JP2000151925A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000151925A
JP2000151925A JP10323254A JP32325498A JP2000151925A JP 2000151925 A JP2000151925 A JP 2000151925A JP 10323254 A JP10323254 A JP 10323254A JP 32325498 A JP32325498 A JP 32325498A JP 2000151925 A JP2000151925 A JP 2000151925A
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Yoshito Tsuboi
淑人 坪井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートスルー読取モードによる読取時の背景
体に対するキャリッジの固定位置を適正に設定でき、原
稿濃度のばらつきを軽減させる。 【解決手段】 R形状の背景体の場合、その白レベルが
最高となる位置がシートスルー読取モードにおける最適
な読取位置である点に着目し、事前にキャリッジを副走
査方向に移動させて(S2)背景体の読取りを行なわせ
ることで(S3)、白レベルが最高となる位置を検出し
(S4,S5のN)、その位置をキャリッジの固定位置
とする(S6)ことで、機械のばらつき等によらずその
機械に合った最適な読取位置で原稿読取りを行なわせる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
スキャナ装置等に適用され、ライン状のイメージセンサ
を用いて画像情報を読取る画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のライン状のCCDイメ
ージセンサを用いた画像読取装置では、CCD出力をサ
ンプルホールドし、その利得調整を行なった後、A/D
変換することにより画像対応のデジタル信号を得るよう
にしている。
【0003】図5に、従来のデジタル複写機における画
像読取装置の概略構成を示す。光源から出た光は原稿に
照射され、原稿からの反射光がミラー、集光レンズを介
してライン状のCCD(イメージセンサ)1に結像さ
れ、光電変換されて電気信号に変換される。CCD1の
出力は同じ読取基板2上のアナログ処理回路3において
サンプルホールドされ、利得調整等を行なった後、A/
D変換器4によりデジタル信号に変換される。デジタル
化された画像データは、画像処理基板5上の画像処理部
6に伝送されて、シェーディング補正処理、フィルタ処
理等が行われ、最終的に書込み部へ伝送され光書込みに
供される。画像処理部6はCPU7により制御される。
また、CPU7にはメモリ8が接続されている他、CP
U7は両基板2,5上の各部の制御を受け持つ。
【0004】図6に、読取基板2上に実装されたアナロ
グ処理回路3等の構成例を示す。ここでは、CCD1と
して偶数画素(EVEN)と奇数画素(ODD)との2
系統に分けて交互に出力する2出力タイプのものを想定
している。このため、CCD1の出力側には系統毎にラ
インクランプ回路を構成するサンプルホールドアンプ
9,10が設けられている。これらのサンプルホールド
アンプ9,10により信号成分が取り出される。取り出
された信号成分はマルチプレクサ11により時系列的に
1系統の出力に合成され、利得調整用の増幅回路をなす
直列に接続された2段のアンプ12,13に入力され
る。これらのサンプルホールドアンプ9,10で白レベ
ル補正が行われる。
【0005】ところで、この種の画像読取装置にあって
は、コンタクトガラスに隣接させて原稿搬送機構(DF
=Document Feeder)を備えることで、ブック読取モ
ードとシートスルー読取モードとを有し、読取光学系及
びイメージセンサを共用するようにした機種も、例え
ば、特開平7−298007号公報等により広く知られ
ている他、現に多く実用化されている。ここに、「ブッ
ク読取モード」は、コンタクトガラス上に固定された原
稿に対して読取光学系を搭載したキャリッジを副走査方
向に移動させて原稿を露光走査しながらその画像を読取
光学系を介してイメージセンサに結像させることで、光
電変換して読取るモードである。「シートスルー読取モ
ード」は、キャリッジを所定の読取位置に位置固定させ
た状態で、原稿搬送機構DFによりその読取位置に配設
させた背景ローラ等の背景体に沿わせて原稿を自動的に
搬送させながら原稿を露光しその画像を読取光学系を介
してイメージセンサに結像させることで、光電変換して
読取るモードである。
【0006】図7にこのようなブック読取モードとシー
トスルー読取モードとを有する画像読取装置の概略構成
例を示す。14はブック読取モード用の原稿が固定セッ
トされるコンタクトガラスである。露光ランプ、ミラー
等(図示せず)の読取光学系を搭載したキャリッジ15
は、コンタクトガラス14の下面をキャリッジ駆動機構
(図示せず)により副走査方向全域に渡って移動自在に
設けられている。また、コンタクトガラス14に隣接さ
せてシートスルー読取モード用のスリット状の読取窓1
6が設けられている。さらに、この読取窓16に臨ませ
てシートスルー読取モード時の原稿送りを読取位置で案
内する背景体17が設けられている。18は原稿搬送機
構DF(図示せず)により搬送される原稿搬送経路を示
している。さらに、コンタクトガラス14と読取窓16
との間の位置には、基準白板19が設けられている。
【0007】このような構成において、ブック読取モー
ド時には、コンタクトガラス14上に固定された原稿に
対してキャリッジ15を副走査方向に移動させることに
よりこの原稿の読取りを行なうが、シートスルー読取モ
ード時にはキャリッジ15を固定し原稿側を搬送させる
ことによりこの原稿の読取りを行なう。つまり、キャリ
ッジ15は読取窓16の真下位置に位置固定され、原稿
はこの読取窓16上を搬送通過することになる。このと
き、読取光学系自体は、ブック読取モード時であっても
シートスルー読取モード時であっても差はないが、シー
トスルー読取モード時には、原稿が移動することによ
り、その腰等により浮き等が生じやすい。そこで、原稿
の送りを円滑にするため、背景体17はローラ等による
R形状とされており、読取窓16に最も接近する位置
が、シートスルー読取モード時の読取位置であり、図7
(a)に示すように、通常は、この読取位置がコンタク
トガラス14面と同じ高さになるように設計される。
【0008】また、シートスルー読取モード時の原稿画
像の取込みタイミングについて考えると、図8に示すよ
うに、送られてくる原稿に応じてCPU7により発生す
る副走査のゲート信号“FGATE”を基に原稿画像を
取り込むようにしている。この発生位置は、原稿搬送機
構DFによる原稿送りに同期しており、常に一定のタイ
ミング位置でゲート信号“FGATE”がアサートされ
る。
【0009】さらに、この種の画像読取装置において
は、イメージセンサ1における各素子の感度ばらつきの
補正、光量分布の補正等のために、基準白板19の読取
りを行ない、シェーディングデータを取得してシェーデ
ィング補正に供することは広く行なわれており、前述し
た特開平7−298007号公報や特開平8−2234
14号等にも記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の画像
読取装置において、シートスルー読取モードにより読取
る場合、図7(b)に示すように、背景体17のR形状
の頂点Aの直下が読取位置となるようにキャリッジ15
を停止固定させ、その位置で原稿の読取りを行なわせれ
ば、コンタクトガラス14上でのブック読取モード時と
同じ焦点条件で読取りを行なえる。ところが、現実に
は、メカの公差ばらつきやキャリッジ位置の基準となる
ホームポジションHPの位置ずれ等により、その精度は
必ずしも高くない。よって、背景体17に対する読取位
置が必ずしも最適とはならず、原稿面照度がばらついて
読取濃度がばらついてしまうことがあり、読取品質が保
証されない。上記の精度を高めることは、部品精度を厳
しく選別することである程度は可能であるが、限界があ
る上にそれに伴うコストアップを無視できなくなってし
まう。
【0011】また、シートスルー読取モード時の原稿画
像の取込タイミングを考えた場合、その読取期間を設定
するゲート信号“FGATE”に対して、原稿が通常通
りに搬送開始されたにも拘わらず、搬送機構にスリップ
等があり原稿送りに遅れが生じたようなときには、原稿
が現実には読取位置に達していないにも拘わらずゲート
信号“FGATE”がアサートされてしまう状態が起こ
り得る。これでは、先端部分では背景体17を読取って
いることとなり、読取画像としては、背景体17の地肌
部の後に本来の原稿画像が現れることになってしまう。
これでは、原稿通りの適正な原稿読取画像を得ることが
できない。
【0012】さらに、シートスルー読取モード時におけ
るシェーディングデータの取得を考えた場合、基準白板
19が読取位置から離れているため、シェーディングデ
ータを取得するためには原稿スキャニング毎に毎回キャ
リッジ15を読取位置(読取窓16の位置)から基準白
板19の位置まで移動させる必要がある。前述した公報
でも同様である。これでは、CPU7は原稿搬送機構D
Fを制御しつつキャリッジ15の制御も行なわなくては
ならず、CPU7の負荷が大きくなる上に、読取速度の
低下も引き起こすことになる。
【0013】そこで、本発明は、シートスルー読取モー
ドによる読取時の背景体に対するキャリッジの固定位置
を適正に設定でき、原稿濃度のばらつきを軽減させるこ
とができる画像読取装置を提供することを目的とする。
【0014】また、本発明は、シートスルー読取モード
による読取時において読取期間を設定するゲート信号に
対して、原稿送りにスリップ等が生じてずれたとしても
適正に補正することができ、領域外の画像を原稿画像と
して読込むことを防止できる画像読取装置を提供するこ
とを目的とする。
【0015】さらには、本発明は、読取位置に対してず
れて配設される基準白板の読取りによるシェーディング
データの取得に関して、複数枚の原稿に対する連続的な
シートスルー読取モード時にあっては、シェーディング
補正に支障ない範囲で必要最低限の回数でシェーディン
グデータ取得動作を済ませ、読取速度の向上を図れる画
像読取装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
副走査方向に移動自在なキャリッジに搭載された読取光
学系を読取位置に固定し、前記読取位置に配設されてR
形状を有する背景体部分に沿わせて原稿を搬送させなが
らその画像を前記読取光学系を介してライン状のイメー
ジセンサにより光電変換して読取るシートスルー読取モ
ードを有する画像読取装置において、前記キャリッジを
副走査方向に移動させながら前記背景体部分の読取りを
行ない、その白レベルが最高となる位置を検出してその
位置を前記シートスルー読取モードにおける前記キャリ
ッジの固定位置に設定するキャリッジ固定位置調整手段
を備える。
【0017】従って、R形状の背景体の場合、その白レ
ベルが最高となる位置がシートスルー読取モードにおけ
る最適な読取位置であるので、事前にキャリッジを副走
査方向に移動させて背景体の読取りを行なわせることで
白レベルが最高となる位置を検出し、その位置をキャリ
ッジの固定位置とすることで、機械のばらつき等によら
ずその機械に合った最適な読取位置で原稿読取りを行な
わせることができる。
【0018】請求項2記載の発明は、副走査方向に移動
自在なキャリッジに搭載された読取光学系を読取位置に
固定し、前記読取位置に配設された背景体部分に沿わせ
て原稿を搬送させながらその原稿送りに同期させて出力
されるゲート信号を原稿読出基準としてその画像を前記
読取光学系を介してライン状のイメージセンサにより光
電変換して読取るシートスルー読取モードを有する画像
読取装置において、前記シートスルー読取モードによる
読取時に、前記読取位置での白レベルの変動量を検出し
その変動量が所定レベル以上となった時点で前記ゲート
信号を再設定するタイミング再設定手段を備える。
【0019】従って、原稿読出基準となるゲート信号が
出力されても原稿スリップ等が生じて読取位置への到達
が遅れるような場合には、背景体を読取っていることに
なり、原稿先端が実際に到達すれば背景体に引き続き原
稿の先端余白部分の読取りによる白レベル出力が現れる
ので、読取位置での白レベルの変動を監視することによ
り、原稿先端の到達を認識でき、その時点でゲート信号
を再設定することで現実の原稿の状態に追従させて原稿
画像読取りを適正に行なえる。
【0020】請求項3記載の発明は、副走査方向に移動
自在なキャリッジに搭載された読取光学系を読取位置に
固定し、前記読取位置に配設された背景体部分に沿わせ
て原稿を搬送させながらその画像を前記読取光学系を介
してライン状のイメージセンサにより光電変換して読取
るシートスルー読取モードを有し、前記読取位置とは副
走査方向にずれた位置に配設された基準白板の前記イメ
ージセンサによる読取りによりシェーディングデータを
取得する画像読取装置において、前記シートスルー読取
モードによる読取時に、搬送される原稿間のタイミング
で前記イメージセンサにより前記背景体部分の読取りを
行ない、その読取レベルに所定レベル以上の差が生じた
場合に前記基準白板を読取らせるシェーディングデータ
取得動作制御手段を備える。
【0021】従って、シートスルー読取モードによる複
数枚の原稿の連続的な読取時に、原稿間に生ずる紙間期
間を利用し、このタイミングで共通な背景体の読取りを
行ない、その読取レベルに所定レベル以上の差が生じた
かを監視し、所定レベル以上の差が生じた場合のみシェ
ーディングデータの取得が必要としてキャリッジを基準
白板の位置に移動させてシェーディングデータを取得す
る動作を行なわせるので、所定レベル以上の差が生じな
ければそれ以前のシェーディングデータをそのまま用い
てシェーディング補正できるため、シェーディング補正
機能に支障を来すことなく、必要最低限の回数のシェー
ディングデータの取得で済み、その分、読取動作自体を
高速化させることもできる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図4に基づいて説明する。図5ないし図8で示した部
分と同一部分は同一符号を用いて示し、説明も省略す
る。特に、機構的には変更がないので、図7に示した概
略構成はそのまま用いるものとする。本実施の形態は、
特にシートスルー読取モードに関するものであり、各部
を制御するCPU7に、キャリッジ固定位置調整手段、
シェーディングデータ取得動作制御手段等の機能が付加
され、CPU7により制御される画像処理部6にタイミ
ング再設定手段の機能が付加されている。
【0023】まず、シートスルー読取モードにおけるキ
ャリッジ15の固定位置を調整するためのDF調整モー
ドが操作パネル等を通じて設定自在とされている。適宜
時点で、このDF調整モードが宣言されると、CPU7
によりキャリッジ固定位置調整手段の機能が実行され
る。図1にこのDF調整モードの処理例のフローチャー
トを示す。まず、DF調整モードが宣言されると(ステ
ップS1のY)、CPU7はキャリッジ15をその待機
位置である所定のホームポジションHPから一定速度で
移動させ(S2)、背景体17部分に関して1ライン毎
の読取り動作を行なわせる(S3)。そして、その読取
り動作により得られるCCD1の出力の1ライン毎(又
は、複数ライン毎)にピーク値(白レベル)を検出する
(S4)。検出されたピーク値をその検出毎に前回のピ
ーク値と大小比較する(S5)。ここに、R状の背景体
17の場合、背景体17における読取部分が遠ざかれば
得られる白レベルが減少し、背景体17における読取部
分が近づけば得られる白レベルが増えるように、CCD
1の出力は変化を示す。そこで、前回のピーク値より大
きければ(S5のY)、ピーク値検出動作を継続する。
一方、前回のピーク値より小さければ(S5のN)、前
回のピーク値が背景体17における白レベルの最高(=
最下位置)であることを意味するので、前回の読取ライ
ン位置をシートスルー読取モードにおけるキャリッジ1
5の固定位置としてメモリ8等に記憶させる(S6)。
この固定位置情報は、ホームポジションHPからの距離
情報として格納される。これにより、DF調整モードの
処理が終了する。このようにして検出・設定される固定
位置は、メカの公差ばらつきやホームポジションHPの
位置ずれ等の影響を受けず、正確に検出・設定できる。
【0024】従って、実際のシートスルー読取モードに
よる読取り時には、キャリッジ15をホームポジション
HPからメモリ8に格納されている固定位置の距離情報
分だけ移動させて位置固定させれば、背景体17に対し
てキャリッジ15は最適な位置に位置決めされて読取り
動作を行なうこととなる。よって、ブック読取モードに
おけるコンタクトガラス14面上の読取りと同じ焦点条
件で、原稿面照度=濃度のばらつきをなくして原稿画像
を良好に読取ることができる。
【0025】次に、シートスルー読取モードにおける読
取動作について説明する。読取装置全体を制御するCP
U7は、原稿搬送機構DFの原稿送りやキャリッジ15
の移動に付随して副走査方向のゲート信号“FGAT
E”の発生も行なっている。画像処理部6では、このゲ
ート信号“FGATE”を受け取り、原稿データの処理
を行なう。ここに、本実施の形態では、画像処理部6に
白レベルのピーク値又は平均値を検出する機能が付加さ
れており、CPU7からゲート信号“FGATE”を受
け取った後、サンプリング毎にサンプリングした白レベ
ルを比較し、前回の白レベルよりも大きな白レベルを検
出できた場合には、その時点で新たにゲート信号“FG
ATE”を内部的に発生させて原稿データの処理を行な
うように構成されている。これが、画像処理部6におけ
るタイミング再設定手段の機能として実行される。
【0026】その処理例を図2に示すフローチャート及
び図3に示すタイムチャートを参照して説明する。この
処理は、シートスルー読取モード時にのみ行なえばよい
ので、最初に、シートスルー読取モードに設定されてい
るか否かをチェックする(S11)。この認識のため、
CPU7は画像処理部6に対してシートスルー読取モー
ドのフラグを立て、通常通りに原稿搬送機構DFによる
原稿送りに同期させてゲート信号“FGATE”をアサ
ートする。このゲート信号“FGATE”がアサートさ
れると(S12のY)、画像処理部6では主走査1ライ
ン毎の読取り動作を行ない、その1ライン毎の平均値を
算出する(S13)。このように算出された平均値に関
して、n+1ライン目の平均値をDn+1 、nライン目の
平均値をDn とし、平均値の差をTとしたとき、その絶
対値|T|を白レベルの変動量を示す値として算出する
(S14)。つづいて、各ライン毎にこの平均値の差の
絶対値|T|が、予め設定された所定の一定値k以上で
あるか否かを検出する(S15)。一定値kよりも小さ
ければ(S15のN)、読取位置ではまだ背景体17を
読取っていることになり、原稿先端が実際に読取位置ま
で送られていないので、平均値を求める読取動作を継続
する。一方、読取位置に原稿先端が実際に到達してその
先端余白部分が読取られると、その読取ラインでの平均
値(白レベル)が大きくなる。よって、平均値の差の絶
対値|T|が一定値k以上となれば(S15のY)、読
取位置に原稿先端が実際に到達したことを検出できる。
そこで、画像処理部6では新たなゲート信号“FGAT
E”を内部的に発生させ(S16)、このゲート信号
“FGATE”に基づき原稿画像の処理を行なうように
ゲート処理する(S17)。図3では、このように内部
的に発生させる新たなゲート信号“FGATE”も図示
されている。その後、ゲート信号“FGATE”がネゲ
ートされ(S18)、次の原稿があれば(S19の
Y)、上記の動作を繰り返し、次の原稿がなければ(S
19のN)、シートスルー読取モードをクリアして(S
20)、処理を終了する。
【0027】つまり、背景体17部分と原稿先端余白部
分との白レベルの違いに着目したものであり、原稿読出
基準となるゲート信号“FGATE”がCPU7から出
力されても原稿スリップ等が生じて読取位置への到達が
遅れるような場合には、背景体17を読取っていること
になり、原稿先端が実際に到達すれば背景体17に引き
続き原稿の先端余白部分の読取りによる大きな白レベル
出力が現れるので、読取位置での白レベルの変動を監視
することにより、原稿先端の到達を認識でき、その時点
でゲート信号“FGATE”を内部的に再設定すること
で、原稿送りに遅れ等があっても、現実の原稿の状態に
追従させて原稿画像読取りを適正に行なえる。
【0028】次に、シートスルー読取モードにおけるシ
ェーディングデータの取得について説明する。シェーデ
ィングデータを取得するためには、通常通り、キャリッ
ジ15を読取位置から基準白板19の位置に移動させて
この基準白板19を読取らせる。ここに、本実施の形態
では、シートスルー読取モードにおいて複数枚の原稿を
連続的に読取るときには、原稿間のタイミングでは読取
位置にて背景体17を読取り得ることに着目し、この背
景体17に関する読取レベルが予め設定された所定レベ
ル以上に変動した場合のみ新たなシェーディングデータ
の取得が必要であるとし、シェーディングデータ取得動
作を行なわせるが、それ以外の場合には、シェーディン
グデータ取得動作を行なわせることなく原稿読取り動作
を連続的に行なわせるものである。これが、CPU7に
よるシェーディングデータ取得動作制御手段の機能とし
て実行される。
【0029】その処理例を図4に示すフローチャートを
参照して説明する。この処理は、シートスルー読取モー
ド時にのみ行なえばよいので、最初に、シートスルー読
取モードに設定されているか否かをチェックする(S2
1)。シートスルー読取モードであれば(S21の
Y)、図8又は図3に示すタイムチャートの如く、シェ
ーディング用のゲート信号“SHGT”に従いキャリッ
ジ15を基準白板19の位置に移動させてこの基準白板
19の読取りを行なうことで、シェーディングデータを
取得する(S22)。この後、キャリッジ15をシート
スルー読取モード用の読取位置に戻して位置固定させ、
原稿送り開始に伴うゲート信号“FGATE”がアサー
トされるのを待つ(S23のY)。ゲート信号“FGA
TE”がアサートされると、このゲート信号“FGAT
E”がネゲートされるまで原稿読取動作を繰返す(S2
4,S25のN)。ゲート信号“FGATE”がネゲー
トされると(S25のY)、原稿搬送機構DFの原稿テ
ーブル上に原稿が残っているか否かのセンサ出力に基づ
き、次の原稿があるか否かをチェックする(S26)。
次の原稿がなければ(S26のN)、処理を終える。一
方、次の原稿があれば(S26のY)、ゲート信号“F
GATE”のネゲートに引き続き読取動作を行なう。即
ち、先の原稿と次の原稿との間の原稿間のタイミングで
あり、背景体17を読取ることとなる。そこで、この背
景体17の読取り結果からその読取レベルの平均値(又
は、ピーク値)を算出する(S27)。このように算出
された読取レベルの平均値に関して、n+1回目の読取
り時の平均値をDn+1 、n回目の読取り時の平均値をD
n とし、平均値の差をTとしたとき、その絶対値|T|
を読取レベルの変動量を示す値として算出する(S2
8)。つづいて、今回のその平均値の差の絶対値|T|
が、予め設定された所定の一定値s以上であるか否かを
検出する(S29)。一定値sよりも小さければ(S2
9のN)、シェーディングデータに変更を要しないもの
と見倣して、キャリッジ15を移動させることなく、次
の原稿に対するゲート信号“FGATE”が出たら(S
31のY)、そのまま原稿読取り動作を連続的に行なわ
せる(S24)。一方、読取レベルの平均値の差の絶対
値|T|が一定値s以上になった場合には(S29の
Y)、新たなシェーディングデータへの変更が必要であ
ると見做し、キャリッジ15を基準白板19の位置に移
動させてその読取りを行なうことで、シェーディングデ
ータを取得する(S30)。このような一定値s以上の
変動を生ずる要因としては、例えば、読取光学系におけ
る露光ランプの光量変動等がある。この後、キャリッジ
15をシートスルー読取モード用の読取位置に戻して位
置固定させ、次の原稿に対するゲート信号“FGAT
E”が出たら(S31のY)、原稿読取り動作を行なわ
せる(S24)。
【0030】つまり、シートスルー読取モードにおいて
複数枚の原稿を連続的に読取るときには、原稿間のタイ
ミングでは読取位置にて背景体17を共通に読取り得る
ことから、その読取レベルが大きく変動した場合のみシ
ェーディングデータを取得し直すことが必要で変動が小
さければ前回のシェーディングデータを用い得るので、
原稿毎に必ずしも毎回シェーディングデータ取得動作を
行なう必要がなくなり、必要最低限の回数で済むため、
シェーディングデータ取得に伴う待ち時間が少なくなり
全体として読取時間を短縮させることができる。
【0031】なお、本実施の形態では、CCD1が位置
固定され、露光ランプ、ミラー等の読取光学系のみがキ
ャリッジ15上に搭載された構成例を想定したが、例え
ば、イメージセンサが密着センサ構造とされ読取光学系
と一体的にキャリッジに搭載される構成であっても同様
に適用できる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、R形状の
背景体の場合、その白レベルが最高となる位置がシート
スルー読取モードにおける最適な読取位置である点に着
目し、事前にキャリッジを副走査方向に移動させて背景
体の読取りを行なわせることで白レベルが最高となる位
置を検出し、その位置をキャリッジの固定位置とするよ
うにしたので、機械のばらつき等によらずその機械に合
った最適な読取位置で原稿読取りを行なわせることがで
きる。
【0033】請求項2記載の発明によれば、原稿読出基
準となるゲート信号が出力されても原稿スリップ等が生
じて読取位置への到達が遅れるような場合には、背景体
を読取っていることになり、原稿先端が実際に到達すれ
ば背景体に引き続き原稿の先端余白部分の読取りによる
白レベル出力が現れる点に着目し、読取位置での白レベ
ルの変動を監視することにより、原稿先端の到達を認識
するようにしたので、その認識時点でゲート信号を再設
定することで現実の原稿の状態に追従させて原稿画像読
取りを適正に行なうことができる。
【0034】請求項3記載の発明によれば、シートスル
ー読取モードによる複数枚の原稿の連続的な読取時に、
原稿間に生ずる紙間期間を利用し、このタイミングで共
通な背景体の読取りを行ない、その読取レベルに所定レ
ベル以上の差が生じたかを監視し、所定レベル以上の差
が生じた場合のみシェーディングデータの生成が必要と
してキャリッジを基準白板の位置に移動させてシェーデ
ィングデータを取得する動作を行なわせるようにしたの
で、所定レベル以上の差が生じなければそれ以前のシェ
ーディングデータをそのまま用いてシェーディング補正
できるため、シェーディング補正機能に支障を来すこと
なく、必要最低限の回数のシェーディングデータの取得
で済み、その分、読取動作自体を高速化させることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるDF調整モード
の処理例を示すフローチャート図である。
【図2】内部FGATEの発生処理例を示すフローチャ
ートである。
【図3】その動作を示すタイムチャートである。
【図4】シェーディングデータ取得動作制御の制御例を
示すフローチャートである。
【図5】従来例及び本実施の形態で用いる画像読取装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図6】その読取基板側の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図7】画像読取装置の概略構成を示し、(a)は概略
平面図、(b)は概略側面図である。
【図8】FGATE信号発生タイミングを示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1 イメージセンサ 15 キャリッジ 17 背景体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向に移動自在なキャリッジに搭
    載された読取光学系を読取位置に固定し、前記読取位置
    に配設されてR形状を有する背景体部分に沿わせて原稿
    を搬送させながらその画像を前記読取光学系を介してラ
    イン状のイメージセンサにより光電変換して読取るシー
    トスルー読取モードを有する画像読取装置において、 前記キャリッジを副走査方向に移動させながら前記背景
    体部分の読取りを行ない、その白レベルが最高となる位
    置を検出してその位置を前記シートスルー読取モードに
    おける前記キャリッジの固定位置に設定するキャリッジ
    固定位置調整手段を備えることを特徴とする画像読取装
    置。
  2. 【請求項2】 副走査方向に移動自在なキャリッジに搭
    載された読取光学系を読取位置に固定し、前記読取位置
    に配設された背景体部分に沿わせて原稿を搬送させなが
    らその原稿送りに同期させて出力されるゲート信号を原
    稿読出基準としてその画像を前記読取光学系を介してラ
    イン状のイメージセンサにより光電変換して読取るシー
    トスルー読取モードを有する画像読取装置において、 前記シートスルー読取モードによる読取時に、前記読取
    位置での白レベルの変動量を検出しその変動量が所定レ
    ベル以上となった時点で前記ゲート信号を再設定するタ
    イミング再設定手段を備えることを特徴とする画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 副走査方向に移動自在なキャリッジに搭
    載された読取光学系を読取位置に固定し、前記読取位置
    に配設された背景体部分に沿わせて原稿を搬送させなが
    らその画像を前記読取光学系を介してライン状のイメー
    ジセンサにより光電変換して読取るシートスルー読取モ
    ードを有し、前記読取位置とは副走査方向にずれた位置
    に配設された基準白板の前記イメージセンサによる読取
    りによりシェーディングデータを取得する画像読取装置
    において、 前記シートスルー読取モードによる読取時に、搬送され
    る原稿間のタイミングで前記イメージセンサにより前記
    背景体部分の読取りを行ない、その読取レベルに所定レ
    ベル以上の差が生じた場合に前記基準白板を読取らせる
    シェーディングデータ取得動作制御手段を備えることを
    特徴とする画像読取装置。
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