JP2000152012A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2000152012A
JP2000152012A JP10319499A JP31949998A JP2000152012A JP 2000152012 A JP2000152012 A JP 2000152012A JP 10319499 A JP10319499 A JP 10319499A JP 31949998 A JP31949998 A JP 31949998A JP 2000152012 A JP2000152012 A JP 2000152012A
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color
pixel
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chromatic
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JP10319499A
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English (en)
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Shinji Yamakawa
愼二 山川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃度の濃い薄いによってパターンマッチング
を別々に行うことにより,読み取り位置ずれを分散し,
その影響を小さくし,有彩色の判定を実現する。 【解決手段】 読み取り対象のカラー原稿を光学走査し
て得られたRGB(CMY)の画素データで入力される
画像の特定領域が有彩色であるかの原稿認識を行い,該
認識の結果に基づいて所定の画像処理を実行する画像処
理装置において,画素データがあらかじめ設定した第1
の閾値以上の高濃度で,かつ画素データの差があらかじ
め設定した第2の閾値以上であるかによって有彩画素を
検出する色画素検出部1601と,色画素検出部160
1により有彩画素であると検出されたデータをパターン
マッチングで有彩判定するパターンマッチング部160
5と,を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,カラーデジタル複
写機やカラープリンタ,ファクシミリなどの画像形成装
置に利用される画像処理装置に関し,より詳細には,入
力画像データの色画素を検出し,適切な画像処理を行う
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,カラーデジタル複写機やカラープ
リンタ,ファクシミリなど利用される画像処理装置は高
機能化・高品質化がさらに要求されてきている。しか
し,スキャナなどの画像入力装置から入力された原稿画
像中の色(有彩)画素や黒(無彩)画素を検出する際に
は,デジタルサンプリングや機械的精度に起因するRG
Bの読み取りずれが存在する。このため,従来において
は,位置ずれがないように,平滑化処理を行って補正を
加えたり,あるいは位置ずれを考慮したパターンマッチ
ングを行っている。また,色判定を行う際には,有彩/
無彩画素を正確に判定するために,画素の抽出方法が提
案されている。
【0003】例えば,特開平5−236287号公報に
開示されている「画像処理装置」では,RGBの多値画
像データを複数ライン蓄えて平滑化し,画像データのず
れを補正している。また,ここでは,画像を抽出して2
値化する際に明暗に応じて抽出する画素の閾値を切替え
ている。
【0004】また,上記公報の他に,特開平7−184
075号公報に開示されている『カラー画像処理装置』
では,RGBの読み取り位置ずれを考慮し,パターンマ
ッチングによって有彩判定を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の技術にあっては,原稿中の色(有
彩)画素や黒(無彩)画素を検出する際には,デジタル
サンプリングや機械的精度に起因するRGBの読み取り
ずれが存在するのは先に述べた通りである。これをさら
に図19を用いて説明する。
【0006】図19(a)は画像データの断面で,黒の
データは理想的にはRGBとも一致する。ところが,実
際の画像データは,レンズで読み取ってデジタル処理を
行うので,図19(b)に示すような波形となる。一般
的な画像読取装置では,3ラインCCDセンサを用い,
画像データのRGBの画像を時間的に同時に読み取って
はいない。つまり,RGBのセンサは等間隔に配置され
ているので,時間的に同時に読み込むことができず,結
果として読み取り位置ずれが発生するという問題点があ
った。
【0007】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,濃度の濃い薄いによってパターンマッチングを別
々に行うことにより,読み取り位置ずれを分散し,その
影響を小さくし,有彩色の判定を実現することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る画像処理装置にあっては,読み取
り対象のカラー原稿を光学走査して得られたRGBある
いはCMYの画素データで入力される画像の特定領域が
有彩色であるかの原稿認識を行い,該認識の結果に基づ
いて所定の画像処理を実行する画像処理装置において,
前記画素データがあらかじめ設定した第1の閾値以上の
高濃度で,かつ前記画素データの差があらかじめ設定し
た第2の閾値以上であるかによって有彩画素を検出する
色画素検出手段と,前記色画素検出手段により有彩画素
であると検出されたデータをパターンマッチングで有彩
判定する有彩判定手段と,を備えるものである。
【0009】また,請求項2に係る画像処理装置にあっ
ては,読み取り対象のカラー原稿を光学走査して得られ
たRGBあるいはCMYの画素データで入力される画像
の特定領域が有彩色であるかの原稿認識を行い,該認識
の結果に基づいて所定の画像処理を実行する画像処理装
置において,前記画素データがあらかじめ設定した第1
の閾値以下の低濃度で,かつ前記画素データの差があら
かじめ設定した第2の閾値以上であるかによって有彩画
素を検出する色画素検出手段と,前記色画素検出手段に
より有彩画素であると検出されたデータをパターンマッ
チングで有彩判定する有彩判定手段と,を備えるもので
ある。
【0010】また,請求項3に係る画像処理装置にあっ
ては,読み取り対象のカラー原稿を光学走査して得られ
たRGBあるいはCMYの画素データで入力される画像
の特定領域が有彩色であるかの原稿認識を行い,該認識
の結果に基づいて所定の画像処理を実行する画像処理装
置において,前記画素データがあらかじめ設定した第1
の閾値以上の高濃度あるいは前記画素データがあらかじ
め設定した第1の閾値以下の低濃度で,かつ前記画素デ
ータの差があらかじめ設定した第2の閾値以上であるか
によって有彩画素を検出する色画素検出手段と,前記色
画素検出手段により有彩画素であると検出されたデータ
をパターンマッチングで有彩判定する有彩判定手段と,
を備えるものである。
【0011】また,請求項4に係る画像処理装置にあっ
ては,請求項1,2または3に記載の画像処理装置にお
いて,前記第2の閾値は,固定値とするものである。
【0012】また,請求項5に係る画像処理装置にあっ
ては,請求項1,2または3に記載の画像処理装置にお
いて,前記第2の閾値は,前記画素データ内の最小値と
するものである。
【0013】また,請求項6に係る画像処理装置にあっ
ては,請求項1,2または3に記載の画像処理装置にお
いて,前記第1の閾値は,固定値とするものである。
【0014】また,請求項7に係る画像処理装置にあっ
ては,請求項1,2または3に記載の画像処理装置にお
いて,前記第1の閾値は,前記画素データ内の最小値と
し,変動するものである。
【0015】また,請求項8に係る画像処理装置にあっ
ては,請求項1に記載の画像処理装置において,前記2
つの閾値は,同一値に設定しないものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下,本発明の画像処理装置の実
施の形態について添付図面を参照し,詳細に説明する。
【0017】〔画像処理装置の構成・動作〕図1は,本
発明の実施の形態1に係る画像処理装置の概略構成を示
すブロック図であり,原稿から画像データを読み取り,
該画像データ(アナログ信号)をデジタルデータに変換
して出力する原稿読取部101と,原稿読取部101で
読み取った画像データ(デジタルデータ)に各種補正処
理等を施すと共に,線画認識・色判定等の原稿認識を行
う画像処理部102と,画像処理部102からの画像デ
ータに基づいて記録紙に画像を記録する画像記録部10
3と,から構成される。
【0018】なお,ここでは,原稿読取部101でR
(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)の3色のカ
ラー画像データ(以下,RGBデータと記載する)を読
み取って,画像処理部102でRGBデータをC(シア
ン)・M(マゼンタ)・(イエロー)・Bk(ブラッ
ク)の4色のカラー画像データ(以下,CMYBkデー
タと記載する)に色変換し,画像記録部103でCMY
Bkデータに基づいて記録紙にカラー画像を出力するも
のとして説明する。
【0019】図2は,図1における画像処理部102の
内部構成を示すブロック図であり,原稿読取部101か
らRGBデータ(デジタルデータ)を入力し,RGBデ
ータのグレーバランスの補正を行うと共に,反射率デー
タ(RGBデータ)を濃度データ(RGBデータ)に変
換するRGBγ補正部201と,RGBγ補正部201
から入力したRGBデータに基づいて,文字領域か絵柄
領域かを判定して次段のRGBフィルタ部204にC/
P信号を出力すると共に,原稿領域の有彩領域か無彩領
域かを判定してRGBフィルタ部204にB/C信号を
出力する原稿認識部202と,RGBγ補正部201か
らRGBデータを入力し,原稿認識部202の出力結果
と同期をとるためにRGBデータを遅延させる遅延部2
03と,RGBデータにMTF補正を行うRGBフィル
タ部204と,RGBデータを一次のマスキング等でC
MYデータに変換する色補正部205と,CMYデータ
の共通部分をUCR(加色除去)処理してBkデータを
生成するUCR部206と,主走査方向の拡大・縮小ま
たは等倍処理を施す変倍部207と,平滑化処理や鮮鋭
化処理を行うCMYBkフィルタ部208と,画像記録
部103の周波数特性に応じてγ補正を行うCMYBk
γ補正部209と,ディザ処理・誤差拡散処理等の量子
化を行う階調処理部210と,から構成される。
【0020】なお,原稿認識部202から出力されるC
/P信号は2ビット信号であり,C/P信号が『3』で
文字領域を示し,『1』で絵柄上の文字,『0』で絵柄
領域を示す。このC/P信号は,RGBフィルタ部20
4,色補正部205,UCR部206,変倍部207,
CMYBkフィルタ部208,CMYBkγ補正部20
9および階調処理部210にカスケード接続され,画像
データに同期して信号IMGを出力する。
【0021】また,B/C信号(1ビット信号)のロジ
ックは,Hで無彩領域,Lで有彩領域を示す。このB/
C信号は,RGBフィルタ部204,色補正部205,
UCR部206にカスケード接続され,画像データに同
期して出力する。
【0022】RGBフィルタ部204は,RGBデータ
をMTF補正するフィルタであり,N×Nのマトリック
スで構成されている。C/P信号が『3』のときには,
鮮鋭化処理を行い,『0』のときには平滑化処理を行
い,『1』のときには入力データを処理せず,そのまま
出力する。
【0023】UCR部206は,画像データの色再現を
向上させるためのものであり,色補正部205から入力
したCMYデータの共通部分をUCR(加色除去)処理
してBkデータを生成し,CMYBkデータを出力す
る。ここで,C/P信号が『3』以外のときは,スケル
トンブラックのBk生成を行う。C/P信号が『3』の
ときは,フルブラック処理を行う。さらにC/P信号が
『3』かつB/C信号がHのときは,C・M・Yのデー
タをイレースする。これは,黒文字のとき,黒成分のみ
で表現するためである。また,出力信号IMGは,C・
M・Y・Bkのうち一色を出力する面順次の一色であ
る。すなわち,4回原稿読み取りを行うことにより,フ
ルカラー(4色)データを生成する。
【0024】CMYBkフィルタ部208は,画像記録
部103の周波数特性やC/P信号に応じて,N×Nの
空間フィルタを用い,平滑化や鮮鋭化処理を行う。
【0025】CMYBkγ補正部209は,画像記録部
103の周波数特性やC/P信号に応じて,γカーブを
変更し処理する。C/P信号が『0』のときは画像を忠
実に再現したγカーブを用い,C/P信号が『0』以外
のときはγカーブを立たせてコントラストを強調する。
【0026】階調処理部210は,画像記録部103の
階調特性やC/P信号に応じて,ディザ処理等の量子化
を行う。C/P信号が『0』のときは階調重視の処理を
行い,C/P信号が『0』以外のときは解像力重視の処
理を行う。
【0027】上記画像処理部102の各部の構成より明
らかなように,画像処理部102では,絵柄処理(C/
P信号=0)のときは,RGBフィルタ部204で平滑
化処理を行い,UCR部206でスケルトンブラックの
処理を行い,CMYBkγ補正部209ではリニア(階
調性)を重視したカーブを選択し,CMYBkフィルタ
部208および階調処理部210では階調を重視した処
理を行う。
【0028】一方,文字処理(C/P信号=3)のとき
は,RGBフィルタ部204で強調処理を行い,UCR
部206でフルブラック処理を行い,CMYBkγ補正
部209ではコントラストを重視したカーブを選択し,
CMYBkフィルタ部208および階調処理部210で
は解像度を重視した処理を行う。
【0029】また,黒文字処理(C/P信号=3でB/
C信号=H)として,Bkを除くCMYときには,CM
Yデータを印字しない。これは,黒文字の周りが位置ず
れのために色付くのを防ぐためである。また,このとき
のBkデータのRGBフィルタは色文字のときより,強
めに行ってくっきりさせてもよい。
【0030】さらに,絵柄処理(C/P信号=1)のと
きは,RGBフィルタ部204で弱強調処理または入力
データをそのまま出力するスルー処理を行い,UCR部
206でフルブラック処理を行い,CMYBkγ補正部
209ではコントラストを重視したカーブを選択し,C
MYBkフィルタ部208および階調処理部210では
解像度を重視した処理を行う。ここでは黒文字処理のよ
うな処理を行わない。
【0031】このように画像処理部102では,絵柄,
文字のエッヂ,絵柄上の文字の3種の処理を行うことが
できる。
【0032】図3は,原稿認識部202の細部構成を示
すブロック図である。原稿認識部202は,大別する
と,線画らしさを検出する線画認識部301と,原稿の
特定領域が有彩あるか無彩であるかを判定する色判定部
302と,から構成される。なお,ここでは,原稿読取
部101の読み取り密度が400dpi程度の場合を例
として説明する。
【0033】線画認識部301は,C/P信号を出力す
るが,その出力ロジックは,線画のエッヂである場合に
『3』を出力し,絵柄上の線画のエッヂである場合に
『1』を出力し,それ以外の場合には『0』を出力す
る。
【0034】また,線画認識部301は,図示の如く,
モノクロ化部303と,ラプラシアン部304と,パタ
ーンマッチング部305A,305Bと,孤立点除去部
306A,306Bと,画素密度変換部307A,30
7Bと,ページメモリ308A,308Bと,セレクタ
309A,309Bと,孤立ブロック除去部310A,
310Bと,膨張部311A,311Bと,から構成さ
れる。なお,線画認識部301は,C/PAとC/PB
を出力するが,CPA,Bが,(L,L)のときにC/
P信号の『0』,(L,H)のときにC/P信号の
『1』,(H,H)のときにC/P信号の『3』とし,
C/PAおよびC/PBをC/P信号と呼称する。
【0035】さらに,原稿認識部202では,原稿読取
部101で読み取った原稿が,カラー原稿であるか白黒
原稿であるか否かの判定を行っている。自動カラー選択
モードときにおいて,第1スキャン(Bk)作像とき
に,カラー原稿であるか白黒原稿であるか否かの判定す
る。そして,その判定の結果が,白黒原稿であると判定
した場合に1回スキャンで終了し,他方,カラー原稿で
あると判定した場合に4回スキャンを実行する。
【0036】色判定部302は,B/C信号を出力する
が,その出力ロジックは,有彩領域であるとLを出力
し,無彩領域であるとHを出力する。出力結果は,4×
4画素を1画素に対応させた信号である。以下において
出力結果の単位を1ブロックとする。なお,色判定部3
02は,図示の如く,色判定回路312と,ページメモ
リ313と,セレクタ314と,から構成される。
【0037】以上の構成において,線画認識部301の
各部の動作について詳細に説明する。
【0038】線画認識部301に入力されたRGBデー
タは,先ず,モノクロ化部303において輝度データに
変換され,モノクロ信号となる。ただし,輝度データで
なくとも,RGBデータの中で最も濃いデータを選択
し,モノクロ信号としても良く,またはGデータを輝度
データとして用い,モノクロ信号としてもよい。何れの
場合も,モノクロ化部303から出力される出力データ
は,数字が大きいと濃く,小さいと薄いことを表す。
【0039】ラプラシアン部304は,線画のエッヂを
抽出すると同時に,白領域と黒領域とを検出する。白領
域を検出することにより,白地上の線画の抽出のデータ
(細線候補)とする。
【0040】ここで,図4の記号化されたマトリックス
を用いて白領域検出の動作について説明する。例えば,
白領域のマトリックスを3×3とすると,次のようにな
る。 ((a00<thw)and(a01<thw)and(a02<thw)and(a10
thw)and(a11<thw)and(a02<thw)) or ((a10<thw)and(a11<thw)and(a12<thw)and(a
20<thw)and(a21<thw)and(a22<thw)) or ((a00<thw)and(a10<thw)and(a20<thw)and(a
01<thw)and(a11<thw)and(a21<thw)) or ((a01<thw)and(a11<thw)and(a21<thw)and(a
02<thw)and(a12<thw)and(a22<thw))
【0041】注目画素を含んで周辺データが閾値thw
より小さいとき,白領域候補とする。ここで,太線用と
細線用と異なる値を使用する。太線用白領域候補は,一
般的な白地の値を設定する。細線用白領域候補は,一般
的な白地の値よりもやや低い値(白寄りの値)にする。
細線用白領域候補の方を白寄りにするのは,絵柄(印刷
物の網点や複写機の万線)のハイライト(明るい方)が
白領域候補となるのを回避するためである。
【0042】このパターンは直交パターンの例を示す
が,斜めなどのパターンを追加してもよい。
【0043】さらに,白領域候補から,白領域を算出す
るために以下のようにラプラシアンを求める。 x=(a22×2)−(a21+a23)×i x=((a22×4)−(a11+a13+a31+a33))×i/2+x x=(a22×2)−(a12+a32)+x
【0044】ここで,iは主走査と副走査のMTFの違
いや,変倍ときの補正を行うための重み係数である。こ
のときのxの値がある値(N)の範囲ならば白領域とす
る。式で記述すると以下のようになる。 −N < x < N ここでは,太線用の閾値と細線用の閾値とを分けても分
けなくてもよい。
【0045】このようにして,細線用白領域と太線用白
領域とを算出する。これによって,絵柄上のハイライト
側の小網点や万線パターンを抽出しないように除去して
いる。
【0046】次に,太線用白領域の補正について説明す
る。例えば,白黒反転した文字(白が文字で周辺が黒)
の画像の際に,複写機のように光学的に原稿を読み取る
装置の場合,フレア(白一点でなく,周辺に黒の影響を
受ける)等で,白データが通常より黒よりになる場合が
ある。このため,以下の補正を行う。
【0047】例えば,白領域のマトリックスを3×3と
すると,次のようになる。 ((a00<thw)and(a01<thw)and(a02<thw)and(a10
thw)and(a11<thw)and(a02<thw)and(a20<thw)and
(a21<thw)and(a22<thw))
【0048】これを補正白領域候補として,上述したラ
プラシアンで補正白領域を算出する。ここでは,thw
は太線より黒よりの値であるので,Nは上述した太線用
白領域の値より,小さくする。また,Nを小さくするの
は,白データの変化量の少ない安定したデータを抽出す
るためである。ここで抽出した補正白領域の結果を上述
した太線用白領域に補正し,太線用補正白領域とする。
すなわち,補正白領域か,太線用白領域であれば,太線
用補正白領域となる。ここでも,絵柄上のハイライト側
の小網点や万線パターンを抽出しないように除去してい
る。
【0049】次に,黒領域を検出することにより,黒領
域上の線画の抽出データとする。ここで,図4に示す記
号化されたマトリックスを用いて黒領域検出の動作につ
いて説明する。例えば,黒領域のマトリックスを3×3
とすると,次のようになる。 ((a00<thb)and(a01<thb)and(a02<thb)and(a10
thb)and(a11<thb)and(a02<thb)) or ((a10<thb)and(a11<thb)and(a12<thb)and(a
20<thb)and(a21<thb)and(a22<thb)) or ((a00<thb)and(a10<thb)and(a20<thb)and(a
01<thb)and(a11<thb)and(a21<thb)) or ((a01<thb)and(a11<thb)and(a21<thb)and(a
02<thb)and(a12<thb)and(a22<thb))
【0050】注目画素を含んで周辺データが閾値thb
より小さいとき,黒領域候補とする。黒領域候補は,一
般的な黒の値(換言すれば,文字として強調したい濃
度)を設定する。このパターンは直交パターンを例にと
って示すが,斜めなどのパターンを追加してもよい。
【0051】さらに,黒領域候補から,黒領域を算出す
るために以下のようにラプラシアンを求める。 x=(a22×2)−(a21+a23)×i x=((a22×4)−(a11+a13+a31+a33))×i/2+x x=(a22×2)−(a12+a32)+x
【0052】ここで,iは主走査と副走査のMTFの違
いや,変倍ときの補正をする重み係数であり,前述した
白領域の抽出のときと同様の式でよい。
【0053】このときのxの値がある値(N)の範囲な
らば黒領域とする。式で記述すると以下のようになる。 −N < x < N この結果を黒領域とする。これによって,絵柄上のシャ
ドウ側の網点や万線パターンを抽出しないように除去し
ている。
【0054】また,エッヂ量抽出は以下の式による。 x=(a22×2)−(a21+a23)×i x=((a22×4)−(a11+a13+a31+a33))×i/2+x x=(a22×2)−(a12+a32)+x
【0055】ここで,iは選択的な係数であり,ハード
ウェアを設計する際にゲート規模が小さくなるような係
数,例えば,1,1.115,1.25,1.375,
1.5,1.625,1.175,1.875,2にし
ている(固定小数点演算)。このようにしておくことに
より,主走査と副走査のMTF(光学系と走行系)等の
ぼけを修正する。
【0056】一般に,主走査と副走査のMTFは異なっ
ており,さらに副走査の変倍は読取装置の読み取り面積
(速度)を可変することにより行っているため,副走査
の変倍率によりMTFは異なる。ところが,この実施の
形態では,図2で示したように,主走査変倍(変倍部2
07)が原稿認識部202の後に配設されているので,
特に気にすることはない。さらに副走査の倍率が大きい
とき,例えば,200%のときは,次にのようにエッヂ
量を求めるようにマトリックスを選択可能にしてある。
【0057】 x=(a22×2)−(a21+a23)×i x=((a22×4)−(a11+a13+a31+a33))×i/2+x x=(a22×2)−(a12+a32)+x
【0058】このようにすることにより,副走査の変倍
処理に対応している。前述したようにラプラシアン部3
04は,白領域信号と黒領域信号とエッヂ量を出力す
る。白領域信号(太線用と細線用)はLで白領域を示
し,黒領域信号はHで黒領域を示す。
【0059】図5は,線画の断面図であり,白領域と黒
領域と閾値との関係を示す概念図である。図において,
THBは黒領域の閾値,Thw1は白領域の細線用閾
値,Thw2は白領域の太線用閾値,Thw3は白領域
の補正用閾値を示す。また,図6はエッヂ量(x)の関
係を示す説明図である。
【0060】次に,パターンマッチング部305A,3
05Bの動作について説明する。パターンマッチング部
305Aでは,黒領域周辺の白領域を抽出する。ここで
白領域パターン(W)は,補正太線用白領域の信号であ
り,黒パターン(K)は黒領域信号とする。パターン例
としては,下記の(7×7)のようになる。
【0061】 (k12 AND k13 AND k14 AND k22 AND k23 AND k24 AND k32 AND k33 AND k34 AND ((w52 AND w53 AND w54) or (w62 AND w63 AND w64) or (w12 AND w13 AND w14) or (w02 AND w03 AND w04))) or (k21 AND k31 AND k41 AND k22 AND k32 AND k42 AND k23 AND k33 AND k44 AND ((w25 AND w35 AND w45) or (w26 AND w36 AND w46) or (w21 AND w31 AND w41) or (w20 AND w30 AND w40)))
【0062】上記の例では,水平成分,垂直成分のみに
ついて示したが,同様に斜め成分のパターンも抽出す
る。このように黒領域上の白領域を抽出する。黒領域が
多いので網点を線画と誤認識することなく,黒領域の線
画を抽出することが可能となる。
【0063】また,黒領域,太線補正用白領域,細線白
領域の大小関係を利用してコード化してもよい。コード
化の例として,黒領域をB,太線補正用白領域をW1,
細線白領域をW2として説明する。この場合,コード化
しないと3ビット×nラインとなるが,次のようにコー
ド化すると2ビット×nラインとなる。 Bのとき → コード『1』 W2のとき → コード『2』 W1でかつW2でないとき → コード『3』 BでもW1でもW2でもないとき → コード『0』
【0064】コードは『0』〜『3』であるので2ビッ
トで表現することができ,コードを展開するときは逆の
処理を行えばよい。また,大小関係は固定でなくともよ
く,入れ替えることができるようにした方がよいことは
勿論である。
【0065】なお,処理の流れは,図7および図8のフ
ローチャートで示すようになる。注目画素を図9に示す
ように設定したときに,図7のように主走査方向に処理
を実行して終了する。副走査方向に注目画素を+1と
し,主走査方向に再び処理を行う。
【0066】ここで,図8のフローチャートを参照して
パターンマッチング処理(図7のパターンマッチング処
理)について説明する。前述したパターンに一致するか
否かパターンマッチングを行い(S801),一致する
と出力PM1(図2参照)はH(on)を出力し(S8
02),不一致であれば,出力PM1はL(off)を
出力する(S803)。
【0067】パターンマッチング部305Aでは,上記
の処理により,線画の太線部分のエッヂを抽出する。
【0068】パターンマッチング部305Bは,細線の
検出を行う。細線とは,線幅が1mm以下で構成されて
いる文字および線画を意味する。ここで黒パターン
(k)は,黒領域またはエッヂ量が閾値THRB(図6
参照)より大きいものをHとする。また,白パターン
(w)は,細線用白領域またはエッヂ量が閾値THRW
より小さい(マイナス成分であるので絶対値は大きい)
ものをHとする。なお,倍率や,原稿種類(カラー,白
黒,印刷写真,印画紙写真,複写原稿,地図等),調整
キー等で変更するようにしてもよい。すなわち,エッヂ
量成分で補正するのは細線のコントラストを上げるため
である。
【0069】細線のパターンの例としては,下記の(7
×7)のようになる。 ((w22 AND w23 AND w24) or (w02 AND w03 AND w04) AND w12 AND w13 AND w14 AND k32 AND k33 AND k34 AND w52 AND w53 AND w54 AND (w42 AND w43 AND w44) or (w62 AND w63 AND w64)) or ((w22 AND w32 AND w42) or (w20 AND w30 AND w40) AND w21 AND w31 AND w41 AND k23 AND k33 AND k43 AND w25 AND w35 AND w45 AND (w24 AND w34 AND w44) or (w26 AND w36 AND w46)) or ((w12 AND w13 AND w14) or (w22 AND w03 AND w04) AND w32 AND w33 AND w34 AND ((k22 AND k23 AND k24) or (k42 AND k43 AND k44)) AND (w52 AND w53 AND w54) or (w62 AND w63 AND w64)) or ((w21 AND w31 AND w41) or (w20 AND w30 AND w40) AND w23 AND w33 AND w43 AND ((k22 AND k32 AND k42) or (k24 AND k34 AND k44)) AND (w25 AND w35 AND w45) or (w26 AND w36 AND w46))
【0070】ここでは,水平成分,垂直成分のみで示し
たが,同様に斜め成分のパターンも抽出する。このよう
に黒パターンの両側が白パターンで挟まれている場合
に,細線候補として抽出する。
【0071】なお,処理の流れは,図7および図10の
フローチャートで示すようになる。注目画素を図9に示
すように設定したときに,図7のように主走査方向に処
理を実行して終了する。副走査方向に注目画素を+1と
し,主走査方向に再び処理を行う。
【0072】ここで,図10のフローチャートを参照し
てパターンマッチング部305Bのパターンマッチング
処理について説明する。なお,MFBは状態変数であ
り,主走査の先端では0である。SFB(i)は,主走
査方向の1ライン分の配列であり,1ライン前の状態変
数である。
【0073】先ず,現在の状態変数MFBと1ライン前
の状態変数SFB(i)とを比較する(S11)。ここ
でMFB<SFB(i)であれば,MFB=SFB
(i)として(S12),ステップS12へ進み,そう
でなければ,そのままステップS12へ進む。
【0074】ステップS12では,パターンマッチング
部305Aからの出力PM1がonであるか否かを判定
し,PM1がonでなければ(すなわち,offであれ
ば),ステップS18へ進む。一方,PM1がonであ
れば,ステップS14〜S17でMFBの値が0より大
きければ,その値を変更する。具体的には,MFBが8
より大きければ16に設定し(S14,S15),MF
Bが0より大きく8より小さい場合には8に設定する。
【0075】ステップS18では,白地領域であるか否
かを判定する。ここでの白地領域は,ラプラシアン部3
04の出力の細線用白領域をaとして,次のようになる
ときに白地領域と判定する。
【0076】 a00 AND a01 AND a02 AND a10 AND a11 AND a12 AND a20 AND a21 AND a11
【0077】ステップS18において,白地領域と判定
された場合,パターンマッチング部305Bの出力1お
よび出力2にL(off)を出力し(S19),MFB
=16に設定し(S20),ステップS36へ進む。
【0078】一方,ステップS18において,白地領域
でないと判定された場合,前述した細線パターンと一致
するか否かによって細線パターンであるか否かを判定し
(S21),細線パターンでない場合には,パターンマ
ッチング部305Bの出力1および出力2にL(of
f)を出力し(S22),MFB=0であるか否かを判
定し(S23),MFB=0であればステップS36へ
進み,MFB=0でなければ,MFB=MFB−1を設
定して(S24),ステップS36へ進む。
【0079】また,ステップS21において,細線パタ
ーンである場合には,MFB>8であるか否か判定し
(S25),8より大きければ,パターンマッチング部
305Bの出力1および出力2にH(on)を出力し
(S26),さらにステップS28,S29で,MFB
>16であればMFB=16に設定し,MFB>16で
なければそのままステップS36へ進む。
【0080】また,ステップS25で8より大きくなけ
れば,MFB=0であるか否かを判定し(S30),M
FB=0であれば,パターンマッチング部305Bの出
力1および出力2にL(off)を出力し(S31),
ステップS36へ進み,MFB=0でなければ,パター
ンマッチング部305Bの出力1にL(off)を出力
し,出力2にH(on)を出力し(S32),MFB=
MFB+4(ただし,MFBが16以上になる場合に
は,16にする)を設定して(S33),さらにステッ
プS34,S35で,MFB>8であればMFB=8に
設定し,MFB>8でなければそのままステップS36
へ進む。
【0081】ステップS36では,SFB(i)=MF
Bに設定し,1ライン前の状態変数SFB(i)を更新
する。次に,ステップS37で,SFB(i)>SFB
(i−1)を判定する。これは更新した1ライン前のデ
ータと,更新した1ライン1画素前のデータとの比較で
ある。1ライン前のデータSFB(i)が大きければ,
SFB(i−1)=SFB(i)を設定し(S38),
処理を終了する。
【0082】上記の処理を主走査方向に順次行う。すな
わち,状態変数MFBは,順次,図11の矢印の方向
に伝搬する。そして,ステップS36により矢印の方
向に伝搬し,ステップS37により矢印の方向に伝搬
する。このことより,ステップS18の白地領域判定ま
たはステップS12のパターンマッチングで,状態変数
をセットすることにより,白地上の極細線を検出するこ
とが可能となり,絵柄上の網点を誤抽出することがなく
なる。さらにステップS14の細線パターンのマッチン
グにより,状態変数を再セットするので,文字の塊も良
好に抽出することが可能となる。
【0083】また,状態変数で,パターンマッチング部
305Bの出力1,出力2を異ならせて出力するので,
白地上の文字と網点上の文字を切りわけて出力すること
が可能となる。
【0084】図11から明らかなように,副走査の矢印
方向は0または+(プラス)方向であるので,ライン単
位(主走査1ライン毎)に行う処理には,1ライン分の
状態変数とパターンマッチングで必要なライン数のメモ
リを備えるだけで足り,ページメモリ等を備えることな
く容易に実現することができる。
【0085】なお,パターンマッチング部305Bは,
図2に示すように,出力1を孤立点除去部306Aに出
力し,出力2を孤立点除去部306Bに出力する。出力
1と出力2との違いは,状態変数の違いである。これに
よって,例えば,図12に示すように,罫線の枠の内部
に文字(あ,い,う等)が記述されており,さらに枠の
内部が網点の場合,罫線の枠は出力1,出力2とも細線
と判断して,網点上の文字は状態変数の大きい出力2の
みが細線と判断することが可能となる。
【0086】次に,孤立点除去部306A,306Bに
ついて説明する。孤立点除去部306A,306Bは,
どちらも同一の回路からなる。孤立点除去部306Aの
入力データは,パターンマッチング部305Aの出力
(PM1)とパターンマッチング部305Bの出力(出
力1)からなり,孤立点除去部306Bの入力データ
は,パターンマッチング部305Aの出力(PM1)と
パターンマッチング部305Bの出力(出力2)からな
る。孤立点除去部306A,306Bにおいて,線画は
連続した線からなるので,孤立点を除去する。孤立点と
は,網点を線画と誤検出した場合に生じる。
【0087】パターンマッチング部305A,パターン
マッチング部305Bのいずれか1つが抽出パターンで
あれば抽出パターンとする。例えば,4×4のパターン
マッチングにおいて,抽出パターンが2以上ならば,中
心画素(a22,a33でもよい)を抽出パターンとして補
正して出力Hを出力する(抽出パターンとする)。この
ことにより,孤立点を除去すると同時に,膨張(拡大)
している。図3に示すように,孤立点除去部306A,
306Bの出力は,それぞれPM2,PM3である。
【0088】次に,画素密度変換部307A,307B
について説明する。画素密度変換部307A,307B
は,どちらも同一ロジック(回路)である。現在まで,
画像単位で行っていたが,ブロック単位(4×4)で処
理を行うため,画素単位のデータをブロック単位に変換
する。ここでは,単純に4×4の単純間引きを行うが,
孤立点除去部306A,306Bで実質上4×4の膨張
処理も行っているのでデータの欠落は生じない。
【0089】次に,ページメモリ308A,308Bお
よびページメモリ313(色判定部302のページメモ
リ)について説明する。ページメモリ308A,308
Bおよび313の回路は,いずれも同一機能である。ペ
ージメモリ308Aは画素密度変換部307Aの出力結
果を入力し,ページメモリ308Bは画素密度変換部3
07Bの出力結果を入力し,ページメモリ313は色判
定回路312の出力結果を入力する。
【0090】ページメモリ308A,308Bおよび3
13は,主走査方向1200ドット×副走査方向173
6ライン(約2MB)で構成され,解像度を主・副走査
方向共に16ドット/mmとするA3サイズおよびDL
T(ダブルレター)用紙より大きなサイズを有する。第
1スキャンときに入力データをブロック(4×4画素)
単位でページメモリ308A,308Bおよび313に
記憶すると同時に,セレクタ309A,309Bおよび
314を介して出力される。第2スキャン以降では,第
1スキャンときにページメモリ308A,308Bおよ
び313に記憶されている判定結果がセレクタ309
A,309Bおよび314を介して出力される。すなわ
ち,第1スキャンにおける色判定結果や線画抽出の処理
データが第2スキャン以降において用いられるので,ス
キャン毎の色判定結果,線画抽出結果(C/P信号)の
パラツキをなくすことができる。
【0091】次に,孤立ブロック除去部310A,31
0Bについて説明する。孤立ブロック除去部310A,
310Bは,同一回路で同一機能を示す。例えば,5×
5のブロックのマトリックスで,中心ブロックのみがo
n(H)で他がoff(L)であるときこのブロックは
孤立しているので,offとして出力Lを出力する。o
nとは抽出パターンを意味する。このことにより,周辺
データから孤立しているブロックを除去する。
【0092】次に,膨張部311A,311Bについて
説明する。膨張部311A,311Bは,同一回路で同
一機能を示す。ここでは,N×NのOR処理(膨張)を
して,その後にM×MのAND処理を行う(縮小)。そ
して,5×5の補間処理を行う。M−Nが膨張量とな
る。
【0093】MとNはN>Mである。ここでOR処理を
するのは,孤立しているブロックを隣または周辺のブロ
ックと連結させるためである。例として,3×3ブロッ
ク(12×12画素に対応)の膨張例を示す。 a00 or a01 or a02 or a10 or a11 or a12 or a20 or a21 or a11
【0094】その後に5×5画素のAND処理(収縮)
を施す。以下にその例を示す。 a00 AND a01 AND a02 AND a03 AND a04 AND a10 AND a11 AND a12 AND a13 AND a14 AND a20 AND a21 AND a22 AND a23 AND a24 AND a30 AND a31 AND a32 AND a33 AND a34 AND a40 AND a41 AND a42 AND a43 AND a44
【0095】その後に100dpiのギザギザが残って
いるので,補間処理を行う。図13に補間処理の例を示
す。図において実線は100dpiの補正前のギザキザ
を示し,破線が補正後の出力を示す。例えば,5×5の
マトリックスにおいて以下のようになる。線画抽出した
データが以下の論理式を満たすとき,注目画素a22のデ
ータを反映(補正)する。 (パターン1 and!パターン2)or(パターン3 and!
パターン4) パターン1,2,3,4の詳細は以下のようになる。な
お,ここで!は不定演算子を示す。
【0096】 パターン1 (a00 and a02 and !a04 and a20 and a22 and!a24 and !a40 and!a42 and!a44 ) or (!a00 and a02 and a04 and!a20 and a22 and a24 and !a40 and!a42 and!a44 ) or (!a00 and!a02 and!a04 and a20 and a22 and!a24 and a40 and a42 and !a44 ) or (!a00 and!a02 and!a04 and!a20 and a22 and a24 and !a40 and a42 and a44
【0097】 パターン2 (a11 and a12 and a13 and a21 and a22 and a23 and a31 and a32 and a33
【0098】 パターン3 (!a00 and!a02 and a04 and !a20 and!a22 and a24 and a40 and a42 and a44 ) or (a00 and!a02 and!a04 and a20 and !a22 and!a24 and a40 and a42 and a44 ) or (a00 and a02 and a04 and!a20 and!a22 and a24 and !a40 and!a42 and a44) or (a00 and a02 and a04 and a20 and !a22 and!a24 and a40 and!a42 and!a44
【0099】 パターン4 (!a11 and!a12 and!a13 and!a21 and!a22 and!a23 and !a31 and!a32 and!a33
【0100】抽出パターンを膨張することにより,文字
の交点などを繋ぎ,さらに線画とその周辺を線画処理す
る。上述のパターンマッチングは十字の交点を抽出でき
ないが,この膨張処理により連結することができる。ま
た,線画とその周辺を線画と見なすのは,黒文字処理と
空間フィルタを良好に作用させるためである。
【0101】このことにより,特に,カタログの使用期
間・仕様表のように罫線の中に網点があっても良好に罫
線を抽出できる。白地を含む罫線を文字として抽出し,
網点上の文字は白地上の文字と別の判定結果を出力する
ので,白地上の文字と網点上の文字を識別して別の処理
を行うことが可能となる。
【0102】〔線画認識部301のパターンマッチング
部305Bの他の例〕ここでは,前述の図3で示した線
画認識部301のパターンマッチング部305Bの出力
の条件を変えたものである。なお,基本的な構成および
動作は前述とと同様であるので,ここでは異なる部分の
みを説明する。
【0103】前述では,パターンマッチング部305B
で行う細線パターンマッチングにおいて,状態変数によ
って出力1および出力2を設定しているが,ここで
は,,さらに出力2の設定条件を追加して絵柄上の文字
(罫線)を抽出できるようにするものである。
【0104】図14は,第2のパターンマッチング処理
(パターンマッチング部305B)のフローチャートを
示す。図10に示したフローチャートと同一の符号は共
通の処理を示すため,ここでは異なる部分について説明
する。
【0105】ステップS21において,前述した細線パ
ターンであるか否かを判定し,細線パターンでない場合
には,以下に示す細線パターン1と一致するか否かを判
定する(S40)。
【0106】細線パターン1は,前述した細線パターン
と同一のもの使用するが,同一でなくてもよい。ここで
黒パターン(k)は,黒領域またはエッヂ量が閾値TH
RB(図6参照)より大きいものをHとする。また,白
パターン(w)は,細線用白領域またはエッヂ量が閾値
THRWより小さい(マイナス成分であるので絶対値は
大きい)ものをHとする。すなわち,エッヂ量成分で補
正するのは細線のコントラストを上げるためである。T
HRB,THRWの少なくとも一方は,細線パターンマ
ッチングより抽出し易い値にする。ただし,細線パター
ンと細線パターン1のパターンマッチングのパターンが
異なるときは,抽出結果が細線パターンの方が抽出し易
いようにしておく。
【0107】ステップS40で,細線パターン1と一致
しない場合は,パターンマッチング部305Bの出力1
および出力2にL(off)を出力し(S22),MF
B=0であるか否かを判定し(S23),MFB=0で
あればステップS36へ進み,MFB=0でなければ,
MFB=MFB−1を設定して(S24),ステップS
36へ進む。
【0108】一方,ステップS40で,細線パターン1
と一致する場合は,MFB>8であるか否かを判定し
(41),状態変数MFBが8より大きければ,パター
ンマッチング部305Bの出力1にL(off)を出力
し,出力2にH(on)を出力し(S43),MFB=
MFB−1を設定して(S24),ステップS36へ進
む。また,状態変数MFBが8より大きくなければ,M
FB=0であるか否かを判定し(S42),MFB=0
でなければステップS32へ進み,MFB=0であれ
ば,パターンマッチング部305Bの出力1および出力
2にL(off)を出力し(S22),再度,MFB=
0であるか否かを判定し(S23),MFB=0であれ
ばステップS36へ進み,MFB=0でなければ,MF
B=MFB−1を設定して(S24),ステップS36
へ進む。
【0109】また,細線パターンマッチングと細線パタ
ーンマッチング1,閾値THRWおよびTHRBは大小
関係を利用してコード化してもよい。コード化の例とし
ては,細線パターンのTHRW,THRBをそれぞれT
HRW,THRBとし,細線パターン1のTHRW,T
HRBをそれぞれTHRW1,THRB1として,その
大小関係をTHRW<THRW1<THRB1=THR
Bとすると,この場合,コード化しないと4または3ビ
ット×nラインとなるが,次のようにコード化すると2
ビット×nラインとなる。
【0110】 P<THRW → コード『0』 THRW <P<THRW1 → コード『1』 THRW1<P<THRB → コード『2』 THRB <P → コード『3』
【0111】ここで,Pはエッヂ量である。コードは
『0』〜『3』であるので2ビットで表現することがで
き,コードを展開するときは逆の処理を行えばよい。ま
た,大小関係は固定でなくとも良く,入れ替えることが
できるようにした方がよいことは勿論である。
【0112】このことにより,状態変数(MFB)を用
いて,白地上のパターンと網点や色地上のパターンを切
り換えることが可能で,しかも状態変数は共通に使用す
ることができる。
【0113】また,良好に網点上の文字を抽出すること
が可能であれば,網点上の文字を抽出する際(図14の
フローチャートのS40),状態変数を参照しなくもよ
い(S42の判定を常に一致していると判断する)。こ
のような方法で網点上の文字と白地上の文字を分離して
やってもよい。
【0114】したがって,特に,カタログの使用説明・
仕様表のように罫線の中に網点があっても良好に罫線を
抽出することができる。また,白地を含む罫線を文字と
して抽出し,網点上の文字は白地上の文字と別の判定を
行っているので,実施の形態1よりさらに精度が向上す
る。白地上の文字と網点上の文字とを区別して,それぞ
れ別の処理を行うことが可能となる。
【0115】図11において,P(i,J+1),P
(i+1,J),P(i+1,J−1)の3通りの伝搬
方向しかないが,特に,P(i+1,J−1)の方向に
関しては,−1だけでなく,−2,−3等を追加して,
状態変数の伝搬方向の主走査方向性をなくした方がよ
い。
【0116】さらに,画像データ全てをページメモリに
もって行う装置においては,状態変数の伝搬方向は全方
向(360度)にすれば,よいのは言うまでもない。
【0117】図15に示すアンシャープマスキングによ
るディテール強調効果を施す。図において,(a)は処
理対象の主信号,(b)はアンシャープ信号,(c)は
アンシャープマスク信号,(d)はディテール強調ずみ
信号を示している。これらのエッヂ特性例に基づき補正
を行う。また,この実施の形態1では,ラプラシアン部
304で図15(c)のアンシャープマスク信号を用い
てエッヂ量の補正を行うが,図15(d)のディテール
強調ずみ信号,他の信号を用いて補正してもよい。
【0118】また,パターンマッチング部305Aで,
白地上の黒(輪郭)を拾う場合には,網点(網掛け)上
の文字は抽出しない。パターンマッチング部305Bに
より,白地上の罫線と,網点上または色地上の罫線を別
々に抽出する。例えば,“書”のような込み入った文字
もパターンマッチング部305Bにより抽出する。
【0119】なお,前述した例における状態変数は,状
態変数の上限値を8(網点上の文字)と16(白地上の
文字)で説明したが,いくつであっても構わない。
【0120】網点上の文字と白地上の文字の分離方法
は,罫線内の網掛けがあり,その中の文字の誤検出の発
生を回避するためで,罫線が細いと,文字が近くにある
可能性があるからであり,また罫線の幅が太くなるにつ
れ文字が近くにある可能性が減るからである。
【0121】前述した例により,小さい文字や,線画,
白地上の画数の多い文字や網点上の文字を別々に抽出す
ることが可能となる。副走査方向の反映方向が一方向な
ので,ラスタースキャン方式の読み出し方法で,特にハ
ードウェア化に適し,画像データに容易に反映が可能で
ある。
【0122】上記画像処理装置は,線画のエッヂを検出
するアルゴリズムであり,特に印刷物特有の網点を検出
して除去することはしていないので,ジェネレーション
(複写機の複写物)等の網点を含まない原稿にも特に有
効である。
【0123】抽出したパターンを,画素単位の孤立点除
去で小さな領域誤判定を除去し,その後は,大きなブロ
ック単位(4×4)単位で広い範囲で孤立ブロックを除
去するので,誤判定を良好に除去できる。さらに,ブロ
ック単位の粗い画素密度を元の画素密度に変換するの
で,ブロック単位の粗い画素はなくなる。
【0124】また,前述した膨張部311A,311B
で,単純な膨張を行うと,孤立した領域が大きくなるだ
けであるが,この実施の形態のように,膨張量Xとする
とX=M−Nとして,M画素膨張させて,その後にN画
素縮小しているので,X<Mであるから孤立した領域を
連結させることができる。さらに膨張させる際に粗い密
度で行っているので,換言すれば,粗い密度(ブロック
単位)のまま膨張させるので,ハードウェアの量を低減
することができる。
【0125】また,第1スキャンの結果を第2スキャン
以降も用いるので,必ず線画判定結果と色判定結果は一
致するので,バラツキなく処理を行うことができる。さ
らにメモリに記憶するデータは,最終結果ではなくデー
タ処理中に,処理密度が粗くなった(粗くした)データ
を記憶するので,メモリに記憶するデー量を低減するこ
とができる。
【0126】また,線画判定結果と色判定結果の両方
を,ページメモリ308A,308Bおよび313に記
憶する代わりに,例えば,線画判定結果のみを記憶し
て,色判定結果はスキャン毎のものを用いてもよい。こ
れにより,メモリ容量が2MB×2=4MBとなるの
で,市販の4MBのメモリを用いて容易に構成すること
ができる。さらに,ページメモリ308Aを2MBと
し,ページメモリ308Bおよび131を4×4ブロッ
クでなく,8×4ブロックとして,ページメモリ308
Bおよび131のメモリ容量を1MBとしても,全体の
メモリ容量を4MB(2MB×2+1MB)にすること
ができる。
【0127】また,全ての判定結果をメモリに記憶する
代わりに,スキャン毎にパラツキの大きいものだけをメ
モリに記憶するようにしてもよい。
【0128】〔色判定部302の他の例〕図16は,本
発明の実施の形態に係る要部である色判定部の内部構成
を示すブロック図である。この色判定部302は,有彩
色を検出する機能を有し,RGBのデータがそれぞれ入
力され,後述する画素検出を行う4つの色画素検出部1
601〜1604と,色画素検出部1601,1602
の各出力のパターンマッチングを行うパターンマッチン
グ部1605〜1606と,色画素検出部1603,1
604の各出力をカウント処理し,色判定を行うカウン
ト部1607〜1608と,OR処理部1609と,を
備えている。
【0129】さらに,色判定部302は,OR処理部1
609の出力値を入力し,ブロック単位のデータにおい
て注目画素の隣接画素に色画素ブロックがない場合に孤
立点として除去する孤立点除去部1610と,色画素ブ
ロックが存在する場合に3ブロック画素を膨張処理する
膨張処理部1611と,を備えている。
【0130】次に,以上のように構成された色判定部の
動作について説明する。色画素検出部1601は,入力
されたRGBデータの各濃度の差分が大きく,かつ濃度
の高いものを高濃度高彩度色画素であると判定する。こ
こでは,主に濃度が高く高彩度の文字,線,べたを抽出
する。この判定の際に用いられる式を下記に示す。 (ΔRGB>(MIN(RGB)/gb+tha))&
(MIN(RGB)>minu)
【0131】色画素検出部1602は,入力されたRG
Bデータの各濃度の差分が大きいものを低濃度高彩度で
あると判定する。ここでは,主に濃度が低く高彩度の文
字,線,べたを抽出する。この判定の際に用いられる式
を下記に示す。 (ΔRGB>(MIN(RGB)/gb+thb))&
(MIN(RGB)>min1)
【0132】色画素検出部1603は,入力されたRG
Bデータの各濃度の差分が大きい画素を網点領域の色部
候補とする。この判定の際に用いられる式を下記に示
す。 ΔRGB>(MIN(RGB)/gb+thc
【0133】色画素検出部1604は,入力されたRG
Bデータの各濃度の差分が比較的小さい画素を写真領域
の色部候補とする。この判定の際に用いられる式を下記
に示す。 ΔRGB>(MIN(RGB)/gb+thd
【0134】ここで,上述した各判定式における各記号
について説明する。ΔRGBは画素データのRGBの最
大値と最小値の差である。また,MIN(RGB)は,
RGBデータの最小値である。さらに,gbは乗算係数
であり,この場合は濃度であるので,濃い方に有彩デー
タと判定するために補正を加えている。なお,反射率で
行う場合はMIN(RGB)/gb自体がなくてもよ
い。また,tha,thb,thc,thd,min
u,min1は有彩判定を行うための固定の値である。
【0135】パターンマッチング部1605,1606
は,図17(a)〜(d)に示すパターン,つまり4×
4画素に対してパターンマッチングを行う。なお,パタ
ーンマッチング部1605とパターンマッチング部16
06におけるパターンマッチングは,同一のパターンを
使用しているが,画像の特性によって異なってもよい。
そして,このパターンマッチング部1605とパターン
マッチング部1606の出力結果をOR処理部1609
によってOR処理し,4×4画素内に,アクティブ画素
があれば,そのデータをアクティブとして出力する。
【0136】カウント部1607は,色画素検出部(網
点部色画素検出部)1603の出力が,1ブロック(4
×4画素)に一個以上存在する場合に網点領域の色部で
あると判定する。また,カウント部1608は,色画素
検出部(べた部色画素検出部)1604の出力が,1ブ
ロック(4×4画素)内のすべてに存在する場合に写真
領域の色部であると判定する。
【0137】OR処理部1609は,パターンマッチン
グ部1605,1606とカウント部1607,160
8のいずれかの出力を色部であると判定すれば,それを
色部と判定する。そして,これ以降の処理は,4×4画
素を1ブロックとしてブロック単位で行われる。
【0138】次いで,ブロック化したデータを孤立点除
去部(3×3)1610は,注目画素の隣り合う画素に
色画素ブロックがなければ孤立点として除去する。この
孤立点除去部(3×3)1610の出力を,膨張処理部
(3×3)1611にて,色画素ブロックが存在する場
合は,3ブロック画素を膨張処理する。なお,ここで膨
張処理するのは,色画素の周辺を,黒文字処理をしない
ようにするためである。また,ここで,出力B/C信号
は,色画素ブロックのときにLを出力し,それ以外のと
きはHを出力する。
【0139】このように,色画素のパターンマッチング
を低濃度と高濃度で分けて処理することにより,読み取
り位置ずれの影響を受けにくくすることができる。さら
に,図18を用いて付言すれば,濃度を分けないときの
位置ずれ量はAとなるが,これを低濃度と高濃度に分け
るとBとCとになる。そして,低濃度部と高濃度部に分
ける際に,低濃度と高濃度との重なる領域を持つことに
より,中濃度(低濃度部と高濃度部の境目)が拾えなく
なるのを回避する。
【0140】ところで,この実施の形態では,低濃度部
と高濃度部をRGBデータで行ったが,固定の閾値で行
っても効果を奏することはいうまでもない。また,本例
では低濃度と高濃度で2つの分けたが,3つ以上に分け
ても勿論よい。さらに,この実施の形態はRGBデータ
に対して行ったが,RGBデータに限定するものではな
く,CMYのような画像データにも適用することができ
る。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る画像
処理装置(請求項1,4〜7)によれば,画素データが
あらかじめ設定した第1の閾値以上の高濃度で,かつ画
素データの差があらかじめ設定した第2の閾値以上であ
るかによって有彩画素を検出し,有彩画素であると検出
されたデータをパターンマッチングで有彩判定するとに
より,有彩色画素検出を高濃度のみにおいて抽出するた
め,読み取り位置ずれの影響を分散した状態で高濃度の
有彩検出が実現する。
【0142】また,本発明に係る画像処理装置(請求項
2,4〜7)によれば,画素データがあらかじめ設定し
た第1の閾値以下の低濃度で,かつ画素データの差があ
らかじめ設定した第2の閾値以上であるかによって有彩
画素を検出し,有彩画素であると検出されたデータをパ
ターンマッチングで有彩判定するとにより,有彩色画素
検出を低濃度のみにおいて抽出するため,読み取り位置
ずれの影響を分散した状態で低濃度の有彩検出が実現す
る。
【0143】また,本発明に係る画像処理装置(請求項
3,4〜7)によれば,有彩色画素検出を高濃度部と低
濃度部とに分けてそれぞれ独立に処理するため,読み取
り位置ずれの影響を分散した状態で高濃度と低濃度の有
彩検出が実現する。
【0144】また,本発明に係る画像処理装置(請求項
8)によれば,請求項3において有彩色画素検出を高濃
度部と低濃度部とに分ける際に,濃度判定のためのそれ
ぞれの閾値を異ならせるため,高濃度部と低濃度部とが
重なる中濃度の領域が対象外となることを回避すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図2】図1における画像処理部の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2における原稿認識部の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図4】線画認識部のラプラシアン部における白領域検
出または黒領域検出の動作を説明するための記号化され
たマトリックスを示す説明図である。
【図5】線画の断面図であり,白領域と黒領域と閾値と
の関係を示す概念図である。
【図6】エッヂ量(x)の関係を示す説明図である。
【図7】パターンマッチング処理のフローチャートであ
る。
【図8】パターンマッチング処理(パターンマッチング
部)のフローチャートである。
【図9】パターンマッチング処理における注目画素の設
定を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態に係るパターンマッチン
グ処理(パターンマッチング部)を示すフローチャート
である。
【図11】図10のパターンマッチング処理における状
態変数MFBの伝搬を示す説明図である。
【図12】線画認識部のパターンマッチング部における
状態変数の違いによる細線の判断例を示す説明図であ
る。
【図13】線画認識部の膨張部における補間処理の例を
示す説明図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るパターンマッチン
グ処理(パターンマッチング部)を示すフローチャート
である。
【図15】アンシャープマスキングによるディテール強
調効果を示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る要部である色判定
部の内部構成を示すブロック図である。
【図17】パターンマッチングに使用するパターン例を
示す説明図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る入力画像データの
色画素を検出する際に用いる閾値設定例を示す説明図で
ある。
【図19】従来における画像データの特性を示す説明図
である。
【符号の説明】
101 原稿読取部 102 画像処理部 103 画像記録部 201 RGBγ補正部 202 原稿認識部 203 遅延部 204 RGBフィルタ部 205 色補正部 206 UCR部 207 変倍部 208 CMYBkフィルタ部 209 CMYBkγ補正部 210 階調処理部 301 線画認識部 302 色判定部 303 モノクロ化部 304 ラプラシアン部 305A,305B パターンマッチング部 306A,306B 孤立点除去部 307A,307B 画素密度変換部 308A,308B ページメモリ 309A,309B セレクタ 310A,310B 孤立ブロック除去部 311A,311B 膨張部 1601〜1604 色画素検出部 1605,1606 パターンマッチング部 1607,1608 カウント部 1609 OR処理部 1610 孤立点除去部 1611 膨張処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B057 AA11 BA02 BA13 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC02 CE11 CE16 DA08 DB02 DB06 DB09 DC22 DC25 DC31 5C072 AA01 BA04 EA05 FA07 QA14 QA17 QA20 UA11 UA20 XA01 XA04 5C079 HB01 HB03 JA03 LA02 LA03 LA06 LA11 LA31 MA02 NA29 PA01 PA02 PA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取り対象のカラー原稿を光学走査し
    て得られたRGBあるいはCMYの画素データで入力さ
    れる画像の特定領域が有彩色であるかの原稿認識を行
    い,該認識の結果に基づいて所定の画像処理を実行する
    画像処理装置において,前記画素データがあらかじめ設
    定した第1の閾値以上の高濃度で,かつ前記画素データ
    の差があらかじめ設定した第2の閾値以上であるかによ
    って有彩画素を検出する色画素検出手段と,前記色画素
    検出手段により有彩画素であると検出されたデータをパ
    ターンマッチングで有彩判定する有彩判定手段と,を備
    えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 読み取り対象のカラー原稿を光学走査し
    て得られたRGBあるいはCMYの画素データで入力さ
    れる画像の特定領域が有彩色であるかの原稿認識を行
    い,該認識の結果に基づいて所定の画像処理を実行する
    画像処理装置において,前記画素データがあらかじめ設
    定した第1の閾値以下の低濃度で,かつ前記画素データ
    の差があらかじめ設定した第2の閾値以上であるかによ
    って有彩画素を検出する色画素検出手段と,前記色画素
    検出手段により有彩画素であると検出されたデータをパ
    ターンマッチングで有彩判定する有彩判定手段と,を備
    えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 読み取り対象のカラー原稿を光学走査し
    て得られたRGBあるいはCMYの画素データで入力さ
    れる画像の特定領域が有彩色であるかの原稿認識を行
    い,該認識の結果に基づいて所定の画像処理を実行する
    画像処理装置において,前記画素データがあらかじめ設
    定した第1の閾値以上の高濃度あるいは前記画素データ
    があらかじめ設定した第1の閾値以下の低濃度で,かつ
    前記画素データの差があらかじめ設定した第2の閾値以
    上であるかによって有彩画素を検出する色画素検出手段
    と,前記色画素検出手段により有彩画素であると検出さ
    れたデータをパターンマッチングで有彩判定する有彩判
    定手段と,を備えることを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の閾値は,固定値であることを
    特徴とする請求項1,2または3に記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第2の閾値は,前記画素データ内の
    最小値であることを特徴とする請求項1,2または3に
    記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の閾値は,固定値であることを
    特徴とする請求項1,2または3に記載の画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1の閾値は,前記画素データ内の
    最小値とし,変動することを特徴とする請求項1,2ま
    たは3に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記2つの閾値は,同一値に設定しない
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
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