JP2000149642A - 放電バルブを光源とする車両用灯具 - Google Patents

放電バルブを光源とする車両用灯具

Info

Publication number
JP2000149642A
JP2000149642A JP10313586A JP31358698A JP2000149642A JP 2000149642 A JP2000149642 A JP 2000149642A JP 10313586 A JP10313586 A JP 10313586A JP 31358698 A JP31358698 A JP 31358698A JP 2000149642 A JP2000149642 A JP 2000149642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
reflector
resin
sprayed film
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10313586A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Tamura
新一 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichikoh Industries Ltd
Original Assignee
Ichikoh Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichikoh Industries Ltd filed Critical Ichikoh Industries Ltd
Priority to JP10313586A priority Critical patent/JP2000149642A/ja
Publication of JP2000149642A publication Critical patent/JP2000149642A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手軽な方法で、安価に且つ確実に電磁波を遮
断することのできる放電バルブを光源とする車両用灯具
を提供する。 【解決手段】 灯具ハウジング2内にリフレクタ23が
配設され、該リフレクタ23の内部に光源としての放電
バルブ4が配設された車両用灯具T1において、前記リ
フレクタの本体23aを樹脂製とし、その外面に金属溶
射膜23bを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の前照灯に
用いて好適な車両用灯具に係り、特に、放電バルブ(H
IDバルブ等)による電磁波の影響を防止するようにし
た放電バルブを光源とする車両用灯具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の前照灯として、発光効率
及び演色性が良好で寿命の長い放電バルブを光源とする
車両用灯具の適用が検討されている。この種の灯具で
は、放電バルブで発生する電磁波が外部に放射される
と、自動車の各種電子装置にノイズとして影響を与える
ので、その影響を防止する手段を講じる必要がある。
【0003】図4の車両用灯具M1では、前面にレンズ
1を配した灯具ハウジング2の内部に、電磁シールド性
能を兼ね備えた金属製のリフレクタ3を配設し、該リフ
レクタ3の内部に光源としての放電バルブ4を配設して
いる。符号7はケーブルであり、符号8は高電圧を発生
する変圧器である。
【0004】この車両用灯具M1の場合、金属製のリフ
レクタ3で電磁波対策を行っているが、金属製のリフレ
クタ3は重くてコストが高い上に、形状が制限されると
いう難点がある。
【0005】図5の車両用灯具M2では、その難点を解
消するために、リフレクタ13を樹脂製とし、そのリフ
レクタ13の背後に、電磁波対策として金属のカバー1
4を新たに配している。その他の構成は図4のものと同
様である。
【0006】しかし、金属カバー14を新たに配する
と、部品点数が増えて、やはりコストアップになる。
【0007】一方、特開平5−101703号公報に
は、樹脂材によって構成したリフレクタの表面に金属を
蒸着することで、放電バルブの電磁波をシールドする技
術が開示されている。
【0008】更に、特開平9−320306号公報に
は、リフレクタや灯具ハウジングの表面に金属をメッキ
することで、放電バルブの電磁波をシールドする技術が
開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報に開示され
ている技術によれば、リフレクタを金属で構成した場合
の欠点と、リフレクタの背後に新たに金属カバーを配す
る場合の欠点を共に解消することができる。
【0010】しかし、蒸着やメッキによって金属の薄膜
を樹脂材の表面に形成する方法は、いずれも薄膜を形成
するのに大がかりな専用装置が必要であり、結局、コス
トがアップする問題がある。また、蒸着やメッキによる
方法は、金属膜厚をせいぜいミクロンオーダー程度にし
か形成できないため、十分な電磁シールド性能を発揮で
きない恐れもある。
【0011】本発明は、上記事情を考慮し、手軽な方法
で、安価に且つ確実に電磁波を遮断することのできる放
電バルブを光源とする車両用灯具を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、灯具
ハウジング内にリフレクタが配設され、該リフレクタの
内部に光源としての放電バルブが配設された車両用灯具
において、前記リフレクタの本体を樹脂製とし、その外
面に金属溶射膜を形成したことを特徴としている。
【0013】この発明では、リフレクタの本体を樹脂製
とし、その本体の外面に金属溶射膜を形成しているの
で、リフレクタ全部を金属で作る場合と比べて重量を軽
くすることができるし、別の金属カバーも不要であるか
ら、部品の増加も無くせる。
【0014】また、金属の溶射は、溶融状態に加熱した
金属材料を素材表面に吹き付けるだけであるから、蒸着
やメッキと違って、大がかりな専用装置を使用せずに手
軽に実施することができる。
【0015】しかも、金属溶射膜は蒸着やメッキと違
い、膜厚をミリオーダーで作ることができるので、十分
に高い電磁波シールド性能を発揮することができる。
【0016】また、厚い金属溶射膜によってリフレクタ
自体が補強されることにもなるので、蒸着やメッキと違
って、リフレクタの強度を高めることができ、リフレク
タの本体を構成する樹脂材の減量化も可能となる。
【0017】請求項2の発明は、灯具ハウジング内にリ
フレクタが配設され、該リフレクタの内部に光源として
の放電バルブが配設された車両用灯具において、前記灯
具ハウジングの本体を樹脂製とし、その内面または外面
の少なくとも一方に金属溶射膜を形成したことを特徴と
する。
【0018】この発明では、灯具ハウジングの本体を樹
脂製とし、その本体の内面または外面の少なくとも一方
に金属溶射膜を形成しているので、リフレクタや灯具ハ
ウジングを金属で作る場合と比べて重量を軽くすること
ができるし、別の金属カバー等も不要であるから、部品
の増加も無くせる。
【0019】また、金属の溶射は、溶融状態に加熱した
金属材料を素材表面に吹き付けるだけであるから、蒸着
やメッキと違って、大がかりな専用装置を使用せずに手
軽に実施することができる。
【0020】しかも、金属溶射膜は蒸着やメッキと違
い、膜厚をミリオーダーで作ることができるので、十分
に高い電磁波シールド性能を発揮することができる。ま
た、厚い金属溶射膜によって灯具ハウジング自体が補強
されることにもなるので、蒸着やメッキと違って、灯具
ハウジングの強度を高めることができ、灯具ハウジング
の本体を構成する樹脂材の減量化も可能となる。
【0021】また、特に灯具ハウジングの外面に金属溶
射膜を形成した場合は、車体に灯具を取り付けるだけ
で、金属溶射膜を容易にアースすることができるという
利点も得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0023】図1は、第1実施形態の車両用灯具T1の
断面図である。この車両用灯具T1では、前面にレンズ
1を配した灯具ハウジング2の内部に、電磁シールド機
能を備えた樹脂製のリフレクタ23を配設し、該リフレ
クタ23の内部に、光源としての放電バルブ4を配設し
ている。符号7はケーブル、符号8は高電圧を発生する
変圧器である。
【0024】この場合のリフレクタ23は、リフレクタ
本体23aを、内面鏡面加工した樹脂製のものとし、そ
の外面に金属溶射膜23bを形成したものである。溶射
金属はシールド性を有する金属であれば種類を問わない
が、例えば、銅、銀、金、アルミニウム等が採用可能で
ある。
【0025】金属の溶射は、溶融状態に加熱した金属材
料を素材表面に吹き付けて行い、膜厚を、例えばミリオ
ーダーに形成することにより、リフレクタ本体23aを
金属溶射膜23bで補強するようにしている。
【0026】なお、金属溶射膜23bを形成する範囲
は、リフレクタ本体23aの外面全部に設定することが
望ましいが、リフレクタ本体23aの形状によっては、
一部分であってもよい。
【0027】この車両用灯具T1では、リフレクタ23
の外面に、蒸着やメッキでは困難な厚さ(ミクロンオー
ダーの厚さではなくミリオーダーの厚さ)の金属溶射膜
23bを形成しているので、高い電磁シールド性能を発
揮することができる。
【0028】また、膜厚の大きい金属溶射膜23bによ
って、樹脂でできたリフレクタの本体23a部分を補強
しているので、軽量化のために主要部分を樹脂製としな
がらも、リフレクタ23の強度を高くすることができ
る。
【0029】また、蒸着やメッキと違って金属の溶射で
シールド膜を形成するので、大がかりな専用装置を使用
せずに手軽に実施することができる。
【0030】図2は本発明の第2実施形態の車両用灯具
T2の断面を示す。
【0031】前記第1実施形態の車両用灯具T1では、
リフレクタ23に電磁シールド用の金属溶射膜23bを
形成した場合を示したが、この第2実施形態の車両用灯
具T2では、リフレクタ13には電磁シールド用の膜を
形成せずに、灯具ハウジング32の樹脂でできた本体3
2aの外面に、電磁シールド用の膜として、ミリオーダ
ーの金属溶射膜32bを形成している。その他の構成は
第1実施形態と同様である。
【0032】この車両用灯具T2の場合も、灯具ハウジ
ング32の外面に、蒸着やメッキでは困難な厚さの金属
溶射膜32bを形成しているので、高い電磁シールド性
能を発揮することができる。
【0033】また、膜厚の大きい金属溶射膜32bによ
って、樹脂でできた灯具ハウジングの本体32a部分を
補強しているので、軽量化のために主要部分を樹脂製と
しながらも、灯具ハウジング32の強度を高くすること
ができる。また、大がかりな専用装置を使用せずに手軽
に実施することができるのは、第1実施形態と同じであ
る。
【0034】また、このように灯具ハウジング32の外
面に金属溶射膜32bを形成した場合は、車体に灯具T
2を取り付けるだけで、金属溶射膜32bを容易にアー
スすることができ、アース接続に有利である。
【0035】なお、図2に示す第2実施形態では、灯具
ハウジング32の外面に金属溶射膜32bを形成した
が、図3の第3実施形態の車両用灯具T3のように、灯
具ハウジング42の樹脂でできた本体42aの内面に金
属溶射膜42bを形成しても、同様の電磁シールド効果
を発揮することができる。
【0036】また、第2、第3実施形態は、いずれもリ
フレクタ13には金属を溶射しないため、リフレクタ1
3を汚す心配が全くなく、リフレクタ13の本来の機能
である反射機能の低下のおそれもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、リフレクタの本体を樹脂製とし、その本体の外
面に金属溶射膜を形成しているので、重量を軽くするこ
とができるし、部品の増加も無くせる。
【0038】また、金属の溶射膜を形成しているので、
蒸着やメッキと違って、大がかりな専用装置を使用せず
に手軽に実施することができる。
【0039】また、金属溶射膜は膜厚をミリオーダーで
作ることが容易にできるので、十分に高い電磁波シール
ド性能を発揮することができるし、厚い金属溶射膜によ
ってリフレクタ自体の強度を高めることができ、リフレ
クタの成形樹脂の減量化も図れる。
【0040】請求項2の発明によれば、灯具ハウジング
の本体を樹脂製とし、その本体の内面または外面の少な
くとも一方に金属溶射膜を形成しているので、重量を軽
くすることができるし、部品の増加も無くせる。
【0041】また、金属の溶射膜を形成しているので、
請求項1の発明と同様の効果を奏することができる。
【0042】また、特に灯具ハウジングの外面に金属溶
射膜を形成した場合は、車体に灯具を取り付けるだけ
で、金属溶射膜を容易にアースすることができ利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車両用灯具の断面図で
ある。
【図2】本発明の第2実施形態の車両用灯具の断面図で
ある。
【図3】本発明の第3実施形態の車両用灯具の断面図で
ある。
【図4】従来の車両用灯具の一例を示す断面図である。
【図5】従来の車両用灯具の他の例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
T1,T2,T3 車両用灯具 2 灯具ハウジング 4 放電バルブ 13,23 リフレクタ 23a 本体 23b 金属溶射膜 32,42 灯具ハウジング 32a 本体 32b 金属溶射膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 灯具ハウジング内にリフレクタが配設さ
    れ、該リフレクタの内部に光源としての放電バルブが配
    設された車両用灯具において、 前記リフレクタの本体を樹脂製とし、その外面に金属溶
    射膜を形成したことを特徴とする放電バルブを光源とす
    る車両用灯具。
  2. 【請求項2】 灯具ハウジング内にリフレクタが配設さ
    れ、該リフレクタの内部に光源としての放電バルブが配
    設された車両用灯具において、 前記灯具ハウジングの本体を樹脂製とし、その内面また
    は外面の少なくとも一方に金属溶射膜を形成したことを
    特徴とする放電バルブを光源とする車両用灯具。
JP10313586A 1998-11-04 1998-11-04 放電バルブを光源とする車両用灯具 Pending JP2000149642A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10313586A JP2000149642A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 放電バルブを光源とする車両用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10313586A JP2000149642A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 放電バルブを光源とする車両用灯具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000149642A true JP2000149642A (ja) 2000-05-30

Family

ID=18043106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10313586A Pending JP2000149642A (ja) 1998-11-04 1998-11-04 放電バルブを光源とする車両用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000149642A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080131A1 (ja) * 2005-01-25 2006-08-03 Matsushita Electric Works, Ltd. 電子バラスト及び照明装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080131A1 (ja) * 2005-01-25 2006-08-03 Matsushita Electric Works, Ltd. 電子バラスト及び照明装置
US7708440B2 (en) 2005-01-25 2010-05-04 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Electric ballast and a lighting system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10938098B2 (en) Radome for vehicles
JP2007240358A (ja) 車両用外装部品
WO2023040797A1 (zh) 贯穿式灯具安装结构及车辆
US6575612B2 (en) Vehicle lamp fixture
CN1206090A (zh) 车辆用灯具
JP2004199898A (ja) 自動車用ヘッドライト
GB2369426A (en) Decorative coating for reflectors in vehicle lamps
US5398172A (en) Lighting device for vehicle
JP2000149642A (ja) 放電バルブを光源とする車両用灯具
JP3337125B2 (ja) リフレックスリフレクタ付車両用灯具
EP2141048B1 (en) Vehicle lamp
GB2380329A (en) Layered etched metal light reflector
JPH10223010A (ja) 車輌用標識灯
JP3348640B2 (ja) 車両用装置
JPH0226092Y2 (ja)
JPH0676609A (ja) 車両用灯具
CN214890970U (zh) 汽车车灯和汽车
JP3854334B2 (ja) 放電バルブを有する車両用灯具
JP3854349B2 (ja) 放電バルブを有する車両用灯具
JP2009087787A (ja) 複合車両用灯具におけるインナーレンズの取付方法
KR200149446Y1 (ko) 차량용 헤드램프의 후드
JP2575381Y2 (ja) 車両用灯具
KR960006348Y1 (ko) 자동차 램프용 반사장치
JP2022143267A (ja) 車両用外装部品
JPH09220972A (ja) ハイマウントストップランプ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070619