JP3932014B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、詳細には、利得補正及びシェーディング補正を適切に行いつつ、安価にかつ効率的に画像形成することのできる画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やスキャナ等の画像読取装置においては、コンタクトガラス上の原稿を圧板で押さえ、この圧板のコンタクトガラス側の面に設けられた白基準板を読み取って信号処理回路の利得の補正及びシェーディングデータの生成を行った後、移動する走行体に搭載された画像読取部を原稿に沿って移動させながら原稿の画像を読み取って、高精度に画像の読み取りを行っている。
【0003】
また、従来から画像読取装置においては、複数枚の原稿を効率的に読み取るために、複数枚の原稿が載置される原稿載置部と、原稿載置部の原稿を一枚ずつ搬送する搬送部と、搬送される原稿と原稿読取部との間に設けられた読取窓と、を備えたいわゆるシートスルー型ドキュメントフィーダ(自動原稿搬送機構)を取り付け、走行体に搭載された原稿読取部を白基準板と読取窓との間を移動させて白基準板を読み取って、信号処理回路の利得の補正及びシェーディングデータの生成を行った後、原稿読取部を、読取窓位置に移動させて、ドキュメントフィーダにより搬送される原稿の画像を読取窓を通して原稿読取部で読み取って、高精度に画像の読み取りを行っている。
【0004】
ところが、この従来の画像読取装置は、ドキュメントフィーダで複数枚の原稿を一枚ずつ搬送して読み取る場合、原稿読取を行う毎に、走行体に搭載された原稿読取部を白基準板位置と読取窓位置の間を往復移動させる必要があり、原稿の読み取りに時間を要するという問題があった。
【0005】
そこで、従来、ドキュメントフィーダの読取窓位置の原稿搬送路に白基準板を設け、原稿読取部を読取窓位置に停止させたまま、読取窓から原稿が搬送される前に、当該白基準板を読み取った後、搬送されてくる原稿を読取窓から読み取る画像読取装置が出現している。そして、この白基準板は、ドキュメントフィーダで搬送される原稿を読取窓のガラス面に押しつけるために、可動となっている。
【0006】
また、従来の画像読取装置は、走行体に搭載された原稿読取部のホームポジションに光学センサ等のセンサを設け、センサで走行体を検出すると、当該位置をホームポジションとして、走行体の位置制御を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の画像読取装置にあっては、ドキュメントフィーダの読取窓位置の原稿搬送路に白基準板を設けているため、白基準板が汚れやすく、白基準板に汚れが付着したり、光量の変動が利得補正範囲よりも大きいと、補正を適切に行うことのできない事態が発生するという問題があった。
【0008】
また、従来の画像読取装置にあっては、走行体に搭載された原稿読取部のホームポジションに光学センサ等のセンサを設け、センサで走行体を検出すると、当該位置をホームポジションとして、走行体の位置制御を行っているため、ドキュメントフィーダの開閉による位置変動やセンサのばらつきによって常に正常な位置を確保することが困難であり、この問題を解決するために、高精度なセンサや制御機構を設けると、画像読取装置の価格が高くなるという問題があった。
【0009】
さらに、従来の画像読取装置は、白基準板がドキュメントフィーダで搬送される原稿を読取窓のガラス面に押しつけるために可動となっていたため、白基準板部分の可動性(摺動性)がわるいと、原稿を十分にガラス面に押しつけることができず、原稿の画像の読取精度が悪化し、また、逆に、原稿のガラス面への押しつけ力が強すぎると、原稿の搬送性が悪化して、適正な読み取りを行うことができなくなるという問題があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、読取手段を搭載した走行体を、原稿の読み取りを行う毎に、白基準板位置と読取窓位置を移動させて、白基準板を読み取ったときの読取データに基づいて利得補正やシェーディング補正を行うことなく、読取手段を読取窓位置に停止させた状態で原稿の読み取りを行う毎に、読取窓位置の背景板を読み取って利得補正やシェーディング補正を行うとともに、背景板に汚れ等の異常があると、背景板の読み取ったときの背景板読取データに基づく利得補正やシェーディング補正を中止し、生産性を向上させつつ、適切かつ画像品質の良好な読み取りを行う画像処理装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、コンタクトガラス上にセットされた原稿を走行体に搭載された読取手段で読み取るに際して、前記コンタクトガラスの近傍に配設された白基準板を読み取って、前記原稿を読み取った際の画像データの利得補正とシェーディング補正を行う画像読取装置であって、原稿搬送路を搬送される原稿を前記読取手段で読み取るための読取窓の位置へ移動可能な背景板と、自動原稿搬送機構により前記原稿搬送路に沿って搬送される原稿を読み取る際に、前記読取手段により前記白基準板を読み取って、その後、前記読取手段を前記読取窓の位置に移動させる白基準板読取手段と、前記背景板を前記読取窓の位置に移動させて当該背景板を前記読取手段で読み取り、その後、当該背景板を当該読取窓の位置外へ移動させて前記原稿搬送路に沿って当該読取窓の位置へ搬送される原稿を当該読取手段で読み取る背景板原稿読取手段と、前記白基準板の読取データと前記背景板の読取データとに基づいて前記原稿の画像データの利得補正とシェーディング補正とを行う補正手段とを備え、前記補正手段は、前記背景板の読取データが所定の適正範囲外であるときには、前記読取手段を前記白基準板の位置に移動させて当該白基準板を読み取り、当該白基準板の読取データに基づいて利得補正とシェーディング補正とを行うことを特徴とする。
この場合、前記補正手段は、前記白基準板を読み取った直後に前記背景板を読み取った読取データと前記原稿を読み取る直前に前記背景板を読み取った読取データとの比と前記白基準板の読取データとに基づいて利得補正とシェーディング補正とを行うようにすると良い。
【0014】
上記構成によれば、コンタクトガラス上にセットされた原稿を走行体に搭載された読取手段で読み取るに際して、コンタクトガラスの近傍に配設された白基準板を読み取って、原稿を読み取った際の画像データの利得補正とシェーディング補正を行うとともに、自動原稿搬送機構により原稿搬送路に沿って搬送される原稿を当該原稿搬送路に設けられた読取窓から当該読取窓位置に移動されている読取手段で読み取りを行う前後に、読取窓に押しつけられる背景板を読み取って利得補正とシェーディング補正を行うに際して、背景板を読み取った際の背景板読取データに基づいて、当該背景板の汚れの有無及び利得補正の補正可能範囲から外れているか否かを判断して、背景板の汚れ有りまたは利得補正可能範囲から外れていると判断すると、当該背景板に基づく利得補正及びシェーディング補正を中止するので、自動原稿搬送機構で搬送される原稿を読取窓を通して読み取る場合にも、従来のように、読取手段を搭載した走行体を、原稿の読み取りを行う毎に、白基準板位置と読取窓位置を移動させて、白基準板を読み取ったときの読取データに基づいて利得補正やシェーディング補正を行うことなく、読取手段を読取窓位置に停止させた状態で原稿の読み取りを行う毎に、読取窓位置の背景板を読み取って利得補正やシェーディング補正を行うことができるとともに、背景板に汚れ等の異常があると、背景板の読み取ったときの背景板読取データに基づく利得補正やシェーディング補正を中止することができ、生産性を向上させることができるとともに、適切かつ画像品質の良好な読み取りを行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0020】
図1〜図5は、本発明の画像読取装置の一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像読取装置の一実施の形態を適用したシートスルー型のドキュメントフィーダを備えたスキャナ1の斜視図である。
【0021】
スキャナ1は、本体筐体2の上面部にコンタクトガラス3が配設されており、コンタクトガラス3の下方の本体筐体2の内部には、図2に示す光源としてのランプ4やミラー等の光学素子等の読取手段を搭載したキャリッジ(走行体)5(図3参照)が、図2に矢印で示す副走査方向に移動可能に配設されている。本体筐体2内には、図2に示すように、CCD(Charge Coupled Device )イメージセンサ6がセンサ基板7に取り付けられた状態で配設されている。
【0022】
スキャナ1は、キャリッジ5を副走査方向に移動させながら、キャリッジ5に搭載されたランプ4からコンタクトガラス3上にセットされた原稿8に光を照射し、原稿8で反射された光をキャリッジ5に搭載されている光学素子でCCDイメージセンサ6に照射させる。CCDイメージセンサ6は、入射光を光電変換して、画像信号を出力する。スキャナ1は、CCDイメージセンサ6から出力される画像信号をサンプルホールド、信号増幅器等の画像処理回路を経て、A/D変換器に送り、A/D変換器でデジタル信号に変換させる。
【0023】
スキャナ1は、上記コンタクトガラス3の配設されている本体筐体2の上面部に、図2及び当該本体筐体2の上面部の下面図である図3に示すように、シェーディング補正用の白基準データを提供するための白基準板9が配設されており、コンタクトガラス3には、読み取る原稿8の位置決めを行うための原稿基準位置が設定されている。
【0024】
再び、図1において、本体筐体2の上部には、ADF(自動原稿搬送機構)10が配設されており、ADF10は、複数枚の原稿8が載置可能な原稿載置台11、読み取られた原稿8が排出される排紙台12及び原稿載置台11上の原稿を1枚ずつ分離して排紙台12まで搬送する搬送機構等を備えており、この搬送機構は、図4に示す背面ローラ13を備えており、図4に示すような搬送経路に沿って原稿8を搬送する。ADF10は、コンタクトガラス3上にセットされた原稿8をコンタクトガラス3に押しつける圧板14に取り付けられており、背面ローラ13側の端部で本体筐体2に開閉可能に取り付けられている。
【0025】
スキャナ1の本体筐体2の上面部には、図4に示すように、白基準板9の近くに、ADF10により搬送される原稿8を読み取るための読取窓15が形成されており、この読取窓15よりも本体筐体2の端部側には、ホームポジションセンサ16が配設されている。
【0026】
また、スキャナ1は、図示しないが、読取窓15の読取位置と待機位置とに図示しない移動機構で移動される背景板が読取窓15と背面ローラ13との間に配設されており、背景板は、待機時には、読取窓15から外れた圧板14内に位置し、読取時には、原稿搬送路方向に突出して、読取窓15を通してキャリッジ5からの光が照射されるコンタクトガラス3と背面ローラ13との間に侵入する。
【0027】
背景板は、全面がシェーディングデータを付与するのに適した所定の白色に施されており、所定の弾性を有した部材により形成されている。したがって、読取時、移動機構により背景板がコンタクトガラス3と背面ローラ13の間に侵入したとき、背面ローラ13を原稿搬送方向に回転させると、背景板を容易に背面ローラ13とコンタクトガラス3の間に送り込んで、読取位置に適切に背景板を位置させることができる。
【0028】
さらに、図示しないが、背景板の読取窓15側の面、すなわち、キャリッジ5側の面の一部には、所定のマーキングが施されており、このマーキングは、ADF10で搬送される原稿8を読み取る際のキャリッジ5の位置精度を向上させるために設けられている。
【0029】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態のスキャナ1は、ADF10で搬送される原稿をキャリッジ5をADF読取位置と白基準板9との間を移動させることなく、ADF読取位置に固定した状態で適切に原稿8の読み取りを行うところにその特徴がある。
【0030】
すなわち、スキャナ1は、原稿8を読み取る際、通常、白基準板9を読み取り、白レベルを適正化するために、利得調整及びシェーディング補正データの生成をスキャン毎に行う。このようにスキャン毎に白基準板9を読み取ることは、光源(ランプ4)が十分に安定したものであると、行う必要のないことであるが、実際には、ランプ4の点灯時間や周囲環境温度の変化等によって、原稿8を照射する光量の変化が生ずる。
【0031】
そして、スキャナ1は、ADF10を使用して原稿8を読み取るときは、ADF10に設けられた読取窓15の下のADF読取位置(図4参照)に、キャリッジ5を固定し、読取窓15位置を通過する原稿8にキャリッジ5のランプ4から原稿8に光を照射して、原稿8で反射される光をCCDイメージセンサ6に入射させることで、原稿8の画像を読み取る。
【0032】
このADF10で原稿8を搬送しつつ原稿8の画像を読み取るときに、白レベルを適正に保つためには、スキャン毎にキャリッジ5を白基準板9の位置に移動させて、白基準板9を読み取った白基準板データを信号処理回路にフィードバックし、利得を補正する必要があるとともに、同時に利得補正後に、シェーディングデータを生成して、原稿データを補正することも行う。
【0033】
ところが、キャリッジ5をスキャン毎に移動させることは、読み取り動作を制御するスキャナ1のCPU(Central Processing Unit )に負荷を与え、強いては、読み取り速度の低下をまねくという問題がある。
【0034】
そして、ランプ10は、その特性として、一般的に、全体光量が低下することはさけられないが、主走査方向の分布変動は比較的小さいことが分かっているため、光量低下分だけ利得を補正することで、読取画像の画質変動を一定レベルに保つことができる。
【0035】
そこで、従来から、ADF10を使用して連続的に原稿8を読み取るとき、キャリッジ5を、ホームポジションから白基準板9の位置に移動して、白基準板9を読み取り、利得調整とシェーディングデータの生成を行う。
【0036】
いま、このときの利得調整値(信号処理回路へのフィードバック値)をK1とする。
【0037】
その後、キャリッジ5を読取窓15に移動して、原稿8が搬送されてくる前に、読取窓15上に背景板を移動させて、背景板を読み取る。この背景板を読み取ったデータ(背景板読取データ)の値をD1とする。この背景板読取データ値D1は、ある任意の1つの画素または複数の画素の値であるが、複数画素の平均を取った方が、より精度が上がる。
【0038】
次に、背景板を待機位置に移動させた後、ADF10から原稿8が搬送され、この搬送される原稿8の画像をADF読取位置のキャリッジ5で読み取ると、1枚の原稿8の読み取りが完了した後に次の原稿8がくるまでの間に、紙間があり、この紙間に、背景板を読取窓15に移動させて、前回背景板を読み取ったのと同じ画素で、同様に、背景板を読み込む。
【0039】
この背景板を読み取ったときの背景板読取データ値をD2とすると、2枚目の原稿8を読み取るときの利得調整値K2は、次式で表すことができる。
【0040】
K2=K1×(D2÷D1) または、K2=K1×(D1÷D2)
そして、3枚目以降の原稿8を読み取るときの利得調整値Knは、次式で表すことができる。
【0041】
Kn=K1×(Dn÷D1) または、 Kn=K1×(D1÷Dn)
この利得調整値Knを用いて、読取窓15からの背景板の読み取り白レベル(利得)の補正を行うことにより、スキャン毎に白基準板9を読み取ることなく、原稿8の画像を読み取ることができ、生産性を上げることができる。
【0042】
ところが、本実施の形態のスキャナ1では、背景板を読取位置と待機位置とに移動可能とし、白基準データを取得する際にのみ、背景板を待機位置から読取位置に移動して背景板の読み取りを行うので、背景板が汚れたり、背景板にゴミが付着するのを抑制することはできるが、なお、背景板が汚れることがあり、また、信号処理回路の増幅器がその利得補正範囲を超えることがある。
【0043】
そこで、本実施の形態のスキャナ1は、背景板が汚れたり、増幅器の利得補正範囲を超えると、上記補正制御を中止して、本来の白基準板9を読みに行く制御に自動的に切り換えて行う。
【0044】
すなわち、キャリッジ5をADF読取位置に移動させて、読取窓15から背景板を読み取って、当該背景板を読み取ったときの主走査方向のピークデータを取り込む。このピックデータ値をPk1とする。
【0045】
ここで、利得補正後のピークデータの目標値をNとすると、N/Pk1が利得補正可能倍率(利得調整値の最大値)Kより大きいと補正ができないことになる。
【0046】
また、上記背景板の読取データ値Dについて、複数画素をサンプリングする場合に、それぞれ対応する画素の変化が、次式に示すように、一定値(A)以上のときには、光源であるランプ4の分布が変化し、シェーディング条件が成り立たないと判別する。
【0047】
D1(n-1)/D1(n)−D2(n-1)/D2(n)≧A
なお、ここで、D1、D2は、同じ主走査上の異なる位置の画素の読取データ値を示している。
【0048】
スキャナ1は、上記条件を満たすと、背景板を利用した補正(利得補正およびシェーディング補正)をやめて、白基準板9を利用した補正を行うことで、より一層読取画像の画像品質を向上させつつ、ADF10を用いた連続した原稿8の読み取りを行うことができる。
【0049】
また、本実施の形態のスキャナ1は、背景板に設けられたマーキングとホームポジションセンサ16に基づいて正確な位置調整を行っている。
【0050】
すなわち、スキャナ1は、ホームポジションを検知するために光学センサであるホームポジションセンサ16が設けられており、キャリッジ5の一部分がホームポジションセンサ16に係ってオンになることで、キャリッジ5の位置合わせを行っている。そして、従来では、一般に、このホームポジションセンサ16の検知結果に基づいてのみキャリッジ5の位置合わせを行っている。
【0051】
ところが、ホームポジションセンサ16の機械的な位置ずれやホームポジションセンサ16自体のばらつき、また、キャリッジ5形状のばらつき等によって必ずしも正確な位置にホーミングすることができず、多少の位置ずれが発生していた。また、ADF10を使用した読取時には、背景板が原稿8を読取窓のガラス面に押しつけるように、背景板裏部に伸縮可能なバネが配設されていて、可動式となっているため、背景板自体が動く可能性もある。
【0052】
そこで、本実施の形態のスキャナ1は、背景板の一部にマーキングが施されており、ホームポジションセンサ16の検出結果と背景板のマーキングの検出結果に基づいて、ADF10を使用した際の読み取り位置の精度を向上させている。
【0053】
すなわち、スキャナ1は、まず、キャリッジ5をホームポジション方向に移動させて、ホームポジションセンサ16によりキャリッジ5の検出を行い、当該検出結果に基づいてキャリッジ5の位置合わせを行う。
【0054】
次に、原稿読取時に利得補正やシェーディングを行うために、キャリッジ5を白基準板9の読取位置に移動させるに際して、精度良く背景板に施されているマーキングを読み取って、マーキング位置を記憶する。
【0055】
このマーキング位置は、キャリッジ5を移動させるのに使用しているステッピングモータのステップ数で管理することができる。
【0056】
いま、背景板上の最適な読取位置とマーキング位置との関係(ステップ数)は、予めマーキングを背景板に施す際に分かっているので、スキャン毎に読み出したマーキング位置から最適な読取位置を決定して、当該決定した読取位置でキャリッジ5を停止させて原稿8を読み取る制御を行うことで、常に最適な読取位置で原稿8を読み取ることができる。
【0057】
また、本実施の形態のスキャナ1は、圧板14の開閉に伴ってADF10が開閉した際に背景板を読み取って、背景板の異常検知を行っている。
【0058】
すなわち、ADF10に設けられた背景板は、上述のように可動式になっており、バネ等の弾性部材で原稿8を読取窓のガラス面に押しつける構造になっている。
【0059】
したがって、ADF10が開けられると、下方に飛び出した状態となり、ADF10が閉じられると、上方に押しつけられる状態となる。そして、背景板は、その裏側に設置されたバネ等の弾性部材によって圧力がかけられているため、摺動抵抗が大きいと十分に伸縮せずに、背景板が固定されてしまうおそれがある。
【0060】
そこで、本実施の形態のスキャナ1は、圧板14の開閉、すなわち、ADF10の開閉が行われると、背景板を読み取り、当該背景板を読み取った際の読取データの最大値を検出して、当該読取データの最大値が適切であるかどうかを判別して、背景板の異常検知を行っている。
【0061】
すなわち、スキャナ1は、図5に示すように、ADF10の開閉が行われたかをチェックし(ステップS1)、ADF10の開閉が行われると、背景板を読み取って、当該背景板の読取データの白レベルピーク値を検出する(ステップS2)。
【0062】
スキャナ1は、背景板の読取データの白レベルピーク値を検出すると、当該白レベルピーク値を予め設定されている基準値と比較すること等により、検出した白レベルピーク値が適正範囲内かを判別し(ステップS3)、適正範囲内であると、背景板の汚れ等はなく正常範囲であると判断して、ステップS1に戻って、読取動作等の通常の動作処理を行う。
【0063】
スキャナ1は、ステップS3で、検出した白レベルピーク値が適正範囲内でないときには、背景板が汚れている等の異常があると判断して、背景板に異常がある旨の異常状態情報をスキャナ1の表示部等に表示出力すること等でオペレータに通知する(ステップS4)。
【0064】
このように、本実施の形態のスキャナ1は、背景板を読み取った際の背景板読取データに基づいて、当該背景板の汚れの有無及び利得補正の補正可能範囲から外れているか否かを判断して、背景板の汚れ有りまたは利得補正可能範囲から外れていると判断すると、当該背景板に基づく利得補正及びシェーディング補正を中止している。
【0065】
したがって、ADF10で搬送される原稿8を読取窓15を通して読み取る場合にも、従来のように、ランプ4や光学素子等からなる読取手段を搭載したキャリッジ5を、原稿8の読み取りを行う毎に、白基準板位置と読取窓位置(ADF読取位置)を移動させて、白基準板9を読み取ったときの読取データに基づいて利得補正やシェーディング補正を行うことなく、キャリッジ5を読取窓位置に停止させた状態で原稿8の読み取りを行う毎に、読取窓位置の背景板を読み取って利得補正やシェーディング補正を行うことができるとともに、背景板に汚れ等の異常があると、背景板の読み取ったときの背景板読取データに基づく利得補正やシェーディング補正を中止することができ、生産性を向上させることができるとともに、適切かつ画像品質の良好な読み取りを行うことができる。
【0066】
また、本実施の形態のスキャナ1は、背景板に、読取窓15から原稿8の読み取りを行う際のキャリッジ5の読取位置を規定する位置マークであるマーキングを設け、ADF10で搬送される原稿8を読取窓15を通してキャリッジ5に搭載された読取手段で読み取りを行う際に、当該原稿8の読み取り毎に、背景板のマーキングを読み取って、キャリッジ5の位置調整を行っている。
【0067】
したがって、背景板の位置ずれやホームポジション検知のばらつきが生じてもスキャン毎に適切な位置に修整することができ、キャリッジ5を常に最適な読取位置に位置させて、より一層読取画像の画像品質を向上させることができる。
【0068】
さらに、本実施の形態のスキャナ1は、コンタクトガラス3を開閉可能に覆う圧板14にADF10が取り付けられ、圧板14とともにADF10が開閉されると、読取手段で背景板の読み取りを行い、当該背景板読取データに基づいて、背景板の汚れ等の異常状態の有無を検出している。
【0069】
したがって、圧板14の開閉動作に伴って開閉される背景板の異常状態を原稿8の搬送前に検知することができ、原稿8のジャムの発生を防止することができるとともに、適切な利得補正やシェーディング補正を行ってより一層読取画像の画像品質を向上させることができる。
【0070】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば生産性を向上させることができるとともに、適切かつ画像品質の良好な読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の一実施の形態を適用したスキャナの外観斜視図。
【図2】図1のスキャナの読取機構部の概略構成図。
【図3】図1のコンタクトガラス及び白基準板部分の裏面図。
【図4】図1のADFの読取窓付近の正面拡大断面図。
【図5】図1のスキャナによるADFの開閉動作に伴う背景板の異常検出処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 スキャナ
2 本体筐体
3 コンタクトガラス
4 ランプ
5 キャリッジ
6 CCDイメージセンサ
7 センサ基板
8 原稿
9 白基準板
10 ADF
11 原稿載置台
12 排紙台
13 背面ローラ
14 圧板
15 読取窓
16 ホームポジションセンサ

Claims (2)

  1. コンタクトガラス上にセットされた原稿を走行体に搭載された読取手段で読み取るに際して、前記コンタクトガラスの近傍に配設された白基準板を読み取って、前記原稿を読み取った際の画像データの利得補正とシェーディング補正を行う画像読取装置であって、
    原稿搬送路を搬送される原稿を前記読取手段で読み取るための読取窓の位置へ移動可能な背景板と、
    自動原稿搬送機構により前記原稿搬送路に沿って搬送される原稿を読み取る際に、前記読取手段により前記白基準板を読み取って、その後、前記読取手段を前記読取窓の位置に移動させる白基準板読取手段と、
    前記背景板を前記読取窓の位置に移動させて当該背景板を前記読取手段で読み取り、その後、当該背景板を当該読取窓の位置外へ移動させて前記原稿搬送路に沿って当該読取窓の位置へ搬送される原稿を当該読取手段で読み取る背景板原稿読取手段と、
    前記白基準板の読取データと前記背景板の読取データとに基づいて前記原稿の画像データの利得補正とシェーディング補正とを行う補正手段と、
    を備え 前記補正手段は、前記背景板の読取データが所定の適正範囲外であるときには、前記読取手段を前記白基準板の位置に移動させて当該白基準板を読み取り、当該白基準板の読取データに基づいて利得補正とシェーディング補正とを行うことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記補正手段は、前記白基準板を読み取った直後に前記背景板を読み取った読取データと前記原稿を読み取る直前に前記背景板を読み取った読取データとの比と前記白基準板の読取データとに基づいて利得補正とシェーディング補正とを行うことを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
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