JP2000152004A - 多値ディザマトリックス最適化装置 - Google Patents

多値ディザマトリックス最適化装置

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JP2000152004A
JP2000152004A JP10318822A JP31882298A JP2000152004A JP 2000152004 A JP2000152004 A JP 2000152004A JP 10318822 A JP10318822 A JP 10318822A JP 31882298 A JP31882298 A JP 31882298A JP 2000152004 A JP2000152004 A JP 2000152004A
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Akito Yoshida
章人 吉田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値ディザマトリックスサイズが大きな場合
にも効率的な多値ディザマトリックス修正を可能とす
る。 【解決手段】 多値ディザマトリックスの情報は、多値
ディザマトリックスとして多値ディザマトリックス/遺
伝子情報変換部3から多値ディザ出力部1に入力され、
出力用パラメータとして設定される。多値ディザ出力部
1は、設定された多値ディザマトリックスに従って、予
め決められたパターンの多値ディザ出力を作成する。多
値ディザ出力部1より出力された多値ディザ出力の各パ
ターンは、多値ディザ出力レベル読取部2に入力され、
出力レベルが読み取られ遺伝的アルゴリズム処理部4内
に蓄えられる。遺伝的アルゴリズム処理部4内では各パ
ターンの多値ディザ出力レベルを元に各遺伝子の適応度
判定が行なわれ、多値ディザマトリックスの最適化が進
められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ファイル、デ
ィジタル複写機、ファクシミリおよびスキャナ等におけ
る画像処理装置に係わり、特に多値ディザにより階調再
現処理を行なう多値ディザマトリックス最適化装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】多値ディザによる階調再現処理を行なう
際、高い品質の階調再現性を得るには、出力手段の特性
にあった多値ディザマトリックスを用いる必要がある。
このためには、出力手段の特性に応じた多値ディザマト
リックスの最適化を行なうことが必要になる。この多値
ディザマトリックスの最適化を行なうには、多値ディザ
マトリックスに応じた多値ディザ出力を行ない、その多
値ディザ出力レベルが目標とする多値ディザ出力レベル
に近づくように、多値ディザマトリックスの修正を行な
う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方式の多
値ディザマトリックス最適化作業では、多値ディザマト
リックスサイズに応じて多値ディザマトリックス変更の
自由度が飛躍的に高くなるため、サイズの大きな多値デ
ィザマトリックス最適化には多くの繰り返し作業が必要
になり、効率的な多値ディザマトリックス修正が困難で
あった。
【0004】一方、効率的なディザマトリックス修正を
行う方法として、2値ディザマトリックスの最適化を行
う装置である特開平6−318249号公報、遺伝的ア
ルゴリズムを利用した画像処理装置の例として紙幣の認
識を行なう装置である特開平7−121719号公報、
及び階調圧縮のしきい値の最適化を行う装置である特開
平7−85270号公報がある。しかし、特開平7−1
21719号公報および特開平7−85270号公報で
用いられている遺伝的アルゴリズムについては、紙幣の
認識と階調圧縮のしきい値の最適化の目的に特化した方
式であり、多値ディザマトリックスの最適化には利用で
きない。また、特開平6−318249号公報の方式は
2値ディザマトリックスの最適化方式であり、多値ディ
ザマトリックスの最適化にはそのまま利用できない。
【0005】本発明は、遺伝的アルゴリズムを用いて多
値ディザマトリックスの最適化を行なうことにより、多
値ディザマトリックスサイズが大きな場合にも効率的な
多値ディザマトリックス修正が可能な多値ディザマトリ
ックス最適化装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、与え
られた多値ディザマトリックスに応じて多値ディザ出力
を行なう多値ディザ出力手段と、前記多値ディザ出力手
段により得られた多値ディザ出力レベルを数値として出
力する多値ディザ出力レベル読取手段と、前記多値ディ
ザ出力レベルを用いて多値ディザマトリックス情報の適
応度を求め、該適応度に基づいて多値ディザマトリック
ス情報を記述する遺伝子情報を淘汰し、残った遺伝子情
報に対し、交配処理と突然変異処理を行って最適化する
遺伝的アルゴリズム処理手段と、前記多値ディザマトリ
ックスと前記遺伝子情報とを相互に変換する機能を有
し、前記多値ディザマトリックスを前記遺伝的アルゴリ
ズム処理手段が処理する遺伝子情報に変換するととも
に、前記遺伝的アルゴリズム処理手段が処理した前記遺
伝子情報を多値ディザマトリックスに変換して前記多値
ディザ出力手段に出力する多値ディザマトリックス/遺
伝子情報変換手段とを備えることを特徴とする多値ディ
ザマトリックス最適化装置である。
【0007】請求項2の発明は、与えられた多値ディザ
マトリックスに応じて多値ディザ出力レベルを計算によ
り求める多値ディザ出力レベルシミュレーション手段
と、前記多値ディザ出力レベルを用いて多値ディザマト
リックス情報の適応度を求め、該適応度に基づいて多値
ディザマトリックス情報を記述する遺伝子情報を淘汰
し、残った遺伝子情報に対し、交配処理と突然変異処理
を行って最適化する遺伝的アルゴリズム処理手段と、前
記多値ディザマトリックスと前記遺伝子情報とを相互に
変換する機能を有し、前記多値ディザマトリックスを前
記遺伝的アルゴリズム処理手段が処理する遺伝子情報に
変換するとともに、前記遺伝的アルゴリズム処理手段が
処理した前記遺伝子情報を多値ディザマトリックスに変
換して前記多値ディザ出力手段に出力する多値ディザマ
トリックス/遺伝子情報変換手段とを備えることを特徴
とする多値ディザマトリックス最適化装置である。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
多値ディザマトリックス最適化装置であって、多値ディ
ザマトリックス/遺伝子情報変換手段は、マトリックス
サイズ、マトリックス要素を増加させる順番を示すマト
リックスパターン、およびマトリックス要素を増加させ
る方式を示すマトリックス増加方式からなる多値ディザ
マトリックスを決定するパラメータの内、少なくともマ
トリックスパターンを一つの遺伝子上に遺伝子情報化す
ることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項3記載の多値デ
ィザマトリックス最適化装置であって、多値ディザマト
リックス/遺伝子情報変換手段は、多値ディザマトリッ
クスを決定するパラメータを2つ以上の異なる遺伝子上
に遺伝子情報化を行なうことを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項3記載の多値デ
ィザマトリックス最適化装置であって、多値ディザマト
リックス/遺伝子情報変換手段は、マトリックスパター
ンを遺伝子情報化して多値ディザマトリックスの最適化
を行なう場合、マトリックスパターンをマトリックス要
素を増加させる順番を昇順または降順として遺伝子情報
化することを特徴とする。
【0011】請求項6の発明は、請求項3記載の多値デ
ィザマトリックス最適化装置であって、多値ディザマト
リックス/遺伝子情報変換手段は、マトリックスパター
ンを遺伝子情報化して多値ディザマトリックスの最適化
を行なう場合、マトリックスパターンをマトリックス要
素を増加させる順番の昇順で遺伝子情報化する部分と降
順で遺伝子情報化する部分を合わせ持つことを特徴とす
る。
【0012】請求項7の発明は、請求項3記載の多値デ
ィザマトリックス最適化装置であって、遺伝的アルゴリ
ズム処理手段は、マトリックスサイズおよびマトリック
スパターンを遺伝子情報化して多値ディザマトリックス
の最適化を行なう場合、遺伝子最適化過程の交配または
変異過程の前後でマトリックスサイズが変化する様な交
配または変異が行なわれるとき、遺伝子情報化されたマ
トリックスパターンの2次元的位置情報を継承した形で
交配または変異を行なうことを特徴とする。
【0013】請求項8の発明は、請求項1乃至7記載の
多値ディザマトリックス最適化装置であって、多値ディ
ザマトリックスのパラメータの遺伝子情報化変換方式を
切り替えるための遺伝子情報変換方式切り替え手段を有
し、必要に応じて遺伝子情報変換方式を切り替えること
を特徴とする。
【0014】上記構成の本発明の多値ディザマトリック
ス最適化装置においては、多値ディザマトリックスサイ
ズが大きく多値ディザマトリックスの全数チェックが行
なえない場合においても、遺伝的アルゴリズムの交配、
突然変異、淘汰の効果により、多値ディザマトリックス
の全数の中から効率的な最適値探査が可能になる。ま
た、多値ディザマトリックス/遺伝子情報変換機構にお
ける変換方式を変更することにより、目的に応じた多値
ディザマトリックス最適化を行なうことが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しながら、本
発明の実施の形態について説明する。
【0016】図1は、本発明の多値ディザマトリックス
最適化装置の一実施形態を示すブロック図である。この
多値ディザマトリックス最適化装置は、多値ディザ出力
部1、多値ディザレベル読取部2、多値ディザマトリッ
クス/遺伝子情報変換部3、遺伝的アルゴリズム処理部
4、遺伝子情報変換方式切り替え部5、CPU6、メモ
リ部7から構成される。図2は、このメモリ部7の内部
構成を示す説明図である。メモリ部7は、最適出力メモ
リ8、遺伝子情報ポインタメモリ9、遺伝子情報メモリ
10、ディザ出力メモリ11、適応度メモリ12から構
成される。
【0017】この多値ディザマトリックス最適化装置の
動作概略について説明する。この多値ディザマトリック
ス最適化装置は、遺伝的アルゴリズムを用いて多値ディ
ザマトリックスを最適化する装置である。遺伝的アルゴ
リズムとは、淘汰、交配、突然変異という3種類の遺伝
的操作を繰り返し、適応度の高い固体を捜し出す手法で
ある。このアルゴリズムに基づく多値ディザマトリック
スの最適化処理は、遺伝的アルゴリズム処理部4で行
う。
【0018】まず、遺伝子情報と多値ディザマトリック
スとの間に変換関係が設定され(この変換関係について
後述する)、この変換関係を用いて多値ディザマトリッ
クス/遺伝子情報変換部3によって、多値ディザマトリ
ックスを遺伝子情報に変換して遺伝子情報メモリ10に
記憶する。また、遺伝子情報と多値ディザマトリックス
の変換関係は、遺伝的遺伝子情報変換方式切り替え部5
によって、所定の多値ディザマトリックス/遺伝子情報
変換方式に切り替え可能である。この方式に従って多値
ディザマトリックス/遺伝子情報変換部3により多値デ
ィザマトリックスの情報が遺伝子情報に変換され、遺伝
子情報メモリ10に記憶される。また、多値ディザマト
リックス/遺伝子情報変換方式の切り替えに合わせて、
遺伝的アルゴリズム処理部4の処理内容(交配/変異方
法)も変える。
【0019】このように設定された多値ディザマトリッ
クス/遺伝子情報変換方式に基づいて、多値ディザマト
リックス/遺伝子情報変換部3と遺伝的アルゴリズム処
理部4の処理内容が設定されると、CPU6による多値
ディザマトリックスの最適化処理が行われる。図3は、
この多値ディザマトリックス最適化装置が多値ディザマ
トリックスの最適化を行なう時のCPU6の処理手順を
示すフローチャートである。このフローチャートに使用
されているS1、S2、…は手順(ステップ)の番号を
示す。
【0020】S1…最適出力レベルを設定して、最適出
力メモリ8に記憶する。 S2…遺伝子情報メモリ10の内容をランダムな値で初
期化することにより、多値ディザマトリックスを示す遺
伝子のビット列をランダムな状態にする。 S3…最初の遺伝子情報の格納位置(以降、遺伝子情報
ポインタ)を遺伝子情報ポインタメモリ9に記憶する。
遺伝子情報メモリ10に記憶されている最初の遺伝子情
報が表わす多値ディザマトリックスが、以降の処理で使
用される多値ディザマトリックスとして設定される。 S4…遺伝子情報ポインタメモリ9の遺伝子情報ポイン
タに基づいて、遺伝子情報を遺伝子情報メモリ10から
読み出して、多値ディザマトリックス/遺伝子情報変換
部3に入力させて、遺伝子情報を多値ディザマトリック
スに変換する。 S5…多値ディザマトリックス/遺伝子情報変換部3か
ら多値ディザ出力部1に多値ディザマトリックスを入力
する。
【0021】S6…多値ディザ出力部1により多値ディ
ザ出力を生成する。 S7…多値ディザ出力を多値ディザレベル読取部2で読
み取り、それをディザ出力メモリ11に書き込む。 S8…ディザ出力メモリ11に記憶された多値ディザレ
ベルと最適出力メモリ8の情報を元に、遺伝的アルゴリ
ズム処理部4により処理対象になっている多値ディザマ
トリックスの適応度を計算し、それを適応度メモリ12
に出力する。 S9…CPU6が遺伝子情報ポインタメモリ9をチェッ
クし、多値ディザマトリックス毎に行われるS4〜S8
の処理が全多値ディザマトリックスに対して行なわれた
かどうかを判断する。 分岐1:処理が全多値ディザマトリックスに対して終了
していない場合、遺伝子ポインタを次の多値ディザマト
リックスに設定し、S4の処理に戻る。 分岐2:処理が全多値ディザマトリックスに対して終了
した場合、S10の処理に移る。 S10…CPU6が、適応度メモリ12に記憶された各
多値ディザマトリックスの適応度を元に淘汰を行なう遺
伝子を決定する。
【0022】S11…CPU6が、淘汰される遺伝子に
応じて分岐を行なう。 分岐1:淘汰される遺伝子が有る場合、S12に処理に
移る。 分岐2:淘汰される遺伝子が無い場合、処理を終了す
る。 S12…S10で決定された淘汰される遺伝子情報を遺
伝子情報メモリ10から削除する。 S13…S12で残された遺伝子情報の中からランダム
にq個のペアを作成して、遺伝的アルゴリズム処理部4
により遺伝子の交配処理を行ない、2q個の遺伝子を作
成し、遺伝子情報メモリ10に追加する。 S14…S12で残された遺伝子情報の中からランダム
にr個の遺伝子を選び遺伝的アルゴリズム処理部4によ
り突然変異処理を行ない、遺伝子情報メモリ10に追加
し、S3に戻る。
【0023】この過程を繰り返すことにより多値ディザ
マトリックスの最適化が行なわれ、最適化が終了した遺
伝子情報に対応する多値ディザ出力の出力レベルが、目
標とする多値ディザ出力レベルに達した時に繰り返しが
終了する。
【0024】次に、多値ディザマトリックスと多値ディ
ザマトリックス情報を記述する遺伝子情報との相互変換
について説明する。図4は、多値ディザマトリックスと
遺伝子情報の相互変換の例を示す説明図である。この図
4では、マトリックスサイズ、マトリックスパターン及
びマトリックス増加方式の3つのパラメータに対する遺
伝子情報への変換について説明している。この例は、上
記3つのパラメータを多値ディザマトリックス20のマ
トリックス要素を増加させる順番を昇順で一つの遺伝子
21上に遺伝子情報化した例を示してある。
【0025】マトリックス増加方式は、予め増加方式毎
に割り当てた番号で、遺伝子情報化を行い、マトリック
スサイズは横/縦方向のサイズを数字で遺伝子情報化を
行っている。また、マトリックスパターンは、最初に増
加するマトリックス要素から順番に、マトリックスパタ
ーンコーディングテーブルに従って遺伝子情報化を行っ
ている。
【0026】ここで、マトリックス増加方式の遺伝子情
報化について、説明する。図5に、異なるマトリックス
増加方式における多値ディザ出力の変化の違いと各マト
リックス増加方式の遺伝子情報化の例を示す。図5で
は、マトリックスサイズが2×2、出力デバイスの出力
可能な濃度値が0,1,2の3つの値であり、マトリッ
クス要素を増加させる順番がマトリックスパターン41
であることを示す。
【0027】図5に示すように、代表的なマトリックス
増加方式として、出力の増加にしたがってマトリックス
全体にまんべんなく出力濃度値を増加させるマトリック
ス順次42と、出力の増加にしたがって各マトリックス
要素の出力濃度値を最大値まで増加させた後次のマトリ
ックス要素の出力濃度値を増加させるピクセル順次43
がある。さらに、図5では、両者の中間的な方式とし
て、第1中間方式44と第2中間方式45を示す。第1
中間方式44は、2つのマトリックス要素をペアと考
え、各々のペアをマトリックス順次と同様に出力濃度値
を増加させる方式である。また、第2中間方式45は、
1つ目のマトリックス要素をペアと考え、各々のペアを
マトリックス順次と同様に出力濃度値を増加させる方式
である。なお、この中間方式は、一例に過ぎず、さまざ
まの方式が考えられる。これらのマトリックス増加方式
を遺伝子情報化する場合、各マトリックス増加方式に対
して一意の番号を割り当て、この番号をマトリックス増
加方式を示す遺伝子とする。
【0028】さて、図4では、多値ディザマトリックス
20のマトリックス要素を増加させる順番を昇順で処理
する。例えば、多値ディザマトリックス20におけるマ
トリックス要素の1番目の位置情報はマトリックスパタ
ーンコーディングテーブル22に従い、5と遺伝子情報
化される。2番目以降の位置情報は、遺伝子情報化済み
の位置をコーディングテーブルから省いて再定義された
マトリックスパターンコーディングテーブルが用いら
れ、図4では2番目の位置情報はマトリックスパターン
コーディングテーブル23が用いられて、8と遺伝子情
報化される。
【0029】次に、多値ディザマトリックスと多値ディ
ザマトリックス情報を記述する遺伝子情報との他の相互
変換について説明する。図6は、多値ディザマトリック
スと遺伝子情報の相互変換の別の例を図示したものであ
る。この図6では、多値ディザマトリックス20のマト
リックスパターンのパラメータを、昇順/降順の両方
で、二つの遺伝子24および遺伝子25上に遺伝子情報
化した例を示してある。図6においては、マトリックス
サイズ方式およびマトリックス増加方式のパラメータは
固定値として処理され、最適化の対象とはしていない。
【0030】図6では、マトリックスパターンの昇順/
降順の遺伝子情報化が、交互にマトリックスパターンコ
ーディングテーブルに従って行われる。すなわち、マト
リックスパターンの最低値から昇順で、マトリックスパ
ターンの最大値から降順で交互に遺伝子情報化が行われ
る。例えば、図6の1番目の位置情報はマトリックスパ
ターンコーディングテーブル26に従い、5と遺伝子情
報化される。次に、16番目の位置情報がマトリックス
パターンコーディングテーブル27に従い、3と遺伝子
情報化される。以降、同様に昇順/降順交互に位置情報
が遺伝子情報化される。
【0031】図7は、処理手順S6〜S7に関連する多
値ディザ出力部1、多値ディザレベル読取部2の入出力
を示すブロック図である。多値ディザマトリックス/遺
伝子情報変換部3より出力された多値ディザマトリック
スパラメータは出力デバイス28(例えばディスプレ
イ、プリンタなど)に与えられ、多値ディザ出力を生じ
る。出力デバイス28からの多値ディザ出力は、読取デ
バイス29(例えばカメラ、スキャナなど)に与えら
れ、多値ディザ出力レベル値を生じる。
【0032】図8は、処理手順S13に関連する交配の
例を示す図である。淘汰されなかった遺伝子情報の中か
らランダムにq個のペアを作成し、それぞれに以降の処
理を行なう。q個のペア内の一組の遺伝子の一方を遺伝
子A、もう一方の遺伝子Bとする。遺伝子のどの部分で
交配処理を行なうか、(以降、交配位置)をランダムに
決めて、遺伝子Aと遺伝子Bの交配位置より上位のビッ
ト列をそれぞれA1、B1とし遺伝子Aと遺伝子Bの交
配位置より下位のビット列をそれぞれA2、B2とす
る。A2、B2を入れ替えて新たに遺伝子A’、遺伝子
B’を作成し、遺伝子情報メモリ10に追加する。
【0033】図9は、処理手順S14に関連する突然変
異処理の例を示す図である。淘汰されなかった遺伝子情
報の中からランダムにr個の遺伝子を選び、それぞれに
以降の処理を行なう。r個の遺伝子のうち一つを遺伝子
Cとする。遺伝子のどの部分で突然変異処理を行なうか
(以降、変異発生位置)をランダムに決めて、その位置
の数値を既定範囲内で発生させた乱数値で置換して新た
に遺伝子C’を作成し、遺伝子情報メモリ10に追加す
る。
【0034】図10および図11は、突然変異処理がマ
トリックスサイズ情報に対して行われた場合の、マトリ
ックスサイズ変更手順の例を示す図である。図10およ
び図11では共に上述の遺伝子21と同じ多値ディザマ
トリックスと遺伝子情報の相互変換方式を使用してい
る。
【0035】図10の例では、多値ディザマトリックス
30に対応する遺伝子31のマトリックスサイズ情報の
格納位置−Yの位置に突然変異処理が行われ突然変異中
間遺伝子32が作成される。新しく作成される遺伝子3
3は1番目から12番目の位置情報しか持たないので突
然変異中間遺伝子32の1番目から12番目の位置情報
に対して、各々の位置情報の取り得る値の個数で剰余を
計算して新しい位置情報を求める。このマトリックスサ
イズ変更方式で作成された遺伝子33は、多値ディザマ
トリックス34を示すものであるが、元の多値ディザマ
トリックス30の位置情報が反映されていないため、突
然変異としてダイナミックな変化が期待できる。
【0036】図11では、多値ディザマトリックス30
に対応する遺伝子31のマトリックスサイズ情報の格納
位置−Yの位置に突然変異処理が行われ突然変異中間遺
伝子32が作成される。新しく作成される多値ディザマ
トリックスは4×3のサイズであるので、元の多値ディ
ザマトリックス30から4×3サイズの多値ディザマト
リックスを取り出して新しい多値ディザマトリックス3
5を作成し、遺伝子情報に変換して新しい遺伝子36を
作成する。このマトリックスサイズ変換方式で作成され
た多値ディザマトリックス35は、元の多値ディザマト
リックス30の位置情報が反映されているため淘汰処理
で残された遺伝子の位置情報を次世代に残す効果が期待
できる。
【0037】図12は、多値ディザマトリックス最適化
装置の他の一実施形態を示すブロック図である。この多
値ディザマトリックス最適化装置は、図1とほぼ同じで
あるが、異なるのは、多値ディザ出力部1及び多値ディ
ザレベル読取部2の代わりに多値ディザ出力レベルシミ
ュレーション部40を配置した点である。この多値ディ
ザレベルシミュレーション部40は、与えられた多値デ
ィザマトリックスに応じて多値ディザ出力レベルを計算
によって求め、多値ディザ出力部1及び多値ディザレベ
ル読取部2の機能を果たす。この多値ディザマトリック
ス最適化装置の動作は前記実施形態と同じなので説明は
省略する。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の多値ディ
ザマトリックス最適化装置によれば最適出力レベルを与
え処理を繰り返すことにより自動的に多値ディザマトリ
ックス最適化が行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多値ディザマトリックス最適化装置の
一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】メモリ部の内部を示す構成図である。
【図3】最適化を行なう時の処理手順のフローチャート
である。
【図4】多値ディザマトリックス/遺伝子情報変換部の
変換例を示す説明図である。
【図5】マトリックス増加方式を遺伝子情報化する方法
の例を示す説明図である。
【図6】多値ディザマトリックス/遺伝子情報変換部の
変換例を示す説明図である。
【図7】多値ディザ出力部1および多値ディザレベル読
取部2の入出力を示すブロック図である。
【図8】最適化を行なう時の処理手順のS13に関する
部分の説明図である。
【図9】最適化を行なう時の処理手順のS14に関する
部分の説明図である。
【図10】突然変異処理時にマトリックスサイズが変更
される場合の変更例を示す説明図である。
【図11】突然変異処理時にマトリックスサイズが変更
される場合の変更例を示す説明図である。
【図12】本発明の多値ディザマトリックス最適化装置
の他の実施形態の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 多値ディザ出力部 2 多値ディザ出力レベル読取部 3 多値ディザマトリックス/遺伝子情報変換部 4 遺伝的アルゴリズム処理部 5 遺伝子情報変換方式切り換え部 6 CPU 7 メモリ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた多値ディザマトリックスに応
    じて多値ディザ出力を行なう多値ディザ出力手段と、 前記多値ディザ出力手段により得られた多値ディザ出力
    レベルを数値として出力する多値ディザ出力レベル読取
    手段と、 前記多値ディザ出力レベルを用いて多値ディザマトリッ
    クス情報の適応度を求め、該適応度に基づいて多値ディ
    ザマトリックス情報を記述する遺伝子情報を淘汰し、残
    った遺伝子情報に対し、交配処理と突然変異処理を行っ
    て最適化する遺伝的アルゴリズム処理手段と、 前記多値ディザマトリックスと前記遺伝子情報とを相互
    に変換する機能を有し、前記多値ディザマトリックスを
    前記遺伝的アルゴリズム処理手段が処理する遺伝子情報
    に変換するとともに、前記遺伝的アルゴリズム処理手段
    が処理した前記遺伝子情報を多値ディザマトリックスに
    変換して前記多値ディザ出力手段に出力する多値ディザ
    マトリックス/遺伝子情報変換手段と、を備えることを
    特徴とする多値ディザマトリックス最適化装置。
  2. 【請求項2】 与えられた多値ディザマトリックスに応
    じて多値ディザ出力レベルを計算により求める多値ディ
    ザ出力レベルシミュレーション手段と、 前記多値ディザ出力レベルを用いて多値ディザマトリッ
    クス情報の適応度を求め、該適応度に基づいて多値ディ
    ザマトリックス情報を記述する遺伝子情報を淘汰し、残
    った遺伝子情報に対し、交配処理と突然変異処理を行っ
    て最適化する遺伝的アルゴリズム処理手段と、 前記多値ディザマトリックスと前記遺伝子情報とを相互
    に変換する機能を有し、前記多値ディザマトリックスを
    前記遺伝的アルゴリズム処理手段が処理する遺伝子情報
    に変換するとともに、前記遺伝的アルゴリズム処理手段
    が処理した前記遺伝子情報を多値ディザマトリックスに
    変換して前記多値ディザ出力手段に出力する多値ディザ
    マトリックス/遺伝子情報変換手段と、を備えることを
    特徴とする多値ディザマトリックス最適化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の多値ディザマトリ
    ックス最適化装置において、 多値ディザマトリックス/遺伝子情報変換手段は、 マトリックスサイズ、マトリックス要素を増加させる順
    番を示すマトリックスパターン、およびマトリックス要
    素を増加させる方式を示すマトリックス増加方式からな
    る多値ディザマトリックスを決定するパラメータの内、
    少なくともマトリックスパターンを一つの遺伝子上に遺
    伝子情報化することを特徴とする多値ディザマトリック
    ス最適化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の多値ディザマトリックス
    最適化装置において、 多値ディザマトリックス/遺伝子情報変換手段は、 多値ディザマトリックスを決定するパラメータを2つ以
    上の異なる遺伝子上に遺伝子情報化を行なうことを特徴
    とする多値ディザマトリックス最適化装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の多値ディザマトリックス
    最適化装置において、 多値ディザマトリックス/遺伝子情報変換手段は、 マトリックスパターンを遺伝子情報化して多値ディザマ
    トリックスの最適化を行なう場合、マトリックスパター
    ンをマトリックス要素を増加させる順番を昇順または降
    順として遺伝子情報化することを特徴とする多値ディザ
    マトリックス最適化装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の多値ディザマトリックス
    最適化装置において、 多値ディザマトリックス/遺伝子情報変換手段は、 マトリックスパターンを遺伝子情報化して多値ディザマ
    トリックスの最適化を行なう場合、マトリックスパター
    ンをマトリックス要素を増加させる順番の昇順で遺伝子
    情報化する部分と降順で遺伝子情報化する部分を合わせ
    持つことを特徴とする多値ディザマトリックス最適化装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の多値ディザマトリックス
    最適化装置において、 遺伝的アルゴリズム処理手段は、 マトリックスサイズおよびマトリックスパターンを遺伝
    子情報化して多値ディザマトリックスの最適化を行なう
    場合、遺伝子最適化過程の交配または変異過程の前後で
    マトリックスサイズが変化する様な交配または変異が行
    なわれるとき、遺伝子情報化されたマトリックスパター
    ンの2次元的位置情報を継承した形で交配または変異を
    行なうことを特徴とする多値ディザマトリックス最適化
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7記載の多値ディザマトリ
    ックス最適化装置において、 多値ディザマトリックスのパラメータの遺伝子情報化変
    換方式を切り替えるための遺伝子情報変換方式切り替え
    手段を有し、必要に応じて遺伝子情報変換方式を切り替
    えることを特徴とする多値ディザマトリックス最適化装
    置。
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