JP2000144889A - 玄関ポーチの床構造 - Google Patents

玄関ポーチの床構造

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JP2000144889A
JP2000144889A JP10314955A JP31495598A JP2000144889A JP 2000144889 A JP2000144889 A JP 2000144889A JP 10314955 A JP10314955 A JP 10314955A JP 31495598 A JP31495598 A JP 31495598A JP 2000144889 A JP2000144889 A JP 2000144889A
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Japan
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floor
entrance porch
entrance
height
porch
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JP10314955A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Inaba
昭良 稲庭
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、工期短縮を図ることがで
き、かつ玄関ポーチの床面の高さを容易に調節すること
ができる玄関ポーチの床構造を提供すること。 【解決手段】 住宅の躯体を構成する床体2と、該床体
2の上部に配置され、かつ上階の玄関土間5と隣接して
いる玄関ポーチ床体3との間に、前記玄関ポーチ床体3
の床面30の高さを調節するための床調整材4が設けら
れた構成とした。また、床調整材40には、前記玄関ポ
ーチ床体3を上下動させて、該玄関ポーチの床面30の
高さを変更する高さ変更手段60が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄関ポーチの床構
造に関し、詳細には建築物の上階部分に設けられた玄関
ポーチの床構造に関するものである。
【0002】
【背景の技術】住宅などの玄関ポーチの床は、例えば、
特開平7−127341号公報のように、コンクリート
からなる矩形の下地の上にモルタル層を介してタイル貼
りパネルが敷設されることにより形成されているもので
あり、このタイル貼りパネルの上面が玄関ポーチの床面
となっている。
【0003】ところで、複数階層を有する住宅等には、
住宅の上階部分に玄関を設ける場合がある。この場合に
おける住宅の玄関ポーチの床の構造としては、上述した
玄関ポーチの床と同様に、上階において玄関ポーチの床
が設けられる躯体を構成する床部分に、コンクリートの
下地を敷き、その上にモルタル層を形成し、このモルタ
ル層の上にタイル貼りパネルを敷設することによって形
成する構造が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
玄関ポーチの床構造では、玄関ポーチの床が設けられる
躯体の床部分にコンクリート製の下地及びモルタル層を
形成し終わって、タイル貼りパネルを取り付けた際に、
タイル貼りパネルの上面の高さを調整する必要が生じた
場合、例えば、玄関ポーチの床面となるタイル貼りパネ
ルの上面と該タイル貼りパネルが隣接する玄関土間の床
面との間に段差が生じた場合、乾いたモルタル層の上に
更にモルタル層を設ける等して、その高さを変更して、
モルタル層上部に設けられるタイル貼りパネルの上面の
高さを調節しなければならず、その分、先に形成したモ
ルタル層の施工時間に加えて施工時間が更に長いものと
なるとともにその作業に手間がかかる。
【0005】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
で、その目的は、工期短縮を図ることができ、かつ玄関
ポーチの床面の高さを容易に調節することができる玄関
ポーチの床構造を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、建
築物の躯体を構成する床体2と、該床体2の上部に配置
され、かつ上階の玄関土間5と隣接している玄関ポーチ
床体3との間に、前記玄関ポーチ床体3の床面30の高
さを調節するための床調整材4が設けられているもので
ある。
【0007】請求項1記載の玄関ポーチの床構造にあっ
ては、前記床体2と前記玄関ポーチの床体3との間に、
該玄関ポーチの床体3の床面30の高さを調節するため
の前記床調整材4が設けられているので、所定の厚みを
有する該床調整材4を前記床体2と前記玄関ポーチの床
体3との間に設けることで、容易に玄関ポーチの床面3
0の高さを調節することができるとともに、前記玄関ポ
ーチの床の施工時間を短縮することができる。
【0008】つまり、所定の厚みを有する床調整材4を
前記床体2と前記玄関ポーチの床体3との間に設けるこ
とで、前記玄関ポーチの床体3の床面30と、玄関ポー
チに隣接する前記玄関土間5の床面とを容易に合わせる
ことができる。したがって、前記玄関土間5と前記玄関
ポーチとの接続部分に高さのズレが生じない、納まりの
良い玄関ポーチの床を構成することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の玄
関ポーチの床構造において、例えば、図2に示すよう
に、床調整材4は複数のパネルB,C,Fにより構成さ
れているものである。
【0010】請求項2記載の玄関ポーチの床構造にあっ
ては、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるとともに、床調整材4は複数のパネルB,C,Fに
より構成されているので、前記床調整材4を前記床体2
と前記玄関ポーチの床体3の間に設ける際に、運搬や設
置等といった施工が行いやすい。また、複数のパネルを
組み合わせて前記床調整材4を構成するので、様々な大
きさの前記床調整材4を構成することができる。よって
設けられる玄関ポーチの床面の平面形状に応じた床調整
材4を容易に構成することができる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の玄
関ポーチの床構造において、例えば、図2に示すよう
に、床調整材4は、平面形状の異なる複数種類のパネル
B,C,F,…で構成されているものである。
【0012】請求項3記載の玄関ポーチの床構造にあっ
ては、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるとともに、前記床調整材4が、平面形状の異なる複
数種類のパネルB,C,Fで構成されているので、これ
らを組み合わせることによって、種々多様な大きさの床
調整材を構成することができる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の玄関ポーチの床構造において、例えば、
図6に示すように、床調整材40には、前記玄関ポーチ
床体を上下動させて、該玄関ポーチの床面30の高さを
変更する高さ変更手段60が設けられているものであ
る。
【0014】前記高さ変更手段は、前記玄関ポーチ床体
を上下動させて、該玄関ポーチの床面30の高さを変更
するように構成されていれば、どの様に構成されていて
もよい。例えば、以下に記載の請求項5または6記載の
ように構成されていてもよく、また、前記床調整材に鉛
直方向に立設された棒状部材と、この棒状部材に沿って
上下動し、該棒状部材に固定自在である移動部材とを有
し、この移動部材が玄関ポーチ床体に取り付けられてい
る構成等が挙げられる。
【0015】請求項4記載の玄関ポーチの床構造にあっ
ては、請求項1〜3記載の発明と同様の効果を得ること
ができるとともに、床調整材40には、前記玄関ポーチ
床体を上下動させて、該玄関ポーチの床面の高さを変更
する高さ調整手段が設けられているので、玄関ポーチの
床面の高さを変更する際、前記高さ変更手段により簡単
にその高さを変更し、前記玄関ポーチの床面の高さを調
整することができる。
【0016】したがって、玄関ポーチに隣接している玄
関ポーチの床面の高さを前記玄関土間の床面の高さに容
易に合わせることができる。例えば、床面に水勾配が付
けられた玄関ポーチを躯体を構成する床体の上部に設け
る際に、この水勾配の流れ方向の長さが変更された場合
でも、玄関ポーチの床面の高さを変更することにより、
これに容易に対応することができる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項4記載の玄
関ポーチの床構造において、例えば、図6に示すよう
に、高さ変更手段60は、前記床調整材40に設けられ
た雌ねじ部61と、この雌ねじ部61に螺合し、かつ前
記床調整材40の下方に突出する雄ねじ部62とを備え
ているものである。
【0018】請求項5記載の玄関ポーチの床構造にあっ
ては、請求項4記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるとともに、前記雌ねじ部61に螺合された前記雄ね
じ部62を回転させることにより、該雄ねじ部62は前
記床調整材40の下方へ突出する。この突出した雄ねじ
部62が躯体を構成する床体2に当接することになり、
この雄ねじ部62の突出長さに応じて、前記床体2の上
部に配置されている前記床調整材40の高さが変更す
る。つまり、前記床調整材40の高さの変更に応じて、
該床調整材40の上部に配置されている前記玄関ポーチ
の床体3の高さも変更し、該玄関ポーチの床体3の床面
30の高さも変更する。
【0019】したがって、前記雄ねじ部62を回転させ
ることで容易に玄関ポーチの床体3の床面30の高さを
調整することができる。また、前記玄関ポーチ床体3を
上下動させて、該玄関ポーチの床面30の高さを変更す
る高さ変更手段60が、前記床調整材40に設けられた
雌ねじ部61と、この雌ねじ部61に螺合し、かつ前記
床調整材40の下方に突出する雄ねじ部62とを備えた
構成となっているので、簡易な構造で玄関ポーチの床体
3の床面30の高さ調節を行える玄関ポーチの床構造を
提供することができる。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項4記載の玄
関ポーチの床構造において、例えば、図9に示すよう
に、高さ変更手段90は、前記玄関ポーチ床体101を
支持する支持部91と、前記床調整材120に立設さ
れ、前記支持部91に螺合する雄ねじ部92とを備えて
いるものである。
【0021】請求項6記載の玄関ポーチの床構造にあっ
ては、請求項4記載の発明と同様の効果を得ることがで
きるとともに、前記床調整材120に立設された雄ねじ
部92に、前記玄関ポーチ床体101を支持する支持部
91が螺合されているので、該支持部91を回転させる
ことにより、前記支持部91は前記雄ねじ部92に沿っ
て上方向に移動したり、またその逆方向に回転させれば
下方向に移動する。この前記支持部91の上下動によ
り、該支持部91に支持される前記玄関ポーチ床体10
1の高さを変更することができ、該玄関ポーチ床体10
1の床面102の高さも変更することができる。
【0022】したがって、前記支持部91を回転させる
だけで、前記玄関ポーチの床体101の床面102の高
さ変更を容易に行うことができる。また、前記床調整材
は上下動することがないので、この床調整材に断熱性や
遮音性を具備させた場合、下部の床体に固定された状態
となっているので、より効果的に下方における断熱性や
遮音性の向上を図ることができる。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項4〜6のい
ずれかに記載の玄関ポーチの床構造において、高さ変更
手段は、前記床調整材に所定間隔をあけて複数配設され
ているものである。
【0024】請求項7記載の玄関ポーチの床構造にあっ
ては、請求項4〜6のいずれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、前記玄関ポーチ床体を
上下動させて、該玄関ポーチの床面の高さを変更する高
さ変更手段が、前記床調整材に所定間隔をあけて複数配
設されているので、前記玄関ポーチ床体の上下動の幅を
該玄関ポーチ床体の全面に渡って変更することができ、
玄関ポーチの床体の床面の高さをより細かく調整するこ
とができる。
【0025】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれかに記載の玄関ポーチの床構造において、例えば、
図5に示すように、床調整材は断熱性及び遮音性の少な
くともいずれか一方を有しているものである。
【0026】前記床調整材が断熱性及び遮音性の少なく
とも一方を有している構成であるので、前記床調整材が
複数のパネルで構成されている場合には、これら床調整
材を構成しているパネルのそれぞれが断熱性及び遮音性
の少なくとも一方を有するように形成されている。例え
ば、枠体と枠体の表面に面材が貼着されたパネルの内部
にロックウール等の遮音性部材が設けられている構成な
どが挙げられる。
【0027】請求項8記載の玄関ポーチの床構造にあっ
ては、請求項1〜7のいずれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、床調整材は断熱性及び
遮音性の少なくともいずれか一方を有しているので、前
記玄関ポーチの下方の断熱性及び遮音性の少なくとも一
方の向上を図ることができる。例えば、玄関ポーチの下
方に居室が設けられている場合、この居室の断熱性や遮
音性を向上させることができる。
【0028】請求項9記載の発明は、請求項1〜8のい
ずれかに記載の玄関ポーチの床構造において、例えば、
図1に示すように、前記躯体の床体2の下部には居室1
8が配設されているものである。
【0029】請求項9記載の玄関ポーチの床構造にあっ
ては、請求項1〜8のいずれかに記載の発明と同様の効
果を得ることができるとともに、前記躯体の床体2の下
部に居室18が配設されているので、該玄関ポーチ下部
を居室18として有効利用するこで、該玄関ポーチを有
する建築物の居住空間を増やすことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る玄関ポーチ
の床構造の実施の形態例を図1から図8に基づいて説明
する。この実施の形態では、2階部分に玄関が設けられ
た住宅に適用した場合について説明する。
【0031】なお、この実施の形態における住宅は、木
質パネル工法により施工された2階建ての住宅である。
ここで、木質パネルは、桟材を矩形枠状に組んでなる枠
体の表裏両面のうち少なくとも表面に合板等の面材を貼
設したもので、前記枠体内には必要に応じて補助桟材が
縦横に組み付けられているものである。また、この住宅
は、2階の玄関の外側には、住宅の1階部分が設けられ
ているベース部分から前記2階の玄関に至る外階段が設
けられており、これら玄関と外階段とを接続する部分に
玄関ポーチが設けられている構成となっている。
【0032】<第1の実施の形態>先ず、図1〜図5を
用いて本発明に係る玄関ポーチの床構造の第1の実施の
形態を説明する。
【0033】図1は本発明に係る玄関ポーチの床構造の
第1の実施の形態を示す玄関ポーチの縦断面図、図2は
同玄関ポーチに配設された床調整板材の概略平面図、図
3は第1の実施の形態の玄関ポーチに用いられる床調整
板材を形成する床調整パネルの一例を示す各床調整パネ
ルの平面図、図4は図3の床調整パネルAの斜視図、図
5は玄関ポーチ床体の部分破断した平面図である。
【0034】図1および図2には、本発明に係る玄関ポ
ーチの床構造を適用した住宅の2階の玄関ポーチ床部分
が示されており、図中、1は玄関ポーチの床構造、2は
玄関ポーチの床体を支持する建物の躯体を構成している
2階の床体、3は玄関ポーチの床体、4は床調整板材
(床調整材)、5は2階の玄関土間(上階の玄関土
間)、6は玄関土間5の有する玄関ドアの下枠、7は2
階の床部分、8は2階の床部分7と2階の玄関土間5と
を仕切るあがり框部、11,12,13は壁体、14は
2階の床を構成する床体、16は2階の玄関土間5の床
を構成する床体である。なお、壁体11〜13は桟材を
組んでなる枠体の表裏両面に面材が貼着されている壁パ
ネルにより構成され、床体2,14,16は、上述した
壁体11〜13と同様に形成された桟材の枠体の表面に
のみ面材が貼着されている床パネルにより構成されてい
る。
【0035】図1に示すように、壁体11,12は対向
して設けられ、壁体11は1階の内壁、壁体12は1階
の外壁を構成しており、壁体13は壁体12の上部に、
2階の床体2の一端部と胴差し2aを介して立設されて
おり、玄関ポーチを囲んでいる2階の外壁の一部を構成
している。(図2参照。) 上記木質パネルで施工された住宅において、立設された
1階の壁体11と1階の外壁である壁体12との間の空
間は1階の居住空間であり、この居住空間は、梁17の
下部に設けられている図示しない壁体でさらに仕切ら
れ、図示しない壁体と壁体12との間の空間、言い換え
れば、玄関ポーチの下部には1階の居室18が形成され
ている。
【0036】この実施の形態における玄関ポーチの床構
造1は、梁17と壁体12の上部に架設された2階(上
階)の床体2と、該2階の床体2の上方に配置され、2
階の玄関土間5に隣接している玄関ポーチの床面30を
有する玄関ポーチ床体3と、2階の床体2と玄関ポーチ
床体3との間に介設され、玄関ポーチの床体3の床面3
0の高さを調節する床調整板材(床調整材)4とから概
略構成されている。
【0037】2階の床体2は、上述したように矩形枠状
の枠体22と、該枠体22の上面に貼設された面材23
とからなる床パネルにより構成され、壁体12と梁17
の上端部に跨って設けられ、それぞれの側端面には胴差
し2a,2bが配置されている。
【0038】胴差し2bと2階の床体2の玄関側の側端
部の上面には断面矩形状の長尺の調整材19が設けられ
ており、この調整材19と壁体11との間には玄関土間
5の床を構成する床体16が設けられている。この床体
16の下部には、壁体11と該壁体11と対向した位置
に配置されている胴差し2bにそれぞれ取り付けられた
受け材21,21が当接して配置されている。なお、こ
の床体16も上述した床体2と同様に矩形枠状の枠体1
6aと該枠体16aの上面に貼設された面材16bとか
らなる床パネルにより構成されている。調整材19によ
り、玄関土間5の床を構成する床体16の上面と、玄関
ポーチの床を構成する2階の床体2の上面とは段差が設
けられた状態となっている。
【0039】玄関土間5は床体16と該床体16の上面
に防水シート(防水材)16cを介して配置された床仕
上材となる板状の床面材(テラスボード)51とから概
略構成されている。この床面材51は上部にタイルが表
面を露出して埋め込まれた状態で敷き詰まれており、床
体16上に設置するだけで、意匠性の高い玄関土間5の
床面を構成できるようになっている。この玄関土間5に
隣接して、該玄関土間5より高い床面を有する2階の床
部分7を構成する床体14が配置されている。
【0040】2階の床部分7を構成する床体14の端部
14aは、壁体11の上端部に胴差し11aとともに取
り付けられ、床体14の玄関側の端部14aの側端面に
長尺な板状部材である胴差し11aが配置され、この胴
差し11aの玄関側の側面に取付材8aとあがり框被覆
材8bが配置されている。これら部材により、この玄関
土間5と2階の屋内の床部分7とを仕切るあがり框部8
が形成されている。
【0041】床調整板材4は、図2に示すように、2階
の床体2の上方で、かつ四方を壁体で囲まれている箇所
に敷設され、かつ、上部に設けらている玄関ポーチの床
体3の大きさに対応しているものであり、複数の平面視
して四角形状の床調整パネル(パネル)B,C,F,…
により構成されている。
【0042】この床調整板材4を構成している複数の床
調整パネルB,C,F,…の平面視形状は、それぞれ異
なる大きさに形成されている。この実施の形態における
床調整パネルB,C,Fは予め容易された複数種類の床
調整パネルのうちの一部であり、以下でこれら床調整パ
ネルの説明をする。
【0043】これら床調整パネルの一例を図3に示す。
この実施の形態では、図に示すように平面形状が異なる
床調整パネルA〜Fがそれぞれ複数用意されており、床
調整パネルAは平面視して正方形状で一辺が1M(モジ
ュール)=910mmとして形成されている。床調整パ
ネルBは床調整パネルAを基準に、Q(床調整パネルが
用いられる住宅の壁体の厚みの半分の長さ、例えば、4
5mm)分縦の長さを短くして形成されており、床調整
パネルCは縦横を床調整パネルAよりQ分短くして形成
されている。床調整パネルEは床調整パネルAの2分の
1の大きさに形成され、平面視縦910mm×横455
mmに形成されている。また、床調整パネルEは床調整
パネルDより横の長さがQ分短く形成され、床調整パネ
ルFは床調整パネルDより縦横の長さがQ分づつ短く形
成されている。
【0044】これら床調整パネルA〜Fの厚みは所定の
厚さ、例えば50mmになるように上述した木質パネル
と同様の構造で構成されている。すなわち、これら床調
整パネルの構成を図3の(a)の床調整パネル(以下、
床調整パネルAという。)を用いて説明すると、床調整
パネルAは、図4に示すように、縦横に芯材(桟材)4
1を組み付けることにより構成された枠体42の表面に
合板等の面材43を貼着することにより形成され、枠体
内部である面材の裏面には断熱材44が設けられている
構成となっている。この断熱材44は、断熱性を有する
とともに遮音性も有しているものである。
【0045】図3の(b)〜(f)に示す床調整パネル
B〜Fも、図示しないが、床調整パネルAと同様にそれ
ぞれの形状に対応した芯材および面材で形成され、それ
ぞれの枠体の内部には断熱材が設けられている構成とな
っている。
【0046】このように所定の寸法に基づいて形成され
た床調整パネルを組み合わせることによって任意の大き
さの床調整板材を構成することができる。なお、この床
調整板材の平面形状は、設けられる床体の平面形状、つ
まり、建築物に設けられる玄関ポーチ床の平面形状に対
応した形状であり、玄関ポーチの床の平面形状に応じて
床調整パネルを組み合わせて多様な大きさの床調整板材
を構成することができる。
【0047】図2に示す床調整板材4を詳細に述べる。
玄関土間5の有する玄関ドアの下枠6に隣接して、該玄
関ドアの下枠6から離間して設けられている外階段47
に向かって、左側の外壁48に沿って2枚の床調整パネ
ルCが連続して配置されている。これら床調整パネルC
のそれぞれの右側に隣接して、床調整パネルBが、該床
調整パネルBの長辺部(1M)が左右方向に延在するよ
うに配置されており、これら床調整パネルBの右側には
床調整パネルFがそれぞれ配置されている。また、外階
段側に近い床調整パネルB及び床調整パネルCには外廊
下側に先のものは別の床調整パネルBがそれぞれ、長辺
部が外階段47の上端部47aと直交する方向に位置す
るように配置されている。このように配置された各床調
整パネルを結合することによって床調整板材4は構成さ
れている。
【0048】このように床調整板材4は複数の床調整パ
ネルB,C,Fにより構成されているので、前記床調整
材4を前記床体2と前記玄関ポーチの床体3の間に設け
る際に、運搬や設置等といった施工が行いやすくなって
いる。また、複数の床調整パネルを組み合わせて前記床
調整板材4を構成するので、様々な大きさの前記床調整
板材4を構成することができる。
【0049】この床調整板材4の上部には、玄関ポーチ
床体3が配置されている。玄関ポーチ床体3は、玄関土
間5側から外側(この実施の形態では外階段側)に延在
し下がり勾配が付けられた複数の勾配材31,…と、こ
れら勾配材31,…の上面に貼設され、上面に防水材が
設けられている合板等の面材32と勾配材の両端(基
端、先端)31a,31bの下部に配置された框材3
3、桟材33aと、面材32の上に載置され玄関ポーチ
の床面30を構成している床面材34とこれら勾配材3
1,…の先端側に設けられた排水溝35とを有してい
る。
【0050】複数の勾配材31,…は、図5に示すよう
に、それぞれの基端部31aを玄関土間5側に配し、先
端部31bを壁体13側に配した状態で、排水溝35の
延在方向に沿って所定間隔を空けて設けられている。こ
のように勾配が付けられていることにより、玄関ポーチ
の床面30を流れる水は、玄関側から外方に流れて排水
溝35に案内される。
【0051】排水溝35は勾配材31の先端側に配され
た桟材33aと、桟材33aと対向し壁体13に沿った
状態で設けられている溝形成用桟材36と、これら桟材
33a,溝形成用桟材36の底部に設けられた底板部3
7とを有している。なお、この床面材34の構成は、玄
関土間5の床面を構成している床面材51と同様の構成
であり、この床面材34の周縁部から下方に水が流れる
ように面材32の上に取り付けられている。
【0052】以上のように構成された第1の実施の形態
における玄関ポーチの床構造1によれば、住宅を構成し
ている床体2と玄関ポーチ床体3との間に、該玄関ポー
チ床体3の床面30の高さを調節するための床調整板材
4が設けられ、この床調整板材4は平面形状の異なる複
数種類の床調整パネルにより構成されているので、所定
の厚みを有する、これら床調整パネルを予め用意してお
き、床体2と玄関ポーチの床体3との間に設けること
で、容易に玄関ポーチの床体3の床面30の高さを調節
することができるとともに、玄関ポーチの床の施工時間
を短縮することができる。
【0053】つまり、所定の厚みを有する床調整材4を
床体2と玄関ポーチの床体3との間に設けることで、玄
関ポーチの床体3の床面30と、玄関ポーチに隣接する
玄関土間5の床面とを容易に合わせることができ、玄関
土間5と玄関ポーチとの接続部分に高さのズレが生じな
い、納まりの良い玄関ポーチの床を構成することができ
る。
【0054】<第2の実施の形態>図6〜図8に第2の
実施の形態における玄関ポーチの床構造を示す。図6は
第2の実施の形態における玄関ポーチの床構造を説明す
るための玄関ポーチ部分の縦断面図であり、図7は図6
の床調整板材を構成している床調整パネルの概略構成を
説明する図であり、(a)は床調整パネルの概略平面
図、(b)は床調整パネルの隅部の拡大図、図8は図6
において床調整パネル(床調整板材)に設けられた高さ
変更手段を説明するための図である。
【0055】なお、この第2の実施の形態の玄関ポーチ
の床構造は、床調整材を形成している床調整パネルの構
成のみ異なり、その他の構成は第1の実施の形態の玄関
ポーチの床構造とほぼ同様の構成であるので、玄関ポー
チの床構造1と同様の構成には、同符号を付してその説
明は省略する。
【0056】図6に示すように、この第2の実施の形態
における玄関ポーチの床構造10は、上述した第1の実
施の形態の玄関ポーチの床構造1と同様に、躯体を構成
する床体2と、該床体2の上部に配置され、かつ2階
(上階)の玄関土間5と隣接している玄関ポーチ床体3
と、住宅を構成している床体2と玄関ポーチの床体3と
の間に設けられた床調整板材(床調整材)40と、この
床調整板材40に設けられ、該床調整板材40を上下方
向に移動させる高さ変更手段60とを有している。この
高さ変更手段60により上下動する床調整板材40に伴
い、該床調整板材40の上部に設けられた玄関ポーチの
床体3の床面30の位置を上下方向に移動させ、その位
置を変更可能としている。
【0057】この床調整板材40は、図7に示すように
構成された床調整パネル40aを複数結合することによ
り構成されており、床調整板材40を上下動させる高さ
変更手段60は、床調整パネル40aの四隅に設けられ
ている。なお、この床調整パネル40aの床調整パネル
本体46は、上述した床調整パネルと同様に芯材および
面材で構成されているものであり説明は省略する。ま
た、床調整パネル40aの平面形状は任意であり、ここ
では、上述した第1の実施の形態において床調整板材4
を構成した各床調整パネルの平面形状とほぼ同様の形状
となるように構成されているものである。
【0058】高さ変更手段60は、図7及び図8に示す
ように、床調整パネル本体46の四隅に設けられている
雌ねじ部61と、この雌ねじ部61に螺合され、床調整
パネル本体46の下方に突出する雄ねじ部62とから概
略構成されている。この雄ねじ部62は、先端部62a
に床体2の上面に当接する平板部63が設けられ、この
平板部63は、該雄ねじ部62を回転させて床調整パネ
ル本体46の下方への突出長さを調節した後、床体2の
上面に釘等の固定部材65を介して止着される。なお、
この実施の形態では固定部材65として釘やねじなど用
いた場合に、締めて固定し易いように平板部63に座掘
63aが設けられている。
【0059】雌ねじ部61は、床調整パネル本体46の
四隅に形成された切欠部46aに取り付けられる断面L
字状の固定部61aと、該固定部61aを介して床調整
パネルの厚さ方向に延在するネジ孔61bとを有してい
る。
【0060】雄ねじ部62の平板部63を躯体を構成す
る床体2に固定する前に、雌ねじ部61に螺合されてい
る雄ねじ部62を回転させて、床調整パネル40a下方
への突出させる。この突出した雄ねじ部62が床体2の
上面に当接することになり、この雄ねじ部62の突出長
さが変更する。このとき雄ねじ部62の先端部62aの
平板部63が床体2の上面に当接して、床調整パネル本
体46の高さが決定される。つまり、この突出長さを変
更することにより床調整パネル本体46が上下方向に移
動し、その位置を調整して該床調整パネル本体46の上
部に設けられる玄関ポーチの床体3の高さも移動するこ
とになる。したがって、これら床調整パネル40aを複
数結合することにより形成される床調整材40の位置を
変更し、これに伴い高さが変更する該床調整材40(床
調整パネル40a)の上部に設けられる玄関ポーチの床
体3の床面30を調整することができる。
【0061】よって、水勾配の流れ方向の長さ(図6で
は矢印G方向の玄関ポーチの床面の長さ)が変更した場
合でも、該玄関ポーチの床体3の高さ位置を調整するこ
とにより、その床面30の勾配角度を容易に調整し、隣
接する玄関土間5の床面の高さに対応した高さ位置に変
更することができる。すなわち、玄関土間5の床面と玄
関ポーチの床体3の床面の高さとの段差を無くすことが
できる。
【0062】さらに、玄関ポーチ床体3を上下動させ
て、該玄関ポーチ床体3の床面30の高さを変更する高
さ変更手段60が、雌ねじ部61と、この雌ねじ部61
に螺合し、かつ床調整材40(床調整パネル40a)の
下方に突出する雄ねじ部62とを備えた構成となってい
るので、簡易な構造で玄関ポーチの床体3の床面30の
高さ調節を行うことができる。
【0063】<第3の実施の形態>図9および図10に
第3の実施の形態を示す。図9は第3の実施の形態であ
る玄関ポーチの床構造を説明する玄関ポーチ部分の概略
縦断面図、図10は図9において用いられている高さ変
更手段の要部を示す図である。なお、上述した各実施の
形態と同様の構成については同符号を付してその説明は
省略する。
【0064】この第3の実施の形態の玄関ポーチの床構
造100は、上述した各実施の形態と同様に構成された
床体2と、床体2の上部に設けられた玄関ポーチの床体
101と、床体2と玄関ポーチ床体101との間に設け
られた床調整板材120と、この敷設された床調整板材
120に所定間隔を空けて複数設けられている、該玄関
ポーチ床体101の床面102の高さ位置を変更可能な
高さ変更手段90,…とを有している。この高さ変更手
段90は、玄関ポーチ床体101を支持する支持部91
と、床調整板材120に立設され、支持部91に螺合す
る雄ねじ部92とを備えている。
【0065】床調整板材120の構成は、上述した第1
の実施の形態における床調整板材4の構成と同様であ
り、説明は省略する。つまり、敷設された隣接する複数
の床調整パネルどうしを互いに接合することにより構成
されているものである。
【0066】玄関ポーチ床体101は、溝部の構成のみ
異なり、その他は上述した各実施形態における玄関ポー
チ床体3と同様の構成であるので、構成が異なる溝部の
説明のみ行い、その他の説明は省略する。つまり、玄関
ポーチ床体101は、玄関土間5側から外側(この実施
の形態では外階段側)に延在し下がり勾配が付けられた
複数の勾配材31,…と、面材32と框材33、桟材3
3aと、床面材34とを有し、これら勾配材31,…の
先端側の桟材33aに隣接して溝部105が設けられ、
この溝部105は、桟材33aの外側端面に設けられた
側板106と、壁体13の内側面に取り付けられた板材
107とで構成された側壁を有している。なお、この側
板106および板材107は、玄関ポーチ床体101の
高さ位置が決定された後、取り付けられるものである。
【0067】図9に示すように、支持部91は、玄関ポ
ーチ床体101の有する勾配材31の下端面に当接し、
玄関ポーチの床体を支持するフランジ部91aと、雄ね
じ部92が螺合する螺合部91bとを有している。この
フランジ部91aはL字状に形成され、勾配材31の下
面と側面に当接して固定できるように構成されている。
雄ねじ部92は、基端部に設けられた固定板93を介し
て、軸部92aが上方に立設された状態になるように、
床調整板材120の上面に固定されている。なお、この
固定板93は固定部材96により床調整板材120に固
定される。
【0068】このように構成されているので、雄ねじ部
92に螺合されている支持部91を回転させることによ
り、該支持部91は雄ねじ部92の軸部92aを昇降す
る。この支持部91の昇降(上下動)により、支持部9
1のフランジ部91aを介して支持される玄関ポーチ床
体101も上下動することになる。したがって、玄関ポ
ーチ床体101を釘やねじなどの固定部材96により躯
体の床部の上方に固定する前に、支持部91を回転させ
ることによって、支持部91の高さを変更でき、これに
より該支持部91により支持される玄関ポーチ床体10
1の高さも変更できる。
【0069】したがって、玄関ポーチ床体101を上下
に移動させることができ、これにより該玄関ポーチ床体
101の床面102の高さを容易に変更して調整するこ
とができる。これによって隣接している玄関土間5の床
面と玄関ポーチ床体101の床面102とに段差が付か
ないように玄関ポーチの床を設けることができる。ま
た、床面102の水勾配の流れ方向の長さが変わる場合
でも、玄関ポーチの床面102の高さ位置を変更して、
隣接する玄関土間5に対応した位置に玄関ポーチの床面
102を配置し玄関土間5の床面から水勾配の流れが付
く玄関ポーチの床を設けることができる。
【0070】上述した第2および第3の実施の形態にお
ける玄関ポーチの床構造によれば、玄関ポーチ床体3、
101を上下動させて、該玄関ポーチの床面30、10
1の高さを変更する高さ変更手段60、90が、床調整
材40、120に間隔をあけて複数配設された状態とな
っているので、玄関ポーチ床体3、101の上下動の幅
を該玄関ポーチ床体3、101の全面に渡って変更する
ことができ、玄関ポーチの床体3、101の床面30、
102の高さをより細かく調整することができる。
【0071】また、上述した第1〜第3の実施の形態に
おける玄関ポーチの床構造1、10、100によれば、
床調整材4、40、120は断熱性及び遮音性を有して
いるので、玄関ポーチの下方の居室18の断熱性及び遮
音性の向上を図ることができる。また、玄関ポーチの下
部に居室18が配設されているので、該玄関ポーチを有
する建築物の居住空間を増やすことができる。特に、第
3の実施の形態の玄関ポーチの床構造100において
は、床調整材120が躯体の床体2の上面に敷設された
状態となっているので、下階の居室18は遮音性及び断
熱性がより向上した状態となっている。
【0072】なお、以上の各実施の形態においては、玄
関ポーチの床構造は、複数階層を有する住宅に適用して
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
躯体を構成する床体の上方に、玄関ポーチの床体を設け
る構成である構造の建築物であるならば、どのような建
築物にも適用できる。また、玄関ポーチの床体は、どの
様に構成されていても良く、その他、具体的な細部構造
等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る玄関ポーチの床構造によれば、所定の厚みを有する該
床調整材を前記床体と前記玄関ポーチの床体との間に設
けることで、容易に玄関ポーチの床面の高さを調節する
ことができるとともに、前記玄関ポーチの床の施工時間
を短縮することができる。つまり、所定の厚みを有する
床調整材を前記床体と前記玄関ポーチの床体との間に設
けることで、前記玄関ポーチの床体の床面と、玄関ポー
チに隣接する前記玄関土間の床面とを容易に合わせるこ
とができ、前記玄関土間と前記玄関ポーチとの接続部分
に高さのズレが生じない、納まりの良い玄関ポーチの床
を構成することができる。
【0074】請求項2記載の発明に係る玄関ポーチの床
構造によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得る
ことができるとともに、前記床調整材を前記床体と前記
玄関ポーチの床体の間に設ける際に、運搬や設置等とい
った施工が行いやすい。また、複数のパネルを組み合わ
せて前記床調整材を構成するので、様々な大きさの前記
床調整材を構成することができる。よって設けられる玄
関ポーチの床面の平面形状に応じた、床調整材を容易に
構成することができる。
【0075】請求項3記載の発明に係る玄関ポーチの床
構造によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を得る
ことができるとともに、前記床調整材が、平面形状の異
なる複数種類のパネルで構成されているので、これらを
組み合わせることによって、種々多様な大きさの床調整
材を構成することができる。
【0076】請求項4記載の発明に係る玄関ポーチの床
構造によれば、請求項1〜3記載の発明と同様の効果を
得ることができるとともに、床調整材には、前記玄関ポ
ーチ床体を上下動させて、該玄関ポーチの床面の高さを
変更する高さ調整手段が設けられているので、玄関ポー
チの床面の高さを変更する際、前記高さ変更手段により
簡単にその高さを変更し、前記玄関ポーチの床面の高さ
を調整することができる。
【0077】したがって、玄関ポーチに隣接している玄
関ポーチの床面の高さを前記玄関土間の床面の高さに容
易に合わせることができる。例えば、床面に水勾配が付
けられた玄関ポーチを躯体を構成する床体の上部に設け
る際に、この水勾配の流れ方向の長さが変更された場合
でも、玄関ポーチの床面の高さを変更することにより、
これに容易に対応することができる。
【0078】請求項5記載の発明に係る玄関ポーチの床
構造によれば、請求項4記載の発明と同様の効果を得る
ことができるとともに、前記雌ねじ部に螺合された前記
雄ねじ部を回転させることにより、該雄ねじ部は前記床
調整材の下方へ突出する。この突出した雄ねじ部が前記
床部に当接することになり、この雄ねじ部の突出長さに
応じて、前記床体の上部に配置されている前記床調整材
の高さが変更し、この床調整材の高さの変更に応じて、
該床調整材の上部に配置されている前記玄関ポーチの床
体の高さも変更し、該玄関ポーチの床体の床面の高さも
変更する。したがって、前記雄ねじ部を回転させること
で容易に玄関ポーチの床体の床面の高さを調整すること
ができる。
【0079】さらに、前記玄関ポーチ床体を上下動させ
て、該玄関ポーチの床面の高さを変更する高さ調整手段
が、前記床調整材に設けられた雌ねじ部と、この雌ねじ
部に螺合し、かつ前記床調整材の下方に突出する雄ねじ
部とを備えた構成となっているので、簡易な構造で玄関
ポーチの床体の床面の高さ調節を行える玄関ポーチの床
構造を提供することができる。
【0080】請求項6記載の発明に係る玄関ポーチの床
構造によれば、請求項4記載の発明と同様の効果を得る
ことができるとともに、前記床調整材に立設された雄ね
じ部に、前記玄関ポーチ床体を支持する支持部が螺合さ
れているので、該支持部を回転させることにより、前記
支持部は上下動を行い、この上下動に伴って玄関ポーチ
床体の床面も上下に移動し、その高さを変更することが
できる。よって、前記支持部を回転させるだけで、前記
玄関ポーチの床体の床面の高さ変更を容易に行うことが
できる。
【0081】また、前記床調整材は上下動することがな
いので、この床調整材に断熱性や遮音性を具備させた場
合、下部の床体に固定された状態となっているので、よ
り効果的に下方における断熱性や遮音性の向上を図るこ
とができる。
【0082】請求項7記載の発明に係る玄関ポーチの床
構造によれば、請求項4〜6のいずれかに記載の発明と
同様の効果を得ることができるとともに、前記玄関ポー
チ床体を上下動させて、該玄関ポーチの床面の高さを変
更する高さ変更手段が、前記床調整材に所定間隔をあけ
て複数配設されているので、前記玄関ポーチ床体の上下
動の幅を該玄関ポーチ床体の全面に渡って変更すること
ができ、玄関ポーチの床体の床面の高さをより細かく調
整することができる。
【0083】請求項8記載の発明に係る玄関ポーチの床
構造によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の発明と
同様の効果を得ることができるとともに、床調整材は断
熱性及び遮音性の少なくともいずれか一方を有している
ので、前記玄関ポーチの下方の断熱性及び遮音性の少な
くとも一方の向上を図ることができる。例えば、玄関ポ
ーチの下方に居室が設けられている場合、この居室の断
熱性や遮音性を向上させることができる。
【0084】請求項9記載の発明に係る玄関ポーチの床
構造によれば、請求項1〜8のいずれかに記載の発明と
同様の効果を得ることができるとともに、前記躯体の床
体の下部に居室が配設されているので、該玄関ポーチ下
部を居室として有効利用することで、該玄関ポーチを有
する建築物の居住空間を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る玄関ポーチの床構造の第1の実施
の形態を示す玄関ポーチの縦断面図。
【図2】同玄関ポーチに配設された床調整板材の概略平
面図。
【図3】第1の実施の形態の玄関ポーチに用いられる床
調整板材を形成する床調整パネルの一例を示す各床調整
パネルの平面図。
【図4】図3の床調整パネルAの斜視図。
【図5】玄関ポーチ床体の部分破断した平面図。
【図6】第2の実施の形態における玄関ポーチの床構造
を説明するための玄関ポーチ部分の縦断面図。
【図7】図6の床調整板材を構成している床調整パネル
の概略構成を説明する図であり、(a)は床調整パネル
の概略平面図、(b)は床調整パネルの隅部の拡大図。
【図8】図6において床調整パネルに設けられた高さ変
更手段を説明するための図。
【図9】第3の実施の形態である玄関ポーチの床構造を
説明する玄関ポーチ部分の概略縦断面図。
【図10】図9において用いられている高さ変更手段の
要部を示す図。
【符号の説明】
1 玄関ポーチの床構造 2 建物の躯体を構成する床体 2 第 3 玄関ポーチの床体 4 床調整板材(床調整材) 5 玄関土間 10 玄関ポーチの床構造 18 居室 30 玄関ポーチの床体の床面 40a 床調整パネル 40 床調整材 40 床調整板材(床調整材) 44 断熱材 46 床調整パネル本体(パネル) 60 高さ変更手段 61 雌ねじ部 90 高さ変更手段 91 支持部 92 雄ねじ部 100 玄関ポーチの床構造 101 玄関ポーチ床体 102 玄関ポーチ床体の床面 120 床調整板材(床調整材) A〜F 床調整パネル(パネル)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の躯体を構成する床体と、該床体
    の上部に配置され、かつ上階の玄関土間と隣接している
    玄関ポーチ床体との間に、前記玄関ポーチ床体の床面の
    高さを調節するための床調整材が設けられていること、 を特徴とする玄関ポーチの床構造。
  2. 【請求項2】 床調整材は複数のパネルにより構成され
    ていること、 を特徴とする請求項1記載の玄関ポーチの床構造。
  3. 【請求項3】 床調整材は、平面形状の異なる複数種類
    のパネルで構成されていること、 を特徴とする請求項1記載の玄関ポーチの床構造。
  4. 【請求項4】 床調整材には、前記玄関ポーチ床体を上
    下動させて、該玄関ポーチの床面の高さを変更する高さ
    変更手段が設けられていること、 を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の玄関ポー
    チの床構造。
  5. 【請求項5】 高さ変更手段は、前記床調整材に設けら
    れた雌ねじ部と、 この雌ねじ部に螺合し、かつ前記床調整材の下方に突出
    する雄ねじ部とを備えていること、 を特徴とする請求項4記載の玄関ポーチの床構造。
  6. 【請求項6】 高さ変更手段は、前記玄関ポーチ床体を
    支持する支持部と、 前記床調整材に立設され、前記支持部に螺合する雄ねじ
    部とを備えていること、 を特徴とする請求項4記載の玄関ポーチの床構造。
  7. 【請求項7】 高さ変更手段は、前記床調整材に所定間
    隔をあけて複数配設されていること、 を特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の玄関ポー
    チの床構造。
  8. 【請求項8】 床調整材は断熱性及び遮音性の少なくと
    もいずれか一方を有していること、 を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の玄関ポー
    チの床構造。
  9. 【請求項9】 前記躯体の床体の下部には居室が配設さ
    れていること、 を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の玄関ポー
    チの床構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015209682A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 株式会社アールシーコア 床構造

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JP2015209682A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 株式会社アールシーコア 床構造

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