板10,20にインサート成形するときの金型
へのセットを一まとまりで容易に行なうことができる。
【0041】図3(b)において、第一及び第二布線板
10,20の各基板部11,21には、上方に向かって
突出するジョイント端子60がインサート成形により配
設してある。ジョイント端子60は、二つの圧接部6
1,61を直角に連成した構成となっている。
【0042】このようなコネクタ端子50及びジョイン
ト端子60を備えた第一及び第二布線板10,20の内
部には、図2に示すように、各側壁12,22に穿設し
た挿通孔14,24を介して、上述したインストルメン
トパネル用ワイヤハーネス2を形成する電線2aの右端
側が収容してある。
【0043】そして、図3(b)及び図4に示すよう
に、第一及び第二布線板10,20の内部に収容された
電線2aは、各基板部11,21上に、一方向に一定の
ピッチで並列に布線されている。
【0044】さらに、各基板部11,21上には、電線
2aに対して直交又は平行するように、ジョイント電線
40が一定のピッチで並列に布線してある。
【0045】ジョイント電線40の端末は、コネクタ端
子50の対応する圧接部52に圧接接続されている。な
お、第一及び第二布線板10,20上に形成しようとす
るジョイント回路の構成によっては、ジョイント電線4
0の端末に対応する圧接部52が常にあるとは限らな
い。
【0046】ジョイント電線40の中間部は、ジョイン
ト端子60の二つの圧接部61,61によって、直交す
る電線2a又は直交する他のジョイント電線40に圧接
接続されている。
【0047】上記のように、ジョイント電線40をコネ
クタ端子50及びジョイント端子60に圧接接続した
後、ジョイント電線40の不要箇所を切断除去すること
により、第一及び第二布線板10,20上に所望のジョ
イント回路が形成される。
【0048】このようなジョイント回路の形成作業(電
線2aの圧接作業とジョイント電線40の圧接作業及び
切断作業)は、インストルメントパネル用ワイヤハーネ
ス2の製造時に、既存の自動布線機によって自動で行な
っている。
【0049】なお、図4では、第一及び第二布線板1
0,20上に、接続箇所の少ない単純かつ同一のジョイ
ント回路を図示したが、実際は、複雑かつ異なるジョイ
ント回路が、第一及び第二布線板10,20上に形成さ
れる。
【0050】上記構成からなる本実施形態の分岐接続箱
1によれば、第一及び第二布線板10,20の側面にコ
ネクタ部A,B,C,Dを形成したことにより、分岐接
続箱1の肉厚方向の幅が大きくならず、分岐接続箱1全
体の薄型化を図ることができる。
【0051】これにより、分岐接続箱1の設置スペース
を縮小することができ、分岐接続箱1を車両のインスト
ルメントパネル内における狭いスペースに設置すること
ができるようになる。
【0052】特に、国産車の場合、メータユニットなど
の補機が集中するインストルメントパネル右サイドに分
岐接続箱1を設置すれば、従来、インストルメントパネ
ル右サイドに設置されていたインストルメントパネル右
サイドJ/Bを、インストルメントパネル内の広いスペ
ースに移すことができ、この結果、インストルメントパ
ネル内における設置の自由度が拡大し、インストルメン
トパネル内の空間を有効利用することができる。
【0053】また、本分岐接続箱1は薄型であるから、
インストルメントパネル右サイドに面する車両パネルに
立てかけて設置すれば、狭いインストルメントパネル右
サイドにおける占有スペースを小さくすることができ
る。
【0054】さらに、インストルメントパネル用ワイヤ
ハーネス2を形成する電線2aとジョイント電線40を
マトリックス状に布線し、これらをジョイント端子60
によりジョイント接続する構成としてあるので、ジョイ
ント回路の形成に金属製のバスバーを一切使用せず、分
岐接続箱1全体の軽量化を図ることができる。
【0055】これに加え、ジョイント回路の形成作業
(電線2aの圧接作業とジョイント電線40の圧接作業
及び切断作業)を、インストルメントパネル用ワイヤハ
ーネス2の製造時に、既存の自動布線機によって行なう
ことができ、分岐接続箱の組立作業の自動化を図ること
ができる。
【0056】また、コネクタ端子50及びジョイント端
子60を、第一及び第二布線板10,20にあらかじめ
インサート成形した構成としてあるので、これらコネク
タ端子50及びジョイント端子60を、第一及び第二布
線板10,20に一体化することができ、これら第一及
び第二布線板10,20の取り扱いが容易となって、組
立作業性をより向上させることができる。
【0057】さらに、第一及び第二布線板10,20を
上下に積層することによって、多数本の電線2aとジョ
イント電線40の複雑なジョイント接続を、単一の分岐
接続箱1で行なうことができ、また、これら第一及び第
二布線板10,20の側壁12,22に二以上のコネク
タ部A,B,C,Dを設けることによって、二以上の他
のワイヤハーネス4,5,6,7を、インストルメント
用ワイヤハーネス2に設けた単一の分岐接続箱1により
分岐接続することができる。
【0058】この結果、インストルメントパネル用ワイ
ヤハーネス2と他のワイヤハーネス4,5,6,7の分
岐接続を一ヶ所に集中させることができ、これらワイヤ
ハーネス2,4,5,6,7全体の簡単化を図ることが
できる。
【0059】これに加え、第一及び第二布線板10,2
0の各側壁12,22に、単一のコネクタ部A,B,
C,Dを上下に分割したハーフコネクタ13a〜13d
及び23a〜23dを設けた構成としてあるので、第一
及び第二布線板10,20の各側壁12,22の小さい
面積を有効に利用してコネクタ部A,B,C,Dを設け
ることができる。
【0060】次に、本発明の第二実施形態に係る分岐接
続箱について、図5及び図6を参照しつつ説明する。図
5は本発明の第二実施形態に係る分岐接続箱によるイン
ストルメントパネル用ワイヤハーネスと他のワイヤハー
ネスの分岐接続の状態を示す概念図である。図6は上記
分岐接続箱を形成する各布線板上のジョイント回路を示
す概念図である。
【0061】図5において、本実施形態では、分岐接続
箱1をインストルメントパネル用ワイヤハーネス2の中
間部に設け、該分岐接続箱1の各コネクタ部A,B,
C,Dに、図示しないインストルメントパネルに取り付
けられたセンタクラスタユニット71,メータユニット
72,センタコンソールユニット73,スイッチユニッ
ト74の各ワイヤハーネス71a,72a,73a,7
4aを集中的に分岐接続した構成としてある。
【0062】なお、インストルメントパネル用ワイヤハ
ーネス2の左端部には、インストルメントパネル左サイ
ドJ/B3が接続され、また、インストルメントパネル
用ワイヤハーネス2の右端部には、インストルメントパ
ネル右サイドJ/B8が接続されている。
【0063】本実施形態のように、分岐接続箱1をイン
ストルメントパネル用ワイヤハーネス2の中間部に設け
る場合、図6に示すように、インストルメントパネル用
ワイヤハーネス2を形成する電線2aは、第一及び第二
布線板10,20の各基板部11,21上を通過するよ
うに布線されている。
【0064】そして、上記第一実施形態と同様に、電線
2aに直交するように布線したジョイント電線40の端
末を、コネクタ端子50に圧接接続するとともに、電線
2aとジョイント電線40の中間部を、ジョイント端子
60で圧接接続することにより、各基板部11,21上
にジョイント回路が形成してある。
【0065】但し、上述した第一実施形態と異なり、電
線2aに平行なジョイント電線40は不要であり、電線
2aに直交するジョイント電線40のみでジョイント回
路を形成することができる。
【0066】上記構成からなる本実施形態の分岐接続箱
1によれば、車両のインストルメントパネルの内部中央
に分岐接続箱1を設置して、センタクラスタユニット7
1,メータユニット72,センタコンソールユニット7
3,スイッチユニット74の各ワイヤハーネス71a,
72a,73a,74aを、インストルメントパネル用
ワイヤハーネス2に集中的に分岐接続することができる
とともに、これらワイヤハーネス2,71a,72a,
73a,74a全体の簡単化を図ることができる。
【0067】なお、本発明の分岐接続箱は、上述した第
一及び第二実施形態に限定されるものではない。例え
ば、コネクタ部A,B,C,Dは、第一及び第二布線板
10,20内のジョイント回路の構成に応じて、必要な
場合のみ二分割すればよい。したがって、ジョイント回
路の構成によっては、第一又は第二布線板10,20の
いずれか一方にのみ単一のコネクタ部を設ける場合もあ
る。
【0068】また、本発明の分岐接続箱は、上述した第
一及び第二実施形態のように、二枚の布線板を上下二段
に積層した構成に限定されず、布線板を一段又は三段以
上積層した構成としてもよい。
【0069】但し、布線板の積層枚数が増加することに
より、分岐接続箱の肉厚方向の幅が大きくなるため、布
線板を多段にする場合は、その側壁の高さをできるだけ
低くすることによって、分岐接続箱の肉厚方向の幅を薄
くする必要がある。さらに、布線板の基板部の面積を大
きくすることによって、布線板の段数を減らし、分岐接
続箱の肉厚方向の幅を薄くすることもできる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明の分岐接続箱によ
れば、薄型化による設置スペースの縮小、軽量化、既存
設備による組立の自動化、及び、インストルメントパネ
ル内に配索されるワイヤハーネス全体の簡単化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る分岐接続箱による
インストルメントパネル用ワイヤハーネスと他のワイヤ
ハーネスの分岐接続の状態を示す概念図である。
【図2】上記分岐接続箱を示す斜視図である。
【図3】同図(a)は上記分岐接続箱のコネクタ部を示
す部分拡大図,同図(b)は上記分岐接続箱内における
電線の接続状態を示す部分拡大図である。
【図4】上記分岐接続箱を形成する各布線板上のジョイ
ント回路を示す概念図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る分岐接続箱による
インストルメントパネル用ワイヤハーネスと他のワイヤ
ハーネスの分岐接続の状態を示す概念図である。
【図6】上記分岐接続箱を形成する各布線板上のジョイ
ント回路を示す概念図である。
【図7】従来の分岐接続箱を示す分解斜視図である。
【図8】上記従来の分岐接続箱によるインストルメント
パネル用ワイヤハーネスと他のワイヤハーネスの分岐接
続の状態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 分岐接続箱 10,20 第一及び第二布線板 11,21 基板部 12,22 側壁 30 蓋 40 ジョイント電線 50 コネクタ端子 51 タブ部 52,61 圧接部 60 ジョイント端子 A,B,C,D コネクタ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幹線となる一のワイヤハーネスに、分岐
    線となる他のワイヤハーネスを分岐接続するための分岐
    接続箱であって、 合成樹脂からなる基板部と側壁を有し、前記側壁にフー
    ド状のコネクタ部が一体成形してあり、前記側壁を介し
    て前記一のワイヤハーネスの中間部又は端部に設けら
    れ、該一のワイヤハーネスを形成する電線が、前記基板
    部上に並列に布線された布線板と、該布線板の基板部上
    に、前記一のワイヤハーネスを形成する電線に直交又は
    平行するように並列に布線されたジョイント電線と、前
    記布線板のコネクタ部に設けられ、該コネクタ部内に突
    出する一又は二以上のタブ部に、前記ジョイント電線の
    端末に接続される一又は二以上の圧接部を連成したコネ
    クタ端子と、前記布線板の基板部に設けられ、前記一の
    ワイヤハーネスを形成する電線に前記ジョイント電線を
    接続する二以上の圧接部を連成したジョイント端子とを
    備え、 前記一のワイヤハーネスを形成する電線,前記ジョイン
    ト電線,前記コネクタ端子及び前記ジョイント端子によ
    り、前記布線板上にジョイント回路を形成したことを特
    徴とする分岐接続箱。
  2. 【請求項2】 ジョイント回路を形成した前記布線板を
    二以上積層するとともに、これら布線板の各側壁に二以
    上のコネクタ部を設け、前記一のワイヤハーネスに対す
    る二以上の前記他のワイヤハーネスの分岐接続を集中さ
    せた請求項1記載の分岐接続箱。
  3. 【請求項3】 互いに積層される前記二以上の布線板の
    各側壁に、単一のコネクタ部を上下に分割して設け、前
    記二以上の布線板を積層したとき、単一の前記コネクタ
    部が形成されるようにした請求項2記載の分岐接続箱。
  4. 【請求項4】 前記コネクタ端子及び/又は前記ジョイ
    ント端子を、前記布線板にインサート成形した請求項1
    〜3いずれか記載の分岐接続箱。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003061225A (ja) * 2001-08-09 2003-02-28 Furukawa Electric Co Ltd:The 電気接続箱
US6870097B2 (en) 2003-07-15 2005-03-22 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Electrical junction box

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