JP2000149221A - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッド及びその製造方法

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JP2000149221A
JP2000149221A JP10322324A JP32232498A JP2000149221A JP 2000149221 A JP2000149221 A JP 2000149221A JP 10322324 A JP10322324 A JP 10322324A JP 32232498 A JP32232498 A JP 32232498A JP 2000149221 A JP2000149221 A JP 2000149221A
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plating
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insulating layer
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賢治 本田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッド素子とボンディングパッドとの間を接
続する引き出し線が、バンプ下部のメッキ下地層により
近傍の他の引き出し線とショートされることなく、スラ
イダの小型化を実現できる薄膜磁気ヘッド及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 有機樹脂材料等からなる引き出し線絶縁
層10を、各引き出し線4の間を絶縁して、それらの上
層を覆うと共に、終端部Eが露出するように開口部10
aを空けた状態で設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜磁気ヘッド及
びその製造方法に係るものであり、特にヘッド素子とボ
ンディングパッドとの間を接続する、微小な間隔の複数
の引き出し線を有する薄膜磁気ヘッド及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の薄膜磁気ヘッドの説明図
であり、同図Aは、従来の薄膜磁気ヘッドの斜視図、同
図Bは、同図Aの5B−5B線で示した断面図、同図C
は、従来の薄膜磁気ヘッドの一部を断面とした要部斜視
図である。また、図6は、従来の薄膜磁気ヘッドの引き
出し線のパターンを説明するための図であり、同図A
は、従来の薄膜磁気ヘッドの引き出し線の概略平面図、
同図Bは、同図Aの6B−6B線で示した断面図であ
る。また、図7及び図8は、従来の薄膜磁気ヘッドの製
造方法を説明するための平面図及び断面図である。ま
た、図9は、従来の他の薄膜磁気ヘッドの要部断面図で
ある。
【0003】ハードディスク等の磁気記録装置に搭載さ
れる薄膜磁気ヘッドのスライダ1は、アルミナ・チタン
カーバイド(Al23・TiC)等のセラミックス材か
らなり、図5Aに示すように、レール状のABS面(浮
上面;磁気記録媒体との対向面)1aとトレーリング側
端面1bとを有している。また、トレーリング側端面1
bにはヘッド素子2及び外部回路接続用の4つのボンデ
ィングパッド3とが設けられている。
【0004】ヘッド素子2は、図5Bに示すように、読
み出し用の磁気抵抗効果(MagnetoResistive)型磁気ヘ
ッド(以下、MRヘッドと称す)2aと、その上に積層
された書き込み用の誘導型磁気ヘッド(以下、インダク
ティブヘッドと称す)2bとからなる、いわゆる複合型
薄膜磁気ヘッドである。MRヘッド2aは、スライダ1
のトレーリング側端面1b上に積層されたNi−Fe系
合金(パーマロイ)からなる下部シールド層2a1と、
下部シールド層2a1の上に積層されたAl23等の非
磁性材料からなる下部ギャップ層2a2と、下部ギャッ
プ層2a2の上層の中央部に設けられた磁気抵抗効果
(MR)素子2a3と、磁気抵抗効果素子2a3の両側
に形成された縦バイアスとしてのハードバイアス層(図
示せず)と、ハードバイアス層(図示せず)の上層に設
けられたCr等の非磁性導電材料からなる2つの導電層
2a4と、磁気抵抗効果素子2a3及び導電層2a4の
上層に設けられたAl23等の非磁性材料からなる上部
ギャップ層2a5と、上部ギャップ層2a5上層に設け
られた、Ni−Fe系合金(パーマロイ)等の磁性材料
からなる上部シールド層2a6とを有する。
【0005】また、図5B及び5Cに示すように、イン
ダクティブヘッド2bは、MRヘッド2aの上部シール
ド層2a6と兼用される下部コア層2b1と、下部コア
層2b1の上方に設けられたギャップを形成する非磁性
材料層2b2と、非磁性材料層2b2の上に積層された
有機樹脂材料等からなる第1のコイル絶縁層2b3と、
第1のコイル絶縁層2b3の上方に設けられたCu等の
低抵抗導電性材料からなる平面螺旋状のコイル2b4
と、コイル2b4の上を覆うようにして設けられた第2
のコイル絶縁層2b5と、その一端がABS面1a側に
おいて非磁性材料層2b2と接すると共に、その他端が
平面螺旋状のコイル2b4の中央部C付近において第2
のコイル絶縁層2b5に設けられた穴Hを介して下部コ
ア層2b1と接続された、Ni−Fe系合金(パーマロ
イ)等の磁性材料からなる上部コア層2b6とを有す
る。
【0006】また、4本の引き出し線4(4a、4b、
4c、4d)は、ヘッド素子2の側部のトレーリング側
端面1bに設けられており、図6Aに示すように、それ
ぞれニッケル(Ni)や銅(Cu)等の低抵抗導電性材
料からなり、それらの一端には幅広とされた終端部Eが
設けられている。また、2本の引き出し線4a、4b
は、それらの他端がコイル2b4の両端(外周端又は中
央端)と接続されており、他の2本の引き出し線4c、
4dは、それらの他端がMRヘッド2aの2つの導電層
2a4とそれぞれ接続されている(接続状態は図示せ
ず)。また、4本の引き出し線4は、その一部が平行に
設けられており、それらの平行部においては微小な間隔
Saをあけて隣りあっている。また、図6Bに示すよう
に、Ni−Fe系合金(パーマロイ)等の導電性材料か
らなるメッキ下地層5は、4つの終端部Eの上部及び側
部を覆うようにして設けられ、また、Ni−Fe系合金
(パーマロイ)等からなるバンプ基部6は、終端部E上
のメッキ下地層5上に積層されている。また、導電性材
料であるNi又はCu等からなる4つのバンプ7は、バ
ンプ基部6と接触する垂直なコンタクト部7aと、裾部
が広がった形状の鍔部7bとを有し、4つのバンプ基部
6上に設けられている。
【0007】そして、図6Bに示すように、Al23
からなる保護層8は、上部コア層2b6、引き出し線4
及びバンプ7等の上層を覆った状態でスライダ1のトレ
ーリング側端面1bの全面に設けられ、そのトレーリン
グ側端面1bが研磨されることにより、4つのバンプ7
の鍔部7bの一部が露出した状態とされ、それらの露出
部上層に金からなる4つのボンディングパッド3がメッ
キにより形成されている。このようにして、4つのボン
ディングパッド3とヘッド素子2とが電気的に接続さ
れ、薄膜磁気ヘッドが構成されている。
【0008】以下に、従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法
を説明する。まず、スライダ1のトレーリング側端面1
bに形成されたMRヘッド2a上に、Ni−Fe系合金
(パーマロイ)からなる下部コア層2b1及び非磁性材
料層2b2を順次積層し、第1のコイル絶縁層2b3を
有機樹脂材料等を塗布してフォトリソグラフィにより形
成する(図示せず)。次に、図7A(平面図)及び図7
B(図7Aの7B−7B線における断面図)に示すよう
に、フォトリソグラフィ及びメッキにより、第1のコイ
ル絶縁層2b3の上に銅等を用いてコイル2b4を形成
すると共に、同じ工程でスライダ1の上に、終端部Eを
有する引き出し線4(4a、4b、4c、4d)を形成
する。
【0009】次に、図7C(平面図)に示すように、コ
イル2b4を覆うように有機樹脂材料等を塗布して、第
1のコイル絶縁層2b3の上層に第2のコイル絶縁層2
b5をフォトリソグラフィにより形成する。また、コイ
ル2b4の中央部C(図5参照)付近の第2のコイル絶
縁層2b5には、下部コア層2b1まで到達する穴Hを
設ける。
【0010】次に、ヘッド素子2及び引き出し線4の上
層及び穴Hの内部のトレーリング側端面1bの全面にN
i−Fe系合金(パーマロイ)等からなるメッキ下地層
5をスパッタ、蒸着等により形成する。このメッキ下地
層5は、後のメッキ工程で上部コア2b6、バンプ基部
6、バンプ7を形成する部分にのみ形成して、それらを
メッキ工程における電極として利用することも可能であ
るが、メッキ下地層5が複数に点在することとなると、
それら一つずつに電源からの導線を結線しなければなら
ず煩雑となるため、コスト上昇を招くために現実的では
ないので、前述のようにメッキ下地層5はトレーリング
側端面1bの全面に形成する。
【0011】引き続き、第2のコイル絶縁層2b5の上
には上部コア層2b6の形状パターンの窓部を設けたレ
ジスト層(図示せず)を、また、4つの終端部Eの上に
はバンプ基部6の形状パターンの窓部を設けたレジスト
層(図示せず)をフォトリソグラフィによりそれぞれ形
成する。続いて、図7D(図7Bと同じ場所の断面図、
以下同じ)に示すように、Ni−Fe系合金(パーマロ
イ)等を用いて、メッキにより、第2のコイル絶縁層2
b5及び穴Hの上のメッキ下地層5の上に上部コア層2
b6を、終端部Eの上のメッキ下地層5の上にバンプ基
部6をそれぞれ形成する。尚、残存したレジスト層(図
示せず)はウェットエッチングにより除去する。このよ
うにバンプ基部6を設けるのは、後の工程でバンプ7を
バンプ基部6の上に設け、さらにその上の保護層を設け
た後、バンプ7の上部を露出するように研磨するので、
バンプ7の最も高い部分までの高さを、インダクティブ
ヘッド2bの高さ(上部コア層2b6までの高さ)より
も高くして、研磨時にインダクティブヘッド2bが破壊
されないようにする必要があり、少しでも高さを稼いで
おいた方が好ましいためである。
【0012】次に、図8Aに示すように、バンプ基部6
の上部が露出するように窓部9aを設けたレジスト層9
をフォトリソグラフィにより形成する。
【0013】次に、図8Bに示すように、Ni及びCu
等を用いて、メッキによりバンプ7を形成する。このと
き、前述のようにバンプ7の高さをインダクティブヘッ
ド2bの高さより少しでも高くする必要があるため、N
iやCu等の膜厚がレジスト層9の膜厚を越えるように
してメッキする。このようにすることで、Ni及びCu
等は窓部9aの周囲上に広がり、バンプ7は窓部9aに
対応して形作られる垂直なコンタクト部7aと、表面張
力により断面が球状となって裾部が広がって、その下端
が終端部Eと同等もしくはそれ以上の底面積を有する鍔
部7bが形成される。
【0014】次に、レジスト層9をウェットエッチング
により除去し、図8Cに示すように、上方からのアルゴ
ン(Ar)イオン(図中矢印)等を用いたイオンミリン
グにより、メッキ下地層5を除去して、4本の引き出し
線4の間を電気的に分離する。尚、この時、バンプ7の
鍔部7bの影となる部分(図中点線で示す領域内)のメ
ッキ下地層5は、イオンミリングを行っても除去されず
に残存するが、終端部Eとバンプ基部6との間に介在し
た部分については、それらの電気的接続を何ら妨げるも
のではないため、残存していても問題はなく、また、終
端部Eの側面付近については、4本の引き出し線4の間
において電気的に分離されていれば残存していても問題
はない。
【0015】そして、図8Dに示すように、上部コア層
2b6、引き出し線4及びバンプ7等の上層を覆うよう
に、アルミナからなる保護層8をスパッタにより形成す
る。そして、保護層8下にあるバンプ7の鍔部7bが研
磨されて一部が露出するまで(図中点線に示した部分ま
で)表面を研磨し、最後に、露出した鍔部7b上に金か
らなるボンディングパッド3をメッキにより形成して、
図6Bに示したような薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】近時、ハードディスク
等の磁気記録装置の高容量化に伴い、薄膜磁気ヘッドの
スライダ1のサイズが小さくなってきており、引き出し
線4は限られたスペースにおいて効果的な配置が必要と
なっている。スライダ1のサイズの縮小に伴い、トレー
リング側端面1bの面積が小さくなると、図9に示すよ
うに、引き出し線4の平行部の間隔Sbを狭くする必要
が出てくる。このように、引き出し線4の平行部の間隔
Sbが狭くなると、バンプ7の鍔部7bの影となる部分
が、近傍の他の引き出し線4にまで及ぶ。すると、図9
に示すように、終端部E上にバンプ7を形成した後にイ
オンミリングでメッキ下地層5を除去して、4本の引き
出し線4の間を電気的に分離する際に、バンプ7の鍔部
7bの影で残存したメッキ下地層5が、近傍の他の引き
出し線4bにまで及んで、1本の引き出し線4aと他の
引き出し線4bとを接続する形となりショートすること
となる。
【0017】このような鍔部7bの影となる部分におけ
る残存したメッキ下地層5によるショートを無くすため
に、例えば、バンプ7の形状を変えて鍔部7bを設けな
いこと、即ち、バンプ7をコンタクト部7aのみの形状
とすることで、バンプ7の鍔部7bの影となる部分を実
質的に無くし、メッキ下地層5が除去されずに残存する
部分を極力無くすことが考えられる。これは、レジスト
層9の膜厚を厚くして窓部9aを深くすることで実現で
きると思われる。しかしながら、インダクティブヘッド
2bの高さ(上部コア層2b6までの高さ)よりもバン
プ7の高さを高くするためには、バンプ基部6の上にお
いて20μm以上の膜厚を有するレジスト層9が必要と
なり、フォトリソグラフィの露光工程においては焦点深
度が深くなり、レジスト層9にコンタクト部7a(即ち
窓部9a)の形状パターンを最底部(バンプ基部6)ま
で正確に形成することが出来ず、バンプ7を形成しても
電気的接続が確実とならない。また、このような形状の
バンプ7を一工程で形成するのは非常に困難である。
【0018】また、鍔部7bの影となる部分における残
存したメッキ下地層5によるショートを無くすために、
4本の引き出し線4の配置位置は変えず、引き出し線4
の線幅を狭くして、それぞれの間隔を広くとることが考
えられるが、このようにすると、引き出し線4の抵抗が
大きくなり、消費電力が増大するため好ましくない。ま
た、この際には鍔部7bの大きさを小さくする必要も生
じるが、コンタクト部7a(即ち窓部9a)の深さを深
くして、鍔部7bを形成する際にレジスト層9の膜厚を
越えてメッキする量を減少させることによって対応する
ことは、前述のようにフォトリソグラフィの露光工程に
おける問題から採用することは困難である。また、コン
タクト部7a(窓部9a)の深さを変えずに、単に鍔部
7bの形成時に、レジスト層9の膜厚を越えてメッキす
る量を少なくすると、前述のようにインダクティブヘッ
ド2bの高さよりも高くすることが出来なくなる。
【0019】本発明が解決しようとする課題は、ヘッド
素子とボンディングパッドとの間を接続する引き出し線
が、バンプ下部のメッキ下地層により近傍の他の引き出
し線とショートされることなく、スライダの小型化を実
現できる薄膜磁気ヘッド及びその製造方法を提供するこ
とである。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の薄膜磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子を有
する再生用の磁気抵抗効果型磁気ヘッド及び/又はコイ
ルを有する記録用の誘導型磁気ヘッドを備え、一端が前
記コイルの両端及び/又は前記磁気抵抗効果素子の両端
にそれぞれ接続され、間隔を置いて設けられた複数の引
き出し線と、有機樹脂材料からなって、複数の前記引き
出し線の間を絶縁して、それらの上部を覆うと共に、前
記引き出し線の他端が露出された開口部を有する引き出
し線絶縁層と、前記開口部の周囲の前記引き出し線絶縁
層上に設けられた導電性金属材料からなるメッキ下地層
と、該メッキ下地層上にと電気的に導通されたバンプと
を有する構成とした。
【0021】また、本発明の薄膜磁気ヘッドは、前記メ
ッキ下地層上に、導電性材料からなるバンプ基部を介し
て前記バンプを設けた構成とした。
【0022】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、磁気抵抗効果素子と該磁気抵抗効果素子の両端に接
続された導電層とを有する再生用の磁気抵抗効果型磁気
ヘッド及び/又は上部コア層と下部コア層との間に形成
されたコイルとを有する誘導型磁気ヘッドを備えた薄膜
磁気ヘッドの製造方法であって、前記導電層の両端及び
/又は前記コイルの両端に、複数の引き出し線の一端を
各々接続し、該引き出し線の他端にそれぞれ終端部を形
成する工程と、前記コイルと、前記複数の引き出し線の
前記終端部を除く部分とを有機樹脂材料からなるコイル
絶縁層で被覆し、前記終端部を露出するための開口部を
形成する工程と、前記絶縁層及び前記開口部に露出され
た前記終端部の上にメッキ下地層を形成する工程と、前
記開口部の前記メッキ下地層上にバンプ基部をメッキに
より形成する工程と、該バンプ基部の上に外部回路と接
続するためのバンプを形成する工程と、該バンプをマス
クとしてメッキ下地層をイオンミリングにより除去する
工程とを有するものである。
【0023】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、前記開口部を形成する工程と同時に、前記下部コア
層まで到達する穴を前記コイル絶縁層に形成し、前記メ
ッキ下地層を形成する工程で、前記穴の内部まで前記メ
ッキ下地層を形成し、前記バンプ基部を形成する工程と
同時に、前記コイル絶縁層及び前記穴の上の前記メッキ
下地層上に前記上部コア層を形成するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の薄膜磁気ヘッド
の実施の形態について説明する。図1は、本発明の薄膜
磁気ヘッドの引き出し線のパターンを説明するための図
であり、同図Aは、本発明の薄膜磁気ヘッドの引き出し
線の概略平面図、同図Bは、同図Aの1B−1B線で示
した断面図である。また、図2〜図4は、本発明の薄膜
磁気ヘッドの製造方法を説明するための平面図及び断面
図である。尚、従来の薄膜磁気ヘッドと同様の部品(部
分)については同一番号を付し、それらの説明を一部省
略する。
【0025】本発明の薄膜磁気ヘッドは、図5Aに示し
た従来の薄膜磁気ヘッドと同様に、そのスライダ1は、
アルミナ・チタンカーバイド(Al23・TiC)等の
セラミックス材からなり、レール状のABS面(浮上
面)1aとトレーリング側端面1bとを有している。ま
た、トレーリング側端面1bにはヘッド素子2及び外部
回路接続用の4つのボンディングパッド3とが設けられ
ている。
【0026】また、ヘッド素子2は、図5Bに示した従
来の薄膜ヘッドと同様に、読み出し用のMRヘッド2a
と、その上に積層された書き込み用のインダクティブヘ
ッド2bとからなる、いわゆる複合型薄膜磁気ヘッドで
ある。
【0027】また、4本の引き出し線4(4a、4b、
4c、4d)は、ヘッド素子2の側部のトレーリング側
端面1bに設けられており、図1に示すように、それぞ
れニッケル(Ni)及び銅(Cu)等の低抵抗導電性材
料からなり、それらの一端には幅広とされた終端部Eが
設けられている。また、2本の引き出し線4a、4b
は、それらの他端がコイル2b4の両端(外周端又は中
央端)と接続されており、他の2本の引き出し線4c、
4dは、それらの他端がMRヘッド2aの2つの導電層
2a4とそれぞれ接続されている(接続状態は図示せ
ず)。また、4本の引き出し線4は、その一部が平行に
設けられており、それらの平行部においては微小な間隔
Sをあけて隣りあっている。
【0028】また、図1Bに示すように、また、有機樹
脂材料等からなる引き出し線絶縁層10は、引き出し線
4の間を絶縁して、それらの上層を覆うと共に、終端部
Eの上部が露出するように開口部10aを空けた状態で
形成されている。また、Ni−Fe系合金(パーマロ
イ)等の導電性材料からなるメッキ下地層5は、終端部
Eの上部及びその周囲の引き出し線絶縁層10を覆うよ
うにして設けられ、また、Ni−Fe系合金(パーマロ
イ)等からなるバンプ基部6は、終端部E上のメッキ下
地層5上に積層されている。即ち、メッキ下地層5は引
き出し線4とバンプ基部6との間に介在されている。ま
た、導電性材料であるNi又はCu等からなる4つのバ
ンプ7は、バンプ基部6と接触する垂直なコンタクト部
7aと、裾部が広がった形状の鍔部7bとを有し、4つ
のバンプ基部6上に設けられている。
【0029】そして、Al23等からなる保護層8は、
上部コア層2b6、引き出し線4、引き出し線絶縁層1
0及びバンプ7等の上層を覆った状態でスライダ1のト
レーリング側端面1bの全面に設けられ、そのトレーリ
ング側端面1bが研磨されることにより、4つのバンプ
7の鍔部7bの一部が露出した状態とされ、それらの露
出部上層に金からなる4つのボンディングパッド3がメ
ッキにより形成されている。このようにして、4つのボ
ンディングパッド3とヘッド素子2とが電気的に接続さ
れ、薄膜磁気ヘッドが構成されている。尚、図1Bで
は、引き出し線4cの終端部Eを通り、引き出し線4
a、4bを含む部分の断面図を例示したが、その他の終
端部Eと引き出し線4とが近接した部分についても同様
の構造を有する。
【0030】以上のように、複数の引き出し線4の間の
微小な間隔Sに引き出し線絶縁層10を充填し、且つ引
き出し線絶縁層10の上にバンプ基部6の下地メッキ層
5を形成するため、複数の引き出し線4の間の絶縁性を
向上でき、ひいてはスライダの小型化に対応できる。こ
のような効果は、上述した形状パターンの引き出し線4
に限らず、また、各引き出し線4とコイル2b4及び/
又はMRヘッド2aの導電層2a4とがどのように接続
されていても、複数の引き出し線4が近接した状態で引
き回されているものであれば同様に奏する。
【0031】以下に、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方
法を説明する。まず、スライダ1のトレーリング側端面
1bに形成されたMRヘッド2a上に、Ni−Fe系合
金(パーマロイ)からなる下部コア層2b1及び非磁性
材料層2b2を順次積層し、第1のコイル絶縁層2b3
を有機樹脂材料等を塗布してフォトリソグラフィにより
形成する(図示せず)。次に、図2A(平面図)及び図
2B(図2Aの2B−2B線における断面図)に示すよ
うに、フォトリソグラフィ及びメッキにより、第1のコ
イル絶縁層2b3の上に銅等を用いてコイル2b4を形
成すると共に、同じ工程でスライダ1の上に、終端部E
を有する引き出し線4(4a、4b、4c、4d)を形
成する。
【0032】次に、図2C(平面図)に示すように、コ
イル2b4及び引き出し線4の上層を覆うように有機樹
脂材料等を塗布して、第1のコイル絶縁層2b3の上層
に第2のコイル絶縁層2b5を、また、引き出し線4の
上層に引き出し線絶縁層10をフォトリソグラフィによ
り形成する(斜線部)。尚、引き出し線絶縁層10は、
図2C及び図2D(図2Cの2D−2D線における断面
図)に示すように、それらの終端部Eの上部が露出する
ように開口部10aを空けた状態で形成する。また、こ
れらのコイル絶縁層2b5と引き出し線絶縁層10と
は、別の工程で形成することも可能であるが、同じ材料
を用いて同じ工程で形成することにより、容易に形成で
き、且つ製造コストの削減を図ることが出来る。また、
コイル2b4の中央部C(図5参照)付近の第2のコイ
ル絶縁層2b5には、下部コア層2b1まで到達する穴
Hを設ける。
【0033】次に、図3A(図2B、図2Dと同じ場所
の断面図、以下同じ)に示すように、ヘッド素子2及び
引き出し線4並びに引き出し線絶縁層10の上層及び穴
Hの内部のトレーリング側端面1bの全面にNi−Fe
系合金(パーマロイ)等からなるメッキ下地層5をスパ
ッタ、蒸着等により形成する。
【0034】次に、第2のコイル絶縁層2b5の上には
上部コア層2b6の形状パターンの窓部を設けたレジス
ト層(図示せず)を、また、4つの終端部Eの上、及び
その周囲の引き出し線絶縁層10上にはバンプ基部6の
形状パターンの窓部を設けたレジスト層(図示せず)を
フォトリソグラフィによりそれぞれ形成する。続いて、
図3Bに示すように、Ni−Fe系合金(パーマロイ)
等を用いて、メッキにより、第2のコイル絶縁層2b5
及び穴Hの上のメッキ下地層5の上に上部コア層2b6
を、終端部Eの上のメッキ下地層5の上にバンプ基部6
をそれぞれ形成する。尚、残存したレジスト層(図示せ
ず)はウェットエッチングにより除去する。このように
バンプ基部6を設けるのは、後の工程でバンプ7をバン
プ基部6の上に設け、さらにその上の保護層を設けた
後、バンプ7の上部を露出するように研磨するので、バ
ンプ7の最も高い部分までの高さを、インダクティブヘ
ッド2bの高さ(上部コア層2b6までの高さ)よりも
高くして、研磨時にインダクティブヘッド2bが破壊さ
れないようにする必要があり、少しでも高さを稼いでお
いた方が好ましいためである。
【0035】次に、図3Cに示すように、バンプ基部6
の上部が露出するように窓部9aを設けたレジスト層9
をフォトリソグラフィにより形成する。
【0036】次に、図3Dに示すように、Ni及びCu
等を用いて、メッキによりバンプ7を形成する。このと
き、前述のようにバンプ7の高さをインダクティブヘッ
ド2bの高さより少しでも高くする必要があるため、N
iやCu等の膜厚がレジスト層9の膜厚を越えるように
してメッキする。このようにすることで、Ni及びCu
等は窓部9aの周囲上に広がり、バンプ7は窓部9aに
対応して形作られる垂直なコンタクト部7aと、表面張
力により断面が球状となって裾部が広がって、その下端
が終端部Eと同等もしくはそれ以上の底面積を有する鍔
部7bが形成される。
【0037】次に、図4Aに示すように、レジスト層9
をウェットエッチングにより除去する。次に、図4Bに
示すように、上方からのアルゴン(Ar)イオン(図中
矢印)等を用いたイオンミリングにより、メッキ下地層
5を除去して、4本の引き出し線4の間を電気的に分離
する。尚、この時、バンプ7の鍔部7bの影となる部分
(図中点線で示す領域内)のメッキ下地層5は、イオン
ミリングを行っても除去されずに残存するが、終端部E
の近傍の引き出し線4は引き出し線絶縁層10により覆
われて予め絶縁されているので、残存したメッキ下地層
5が原因となる隣接した複数の引き出し線4間における
ショートが発生することはない。
【0038】そして、図4Cに示すように、上部コア層
2b6、引き出し線4及びバンプ7等の上層を覆うよう
に、アルミナからなる保護層8をスパッタにより形成す
る。そして、保護層8下にあるバンプ7の鍔部7bが研
磨されて一部が露出するまで(図中点線に示した部分ま
で)表面を研磨し、最後に、露出した鍔部7b上に金か
らなるボンディングパッド3をメッキにより形成して、
図1に示したような薄膜磁気ヘッドが完成する。尚、図
2及び図3では、引き出し線4cの終端部Eを通り、引
き出し線4a、4bを含む部分の断面図を例示したが、
その他の終端部Eと引き出し線4とが近接した部分につ
いても同様の構造となる。
【0039】
【発明の効果】本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、磁気
抵抗効果素子を有する再生用の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ド及び/又はコイルを有する記録用の誘導型磁気ヘッド
を備え、一端がコイルの両端及び/又は磁気抵抗効果素
子の両端にそれぞれ接続され、間隔を置いて設けられた
複数の引き出し線と、有機樹脂材料からなって、複数の
前記引き出し線の間を絶縁して、それらの上部を覆うと
共に、引き出し線の他端が露出された開口部を有する引
き出し線絶縁層と、開口部の周囲の前記引き出し線絶縁
層上に設けられた導電性金属材料からなるメッキ下地層
と、メッキ下地層上にと電気的に導通されたバンプとを
有することにより、ハードディスク等の磁気記録装置の
高容量化に伴い、薄膜磁気ヘッドのスライダのサイズが
小さくなり、トレーリング側端面の面積が小さくなって
も、バンプ下部のメッキ下地層により近傍の他の引き出
し線とショートされることが無く、良好に絶縁され、小
型化された薄膜磁気ヘッドを提供することが出来る。
【0040】また、本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、
メッキ下地層上に、導電性材料からなるバンプ基部を介
してバンプを設けたことにより、インダクティブヘッド
が破壊されずに、バンプと引き出し線との導通が図られ
た薄膜磁気ヘッドを提供することが出来る。
【0041】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法によれ
ば、磁気抵抗効果素子と磁気抵抗効果素子の両端に接続
された導電層とを有する再生用の磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッド及び/又は上部コア層と下部コア層との間に形成さ
れたコイルとを有する誘導型磁気ヘッドを備えた薄膜磁
気ヘッドの製造方法であって、導電層の両端及び/又は
コイルの両端に、複数の引き出し線の一端を各々接続
し、引き出し線の他端にそれぞれ終端部を形成する工程
と、コイルと、複数の引き出し線の終端部を除く部分と
を有機樹脂材料からなるコイル絶縁層で被覆し、終端部
を露出するための開口部を形成する工程と、絶縁層及び
開口部に露出された終端部の上にメッキ下地層を形成す
る工程と、開口部のメッキ下地層上にバンプ基部をメッ
キにより形成する工程と、バンプ基部の上に外部回路と
接続するためのバンプを形成する工程と、バンプをマス
クとしてメッキ下地層をイオンミリングにより除去する
工程とを有することにより、ハードディスク等の磁気記
録装置の高容量化に伴い、薄膜磁気ヘッドのスライダの
サイズが小さくなることに伴いトレーリング側端面の面
積が小さくなり、バンプ下部のメッキ下地層を除去する
際に残存しても、近傍の他の引き出し線とショートされ
ることが無いように設ける引き出し線絶縁層を、第2の
コイル絶縁層と同じ有機樹脂材料を用いて同時に形成す
ることで工程数が増加せず、且つ容易に形成でき、薄膜
磁気ヘッドを製造する際に製造コストの削減を図ること
が出来る。
【0042】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
によれば、開口部を形成する工程と同時に、下部コア層
まで到達する穴をコイル絶縁層に形成し、メッキ下地層
を形成する工程で、穴の内部までメッキ下地層を形成
し、バンプ基部を形成する工程と同時に、コイル絶縁層
及び穴の上のメッキ下地層上に上部コア層を形成するこ
とにより、バンプの上部が露出されるように研磨する際
に、インダクティブヘッドが破壊されるのを防止しなが
ら薄膜磁気ヘッドを製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の薄膜磁気ヘッドの引き出し線のパター
ンを説明するための図である。
【図2】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する
ための平面図及び断面図である。
【図3】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する
ための断面図である。
【図4】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明する
ための断面図である。
【図5】従来の薄膜磁気ヘッドの説明図である。
【図6】従来の薄膜磁気ヘッドの引き出し線のパターン
を説明するための図である。
【図7】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明するた
めの平面図及び断面図である。
【図8】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を説明するた
めの断面図である。
【図9】従来の他の薄膜磁気ヘッドの要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 スライダ 1a ABS面 1b トレーリング側端面 2 ヘッド素子 2a 磁気抵抗効果型磁気ヘッド(MRヘッド) 2a1 下部シールド層 2a2 下部ギャップ層 2a3 磁気抵抗効果(MR)素子 2a4 導電層 2a5 上部ギャップ層 2a6 上部シールド層 2b 誘導型磁気ヘッド(インダクティブヘッド) 2b1 下部コア層 2b2 非磁性材料層 2b3 第1のコイル絶縁層 2b4 コイル 2b5 第2のコイル絶縁層 2b6 上部コア層 3 ボンディングパッド 4(4a、4b、4c、4d) 引き出し線 5 メッキ下地層 6 バンプ基部 7 バンプ 7a コンタクト部 7b 鍔部 8 保護層 9 レジスト層 9a 窓部 10 引き出し線絶縁層 10a 開口部 E 終端部 S 引き出し線4の間隔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月22日(1999.9.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の薄膜磁気ヘッドは、磁気抵抗効果素子を有
する再生用の磁気抵抗効果型磁気ヘッド及び/又はコイ
ルを有する記録用の誘導型磁気ヘッドを備え、一端が前
記コイルの両端及び/又は前記磁気抵抗効果素子の両端
にそれぞれ接続され、間隔を置いて設けられた複数の引
き出し線と、有機樹脂材料からなって、複数の前記引き
出し線の間を絶縁して、それらの上部を覆うと共に、前
記引き出し線の他端が露出された開口部を有する引き出
し線絶縁層と、前記開口部に露出された引出線の他端部
上および前記開口部の周囲の前記引き出し線絶縁層上に
設けられた誘電性金属材料からなるメッキ下地層と、該
メッキ下地層上に電気的に導通されたバンプとを有する
構成とした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】また、本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、前記開口部を形成する工程と同時に、前記下部コア
層まで到達する穴を前記コイル絶縁層に形成し、前記メ
ッキ下地層を形成する工程で、前記穴の内部まで前記メ
ッキ下地層を形成し、前記バンプ基部を形成する工程と
同時に、前記コイル絶縁層の上及び前記穴の内部の下部
コア層上に形成された前記メッキ下地層上に前記上部コ
ア層を形成するものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果素子を有する再生用の磁気
    抵抗効果型磁気ヘッド及び/又はコイルを有する記録用
    の誘導型磁気ヘッドを備え、一端が前記コイルの両端及
    び/又は前記磁気抵抗効果素子の両端にそれぞれ接続さ
    れ、間隔を置いて設けられた複数の引き出し線と、有機
    樹脂材料からなって、複数の前記引き出し線の間を絶縁
    して、それらの上部を覆うと共に、前記引き出し線の他
    端が露出された開口部を有する引き出し線絶縁層と、前
    記開口部の周囲の前記引き出し線絶縁層上に設けられた
    導電性金属材料からなるメッキ下地層と、該メッキ下地
    層上にと電気的に導通されたバンプとを有することを特
    徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記メッキ下地層上に、導電性材料から
    なるバンプ基部を介して前記バンプを設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 磁気抵抗効果素子と該磁気抵抗効果素子
    の両端に接続された導電層とを有する再生用の磁気抵抗
    効果型磁気ヘッド及び/又は上部コア層と下部コア層と
    の間に形成されたコイルとを有する誘導型磁気ヘッドを
    備えた薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、前記導電層
    の両端及び/又は前記コイルの両端に、複数の引き出し
    線の一端を各々接続し、該引き出し線の他端にそれぞれ
    終端部を形成する工程と、前記コイルと、前記複数の引
    き出し線の前記終端部を除く部分とを有機樹脂材料から
    なるコイル絶縁層で被覆し、前記終端部を露出するため
    の開口部を形成する工程と、前記絶縁層及び前記開口部
    に露出された前記終端部の上にメッキ下地層を形成する
    工程と、前記開口部の前記メッキ下地層上にバンプ基部
    をメッキにより形成する工程と、該バンプ基部の上に外
    部回路と接続するためのバンプを形成する工程と、該バ
    ンプをマスクとしてメッキ下地層をイオンミリングによ
    り除去する工程とを有することを特徴とする薄膜磁気ヘ
    ッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記開口部を形成する工程と同時に、前
    記下部コア層まで到達する穴を前記コイル絶縁層に形成
    し、前記メッキ下地層を形成する工程で、前記穴の内部
    まで前記メッキ下地層を形成し、前記バンプ基部を形成
    する工程と同時に、前記コイル絶縁層及び前記穴の上の
    前記メッキ下地層上に前記上部コア層を形成することを
    特徴とする請求項3に記載の薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
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