JP2000145666A - 可変容量形ポンプ - Google Patents

可変容量形ポンプ

Info

Publication number
JP2000145666A
JP2000145666A JP10317307A JP31730798A JP2000145666A JP 2000145666 A JP2000145666 A JP 2000145666A JP 10317307 A JP10317307 A JP 10317307A JP 31730798 A JP31730798 A JP 31730798A JP 2000145666 A JP2000145666 A JP 2000145666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
discharge
variable displacement
cam ring
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10317307A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Konishi
英男 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Bosch Braking Systems Corp
Original Assignee
Bosch Braking Systems Co Ltd
Bosch Braking Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Braking Systems Co Ltd, Bosch Braking Systems Corp filed Critical Bosch Braking Systems Co Ltd
Priority to JP10317307A priority Critical patent/JP2000145666A/ja
Publication of JP2000145666A publication Critical patent/JP2000145666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変容量形ポンプを平衡型で構成し、ポンプ
回転軸や軸受の小径化を図りポンプ全体の小型化を達成
する。 【解決手段】 ポンプボディ11内に嵌挿したアダプタ
リング19の内周壁の対向する位置に突出する一対の突
起20,20を設ける。このアダプタリング内に、所定
角度の範囲で回動するように外周部に前記突起に選択的
に係合する溝21,21を有し内周部にほぼ楕円形状の
カム面17aを形成したカムリング17を設ける。この
カムリング内でベーン15a付きのロータ15を回転自
在に支持することによりカム面との間の軸対称位置に一
対のポンプ室18A,18Bを形成し、これら各ポンプ
室の異なる位置に吸込側開口28A,28Bおよび吐出
側開口27A,27Bをそれぞれ開口させる。また、突
起の一側部20b,20bと溝とによって形成した作動
室22,22にカムリングを回動させるための圧力を導
く圧力制御手段40,41を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はたとえば自動車のハ
ンドル操作力を軽減する動力舵取装置のような圧力流体
利用機器に用いる可変容量形ポンプに関し、特にロータ
の外周部の軸対称位置に一対をなすポンプ室を配置した
平衡型の可変容量形ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】動力舵取装置の油圧発生源等として従来
一般に用いているポンプは、自動車用エンジンで直接回
転駆動される容量形のベーンポンプである。このような
容量形ポンプは、エンジン回転数に対応して吐出流量が
増減するため、自動車の停車中や低速走行時に操舵補助
力を大きくし、高速走行時に操舵補助力を小さくすると
いう動力舵取装置に要求される操舵補助力とは相反する
特性をもたせている。したがって、このような容量形ポ
ンプには、回転数が低い低速走行時にも必要な操舵補助
力が得られる程度の吐出流量を確保できる大容量のもの
を用いる必要がある。しかも、回転数が高い高速走行時
のためには、吐出流量を一定量以下に制御する流量制御
弁が必須となる。このため、このような容量形ポンプで
は、構成部品点数が増え、構造や通路構成が複雑で、ポ
ンプ全体の大型化やコスト高となることが避けられな
い。
【0003】このような容量形ポンプの不具合を解決す
るために、一回転当たりの吐出流量(cc/rev)を
回転数の増加に比例して減少させることが可能な可変容
量形ベーンポンプが、たとえば特開平5−278622
号公報、特開平7−243385号公報、特開平8−2
00239号公報等によって提案されている。これらの
可変容量形ポンプによれば、容量形ポンプのような流量
制御弁が不要となり、また駆動馬力の無駄が防げるため
エネルギ効率の面でも優れている。また、タンク側への
戻りもないことから油温が上昇するというようなことが
なく、しかもポンプ内部での漏れや容積効率が低下する
という問題も防止できる。
【0004】このような可変容量形のベーンポンプの一
例を、特開平8−200239号公報におけるポンプ構
造を示す図8を用いて簡単に説明すると、図中1はポン
プボディ、1aはこのポンプボディ1内に嵌挿されたア
ダプタリング、2はこのアダプタリング1a内に形成さ
れる楕円形空間部1b内で支軸部となる揺動支点ピン2
aを介して揺動可能に設けられたカムリングで、図中左
方向に押圧するばね手段(圧縮コイルばね2b)により
付勢されている。3はロータで、前記カムリング2内で
略三日月状を呈するポンプ室4を一側に形成するように
他側寄りに偏心して収容され外部駆動源によって回転駆
動されることで放射方向に進退自在に保持されたベーン
3aを進退させる。なお、図中3bはロータ3の回転軸
で、ロータ3は図中矢印で示す方向に回転する。
【0005】5,6はボディ1のアダプタリング1aの
楕円形空間部1b内でカムリング2の外周面両側に形成
した第1、第2の流体圧室で、これらの流体圧室5,6
には、カムリング2を揺動させるための制御圧としてポ
ンプ吐出側通路7aに設けた可変メータリング絞り7の
前、後の流体圧が後述するスプール式制御バルブ8によ
り制御されて導かれる。この構造では、可変メータリン
グ絞り7の下流側の圧力が第2の流体圧室6に導入され
ている。一方、第1の流体圧室5には、前記可変メータ
リング絞り7の前、後の差圧によって作動される制御バ
ルブ8により、絞り7の上流側の流体圧がポンプ吐出側
通路7c、制御バルブ8および通路5aを介して選択的
に導入される。
【0006】また、この構造では、可変メータリング絞
り7を、前記第2の流体圧室6を形成するボディ1の側
壁面に開口した孔部1dと、この孔部1dを開閉するよ
うに移動するカムリング2の側縁部2dとによって形成
した場合を示す。なお、図中6aは絞り8の下流側の流
体圧をバルブ8の低圧室に導く通路、7bは上述した可
変メータリング絞り7の下流側における吐出側通路を符
号7bで示す。
【0007】上述したようにポンプ吐出側通路7a,7
bの可変メータリング絞り7の前、後の流体圧をカムリ
ング2両側の流体圧室5,6に導入することにより、カ
ムリング2を図8中矢印で示す方向に揺動させてポンプ
室4内の容積を変え、ポンプ吐出側での流量に対応して
吐出流量を制御することができる。すなわち、ポンプ回
転数の増加に伴って吐出側の流量を所定流量まで立上げ
てその状態を維持するとともにポンプの高回転数域では
流量を減少させるという流量制御を行なうことができ
る。
【0008】なお、前記カムリング2が図8中矢印で示
す方向に揺動すると、前記可変メータリング絞り7が徐
々に絞られ、その絞り量に応じてポンプからの吐出流量
が減少して最小の絞り位置で一定流量に維持されること
になる。また、図中符号4aは前記ポンプ室4のポンプ
吸込側領域に臨むように開口した吸込側開口、4bはポ
ンプ室4のポンプ吐出側領域に臨むように開口した吐出
側開口である。これらの開口4a,4bは、ロータ3お
よびカムリング2からなるポンプ構成要素を両側から挾
み込んで保持するための固定壁部であるプレッシャプレ
ートおよびサイドプレート(図示せず)の少なくともい
ずれか一方に形成されている。
【0009】前記カムリング2は前記圧縮コイルばね2
bによって流体圧室6側から付勢され、前記ポンプ室4
内の容積を最大に維持する方向に押圧されている。ま
た、図中2cはカムリング2の外周面に設けられ揺動支
点ピン2aと共に左、右両側に流体圧室5,6を画成す
るためのシール材である。
【0010】前記スプール式制御バルブ8は、ポンプ吐
出側通路7a,7bの途中に設けたメータリングオリフ
ィスのような可変メータリング絞り7の前、後での差圧
P1,P2により作動し、ポンプ吐出側の流量の大小に
応じた流体圧P3を、前記カムリング2の外側部におけ
る第1の流体圧室5に対し導入することにより、ポンプ
始動直後においても充分な流量を確保できるように構成
している。この制御バルブ8は、圧力流体利用機器(図
中PSで示す)の作動による負荷作用時に、可変メータ
リング絞り7の前、後での差圧が所定の値以上になった
ときに可変メータリング絞り7よりも上流側の流体圧P
1を制御圧としてカムリング2外側の第1の流体圧室5
に導入することにより、カムリング2の揺動を防止でき
るようにしたものである。
【0011】また、前記ポンプボディ1には、タンクT
から前記スプール式制御バルブ8の低圧室を通って前記
ポンプ室4のポンプ吸込側領域に至るポンプ吸込側通路
8aが設けられている。前記吐出側通路7bには、ポン
プ吐出側の流体圧が一定圧以上になったときに、前記吸
込側通路8aを介してポンプ吸込側(またはタンクT
側)へ圧力流体をリリーフさせる位置に圧力制御弁とし
て直動型のリリーフバルブ8bが設けられている。
【0012】このような直動型のリリーフバルブ8bに
よれば、ポンプの運転動作中においてポンプ吐出側の流
体圧が予め定めた設定圧以上に達したときに、流体の流
れの一部または全量をポンプ吸込側(タンク側)へ逃が
すことができる。特に、このような直動型のリリーフバ
ルブ8bは、可変容量形のポンプでは容量形ポンプのよ
うな流量制御弁が設けられていないことから、ポンプ吐
出側からポンプ吸込側へ圧力流体をリリーフさせるため
に必要なものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の不平衡
型の可変容量形ポンプによれば、吐出側通路7a,7b
に設けた可変メータリング絞り7の前、後の流体圧を導
入しカムリング2を所定の方向に揺動変位させてポンプ
室4内の容積を変えることにより、ポンプ吐出側での流
量に対応して吐出流量を制御しているが、以下のような
実用面での問題があった。
【0014】すなわち、上述した可変容量形ポンプは、
一個ずつの吸込側開口と吐出側開口とを、カムリング内
でロータの外周部に形成したほぼ三日月形状を呈するポ
ンプ室に対してロータの回転軸を中心とする軸対称位置
に臨ませて設けている、いわゆる不平衡型である。この
ような不平衡型のポンプでは、ポンプ駆動時に回転軸に
対して大きな荷重が偏って作用する。したがって、この
ように、いわゆる横荷重が作用する回転軸ではその軸径
を太くするなどで強度を確保するとともに、このような
回転軸を軸支する軸受にも大きなものを用いることが必
要となる。このように回転軸や軸受が大径になると、ポ
ンプ全体も大型化する結果となる。
【0015】また、上述した従来の可変容量形ポンプで
は、ロータの回転に伴って一個の吸込側開口から流体を
吸込み、一個の吐出側開口から流体を吐出する構造であ
るから、ロータの一回転当たりの吐出量にポンプに望ま
れている吐出圧との関係において制約がある。このた
め、大容量の吐出量が望まれる場合にはポンプ全体をよ
り一層大型化する必要があり、このような点に対する対
策を講じることも望まれている。
【0016】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、ポンプ吐出側での流量の大小を可変させる
ことができる可変容量形ポンプを、従来一般的であった
不平衡型に代えて平衡型として構成することにより、ポ
ンプの回転軸の小径化、軸受の小型化を図り、ポンプ全
体の小型化も達成することができる平衡型の可変容量形
ポンプを得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために本発明(請求項1に記載の発明)に係る可変容量
形ポンプは、ポンプ構成要素を収納する収納空間の内周
壁の対向する位置に突出する一対の突起を有するポンプ
ボディと、このポンプボディ内で所定角度の範囲で回動
するように外周部に前記突起に選択的に係合する溝を有
し内周部にほぼ楕円形状のカム面を形成したカムリング
と、このカムリング内で回転自在に支持され前記カム面
との間の軸対称位置に一対のポンプ室を形成するベーン
付きのロータと、前記各ポンプ室の異なる位置にそれぞ
れ開口する一対の吸込側開口および一対の吐出側開口
と、前記突起の一側部と前記溝とによって形成した作動
室に前記カムリングを回動させるための圧力を導く圧力
制御手段とを備えている構成としたものである。
【0018】また、本発明(請求項2に記載の発明)に
係る可変容量形ポンプは、上述した請求項1において、
前記圧力制御手段として、吐出側開口からのポンプ吐出
側流体を導くように前記ポンプボディ内に形成した吐出
側通路の一部に設けた絞りと、この絞りの前、後の差圧
で作動し前記作動室にポンプ吐出側の流体圧を選択的に
供給する制御バルブとを備えている構成としたものであ
る。
【0019】また、本発明(請求項3に記載の発明)に
係る可変容量形ポンプは、請求項1または請求項2にお
いて、前記一対の突起を内周部の対向する位置から突設
したアダプタリングを、前記ポンプボディの収納空間内
に嵌挿して固定したものである。
【0020】また、本発明(請求項4に記載の発明)に
係る可変容量形ポンプは、請求項3において、前記ポン
プボディと前記アダプタリングとの間に、前記吸込側通
路または吐出側通路の少なくともいずれかを形成したも
のである。
【0021】さらに、本発明(請求項5に記載の発明)
に係る可変容量形ポンプは、請求項3または請求項4に
おいて、前記吸込側通路と吐出側通路とを、前記ポンプ
ボディと前記アダプタリングとの間で円周方向の溝によ
り形成したものである。
【0022】本発明によれば、可変容量形ポンプを平衡
型によって構成することができるから、ポンプの回転軸
に対して従来片側から作用していた横荷重をなくし、こ
の回転軸に対しての曲げ力が作用することがない。した
がって、このような回転軸を小径に形成しても、従来の
不平衡型に比べて強度面で問題がない。このことから、
回転軸を軸支する軸受の小型化も可能であり、ポンプ全
体の小型化を達成することができる。
【0023】また、本発明によれば、ポンプ吐出量を可
変とするカムリングを選択的に回動させるための流体圧
を、ポンプの吐出側通路に設けたメータリング絞りの
前、後の差圧によって作動する制御バルブで得ているか
ら、簡単な構造によるメータリング絞りと制御バルブと
によってカムリングの回動変位をポンプ吐出側通路での
吐出側流量の大小によって簡単にしかも確実に得ること
ができる。
【0024】また、本発明によれば、ロータの外周部で
カムリングとの間に形成した一対のポンプ室と、これら
各ポンプ室にそれぞれ開口する吸込側開口および吐出側
開口を備えており、これら二個の吐出側開口から圧力流
体を吐出させることができるから、ロータの一回転当た
りの吐出量をポンプ吐出圧との関係からみても相対的に
増大させることができる。
【0025】本発明によれば、カムリングは、ロータの
回転に伴ってカム面に摺接するベーンにより、いわゆる
連れ回り状態となり、カムリングの溝の一方の壁部が突
起の一側部に係合し作動室が最小容積となっている状態
を維持する。一方、ポンプ回転数が増加し、ポンプ吐出
側の流量が増大すると、圧力制御手段(メータリング絞
り前、後の差圧で作動する制御バルブ)によって、ポン
プの吐出側流体圧が前記作動室に供給され、上述した連
れ回り力に抗してカムリングを回動変位させる。これに
よって、カムリングは前記ポンプ室に開口する吸込側開
口の開口量を増大させるとともに吐出側開口の開口量を
減少させ、ポンプ吐出側の流量を減少させることができ
る。
【0026】圧力制御手段とは、たとえばポンプの吐出
側通路に設けたメータリング絞りの前、後の差圧で作動
する制御バルブをいうが、本発明はこれに限らず、所定
の条件下で流体圧を選択的に切り換えて給送することが
できる手段でもよい。カムリングは、ポンプボディに形
成した収納空間内に直接回動可能に保持してもよいし、
アダプタリングを介して間接的に保持させてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】図1ないし図7は本発明に係る可
変容量形ポンプの一つの実施の形態を示す。ここで、こ
の実施の形態では動力舵取装置の油圧発生源となるベー
ンタイプのオイルポンプである場合を説明する。また、
この実施の形態では、ポンプボディを構成する二つのポ
ンプボディのうち、便宜上軸端部に設けたプーリ(図示
せず)に回転動力が伝達される回転軸を外方に延設して
いる側をフロントボディ11、他方側をリアボディ12
として説明する。
【0028】これらの図において、全体を符号10で示
すベーンタイプの可変容量形ポンプは、図2〜図5に示
すように、ポンプボディを構成するフロントボディ11
およびリアボディ12を備えている。このフロントボデ
ィ11は、図3に示すように全体が略カップ状を呈し、
その内部にポンプカートリッジとしてのポンプ構成要素
13を収納配置する収納空間14が形成されるととも
に、この収納空間14の開口端を閉塞するようにリアボ
ディ12が組合わせられ一体に組立てられる。
【0029】なお、このフロントボディ11には、ポン
プ構成要素13の回転子であるロータ15を外部から回
転駆動するための回転軸16が貫通した状態で、軸受1
6b,16c(16bは後述するプレッシャプレート2
5側、16cはリアボディ12側に配設される)により
回転自在に支持されている。また、16aはオイルシー
ルである。
【0030】17は略楕円形状を呈する内側カム面17
aを有するカムリングで、このカムリング17は、ベー
ン15aを有するロータ15の外周部に嵌装して配置さ
れることにより、前記ロータ15の外周部で軸対称位置
に略三日月形状を呈する一対のポンプ室18A,18B
を形成する。そして、このカムリング17は、後述する
ように、ポンプ室18A,18Bの容積が代えられるよ
うに収納空間14内で空間内壁部分に嵌合状態で設けた
アダプタリング19内で回動可能に保持されている。な
お、図中19aはこのアダプタリング19を周方向にお
いて固定するための回り止めピンである。
【0031】このアダプタリング19の内周壁の対向す
る位置には、求心方向に突出する一対の突起20,20
が突設され、その先端部にはOリングなどのシール部材
20aが設けられている。
【0032】これに対して前記カムリング17の外周部
には、所定角度範囲にわたって切欠き溝21,21が形
成され、これら各溝21,21内に前記突起20,20
がそれぞれ係入されている。これらの溝21,21内で
各突起20,20が相対的に移動することにより、前記
カムリング17を所定角度の範囲(この実施の形態では
図2に示すようにθが45度の場合を示す)で回動させ
ることができる。
【0033】前記カムリング18は、アダプタリング1
9内において、前記切欠き溝21の周方向における一方
の側壁部21bと突起20の対応する側部20bとが当
接する状態(図1、図2参照)から、他方の側壁部21
cと突起20の対応する側部20cとが当接する状態
(図6参照)までの間で回動可能に保持されている。な
お、21aは前記切欠き溝21における前記ロータ15
の回転方向における終端側のカムリング外周部に設けた
Oリングなどのシール部材である。
【0034】22は前記カムリング18の溝21におけ
る一方の側壁部21bと突起20の側部20cとの間に
形成した作動室としての第1の流体圧室、23は溝21
における他方の側壁部21cと突起20の側部20cと
の間に形成した第2の流体圧室である。そして、上述し
た第1の流体圧室22には、後述するようにポンプの吐
出側通路途中(スプール内の通路途中)に設けたメータ
リング絞り(固定オリフィス)41の前、後の差圧によ
って作動するスプール式の制御バルブ40によりポンプ
吐出側の流体圧を選択的に供給するように形成されてい
る。
【0035】なお、この実施の形態では、上述した第1
の流体圧室22に対してポンプの駆動直後やポンプの最
大吐出量が必要なときにはタンクT側が接続されて、低
圧になっており、制御バルブ40がポンプ吐出側の流量
の増加に伴って作動することにより、ポンプ吐出側の流
体圧から得られる適宜の流体圧が供給されることにな
る。一方、前記第2の流体圧室23はタンクT側に接続
されている。
【0036】このような状態において、カムリング17
には、そのカム面17a内部で回転駆動されるロータ1
5のベーン15aの先端が摺接することにより、いわゆ
る連れ回りによってロータ15の回転方向と同方向への
回動習性が与えられる。したがって、第1の流体圧室2
2が低圧状態にあるときには、図1、図2に示すよう
に、カムリング17は第1の流体圧室22を構成する切
欠き溝21の一方の側壁部21bと突起20の側部20
bとが当接した状態となり、ポンプからの吐出量を最大
となる。
【0037】また、ポンプ回転数の増加とともに吐出量
が増加し制御バルブ40を介して第1の流体圧室22に
供給される流体圧が上昇すると、この圧力上昇分に見合
って前記カムリング17が前記連れ回り力に抗して図中
反時計方向に回動する。
【0038】25は上述したロータ15、カムリング1
7およびアダプタリング19によって構成されているポ
ンプカートリッジ(ポンプ構成要素13)のフロントボ
ディ11側に圧接して積層配置されるプレッシャプレー
トで、またポンプカートリッジの反対側面には前記リア
ボディ12の端面がサイドプレートとして圧接され、フ
ロントボディ11とリアボディ12との一体的な組立て
によって所要の組立状態とされる。これらの部材によっ
て、前記ポンプ構成要素13が構成されている。
【0039】なお、プレッシャプレート25と、これに
カムリング17を保持するアダプタリング19を介して
積層されるサイドプレートとなるリアボディ12とは、
前述した回り止めピン19aを含む適宜の回り止め手段
によって回転方向で位置決めされた状態で一体的に組付
け固定されている。
【0040】26は前記フロントボディ11の収納空間
14内でその底部側に形成されるポンプ吐出側圧力室
で、この圧力室26によってポンプ吐出側圧力がプレッ
シャプレート25に作用する。27A,27Bはこのポ
ンプ吐出側圧力室26にポンプ室18A,18Bからの
圧油を導くようにプレッシャプレート25に穿設したポ
ンプ吐出側開口である。27aは前記吐出側開口27
A,27Bに対向してリアボディ12の端面に形成した
くぼみである。前記吐出側開口27A,27Bのポンプ
室18A,18Bへの開口状態は図1、図2、図6に示
す通りである。
【0041】28A,28Bは上述した吐出側開口27
A,27Bと略90度位相がずれた状態で前記ポンプ室
18A,18Bに開口するポンプの吸込側開口であり、
これらの吸込側開口28A,28Bには、前記リアボデ
ィ12の上端部に開口させた吸込ポート29からの吸込
側通路30,30A,30Bが接続されている。
【0042】前記タンクTから吸込ポート29に流入す
る吸込側流体は、リアボディ12に形成した吸込側通路
30,30A,30Bを通って前記吸込側開口28A,
28Bからポンプ室18A,18Bに吸込まれ、ベーン
15aの動きにしたがって順次圧縮されて吐出側開口2
7A,27Bから吐出側圧力室26に吐出される。
【0043】前記吐出側圧力室26は、前記制御バルブ
40を構成するバルブ孔40aの一端部に吐出側通路3
2を介して接続されている。そして、制御バルブ40の
スプール42の軸線方向に形成した通路43を経てバル
ブ孔40aの軸線方向に給送した吐出側流体は、バルブ
孔40aの他端部から外部に開口する吐出ポート44を
経て図示しないパワーステアリング装置(図中PSで示
す)等の油圧機器に給送されている。
【0044】この実施の形態では、前記スプール42内
の通路43の途中にメータリング絞り41を設けてい
る。この吐出側通路43を流れるポンプ吐出側の流量が
増大し、絞り41の前、後の差圧が大きくなることによ
り、スプール42がばね45の付勢力に抗して移動した
ときに、前記第1の流体圧室22に至る制御圧力通路4
6をタンクT側の流体圧通路47から切り離す。そし
て、前記吐出側通路32と連通させることにより、前記
第1の流体圧室22にポンプ吐出側の流体圧を選択的に
供給し、カムリング17をアダプタリング19内で適宜
回動させる。
【0045】図中48は前記制御バルブ40のバルブ孔
40aのばね45を設けた室をタンクT側に接続する通
路、49はこの通路48に設けたリリーフバルブであ
る。このリリーフバルブ49は、ポンプの吐出側通路で
の流体圧が必要以上になったときに作動し、圧力流体を
リリーフするためのものである。29aは前記通路48
や通路47を吸込ポート29に連通する吸込側通路であ
る。
【0046】前記アダプタリング19の外周部には二つ
の環状溝51a,52aが軸線方向に並んで形成され、
前記フロントボディ11の収納空間14を形成する周壁
部との間に、ポンプ吸込側、吐出側の通路51,52を
形成している。これらの通路51,52は、前記カムリ
ング17を回動させるための流体圧を第1、第2の流体
圧室22,23に供給するためのものである。このよう
な通路51,52は、ポンプの回転軸16を中心とする
軸対称位置に形成されている第1、第2の流体圧室2
2,23にそれぞれ所要の圧力を導くにあたっての実用
面で有利である。
【0047】図中46a,47aは前記通路46,47
を通路51,52に接続するための通路孔、51b,5
2bは前記通路51,52の流体圧を前記第1、第2の
流体圧室22,23に導入するためにアダプタリング1
9に形成した通路孔である。図中61はポンプボディを
構成するフロントボディ11とリアボディ12との接合
面の外縁部分に介在されたシールリングである。ベーン
タイプの可変容量形ポンプ10において、上述した以外
の構成は従来から広く知られているポンプ構造と略同等
であるから、ここでの具体的な説明は省略する。
【0048】本発明によれば、上述したように前記ロー
タ15を収納した略楕円形状を呈するカム面17aを有
するカムリング17の両側にはプレッシャプレート25
が当接するとともに、サイドプレートを兼ねるリアボデ
ィ12の端面が当接している。そして、前記リアボディ
12の端面には前記ポンプ室18A,18B内に開口す
る一対の吸込側開口28A,28Bが設けられている。
また、前記各ポンプ室18A,18B内でこれらの吸込
側開口28A,28Bと略90度周方向にずれた位置に
は、プレッシャプレート25に形成した一対の吐出側開
口27A,27Bが開口している。
【0049】上述した構造による平衡型の可変容量形ポ
ンプ10は以下の通り作動する。前記吸込側開口28
A,28Bからポンプ室18A,18B内に吸い込まれ
た流体は、ロータ15の回転に伴ってベーン15aによ
り圧縮しながら吐出側開口27A,27B側に送られ
る。そして、吐出側開口27A,27Bから吐出された
圧力流体は、吐出側圧力室26、吐出側通路32を経て
制御バルブ40の一端側に給送され、スプール42内の
通路43を介して吐出ポート44から吐出される。
【0050】ポンプ10が駆動された直後やポンプ回転
数が低く流量が多くないときには、制御バルブ40は図
1、図4の状態にあり、このときには、第2の流体圧室
23とともに第1の流体圧室22もタンクT側の流体圧
が導かれている。このときには、カムリング17は、ベ
ーン15aの摺接による連れ回りにより図1、図2の位
置にあり、カム面17aは吐出側開口27A,27Bの
開口量を最大とし、ポンプ室18A,18Bからの吐出
流量が最大となっている。
【0051】上述した吐出側流体は、通路43の途中に
設けたメータリング絞り41を通過する。ポンプ回転数
が増加し吐出側の流量が増加すると、絞り41の前、後
で差圧が生じる。この差圧が所定圧以上になると、スプ
ール42は図1中左側(吐出ポート44側)に移動す
る。このスプール42が所定量移動し、メータリング絞
り41の上流側の吐出側流体圧が吐出側通路32と通路
46との連通によって第1の流体圧室22に導入される
ようになると、この圧力の大きさに伴ってカムリング1
7を前記連れ回り力に抗して図中反時計方向に回動させ
る。
【0052】このカムリング17の回動に伴って、カム
面17aは吐出側開口27A,27Bの開口量を減少さ
せるとともに、吸込側開口28A,28Bの開口量を増
大させる。したがって、ポンプ吐出側の流量(吐出量)
はポンプ回転数の増加とともに少なくなる。カムリング
17が45度回動し、ポンプ室18A,18Bからの吐
出量が最小となったときの状態を図6に示す。
【0053】この状態は、図7において、図1、図2に
示す実線の状態から破線で示す状態に移行した場合であ
る。このときには、ポンプ室18A,18B内に吸込側
開口28A,28Bから吸い込まれた流体は、吐出側開
口27A,27Bに至ることはなく、そのほとんどが吸
込側開口28A,28Bから吸い込まれるとともに排出
されることになり、ポンプの吐出量は最小となる。した
がって、このような構成によれば、ポンプ回転数の増加
に伴ってポンプ吐出量が減少することになり、結果とし
てポンプからの吐出量を一定量とすることができる。
【0054】以上の構成による可変容量形ポンプ10に
よれば、カムリング17をフロントボディ11内に設け
たアダプタリング19内で回動可能に保持させるととも
に、前記カムリング17の略楕円形状を呈するカム面1
7a内にロータ15を設け、このロータ15の軸対称位
置に一対のポンプ室18A,18Bを形成しているか
ら、ポンプ駆動時において流体圧のバランスを保つこと
ができ、平衡型のポンプとして機能する。
【0055】そして、ポンプ回転数の増加とともに、ポ
ンプ吐出側の流体がメータリング絞り41を通過する際
の差圧により制御バルブ40で制御されてポンプ吐出側
の流体圧が第1の流体圧室22に供給されると、ベーン
15aによる連れ回り力に打ち勝ってカムリング17を
図中反時計方向に回動させ、ポンプ室18A,18B内
での吐出側開口28A,28B、吸込側開口27A,2
7Bとポンプ容積との相対的な位置が変化し、ポンプ吐
出量を可変とすることができるのである。
【0056】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、可変容量形ポンプ10として、ロー
タ15の外周部から放射方向に進退動作するように保持
した複数枚のベーン15aを有するベーンポンプである
場合を説明したが、本発明はこれに限らず、ロータ15
の回転駆動に伴って放射方向に進退動作し、カムリング
17内に形成されるポンプ室18A,18B内をロータ
15の回転動作に伴って流体を給送させることが可能な
ベーンに類する流体送り手段にも適用できる。
【0057】また、上述した実施の形態では、ポンプの
吐出側通路43に設けたメータリング絞り41の前、後
の差圧で作動する制御バルブ40によりカムリング17
を回動変位させる圧力制御手段を構成したが、本発明は
これに限らず、所定の条件下で流体圧を選択的に切り換
えて給送することができる手段であればよい。
【0058】さらに、上述した実施の形態では、カムリ
ング17を回動変位可能に保持するためにアダプタリン
グ19を用い、このアダプタリング19をポンプボディ
(フロントボディ11)に形成した収納空間14内に嵌
挿し、回り止めピン19aで周方向の回り止めを行った
場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、突起を
内面に設けたボディ11側の空間14内にカムリング1
7を直接保持させてもよい。
【0059】また、上述した実施の形態では、ポンプボ
ディ11とアダプタリング19との間(たとえばアダプ
タリング19の外周部)で軸線方向に並んで形成した環
状溝によって吸込側通路51、吐出側通路52を構成し
たが、本発明はこれに限定されない。ポンプボディ内の
適宜の位置に通路を形成してもよいことも勿論である。
【0060】なお、上述した実施の形態では、本発明に
係る可変容量形ポンプを動力舵取装置の油圧発生源とし
て用いるベーンタイプのオイルポンプに適用した場合を
述べたが、本発明はこれに限定されない。たとえば自動
変速機等のような流体クラッチ(動力伝達手段)や流体
伝導装置を始めとする種々の圧力流体利用機器における
流体圧発生源として用いるポンプに適用してもよいこと
も勿論である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る可変容
量形ポンプによれば、ポンプ構成要素内での流体圧力が
回転軸回りでバランスしている平衡型ポンプであるた
め、ポンプの回転軸には不平衡型のような横加重による
曲げ力は作用しない。したがって、回転軸の軸径やこれ
を軸支する軸受を小さくすることができ、ポンプ全体の
小型化を達成することができる。そして、このような本
発明によれば、エンジン回転数が高いときにはロータの
一回転当たりの吐出量を減らして必要な流量のみを圧力
流体利用機器に供給するにあたっての無駄な動力損失を
防ぐという、可変容量形ポンプとしての効果を発揮させ
ることができる。
【0062】また、本発明によれば、ロータの外周部で
カムリングとの間に形成した一対のポンプ室と、これら
各ポンプ室にそれぞれ開口する吸込側開口および吐出側
開口を備えており、これら二個の吐出側開口から圧力流
体を吐出させることができるから、ロータの一回転当た
りの吐出量を、ポンプ吐出圧との関係からみても従来の
不平衡型のものに比べて増大させることが可能となる。
したがって、このような本発明によれば、従来の不平衡
型と比較すると、同じポンプ吐出量を得るにあたって相
対的にポンプ構成要素の小型化を図ることができる。
【0063】また、本発明に係る可変容量形ポンプによ
れば、簡単な構造によるメータリング絞りと制御バルブ
とによってカムリングの回動変位をポンプ吐出側通路で
の吐出圧力や吐出側流量の大小によって簡単にしかも確
実に得ることができる。
【0064】また、本発明に係る可変容量形ポンプによ
れば、ポンプボディとアダプタリングとの間に、吸込側
通路または吐出側通路の少なくともいずれかを形成する
ようにしているから、ポンプボディ内での流体圧通路の
形成を簡単にしかも確実に行えるという利点がある。
【0065】また、本発明に係る可変容量形ポンプによ
れば、吸込側通路と吐出側通路とを、ポンプボディとア
ダプタリングとの間で円周方向の溝により形成している
から、軸対称位置に形成される作動室への圧力流体の給
送を簡単な通路構造により行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る可変容量形ポンプの一つの実施
の形態を示し、ポンプの要部構造を説明するための概略
構成図である。
【図2】 図1を具体化した可変容量形ポンプの一つの
実施の形態を示す横断面図である。
【図3】 図2のIII−III線で断面した可変容量形ポン
プの縦断面図である。
【図4】 図2の可変容量形ポンプにおいて、図2のIV
−IV線でフロントボディのみを断面した平面図である。
【図5】 図3のV−V線で断面したリアボディの端面
図である。
【図6】 図2の状態からカムリングを回動変位させた
状態を示す可変容量形ポンプの横断面図である。
【図7】 ロータの回転に伴うポンプ室内での吸込側領
域、吐出側領域とカムリング内側のカム面との関係とを
示す図である。
【図8】 従来一般的な不平衡型の可変容量形ポンプを
例示する概略構成図である。
【符号の説明】
10…可変容量形ポンプ、11…フロントボディ(ポン
プボディ)、12…リアボディ(ポンプボディ)、13
…ポンプ構成要素、14…収納空間、15…ロータ、1
5a…ベーン、16…回転軸、17…カムリング、17
a…カム面、18A,18B…ポンプ室、19…アダプ
タリング、19a…回り止めピン、20…突起、20a
…シール部材、20b,20c…側部、21…切欠き
溝、21a…シール部材、21b,21c…側壁部、2
2…第1の流体圧室(作動室)、23…第2の流体圧
室、25…プレッシャプレート、26…ポンプ吐出側圧
力室、27A,27B…吐出側開口、28A,28B…
吸込側開口、29…吸込ポート、30,30A,30B
…吸込側通路、32…吐出側通路、40…制御バルブ、
40a…バルブ孔、41…メータリング絞り、42…ス
プール、43…通路、44…吐出ポート、45…ばね、
46…制御圧力通路、47…流体圧通路、48…通路、
51…吸込側通路、51a…環状溝、51b…通路孔、
52…吐出側通路、52a…環状溝、52b…通路孔、
T…タンク、PS…圧力流体利用機器。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ構成要素を収納する収納空間の内
    周壁の対向する位置に突出する一対の突起を有するポン
    プボディと、 前記ポンプボディ内で所定角度の範囲で回動するように
    外周部に前記突起に選択的に係合する溝を有し内周部に
    ほぼ楕円形状のカム面を形成したカムリングと、 前記カムリング内で回転自在に支持され前記カム面との
    間の軸対称位置に一対のポンプ室を形成するベーン付き
    のロータと、 前記各ポンプ室の異なる位置にそれぞれ開口する一対の
    吸込側開口および一対の吐出側開口と、 前記突起の一側部と前記溝とによって形成した作動室に
    前記カムリングを回動させるための圧力を導く圧力制御
    手段とを備えていることを特徴とする可変容量形ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可変容量形ポンプにお
    いて、 前記圧力制御手段として、 前記吐出側開口からのポンプ吐出側流体を導くように前
    記ポンプボディ内に形成した吐出側通路の一部に設けた
    絞りと、 この絞りの前、後の差圧で作動し前記作動室にポンプ吐
    出側の流体圧を選択的に供給する制御バルブとを備えて
    いることを特徴とする可変容量形ポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の可変容
    量形ポンプにおいて、 前記一対の突起を内周部の対向する位置から突設したア
    ダプタリングを、前記ポンプボディの収納空間内に嵌挿
    して固定したことを特徴とする可変容量形ポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の可変容量形ポンプにお
    いて、 前記ポンプボディと前記アダプタリングとの間に、前記
    吸込側通路または吐出側通路の少なくともいずれかを形
    成したことを特徴とする可変容量形ポンプ。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の可変容
    量形ポンプにおいて、 前記吸込側通路と吐出側通路とを、前記ポンプボディと
    前記アダプタリングとの間の円周方向の溝により形成し
    たことを特徴とする可変容量形ポンプ。
JP10317307A 1998-11-09 1998-11-09 可変容量形ポンプ Pending JP2000145666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10317307A JP2000145666A (ja) 1998-11-09 1998-11-09 可変容量形ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10317307A JP2000145666A (ja) 1998-11-09 1998-11-09 可変容量形ポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000145666A true JP2000145666A (ja) 2000-05-26

Family

ID=18086761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10317307A Pending JP2000145666A (ja) 1998-11-09 1998-11-09 可変容量形ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000145666A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101242273B1 (ko) * 2006-10-13 2013-03-12 현대자동차주식회사 밸런스 샤프트 모듈

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101242273B1 (ko) * 2006-10-13 2013-03-12 현대자동차주식회사 밸런스 샤프트 모듈

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3866410B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JP2932236B2 (ja) 可変容量形ポンプ
US5538400A (en) Variable displacement pump
US6155797A (en) Variable displacement pump
JP3861721B2 (ja) オイルポンプ
JP4146312B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JPH1193862A (ja) 可変容量形ポンプ
JPH09273487A (ja) 可変容量形ポンプ
JPH1089266A (ja) ベーンポンプ
JPH08200239A (ja) 可変容量形ポンプ
JP2003074479A (ja) 可変容量形ポンプ
JP2002188579A (ja) 可変容量形ポンプ
JPH1193856A (ja) 可変容量形ポンプ
JP2009257167A (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JPH06200883A (ja) 可変容量形ポンプ
JPH1193860A (ja) 可変容量形ポンプ
JP3481642B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JP3938434B2 (ja) 可変容量形ベーンポンプ
JP2000145666A (ja) 可変容量形ポンプ
JP3631264B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JP2000291570A (ja) 可変容量形ポンプ
JP2003097454A (ja) ベーンポンプ
JP2003097453A (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2000145665A (ja) 可変容量形ポンプ
JP2599964Y2 (ja) ベーンポンプ