JP2000147077A - 磁気変化検出センサの製造方法及びその製造装置及びその製造方法によって製造された磁気変化検出センサ - Google Patents

磁気変化検出センサの製造方法及びその製造装置及びその製造方法によって製造された磁気変化検出センサ

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JP2000147077A
JP2000147077A JP10319316A JP31931698A JP2000147077A JP 2000147077 A JP2000147077 A JP 2000147077A JP 10319316 A JP10319316 A JP 10319316A JP 31931698 A JP31931698 A JP 31931698A JP 2000147077 A JP2000147077 A JP 2000147077A
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coil assembly
cover
magnetic change
coil
cable
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JP10319316A
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Masashi Yamaguchi
正志 山口
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Bosch Corp
Bosch Braking Systems Corp
Original Assignee
Bosch Braking Systems Co Ltd
Bosch Braking Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルアッセンブリ体に対する被覆体の同軸
度が改善され、ひいては、下部側の被覆体の肉厚が周回
り方向に一様な磁気変化検出センサを製造するのに好適
な製造方法を提供する。 【解決手段】 マウンティングブラケット35を境にし
て上部に検出信号伝送用のケーブル37をコイル26に
接続するためのケーブル接続部27を有しかつ下部にコ
イル26が巻回されたコイル巻回部28を有するボビン
体24と、ボビン体24に同軸に挿入されて磁気変化を
検出するためのポールボディ25と、ボビン体24とポ
ールボディ25とからなるコイルアッセンブリ体23を
被覆して保護すると共にケーブル37とマウンティング
ブラケット35とをコイルアッセンブリ体23に一体化
する被覆体41とによって構成されて成る磁気変化検出
センサの製造方法であり、ポールボディ25の下方先端
部25aとコイルアッセンブリ体23の上部側とを保持
して被覆体41の下部側を一次成形により形成し、一次
成形により形成された下部側の被覆体29を保持して、
被覆体41の上部側を二次成形により形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気変化検出セン
サの製造方法及びその製造装置及びその製造方法によっ
て製造された磁気変化検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気変化検出センサ、例え
ば、車輪の回転速度を検出するための車輪速検出センサ
には、図7、図8に示す構成のものが知られている。そ
の図7において、1はコイルアッセンブリ体、2はマウ
ンティングブラケットである。そのコイルアッセンブリ
体1はボビン体3とポールボディ4とからなっている。
【0003】ボビン体3はマウンティングブラケット2
を境にして上部に検出信号伝送用のケーブル5を電磁コ
イル6に接続するためのケーブル接続部7を有しかつ下
部に電磁コイル6が巻回されたコイル巻回部8を有す
る。そのボビン体3は成形樹脂としての6−ナイロンに
より成形されている。ポールボディ4は磁気変化を検出
する役割を果たし、このポールボディ4はボビン体3に
同軸に挿入されている。
【0004】ケーブル接続部7にはケーブル5が接続さ
れ、コイルアッセンブリ体1は図8に示すように被覆体
9によって被覆されて保護され、マウンティングブラケ
ット2、ケーブル5はその被覆体9によってコイルアッ
センブリ体1に一体化されている。
【0005】この従来の磁気変化検出センサは、図9に
示す成形用金型によって成形される。その図9におい
て、11は下型、12は上型である。この下型11と上
型12とによって被覆体9に対応する形状のキャビティ
13が形成される。上型12にはマウンティングブラケ
ット2を位置決めする位置決め凹所14、ケーブル5の
引出し部15を位置決めする位置決め凹所16が形成さ
れている。下型11にはポールボディ4の下方先端部1
7を位置決めするための位置決め凹所18が形成されて
いる。
【0006】磁気変化検出センサは、マウンティングブ
ラケット2を位置決め凹所14にセットし、ポールボデ
ィ4の下方先端部17を位置決め凹所18に位置決め
し、ケーブル接続部7に接続されたケーブル5の引出し
部15を位置決め凹所16に位置決めして、コイルアッ
センブリ体1をキャビテイ13内にセットし、キャビテ
ィ13内に成形樹脂を上型12から注入することにより
被覆体9を封止成形することによって製造される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の磁気変化検出センサの製造方法は、コイルアッセン
ブリ体1をポールボディ4の下方先端部17とケーブル
5とで保持する方法であり、ケーブル5が柔軟性を有す
るために成形中に不安定となることがあって、マウンテ
ィングブラケット2に対してコイルアッセンブリ体1が
傾斜した状態で成形が行われることがあり、マウンテキ
ングブラケット2に対するコイルアッセンブリ体1の直
角度が問題となる。或いは、前記傾斜により、コイルア
ッセンブリ体1の中心に対して被覆体9の中心がずれる
こともあり、同軸度がずれるという問題がある。
【0008】また、被覆体9の上部側に対して下部側は
薄肉とされており、成形樹脂には6,6ナイロン樹脂が
用いられ、ゲートを上型12に設けて、上型12から成
形樹脂を注入して一度に成形を行う方法であるので、成
形樹脂を注入した際、成形樹脂がマウントブラケット2
に接触して急速に冷却されて、下型11のキャビティ1
3に流入することになり、流動性が低下した状態で下型
11のキャビテイ13に成形樹脂が導かれることにな
る。
【0009】これらが原因で、磁気変化検出センサに
は、被覆体9の下部側を水平方向に輪切りにして断面を
見てみると、その周回り方向の肉厚が一様ではなく、周
回り方向に肉薄箇所が生じ、はなはだしい場合には外観
的に見て、コイルアッセンブリ体1の下部が透けて見え
るものが成形される。
【0010】更に、6,6ナイロン樹脂は、塩化カルシ
ウムに対して耐食性が低いことから、磁気変化検出セン
サは成形後に耐塩化カルシウム試験が行われるが、被覆
体9の下部に肉厚の薄い箇所があると、その肉厚の薄い
箇所から電磁コイル6に達するクラックが発生し、ひい
ては、電磁コイル6が断線、ショート、腐食するという
問題に発展する。
【0011】また、二箇所以上の注入口からキャビティ
13に成形樹脂を注入する場合には、成形樹脂の流動性
が低いと、その成形樹脂が合流する部分にウエルドライ
ンが顕著に生じ、このウエルドライン近傍にも電磁コイ
ル6に達するクラックが発生する。
【0012】本発明の課題は、コイルアッセンブリ体に
対する被覆体の同軸度が改善され、ひいては、特に被覆
体の下部側において、該被覆体の肉厚が周回り方向に一
様な磁気変化検出センサを製造するのに好適な磁気変化
検出センサの製造方法及びこの製造方法に使用する製造
装置及びこの製造装置によって製造された磁気変化検出
センサを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願請求項1に記載の発明は、マウンティングブラ
ケットを境にして上部に検出信号伝送用のケーブルをコ
イルに接続するためのケーブル接続部を有しかつ下部に
コイルが巻回されたコイル巻回部を有するボビン体と、
該ボビン体に同軸に挿入されて磁気変化を検出するため
のポールボディと、前記ボビン体と前記ポールボディと
からなるコイルアッセンブリ体を被覆して保護すると共
に前記ケーブルと前記マウンティングブラケットとを前
記コイルアッセンブリ体に一体化する被覆体とによって
構成されて成る磁気変化検出センサの製造方法であっ
て、前記ポールボディの下方先端部と前記コイルアッセ
ンブリ体の上部側とを保持した状態で前記被覆体の下部
側を一次成形により形成した後、該一次成形により形成
された下部側の被覆体を保持した状態で、前記被覆体の
上部側を二次成形により形成することを特徴とする。
【0014】また、本願請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載の発明において、前記ポールボディの下方先
端部と前記ケーブル接続部とを位置決め部に用いて前記
コイルアッセンブリ体を一次成形用金型にセットして前
記コイルアッセンブリ体の下部側を成形樹脂により被覆
して前記被覆体の下部側を形成する一次成形工程と、前
記一次成形工程により形成された被覆体を位置決め部に
用いて前記コイルアッセンブリ体を二次成形用金型にセ
ットすると共に、前記ケーブル接続部に接続されたケー
ブルと前記マウンティングブラケットとを前記二次成形
用金型にセットして前記コイルアッセンブリ体の上部側
を成形樹脂により被覆して前記被覆体の上部側を形成す
る二次成形工程とからなることを特徴とする。ここで、
前記一次成形用金型と前記二次成形用金型とは上型と下
型とから構成され、前記成形樹脂は上型から金型内に注
入されることが好ましい。
【0015】本願請求項1又は請求項2に記載の発明に
よれば、磁気変化検出センサの成形工程を一次成形と二
次成形とに分け、一次成形工程では、剛体とみなせるコ
イルアッセンブリ体の下部側とコイルアッセンブリ体の
上部側とを上下から保持して磁気変化検出センサの下部
側の被覆体を形成し、二次成形工程では、一次成形工程
により形成された下部側の被覆体を保持して磁気変化検
出センサの上部側の被覆体を形成することにしたので、
一次成形、二次成形ともに成形中に成形物の姿勢を安定
に保って成形を行うことができることになり、コイルア
ッセンブリ体に対する被覆体の同軸度やマウンティング
ブラケットに対するコイルアッセンブリ体の直角度が改
善され、ひいては、特に被覆体の下部側において、該被
覆体の肉厚が周回り方向に一様な磁気変化検出センサを
製造できる。
【0016】請求項3に記載の発明は、マウンティング
ブラケットを境にして上部に検出信号伝送用のケーブル
をコイルに接続するためのケーブル接続部を有しかつ下
部にコイルが巻回されたコイル巻回部を有するボビン体
と、該ボビン体に同軸に挿入されて磁気変化を検出する
ためのポールボディと、前記ボビン体と前記ポールボデ
ィとからなるコイルアッセンブリ体を被覆して保護する
と共に前記ケーブルと前記マウンティングブラケットと
を前記コイルアッセンブリ体に一体化する被覆体とによ
って構成された磁気変化検出センサの製造装置であっ
て、前記ポールボディの下方先端部と前記ケーブル接続
部とを位置決めする位置決め凹所と前記磁気検出センサ
の下部側の被覆体に対応する形状のキャビティとを有す
る一次成形用金型と、前記下部側の被覆体を位置決めす
る位置決め凹所と前記マウンティングブラケットを位置
決めする位置決め凹所と前記ケーブルを位置決めする位
置決め凹所と前記磁気検出センサの上部側の被覆体に対
応する形状のキャビティとを有する二次成形用金型とを
備えていることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の磁気変化検出センサの製造装置において、前記一次成
形により形成された下部側の被覆体の上部に前記上部側
の被覆体に融着する突起を形成するために、前記一次成
形用金型のキャビテイに前記突起に対応する形状の突起
形成部が設けられていることを特徴とする。
【0018】請求項3又は請求項4に記載の発明によれ
ば、二次成形工程で、従来から用いられている金型をそ
のまま用いて請求項1又2に記載の磁気変化検出センサ
の製造方法を容易に実現することができる。
【0019】請求項5に記載の発明は、マウンティング
ブラケットを境にして上部に検出信号伝送用のケーブル
をコイルに接続するためのケーブル接続部を有しかつ下
部にコイルが巻回されたコイル巻回部を有するボビン体
と、該ボビン体に同軸に挿入されて磁気変化を検出する
ためのポールボディと、前記ボビン体と前記ポールボデ
ィとからなるコイルアッセンブリ体を被覆して保護する
と共に前記ケーブルと前記マウンティングブラケットと
を前記コイルアッセンブリ体に一体化する被覆体とによ
って構成され、前記被覆体は前記コイルアッセンブリ体
の下部側を被覆する下部側の被覆体が一次成形により形
成され、前記コイルアッセンブリ体の上部側を被覆する
上部側の被覆体が二次成形により形成され、前記上部側
の被覆体の下部と前記下部側の被覆体の上部とが重なり
合わされた二層構造を呈している磁気変化検出センサで
ある。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のものにおいて、前記一次成形により形成された一次成
形体には、前記下部側の被覆体の上部に前記上部側の被
覆体の下部に融着される突起が形成されていることを特
徴とする。
【0021】請求項5又は請求項6に記載の発明によれ
ば、被覆体を二度に分けて成形した場合でも、一次成形
により形成された被覆体と二次成形により形成された被
覆体との融合を確実に行うことができる。特に請求項6
の突起を利用すればその融合を一層強固にすることがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係わる磁気
変化検出センサの一次成形に用いられる一次成形用金型
の要部断面図を示し、図2はその一次成形用金型を用い
て成形された一次成形体の外観図を示し、図3は磁気変
化検出センサの二次成形に用いられる二次成形用金型の
要部断面図を示し、図4は図3に示すマウンティングブ
ラケットの平面図を示し、図5はその二次成形用金型に
よって形成された二次成形体としての磁気変化検出セン
サの外観図を示し、図6は一次成形用金型を用いて成形
された一次成形体の他の例とこの一次成形体を成形する
ための一次成形用金型の拡大断面図を示す。
【0023】図1において、20は下型、21は上型で
ある。下型20にはスライドコア22が設けられてい
る。当該スライドコア22を有する下型20と上型21
とにコイルアッセンブリ体23がセットされる。
【0024】コイルアッセンブリ体23は、ボビン体2
4とポールボディ25とからなっている。ボビン体24
は後述するマウンティングブラケットを境にして上部に
検出信号伝送用のケーブルを電磁コイル26に接続する
ためのケーブル接続部27を有しかつ下部に電磁コイル
26が巻回されたコイル巻回部28を有する。このボビ
ン体24は6−ナイロン樹脂により成形され、その色は
白色である。ポールボディ25は、磁気変化を検出する
役割を有し、ボビン体24に同軸に挿入されている。そ
のポールボディ25の下方先端部25aは、ボビン体2
4の下部から突出されている。その下方先端部25aは
直方板形状である。
【0025】下型20には、ポールボディ25の下方先
端部25aを位置決めする位置決め部としての位置決め
凹所20aと、後述する下部側の被覆体の形状に対応す
るキャビティ20bとが形成されている。上型21に
は、ボビン体24のケーブル接続部27部分の外面全体
と接触して位置決めする位置決め部としての位置決め凹
所21aが形成されている。
【0026】スライドコア22は、分割コア22a、2
2bから構成され、下型20に設けられて、矢印A−A
で示すように互いに離反接近する方向にスライドされ
る。このスライドコア22にはキャビテイ20bに連通
するキャビティ22cが形成されている。このキャビテ
ィ22cは、後述する下部側の被覆体の上部を形成する
役割を果たす。
【0027】その下型20にコイルアッセンブリ体23
をセットするには、上型21を下型20から離間させる
と共に、分割コア22a、22bを離間させて下方先端
部25aを位置決め凹所20aに挿し込んで、コイルア
ッセンブリ体23の下部側を位置決めする。
【0028】次に、分割コア22a、22bを接近させ
る。これにより、コイルアッセンブリ体23が下型20
に保持される。それから、上型21を下型20に接近さ
せてケーブル接続部27の部分全体を位置決め凹所21
aに挿し込んで、コイルアッセンブリ体23の上部側を
位置決めする。コイルアッセンブリ体23は剛体とみな
せ、その上部側と下部側とを図1に示した如くしっかり
と保持するので、コイルアッセンブリ体23は成形中に
安定に保持される。その一次成形には成形樹脂として黒
色の6,6ナイロンが用いられる。
【0029】一次成形用金型は成形樹脂を注入する前に
あらかじめ60度ないし70度に昇温されている。上型
21には図示を略すゲートが二箇所に設けられ、このゲ
ートから成形樹脂がキャビティ22c、20bに注入さ
れる。これにより、図2に示す一次成形体28が形成さ
れる。この図2において、29はその一次成形により形
成された下部側の被覆体を示し、また、30はその下部
側の被覆体29の上部を示している。
【0030】この一次成形では、後述するマウンティン
グブラケットは設けられていないので、成形樹脂は急速
に冷却されることなくキャビテイ20bとコイルアッセ
ンブリ体23との間の隙間にスームズに流入することに
なり、成形樹脂が合流する部分にウエルドラインが発生
するのを抑制できる。
【0031】その一次成形体28は、図3に示す二次成
形用金型にセットされる。この二次成形用金型には、図
9に示す従来構成の成形用金型を用いることができ、そ
の図3において、31は下型、32は上型である。下型
31には下部側の被覆体29を全体的に接触させて位置
決めする位置決め凹所33が設けられている。
【0032】上型32には、後述する上部側の被覆体に
対応する形状のキャビティ34が形成されると共に、金
属製のマウンティングブラケット35を位置決めする位
置決め凹所36、ケーブル37の引出し部38を位置決
めする位置決め凹所39が形成されている。そのマウン
ティングブラケット35は、図4に示す形状であり、一
次成形体28が貫挿される貫挿穴35aと磁気変化検出
センサを取り付け固定するためのボルト(図示を略す)
が挿通されるボルト挿通穴35bとを有する。
【0033】一次成形体28は二次成形を行う前にケー
ブル37がケーブル接続部27に接続される。一次成形
体28を二次成形用金型にセットするには、上型32を
下型31から離間させ、一次成形体28の下部を位置決
め凹所33に挿し込んで、図3に示したように一次成形
体28を下型31にしっかりと保持させる。次にマウン
ティングブラケット35を位置決め凹所36にセットす
る一方、ケーブル37を位置決め凹所39に位置決め
し、上型32を下型31に衝合させる。
【0034】二次成形用金型は、一次成形用金型と同様
に成形樹脂を注入する前にあらかじめ60度ないし70
度に昇温される。上型32には図示を略すゲートが二箇
所に設けられ、このゲートから一次成形に用いた成形樹
脂と同じ材料の6,6ナイロンがキャビティ34に注入
される。一次成形体28は剛体とみなすことができ、そ
の下部を保持して位置決めしているので、二次成形中に
一次成形体28は安定に保持される。
【0035】これにより、図5に示すように、マウンテ
ィングブラケット35を境にして上部に検出信号伝送用
のケーブル37を電磁コイル26に接続するためのケー
ブル接続部27を有しかつ下部に電磁コイル26が巻回
されたコイル巻回部28を有するボビン体24と、ボビ
ン体24に同軸に挿入されて磁気変化を検出するための
ポールボディ25と、ボビン体24とポールボディ25
とからなるコイルアッセンブリ体23を被覆して保護す
ると共にケーブル37とマウンティングブラケット35
とをコイルアッセンブリ体23に一体化する被覆体41
とによって構成されて、被覆体41の上部側が肉厚状態
を呈しかつ下部側が薄肉状態を呈する磁気変化検出セン
サとしての二次成形体40が形成される。
【0036】その図5において、42はその二次成形に
より形成された上部側の被覆体を示し、また、43は一
次成形により形成された下部側の被覆体29の上部30
に融着される上部側の被覆体42の下部を示している。
被覆体41は、下部側の被覆体29の上部30と上部側
の被覆体42の下部43とが融着された箇所を水平方向
に断面して見た場合に明確な境界線があるものばかりで
はないが基本的に二層構造を呈する。
【0037】下部側の被覆体29の上部30と上部側の
被覆体42の下部43との融着を確実に行わせてシール
性の向上を図るために、図6に示すように、一次成形体
28の被覆体29の上部30に断面三角形状の突起(ラ
ビリンス)44が形成されるように、スライドコア22
のキャビティ22cにその突起44に対応する形状の突
起形成部22dを設ける構成としても良い。
【0038】この磁気変化検出センサの製造方法及び製
造装置によれば、ポールボディ25を一体に有するボビ
ン体24に電磁コイル26を巻回してコイルアッセンブ
リ体23を組立てる最終工程の直後で、一次成形体28
を製造することができることになり、電磁コイル26を
露呈することなく保護した状態で搬送することができる
ので、コイルアッセンブリ体23の搬送中に電磁コイル
26が何にかに引っかかって断線するという不具合も低
減する。
【0039】この製造方法及び製造装置によって、コイ
ルアッセンブリ体23に対する被覆体41の同軸度及び
マウンティングブラケット35に対するコイルアッセン
ブリ体23の直角度が改善され、ひいては、下部側の被
覆体29の肉厚が周回り方向に一様な磁気変化検出セン
サを製造できた。
【0040】この製造方法及び製造装置によって製造さ
れた磁気変化検出センサは従来の製造方法及び製造装置
によって製造された磁気変化検出センサと外観上見分け
がほとんどつかない。被覆体41が二回の成形工程によ
り成形されたことは、下部側の被覆体29の上部30と
上部側の被覆体42の下部43とが融着された箇所を水
平方向に断面して見た場合に二層構造を呈することによ
り判断できるが、この磁気変化検出センサは、下部側の
被覆体の上部と上部側の被覆体下部とが互いに融着され
ているので、二回の成形工程で成形した場合でもそのシ
ール性、耐食性を保証できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の磁気変化
検出センサの製造方法及び製造装置によれば、コイルア
ッセンブリ体に対する被覆体の同軸度が改善され、ひい
ては、特に被覆体の下部側において、該被覆体の肉厚が
周回り方向に一様な磁気変化検出センサを製造できると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる磁気変化検出センサの一次成形
に用いられる一次成形用金型の要部断面図である。
【図2】一次成形用金型を用いて成形された一次成形体
の外観図である。
【図3】磁気変化検出センサの二次成形に用いられる二
次成形用金型の要部断面図である。
【図4】図3に示すマウンティングブラケットの平面図
である。
【図5】二次成形用金型によって形成された二次成形体
としての磁気変化検出センサの外観図である。
【図6】一次成形用金型を用いて成形された一次成形体
の他の例とこの一次成形体を成形するための一次成形用
金型の拡大断面図である。
【図7】従来の磁気変化検出センサの断面図である。
【図8】従来の磁気変化検出センサの外観図である。
【図9】従来の磁気変化検出センサの成形工程を説明す
ための図である。
【符号の説明】
23 コイルアッセンブリ体 24 ボビン体 25 ポールボディ 25a 下方先端部 26 電磁コイル 27 ケーブル接続部 28 コイル巻回部 35 マウンティングブラケット 37 ケーブル 41 被覆体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マウンティングブラケットを境にして上
    部に検出信号伝送用のケーブルをコイルに接続するため
    のケーブル接続部を有しかつ下部にコイルが巻回された
    コイル巻回部を有するボビン体と、該ボビン体に同軸に
    挿入されて磁気変化を検出するためのポールボディと、
    前記ボビン体と前記ポールボディとからなるコイルアッ
    センブリ体を被覆して保護すると共に前記ケーブルと前
    記マウンティングブラケットとを前記コイルアッセンブ
    リ体に一体化する被覆体とによって構成されて成る磁気
    変化検出センサの製造方法であって、 前記ポールボディの下方先端部と前記コイルアッセンブ
    リ体の上部側とを保持した状態で前記被覆体の下部側を
    一次成形により形成した後、該一次成形により形成され
    た下部側の被覆体を保持した状態で、前記被覆体の上部
    側を二次成形により形成することを特徴とする磁気変化
    検出センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ポールボディの
    下方先端部と前記ケーブル接続部とを位置決め部に用い
    て前記コイルアッセンブリ体を一次成形用金型にセット
    して前記コイルアッセンブリ体の下部側を成形樹脂によ
    り被覆して前記被覆体の下部側を形成する一次成形工程
    と、 前記一次成形工程により形成された被覆体を位置決め部
    に用いて前記コイルアッセンブリ体を二次成形用金型に
    セットすると共に、前記ケーブル接続部に接続されたケ
    ーブルと前記マウンティングブラケットとを前記二次成
    形用金型にセットして前記コイルアッセンブリ体の上部
    側を成形樹脂により被覆して前記被覆体の上部側を形成
    する二次成形工程とからなることを特徴とする磁気変化
    検出センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 マウンティングブラケットを境にして上
    部に検出信号伝送用のケーブルをコイルに接続するため
    のケーブル接続部を有しかつ下部にコイルが巻回された
    コイル巻回部を有するボビン体と、該ボビン体に同軸に
    挿入されて磁気変化を検出するためのポールボディと、
    前記ボビン体と前記ポールボディとからなるコイルアッ
    センブリ体を被覆して保護すると共に前記ケーブルと前
    記マウンティングブラケットとを前記コイルアッセンブ
    リ体に一体化する被覆体とによって構成された磁気変化
    検出センサの製造装置であって、 前記ポールボディの下方先端部と前記ケーブル接続部と
    を位置決めする位置決め凹所と前記磁気検出センサの下
    部側の被覆体に対応する形状のキャビティとを有する一
    次成形用金型と、 前記下部側の被覆体を位置決めする位置決め凹所と前記
    マウンティングブラケットを位置決めする位置決め凹所
    と前記ケーブルを位置決めする位置決め凹所と前記磁気
    検出センサの上部側の被覆体に対応する形状のキャビテ
    ィとを有する二次成形用金型とを備えている磁気変化検
    出センサの製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記一次成形により
    形成された下部側の被覆体の上部に前記上部側の被覆体
    に融着する突起を形成するために、前記一次成形用金型
    のキャビテイに前記突起に対応する形状の突起形成部が
    設けられていることを特徴とする磁気変化検出センサの
    製造装置。
  5. 【請求項5】 マウンティングブラケットを境にして上
    部に検出信号伝送用のケーブルをコイルに接続するため
    のケーブル接続部を有しかつ下部にコイルが巻回された
    コイル巻回部を有するボビン体と、該ボビン体に同軸に
    挿入されて磁気変化を検出するためのポールボディと、
    前記ボビン体と前記ポールボディとからなるコイルアッ
    センブリ体を被覆して保護すると共に前記ケーブルと前
    記マウンティングブラケットとを前記コイルアッセンブ
    リ体に一体化する被覆体とによって構成され、前記被覆
    体は前記コイルアッセンブリ体の下部側を被覆する下部
    側の被覆体が一次成形により形成され、前記コイルアッ
    センブリ体の上部側を被覆する上部側の被覆体が二次成
    形により形成され、前記上部側の被覆体の下部と前記下
    部側の被覆体の上部とが重なり合わされた二層構造を呈
    している磁気変化検出センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記一次成形により
    形成された一次成形体には、前記下部側の被覆体の上部
    に前記上部側の被覆体の下部に融着される突起が形成さ
    れていることを特徴とする磁気変化検出センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1542021A2 (en) * 2003-12-12 2005-06-15 Sumiden Electronics, Ltd. Sensor housing with integral mounting piece
WO2019102776A1 (ja) * 2017-11-27 2019-05-31 日本精機株式会社 回転検出装置とその製造方法

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