JP2000147835A - トナー、現像剤および画像形成方法 - Google Patents

トナー、現像剤および画像形成方法

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JP2000147835A
JP2000147835A JP32551498A JP32551498A JP2000147835A JP 2000147835 A JP2000147835 A JP 2000147835A JP 32551498 A JP32551498 A JP 32551498A JP 32551498 A JP32551498 A JP 32551498A JP 2000147835 A JP2000147835 A JP 2000147835A
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toner
developer
colored particles
image forming
image
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JP32551498A
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English (en)
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Tomomi Oshiba
知美 大柴
Takeshi Omura
大村  健
Takao Yamanouchi
貴生 山之内
Asao Matsushima
朝夫 松島
Masanori Kouno
誠式 河野
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成工程において選択現像の発生を防止
し、かつ、解像度が高く、適正な色味を有する高画質の
画像を長期にわたり形成することができるトナー、現像
剤および画像形成方法の提供。 【解決手段】 本発明のトナーは、粒度分布を有する着
色粒子から構成され、個々の着色粒子の粒径をD(μ
m)とするとき、自然対数lnDを横軸にとり、この横
軸を0.23間隔で複数の階級に分けた体積基準の粒度
分布を示すヒストグラムにおいて、最頻階級に含まれる
着色粒子の相対度数〔m1 〕と、前記最頻階級の次に頻
度の高い階級に含まれる着色粒子の相対度数〔m2 〕と
の和〔M〕が75%以上であることを特徴とする。本発
明の現像剤は、本発明のトナーとキャリアとからなるこ
とを特徴とする。本発明の画像形成方法は、本発明のト
ナーを含有する現像剤を使用することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーおよびこれ
を含有する現像剤並びに画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、静電潜像現像用のトナーにおいて
は、解像度の高い高画質な画像を形成することを目的と
して、当該トナーの小粒径化が進んでいる。
【0003】一方、トナーのような微粉体は固有の粒度
分布を有しており、このような粒度分布を有するトナー
を用いて画像形成を行う場合、粒径の小さいトナーと粒
径の大きいトナーとの間に帯電量の違いが生じ、特定の
粒径のトナーが現像されずに残る選択現像が生じやすく
なる。特に、トナーとキャリアとからなる二成分系の現
像剤においては、粒径の小さいトナーが現像されにく
い。このような選択現像が発生すると、画像形成工程を
繰り返すうちに、現像性が変化したり、現像器内に長時
間滞留しているトナーがスリーブやキャリアに付着して
これを汚染したりして、帯電性、搬送性等に変化が生
じ、良好な画像を安定的に形成することができない。特
に、カラートナーによるトナー像を複数重ねて画像を形
成する多色画像形成方法では、帯電性等の微小変化によ
る現像性(現像トナー量)の僅かな変化によっても、色
重ねによる二次色の色味の変化が大きくなり、従って、
帯電性等の安定性の要求がきわめて厳しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基いてなされたものであって、本発明の第1の
目的は、画像形成工程において選択現像を発生させない
トナーを提供することにある。本発明の第2の目的は、
解像度が高い高画質の画像を長期にわたり形成すること
ができるトナーを提供することにある。本発明の第3の
目的は、適正な色味を有する高画質の画像を長期にわた
り形成することができるトナーを提供することにある。
本発明の第4の目的は、解像度が高く、適正な色味を有
する高画質の画像を長期にわたり形成することができる
現像剤を提供することにある。本発明の第5の目的は、
解像度が高く、適正な色味を有する高画質の画像を長期
にわたり形成することができる画像形成方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のトナーは、粒度
分布を有する着色粒子から構成され、個々の着色粒子の
粒径をD(μm)とするとき、自然対数lnDを横軸に
とり、この横軸を0.23間隔で複数の階級に分けた体
積基準の粒度分布を示すヒストグラム(以下、「特定の
ヒストグラム」という。)において、最頻階級に含まれ
る着色粒子の相対度数〔m1 〕と、前記最頻階級の次に
頻度の高い階級(以下、「第二頻度階級」という。)に
含まれる着色粒子の相対度数〔m2 〕との和〔M〕が7
5%以上であることを特徴とする。本発明のトナーにお
いては、特定のヒストグラムの最頻階級が1.61〜
1.84であり、第二頻度階級が1.84〜2.07で
あるような粒度分布を有する着色粒子から構成されるこ
とが好ましい。また、本発明のトナーにおいては、特定
のヒストグラムの最頻階級が1.84〜2.07であ
り、第二頻度階級が1.61〜1.84であるような粒
度分布を有する着色粒子から構成されることが好まし
い。
【0006】本発明の現像剤は、本発明のトナーとキャ
リアとからなることを特徴とする。
【0007】本発明の画像形成方法は、現像剤搬送担持
体上に付着した現像剤を現像剤量規制体によって薄層化
し、この現像剤の薄層を像形成体に対して非接触となる
状態で現像領域に搬送し、交流バイアス電圧を印加して
得られる振動電界下で、像形成体上の静電潜像を反転現
像によって現像する工程を繰り返すことにより、前記像
形成体上に色の異なる複数のトナー像を形成する多色画
像形成方法において、この画像形成方法に使用される現
像剤を構成するトナーが、本発明のトナーであることを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 <トナー>本発明のトナーは、粒度分布の規定された着
色粒子から構成され、この着色粒子は、結着樹脂と着色
剤とを必須成分として含有してなり、添加剤(内部添加
剤および外部添加剤)が含有されていてもよい。
【0009】本発明のトナーを構成する着色粒子の粒度
分布を示す特定のヒストグラムにおいて、最頻階級に含
まれる着色粒子の相対度数〔m1 〕と、第二頻度階級に
含まれる着色粒子の相対度数〔m2 〕との和〔M〕は7
5%以上とされ、好ましくは80%以上とされる。相対
度数〔m1 〕と相対度数〔m2 〕との和〔M〕が75%
以上であることにより、着色粒子の粒度分布の分散が狭
くなるので、当該トナーを画像形成工程に用いることに
より選択現像の発生を確実に抑制することができる。ま
た、特定のヒストグラムにおける最頻階級が1.61〜
1.84であり、第二頻度階級が1.84〜2.07で
あるような粒度分布を有する着色粒子から構成される本
発明のトナー;最頻階級が1.84〜2.07であり、
第二頻度階級が1.61〜1.84であるような粒度分
布を有する着色粒子から構成される本発明のトナーによ
れば、画像形成工程において解像度および画像濃度が非
常に高い高画質の画像を得ることができるので好まし
い。
【0010】本発明において、特定のヒストグラムは、
自然対数lnD(D:個々の着色粒子の粒径)を0.2
3間隔で複数の階級(0〜0.23:0.23〜0.4
6:0.46〜0.69:0.69〜0.92:0.9
2〜1.15:1.15〜1.38:1.38〜1.6
1:1.61〜1.84:1.84〜2.07:2.0
7〜2.30:2.30〜2.53:2.53〜2.7
6・・・)に分けた体積基準の粒度分布を示すヒストグ
ラムであり、特定のヒストグラムは、下記の条件に従っ
て、コールターマルチサイザーにより測定されたサンプ
ルの粒径データを、I/Oユニットを介してコンピュー
タに転送し、当該コンピュータにおいて、粒度分布分析
プログラムにより作成されたものである。
【0011】〔測定条件〕 (1)アパーチャー:100μm (2)サンプル調製法:電解液〔ISOTON R−II
(コールターサイエンティフィックジャパン社製)〕5
0〜100mlに界面活性剤(中性洗剤)を適量加えて
攪拌し、ここに測定試料10〜20mgを加える。この
系を超音波分散機にて1分間分散処理することにより調
製する。
【0012】着色粒子の粒度分布は、製造条件〔例え
ば、樹脂(重合体)の組成、後述する会合型重合法にお
いて使用する凝集剤、有機溶剤の量、粉砕条件、分級条
件〕によって制御することができる。
【0013】本発明のトナーを構成する着色粒子は、結
着樹脂と着色剤とを含有してなり、添加剤(内部添加剤
および外部添加剤)が含有されていてもよい。本発明の
トナーは下記(1)〜(2)の方法により調製すること
ができる。 (1)結着樹脂、着色剤、離型剤等の添加剤(任意成
分)からなるトナー原料を溶融混練し、これに粉砕・分
級処理を施すこと(必要に応じて、粉砕・分級処理を繰
り返すこと)によって特定の粒度分布に調整する方法
(このようにして得られる本発明のトナーを「トナー
(A)」ともいう。)。 (2)重合法により得られるトナー材料粒子を分級処理
すること(必要に応じて、分級処理を繰り返すこと)に
よって特定の粒度分布に調整する方法(このようにして
得られる本発明のトナーを「トナー(B)」ともい
う。)。
【0014】<トナー(A)> (1)結着樹脂:トナー(A)を得るために用いる結着
樹脂(着色粒子の必須成分)としては、特に限定される
ものではなく、従来公知の種々の樹脂、例えばスチレン
系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、
ポリエステル樹脂等を使用することができる。
【0015】(2)着色剤:トナー(A)を得るために
用いる着色剤(着色粒子の必須成分)としては、特に限
定されるものではなく、従来公知の種々の材料、例えば
カーボンブラック、磁性体、染料、顔料等を使用するこ
とができる。
【0016】ここに、着色剤として使用されるカーボン
ブラックとしては、例えばチャネルブラック、ファーネ
スブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、
ランプブラック等が挙げられる。
【0017】磁性体としては、鉄、ニッケル、コバルト
等の強磁性金属、これらの金属を含む合金、フェライ
ト、マグネタイト等の強磁性金属の化合物、強磁性金属
を含まないが熱処理することにより強磁性を示す合金、
例えばマンガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫
等のホイスラー合金と呼ばれる種類の合金、二酸化クロ
ム等が挙げられる。
【0018】染料としては、C.I.ソルベントレッド
1、同49、同52、同58、同63、同111、同1
22、C.I.ソルベントイエロー19、同44、同7
7、同79、同81、同82、同93、同98、同10
3、同104、同112、同162、C.I.ソルベン
トブルー25、同36、同60、同70、同93、同9
5等を用いることができ、またこれらの混合物を用いる
こともできる。顔料としてはC.I.ピグメントレッド
5、同48:1、同53:1、同57:1、同122、
同139、同144、同149、同166、同177、
同178、同222、C.I.ピグメントオレンジ3
1、同43、C.I.ピグメントイエロー14、同1
7、同93、同94、同138、C.I.ピグメントグ
リーン7、C.I.ピグメントブルー15:3、同60
等が挙げられる。これらは、単独でまたは2種以上を組
み合わせて使用することができる。
【0019】着色剤の数平均一次粒子径は、その種類に
よって異なるが、概ね10〜200nm程度であること
が好ましい。着色剤の添加量も特に限定されるものでは
なく、画像形成に必要な量であればよいが、トナー
(A)中の1〜50重量%であることが好ましく、特に
1〜10重量%であることが好ましい。
【0020】(3)添加剤:トナー(A)を得るために
用いる内部添加剤(着色粒子の任意成分)としては、低
分子量ポリプロピレン(数平均分子量=1500〜90
00)、低分子量ポリエチレン、エチレン−プロピレン
共重合体等のオレフィン類、マイクロクリスタリンワッ
クス、カルナウバワックス、サゾールワックス、パラフ
ィンワックス、アミドワックス等の従来より使用されて
いる離型剤;アゾ系金属錯体、4級アンモニウム塩等の
荷電制御剤等を挙げることができる。前記離型剤はエス
テル基等により変性されていてもよい。離型剤の添加量
はトナー(A)中の1〜5重量%であることが好まし
い。
【0021】<トナー(B)>トナー(B)は、重合法
により得られるトナー材料粒子を分級処理することによ
って製造することができる。
【0022】トナー(B)を得るために用いられる「ト
ナー材料粒子」は、例えば、下記〜の方法により調
製することができる。 着色剤(必須成分)および添加剤(任意成分)が乳
化分散されている水系分散媒中において単量体を乳化重
合させることにより、「着色剤を含有する重合体粒子」
を得、当該「着色剤を含有する重合体粒子」の乳化分散
液に、臨界凝集濃度以上の凝集剤と、水に無限溶解する
有機溶媒とを添加して前記「着色剤を含有する重合体粒
子」を会合させて凝集粒子を形成し、この系を加熱処理
する方法。この場合において、着色剤によりラジカル重
合性が阻害されないように、当該着色剤の表面をカップ
リング剤等によって処理することが好ましい。
【0023】 添加剤(任意成分)が乳化分散されて
いる水系分散媒中において単量体を乳化重合させること
により重合体粒子を得、当該重合体粒子および着色粒子
が分散されてなる乳化分散液に、臨界凝集濃度以上の凝
集剤と、水に無限溶解する有機溶媒とを添加し、着色剤
(必須成分)の存在下において前記重合体粒子を会合さ
せて凝集粒子を形成し、この系を加熱処理する方法。
【0024】重合体粒子を得るために用いる単量体(結
着樹脂を構成する単量体)としては、例えばスチレン、
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレン、
3,4−ジクロロスチレン、p−フェニルスチレン、p
−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−t
−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n
−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n
−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン等のスチ
レン誘導体;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラ
ウリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチル
アミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル等の
メタクリル酸エステル誘導体;アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘ
キシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、
アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル誘導体;エ
チレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類;
塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニ
ル、フッ化ビニリデン等のハロゲン系ビニル類;プロピ
オン酸ビニル、酢酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等のビニ
ルエステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエ
ーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビ
ニルエチルケトン、ビニルヘキシルケトン等のビニルケ
トン類;N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドー
ル、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物;ビニ
ルナフタレン、ビニルピリジン等のビニル化合物類;ア
クリロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸誘導
体;メタクリロニトリル、メタクリルアミド等のメタク
リル酸誘導体を挙げることができる。これらは単独でま
たは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0025】また、重合体粒子を得るために用いる単量
体(結着樹脂を構成する単量体)として、イオン性解離
基を有するものが併用されていてもよい。ここに「イオ
ン性解離基」としては、例えばカルボキシル基、スルフ
ォン酸基、リン酸基等を例示することができ、「イオン
性解離基を有する単量体」としては、アクリル酸、メタ
クリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、フマー
ル酸、マレイン酸モノアルキルエステル、イタコン酸モ
ノアルキルエステル、スチレンスルフォン酸、アリルス
ルフォコハク酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルフォン酸、アシッドホスホオキシエチルメタク
リレート、3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロ
ピルメタクリレート等を挙げることができる。
【0026】さらに、重合体粒子を得るために用いる単
量体(結着樹脂を構成する単量体)として、ジビニルベ
ンゼン、エチレングリコールジメタクリレート、エチレ
ングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジ
メタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリエ
チレングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジアク
リレート等の多官能性ビニル類を使用することにより、
結着樹脂中に架橋構造を導入することもできる。
【0027】乳化重合法により重合体粒子を得る場合に
おいて、重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸
アンモニウム等の過硫酸塩、アゾビスアミノジプロパン
酢酸塩、アゾビスシアノ吉草酸、アゾビスシアノ吉草酸
塩、過酸化水素等の水溶性ラジカル重合開始剤を使用す
ることができる。
【0028】示差熱量分析方法で測定される結着樹脂の
ガラス転移点は20〜90℃であることが好ましい。ま
た、高化式フローテスターで測定される結着樹脂の軟化
点は80〜220℃であることが好ましい。さらに、G
PCにより測定される結着樹脂の分子量が、数平均分子
量(Mn)で1,000〜100,000、重量平均分
子量(Mw)で2,000〜1,000,000、分子
量分布(Mw/Mn)が1.5〜100、特に1.8〜
70であることが好ましい。
【0029】トナー材料粒子中に含有される着色剤(必
須成分)としては特に限定されるものでなく、トナー
(A)を得るために用いるものとして例示したカーボン
ブラック、磁性体、染料、顔料等を挙げることができ
る。また、トナー材料粒子中に含有される添加剤(任意
成分)としては、トナー(A)を得るために用いるもの
として例示した荷電制御剤等や離型剤を挙げることがで
き、当該離型剤はエステル基等によって変性されていて
もよい。
【0030】また、重合体粒子の分散液に添加される
「凝集剤」としては、特に限定されるものではないが、
金属塩を使用することが好ましい。かかる金属塩として
は、例えばナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカ
リ金属の塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土
類金属の塩、マンガン、銅等の二価の金属の塩、鉄、ア
ルミニウム等の三価の金属の塩等を挙げることができ、
これらのうち、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リ
チウム、塩化カルシウム、塩化亜鉛、硫酸銅、硫酸マグ
ネシウム、硫酸マンガン等が好ましい。これらの金属塩
は単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することが
できる。
【0031】凝集剤の添加量は、臨界凝集濃度以上とさ
れ、好ましくは臨界凝集濃度の1.2倍以上、更に好ま
しくは1.5倍以上とされる。この臨界凝集濃度は、水
性分散物の安定性に関する指標であり、凝集剤を添加し
て凝集が発生する濃度を示すものである。臨界凝集濃度
は、乳化された成分および分散剤の種類によって大きく
変化するものである。例えば、岡村誠三他著「高分子化
学 17、601(1960)」等に記述されており、
詳細な臨界凝集濃度を求めることができる。また、別な
手法として、目的とする粒子分散液に所望の塩を濃度変
えて添加し、その分散液のζ(ゼータ)電位を測定し、
この値が変化する塩濃度を臨界凝集濃度として求めるこ
ともできる。
【0032】重合体粒子の分散液に添加される「水に無
限溶解する有機溶媒」としては、形成される樹脂(重合
体粒子・凝集粒子・着色粒子)を溶解しない溶媒の中か
ら選択される。かかる有機溶媒の具体例としては、メタ
ノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、t−ブタノール、メトキシエタノール、
ブトキシエタノール等のアルコール類、アセトニトリル
等のニトリル類、ジオキサン等のエーテル類を挙げるこ
とができ、これらのうち、エタノール、プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコールを使用することが好まし
い。有機溶媒の添加量は、凝集剤を添加した重合体粒子
の分散液に対して1〜300体積%であることが好まし
い。
【0033】本発明のトナーを構成する外部添加剤(着
色粒子の任意成分)としては、従来公知の無機微粒子お
よび有機微粒子を使用することができるが、当該着色粒
子に流動性を付与する観点から無機微粒子を使用するこ
とが好ましい。
【0034】かかる無機微粒子を構成する化合物として
は、各種の無機酸化物、窒化物、ホウ化物等を挙げるこ
とができ、その具体例としては、シリカ、アルミナ、チ
タニア、ジルコニア、チタン酸バリウム、チタン酸アル
ミニウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸マグネシ
ウム、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化セリウム、酸化アン
チモン、酸化タングステン、酸化スズ、酸化テルル、酸
化マンガン、酸化ホウ素、炭化ケイ素、炭化ホウ素、炭
化チタン、窒化ケイ素、窒化チタン、窒化ホウ素等が挙
げられる。外部添加剤として使用される無機微粒子の数
平均一次粒子径(透過型電子顕微鏡観察によって観察
し、画像解析により測定される数平均一次粒子径)は1
0〜500nmであることが好ましい。
【0035】これらの無機微粒子の表面は、各種のチタ
ンカップリング剤、シランカップリング剤等のいわゆる
カップリング剤、シリコーンオイル、脂肪酸、脂肪酸金
属塩等によって疎水化処理されていることが好ましい。
ここに、「チタンカップリング剤」としては、テトラブ
チルチタネート、テトラオクチルチタネート、イソプロ
ピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルト
リデシルベンゼンスルフォニルチタネート、ビス(ジオ
クチルパイロフォスフェート)オキシアセテートチタネ
ート等を使用することができる。また、「シランカップ
リング剤」としては、γ−(2−アミノエチル)アミノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−β−(N
−ビニルベンジルアミノエチル)γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン塩酸塩、ヘキサメチルジシラザン、メ
チルトリメトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、
イソブチルトリメトキシシラン、ヘキシルトエリメトキ
シシラン、オクチルトリメトキシシラン、デシルトリメ
トキシシラン、ドデシルトリメトキシシラン、フェニル
トリメトキシシラン、o−メチルフェニルトリメトキシ
シラン、p−メチルフェニルトリメトキシシラン等を使
用することができる。また、「シリコーンオイル」とし
ては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリ
コーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル等を使用す
ることができる。また、「脂肪酸」としては、ウンデシ
ル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ドデシル酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ペンタデシル酸、ステアリン
酸、ヘプタデシル酸、アラキン酸、モンタン酸、オレイ
ン酸、リノール酸、アラキドン酸等の長鎖脂肪酸を使用
することができる。また、「脂肪酸金属塩」としては、
上記の長鎖脂肪酸と、金属(例えば亜鉛、鉄、マグネシ
ウム、アルミニウム、カルシウム、ナトリウム、リチウ
ム)との塩を使用することができ、これらのうち、ステ
アリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸カルシウムが好ましい。疎水化処理剤の使用量として
は、無機微粒子100重量部に対して1〜100重量部
とされ、好ましくは1〜80重量部とされる。
【0036】<現像剤>本発明のトナーは、 磁性体
を含有する磁性トナーとして単独で使用すること、
磁性体を含有しない非磁性トナーとして単独で使用する
こと、 キャリアと混合して二成分現像剤として使用
することの何れであってもよいが、上記の使用態様が
好ましい。
【0037】本発明のトナーに混合されるキャリアとし
ては、 鉄、フェライト等の磁性材料粒子のみで構成
されるキャリア、 芯材粒子の表面が樹脂により被覆
されてなる樹脂被覆キャリアの何れであってもよいが、
耐久性等の観点から上記の樹脂被覆キャリアを使用す
ることが好ましい。キャリアの粒子径としては、体積平
均粒径で10〜100μm、好ましくは15〜80μm
である。キャリアが有する磁化特性としては、飽和磁化
で10〜100emu/gであることが好ましい。
【0038】樹脂被覆キャリアを構成する芯材粒子とし
ては、鉄粉、マグネタイト、各種フェライト等を挙げる
ことができ、これらのうち、マグネタイトおよびフェラ
イトが好ましい。ここに、フェライトとしては、銅、亜
鉛、ニッケル、マンガン等の重金属を含有するフェライ
ト、アルカリ金属(例えばLi、Na)および/または
アルカリ土類金属(例えばMg、Ca、Sr、Ba)を
含有する軽金属フェライトを使用することが好ましく、
当該軽金属フェライトを使用することが特に好ましい。
軽金属フェライトは、下記式(1)または式(2)で表
される組成を有するものである。
【0039】
【化1】 式(1):(M2 O)x (Fe2 3 1-x 式(2):(MO)x (Fe2 3 1-x
【0040】上記式(1)〜(2)中、Mはアルカリ金
属またはアルカリ土類金属を示す。また、M2 Oおよび
/またはFe2 3 の一部をアルカリ土類金属酸化物で
置換したものであってもよい。また、xとしては30モ
ル%以下、好ましくは18モル%以下であり、さらに置
換されるアルカリ土類金属および/またはアルカリ金属
酸化物は1〜10モル%が好ましく、更に好ましくは3
〜15モル%である。この軽金属フェライトおよびマグ
ネタイトが好ましい理由としては単に近年で盛んとなっ
ており廃棄物の汚染問題のみではなく、これらに加えて
キャリア自体を軽量化することができ、トナーに対する
ストレスを軽減することができる利点を有しているから
である。
【0041】樹脂被覆キャリアを構成する樹脂としては
特に限定されるものではなく、例えばシリコーン樹脂、
含フッ素アクリル酸エステル系樹脂、スチレン−アクリ
ル樹脂を挙げることができる。
【0042】ここに、「スチレン−アクリル樹脂」とし
ては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−
クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン、p−フェ
ニルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、p−t−ブチルスチレン、p−n−ヘキシル
スチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニル
スチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシル
スチレンのようなスチレンまたはスチレン誘導体と、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸
イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n
−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル等のメタクリル酸エステ
ル誘導体と、または、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、ア
クリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アク
リル酸フェニル、アクリル酸ジメチルアミノエチル、ア
クリル酸ジエチルアミノエチル等のアクリル酸エステル
誘導体等との共重合体を挙げることができる。この共重
合体におけるスチレン(誘導体)の含有割合は、耐久性
の向上を図る観点から20〜90重量%であることが好
ましい。
【0043】芯材粒子に対して樹脂を被覆する方法とし
ては、 樹脂溶液を芯材粒子に噴霧して乾燥する方
法、 芯材粒子に被覆樹脂粒子を静電的に付着させた
後に機械的エネルギーを付与して被覆する方法、 芯
材粒子に被覆樹脂粒子を静電的に付着した後に当該樹脂
の溶融温度以上に加熱し溶融被覆する方法、 樹脂溶
液中に芯材粒子を浸漬する方法、 硬化剤を含有した
樹脂を被覆した後に加熱して硬化させる方法など種々の
方法を使用することができる。樹脂の被覆量としては、
芯材粒子の表面を均一に被覆するに足りる量であればよ
く、具体的には、芯材粒子に対して0.1〜5.0重量
%とされ、好ましくは0.5〜3.0重量%である。こ
の被覆量が過少である場合にはその効果を発揮すること
ができず、被覆量が過大である場合には、被覆樹脂が遊
離し、画像欠陥を発生することがある。
【0044】<画像形成方法>本発明のトナーは、非接
触現像方法に適用することが好ましく、特に、現像剤搬
送担持体上に付着した現像剤を現像剤量規制体によって
薄層化し、この現像剤の薄層を像形成体に対して非接触
となる状態で現像領域に搬送し、交流バイアス電圧を印
加して得られる振動電界下で、像形成体上の静電潜像を
反転現像によって現像する工程を繰り返すことにより、
前記像形成体上に色の異なる複数のトナー像を形成する
多色画像形成方法に適用するのが好ましい。本発明のト
ナーでは、着色粒子の粒度分布を示す特定のヒストグラ
ムにおける相対度数〔m1 〕と、相対度数〔m2 〕との
和〔M〕が75%以上であるので、上記のような多色画
像形成方法においても、選択現像の発生を確実に抑制す
ることができる。また、特定のヒストグラムにおける最
頻階級が1.61〜1.84であり、第二頻度階級が
1.84〜2.07であるような粒度分布を有する着色
粒子から構成される本発明のトナー;最頻階級が1.8
4〜2.07であり、第二頻度階級が1.61〜1.8
4であるような粒度分布を有する着色粒子から構成され
る本発明のトナーによれば、画像形成工程において解像
度および画像濃度が非常に高い高画質の画像を得ること
ができる。
【0045】以下、非接触現像方法の一例を図面を用い
て説明する。図1は本発明の実施に用いることができる
多色画像形成装置の一例を示す概略図、図2は半導体レ
ーザー露光光学系の一例を示す説明図である。1は矢印
方向に回転する像形成体である感光体、21はコロナ帯
電器、Lは半導体レーザー露光光学系26より照射され
る波長800nmの画像露光光、5A,5B,5C,5
Dはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの本発明の
トナーを有する現像装置、33は転写電極、34は分離
電極、Pは転写紙、35は一様露光ランプ、36はクリ
ーニング装置であって、36aはクリーニングブレード
である。感光体1は、スコロトロン帯電極よりなるコロ
ナ帯電器21により表面が均一に帯電される。次に、赤
外光による一様露光ランプ35により均一な露光が行わ
れ、続いて半導体レーザー露光光学系26から記録デー
タに従った画像露光光Lが感光体1上に照射され、静電
潜像が形成される。この静電潜像は第1色トナー例えば
イエロートナー用の現像装置5Aにより非接触式反転現
像法により現像される。イエロートナー像が形成された
感光体1は、再びコロナ帯電器21により均一に帯電さ
れ、一様露光ランプ35による均一な露光が行われ、続
いてレーザー露光光学系26から別の色成分の記録デー
タに従った画像露光光Lを受けて、静電潜像が形成され
る。この静電潜像は第2色トナー例えばマゼンタトナー
用の現像装置5Bにより非接触式反転現像法により現像
される。この結果、感光体1上に第1色のイエロートナ
ーと第2色のマゼンタトナーにより2色トナー像が形成
される。以下同様にして第3色トナー例えばシアントナ
ー、第4色トナー例えばブラックトナーが非接触式反転
現像法により現像されて、前記2色トナー像に重ね合わ
され、感光体1上に4色トナー像が形成される。
【0046】このようにして感光体1上に形成された多
色トナー像は必要に応じて転写前露光ランプ30により
均一に光照射された後、転写電極33により転写紙Pに
転写される。転写紙Pは分離電極34により感光体1か
ら分離され、転写紙P上の多色トナー像が定着器31で
定着される。一方、感光体1の表面はクリーニング装置
36のクリーニングブレード36aにより清掃される。
【0047】図2はレーザー露光光学系26を示し、3
7は半導体レーザダイオード、38は回転多面鏡、39
はfθレンズである。図3は現像装置の断面図である。
51はハウジング、53は現像剤搬送担持体を構成する
スリーブ、54はスリーブ内に設けられた磁界発生手段
としてのN極、S極を有する磁気ロール、55は層厚規
制部材(現像剤量規制体)、56は層厚規制部材の固定
部材、57は第1の撹拌部材、58は第2の撹拌部材、
59はスリーブクリーニング部材、60はバイアス電
源、18はスリーブ53により搬送されたトナーが感光
体に静電的な力を受けて移行し得る領域(現像領域)、
Dは現像剤を表す。現像領域18における感光体とスリ
ーブ53との間隙(現像ギャップ)Dsdは、200〜
1000μmが好ましい。また、現像剤層の層厚は当該
現像ギャップDsdより小さいことが必要である。現像
時には、バイアス電源60によりスリーブ53に交流電
圧が印加されて、現像領域18に振動電界が形成され
る。2つの撹拌部材57,58はスクリュー状のもの
で、図の矢印方向に回転することにより現像剤の撹拌お
よび搬送を行う。撹拌部材57は紙面手前方向へ、撹拌
部材58は紙面奥側へ搬送されるような形状をしてい
る。両者の中間部で現像剤が滞留しないように壁52が
設けられていて、このためこの領域で紙面左右方向に現
像剤の交換が行われる。
【0048】現像装置5へのトナー補給は図3の手前側
から行われ、撹拌部材58により紙面奥側へ、撹拌部材
57により紙面手前側へと概略循環し、トナーとキャリ
アが均一に混合される。しかし、トナー補給の位置は特
にこれに限定されるものではなく、例えば図3の右側か
らスリーブ53の軸に対し一様に補給するようにしても
よい。現像剤Dは十分撹拌混合され、矢印方向に回転す
るスリーブ53と磁気ロール54の搬送力によりスリー
ブ53の回転方向と同方向に搬送される。スリーブ53
の表面にはハウジング51から延びる固定部材56によ
り保持された層厚規制部材55が圧接されていて、搬送
される現像剤Dの量を規制し、現像剤層を形成する。現
像剤層を形成する他の手段としては、例えばスリーブと
一定の間隙を隔てて配置された磁性または非磁性の規制
板、スリーブに近接して配置された磁気ローる等、従来
公知のいずれを使用してもよい。
【0049】現像領域18を通過してトナーが消費され
た現像剤は、回転しているスリーブクリーニングローラ
59によりスリーブ53から掻き取られる。このため現
像領域18に搬送されるトナー量を一定に保つことがで
き、現像条件が安定する。
【0050】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下
において、特定のヒストグラムは、下記の方法により作
成した。
【0051】(1)測定機器:コルターマルチサイザー
(アパーチャー:100μm) (2)測定サンプル調製法:電解液〔ISOTON R
−II(コールターサイエンティフィックジャパン社
製)〕50〜100mlに界面活性剤(中性洗剤)を適
量加えて攪拌し、ここに測定試料10〜20mgを加え
た。この系を超音波分散機にて1分間分散処理すること
により、測定サンプルを調製した。 (3)作成方法:コールターマルチサイザーにて上記測
定サンプルの粒径データを測定し、この粒径データをI
/Oユニットを介してコンピュータに転送して、当該コ
ンピュータにおいて粒度分布分析プログラムにより作成
した。
【0052】<実施例1>ポリエステル樹脂(結着樹
脂)100重量部と、カーボンブラック(着色剤)10
重量部と、ポリプロピレン4重量部とからなるトナー原
料をヘンシェルミキサにより予備混合し、二軸押出機に
て溶融混練し、ハンマーミルにて粗粉砕し、ジェット式
粉砕機にて粉砕し、風力分級機により分級し、得られた
粉体をコールターマルチサイザーにて粒度分布測定を繰
り返して、着色粒子(A)を得た。得られた着色粒子
(A)についての粒度分布は以下のとおりである。
【0053】 ・lnD= 0〜0.23: 0% ・lnD=0.23〜0.46: 0% ・lnD=0.46〜0.69: 0% ・lnD=0.69〜0.92:0.02% ・lnD=0.92〜1.15:0.10% ・lnD=1.15〜1.38:0.50% ・lnD=1.38〜1.61:5.16% ・lnD=1.61〜1.84:38.7% ・lnD=1.84〜2.07:46.3% ・lnD=2.07〜2.30:8.73% ・lnD=2.30〜2.53:0.41% ・lnD=2.53〜2.76:0.08%
【0054】この着色粒子(A)について、特定のヒス
トグラムにおける最頻階級の範囲(lnD)および相対
度数〔m1 〕、第二頻度階級の範囲(lnD)および相
対度数〔m2 〕、相対度数〔m1 〕と相対度数〔m2
との和〔M〕を表1に示す。得られた着色粒子(A)1
00重量部に、シリカ微粒子1重量部をヘンシェルミキ
サにて外添混合して本発明のトナー(A)を得た。
【0055】<実施例2〜8>着色剤の種類、添加量を
表1中に示すものとし、粉砕、分級の条件を適宜変更し
たこと以外は実施例1と同様な方法により、着色粒子
(B)〜(H)を得た。得られた着色粒子(B)〜
(H)の各々について、特定のヒストグラムにおける最
頻階級の範囲(lnD)および相対度数〔m1 〕、第二
頻度階級の範囲(lnD)および相対度数〔m2 〕、相
対度数〔m1 〕と相対度数〔m2 〕との和〔M〕を表1
に示す。得られた着色粒子(B)〜(H)のそれぞれ1
00重量部に、シリカ微粒子1重量部をヘンシェルミキ
サにて外添混合して本発明のトナー(B)〜(H)を得
た。
【0056】<比較例1〜8>着色剤の種類、添加量を
表1中に示すものとし、粉砕、分級の条件を適宜変更し
たこと以外は実施例1と同様な方法により、比較用の着
色粒子(a)〜(h)を得た。得られた比較用の着色粒
子(a)〜(h)の各々について、特定のヒストグラム
における最頻階級の範囲(lnD)および相対度数〔m
1 〕、第二頻度階級の範囲(lnD)および相対度数
〔m2 〕、相対度数〔m1 〕と相対度数〔m2 〕との和
〔M〕を表1に示す。得られた着色粒子(a)〜(h)
のそれぞれ100重量部に、シリカ微粒子1重量部をヘ
ンシェルミキサにて外添混合して比較用のトナー(a)
〜(h)を得た。
【0057】
【表1】
【0058】<実施例9>アルミニウムカップリング剤
で処理したカーボンブラック55gを、ドデシル硫酸ナ
トリウムの水溶液(ドデシル硫酸ナトリウム5.0g,
純水600ml)に添加し、この系を撹拌しながら超音
波を付与することにより、カーボンブラック分散液を調
製した。他方、低分子量ポリプロピレン(数平均分子量
=3200)を純水中に添加し、この系を加熱して界面
活性剤によって乳化させることにより、低分子量ポリプ
ロピレン乳化分散液(固形分濃度=30重量%)を調製
した。上記のカーボンブラック分散液に、低分子量ポリ
プロピレン乳化分散液60gと、スチレンモノマー22
0gと、n−ブチルアクリレートモノマー40gと、メ
タクリル酸モノマー12gと、t−ドデシルメルカプタ
ン5.4gと、脱気処理された純水1620mlとを添
加し、この系を、窒素気流下攪拌を行いながら70℃ま
で昇温した。次いで、過硫酸カリウム4.3gを純水に
溶解して得られたラジカル重合開始剤の水溶液440m
lを添加し、70℃で3時間保持して乳化重合を行って
重合体粒子の溶液を得た。得られた重合体粒子の溶液1
000mlに対して水酸化ナトリウムを加えてpH9.
0に調整した後に、2.7モル%の塩化カリウム(凝集
剤)の水溶液270mlと、イソプロピルアルコール
(水に無限溶解する溶媒)160mlと、ポリオキシエ
チレンオクチルフェニルエーテル(エチレンオキサイド
平均重合度=10)9.0gを純水67mlに溶解して
なる水溶液とを添加した。次いで、この系を、75℃で
6時間加熱処理(重合体粒子の会合処理)を行った。そ
の後、生成液(会合粒子の分散液)を濾過、水洗し、乾
燥、解砕した。こうして得られた着色粒子を分級機にて
分級して着色粒子(I)を得た。得られた着色粒子
(I)についての粒度分布は以下のとおりである。
【0059】 ・lnD= 0〜0.23: 0% ・lnD=0.23〜0.46: 0% ・lnD=0.46〜0.69: 0% ・lnD=0.69〜0.92: 0% ・lnD=0.92〜1.15: 0.2% ・lnD=1.15〜1.38: 0.8% ・lnD=1.38〜1.61: 5.9% ・lnD=1.61〜1.84:37.1% ・lnD=1.84〜2.07:49.1% ・lnD=2.07〜2.30: 6.3% ・lnD=2.30〜2.53: 0.5% ・lnD=2.53〜2.76: 0.1%
【0060】この着色粒子(I)について、特定のヒス
トグラムにおける最頻階級の範囲(lnD)および相対
度数〔m1 〕、第二頻度階級の範囲(lnD)および相
対度数〔m2 〕、相対度数〔m1 〕と相対度数〔m2
との和〔M〕を表2に示す。また、着色粒子(I)10
0重量部に、シリカ微粒子1重量部をヘンシェルミキサ
にて外添混合して本発明のトナー(I)を得た。
【0061】<実施例10〜16>着色剤の種類、添加
量、重合体粒子の溶液のpH、および添加した塩化カリ
ウム(凝集剤)水溶液の濃度を表2中に示すものとし、
乳化重合工程および会合工程で使用した純水の量および
分級の条件を適宜変更したこと以外は、実施例9と同様
な方法により、着色粒子(J)〜(P)を得た。得られ
た着色粒子(J)〜(P)の各々について、特定のヒス
トグラムにおける最頻階級の範囲(lnD)および相対
度数〔m1 〕、第二頻度階級の範囲(lnD)および相
対度数〔m2〕、相対度数〔m1 〕と相対度数〔m2
との和〔M〕を表2に示す。得られた着色粒子(J)〜
(P)のそれぞれ100重量部に、シリカ微粒子1重量
部をヘンシェルミキサにて外添混合して本発明のトナー
(J)〜(P)を得た。
【0062】<比較例9〜比較例16>着色剤の種類、
添加量、重合体粒子の溶液のpH、および添加した塩化
カリウム(凝集剤)水溶液の濃度を表2中に示すものと
し、分級を行わなかった以外は、実施例9と同様な方法
により、比較用の着色粒子(i)〜(p)を得た。得ら
れた比較用の着色粒子(i)〜(p)の各々について、
特定のヒストグラムにおける最頻階級の範囲(lnD)
および相対度数〔m1 〕、第二頻度階級の範囲(ln
D)および相対度数〔m2 〕、相対度数〔m1 〕と相対
度数〔m2 〕との和〔M〕を表2に示す。得られた着色
粒子(i)〜(p)のそれぞれ100重量部に、シリカ
微粒子1重量部をヘンシェルミキサにて外添混合して比
較用のトナー(i)〜(p)を得た。
【0063】
【表2】
【0064】<現像剤の製造>本発明のトナー(A)〜
(P)および比較用のトナー(a)〜(p)の各々と、
スチレン−メタクリレート共重合体で被覆した45μm
フェライトキャリアとを、各色ごとに表3に示す割合で
混合することにより、本発明の現像剤および比較用の現
像剤を製造した。
【0065】
【表3】
【0066】<画像評価>表4に示す現像剤(トナー)
の組合せに従って、カラープリンター「KL2010」
(コニカ社製)を用いて、初期設定後にプロセスコント
ロールを行わずに2000枚にわたる画像形成を行い、
1枚目に形成された画像と、2000枚目に形成された
画像とについて、以下の項目についての評価を行った。
【0067】(1)細線再現性:2ドットラインの画像
信号に対応するライン画像のライン幅を印字評価システ
ム「RT2000」(ヤーマン(株)製)によって測定
し、下記の基準で評価した。
【0068】「○」:1枚目の形成画像のライン幅(L
1 )および2000枚目の形成画像のライン幅
(L2000)の何れもが200μm以下であり、かつ、ラ
イン幅の変化(L1 −L2000)が10μm未満であった
もの。 「×」:上記以外の場合。
【0069】(2)色相変化:1枚目の形成画像および
2000枚目の形成画像の各々における二次色(レッ
ド,ブルー,グリーン)のソリッド画像部の色を「Ma
cbeth Color−Eye7000」により測定
し、CMC(2:1)色差式を用いて色差を算出した。
結果を表4に示す。CMC(2:1)色差式で求められ
た色差が5以下であれば、形成された画像の色味の変化
が許容できる程度といえる。
【0070】
【表4】
【0071】トナー(A)〜(P)の各々を有してなる
現像剤を組み合わせて実施した画像形成によれば、形成
される画像の細線再現性に優れ、評価試験において1枚
目の形成画像と、2000枚目の形成画像とのライン幅
の変化が小さく、また、色差も小さい。
【0072】
【発明の効果】本発明のトナーによれば、画像形成工程
における選択現像の発生を防止することができ、また解
像度が高く、適正な色味を有する高画質の画像を長期に
わたり形成することができる。本発明の現像剤によれ
ば、解像度が高く、適正な色味を有する高画質の画像を
長期にわたり形成することができる。本発明の画像形成
方法によれば、解像度が高く、適正な色味を有する高画
質の画像を長期にわたり形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多色画像形成装置の一例を示す概略図である。
【図2】半導体レーザー露光光学系の一例を示す概略図
である。
【図3】現像装置の断面図である。
【符号の説明】 1 感光体 5A イエロー
現像装置 5B マゼンタ現像装置 5C シアン
現像装置 5D ブラック現像装置 18 現像領
域 21 コロナ帯電器 26 レーザ
ー露光光学系 30 転写前露光ランプ 31 定着器 33 転写電極 34 分離電
極 35 一様露光ランプ 36 クリー
ニング装置 36a クリーニングブレード 37 半導体
レーザダイオード 38 回転多面鏡 39 fθレ
ンズ L 画像露光光 P 転写紙 51 ハウジング 52 壁 53 スリーブ 54 磁気ロ
ール 55 層厚規制部材 56 層厚規
制部材の固定部材 57 第1の撹拌部材 58 第2の
撹拌部材 59 スリーブクリーニング部材 60 バイア
ス電源 D 現像剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山之内 貴生 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 松島 朝夫 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 (72)発明者 河野 誠式 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA21 CA21 CB18 DA04 EA05 EA07 FA02 2H077 AB02 AC02 AD06 AD13 AD36 EA16 GA13 GA17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒度分布を有する着色粒子から構成さ
    れ、個々の着色粒子の粒径をD(μm)とするとき、自
    然対数lnDを横軸にとり、この横軸を0.23間隔で
    複数の階級に分けた体積基準の粒度分布を示すヒストグ
    ラムにおいて、最頻階級に含まれる着色粒子の相対度数
    〔m1 〕と、前記最頻階級の次に頻度の高い階級に含ま
    れる着色粒子の相対度数〔m2 〕との和〔M〕が75%
    以上であることを特徴とするトナー。
  2. 【請求項2】 ヒストグラムの最頻階級が1.61〜
    1.84であり、前記最頻階級の次に頻度の高い階級が
    1.84〜2.07であるような粒度分布を有する着色
    粒子から構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    トナー。
  3. 【請求項3】 ヒストグラムの最頻階級が1.84〜
    2.07であり、前記最頻階級の次に頻度の高い階級が
    1.61〜1.84であるような粒度分布を有する着色
    粒子から構成されることを特徴とする請求項1に記載の
    トナー。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    トナーと、キャリアとからなることを特徴とする現像
    剤。
  5. 【請求項5】 現像剤搬送担持体上に付着した現像剤を
    現像剤量規制体によって薄層化し、この現像剤の薄層を
    像形成体に対して非接触となる状態で現像領域に搬送
    し、交流バイアス電圧を印加して得られる振動電界下
    で、像形成体上の静電潜像を反転現像によって現像する
    工程を繰り返すことにより、前記像形成体上に色の異な
    る複数のトナー像を形成する多色画像形成方法におい
    て、 この画像形成方法に使用される現像剤を構成するトナー
    が、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のトナーであ
    ることを特徴とする画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002023408A (ja) * 2000-07-10 2002-01-23 Konica Corp 静電潜像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置

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