JP2000146280A - 空気調和装置の吊り下げ具 - Google Patents

空気調和装置の吊り下げ具

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JP2000146280A
JP2000146280A JP10317512A JP31751298A JP2000146280A JP 2000146280 A JP2000146280 A JP 2000146280A JP 10317512 A JP10317512 A JP 10317512A JP 31751298 A JP31751298 A JP 31751298A JP 2000146280 A JP2000146280 A JP 2000146280A
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air conditioner
hanging
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JP10317512A
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Mitsuhiro Yamamoto
充宏 山本
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SHIN OSAKA KUCHO SETSUBI KK
Daikin Industries Ltd
Daikin Sheet Metal Co Ltd
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SHIN OSAKA KUCHO SETSUBI KK
Daikin Industries Ltd
Daikin Sheet Metal Co Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井埋込型の空気調和装置(1)の据え付け
の作業性を改善して作業時間を短縮すると共に、据付場
所の自由度を広げる。 【解決手段】 根太(J)に門形の吊り下げ具(11)を
固定して空気調和装置(1)を吊り下げることにより、
天井板(R)から上方へ離れた梁などには吊り下げ用の
部品を設けないようにし、空気調和装置(1)の据え付
け作業を天井板(R)の近くで室内側から行えるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井埋込型空気調
和装置の吊り下げ具に関し、特に、空気調和装置の据え
付けの改善策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の木造建築物に天井埋
込型の空気調和装置を据え付ける場合、例えば図6に示
すように、空気調和装置(50)のケーシング(51)を、
吊り下げネジ(52)とナット(53)を用いて保持する方
法が採られている。
【0003】図6において、(54)は天井板、(55)は
根太、(56)は梁である。根太(55)は、梁(56)
よりも下方に設けられており、この根太(55)の下面に
天井板(54)が取り付けられている。図示の構造では、
まず、それぞれが2本の吊り下げネジ(52)をスライド
可能に保持した2本のハンガーレール(57)(このハン
ガーレール(57)は梁(56)に直角な方向へ長尺の部材
である。)を梁(56)に対してほぼ直角にして井桁状に
なるように、該梁(56)に番線等で縛って固定する。そ
して、吊り下げネジ(52)をケーシング(51)のブラケ
ット(58)の位置に合わせてセットし、該吊り下げネジ
(52)に螺合させたナット(53)でケーシング(51)の
ブラケット(58)を上下から締め付けて、ケーシング
(51)を固定するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この構造で
は、ハンガーレール(57)を番線等で梁(56)に固定す
る作業が、現場状況に合わせた作業で標準化しにくく、
据付時間にばらつきがあるうえ、特に狭い空間では、作
業者が天井裏に深く入り込んで上を向いたり下を向いた
りしながら作業を行う必要があるので、据え付けに長時
間を要するという問題があった。
【0005】また、寄棟屋根等で天井裏の空間が狭い場
合には、空気調和装置(50)の据え付けをしにくい場所
が多いという問題があった。また、例えば図7に示すよ
うに、梁(56)の上に直角に小さな梁(59)が通ってい
る場合などは、ハンガーレール(57)の間隔がケーシン
グ(51)のブラケット(58)の位置と合わないため、吊
り下げネジ(52)に溶接用のトーチなどで熱を加えて現
場で折り曲げて使用する必要があり、作業が極めて繁雑
で、かつ長時間を要するという問題があった。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みて創案されたも
のであり、その目的とするところは、天井埋込型の空気
調和装置の据え付けの際の作業性を改善して作業時間を
短縮すると共に、据付場所の自由度を広げることであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、門形の吊り下
げ具(11)を用いることによって、空気調和装置(1)
を、天井裏の梁でなく、その下方の根太(J)から吊り
下げるようにしたものである。
【0008】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、天井裏に設けられている2本の根太(J)に固定さ
れる吊り下げ具本体(12)と、吊り下げ具本体(12)に
連結された吊り下げネジ(13)とを備えた空気調和装置
の吊り下げ具を前提としている。そして、この吊り下げ
具本体(12)は、横材(14)と、横材(14)の両端部か
ら下方へのびる2本の脚部(15a,15b)とから門形に構
成されるとともに、両脚部(15a,15b)間の間隔が、2
本の根太(J)の間隔に合わせるように拡縮可能に構成
され、さらに、横材(14)に吊り下げネジ(13)が位置
調整可能に連結され、各脚部(15a,15b)の下端部に、
根太(J)に対する固定手段(20,21)が設けられたこと
を特徴としている。
【0009】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
上記第1の解決手段において、固定手段(20,21)が、
各脚部(15a,15b)の外側面を2本の根太(J)の内側面
に接触させた状態で、脚部(15a,15b)を通して根太
(J)に釘(N)を打ち付けるための釘孔(20)と、根太
(J)の上面に接するように各脚部(15a,15b)の外面側
に設けられた当て板(21)とを備えたことを特徴として
いる。
【0010】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第2の解決手段において、当て板(21)が、脚部
(15a,15b)の外側面の一部を外方へ折り返すことによ
り形成されたことを特徴としている。
【0011】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第1乃至第3の何れか1の解決手段において、吊り
下げ具本体(12)が、一方の脚部(15a)と横材(14)
の第1部分(14a)とが一体に構成された略L形の第1
部材(12a)と、他方の脚部(15b)と横材(14)の第2
部分(14b)とが一体に構成された略L形の第2部材(1
2b)とからなり、横材(14)の第1部分(14a)と第2
部分(14b)とが吊り下げ具本体(12)の中央部分で重
なり、第1部材(12a)と第2部材(12b)が、その重な
った部分で両脚部(15a,15b)の間隔を拡縮する方向へ
スライド可能に連結され、第1部材(12a)と第2部材
(12b)に、それぞれ吊り下げネジ(13)が連結されて
いることを特徴としている。
【0012】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第1乃至第4の何れか1の解決手段において、横材
(14)に、吊り下げネジ(13)を取り付けるための長孔
(22a,22b)が形成され、吊り下げネジ(13)が、横材
(14)の長孔(22a,22b)に上方から通されて回り止め
が施された角根ボルト(23)と、横材(14)を挟んで角
根ボルト(23)に下方から螺合するとともに角根ボルト
(23)の雄ねじ部よりも長尺の連結ナット(24)と、連
結ナット(24)に下方から螺合した寸切りボルト(25)
とを備えていることを特徴としている。
【0013】−作用− 上記第1の解決手段では、吊り下げ具本体(12)の脚部
(15a,15b)間の間隔を2本の根太(J)の間隔に合わせ
て調整し、且つ、横材(14)に設けられた吊り下げネジ
(13)の位置を調整しながら、脚部(15a,15b)を根太
(J)に固定する。脚部(15a,15b)の間隔の調整は、根
太(J)の間隔を計っておけば室内で行え、吊り下げネ
ジ(13)の位置を空気調和装置の取り付けピッチに合わ
せて調整するのも室内で行うことができる。また、吊り
下げ具を根太(J)に固定するのは、根太(J)が天井板
の上面に設けられているので、天井裏に深く入り込まず
に室内側から行える。さらに、吊り下げネジ(13)を用
いて空気調和装置を固定するときも、天井裏に深く入り
込まずに、作業を室内側から行える。
【0014】上記第2及び第3の解決手段では、吊り下
げ具(11)は、当て板(21)を根太(J)の上面に載せ
た状態で、脚部(15a,15b)を通して根太(J)に釘
(N)を打ち付けることにより、根太(J)に固定する。
【0015】上記第4の解決手段では、吊り下げ具本体
(12)の脚部(15a,15b)間の間隔は、第1部材(12a)
と第2部材(12b)の重なった部分をスライドさせれば
簡単に調整できる。また、第1部材(12a)と第2部材
(12b)にそれぞれ吊り下げネジ(13)が連結されてい
るので、この吊り下げ具を空気調和装置の取り付け位置
に合わせて根太(J)に2つ固定すれば、空気調和装置
を4箇所の吊り下げネジ(13)で安定して保持できる。
【0016】上記第5の解決手段では、吊り下げ具を根
太(J)に固定する前に、角根ボルト(23)と連結ナッ
ト(24)を緩く締めた状態にして、取付位置を概ね調整
しておけば、吊り下げ具(13)を根太(J)に固定した
後に、吊り下げネジ(13)の位置を室内側から簡単に再
調整できるうえに、吊り下げネジ(13)の位置調整後の
連結ナット(24)の締め付けも、室内側から行える。
【0017】
【発明の効果】上記第1の解決手段によれば、作業者が
天井裏に深く入り込まなくても、据え付け作業を室内側
から行えるので、作業が容易になり、作業時間を短縮で
きる。また、門形の吊り下げ具本体(12)を根太(J)
に固定するようにしたので、横材(14)を根太(J)よ
りも高いが、梁よりも低い高さに通すように構成でき
る。従って、空気調和装置の据付位置が天井裏の形状の
影響を受けにくくなり、据付場所の自由度を広げること
ができる。
【0018】上記第2の解決手段によれば、吊り下げ具
を根太(J)に釘(N)で打ち付けるだけで簡単に固定す
ることができる。しかも、空気調和装置の荷重を当て板
(21)から根太(J)に伝えることができるから、空気
調和装置を安定して保持できる。
【0019】上記第3の解決手段によれば、脚部(15)
の外側面の一部を外方へ折り返すことにより当て板(2
1)を形成しているので、構成が簡単であり、しかも当
て板(21)と脚部(15)が一体であるから十分な強度が
得られる。
【0020】上記第4の解決手段によれば、吊り下げ具
本体(12)の脚部(15a,15b)間の間隔を簡単に調整で
き、据付時の作業性を高めることができる。
【0021】上記第5の解決手段によれば、吊り下げネ
ジ(13)の位置を簡単に調整でき、据付時の作業性を高
めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0023】図1は、天井埋込型の空気調和装置(1)
を天井に取り付けた状態を示す断面図である。この空気
調和装置(1)は、天井板(R)に形成された開口(H)
に挿入配置されており、下方に開放するケーシング
(2)が天井裏空間(S)に据え付けられている。このケ
ーシング(2)は天板(2a)と該天板(2a)の外縁部か
ら下方に延びる側板(2b)とを備え、その内部に各空調
機器が収納されている。以下、各空調機器について説明
する。
【0024】ケーシング(2)内の中央部にはターボフ
ァン(3)が配設されている。このターボファン(3)
は、シュラウド(3a)とハブ(3b)との間にブレード
(3c)が保持されてなっており、ハブ(3b)の中心部
が、ケーシング(2)の中央部に配置されたモータ(4)
の駆動軸下端部に直結されている。そして、このモータ
(4)の駆動に伴うブレード(3c)の回転によって、下
側から吸い込んだ空気を径方向外側に吹き出すようにな
っている。また、このターボファン(3)の下側には、
該ターボファン(3)へ室内空気を案内するためのベル
マウス(5)が配設されている。
【0025】ターボファン(3)の外周囲には熱交換器
(6)が配設されている。この熱交換器(6)は、図示し
ない室外機に冷媒配管を介して連結され、冷房運転時に
は蒸発器として、暖房運転時には凝縮器として機能する
ようになっており、ターボファン(3)から導出された
空気を温度調整する。また、熱交換器(6)の下側には
該熱交換器(6)で発生したドレン水を回収するための
ドレンパン(8)が配設されている。
【0026】また、ケーシング(2)の下端部には化粧
パネル(9)が取り付けられている。この化粧パネル
(9)は、その中央部に空気吸込み口(9a)が、側縁部
の複数箇所(例えば4箇所)に空気吹出し口(9b),(9
b)・・・がそれぞれ形成されている。また、化粧パネ
ル(9)の空気吸込み口(9a)には、該空気吸込み口(9
a)から吸い込まれた空気中の塵埃を除去するためのエ
アフィルタ(9c)が備えられている。
【0027】このようにして、化粧パネル(9)の空気
吸込み口(9a)と空気吹出し口(9b)とに亘って空気流
通路(10)が形成され、この空気流通路(10)には、上
流から下流に亘ってエアフィルタ(9c)、ベルマウス
(5)、ターボファン(3)、熱交換器(6)が順に配置
されていることになる。
【0028】上記空気調和装置(1)は、図1に示すよ
うに、吊り下げ具(11)を用いて天井裏空間(S)に据
え付けられている。吊り下げ具(11)は、根太(J)に
固定される吊り下げ具本体(12)と、吊り下げ具本体
(12)に連結された2本の吊り下げネジ(13)とから構
成されている。吊り下げ具本体(12)は、吊り下げネジ
(13)を位置調整可能に保持した横材(14)と、横材
(14)の両端から下方へ延出する2本の脚部(15)とか
ら門形に構成されている。図2には、吊り下げ具本体
(12)の平面形状を示しており、図3には図1のA−A
線断面の形状を示している。
【0029】この吊り下げ具本体(12)は、一方の脚部
(15a)と横材の第1部分(14a)とが一体に構成された
略L形の第1部材(12a)と、他方の脚部(15b)と横材
の第2部分(14b)とが一体に構成された略L形の第2
部材(12b)とから構成されている。そして、両部材(1
2a),(12b)の横材(14)の第1部分(14a)と第2部
分(14b)とが吊り下げ具本体(12)の中央部分で重な
り、第1部材(12a)と第2部材(12b)が、その重なっ
た部分で、両脚部(15a),(15b)の間隔を拡縮する方
向へスライド可能に連結されている。
【0030】第1部材(12a)と第2部材(12b)は、そ
れぞれ、吊り下げ具(11)と吊り下げネジ(13)の連結
構造を示す拡大断面図である図4に示すようにウェブ
(W)とフランジ(F)とからなる溝形部材を、ほぼ直角
に折り曲げた構成になっている。そして、第1部材(12
a)の横材(14)の第1部分(14a)の外面に第2部材
(12b)の横材(14)の第2部分(14b)の内面がほぼ接
するように、各溝形部材のフランジ(F,F)間の寸法が
定められている。
【0031】横材(14)の第1部分(14a)と第2部分
(14b)が重なる位置には、それぞれ、長孔(16a,16b)
が形成されている。そして、この長孔(16a,16b)に角
根ボルト(17)を通し、ワッシャ(18)を介してナット
(19)を締め付けることにより、第1部材(12a)と第
2部材(12b)をスライド可能に連結し、両脚部(15a,1
5b)間の間隔を、2本の根太(J,J)の間隔に合わせて
拡縮できるようになっている。
【0032】各脚部(15a,15b)には、根太(J,J)に対
する固定手段として、各脚部(15a,15b)の外側面を2
本の根太(J,J)の内側面に接触させた図1の状態で、
脚部(15a,15b)を通して根太(J,J)に釘(N)を打ち
付けるための釘孔(20)と、根太(J,J)の上面に接す
る当て板(21)とが設けられている。この当て板(21)
は、脚部(15a,15b)の外側面の一部を切り欠いて外方
へ折り返すことにより、脚部(15a,15b)と一体に形成
されている。
【0033】横材(14)の第1部材(14a)及び第2部
材(14b)には、それぞれ、脚部(15a,15b)の近傍に長
孔(22a,22b)が形成されており、各長孔(22a,22b)に
上記吊り下げネジ(13)が取り付けられている。吊り下
げネジ(13)は、図4に示すように、第1部材(14a)
及び第2部材(14b)の長孔(22a,22b)に上方から通さ
れた角根ボルト(23)と、第1,第2部材(14a,14b)
を挟んで角根ボルト(23)に下方から螺合するとともに
角根ボルト(23)の雄ねじ部よりも長尺の連結ナット
(24)と、連結ナット(24)に下方から螺合した寸切り
ボルト(25)とから構成されている。角根ボルト(23)
は、丸頭の付け根に、回り止めのための四角部(23a)
を有し、この四角部(23a)が長孔(22a,22b)と嵌合し
ている。なお、(26)はワッシャであり、(27)はロッ
クナットを示している。
【0034】図5は、吊り下げネジ(13)と、空気調和
装置(1)のケーシング(2)との連結構造を示してい
る。吊り下げネジ(13)の下端部には、ナット(26,2
6)と、ワッシャ(27,27)が付けられており、ケーシン
グ(2)のブラケット(28)を、ワッシャ(27,27)を介
してナット(26,26)で上下から挟み付けることによ
り、空気調和装置(1)を固定するようになっている。
【0035】本実施形態では、空気調和装置(1)は以
下のようにして天井裏空間(S)に取り付けることがで
きる。まず、第1部材(12a)と第2部材(12b)を横材
(14)の第1部分(14a)と第2部分(14b)の重なった
部分でスライドさせて、吊り下げ具(11)の脚部(15a,
15b)間の間隔を2本の根太(J,J)の間隔に概ね合わせ
てから、中央の角根ボルト(17)にナット(19)を仮締
めする。また、吊り下げネジ(13)の位置を空気調和装
置(1)のブラケット(28)の位置に合わせて概ね調整
してから、吊り下げねじ(13)の角根ボルト(23)に連
結ナット(24)を仮締めする。これらの作業は室内で行
っても良いし、根太(J)の上に当て板(21)を載せた
状態で行っても良い。
【0036】次に、当て板(21)を根太(J)の上面に
載せた状態で、脚部(15a,15b)の釘孔(20)を通して
根太(J)に釘(N)を打ち付けることにより、吊り下げ
具(11)を根太(J,J)に固定する。根太(J,J)は天井
板(R)の上面に配置されているので、作業は、作業者
が天井裏空間(S)に深く入り込まなくても室内側から
容易に行える。吊り下げ具(11)は、ブラケット(28)
の位置に合わせて2個を根太(J)に固定する。
【0037】吊り下げ具(11)を根太(J)に固定する
と、次に中央の角根ボルト(17)にナット(19)をしっ
かりと締め付けて第1,第2部材(12a,12b)を固定
し、さらに吊り下げネジ(13)の位置を空気調和装置
(1)のブラケット(28)に合わせて再調整してから角
根ボルト(23)に連結ナット(24)を締め付けて、吊り
下げネジ(13)を吊り下げ具(11)に固定する。横材
(14)は根太(J)よりも少し上を通っているが、図6
及び図7に示した梁ほど高い位置ではないので、この際
の作業は室内側から簡単に行える。
【0038】次に、図5に示したように、吊り下げネジ
(13)に螺合させたナット(26)とワッシャ(27)を用
いて、空気調和装置(1)のケーシング(2)を吊り下げ
ネジ(13)に固定する。このときも、天井裏空間(S)
に深く入り込まずに、作業は室内側から行える。その
後、ケーシング(2)に化粧パネル(9)を取り付けれ
ば、据え付け作業が完了する。
【0039】−実施形態の効果− 本実施形態によれば、以下のような効果が発揮される。
即ち、天井板(R)の上面を通っている根太(J)に吊り
下げ具(11)を取り付けるようにしているので、その作
業を、天井裏空間(S)に深く入り込まなくても、室内
側から簡単に行える。また、吊り下げネジ(13)の位置
調整と、吊り下げネジ(13)に対する空気調和装置
(1)の固定も、室内側から簡単に行える。従って、据
え付け作業が容易になり、作業時間を短縮できる。具体
的には、従来は据え付けに平均して約1時間を要してい
たのが、約20分程度で据え付けを終えることが可能と
なる。
【0040】また、門形の吊り下げ具(11)を根太(J,
J)に固定し、梁を空気調和装置(1)の吊り下げに使わ
ないようにしたので、空気調和装置(1)の据付位置が
天井裏の形状の影響を受けにくくなり、据付場所の自由
度を広げることができる。さらに、脚部(15a,15b)間
の間隔を根太(J,J)の間隔に合わせて調整できるよう
にしているから、根太(J,J)の間隔が一定でなくても
空気調和装置(1)の取り付けを行える。
【0041】また、空気調和装置(1)の荷重を当て板(2
1)から根太(J,J)に伝えることができるから、空気調
和装置(1)を安定して保持できる。さらに、当て板(2
1)を、脚部(15a,15b)の外側面の一部を外方へ折り返
すことにより形成しているので、構成が簡単で、しかも
当て板(21)と脚部(15a,15b)が一体であるから十分
な強度が得られる。
【0042】
【発明のその他の実施の形態】本発明は、上記実施形態
について、以下のような構成としてもよい。例えば、上
記実施形態では、門形の吊り下げ具本体(12)を中央で
2つに分けて、第1部材(12a)と第2部材(12b)をス
ライドさせることにより脚部(15a,15b)間の間隔を調
整できるようにしているが、吊り下げ具本体(12)は、
断面溝形の一本の横材と、この横材に対してスライド可
能な二本の脚とから、三部材で構成してもよい。その場
合、例えば両脚をそれぞれL形の部材に形成すれば、両
脚は、吊り下げネジ(13)の角根ボルト(23)と連結ナ
ット(24)で、横材にスライド可能に共締めする構成に
できる。
【0043】また、実施形態では、根太(J)に対して
脚部(15a,15b)から釘(20)を打ち付けて吊り下げ具
(11)を根太(J)に固定するようにしているが、釘(2
0)の代わりに他の固定具を用いても良い。また、当て
板(21)は、必ずしも脚部(15a,15b)と一体でなくて
も良く、脚部(15a,15b)に別の部材を固定して当て板
にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気調和装置を本発明に係る吊り下げ具を用い
て天井に取り付けた実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の吊り下げ具の平面図である。
【図3】図1の吊り下げ具のA−A線断面図である。
【図4】吊り下げネジと横材の連結構造を示す拡大断面
図である。
【図5】吊り下げネジと空気調和装置の連結構造を示す
斜視図である。
【図6】従来の空気調和装置吊り下げ構造を示す図であ
る。
【図7】従来の空気調和装置吊り下げ構造の変形例を示
す図である。
【符号の説明】
(1) 空気調和装置 (12) 吊り下げ具本体 (12a) 第1部材 (12b) 第2部材 (13) 吊り下げネジ (14) 横材 (14a) 第1部分 (14b) 第2部分 (15,15a,15b) 脚部 (20) 釘孔(固定手段) (21) 当て板(固定手段) (22a,22b) 長孔 (23) 角根ボルト (24) 連結ナット (25) 寸切りボルト (J) 根太 (N) 釘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 充宏 大阪府大阪市中央区南船場1丁目17番28号 新大阪空調設備株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井裏に設けられている2本の根太
    (J)に固定される吊り下げ具本体(12)と、該吊り下
    げ具本体(12)に連結された吊り下げネジ(13)とを備
    えた空気調和装置の吊り下げ具であって、 上記吊り下げ具本体(12)は、横材(14)と、該横材
    (14)の両端部から下方へのびる2本の脚部(15a,15
    b)とから門形に構成されるとともに、両脚部(15a,15
    b)間の間隔が、上記2本の根太(J)の間隔に合わせる
    ように拡縮可能に構成され、 上記横材(14)に、吊り下げネジ(13)が位置調整可能
    に連結され、 上記各脚部(15a,15b)の下端部に、根太(J)に対する
    固定手段(20,21)が設けられていることを特徴とする
    空気調和装置の吊り下げ具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置の吊り下げ
    具において、 固定手段(20,21)は、各脚部(15a,15b)の外側面を2
    本の根太(J)の内側面に接触させた状態で、該脚部(1
    5a,15b)を通して根太(J)に釘(N)を打ち付けるため
    の釘孔(20)と、根太(J)の上面に接するように各脚
    部(15a,15b)の外面側に設けられた当て板(21)とを
    備えていることを特徴とする空気調和装置の吊り下げ
    具。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の空気調和装置の吊り下げ
    具において、 当て板(21)が、脚部(15a,15b)の外側面の一部を外
    方へ折り返すことにより形成されていることを特徴とす
    る空気調和装置の吊り下げ具。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れか1記載の空気調
    和装置の吊り下げ具において、 吊り下げ具本体(12)は、一方の脚部(15a)と横材(1
    4)の第1部分(14a)とが一体に構成された略L形の第
    1部材(12a)と、他方の脚部(15b)と横材(14)の第
    2部分(14b)とが一体に構成された略L形の第2部材
    (12b)とからなり、 横材(14)の第1部分(14a)と第2部分(14b)とが吊
    り下げ具本体(12)の中央部分で重なり、第1部材(12
    a)と第2部材(12b)が、その重なった部分で両脚部
    (15a,15b)の間隔を拡縮する方向へスライド可能に連
    結され、 第1部材(12a)と第2部材(12b)に、それぞれ吊り下
    げネジ(13)が連結されていることを特徴とする空気調
    和装置の吊り下げ具。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1記載の空気調
    和装置の吊り下げ具において、 横材(14)に、吊り下げネジ(13)を取り付けるための
    長孔(22a,22b)が形成され、 吊り下げネジ(13)は、横材(14)の長孔(22a,22b)
    に上方から通されて回り止めが施された角根ボルト(2
    3)と、該横材(14)を挟んで角根ボルト(23)に下方
    から螺合するとともに角根ボルト(23)の雄ねじ部より
    も長尺の連結ナット(24)と、連結ナット(24)に下方
    から螺合した寸切りボルト(25)とを備えていることを
    特徴とする空気調和装置の吊り下げ具。
JP10317512A 1998-11-09 1998-11-09 空気調和装置の吊り下げ具 Pending JP2000146280A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013076944A1 (ja) * 2011-11-24 2013-05-30 パナソニック株式会社 換気装置

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