JP2000150996A - パルスレーザ用電源装置 - Google Patents

パルスレーザ用電源装置

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JP2000150996A
JP2000150996A JP10320774A JP32077498A JP2000150996A JP 2000150996 A JP2000150996 A JP 2000150996A JP 10320774 A JP10320774 A JP 10320774A JP 32077498 A JP32077498 A JP 32077498A JP 2000150996 A JP2000150996 A JP 2000150996A
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saturable reactor
pulse
saturable
peaking
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Yasufumi Kawasuji
康文 川筋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パルス幅が短か過ぎずピーク出力が大き過ぎな
いパルスレーザ光を簡単な構成によって得ることができ
るようにする。 【解決手段】可飽和リアクトルALn1〜ALn2と転送元
コンデンサCn1,Cn2の直列回路を複数個前記ピーキン
グコンデンサCpに並列に接続するとともに、前記複数
の過飽和リアクトルALn1〜ALn2を磁気結合し、かつ
これら複数の可飽和リアクトルALn1〜ALn2の飽和後
インダクタンスL1,L2を異ならせるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ用パルス
放電に利用される磁気スイッチ(可飽和リアクトル)を
用いたパルスレーザ用電源装置に関し、特にレーザパル
スの1パルス当たりのエネルギーを下げることなくパル
スレーザのピーク出力を下げるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】高出
力パルスレーザや加速器用のパルス電源装置として、
近年、サイラトロン、GTOなどの主スイッチの耐久性
の向上のために磁気パルス圧縮回路を使用したものが用
いられることが多い。
【0003】図12はパルスレーザのパルス電源に用い
られる一般的な容量移行型の磁気パルス圧縮装置の等価
回路を示すもので、図13は図12の回路各部における
電圧及び電流の波形例を示すものである。
【0004】この図12の放電回路は、可飽和リアクト
ルから成る3個の磁気スイッチAL0〜AL2の飽和現象
を利用した2段の磁気パルス圧縮回路である。
【0005】図12においては、まず、コンデンサC0
に、磁気スイッチAL0、コイルL1を介して高電圧電源
HVからの電荷をチャージしておく。
【0006】この後、パルスレーザ発振の繰り返し周波
数に同期してオンになるパルス発振同期信号(トリガ信
号)TRが入力されると、この時点で主スイッチSWが
オンにされる(図10時刻t0)。主スイッチSWがオ
ンになると、主スイッチSWの電位VSWが0に急激に下
がり、この後磁気スイッチAL0の両端電圧であるコン
デンサC0と主スイッチSWの電圧差VC0−VSWの時間
積(電圧VC0の時間積分値)S0が磁気スイッチAL0の
設定特性で決まる限界値に達すると、この時点t1にお
いて磁気スイッチAL0は飽和し、コンデンサC0、磁気
スイッチAL0、主スイッチSW、コンデンサC1のルー
プに電流パルスi0が流れる。
【0007】この電流パルスi0が流れ始めてから0に
なる(時刻t2)までの時間δ0、即ちコンデンサC0か
らコンデンサC1に電荷が完全に移行されるまでの電荷
転送時間δ0は、主スイッチSWなどによる損失を無視
すれば、磁気スイッチAL0の飽和後インダクタンス、
コンデンサC0、コンデンサC1の各容量によって決定さ
れる。
【0008】一方、コンデンサC1の電圧VC1の時間積
S1が磁気スイッチAL1の設定特性で決まる限界値に達
すると、この時点t3において磁気スイッチAL1は飽和
し、低インダクタンスとなる。これにより、コンデンサ
C1、コンデンサC2、磁気スイッチAL1のループに電
流パルスi1が流れる。この電流パルスi1は、コンデン
サC1、C2の容量および磁気スイッチAL1の飽和後イ
ンダクタンスによって決定される所定の転送時間δ1を
経由した後、時刻t4で0になる。
【0009】また、コンデンサC2の電圧VC2の時間積
S2が磁気スイッチAL2の設定特性で決まる限界値に達
すると、この時点t5において磁気スイッチAL2は飽和
し、これにより、コンデンサC2、ピーキングコンデン
サCP、磁気スイッチAL2のループに電流パルスi2が
流れる。
【0010】その後、ピーキングコンデンサCpの電圧
VCpは充電の進展とともに上昇し、この電圧VCpが所定
の主放電開始電圧に達すると、この時点t6において主
電極10間のレーザガスが絶縁破壊されて主放電が開始
される。この主放電によってレーザ媒質が励起され、数
nsec後にレーザ光が発生される。
【0011】この後、主放電によってピーキングコンデ
ンサCpの電圧は急速に低下し、所定時間経過後に充電
開始前の状態に戻る。
【0012】このような放電動作が、トリガ信号TRに
同期した主スイッチSWのスイッチング動作によって繰
り返し行われることにより、所定の繰り返し周波数(パ
ルス発振周波数)でのパルスレーザ発振が行われる。
【0013】また、この場合、磁気スイッチおよびコン
デンサで構成される各段の電荷転送回路のインダクタン
スが後段にいくにつれ小さくなるように設定されている
ので、電流パルスi0〜i2のピーク値が順次高くなりか
つその通電幅も順次狭くなるようなパルス圧縮動作が行
われ、この結果主電極6間に短時間での強い放電が得ら
れることになる。
【0014】ところで、上記のような磁気パルス圧縮に
よってパルス圧縮率を高めすぎると、パルス幅の短いピ
ーク出力の大きなパルスレーザ光が得られる反面、この
ような短パルス幅で高出力のパルスレーザ光によって ・レーザ共振器内に設けられた光学部品の耐久性が悪く
なる ・ラウンドトリップ回数(レーザ光の共振器での往復回
数)が減少する ・ラウンドトリップ回数の減少により狭帯域化光学素子
への入射回数が減り、狭帯域化効率が落ちる などの種々の不具合が発生する。そこで、昨今はこれと
は逆にパルス幅が短か過ぎずピーク出力が大き過ぎない
パルスレーザ光のほうが要望されることが多い。パルス
レーザ光のピーク出力を下げるとはいってもパルス幅が
長くなるので、レーザパルスの1パルス当たりのエネル
ギーがパルス幅の短いピーク出力の大きなパルスレーザ
光に比べ小さくなることはない。
【0015】しかし、上記従来技術では、コンデンサC
2からピーキングコンデンサCpに一度に全ての電荷を電
流パルスi2として転送するようにしているので、パル
スレーザ光の発光強度、発光時間は電流パルスi2のみ
の電荷転送時間およびピーク値によって一義的に決まっ
てしまい、これを微調整することが難しい。また、上記
従来技術では、コンデンサC2からピーキングコンデン
サCpに転送された電荷は放電によってそのほとんどが
消費されてしまい、レーザ発光が開始された後もピーキ
ングコンデンサCpに電荷が転送されることはないの
で、レーザパルスのパルス幅を長くする上で、回路的に
自ずと限界があった。
【0016】この発明はこのような実情に鑑みてなされ
たもので、パルス幅が短か過ぎずピーク出力が大き過ぎ
ないパルスレーザ光を簡単な構成によって得ることがで
きるパルスレーザ用電源装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用効果】請求項1に
対応する発明では、レーザ媒質中に設けられるパルスレ
ーザ用放電電極と、この放電電極に並列に接続されてい
るピーキングコンデンサと、このピーキングコンデンサ
に並列接続されている可飽和リアクトルと転送元コンデ
ンサの直列回路とを具え、転送元コンデンサに充電され
た電荷を可飽和リアクトルの磁気飽和現象を利用してピ
ーキングコンデンサに転送する事により前記放電電極間
でパルス放電を行なうことで、レーザ媒質を励起してパ
ルスレーザを発生させるパルスレーザ用電源装置におい
て、前記可飽和リアクトルと転送元コンデンサの直列回
路を複数個前記ピーキングコンデンサに並列に接続する
とともに、前記複数の過飽和リアクトルを磁気結合し、
かつこれら複数の可飽和リアクトルの飽和後インダクタ
ンスを異ならせるようにしている。
【0018】この請求項1の発明では、磁気パルス圧縮
回路における最終段の電荷転送回路に含まれる可飽和リ
アクトルと転送元コンデンサの直列回路を複数個前記ピ
ーキングコンデンサに並列に接続するとともに、前記複
数の過飽和リアクトルを磁気結合し、かつこれら複数の
可飽和リアクトルの飽和後インダクタンスを異ならせる
ようにしており、複数の転送元コンデンサに充電された
電荷は、各転送元コンデンサに直列接続された可飽和リ
アクトルが飽和すると、ピーキングコンデンサに電荷転
送を開始する。そして、この請求項1の発明では、これ
ら複数の可飽和リアクトルは、磁気結合されているた
め、各種のばらつき要因によって可飽和リアクトルが飽
和する前に、各可飽和リアクトルを流れる電流の変化に
多少のばらつきがあったとしても、これら複数の可飽和
リアクトルの飽和タイミングが一致し、これらの複数の
可飽和リアクトルが介在する電荷転送の開始のタイミン
グを揃えることができる。
【0019】また、各可飽和リアクトルの飽和後インダ
クタンスを異ならせるようにしているので、各転送元コ
ンデンサからピーキングコンデンサへの電荷転送の際の
電荷転送時間が各ルート別に異なるようになり、短時間
で転送される電荷と比較的長い時間で転送される電荷な
ど転送時間の異なる各種電荷を発生させることができ
る。
【0020】したがってこの請求項1の発明によれば、
ピーキングコンデンサに転送された電荷によって放電が
開始されてレーザ光が発光している最中にも他のルート
からピーキングコンデンサに電荷が転送されるような現
象が発生し、これによりレーザ光の発光時間を延ばすこ
とができ、またその単位時間当たりの発光強度を減少さ
せることができる。このようにこの発明では、パルス幅
が短か過ぎずピーク出力が大き過ぎないパルスレーザ光
を簡単な構成によって得ることができる。
【0021】請求項2の発明では、請求項1の発明に対
し、前記可飽和リアクトルに直列接続され、前記転送元
コンデンサからピーキングコンデンサへの電荷転送方向
を導通方向とするダイオードを更に設け、前記複数の転
送元コンデンサには予め充電を行っておくようにしたこ
とを特徴とする。
【0022】この請求項2の発明では、前記複数の転送
元コンデンサには予め充電を行うようにしているので、
転送元コンデンサからピーキングコンデンサへの電荷転
送時、ピーキングコンデンサの電位は転送元コンデンサ
の電位よりも低いため、転送元コンデンサから可飽和リ
アクトルを介してピーキングコンデンサへ電荷が漏れ
ず、ピーキングコンデンサへの電荷転送開始後に、ピー
キングコンデンサの電位が転送元コンデンサの電位と等
しくなった時点からピーキングコンデンサから可飽和リ
アクトルを介して電荷が漏れるために、ピーキングコン
デンサへのエネルギー転送開始時点におけるピーキング
コンデンサの電位降下量が極めて小さくなる。この結
果、ピーキングコンデンサに転送されるエネルギー量を
正確に把握することができ、レーザ放電部に供給される
エネルギーを精度良く制御することができる。
【0023】また、この請求項2の発明では、ダイオー
ドの導通方向がエネルギー転送方向であるため、ピーキ
ングコンデンサへの充電を効果的に阻止することができ
るとともに、ダイオードの導通方向はピーキングコンデ
ンサからレーザ放電部にエネルギー供給後残余のエネル
ギーが転送元コンデンサなどの前段側のコンデンサに回
生される方向に一致するため、次のパルス発振のための
充電のエネルギー消費が各段に減少する。しかも、この
発明では、ピーキングコンデンサからレーザ放電部にエ
ネルギー供給後に残余のエネルギーによって生じる共振
が効果的に抑制され、またこの共振の終了状態もピーキ
ングコンデンサの電位を常に負の電位を持たせて終了す
ることとなるために、この点からも安定したレーザ出力
制御が可能になる。
【0024】請求項3の発明では、レーザ媒質中に設け
られるパルスレーザ用放電電極と、この放電電極に並列
に接続されているピーキングコンデンサと、このピーキ
ングコンデンサに並列接続されている可飽和リアクトル
と転送元コンデンサの直列回路とを具え、転送元コンデ
ンサに充電された電荷を可飽和リアクトルの磁気飽和現
象を利用してピーキングコンデンサに転送する事により
前記放電電極間でパルス放電を行なうことで、レーザ媒
質を励起してパルスレーザを発生させるパルスレーザ用
電源装置において、前記可飽和リアクトルを複数個の可
飽和リアクトルの並列回路に分割するとともに、これら
複数の過飽和リアクトルを磁気結合し、かつこれら複数
の可飽和リアクトルの飽和後インダクタンスを異ならせ
るようにしたことを特徴としている。
【0025】この請求項3の発明では、磁気パルス圧縮
回路における最終段の電荷転送回路に含まれる可飽和リ
アクトルと転送元コンデンサの直列回路のうち可飽和リ
アクトルを複数個の可飽和リアクトルの並列回路に分割
するとともに、前記複数の過飽和リアクトルを磁気結合
し、かつこれら複数の可飽和リアクトルの飽和後インダ
クタンスを異ならせるようにしており、転送元コンデン
サに充電された電荷は、複数の並列接続された可飽和リ
アクトルを介してピーキングコンデンサに転送される。
そして、この場合、これら複数の可飽和リアクトルは、
磁気結合されているため、前述したように、これら複数
の可飽和リアクトルの飽和タイミングが一致し、これら
の複数の可飽和リアクトルが介在する電荷転送の開始の
タイミングを揃えることができる。また、これら複数の
可飽和リアクトルの飽和後インダクタンスを異ならせる
ようにしているので、転送元コンデンサからピーキング
コンデンサへの電荷転送の際の電荷転送時間が各ルート
別に異なるようになり、短時間で転送される電荷と比較
的長い時間で転送される電荷など転送時間の異なる各種
電荷を発生させることができる。
【0026】したがってこの請求項3の発明によれば、
ピーキングコンデンサに転送された電荷によって放電が
開始されてレーザ光が発光している最中にも他のルート
からピーキングコンデンサに電荷が転送されるような現
象が発生し、これによりレーザ光の発光時間を延ばすこ
とができ、またその単位時間当たりの発光強度を減少さ
せることができる。このようにこの発明では、パルス幅
が短か過ぎずピーク出力が大き過ぎないパルスレーザ光
を簡単な構成によって得ることができる。
【0027】請求項4の発明では、請求項3の発明に対
し、前記可飽和リアクトルに直列接続され、前記転送元
コンデンサからピーキングコンデンサへの電荷転送方向
を導通方向とするダイオードを更に設け、前記転送元コ
ンデンサには予め充電を行っておくようにしたことを特
徴としている。
【0028】したがって、この発明では、請求項2と同
様の効果を得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施形態を添付図
面に従って詳細に説明する。
【0030】図1はこの発明の一実施形態を示す等価回
路図である。この図1においては、磁気パルス圧縮回路
における最終段の圧縮回路回路部分のみを示している。
この磁気パルス圧縮回路は、例えばエキシマレーザなど
のパルスガスレーザの放電電極に高電圧を印加するため
の電源回路として用いられる。
【0031】この実施形態において、放電電極10に
は、ピーキングコンデンサCpが並列接続されている。
このピーキングコンデンサCpに対し、可飽和リアクト
ルALn1と転送元コンデンサCn1との直列回路と、可飽
和リアクトルALn2と転送元コンデンサCn2との直列回
路とが並列に接続されている。2つの転送元コンデンサ
Cn1およびCn2は、ピーキングコンデンサCpに電荷を
転送するもので、これらコンデンサCn1およびCn2に
は、その前段の図示しないコンデンサから電荷が同時に
転送されるものとする。すなわち、転送元コンデンサC
n1およびCn2の電圧は、全く同じように変化する。転送
元コンデンサCn1およびCn2の容量は同じとする。
【0032】一方、並列接続された2つの可飽和リアク
トルALn1,ALn2は、密に磁気結合されており、した
がってこれらの飽和タイミングは同時になる。
【0033】磁気結合の手法としては、例えば、第2図
に示すように、2つの可飽和リアクトルALn1,ALn2
の各巻線11,12を共通の1つのコア13に巻回す
る。
【0034】可飽和リアクトルにおいては、可飽和リア
クトルに電圧が印加されたとしても最初はコアの透磁率
が極めて大きいため巻き線のインダクタンスも充分大き
く、このため巻き線を流れる電流は極めてゆっくり増え
ていく。この電流が作る磁束がコアの飽和磁束密度を超
えたときコアは飽和し、これによりコアの透磁率が急激
に小さくなって巻き線を流れる電流が一気に増加する。
この時点が可飽和リアクトルの飽和時点(オン時点)で
ある。
【0035】この実施形態では、同一のコア13を用い
て同一段の複数の可飽和リアクトルを構成しているため
に、各種のばらつき要因によってコアが飽和する前に、
巻き線11、12を流れる電流の変化に多少のばらつき
があったとしても、これら同一段の複数の可飽和リアク
トルの飽和タイミングが一致し、これらの可飽和リアク
トルALn1,ALn2が介在する電荷転送の開始のタイミ
ングを揃えることができる。
【0036】磁気結合の他の手法として、図3に示すよ
うな手法もある。
【0037】この図3の場合は4個の可飽和リアクトル
を磁気結合するようにしている。すなわちこの手法で
は、複数(この場合4個)のコア20〜23を用い、2
つのコアに跨って各可飽和リアクトルの巻き線25〜2
8を巻回するようにしている。図3に付した矢印のうち
巻き線に平行して付した矢印は電流の向きを示してお
り、各コア20〜23中に示した矢印は、各巻き線によ
って作られる磁界の向きを示している。ここで、これら
の磁界の向きは、反時計方向→時計方向→反時計方向と
いうように1個単位に逆向きになるようにコイルの巻き
方向および電流の向きを調整する必要がある。また、こ
のような1個単位に逆向きの磁界を実現するためには、
コアの個数は偶数であることが必要となる。
【0038】図3において、各巻き線25〜28に電圧
が印加されると、各コア20〜23の巻き線には、各巻
き線を流れる電流を打ち消すように電圧が発生し、これ
が電流の増加を抑える。最初は各コア20〜23の透磁
率が極めて大きいため巻き線のインダクタンスも充分大
きく、このため巻き線を流れる電流は極めてゆっくり増
えていく。この電流増加によって各コア20〜23の磁
束密度も増加し、同じように飽和に近づいていく。そし
て、電流が作る磁束がコアの飽和磁束密度を超えたとき
コアは飽和する。
【0039】仮に1つのコア20が飽和に達したとする
と、このコア20に巻回されている巻き線25および2
8を流れる電流が急激に増加する。これらの電流増加に
よってコア20に隣接しているコア21および23の磁
束密度も急激に増加し、これによってコア21及び23
も直ちに飽和する。
【0040】この結果、コア21及び23に巻回されて
いる巻き線26および27を流れる電流が急激に増加す
る。
【0041】そして、これらの電流増加によって残るコ
ア22も直ちに飽和する。
【0042】このようにして、4個のコアのうちのどれ
が先に飽和したとしても、残り3個のコアも直ちに飽和
することになり、これら4個の可飽和リアクトルの飽和
タイミングを一致させることが可能になる。
【0043】つぎに、図1において、磁気結合された2
つの可飽和リアクトルALn1,ALn2は、それらの飽和
後インダクタンスL1,L2を異ならせるようにしてい
る。この場合、L1<L2とする。
【0044】このような図1に示す回路においては、転
送元コンデンサCn1およびCn2は同容量であり、これら
転送元コンデンサCn1およびCn2の両端電圧はほぼ同じ
ように変化する。また、可飽和リアクトルALn1,AL
n2は、同じ値の電圧時間積によって飽和するようそれら
の飽和特性が設定されている。
【0045】したがって、可飽和リアクトルALn1,A
Ln2は、基本的には同時点で飽和する。しかも、可飽和
リアクトルALn1,ALn2は、前述した手法によって磁
気結合されているので、各種のばらつき要因によって各
可飽和リアクトルALn1,ALn2を流れる電流の変化に
多少のばらつきがあったとしても、これら可飽和リアク
トルALn1,ALn2の飽和タイミングが一致する。した
がって、転送元コンデンサCn1からピーキングコンデン
サCpへの電荷転送開始タイミングと、転送元コンデン
サCn2からピーキングコンデンサCpへの電荷転送開始
タイミングとをほぼ完全に一致させることができる。
【0046】また、図1に示す回路においては、可飽和
リアクトルALn1の飽和後インダクタンスL1より可飽
和リアクトルALn2の飽和後インダクタンスL2のほう
を大きく設定している。したがって、この場合、転送元
コンデンサCn1から可飽和リアクトルALn1を介してピ
ーキングコンデンサCpへ転送される電荷I1の転送時間
τ1より転送元コンデンサCn2から可飽和リアクトルA
Ln2を介してピーキングコンデンサCpへ転送される電
荷I2の転送時間τ2のほうが長くなる。
【0047】このように、図1の回路においては、図4
に示すように、短時間で転送される電流パルスI1と、
比較的長時間をかけて転送される電流パルスI2とを、
それらの転送開始タイミングを同じにして発生させるこ
とができる。
【0048】この実施形態によれば、図4に示すよう
に、ピーキングコンデンサCpの電圧Vcpは電流I1と電
流I2の合成電流によって充電の進展とともに上昇す
る。そして、この電圧Vcpが所定の主放電開始電圧に達
すると、主電極10間のレーザガスが絶縁破壊されて放
電が開始される。この主放電によってレーザ媒質が励起
され、レーザ光が発生される。この後、主放電によって
ピーキングコンデンサCpの電圧は急速に低下し、共振
を経た後充電開始前の状態に戻る。
【0049】ここで、長時間をかけて転送される電流パ
ルスI2は、レーザ発振が開始された後のレーザ光が発
光している最中にも、依然ピーキングコンデンサCpに
転送され続けている。したがって、この図1の回路で
は、レーザ光が発生された後もピーキングコンデンサC
pにエネルギーを供給する状態を作り出すことができ、
これによりレーザ光の発光時間を延ばすことができ、ま
たその単位時間当たりの発光強度を減少させることがで
きる。
【0050】図5はこの発明の他の実施形態を示すもの
である。この実施形態においては、最終段の電荷転送回
路中の可飽和リアクトルALn1,ALn2のみをピーキン
グコンデンサCpに対し2個並列に接続しており、転送
元コンデンサCnは従来通り1個のままとしている。
【0051】この実施形態においても、並列接続された
2個の可飽和リアクトルALn1,ALn2は先の実施形態
と同様磁気結合しており、また2個の可飽和リアクトル
ALn1,ALn2の各飽和後インダクタンスL1,L2を異
なる値に設定している。したがって、この実施形態にお
いても、2個の可飽和リアクトルALn1,ALn2を介し
た2つのルートの転送元コンデンサCnからピーキング
コンデンサCpへの電荷転送の開始タイミングは同時と
なり、また各2つのルートの電荷転送時間はそれぞれ異
なる値となる。
【0052】したがって、この実施形態においても先の
図4に示したものとほぼ同じ電荷転送状態を発生させる
ことができ、これによりレーザ光の発光時間を延ばすこ
とができ、またその単位時間当たりの発光強度を減少さ
せることができる。
【0053】図6はこの発明の更に他の実施形態を示す
ものである。
【0054】この実施形態においては、先の図5に示し
た回路において、各可飽和リアクトルALn1,ALn2に
それぞれ直列接続されるダイオードD1,D2を追加する
ようにしている。ただし、先の図1または図5に示した
実施形態の電荷転送の手法は先の図12に示したものと
同様であるが、図6の回路の場合は、電荷転送の手法が
先の図12の場合と異なっているので、図6の回路の基
本的な電荷転送動作を図7および図8を用いて説明す
る。
【0055】図7においては、最終段のLC回路の可飽
和リアクトルおよびコンデンサを複数の並列回路には分
割してはいない。
【0056】図7に示す磁気パルス圧縮回路では、スイ
ッチ素子SWと、直列接続された可飽和リアクトルSL
1およびコンデンサC1とがそれぞれ充電用直流電源HV
に並列接続される。また、直列接続された可飽和リアク
トルSL2およびコンデンサC2はコンデンサC1に並列
接続される。さらに、直列接続された可飽和リアクトル
SL3、ダイオードD1およびピーキングコンデンサCp
はコンデンサC2に並列接続される。また、レーザ放電
部10がピーキングコンデンサCpに並列接続される。
この場合、ダイオードD1はピーキングコンデンサCpか
ら可飽和リアクトルSL3への方向を導通方向としてい
る。即ち、ダイオードD1は、パルス圧縮転送時におけ
るエネルギー転送方向を導通方向としている。
【0057】この図7の磁気パルス圧縮回路の動作を図
8のタイムチャートを用いて説明する。
【0058】まず、図7において、充電用直流電源HV
によって印加される直流高電圧によってコンデンサC1
およびコンデンサC2が充電される。コンデンサC1に
は、可飽和リアクトルSL1を介して充電され、コンデ
ンサC2には、可飽和リアクトルSL1,SL2を介して
充電される。この充電は、可飽和リアクトルSL1,S
L2が飽和しなくても十分な時間をかけて直流高電圧を
印加することによって実現できる。電流の急激な変動が
ない場合、インダクタンスは小さくなるからである。一
方、ピーキングコンデンサCpは充電されない。ダイオ
ードD1によってピーキングコンデンサCpへの電荷移動
が阻止されるからである。
【0059】従って、図8に示すように、充電が完了し
た段階におけるコンデンサC1,C2の端子電圧VC1,V
C2はそれぞれ+Eボルト(点P1)、ピーキングコンデ
ンサCpの端子電圧Vcpは0ボルト(点P2)となって
いる。
【0060】その後、主スイッチSWをオンにするとコ
ンデンサC1に蓄積された電荷の転送が開始される。す
なわち、スイッチ素子SWのオンによって可飽和リアク
トルSL1の端子電圧が急激に増大し、この後この電圧
時間積が可飽和リアクトルSL1の飽和限界に達すると
可飽和リアクトルSL1は飽和し、可飽和リアクトルS
L1のインダクタンスが急激に減少してオン状態とな
る。
【0061】この結果、コンデンサC1に蓄積された電
荷は電流I1として流れ、コンデンサC1の極性が反転す
る。すなわち、図8に示すようにコンデンサC1の端子
電圧VC1は+Eボルトから−Eボルトに変化する。この
コンデンサC1の極性反転の期間T1において、コンデ
ンサC2に蓄積されていた電荷は、可飽和リアクトルS
L1,SL2間の電圧降下によって可飽和リアクトルSL
2がオフ状態であるにもかかわらず、可飽和リアクトル
SL1を介して放電し、またコンデンサC2、リアクトル
SL2、コンデンサC1を経て放電して、微小な電圧降下
が生じる(点P3)。
【0062】その後、コンデンサC1の極性反転による
電荷転送終了直後に可飽和リアクトルSL2がオンとな
り、極性反転によって転送されてコンデンサC1に蓄積
された電荷およびコンデンサC2に蓄積された電荷が電
流I2として流れ、コンデンサC2の極性が反転されると
ともに、コンデンサC1の電荷がコンデンサC2に転送さ
れる。コンデンサC1とコンデンサC2との容量比が3:
1のときには、図8に示すように、コンデンサC1の端
子電圧VC1は−Eボルトから0ボルトとなり、コンデン
サC2の端子電圧VC2はほぼ+Eボルトから−Eボルト
に変化する。このコンデンサC1からコンデンサC2への
電荷転送およびコンデンサC2の極性反転の期間T2にお
いて、ピーキングコンデンサCpの電荷は、ダイオード
D1および可飽和リアクトルSL3を介して漏れることに
なるが、可飽和リアクトルSL2がオンになった時点で
は、可飽和リアクトルSL3の電位に対して可飽和リア
クトルSL2の電位の方が高いため、ピーキングコンデ
ンサCpの電荷は漏れない。そして、可飽和リアクトル
SL2と可飽和リアクトルSL3との電位が同じとなった
時点P5から、ピーキングコンデンサCpの電荷の漏れ
が開始する。この結果、ピーキングコンデンサCpの漏
れ電荷による端子電圧Vcpの電圧降下ΔVの値は、可飽
和リアクトルSL2がオンとなる時点P4から電荷漏れ
が開始した場合の電圧降下ΔV1の値に比較して半減あ
るいはそれ以下の微小な値となる。これにより、ピーキ
ングコンデンサCpに電荷が転送される前のピーキング
コンデンサCpの端子電圧Vcpの値は0ボルト近傍に効
果的に抑えられることになる。
【0063】ここで、通常、レーザ放電部10からのレ
ーザ発振出力を制御する場合、レーザ放電部10に対す
る印加電圧を制御することが行われるが、この図7の電
荷転送方式によれば、上述したようにレーザ放電部10
に供給すべきピーキングコンデンサCpからの印加電圧
量、電荷量等のエネルギー量を正確に把握することがで
き、精度の高い、安定したパルスレーザ出力に制御する
ことが可能となる。
【0064】その後、コンデンサC2への電荷転送終了
直後に可飽和リアクトルSL3がオンとなり、コンデン
サC2に蓄積された電荷が電流I3として流れ、コンデン
サC2の電荷がピーキングコンデンサCpに転送される。
このピーキングコンデンサCpに転送された電荷は、電
流I4としてレーザ放電部10に印加され、レーザ放電
部10の放電によってレーザ媒質が励起され、レーザ発
振することになる。レーザ放電部10で消費された電流
以外の残余の電流は、その後レーザ放電部10とピーキ
ングコンデンサCpとの間で数回共振するが、スイッチ
素子SWをオフしておけばその都度ダイオードD1、可
飽和リアクトルSL2,SL3を介し、電流I5としてコ
ンデンサC1,C2に回生される。しかも、ダイオードD
1の整流作用によってダイオードD1を介してコンデンサ
C1,C2に回生された電荷はピーキングコンデンサCp
に戻ることが阻止される。これにより、ピーキングコン
デンサCpに転送された電荷は、レーザ放電部10の放
電に寄与するとともに、残余の電荷は再びコンデンサC
1,C2に回生され、次の充電エネルギーを削減すること
ができ、エネルギー消費効率を非常に大きくすることが
できる。
【0065】図6に示した回路においては、上記図7に
示したような電荷転送を行なう磁気パルス圧縮回路にお
いて、コンデンサC1(図6ではCn)からピーキングコ
ンデンサCpへの電荷転送を行なう最終段の電荷転送回
路中に含まれる可飽和リアクトルALn1,ALn2を複数
個並列に接続し、これら複数の可飽和リアクトルALn
1,ALn2を磁気結合するとともに、これら可飽和リア
クトルにそれぞれ直列にダイオードD1,D2を接続する
ようにしている。すなわち、図6において、コンデンサ
Cnに並列に接続された2つの可飽和リアクトルALn
1,ALn2は、図5の実施例と同様、磁気結合してお
り、またこれら2個の可飽和リアクトルALn1,ALn2
の各飽和後インダクタンスL1,L2を異なる値に設定し
ている。したがって、この実施形態においても、2個の
可飽和リアクトルALn1,ALn2を介した2つのルート
の転送元コンデンサCnからピーキングコンデンサCpへ
の電荷転送の開始タイミングは同時となり、また各2つ
のルートの電荷転送時間はそれぞれ異なる値となる。し
たがって、この実施形態においても先の図4に示したも
のとほぼ同じ電荷転送状態を発生させることができ、こ
れによりレーザ光の発光時間を延ばすことができ、また
その単位時間当たりの発光強度を減少させることができ
る。
【0066】また、この図6の実施形態においては、先
の図7に示した回路と同様の電荷転送を行うと共に、最
終段の電荷転送回路に含まれる複数の可飽和リアクトル
ALn1,ALn2に直列にダイオードD1,D2を接続する
ようにしている。したがって、この実施形態によれば、
先の図7に示した回路と同様の効果を得ることもでき
る。
【0067】なお、最終段の電荷転送回路に接続される
ダイオードは、図9に示すように、並列接続された複数
の可飽和リアクトルALn1,ALn2に対し、共通のダイ
オードDを1つ接続するようにしてもよい。このように
しても、先の図6の実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0068】図10はこの発明の更に他の実施形態を示
すものである。
【0069】この実施形態においては、先の図1に示し
た回路において、各可飽和リアクトルALn1,ALn2に
それぞれ直列接続されるダイオードD1,D2を追加する
ようにしている。ただし、この図10の実施形態におい
ては、電荷転送の手法は、先の図7に示したものと同じ
である。
【0070】この実施形態においても、2つの可飽和リ
アクトルALn1,ALn2は、先の実施形態と同様、磁気
結合しており、またこれら2個の可飽和リアクトルAL
n1,ALn2の各飽和後インダクタンスL1,L2は異なる
値に設定されている。したがって、この実施形態におい
ても、2個の可飽和リアクトルALn1,ALn2を介した
2つのルートの転送元コンデンサCnからピーキングコ
ンデンサCpへの電荷転送の開始タイミングは同時とな
り、また各2つのルートの電荷転送時間はそれぞれ異な
る値となる。したがって、この実施形態においても先の
図4に示したものとほぼ同じ電荷転送状態を発生させる
ことができ、これによりレーザ光の発光時間を延ばすこ
とができ、またその単位時間当たりの発光強度を減少さ
せることができる。
【0071】また、この図10の実施形態においては、
先の図7に示した回路と同様の電荷転送を行うと共に、
最終段の電荷転送回路に含まれる複数の可飽和リアクト
ルALn1,ALn2に直列にダイオードD1,D2を接続す
るようにしている。したがって、この実施形態によれ
ば、先の図7に示した回路と同様の効果を得ることもで
きる。
【0072】なお、図10の回路において、最終段の電
荷転送回路に接続されるダイオードは、図11に示すよ
うに、並列接続された複数の可飽和リアクトルALn1,
ALn2に対し、共通のダイオードDを1つ接続するよう
にしてもよい。このようにしても、先の図10の実施形
態と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す等価回路図。
【図2】磁気結合の1手法を示す図。
【図3】磁気結合の他の手法を示す図。
【図4】図1の実施形態の電流、電圧などのタイムチャ
ート。
【図5】この発明の他の実施形態を示す等価回路図。
【図6】この発明の他の実施形態を示す等価回路図。
【図7】図6の実施形態における電荷転送動作を説明す
る為の等価回路図。
【図8】図7の回路の各部の電圧波形を示すタイムチャ
ート。
【図9】図6の実施形態の変形例を示す等価回路図。
【図10】この発明の他の実施形態を示す等価回路図。
【図11】図10の実施形態の変形例を示す等価回路
図。
【図12】従来技術を示す等価回路図。
【図13】従来技術の電流、電圧などのタイムチャー
ト。
【符号の説明】
C1〜C2,Cn,Cn1〜Cn2…コンデンサ Cp…ピーキングコンデンサ HV…充電電源 SW…主スイッチ AL1,AL2,ALn1,ALn2…可飽和リアクトル 10…放電電極 11,12、25〜28…巻線 13,20〜23…コア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ媒質中に設けられるパルスレーザ用
    放電電極と、この放電電極に並列に接続されているピー
    キングコンデンサと、このピーキングコンデンサに並列
    接続されている可飽和リアクトルと転送元コンデンサの
    直列回路とを具え、転送元コンデンサに充電された電荷
    を可飽和リアクトルの磁気飽和現象を利用してピーキン
    グコンデンサに転送する事により前記放電電極間でパル
    ス放電を行なうことで、レーザ媒質を励起してパルスレ
    ーザを発生させるパルスレーザ用電源装置において、前
    記可飽和リアクトルと転送元コンデンサの直列回路を複
    数個前記ピーキングコンデンサに並列に接続するととも
    に、前記複数の過飽和リアクトルを磁気結合し、かつこ
    れら複数の可飽和リアクトルの飽和後インダクタンスを
    異ならせるようにしたことを特徴とするパルスレーザ用
    電源装置。
  2. 【請求項2】前記可飽和リアクトルに直列接続され、前
    記転送元コンデンサからピーキングコンデンサへの電荷
    転送方向を導通方向とするダイオードを更に設け、前記
    複数の転送元コンデンサには予め充電を行っておくよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載のパルスレーザ用
    電源装置。
  3. 【請求項3】レーザ媒質中に設けられるパルスレーザ用
    放電電極と、この放電電極に並列に接続されているピー
    キングコンデンサと、このピーキングコンデンサに並列
    接続されている可飽和リアクトルと転送元コンデンサの
    直列回路とを具え、転送元コンデンサに充電された電荷
    を可飽和リアクトルの磁気飽和現象を利用してピーキン
    グコンデンサに転送する事により前記放電電極間でパル
    ス放電を行なうことで、レーザ媒質を励起してパルスレ
    ーザを発生させるパルスレーザ用電源装置において、 前記可飽和リアクトルを複数個の可飽和リアクトルの並
    列回路に分割するとともに、これら複数の過飽和リアク
    トルを磁気結合し、かつこれら複数の可飽和リアクトル
    の飽和後インダクタンスを異ならせるようにしたことを
    特徴とするパルスレーザ用電源装置。
  4. 【請求項4】前記可飽和リアクトルに直列接続され、前
    記転送元コンデンサからピーキングコンデンサへの電荷
    転送方向を導通方向とするダイオードを更に設け、前記
    転送元コンデンサには予め充電を行っておくようにした
    ことを特徴とする請求項3記載のパルスレーザ用電源装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100399692C (zh) * 2005-01-21 2008-07-02 大连理工大学 一种高压矩形脉冲电源

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