JP2000146400A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2000146400A
JP2000146400A JP31863498A JP31863498A JP2000146400A JP 2000146400 A JP2000146400 A JP 2000146400A JP 31863498 A JP31863498 A JP 31863498A JP 31863498 A JP31863498 A JP 31863498A JP 2000146400 A JP2000146400 A JP 2000146400A
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refrigerating
evaporator
refrigeration
refrigerator
compartment
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Minoru Tenmyo
稔 天明
Sayuri Murota
小百合 室田
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Original Assignee
Toshiba Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/25Control of valves
    • F25B2600/2511Evaporator distribution valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/068Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans
    • F25D2317/0682Two or more fans

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵室に適切な温度の冷気を吹き出すことが
できる冷蔵庫を提供する。 【解決手段】 Rエバ34とFエバ24の蒸発温度を同
じにすると共に、冷蔵モードにおけるRエバ34の熱交
換率を50%以下にすることにより、Rエバの蒸発温度
を−20℃とすると、冷蔵室14に送り込まれる冷気の
温度が−10℃となって、食品の凍結を防止することが
でき、庫内温度分布を改善することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの蒸発器を持
つ冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来の冷
蔵庫は、1つの蒸発器で冷却された冷気を冷凍室、冷蔵
室及び野菜室に分配してそれぞれを冷却していた。
【0003】しかし、冷気の温度は冷凍室を冷却するた
めに−25℃以下とする必要があり、冷蔵室の必要とさ
れる温度より非常に低く、かつ、冷気の流量も小さいた
め、庫内に温度分布が生じやすく、冷蔵室の吹出口近く
の食品は凍結するという問題点があった。
【0004】また、冷蔵室内部には温度分布に斑がある
ため、1つの個所の食品を凍結しないように温度設定を
すると、他の部分において温度が高くなる部分が生じる
という問題点があった。
【0005】さらに、庫内の湿度は低いため、冷蔵室内
の食品は乾燥し、食品の保存性が悪いという問題点があ
った。
【0006】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、冷蔵
室に適切な温度の冷気を吹き出すことができる冷蔵庫を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
冷蔵庫は、圧縮機と、凝縮器と、冷蔵用絞り機構と、冷
蔵室に対応した冷蔵用蒸発器と、冷凍用絞り機構と、冷
凍室に対応した冷凍用蒸発器とを接続して冷媒流路を構
成し、切替弁により冷媒流路を切替えて、冷蔵用絞り機
構を介して冷蔵用蒸発器及び冷凍用蒸発器へ冷媒を流す
冷蔵モードと、冷凍用絞り機構を介して冷凍用蒸発器の
みに冷媒を流す冷凍モードとを交互に実現できる交互冷
却運転を行なうことができ、また、冷蔵用蒸発器で冷却
された空気を冷蔵室に送風する冷蔵ファンと、冷凍用蒸
発器で冷却された空気を冷凍室に送風する冷凍ファン
と、冷凍用蒸発器の除霜ヒータと、冷蔵用蒸発器の除霜
ヒータとを有した冷蔵庫において、冷蔵用蒸発器の蒸発
圧力と冷凍用蒸発器の蒸発圧力とが略同じなるように冷
蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器とを接続し、冷蔵モードにお
ける冷蔵用蒸発器の熱交換率を約60%以下にしたもの
である。
【0008】請求項2の冷蔵庫は、請求項1のものにお
いて、冷蔵用蒸発器の伝熱面積と、冷蔵ファンによって
起こされる風量によって冷蔵用蒸発器の熱交換率を約6
0%以下にするものである。
【0009】請求項3の冷蔵庫は、請求項1のものにお
いて、冷蔵用蒸発器の熱交換率を約50%以下にするも
のである。
【0010】請求項4の冷蔵庫は、請求項1のものにお
いて、冷蔵用蒸発器の蒸発温度を−20℃とし、冷蔵室
への吹き出し冷気の温度を−10℃とするものである。
【0011】請求項5の冷蔵庫は、請求項1のものにお
いて、冷蔵室の背面と天井面前部近傍に冷蔵用蒸発器か
らの冷気の吹出し口を設けたものである。
【0012】請求項6の冷蔵庫は、請求項1のものにお
いて、冷蔵モード終了後、冷蔵ファンを回転させるもの
である。
【0013】請求項7の冷蔵庫は、圧縮機と、凝縮器
と、冷蔵用絞り機構と、冷蔵室に対応した冷蔵用蒸発器
と、冷凍用絞り機構と、冷凍室に対応した冷凍用蒸発器
とを接続して冷媒流路を構成し、切替弁により冷媒流路
を切替えて、冷蔵用絞り機構を介して冷蔵用蒸発器及び
冷凍用蒸発器へ冷媒を流す冷蔵モードと、冷凍用絞り機
構を介して冷凍用蒸発器のみに冷媒を流す冷凍モードと
を交互に実現できる交互冷却運転を行なうことができ、
また、冷蔵用蒸発器で冷却された空気を冷蔵室に送風す
る冷蔵ファンと、冷凍用蒸発器で冷却された空気を冷凍
室に送風する冷凍ファンと、冷凍用蒸発器の除霜ヒータ
と、冷蔵用蒸発器の除霜ヒータとを有した冷蔵庫におい
て、プリクール運転終了後、冷凍モードを行い、その後
に除霜運転を行う第1制御手段を有したものである。
【0014】請求項8の冷蔵庫は、圧縮機と、凝縮器
と、冷蔵用絞り機構と、冷蔵室に対応した冷蔵用蒸発器
と、冷凍用絞り機構と、冷凍室に対応した冷凍用蒸発器
とを接続して冷媒流路を構成し、切替弁により冷媒流路
を切替えて、冷蔵用絞り機構を介して冷蔵用蒸発器及び
冷凍用蒸発器へ冷媒を流す冷蔵モードと、冷凍用絞り機
構を介して冷凍用蒸発器のみに冷媒を流す冷凍モードと
を交互に実現できる交互冷却運転を行なうことができ、
また、冷蔵用蒸発器で冷却された空気を冷蔵室に送風す
る冷蔵ファンと、冷凍用蒸発器で冷却された空気を冷凍
室に送風する冷凍ファンと、冷凍用蒸発器の除霜ヒータ
と、冷蔵用蒸発器の除霜ヒータとを有した冷蔵庫におい
て、冷凍モードにおいて、冷蔵室の扉が開かれた場合に
は、冷蔵ファンの運転を行う第2制御手段を有したもの
である。
【0015】請求項1の冷蔵庫においては、冷蔵用蒸発
器の蒸発圧力と冷凍用蒸発器の蒸発圧力とがほぼ同じに
なるように接続されているため、冷蔵用蒸発器と冷凍用
蒸発器の温度がほぼ等しくなる。この状態において、冷
蔵用蒸発器の熱交換率を約60%以下にすると、冷蔵室
に吹き出される冷気の温度が高くなる。そのため、冷蔵
室の吹出口付近にある食品が凍結しない。
【0016】請求項2の冷蔵庫であると、冷蔵用蒸発器
の熱交換率を60%以下にするために、冷蔵用蒸発器の
伝熱面積と冷蔵ファンによって起こされる風量を調整す
る。この場合に、約60%以下にするには、伝熱面積を
極力小さくする必要があるため、冷蔵用蒸発器の小型化
が図れる。また、冷蔵ファンによって起こされる風量も
従来の冷蔵庫よりも大きな風量となるため、冷蔵室に供
給される冷気の量が増え、冷蔵室内部の温度分布が均一
化される。
【0017】請求項3の冷蔵庫であると、熱交換率を約
50%以下にすると、より確実に冷蔵室に送られる冷気
の温度が高くなる。
【0018】請求項4の冷蔵庫であると、冷蔵用蒸発器
の蒸発温度を−20℃とし、冷蔵室の冷気の温度を−1
0℃とすることにより熱交換率を約60%以下にするこ
とができる。
【0019】請求項5の冷蔵庫であると、冷蔵室の背面
と天井面前部近傍から冷蔵用蒸発器の冷気が吹き出され
るため冷気の量も多くでき、冷蔵室前面にも冷気が行き
渡ることにより、冷蔵室内部の温度分布をより改善する
ことができる。
【0020】請求項6の冷蔵庫であると、冷蔵モード終
了後冷蔵ファンを回転させることにより、冷蔵モード中
に着いた冷蔵用蒸発器の霜を昇華あるいは気化させる。
すると、冷蔵ファンによって起こされた冷気中に水分が
含まれ、冷蔵室内部が過乾燥になることがない。
【0021】請求項7の冷蔵庫であると、第1制御手段
が、プリクール運転終了後冷凍モードを行い、その後に
除霜運転を行う。プリクール運転終了後に冷凍モードを
実行することにより、冷蔵用蒸発器内部の冷媒が空にな
り、冷蔵用蒸発器の温度が上昇しやすくなる。そのた
め、除霜運転の時間を短縮することができる。
【0022】請求項8の冷蔵庫であると、冷凍モードに
おいては冷蔵室は無冷却状態であり、この状態で扉を開
いた場合に、第2制御手段が冷蔵ファンを回転させる。
そして、この冷蔵ファンよって起こされた風によって冷
蔵室内部の温度分布を改善させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例の冷蔵庫
10について図面に基づいて説明する。
【0024】図1は冷蔵庫10の簡略した縦断面図であ
り、電気系統の説明も兼ねた図である。また、図2は冷
蔵庫10の冷凍サイクルの説明図である。
【0025】まず、図1に基づいて説明する。
【0026】冷蔵庫10のキャビネット12には、上段
から冷蔵室14、野菜室16、冷凍室18が設けられ、
各部屋には、それぞれ冷蔵室扉140、野菜室扉16
0、冷凍室扉180が設けられている。そして、冷蔵室
扉140、野菜室扉160、冷凍室扉180には、その
開閉を検知する冷蔵室扉スイッチ142、野菜室扉スイ
ッチ162、冷凍室扉スイッチ182が設けられてい
る。
【0027】冷蔵室扉140の下端中央には、液晶表示
装置よりなる表示部144が設けられている。表示部1
44は庫内温度などを表示する。
【0028】冷凍室18の背面底部には、機械室22が
設けられ、この内部には、圧縮機20と、その放熱用フ
ァン(以下、Cファンという)21が設けられている。
【0029】また、冷凍室18の後方には、冷凍室用蒸
発器(以下、Fエバという)24が配され、Fエバ24
の上方には、Fエバ24で発生した冷気を冷凍室18に
送風する冷凍室用ファン(以下、Fファンという)26
が設けられている。Fエバ24の下方には、Fエバ24
の除霜を行う場合の除霜ヒータ(以下、F除霜ヒータと
いう)28が設けられている。Fエバ24の上部近傍に
は、Fエバ24の温度を検知するためのFエバセンサ3
0が設けられている。
【0030】冷凍室18内部には、庫内温度を測定する
ための冷凍室用温度センサ(以下、Fセンサという)3
2が設けられている。さらに、冷凍室18には、不図示
の製氷装置が設けられている。
【0031】野菜室16の背面には、冷蔵室用蒸発器
(以下、Rエバという)が設けられ、このRエバ34の
上方には冷蔵室用ファン(以下、Rファンという)36
が設けられ、Rエバ34の温度を検知するRエバセンサ
38が設けられている。、Rエバ34の下方には、Rエ
バ34の除霜を行うための除霜ヒータ(以下、R除霜ヒ
ータという)40が設けられている。
【0032】野菜室16内部には、野菜を収納するため
の収納容器164が設けられ、この収納容器164の上
部後方側には小容器166が設けられている。
【0033】冷蔵室14の内部には、庫内温度を測定す
るための冷蔵室用温度センサ(以下、Rセンサという)
42が設けられている。
【0034】そして、これら冷蔵室扉スイッチ142、
野菜室扉スイッチ162、冷凍室扉スイッチ182、表
示部144、Fファン26、F除霜ヒータ28、Fエバ
センサ30、Fセンサ32、Rファン36、Cファン2
1、Rエバセンサ38、R除霜ヒータ40及びRセンサ
42は、マイクロコンピュータよりなる制御装置44に
接続されている。この制御装置40は1枚の基板よりな
り、キャビネット12の背面上部に設けられている。ま
た、制御装置44には、圧縮機20のモータも接続され
ている。
【0035】次に、図1に基づいて冷気の流れを説明す
る。
【0036】Fエバ24によって冷却された冷気は、F
ファン26によって送風され冷凍室18を循環する。
【0037】Rエバ34によって冷却された冷気は、R
ファン36によって野菜室16と冷蔵室14に送風され
循環する。この場合に、冷蔵室14の背面に冷気ダクト
142が設けられ、複数の吹出し口144から冷気が吹
出される。冷蔵室14の天井面にも冷気ダクト142か
ら連続して冷気ダクト146が設けられ、その前端部の
吹出し口148から冷気が吹出される。このように、背
面の吹出し口144と前端部の吹出し口148から冷気
が吹出されることにより、吹出す冷気の量が多くなる。
また、冷蔵室扉140の後部に設けられた卵などを収納
するポケット149にも前端部の吹出し口148からの
冷気が当たるためよく冷やされ、冷蔵室14内部の温度
分布を改善することができる。そのために、冷蔵室14
内部の平均温度を下げることができる。
【0038】Rエバ34によって冷却された冷気は、前
記したように冷蔵室14を経て、野菜室16に至る。ま
た、Rエバ34によって冷却された冷気が、Rファン3
6によって吹出口168を経て野菜室16に直接吹き込
まれる。吹出口168から吹き出された冷気と冷蔵室1
4から流れてきた冷気は合流し、野菜を収納するための
収納容器164の上面を流れた後、収納容器164の前
面に至り、さらに底部に至ってRエバ34に循環する。
そして、小容器166が冷気の合流点近くに設けられて
いるため、この小容器166内部には冷気がよく流れ込
み、その他の部分の野菜室16の温度より低く設定する
ことが可能となる。そのため、この部分に収納容器16
4に収納する食品よりもさらに低い温度で収納したい食
品を収納することができる。なお、後から説明するよう
に、流れ出る冷気は従来よりも高い温度であるため、食
品の凍結の可能性は低くなる。
【0039】次に、図2に基づいて、これら冷凍サイク
ルの構造について説明する。
【0040】圧縮機20には凝縮器46が接続され、凝
縮器46には三方弁よりなる切替弁68が接続されてい
る。三方弁68から二股に分かれた冷媒流路の一方は、
冷蔵室用キャピラリチューブ(以下、Rキャピラリチュ
ーブという)50を経てRエバ34に接続されている。
また、切替弁68から分かれた他方の冷媒流路は冷凍室
用キャピラリチューブ(以下、Fキャピラリチューブと
いう)52に接続されている。そして、Fキャピラリチ
ューブ52とRエバ34の冷媒流路は、一つになってF
エバ24に接続され、さらに圧縮機20に接続されてい
る。
【0041】圧縮機20によって圧縮されることにより
高温高圧となった冷媒が、凝縮器46を通り放熱され
る。そして、この冷媒は、切替弁68を経て、Rキャピ
ラリチューブ50、または、Fキャピラリチューブ52
を通り減圧され、低温低圧となる。低温低圧となった冷
媒は、Fエバ24、または、Rエバ34に至る。
【0042】上記の冷蔵庫10の動作状態について説明
する。
【0043】1.交互冷却運転 (1) 冷蔵モード 切替弁68を切り替えて、冷媒がRエバ34とFエバ2
4に流れるようにする。そして、Rファン36とFファ
ン26をそれぞれ運転させると、冷却された空気は、冷
蔵室14、野菜室16、冷凍室18に送り込まれ、これ
らの部屋が冷却される。以下、この状態を冷蔵モードと
いう。
【0044】(2) 冷凍モード 切替弁68を切り替えて、冷媒がFキャピラリチューブ
52とFエバ24のみに流れるようにする。そして、F
ファン26のみを運転させる。この状態では、Fエバ2
4によって冷却された冷気はFファン26によって冷凍
室18のみに送り込まれ、その庫内温度が低下する。そ
して、冷蔵室14においては冷気は送り込まれない。以
下、この状態を冷凍モードという。
【0045】冷凍モードにおいては、上記したように冷
蔵室14は冷気が送り込まれず無冷却状態となる。その
ため、冷蔵室扉140を開けた場合に、強制的にRファ
ン36を回転させる。すなわち、冷蔵室扉スイッチ14
2が、冷蔵室扉140の開状態を検知したときに制御装
置44はRファン36を所定時間(3分)だけ回転さ
せ、冷蔵室14内部の温度分布を改善させる。この場合
に、冷蔵室14の背面に設置されたRセンサ42によっ
てその温度変化を素早く検知できる。
【0046】(3) 交互冷却運転 そして、冷凍モードと冷蔵モードを交互に行うことを通
常の交互冷却運転という。
【0047】交互冷却運転を行う場合の制御方法につい
て図4に基づいて説明する。
【0048】(第1ステップ)Fセンサ32が検知した
温度(以下、Fセンサ温度という)と、冷凍室18にお
ける冷却設定温度(以下、F設定温度という)との差を
求める。以下、この温度差をF温度差という。そして、
このF温度差によって、冷凍室18の冷却の過不足がわ
かる。
【0049】(第2ステップ)Rセンサ38が検出した
温度(以下、Rセンサ温度)と、冷蔵室14における冷
却設定温度(以下、R設定温度)との差を求める。以
下、この温度差をR温度差という。そして、このR温度
差によって、冷蔵室14の冷却の過不足がわかる。
【0050】(第3ステップ)R温度差とF温度差とを
加算することにより、冷蔵庫としての冷却能力の過不足
がわかるため、その合計値を元にPID制御等により圧
縮機20の回転数を定める。
【0051】また、必要があれば、Rファン36とFフ
ァン26の回転数も変化させる。
【0052】上記の制御方法により、負荷の変動に対す
る冷凍能力を常に必要なものに変更することが可能とな
る。
【0053】すなわち、負荷の変動に対し冷凍能力を常
に適正にすることにより温度の変化を低く抑えることが
可能となり、温度変動を小さくすることにより冷蔵室1
4の温度設定を低くすることが可能となる。また、冷蔵
室14の温度を低く、かつ、温度変動を小さくした場合
(2℃においては±0.5℃)と、従来の制御(3℃±
2.5℃)で食品を保存した場合のマグロのKの値(タ
ンパク質の劣化の指標)とブロッコリーのビタミンCの
変化の結果を、図5及び図6に示す。
【0054】この図5及び図6の実験結果に示すとお
り、低温で温度変動を小さくすることにより食品の保存
性が向上する。
【0055】2.プリクール運転 除霜運転を行う前には、冷蔵室14及び冷凍室18を一
度強制的に冷却して、冷気が流れ込まなくても、充分に
庫内温度が低く保持できるようにする必要がある。その
ため、除霜運転を行う前には、冷蔵室14と冷凍室18
を強制的に冷却するプリクール運転を行う。
【0056】このプリクール運転が終了した後、除霜運
転を行う前に、さらにもう一度だけ冷凍モードにおける
冷却を実行する。このように冷凍モードを実行すると、
Rエバ34には冷媒が流れなくなり空となる。そのた
め、Rエバ34の除霜を行う場合に、温度が上昇しやす
くなり、除霜運転の時間を短縮することができる。その
ため、必要以上に冷蔵室14の庫内温度が上昇しない。
【0057】3.除霜運転 上記のようにプリクール運転を行った後、R除霜ヒータ
40とF除霜ヒータ24を作動させて、Rエバ34とF
エバ24の除霜を行う。
【0058】4.冷蔵モードにおける制御方法 図2の冷凍サイクルが示すように、Rエバ34とFエバ
24とは直接接続されている。そのため、この接続する
管の圧力損失を考慮しない場合には、Rエバ34とFエ
バ24の蒸発圧力は殆ど同じとなり、蒸発温度も同じと
なる。そして、冷蔵庫の構造上、蒸発温度は冷凍室18
の庫内温度に合わせる必要があるため、Fエバ24の蒸
発温度はこの冷凍室の庫内温度(−20℃)とほぼ同じ
にする必要がある。したがって、Rエバ34の蒸発温度
も必然的にこのFエバ24とほぼ同じとなる。
【0059】ところで、冷蔵室14の庫内温度は0℃以
上であり、冷蔵室14に吹き込まれる冷気の温度は極力
この温度に近い方がよい。したがって、前記で説明した
Rエバ34の蒸発温度(−20℃)の温度がそのまま伝
わると、過冷却となる。これを防止するため、Rエバ3
4における熱交換率を50%以下になるようにすれば、
冷蔵室14に流れる冷気の温度は−10℃以上となり、
吹出口近傍での食品凍結の可能性を低くすることができ
る。
【0060】ここで、熱交換率とは、次のように定義さ
れる。
【0061】熱交換率=(吹出空気温度−吸込空気温
度)/(Rエバ温度−吸込空気温度) そして、熱交換率を50%以下にする具体的な方法とし
ては、Rエバ34の伝熱面積を極力小さくし、Rエバ3
4を通過する風量を大きくする。これによって、Rエバ
34を通過する冷気の温度が蒸発温度−20℃より高い
−10℃程度になり熱交換率が50%以下となる。な
お、単にRエバ34の伝熱面積を小さくするだけでは、
熱交換量が小さくなるために必要な冷凍能力を吸収でき
ず、蒸発温度が下がるため、これを防止するため風量を
増加させ、必要な熱交換量を確保して交換率を下げてい
る。
【0062】Rエバ34の伝熱面積を小さくする方法と
しては、フィンの数を減らし、また、フィンのピッチ間
隔を小さくすることが考えられる。また、Rエバ34の
大きさを全体的に小型化することも1つの方法である。
そして、このようにRエバ34を小型化すると、Rエバ
34の設置面積が小さくなり、野菜室16の容積が大き
くなるという効果がある。また、風量を増加させるに
は、Rファン36の回転数を増加させればよい。
【0063】冷蔵モード終了後にRファン36を所定時
間回転させると、前記したように冷蔵室14が加湿され
る。この実験を行ったものが図3のグラフであり、本願
発明の冷蔵庫と、従来の冷蔵庫における重量変化率を示
したものである。即ち、従来の冷蔵庫では庫内の平均湿
度は20%程度であり、食品投入後2日で重量が40%
になり乾燥していることがわかる。それに対し、本願発
明の冷蔵庫であると加湿され、湿度は60%程度である
ため、7日目でも50%程度の重量であり、食品の乾燥
の防止を行うことができる。この結果により、冷蔵室1
4内の高湿度化により食品の乾燥による鮮度の低下を防
止することができる。
【0064】
【発明の効果】以上により本発明の冷蔵庫であると、冷
蔵室に適した冷気が冷蔵室に送り込まれるため、食品の
保存をより完全にすることができ、また、冷蔵室内部の
温度分布の斑を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の冷蔵庫の説明図である。
【図2】冷凍サイクルの説明図である。
【図3】加湿制御を行った場合のグラフである。
【図4】交互冷却運転における制御の構成を示す説明図
である。
【図5】交互冷却運転における食品の劣化程度を示すグ
ラフである。
【図6】交互冷却運転における食品の劣化程度を示す他
のグラフである。
【符号の説明】
10 冷蔵庫 20 圧縮機 24 Fエバ 30 Fエバセンサ 34 Rエバ 38 Rエバセンサ 44 制御装置 68 切替弁 140 冷蔵室扉 142 冷蔵室扉スイッチ 144 表示部 160 野菜室扉 162 野菜室扉スイッチ 180 冷凍室扉 182 冷凍室扉スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L045 AA02 BA01 CA02 CA03 DA02 EA01 GA07 HA02 HA06 JA01 JA02 JA15 KA00 LA06 LA10 MA02 MA04 NA15 NA19 NA22 PA01 PA02 PA04 PA05 3L046 AA02 BA01 CA06 FB01 GA05 GA06 GB05 JA06 JA10 KA02 KA04 LA16 LA22 LA23 MA01 MA02 MA04 MA05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機と、凝縮器と、冷蔵用絞り機構と、
    冷蔵室に対応した冷蔵用蒸発器と、冷凍用絞り機構と、
    冷凍室に対応した冷凍用蒸発器とを接続して冷媒流路を
    構成し、 切替弁により冷媒流路を切替えて、冷蔵用絞り機構を介
    して冷蔵用蒸発器及び冷凍用蒸発器へ冷媒を流す冷蔵モ
    ードと、冷凍用絞り機構を介して冷凍用蒸発器のみに冷
    媒を流す冷凍モードとを交互に実現できる交互冷却運転
    を行なうことができ、 また、冷蔵用蒸発器で冷却された空気を冷蔵室に送風す
    る冷蔵ファンと、冷凍用蒸発器で冷却された空気を冷凍
    室に送風する冷凍ファンと、冷凍用蒸発器の除霜ヒータ
    と、冷蔵用蒸発器の除霜ヒータとを有した冷蔵庫におい
    て、 冷蔵用蒸発器の蒸発圧力と冷凍用蒸発器の蒸発圧力とが
    略同じなるように冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器とを接続
    し、 冷蔵モードにおける冷蔵用蒸発器の熱交換率を約60%
    以下にしたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】冷蔵用蒸発器の伝熱面積と、冷蔵ファンに
    よって起こされる風量によって、冷蔵用蒸発器の熱交換
    率を約60%以下にすることを特徴とする請求項1記載
    の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】冷蔵用蒸発器の熱交換率を約50%以下に
    することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  4. 【請求項4】冷蔵用蒸発器の蒸発温度を−20℃とし、
    冷蔵室への吹き出し冷気の温度を−10℃とすることを
    特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】冷蔵室の背面と天井面前部近傍に冷蔵用蒸
    発器からの冷気の吹出し口を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】冷蔵モード終了後、冷蔵ファンを回転させ
    ることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】圧縮機と、凝縮器と、冷蔵用絞り機構と、
    冷蔵室に対応した冷蔵用蒸発器と、冷凍用絞り機構と、
    冷凍室に対応した冷凍用蒸発器とを接続して冷媒流路を
    構成し、 切替弁により冷媒流路を切替えて、冷蔵用絞り機構を介
    して冷蔵用蒸発器及び冷凍用蒸発器へ冷媒を流す冷蔵モ
    ードと、冷凍用絞り機構を介して冷凍用蒸発器のみに冷
    媒を流す冷凍モードとを交互に実現できる交互冷却運転
    を行なうことができ、 また、冷蔵用蒸発器で冷却された空気を冷蔵室に送風す
    る冷蔵ファンと、冷凍用蒸発器で冷却された空気を冷凍
    室に送風する冷凍ファンと、冷凍用蒸発器の除霜ヒータ
    と、冷蔵用蒸発器の除霜ヒータとを有した冷蔵庫におい
    て、 プリクール運転終了後、冷凍モードを行い、その後に除
    霜運転を行う第1制御手段を有したことを特徴とする冷
    蔵庫。
  8. 【請求項8】圧縮機と、凝縮器と、冷蔵用絞り機構と、
    冷蔵室に対応した冷蔵用蒸発器と、冷凍用絞り機構と、
    冷凍室に対応した冷凍用蒸発器とを接続して冷媒流路を
    構成し、 切替弁により冷媒流路を切替えて、冷蔵用絞り機構を介
    して冷蔵用蒸発器及び冷凍用蒸発器へ冷媒を流す冷蔵モ
    ードと、冷凍用絞り機構を介して冷凍用蒸発器のみに冷
    媒を流す冷凍モードとを交互に実現できる交互冷却運転
    を行なうことができ、 また、冷蔵用蒸発器で冷却された空気を冷蔵室に送風す
    る冷蔵ファンと、冷凍用蒸発器で冷却された空気を冷凍
    室に送風する冷凍ファンと、冷凍用蒸発器の除霜ヒータ
    と、冷蔵用蒸発器の除霜ヒータとを有した冷蔵庫におい
    て、 冷凍モードにおいて、冷蔵室の扉が開かれた場合には、
    冷蔵ファンの運転を行う第2制御手段を有したことを特
    徴とする冷蔵庫。
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