JP2000144779A - 地表埋設用の蓋受枠又は蓋 - Google Patents

地表埋設用の蓋受枠又は蓋

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JP2000144779A
JP2000144779A JP10353724A JP35372498A JP2000144779A JP 2000144779 A JP2000144779 A JP 2000144779A JP 10353724 A JP10353724 A JP 10353724A JP 35372498 A JP35372498 A JP 35372498A JP 2000144779 A JP2000144779 A JP 2000144779A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地表埋設用の蓋受枠又は蓋の表面粗度を大き
くし、該蓋受枠又は蓋上を通過するタイヤ、靴底等との
接触面における摩擦(滑り)抵抗を大きくなすことで、
地表埋設用の蓋受枠又は蓋上での車両、歩行者等のスリ
ップ防止効果を高めるとともに、外観形態が非常に躍動
感に溢れ、意匠的にも優れた地表埋設用の蓋受枠又は蓋
を提供することを課題とする。 【解決手段】 蓋受枠1又は蓋10の表面に、多数の突
起を略環状又は中心から放射状に配してなる突起群が1
列以上形成されてなり、該突起群のうち少なくとも1列
の全部又は一部が、方向性を有する形状のアメーバ形突
起3からなるとともに、アメーバ形突起3の方向性を決
める軸が互いに異なるように配列されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地表部にあって地
中構造物の開口を閉塞する地表埋設用の蓋受枠又は蓋に
関するものであり、より詳しくは、走行車両および人間
等が該蓋受枠並びに蓋上でスリップすることをより一層
効果的に防止できるようにした地表埋設用の蓋受枠又は
蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の蓋受枠及び蓋としては、
図27(イ)及び(ロ)に示す如く、平面視真円形の突
起を環状に配してなる突起群が複数列突設された蓋受枠
1′及び蓋10′が知られている。
【0003】詳述すると、蓋受枠1′の表面内側には、
多数の真円突起2′が円周上に等分に配置されて環状の
突起群を形成している。
【0004】また、前記真円突起2′が形成する突起群
の外周には、該真円突起2′,2′間の中央に位置して
真円突起2″が環状に配され、更に、その外周には該真
円突起2″,2″間の中央に位置して真円突起2′′′
が環状に配されることで、合わせて3列の突起群が同心
円状に配されるとともに、各真円突起2′,2″,
2′′′の径は、外側に向け順次大きくなっている。
【0005】また、蓋10′の表面外寄りにも、多数の
真円突起2′が円周上に等分に配置されて環状の突起群
を形成するとともに、該真円突起2′が形成する突起群
の更に外周には、該真円突起間の中央に位置して同様の
真円突起2′が環状に配されることで、合わせて2列の
突起群が同心円状に配されている。ここで、各真円突起
2′,2″,2′′′は、蓋受枠の基台面5′及び蓋の
基台面13′から円柱体状に突出成形されてなるもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の真
円突起2′,2″,2′′′は、表面積のみが相違した
平面視真円形であるために、該真円突起2′,2″,
2′′′により形成される突起群をその表面に配した蓋
受枠1′及び蓋10′にあっては、意匠的に平凡である
上に、車道における自動車、自動二輪車のタイヤや歩道
における歩行者の靴底、自転車のタイヤ等が蓋受枠1′
及び蓋10′上を通過する際、タイヤや靴底等がいずれ
の方向から真円突起2′,2″,2′′′に接触して
も、平面視において方向性を有しない各真円突起2′
…,2″…,2′′′…とはその円周縁と均一に接触す
ることから、各真円突起2′…,2″…,2′′′…と
タイヤ並びに靴底等との接触面における摩擦抵抗が小さ
くなる。よって、蓋受枠1′及び蓋10′の表面粗度が
小さいことから起因して、その上面で車両や歩行者等が
スリップするという問題点があった。
【0007】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑み
てなされたもので、地表埋設用の蓋受枠又は蓋の表面粗
度を大きくし、該蓋受枠又は蓋上を通過するタイヤ、靴
底等との接触面における摩擦(滑り)抵抗を大きくなす
ことで、地表埋設用の蓋受枠又は蓋上での車両、歩行者
等のスリップ防止効果を高めるとともに、外観形態が非
常に躍動感に溢れ、意匠的にも優れた地表埋設用の蓋受
枠又は蓋を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又は蓋は、蓋受枠
1または蓋10の表面に、多数の突起を略環状又は中心
から放射状に配してなる突起群が1列以上形成されてな
り、該突起群のうち少なくとも1列の全部又は一部が、
方向性を有する形状のアメーバ形突起3からなるととも
に、アメーバ形突起3の方向性を決める軸が互いに異な
るように配列されたものであることを特徴とする。
【0009】ここで、“略環状”とは多数の突起を点在
させることでその一連の形態が円形や楕円形、更には、
三角形、四角形、五角形、六角形などの多角形状の環を
形成しているものも含むものであり、又、蓋受枠及び蓋
自体の形状も円形や楕円形のほか、多角形状のものを含
むものである。
【0010】更に、“方向性を有する形状のアメーバ
形”とは、平面視において真円形を除き、その全周を曲
線状に連設してなる閉じた形状で、例えて略楕円形、略
たまご形、略ひょうたん形、略だるま形、略8の字形、
略X字形、略Y字形や、該略楕円形、略たまご形、略ひ
ょうたん形、略だるま形、略8の字形における長手方向
の中心線としての長軸及び略X字形、略Y字形、略海星
形における各軸線が曲線状に屈曲した形状等をいい、
又、方向性を決める軸とは、前記各形状における長軸
(略X字形、略Y字形、略海星形においては最も長い軸
線)を意味するものである。
【0011】上記構成からなる地表埋設用の蓋受枠又は
蓋の表面にあっては、1列以上形成された略環状又は放
射状の突起群のうち少なくとも1列の全部又は一部が、
方向性を有する形状のアメーバ形突起3から形成されて
なり、しかも、該アメーバ形突起3の方向性を決める軸
が互いに異なるように配列されているので、蓋受枠1又
は蓋10上を走行する車両のタイヤや歩行者の靴底等が
蓋受枠1又は蓋10の任意の位置にあっても、タイヤ面
や靴底面等と蓋受枠1又は蓋10に設けられた多数のア
メーバ形突起3間にあって滑り抵抗が増し、スリップ防
止作用を奏する。
【0012】即ち、弾性体で構成されたタイヤや靴底等
が蓋受枠1又は蓋10上に位置すると、車重及び人間の
体重が作用することでタイヤや靴底に弾性変形が起こ
り、前記アメーバ形突起3の上面を外れた箇所でタイヤ
面や靴底面に沈み込みが生じるとともに、該タイヤ面や
靴底面等の沈み込み部分が多数のアメーバ形突起3…の
周縁部と接触することで、該接触部から水平方向に対す
る接触(滑り)抵抗が発生する。ここで、上記構成から
なる地表埋設用の蓋受枠1又は蓋10にあっては、アメ
ーバ形突起3が方向性を有するために、該アメーバ形突
起3の周縁部の周線は真円に比して長くなり、前記タイ
ヤ面や靴底面等の沈み込み部分の周長も増えるから、よ
り大きな接触(滑り)抵抗が生じることとなりスリップ
防止効果が高められる。更に、アメーバ形突起3の方向
性を決める軸が互いに異なるように各アメーバ形突起3
…を配列してなるため、車両や人等がどの方向から進入
してもタイヤ面や靴底面等が接触するアメーバ形突起3
の周縁部は、各アメーバ形突起3…毎に夫々その形態が
異なるとともに、各アメーバ形突起3…の相対距離が突
起間毎に相違することとなり、前記沈み込み部分が一方
向から進入するタイヤ面や靴底面に対して様々な方向に
様々な距離をもって生じるから、タイヤ面や靴底面等は
蓋受枠1又は蓋10からより大きな摩擦(滑り)抵抗を
得ることができる。
【0013】また、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又
は蓋は、請求項2記載の如く、その表面を領域分割して
なる構成を採用することができる。かかる構成からなる
地表埋設用の蓋受枠又は蓋にあっては、前記アメーバ形
突起3による接触抵抗に加えて、領域分割すべくその表
面に突設した突条体12による接触抵抗が更に作用し、
より大きなノンスリップ効果が得られるとともに、各種
突起が分割された領域内に突設されて意匠的にも優れた
ものとなる。
【0014】また、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又
は蓋は、請求項3記載の如く、複数設けられる突起群の
うち少なくとも1列が、真円突起2のみから又は多角突
起9のみから又はアメーバ形突起3と真円突起2とから
又はアメーバ形突起3と多角突起9とから又はアメーバ
形突起3と真円突起2と多角突起9とからなる構成を採
用することができる。換言すれば、各種突起の組み合わ
せ、配置等により、多様な設置場所の条件に応じた最適
なノンスリップ効果を発揮させることが可能な構成を採
用することができる。かかる構成からなる地表埋設用の
蓋受枠又は蓋にあっては、突起群を形成する突起に周知
形状からなる真円突起2や多角突起9が混在してもその
表面に形成される突起群のうち少なくとも1列の全部又
は一部がアメーバ形突起3からなるため、前記アメーバ
形突起3の作用効果により真円突起2のみ或いは多角突
起9のみの場合と比べて接触(滑り)抵抗が増し、スリ
ップ防止効果も大きくなる。
【0015】また、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又
は蓋は、請求項4及び5記載の如く、前記アメーバ形突
起3又は真円突起2の表面に凹状部4又は凸状部8が形
成されてなる構成及び前記凹状部4又は凸状部8の中心
が前記アメーバ形突起3又は真円突起2自体の中心より
偏位してなる構成を採用することができる。かかる構成
からなる地表埋設用の蓋受枠又は蓋は、前記各突起によ
る接触抵抗と凹状部4又は凸状部8の接触抵抗とが相俟
ってタイヤ面や靴底面等との摩擦(滑り)抵抗がさらに
増大することとなり、より大きなスリップ防止効果が得
られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参酌しつつ説明する。1は、図1(イ)乃至(ハ)に
示す如く、本実施形態に係る円形の蓋受枠であり、その
内周に設けられた蓋受段部1aの外周上部に、上面が凹
状を呈する鍔縁5を周設するとともに、該鍔縁5の表面
には多数の真円突起2及びアメーバ形突起3を有する。
上記真円突起2又はアメーバ形突起3は、相互が間隔を
保ちつつ蓋受枠1と同心の環状に配されることで1列の
突起群を形成するもので、鍔縁5の表面には、内側、中
央及び外側に3重の突起群が形成されてなる。
【0017】内側の突起群を形成する真円突起2は、平
面視真円形の円柱形である。また、中央の突起群を形成
するアメーバ形突起3は、前記内側の突起群よりも外側
に配されるとともに、蓋受枠1の中心から隣り合う真円
突起2,2の中間を通る線上に配されるため、内側の突
起群を形成する真円突起2…と中央の突起群を形成する
アメーバ形突起3…とは、所謂ちどり配列となってい
る。更に、外側の突起群を形成するアメーバ形突起3
は、前記中央の突起群よりも外側において、蓋受枠1の
中心から中央の突起群を形成してなる隣り合うアメーバ
形突起3,3の中間を通る線上に配されるため、内側の
突起群を形成する真円突起2…、中央及び外側の突起群
を形成するアメーバ形突起3…は夫々ちどり状に配され
ることになる。
【0018】ここで、外側と中央の突起群を形成するア
メーバ形突起3は、方向性を有する形状として楕円形に
類する平面視たまご形を呈し、鍔縁5の表面から柱状に
突設されてなり、また、真円突起2に比しアメーバ形突
起3の表面積は、外側に向け順次大きくなっている。
【0019】4は、アメーバ形突起3の上面に設けられ
た目玉状の凹状部であり、その中心はアメーバ形突起3
自体の中心より偏位した位置にある。
【0020】次に、図1(ロ)において、アメーバ形突
起3の配列方法について詳述する。相隣るアメーバ形突
起3…は、その方向性を決める軸が互いに異なるように
配列されてなるもので、本実施形態の一例においても、
順次方向性が異なるようにして配されている。夫々外側
及び中央の突起群を形成するアメーバ形突起3は、たま
ご形の方向性を決める軸としての長手方向の中心線、す
なわち、長軸Xが相隣るアメーバ形突起3の長軸Xとは
方向が互いに異なるように順次配されているもので、更
に詳しくは、アメーバ形突起3の長軸Xの中点Yを中心
として、該中点Yと蓋受枠1の中心とを結ぶ線Zに対し
て順次一定角度(本実施形態では36度)ずつ回転して
配されている。
【0021】従って、各アメーバ形突起3…は、蓋受枠
1の中心を基点として回動する前記線Z上で回転するた
め、外側の突起群において角度A1が36度、角度A2
が72度、角度A3が108度となり、また、中央の突
起群において角度B1が18度(36度の1/2から始
まる)、角度B2が54度、角度B3が90度となり、
夫々アメーバ形突起3が同様に回転しつつ、蓋受枠1の
表面を一周することで図1(イ)に示す如き配置となる
ものである。
【0022】上記蓋受枠1を表す実施形態にあっては、
アメーバ形突起3として楕円形に類する平面視略たまご
形のものを例示したが、アメーバ形突起とは平面視にお
いて真円形を除きその全周を曲線状に連設してなる形状
をいい、例えて図2において長手方向の中心線を長軸X
となす、3とした略たまご形、3aとした略楕円形、3
bとした略だるま形、3cとした略ひょうたん形、3d
とした略8の字形や該略たまご形3、略楕円形3a、略
だるま形3b、略ひょうたん形3c、略8の字形3dに
おける長軸Xが曲線状に屈曲してなる突起3e乃至3
i、又、複数の軸線を夫々曲線状に屈曲してなる略X字
形3j、略Y字形3k、略海星形31や外周線を自在に
変化させる本来のアメーバ形状3nの突起等があり、更
に、突起の方向性を決める軸とは、前記各形状における
長軸X(略X字形3j、略Y字形3k、略海星形31及
びアメーバ形状3nにおいては最も長い軸線)を意味す
るものである。
【0023】図3(イ)乃至(ニ)は、地表埋設用の蓋
受枠1の蓋受段部1aに着脱自在に係合する円形の蓋1
0を示し、該蓋10には、周回状の突条体12を基台面
13から突設することで、その表面が同心円状の4つの
領域に分割されるとともに、最内側の円形領域と、内側
から第3番目の領域の上下部に設けた矩形領域とを文字
表示部11となすものである。
【0024】また、蓋10には、前記蓋受枠1と同様
に、平面視たまご形を呈するアメーバ形突起3が基台面
13から突設されてなり、本実施形態では、蓋10の内
側から第2番目および第4番目の領域内において、アメ
ーバ形突起3同士が間隔を保ちつつ蓋10と同心の環状
に配されることで1列の突起群を形成するものである。
【0025】ここで、第4番目の領域内には、アメーバ
形突起3…により形成される突起群が内外に合計2重に
配されるとともに、外側の突起群を形成するアメーバ形
突起3は、蓋10の中心から内側の突起群を形成してな
る隣り合うアメーバ形突起3,3の中間を通る線上に配
されるため、外側の突起群を形成するアメーバ形突起3
…と内側の突起群を形成するアメーバ形突起3…とは、
所謂ちどり配列となる。また、内外のアメーバ形突起3
は、各々相似形ではあるが、その表面積は外側の方が大
きく形成されてなる。
【0026】更に、各アメーバ形突起3…は、前記蓋受
枠1と同様に順次方向性が異なるようにして配されてい
る。夫々のアメーバ形突起3は、たまご形の方向性を決
める軸、すなわち、その長軸が相隣るアメーバ形突起3
の長軸とは方向が互いに異なるように順次配されている
もので、より詳しくは、アメーバ形突起3の長軸の中点
を中心として、該中点と蓋10の中心とを結ぶ線に対し
て順次一定角度ずつ回転し、しかも、アメーバ形突起3
の長軸の中点と蓋10の中心とを結ぶ線が一定角度を以
て回転して移行することで、各アメーバ形突起3…が略
環状に配置されている。
【0027】8は、アメーバ形突起3の上面中央部に設
けられた目玉状の凸状部である。
【0028】次に、蓋10の内側から第3番目の領域に
おける突起配列の形態を図3(イ)の左半部及び右半部
において夫々説明する。先ず、図3(イ)の左半部、
(ロ)及び(ニ)にあっては、平面視略ひょうたん形を
呈するアメーバ形突起3cが蓋10の中心から放射状に
配されるとともに、該アメーバ形突起3c…の相互間内
側には平面視略だるま形を呈するアメーバ形突起3b
が、又、相互間外側には前記アメーバ形突起3が順次そ
の方向性を異なるようにして配されることで、アメーバ
形突起3b及び3は、蓋10の中心から放射状に位置す
ることとなる。又、図3(イ)の右半部及び(ハ)にあ
っては、平面視略ひょうたん形を呈するアメーバ形突起
3cが蓋10の中心から放射状に、且つ相互が間隔を保
ちつつその方向性を交互に反転して蓋10と同心状に配
されてなるものである。
【0029】本実施形態に係る地表埋設用の蓋受枠1又
は蓋10は、以上の構成からなるものであるが、かかる
蓋受枠1や蓋10と、車両のタイヤや歩行者の靴底等と
の接触により発生する摩擦や滑り抵抗等の態様を以下に
説明する。普段、車両、自動二輪車、歩行者などは、走
行中もしくは歩行中に路面に設置された蓋付枠(蓋受枠
に蓋が嵌合されたもの)上を通過するが、該蓋付枠の真
ん中を通過する場合、端をかすめるように通過する場
合、曲がり角において弧を描いて通過する場合、自動二
輪車が曲線区間を通過する際、タイヤが蓋付枠に対して
斜めに接地して通過する場合等、その通過する態様は様
々である。
【0030】この種々の通過形態に対応して、滑りを防
止する対策としては、蓋付枠表面の粗度を突起物によっ
て増すとともに、タイヤ面や靴底面等との接触面積を増
やして、摩擦(滑り)抵抗を増加させることが挙げられ
る。以下に、本実施形態に係る地表埋設用の蓋受枠1と
蓋10のノンスリップ作用について説明する。
【0031】先ず、蓋受枠1及び蓋10の表面において
突起群を形成する突起が方向性を有するアメーバ形で、
且つ、その方向性を決める軸が互いに異なるように配列
したことにより、車両、歩行者等が何れの方向から蓋受
枠1や蓋10に進入してもタイヤ面や靴底面等が接触す
るアメーバ形突起の方向は、各アメーバ形突起毎に夫々
異なるから、タイヤ面や靴底面等は蓋受枠1や蓋10か
ら十分な摩擦(滑り)抵抗を受けることができる。ま
た、アメーバ形突起の平面視が方向性を有する形状、例
えて、たまご形3、略だるま形3b、略ひょうたん形3
c等に形成されることで、突起周縁部の周線の長さが長
くなるという利点をも有する。尚、上記突起周縁部の周
線の長さは、図2に示す如く、突起の平面形状がたまご
形3からその外周線を自在に屈曲させてなる本来のアメ
ーバ形状3nに変形する程長くなるから、該長い周縁部
7による摩擦(滑り)抵抗も著しく増大するという特長
がある。
【0032】次に、蓋受枠1及び蓋10の突起群を形成
するアメーバ形突起が内外に対して所謂ちどり状に配さ
れるとともに、その表面積が夫々異なっているのでタイ
ヤ面や靴底面等とアメーバ形突起との接触面積が増大
し、且つ接触角度が更に変化するため、より大きな接触
抵抗及び摩擦(滑り)抵抗が得られる。
【0033】更に、前記アメーバ形突起の上面に凹状部
4又は凸状部8を設け、或いは突起群又は突起自体の高
さを相違させることにより、蓋受枠1及び蓋10の表面
粗度が更に増すから、十分なノンスリップ効果を奏す
る。
【0034】そもそも、地表埋設用の蓋受枠1および蓋
10の表面に突起を設けることによる長所としては以下
の点にある。図4(イ)に示す如く、弾性体で構成され
たタイヤや靴底等が蓋受枠1および蓋10上に位置する
と、車重及び人間の体重が作用することでタイヤや靴底
に弾性変形が起こり各突起の上面をはずれた箇所でタイ
ヤ面や靴底面等に沈み込み部6が生じる。
【0035】そこで、車両や歩行者等の進行方向をA方
向と仮定すると、弾性変形を生じたタイヤ面や靴底面等
の沈み込み部6が、突起上面の周縁部7から水平方向に
接触抵抗力Fを受け、該接触抵抗力Fによりスリップ防
止効果が高められている。
【0036】前記接触抵抗力Fは、突起上面の周縁部7
との接触長さに比例して大きくなるが、本実施形態の蓋
受枠1および蓋10にあっては、上述の如き突起の形態
及びその配列によって前記沈み込み部6と突起上面の周
縁部7との接触抵抗力Fがより大きくなる効果がある。
即ち、図4(ロ)に示す如き配列の平面視略たまご形
3、略だるま形3b及び略ひょうたん形3cを呈する各
アメーバ形突起にタイヤや靴底等がA乃至Hのいずれの
方向から進入しても、タイヤ面や靴底面等が接触する突
起周縁部7…の形態は、各アメーバ形突起毎に夫々異な
るとともに、各アメーバ形突起間の相対距離が突起間毎
に相違することで、前記沈み込み部もまた様々な方向で
且つ様々な距離を以て生じることとなるから、車両や人
がどの方向から進入して来てもタイヤ面や靴底面等に前
記接触抵抗力Fを十分与えることができる。
【0037】また、夫々異なった角度で且つちどり状に
現出する長い周縁部7…と接触するタイヤ面や靴底面等
には、進行方向とは異なった様々な方向にも接触抵抗力
が分布作用することとなるため、横方向に対しても有効
に滑りを防止することができ、特に、曲がり角に設置さ
れた蓋受枠1や蓋10上をタイヤ等が弧を描いて通過す
る場合、又、自動二輪車が曲線区間を通過する際、タイ
ヤが蓋付枠に対して斜めに接地する場合等に有効に横滑
りを防止できる。
【0038】なお、図4(ハ)及び(ニ)に示す如く、
アメーバ形突起3又は真円突起2の上面に目玉状の凹状
部4又は凸状部8を形成することで、該目玉状の凹状部
4又は凸状部8の周縁部7′においても接触抵抗力Fが
発生し、タイヤ面や靴底面等との接触抵抗がさらに増大
することとなるから、より大きなスリップ防止効果が得
られる。
【0039】また、図5(イ)及び(ロ)に示す如く、
平面視略たまご形のアメーバ形突起3の上面内側に該突
起の平面形状と相似形をなす略たまご形の凸状部8を突
設し、その周縁部7,7′を断面階段状に形成するとと
もに、凸状部8の表面に目玉状の凹状部4を設けること
も可能であり、この場合、車両や人の通行によって上面
の凸状部8が摩滅しても、アメーバ形突起3自体の周縁
部7及び凹状部4の周縁部7′が残存して前記スリップ
防止効果を維持するものである。
【0040】更に、図5(ハ)及び(ニ)に示す如く、
アメーバ形突起3の上面に突設される凸状部8の平面形
状を、その周縁部7′が長い形状(本図においては、略
ひょうたん形)に変形させると、タイヤ面や靴底面等と
接触する周縁部7,7′が倍増することとなるから、蓋
受枠1と蓋10の表面粗度が粗くなってノンスリップ効
果も極めて高くなる。
【0041】また、真円突起2又は各種アメーバ形突起
個々の高さ、或いは真円突起2又は各種アメーバ形突起
により形成される内外周の突起群の高さを各々相違させ
ることができる。この場合、突起群又は各突起相互間に
段差が生じ、その高さがより高い側の突起の外側面にも
タイヤ面や靴底面等との接触抵抗が生じることで、より
大きなスリップ防止効果が得られる。
【0042】地表埋設用の蓋受枠1と蓋10は上述の如
きものであるが、上記実施形態に限定されるわけではな
く、アメーバ形突起又はその他の突起の数や大きさ、形
状並びにアメーバ形突起又はその他の突起により形成さ
れる突起群の列数は、蓋受枠1及び蓋10の大きさによ
って任意に変更でき、また、アメーバ形突起の方向性を
決める軸が互いに異なるように配列されるための具体的
な方法、並びに突条体12の有無と該突条体12を設け
た場合の表面領域の分割方法についても問わないもので
あり、要は、蓋受枠1と蓋10の表面に効率よく配置で
きるものであれば、本発明の意図するところである。
【0043】即ち、第二実施形態とする円形の蓋受枠1
は、図6に示すとおり、蓋受段部1aの外周に設けられ
た鍔縁5の表面において、その内側、中央、外側に位置
する3個のたまご形のアメーバ形突起3を1列とする突
起群が蓋受枠1の中心から放射状に多数列配列されると
ともに、相隣るアメーバ形突起3…の方向性を決める軸
が互いに異なって突設されてなり、且つ各アメーバ形突
起3…の上面には凹状部4若しくは凸状部8がアメーバ
形突起3自体の中心より偏位して設けられた構成となっ
ている。
【0044】更に、真円突起2や文字表示部11は、必
要に応じて設けられるものであって必須の条件ではな
く、例えて、たまご形のアメーバ形突起3のみにより形
成される環状の突起群を複数列設けるとともに、該アメ
ーバ形突起3相互が所謂ちどり状に配されてなる図7
(イ)及び(ロ)に示す如き、第三実施形態としての蓋
受枠1や蓋10、また、蓋受枠1や蓋10自体の形状も
限定されるものではなく、例えて、方形枠状に形成され
た鍔縁5の表面にたまご形のアメーバ形突起3又は真円
突起2による突起群を略環状に3列設けるとともに、外
側のアメーバ形突起3及び内側の真円突起2の上面には
凹状部4若しくは凸状部8を具備させてなる図8(イ)
に示す如き、第四実施形態としての方形の蓋受枠1、更
に、隅丸方形板の基台面13の外周寄りに突条体12を
周回状に突設して表面を隅丸枠状の領域に分割し、該領
域内には上面に凹状部4若しくは凸状部8を設けたたま
ご形のアメーバ形突起3による突起群を略環状に3列設
けるとともに、突条体12の内側に文字表示部11を3
ヶ所設けてなる図8(ロ)に示す如き、第五実施形態と
しての隅丸方形状の蓋10を形成することも可能であ
る。尚、第四実施形態において、内側の突起群を形成す
る突起は、周知形状の真円突起2…から形成されてなる
が、その上面に真円突起2自体の中心より偏位して凹状
部4若しくは凸状部8を設けることで、突起の形状が平
面視真円形であってもタイヤ面や靴底面等との接触(滑
り)抵抗を高めることができるのである。
【0045】次に、方向性を有する形状であればよいと
したアメーバ形突起について、以下の他実施形態でその
一例を説明する。 第六乃至第八実施形態 円形の蓋受枠1であって、鍔縁5の表面の内側、中央及
び外側に環状を呈する突起群が3列に設けられてなるも
のである。図9(イ)乃至(ハ)は第六実施形態を示
し、内側の突起群を形成するアメーバ形突起3b′は、
円形の一部を微小量膨出させた略だるま形に類するもの
であり且つ中央及び外側の突起群を形成するアメーバ形
突起は、前記膨出部を外方に向け順次大きく膨出させる
ことで、中央のアメーバ形突起3bは略だるま形、又、
外側のアメーバ形突起3cは略ひょうたん形を呈するも
のである。
【0046】図10(イ)乃至(ハ)は、第七実施形態
を示し、前記第六実施形態と同様に内側、中央及び外側
の突起群を形成する突起の一部を外方へ向け順次膨出さ
せてなるが、前記第六実施形態の突起と比較して外側の
突起は細長偏平な略だるま形3bに形成され、且つ各ア
メーバ形突起3b′,3bの表面には、該アメーバ形突
起3b′,3bの平面形状と略相似する平面視アメーバ
形の凹状部4又は凸状部8を設ける構成となっている。
【0047】図11(イ)乃至(ハ)は、第八実施形態
を示し、内側の突起群を形成するアメーバ形突起3m
は、円形の対向部を各々微小量膨出させてなるものであ
り、且つ中央の突起群を形成する3d′及び外側の突起
群を形成するアメーバ形突起3dは、前記両膨出部を外
方に向け順次大きく膨出させることで、略8の字形を呈
するものである。
【0048】ここで、上記第六乃至第八実施形態に示す
各アメーバ形突起の形状は、各々の周縁部7が長く形成
され、又、第七実施形態に示す凹状部4若しくは凸状部
8の周縁部7′も長く現出するから、タイヤ面や靴底面
等との接触が多く摩擦(滑り)抵抗を増大させる作用効
果を奏する。
【0049】尚、上記第六乃至第八実施形態にあって
は、円形の蓋受枠1によって、他実施形態を説明した
が、該実施の形態はこれに限定されず、後述するような
円形の蓋や、その他多角形の蓋受枠又は蓋にも同様に実
施可能である。
【0050】次に、各種アメーバ形突起、真円突起2、
多角突起9の具体的な配列方法並びに突条体12による
領域分割の態様について以下に他実施形態を挙げて説明
する。 第九乃至第十三実施形態 円形又は略四角形の蓋受枠1又は蓋10であって、相隣
るアメーバ形突起は、相互の方向性を決める軸が互いに
異なるように配列されてなる。図12(イ)及び(ロ)
は、第九実施形態を示し、蓋受枠1又は蓋10の表面に
配される突起群が何れも蓋受枠1又は蓋10の中心から
放射状に表されてなり、(イ)は、たまご形のアメーバ
形突起3又は五角形の多角突起9を7個1列とする突起
群が交互に配され、(ロ)は、3個のたまご形のアメー
バ形突起3を1列とする突起群以外に、該アメーバ形突
起3、真円突起2及び五角形又は六角形の多角突起9に
より3個で1列をなすとともに、各突起の配置を順次変
化させてなる突起群より形成されてなるものである。
【0051】図13乃至図16は、第十実施形態を示
し、蓋受枠1の表面に配される複数列の突起群が何れも
略環状に表されるとともに、その表面が突条体によって
領域分割されてなる。図13は、略波形で周回状の突条
体12と鍔縁5の内外にわたる突条体12aとが設けら
れ、夫々領域内にたまご形のアメーバ形突起3…のみが
配されてなり、図14はジグザグ状で周回状の突条体1
2が設けられ、列をなす突起群がたまご形のアメーバ形
突起3と真円突起2を交互に配することで形成され、図
15(イ)は、鍔縁5の内外にわたる波形の突条体12
aが設けられ、列をなす突起群がたまご形のアメーバ形
突起3若しくは略勾玉形のアメーバ形突起3e′によっ
て真円突起2及び五角形又は六角形の多角突起9を挟む
形で形成され、図15(ロ)は、周回状の突条体12と
鍔縁5の内外にわたる突条体12aとが設けられ、内側
の領域内にあって略勾玉形のアメーバ形突起3e′が、
又、外側の領域内にあってたまご形のアメーバ形突起3
と五角形又は六角形の多角突起9が突起群を形成し、更
に、図16は、周回状の突条体12と鍔縁5の内外にわ
たる突条体12aとが波形に形成され、列をなす突起群
がたまご形のアメーバ形突起3又は略勾玉形のアメーバ
形突起3e′又は略菱形の多角突起9から形成されてな
るものである。
【0052】図17乃至図19は、第十一実施形態を示
し、蓋受枠1の表面に配される突起群が何れもその内
側、中央、外側に位置する3個の突起を1列として蓋受
枠1の中心から放射状に多数列表されるとともに、その
表面が突条体によって領域分割されてなる。図17
(イ)は、鍔縁5の内外にわたる突条体12aが設けら
れ、たまご形のアメーバ形突起3,3間に真円突起2を
挟んだ列と真円突起2,2間にたまご形のアメーバ形突
起3を挟んだ列が交互に配列されてなり、図17(ロ)
は周回状の突条体12が設けられ、2個のたまご形のア
メーバ形突起3並びにひょうたん形のアメーバ形突起3
bからなる列と2個の五角形の多角突起9並びに八角形
の多角突起9からなる列が交互に配列されてなり、図1
8は鍔縁5の内外にわたる突条体12aが設けられ、略
勾玉形のアメーバ形突起3e′による列と真円突起2に
よる列が交互に配列されてなり、更に、図19はジグザ
グ状で周回状の突条体12が設けられ、2個の略勾玉形
を呈するアメーバ形突起3e′並びにたまご形のアメー
バ形突起3からなる列と、略勾玉形のアメーバ形突起3
e′並びにたまご形のアメーバ形突起3間に六角形の多
角突起9を挟んだ列が交互に配列されてなるものであ
る。
【0053】図20乃至図22は、円形又は隅丸方形の
蓋10の第十二実施形態を示し、何れも蓋10の表面に
配される複数列の突起群が略環状に表され、表面が突条
体によって領域分割されるとともに、略中央に文字表示
部11を設けてなる。図20(イ)は、文字表示部11
から外縁にわたる突条体12aが設けられ、列をなす突
起群がたまご形のアメーバ形突起3と真円突起2を交互
に配することで形成され、図20(ロ)は波形で周回状
の突条体12と文字表示部11から外縁にわたるジグザ
グ状の突条体12aとが設けられ、列をなす突起群が前
記突条体12aにより夫々6分割され、且つその内の1
つが略勾玉形のアメーバ形突起3e′と真円突起2とか
ら、又、他の1つがたまご形のアメーバ形突起3と真円
突起2とからなるとともに、それらを内外の領域内に交
互に配することで形成され、図21は文字表示部11か
ら外縁にわたる突条体12aがジグザグ状に設けられ、
列をなす突起群がたまご形のアメーバ形突起3によって
真円突起2と六角形の多角突起9を挟む形で形成され、
図22(イ)は周回状の突条体12と文字表示部11か
ら外縁にわたる突条体12aとが設けられ、各突起群が
アメーバ形突起のみの列と真円突起2のみの列とから形
成されるとともに、アメーバ形突起のみの列にあっては
前記突条体12aによりたまご形のアメーバ形突起3と
略勾玉形のアメーバ形突起3e′に分割配列されてな
り、図22(ロ)は周回状の突条体12と文字表示部1
1から外縁にわたる突条体12aとがジグザグ状に形成
され、略環状に列をなす突起群の内側より第1、第3、
第5番目の列は、たまご形のアメーバ形突起3又は略勾
玉形のアメーバ形突起3e′により、第2、第4番目の
列は、多角突起9とたまご形のアメーバ形突起3又は略
勾玉形のアメーバ形突起3e′が交互に配されることに
より形成されてなる。
【0054】図23乃び図24は、第十三実施形態を示
し、円形若しくは略方形をなす蓋10の表面に配される
突起群が何れも蓋10の中心から放射状に多数列表さ
れ、表面が突条体によって領域分割されるとともに、略
中央に文字表示部11を設けてなる。図23(イ)は、
文字表示部11からジグザグ状で外縁にわたる突条体1
2aが設けられ、たまご形のアメーバ形突起3と真円突
起2が交互に配されて列をなすとともに、1領域内にお
いて環状方向にも双方が交互に配されてなり、図23
(ロ)は周回状の突条体12と文字表示部11から突条
体12を経て外縁にわたる突条体12aとが設けられ、
外側の領域内において略だるま形のアメーバ形突起3
b′と略鼓形の多角突起9とが交互に、又、内側の領域
内においてたまご形のアメーバ形突起3と略鼓形の多角
突起9とが交互に配列されてなり、図24(イ)は文字
表示部11から波形で外縁にわたる突条体12aが設け
られ、上下の領域にはたまご形のアメーバ形突起3によ
る列と真円突起2による列が、又、左右の領域には略勾
玉形のアメーバ形突起3e′と真円突起2による列が夫
々交互に配列されてなり、更に、図24(ロ)は文字表
示部11から波形で外縁にわたる突条体12aが設けら
れ、上下の領域にはたまご形のアメーバ形突起3、多角
突起9及び真円突起2による列が、又、左右の領域には
略勾玉形のアメーバ形突起3e′、多角突起9及び真円
突起2による列が夫々多数列配されてなるものである。
【0055】第十四実施形態 図25は、第十四実施形態としての蓋受枠1であって、
その表面に設けられる各突起の形状を限定せずに、本発
明が意図するところの全周を曲線状に連設してなる閉じ
た形状の各種アメーバ形突起を略環状又は放射状に配列
してなるものである。
【0056】前記実施形態において各種アメーバ形突起
の上面は、凹状部4又は凸状部8を設けたもの以外は平
面となっているが、これに限定されず図26(イ)及び
(ロ)に示すように段差を設けてもよく、又、図26
(ハ)及び(ニ)に示すように突起上面に現出する角部
全てに丸みを付してもよい。更に、突起上面に設けられ
る凹状部4又は凸状部8の形状は、図10、図15
(ロ)、図17(ロ)及び図20(イ)においても示し
たが、図26(ホ)乃至(ト)に示す如きアメーバ形に
形成してもよく、更には他の任意の形状にも自由に変更
可能である。
【0057】また、前記各実施形態では、各種アメーバ
形突起を始めとする突起の上面やその側面は比較的滑ら
かな面となっているが、該面をたとえばヤスリなどのよ
うな凹凸面に形成して更にスリップ防止効果をあげても
よい。更に、突起自体の形状や模様を鮮明にするため
に、例えば図4(ハ)、図5(イ)、(ロ)及び図9
(ロ)に示すように、着色樹脂等からなるコーキング材
14で蓋受枠1の鍔縁5面や蓋10の基台面13の一部
又は全部、更には突起上面の凹状部4等に、突起及び凹
状部の周縁部7、7′が埋まらない程度に着色を施して
もよい。ここで、地表埋設用の蓋受枠又は蓋は、上下水
道、ガス、電気、電信等の地下埋設物と地上とを結ぶ開
口用の開閉扉としての機能を有するものを全て含む。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る地表埋設用
の蓋受枠又は蓋は、その表面に1列以上形成された略環
状又は放射状の突起群のうち少なくとも1列の全部又は
一部が、方向性を有する形状のアメーバ形突起、即ち、
周縁部の周線の長さが長く形成される形状のアメーバ形
突起からなるために、タイヤや靴底等が通過する際に前
記周縁部に生じるタイヤ面や靴底面等の沈み込み部分の
周長も増大し、大きな接触抵抗が生じて十分な摩擦(滑
り)抵抗を得ることができるのでタイヤや靴底等が地表
埋設用の蓋受枠やその蓋上で滑ることを確実に防止する
ことができる。ここで、突起の平面形状が略たまご形か
らその外周線を自在に屈曲させる本来のアメーバ形状に
漸次変化する程、前記周縁部の周線の長さ及びこれに伴
う沈み込み部分の周長が長くなり、摩擦(滑り)抵抗も
著しく増大するという作用効果を奏する。
【0059】また、前記突起群を形成するアメーバ形突
起は、該アメーバ形突起の方向性を決める軸が互いに異
なるように配列されてなるために、タイヤや靴底等がど
の方向から通過してもタイヤ面や靴底面等が接触するア
メーバ形突起の周縁部の形態はアメーバ形突起毎に夫々
異なり、且つ各アメーバ形突起間の相対距離が突起間毎
に相違することとなり、前記沈み込み部分が一方向から
進入するタイヤ面や靴底面等に対して様々な方向に様々
な距離をもって生じるから、滑り防止効果をさらに高め
ることができる。
【0060】また、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又
は蓋は、その表面が領域分割されているため、アメーバ
形突起による接触抵抗に加えて、領域分割すべくその表
面に突設した突条体による接触抵抗が更に作用し、より
大きなノンスリップ効果が得られるとともに、各種突起
が分割された領域内に整然と突設されて意匠的にも優れ
たものとなる。
【0061】また、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又
は蓋は、その表面に複数設けられる突起群のうち少なく
とも1列を、真円突起のみから又は多角突起のみから又
はアメーバ形突起と真円突起とから又はアメーバ形突起
と多角突起とから又はアメーバ形突起と真円突起と多角
突起とから構成することができるため、真円突起や多角
突起のような周知形状の突起が混在しても該蓋受枠又は
蓋の表面に形成された突起群のうち少なくとも1列の全
部又は一部がアメーバ形突起からなるため、該アメーバ
形突起の作用効果により真円突起のみ或いは多角突起の
みの場合と比べてより大きな接触(滑り)抵抗が得ら
れ、スリップ防止効果も大きくなる。従って、各種突起
の組み合わせ、配置等により、多様な設置場所の条件に
応じた最適なノンスリップ効果を有する蓋受枠又は蓋と
なすことができる。
【0062】また、上記蓋受枠又は蓋に設けられるアメ
ーバ形突起又は真円突起の上面に凹状部又は凸状部が設
けられるとともに、該凹状部又は凸状部の中心がアメー
バ形突起又は真円突起自体の中心より偏位してなるた
め、凹状部又は凸状部間の相対距離もまた種々異なるこ
ととなり、各突起自体の接触抵抗と凹状部又は凸状部の
周縁部における接触抵抗とが相乗効果を奏してタイヤ面
や靴底面等との摩擦(滑り)抵抗がさらに増大し、より
大きなノンスリップ効果が得られる。
【0063】また、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又
は蓋は、突起群を形成する突起に方向性を有する形状、
例えて、略たまご形、略楕円形、略だるま形、略ひょう
たん形、略8の字形や該略たまご形、略楕円形、略だる
ま形、略ひょうたん形、略8の字形における長軸が曲線
状に屈曲してなる形状、又、複数の軸線を夫々曲線状に
屈曲してなる略X字形、略Y字形、略海星形や外周線を
自在に変化させる本来のアメーバ形状等のアメーバ形突
起を採用し、且つ各アメーバ形突起の方向性を決める軸
が互いに異なるように配列されてなることから、外観形
態が非常に躍動感に溢れ、意匠的にも優れたものとなっ
ているため、購買意欲を増進させる効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す地表埋設用の蓋受枠
であって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるA
部拡大図、(ハ)は(ロ)におけるB−B端面図。
【図2】本発明の蓋受枠又は蓋の表面に配される“アメ
ーバ形突起”の具体例及びその方向性を決める軸を示す
平面図。
【図3】本発明の一実施形態を示す地表埋設用の蓋であ
って、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるC部拡
大図、(ハ)は(イ)におけるC′部拡大図、(ニ)は
(ロ)におけるD−D拡大端面図。
【図4】本発明の一実施形態の突起群を形成する突起と
タイヤ面や靴底面等とが接触する状態を示し、(イ)は
タイヤ面や靴底面等が突起群と接触して、弾性変形によ
る沈み込みを起こした状態図、(ロ)はタイヤや靴底等
の進入方向と各突起との位置関係図、(ハ)はタイヤ面
や靴底面等が凹状部を有する突起と接触して、弾性変形
による沈み込みを起こした状態図、(ニ)はタイヤ面や
靴底面等が凸状部を有する突起と接触して、弾性変形に
よる沈み込みを起こした状態図。
【図5】本発明の一実施形態の凸状部上面に凹状部を有
する“アメーバ形突起”を示し、(イ)は平面図、
(ロ)は(イ)の横断面図、(ハ)は他の平面図、
(ニ)は(ハ)におけるL−L断面図(タイヤ面や靴底
面等が弾性変形による沈み込みを起こした状態図)。
【図6】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図7】本発明の他実施形態を示し、(イ)は蓋受枠の
平面図、(ロ)は蓋の平面図。
【図8】本発明の他実施形態を示し、(イ)は蓋受枠の
平面図、(ロ)は蓋の平面図。
【図9】本発明の他実施形態の地表埋設用の蓋受枠であ
って、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるE部拡
大図、(ハ)は(ロ)におけるF−F拡大端面図。
【図10】本発明の他実施形態の地表埋設用の蓋受枠で
あって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるG部
拡大図、(ハ)は(ロ)におけるH−H拡大端面図。
【図11】本発明の他実施形態の地表埋設用の蓋受枠で
あって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるI部
拡大図、(ハ)は(ロ)におけるJ−J拡大端面図。
【図12】本発明の他実施形態を示し、(イ)は蓋の平
面図、(ロ)は蓋受枠の平面図。
【図13】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図14】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図15】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋受枠の平面図。
【図16】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図17】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋受枠の平面図。
【図18】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図19】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図20】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋の平面図。
【図21】本発明の他実施形態を示す蓋の平面図。
【図22】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋の平面図。
【図23】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋の平面図。
【図24】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋の平面図。
【図25】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図26】本発明の実施形態において蓋受枠又はその蓋
の表面に配される“アメーバ形突起”の一例を示し、
(イ)、(ハ)及び(ホ)は平面図、(ロ)及び(ニ)
は正面図、(ヘ)及び(ト)は(ホ)におけるK−K断
面図。
【図27】従来の地表埋設用の蓋受枠とその蓋を示し、
(イ)は蓋受枠の平面図、(ロ)は蓋の平面図。
【符号の説明】
1…蓋受枠、2…真円突起、3…アメーバ形突起、4…
凹状部、5…鍔縁、6…沈み込み部、7,7′…周縁
部、8…凸状部、9…多角突起、10…蓋、11…文字
表示部、12,12a…突条体、13…基台面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月5日(1999.11.
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】明細書
【発明の名称】 地表埋設用の蓋受枠又は蓋
【特許請求の範囲】
請求項】 複数の突起群のうち少なくとも1列が、
真円突起(2)のみから又は多角突起(9)のみから又
はアメーバ形突起(3)と真円突起(2)とから又はア
メーバ形突起(3)と多角突起(9)とから又はアメー
バ形突起(3)と真円突起(2)と多角突起(9)とか
らなる請求項記載の地表埋設用の蓋受枠又は蓋。
【請求項】 前記アメーバ形突起(3)又は真円突起
(2)の上面に凹状部(4)が形成されてなる請求項1
又は2記載の地表埋設用の蓋受枠又は蓋。
【請求項】 前記アメーバ形突起(3)又は真円突起
(2)の上面に形成された凹状部(4)又は凸状部
(8)の中心がアメーバ形突起(3)又は真円突起
(2)自体の中心より偏位してなる請求項1又は記載
の地表埋設用の蓋受枠又は蓋。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地表部にあって地
中構造物の開口を閉塞する地表埋設用の蓋受枠又は蓋に
関するものであり、より詳しくは、走行車両および人間
等が該蓋受枠並びに蓋上でスリップすることをより一層
効果的に防止できるようにした地表埋設用の蓋受枠又は
蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の蓋受枠及び蓋としては、
図27(イ)及び(ロ)に示す如く、平面視真円形の突
起を環状に配してなる突起群が複数列突設された蓋受枠
1′及び蓋10′が知られている。
【0003】詳述すると、蓋受枠1′の表面内側には、
多数の真円突起2′が円周上に等分に配置されて環状の
突起群を形成している。
【0004】また、前記真円突起2′が形成する突起群
の外周には、該真円突起2′,2′間の中央に位置して
真円突起2″が環状に配され、更に、その外周には該真
円突起2″,2″間の中央に位置して真円突起2′′′
が環状に配されることで、合わせて3列の突起群が同心
円状に配されるとともに、各真円突起2′,2″,
2′′′の径は、外側に向け順次大きくなっている。
【0005】また、蓋10′の表面外寄りにも、多数の
真円突起2′が円周上に等分に配置されて環状の突起群
を形成するとともに、該真円突起2′が形成する突起群
の更に外周には、該真円突起間の中央に位置して同様の
真円突起2′が環状に配されることで、合わせて2列の
突起群が同心円状に配されている。ここで、各真円突起
2′,2″,2′′′は、蓋受枠の基台面5′及び蓋の
基台面13′から円柱体状に突出成形されてなるもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の真
円突起2′,2″,2′′′は、表面積のみが相違した
平面視真円形であるために、該真円突起2′,2″,
2′′′により形成される突起群をその表面に配した蓋
受枠1′及び蓋10′にあっては、意匠的に平凡である
上に、車道における自動車、自動二輪車のタイヤや歩道
における歩行者の靴底、自転車のタイヤ等が蓋受枠1′
及び蓋10′上を通過する際、タイヤや靴底等がいずれ
の方向から真円突起2′,2″,2′′′に接触して
も、平面視において方向性を有しない各真円突起2′
…,2″…,2′′′…とはその円周縁と均一に接触す
ることから、各真円突起2′…,2″…,2′′′…と
タイヤ並びに靴底等との接触面における摩擦抵抗が小さ
くなる。よって、蓋受枠1′及び蓋10′の表面粗度が
小さいことから起因して、その上面で車両や歩行者等が
スリップするという問題点があった。
【0007】本発明は、上記の如き従来の問題点に鑑み
てなされたもので、地表埋設用の蓋受枠又は蓋の表面粗
度を大きくし、該蓋受枠又は蓋上を通過するタイヤ、靴
底等との接触面における摩擦(滑り)抵抗を大きくなす
ことで、地表埋設用の蓋受枠又は蓋上での車両、歩行者
等のスリップ防止効果を高めるとともに、外観形態が非
常に躍動感に溢れ、意匠的にも優れた地表埋設用の蓋受
枠又は蓋を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又は蓋は、蓋受枠
1または蓋10の表面に、多数の突起を略環状又は放
状に配してなる突起群が1列以上形成されてなり、該突
起群のうち少なくとも1列の全部又は一部が、方向性を
有する形状のアメーバ形突起3からなるとともに、アメ
ーバ形突起3の方向性を決める軸が互いに異なるように
配列されたものであることを特徴とする。
【0009】ここで、“略環状”とは多数の突起を点在
させることでその一連の形態が円形や楕円形、更には、
三角形、四角形、五角形、六角形などの多角形状の環
は環の一部を形成しているものも含むものであり、又、
蓋受枠及び蓋自体の形状も円形や楕円形のほか、多角形
状のものを含むものである。
【0010】更に、“方向性を有する形状のアメーバ
形”とは、平面視において真円形を除き、その全周を曲
線状に連設してなる閉じた形状で、例えて略楕円形、略
たまご形、略ひょうたん形、略だるま形、略8の字形、
略X字形、略Y字形や、該略楕円形、略たまご形、略ひ
ょうたん形、略だるま形、略8の字形における長手方向
の中心線としての長軸及び略X字形、略Y字形、略海星
形における各軸線が曲線状に屈曲した形状等をいい、
又、方向性を決める軸とは、前記各形状における長軸
(略X字形、略Y字形、略海星形においては最も長い軸
線)を意味するものである。
【0011】上記構成からなる地表埋設用の蓋受枠又は
蓋の表面にあっては、1列以上形成された略環状又は放
射状の突起群のうち少なくとも1列の全部又は一部が、
方向性を有する形状のアメーバ形突起3から形成されて
なり、しかも、該アメーバ形突起3の方向性を決める軸
が互いに異なるように配列されているので、蓋受枠1又
は蓋10上を走行する車両のタイヤや歩行者の靴底等が
蓋受枠1又は蓋10の任意の位置にあっても、タイヤ面
や靴底面等と蓋受枠1又は蓋10に設けられた多数のア
メーバ形突起3間にあって滑り抵抗が増し、スリップ防
止作用を奏する。
【0012】即ち、弾性体で構成されたタイヤや靴底等
が蓋受枠1又は蓋10上に位置すると、車重及び人間の
体重が作用することでタイヤや靴底に弾性変形が起こ
り、前記アメーバ形突起3の上面を外れた箇所でタイヤ
面や靴底面に沈み込みが生じるとともに、該タイヤ面や
靴底面等の沈み込み部分が多数のアメーバ形突起3…の
周縁部と接触することで、該接触部から水平方向に対す
る接触(滑り)抵抗が発生する。ここで、上記構成から
なる地表埋設用の蓋受枠1又は蓋10にあっては、アメ
ーバ形突起3が方向性を有するために、該アメーバ形突
起3の周縁部の周線は真円に比して長くなり、前記タイ
ヤ面や靴底面等の沈み込み部分の周長も増えるから、よ
り大きな接触(滑り)抵抗が生じることとなりスリップ
防止効果が高められる。更に、アメーバ形突起3の方向
性を決める軸が互いに異なるように各アメーバ形突起3
…を配列してなるため、車両や人等がどの方向から進入
してもタイヤ面や靴底面等が接触するアメーバ形突起3
の周縁部は、各アメーバ形突起3…毎に夫々その形態が
異なるとともに、各アメーバ形突起3…の相対距離が突
起間毎に相違することとなり、前記沈み込み部分が一方
向から進入するタイヤ面や靴底面に対して様々な方向に
様々な距離をもって生じるから、タイヤ面や靴底面等は
蓋受枠1又は蓋10からより大きな摩擦(滑り)抵抗を
得ることができる。
【001】また、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又
は蓋は、請求項記載の如く、複数設けられる突起群の
うち少なくとも1列が、真円突起2のみから又は多角突
起9のみから又はアメーバ形突起3と真円突起2とから
又はアメーバ形突起3と多角突起9とから又はアメーバ
形突起3と真円突起2と多角突起9とからなる構成を採
用することができる。換言すれば、各種突起の組み合わ
せ、配置等により、多様な設置場所の条件に応じた最適
なノンスリップ効果を発揮させることが可能な構成を採
用することができる。かかる構成からなる地表埋設用の
蓋受枠又は蓋にあっては、突起群を形成する突起に周知
形状からなる真円突起2や多角突起9が混在してもその
表面に形成される突起群のうち少なくとも1列の全部又
は一部がアメーバ形突起3からなるため、前記アメーバ
形突起3の作用効果により真円突起2のみ或いは多角突
起9のみの場合と比べて接触(滑り)抵抗が増し、スリ
ップ防止効果も大きくなる。
【001】また、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又
は蓋は、請求項又は記載の如く、前記アメーバ形突
起3又は真円突起2の面に凹状部4が形成されてなる
構成及び前記アメーバ形突起3又は真円突起2の上面に
形成された凹状部4又は凸状部8の中心がアメーバ形突
起3又は真円突起2自体の中心より偏位してなる構成を
採用することができる。かかる構成からなる地表埋設用
の蓋受枠又は蓋は、前記各突起による接触抵抗と凹状部
4の接触抵抗及び前記各突起上面に形成されてその相対
距離を種々異にする凹状部4又は凸状部8の周縁部にお
ける接触抵抗とが相俟ってタイヤ面や靴底面等との摩擦
(滑り)抵抗がさらに増大することとなり、より大きな
スリップ防止効果が得られる。
【001
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参酌しつつ説明する。1は、図1(イ)乃至(ハ)に
示す如く、本実施形態に係る円形の蓋受枠であり、その
内周に設けられた蓋受段部1aの外周上部に、上面が凹
状を呈する鍔縁5を周設するとともに、該鍔縁5の表面
には多数の真円突起2及びアメーバ形突起3を有する。
上記真円突起2又はアメーバ形突起3は、相互が間隔を
保ちつつ蓋受枠1と同心の環状に配されることで1列の
突起群を形成するもので、鍔縁5の表面には、内側、中
央及び外側に3重の突起群が形成されてなる。
【001】内側の突起群を形成する真円突起2は、平
面視真円形の円柱形である。また、中央の突起群を形成
するアメーバ形突起3は、前記内側の突起群よりも外側
に配されるとともに、蓋受枠1の中心から隣り合う真円
突起2,2の中間を通る線上に配されるため、内側の突
起群を形成する真円突起2…と中央の突起群を形成する
アメーバ形突起3…とは、所謂ちどり配列となってい
る。
【0017】 更に、外側の突起群を形成するアメーバ形
突起3は、前記中央の突起群よりも外側において、蓋受
枠1の中心から中央の突起群を形成してなる隣り合うア
メーバ形突起3,3の中間を通る線上に配されるため、
内側の突起群を形成する真円突起2…、中央及び外側の
突起群を形成するアメーバ形突起3…は夫々ちどり状に
配されることになる。
【0018】ここで、外側と中央の突起群を形成するア
メーバ形突起3は、方向性を有する形状として楕円形に
類する平面視たまご形を呈し、鍔縁5の表面から柱状に
突設されてなり、また、真円突起2に比しアメーバ形突
起3の表面積は、外側に向け順次大きくなっている。
【0019】4は、アメーバ形突起3の上面に設けられ
た目玉状の凹状部であり、その中心はアメーバ形突起3
自体の中心より偏位した位置にある。
【0020】次に、図1(ロ)において、アメーバ形突
起3の配列方法について詳述する。相隣るアメーバ形突
起3…は、その方向性を決める軸が互いに異なるように
配列されてなるもので、本実施形態の一例においても、
順次方向性が異なるようにして配されている。夫々外側
及び中央の突起群を形成するアメーバ形突起3は、たま
ご形の方向性を決める軸としての長手方向の中心線、す
なわち、長軸Xが相隣るアメーバ形突起3の長軸Xとは
方向が互いに異なるように順次配されているもので、更
に詳しくは、アメーバ形突起3の長軸Xの中点Yを中心
として、該中点Yと蓋受枠1の中心とを結ぶ線Zに対し
て順次一定角度(本実施形態では36度)ずつ回転して
配されている。
【0021】従って、各アメーバ形突起3…は、蓋受枠
1の中心を基点として回動する前記線Z上で回転するた
め、外側の突起群において角度A1が36度、角度A2
が72度、角度A3が108度となり、また、中央の突
起群において角度B1が18度(36度の1/2から始
まる)、角度B2が54度、角度B3が90度となり、
夫々アメーバ形突起3が同様に回転しつつ、蓋受枠1の
表面を一周することで図1(イ)に示す如き配置となる
ものである。
【0022】上記蓋受枠1を表す実施形態にあっては、
アメーバ形突起3として楕円形に類する平面視略たまご
形のものを例示したが、アメーバ形突起とは平面視にお
いて真円形を除きその全周を曲線状に連設してなる形状
をいい、例えて図2において長手方向の中心線を長軸X
となす、3とした略たまご形、3aとした略楕円形、3
bとした略だるま形、3cとした略ひょうたん形、3d
とした略8の字形や該略たまご形3、略楕円形3a、略
だるま形3b、略ひょうたん形3c、略8の字形3dに
おける長軸Xが曲線状に屈曲してなる突起3e乃至3
i、又、複数の軸線を夫々曲線状に屈曲してなる略X字
形3j、略Y字形3k、略海星形3lや外周線を自在に
変化させる本来のアメーバ形状3nの突起等があり、更
に、突起の方向性を決める軸とは、前記各形状における
長軸X(略X字形3j、略Y字形3k、略海星形3l及
びアメーバ形状3nにおいては最も長い軸線)を意味す
るものである。
【0023】図3(イ)乃至(ニ)は、地表埋設用の蓋
受枠1の蓋受段部1aに着脱自在に係合する円形の蓋1
0を示し、該蓋10には、周回状の突条体12を基台面
13から突設することで、その表面が同心円状の4つの
領域に分割されるとともに、最内側の円形領域と、内側
から第3番目の領域の上下部に設けた矩形領域とを文字
表示部11となすものである。
【0024】また、蓋10には、前記蓋受枠1と同様
に、平面視たまご形を呈するアメーバ形突起3が基台面
13から突設されてなり、本実施形態では、蓋10の内
側から第2番目および第4番目の領域内において、アメ
ーバ形突起3同士が間隔を保ちつつ蓋10と同心の環状
に配されることで1列の突起群を形成するものである。
【0025】ここで、第4番目の領域内には、アメーバ
形突起3…により形成される突起群が内外に合計2重に
配されるとともに、外側の突起群を形成するアメーバ形
突起3は、蓋10の中心から内側の突起群を形成してな
る隣り合うアメーバ形突起3,3の中間を通る線上に配
されるため、外側の突起群を形成するアメーバ形突起3
…と内側の突起群を形成するアメーバ形突起3…とは、
所謂ちどり配列となる。また、内外のアメーバ形突起3
は、各々相似形ではあるが、その表面積は外側の方が大
きく形成されてなる。
【0026】更に、各アメーバ形突起3…は、前記蓋受
枠1と同様に順次方向性が異なるようにして配されてい
る。夫々のアメーバ形突起3は、たまご形の方向性を決
める軸、すなわち、その長軸が相隣るアメーバ形突起3
の長軸とは方向が互いに異なるように順次配されている
もので、より詳しくは、アメーバ形突起3の長軸の中点
を中心として、該中点と蓋10の中心とを結ぶ線に対し
て順次一定角度ずつ回転し、しかも、アメーバ形突起3
の長軸の中点と蓋10の中心とを結ぶ線が一定角度を以
て回転して移行することで、各アメーバ形突起3…が略
環状に配置されている。
【0027】8は、アメーバ形突起3の上面中央部に設
けられた目玉状の凸状部である。
【0028】次に、蓋10の内側から第3番目の領域に
おける突起配列の形態を図3(イ)の左半部及び右半部
において夫々説明する。先ず、図3(イ)の左半部、
(ロ)及び(ニ)にあっては、平面視略ひょうたん形を
呈するアメーバ形突起3cが蓋10の中心から放射状に
配されるとともに、該アメーバ形突起3c…の相互間内
側には平面視略だるま形を呈するアメーバ形突起3b
が、又、相互間外側には前記アメーバ形突起3が順次そ
の方向性を異なるようにして配されることで、アメーバ
形突起3b及び3は、蓋10の中心から放射状に位置す
ることとなる。又、図3(イ)の右半部及び(ハ)にあ
っては、平面視略ひょうたん形を呈するアメーバ形突起
3cが蓋10の中心から放射状に、且つ相互が間隔を保
ちつつその方向性を交互に反転して蓋10と同心状に配
されてなるものである。
【0029】本実施形態に係る地表埋設用の蓋受枠1又
は蓋10は、以上の構成からなるものであるが、かかる
蓋受枠1や蓋10と、車両のタイヤや歩行者の靴底等と
の接触により発生する摩擦や滑り抵抗等の態様を以下に
説明する。普段、車両、自動二輪車、歩行者などは、走
行中もしくは歩行中に路面に設置された蓋付枠(蓋受枠
に蓋が嵌合されたもの)上を通過するが、該蓋付枠の真
ん中を通過する場合、端をかすめるように通過する場
合、曲がり角において弧を描いて通過する場合、自動二
輪車が曲線区間を通過する際、タイヤが蓋付枠に対して
斜めに接地して通過する場合等、その通過する態様は様
々である。
【0030】この種々の通過形態に対応して、滑りを防
止する対策としては、蓋付枠表面の粗度を突起物によっ
て増すとともに、タイヤ面や靴底面等との接触面積を増
やして、摩擦(滑り)抵抗を増加させることが挙げられ
る。以下に、本実施形態に係る地表埋設用の蓋受枠1と
蓋10のノンスリップ作用について説明する。
【0031】先ず、蓋受枠1及び蓋10の表面において
突起群を形成する突起が方向性を有するアメーバ形で、
且つ、その方向性を決める軸が互いに異なるように配列
したことにより、車両、歩行者等が何れの方向から蓋受
枠1や蓋10に進入してもタイヤ面や靴底面等が接触す
るアメーバ形突起の方向は、各アメーバ形突起毎に夫々
異なるから、タイヤ面や靴底面等は蓋受枠1や蓋10か
ら十分な摩擦(滑り)抵抗を受けることができる。ま
た、アメーバ形突起の平面視が方向性を有する形状、例
えて、たまご形3、略だるま形3b、略ひょうたん形3
c等に形成されることで、突起周縁部の周線の長さが長
くなるという利点をも有する。尚、上記突起周縁部の周
線の長さは、図2に示す如く、突起の平面形状がたまご
形3からその外周線を自在に屈曲させてなる本来のアメ
ーバ形状3nに変形する程長くなるから、該長い周縁部
7による摩擦(滑り)抵抗も著しく増大するという特長
がある。
【0032】次に、蓋受枠1及び蓋10の突起群を形成
するアメーバ形突起が内外に対して所謂ちどり状に配さ
れるとともに、その表面積が夫々異なっているのでタイ
ヤ面や靴底面等とアメーバ形突起との接触面積が増大
し、且つ接触角度が更に変化するため、より大きな接触
抵抗及び摩擦(滑り)抵抗が得られる。
【0033】更に、前記アメーバ形突起の上面に凹状部
4又は凸状部8を設け、或いは突起群又は突起自体の高
さを相違させることにより、蓋受枠1及び蓋10の表面
粗度が更に増すから、十分なノンスリップ効果を奏す
る。
【0034】そもそも、地表埋設用の蓋受枠1および蓋
10の表面に突起を設けることによる長所としては以下
の点にある。図4(イ)に示す如く、弾性体で構成され
たタイヤや靴底等が蓋受枠1および蓋10上に位置する
と、車重及び人間の体重が作用することでタイヤや靴底
に弾性変形が起こり各突起の上面をはずれた箇所でタイ
ヤ面や靴底面等に沈み込み部6が生じる。
【0035】そこで、車両や歩行者等の進行方向をA方
向と仮定すると、弾性変形を生じたタイヤ面や靴底面等
の沈み込み部6が、突起上面の周縁部7から水平方向に
接触抵抗力Fを受け、該接触抵抗力Fによりスリップ防
止効果が高められている。
【0036】前記接触抵抗力Fは、突起上面の周縁部7
との接触長さに比例して大きくなるが、本実施形態の蓋
受枠1および蓋10にあっては、上述の如き突起の形態
及びその配列によって前記沈み込み部6と突起上面の周
縁部7との接触抵抗力Fがより大きくなる効果がある。
即ち、図4(ロ)に示す如き配列の平面視略たまご形
3、略だるま形3b及び略ひょうたん形3cを呈する各
アメーバ形突起にタイヤや靴底等がA乃至Hのいずれの
方向から進入しても、タイヤ面や靴底面等が接触する突
起周縁部7…の形態は、各アメーバ形突起毎に夫々異な
るとともに、各アメーバ形突起間の相対距離が突起間毎
に相違することで、前記沈み込み部もまた様々な方向で
且つ様々な距離を以て生じることとなるから、車両や人
がどの方向から進入して来てもタイヤ面や靴底面等に前
記接触抵抗力Fを十分与えることができる。
【0037】また、夫々異なった角度で且つちどり状に
現出する長い周縁部7…と接触するタイヤ面や靴底面等
には、進行方向とは異なった様々な方向にも接触抵抗力
が分布作用することとなるため、横方向に対しても有効
に滑りを防止することができ、特に、曲がり角に設置さ
れた蓋受枠1や蓋10上をタイヤ等が弧を描いて通過す
る場合、又、自動二輪車が曲線区間を通過する際、タイ
ヤが蓋付枠に対して斜めに接地する場合等に有効に横滑
りを防止できる。
【0038】なお、図4(ハ)及び(ニ)に示す如く、
アメーバ形突起3又は真円突起2の上面に目玉状の凹状
部4又は凸状部8を形成することで、該目玉状の凹状部
4又は凸状部8の周縁部7′においても接触抵抗力Fが
発生し、タイヤ面や靴底面等との接触抵抗がさらに増大
することとなるから、より大きなスリップ防止効果が得
られる。
【0039】また、図5(イ)及び(ロ)に示す如く、
平面視略たまご形のアメーバ形突起3の上面内側に該突
起の平面形状と相似形をなす略たまご形の凸状部8を突
設し、その周縁部7,7′を断面階段状に形成するとと
もに、凸状部8の表面に目玉状の凹状部4を設けること
も可能であり、この場合、車両や人の通行によって上面
の凸状部8が摩滅しても、アメーバ形突起3自体の周縁
部7及び凹状部4の周縁部7′が残存して前記スリップ
防止効果を維持するものである。
【0040】更に、図5(ハ)及び(ニ)に示す如く、
アメーバ形突起3の上面に突設される凸状部8の平面形
状を、その周縁部7′が長い形状(本図においては、略
ひょうたん形)に変形させると、タイヤ面や靴底面等と
接触する周縁部7,7′が倍増することとなるから、蓋
受枠1と蓋10の表面粗度が粗くなってノンスリップ効
果も極めて高くなる。
【0041】また、真円突起2又は各種アメーバ形突起
個々の高さ、或いは真円突起2又は各種アメーバ形突起
により形成される内外周の突起群の高さを各々相違させ
ることができる。この場合、突起群又は各突起相互間に
段差が生じ、その高さがより高い側の突起の外側面にも
タイヤ面や靴底面等との接触抵抗が生じることで、より
大きなスリップ防止効果が得られる。
【0042】地表埋設用の蓋受枠1と蓋10は上述の如
きものであるが、上記実施形態に限定されるわけではな
く、アメーバ形突起又はその他の突起の数や大きさ、形
状並びにアメーバ形突起又はその他の突起により形成さ
れる突起群の列数は、蓋受枠1及び蓋10の大きさによ
って任意に変更でき、また、アメーバ形突起の方向性を
決める軸が互いに異なるように配列されるための具体的
な方法、並びに突条体12の有無と該突条体12を設け
た場合の表面領域の分割方法についても問わないもので
あり、要は、蓋受枠1と蓋10の表面に効率よく配置で
きるものであれば、本発明の意図するところである。
【0043】即ち、第二実施形態とする円形の蓋受枠1
は、図6に示すとおり、蓋受段部1aの外周に設けられ
た鍔縁5の表面において、その内側、中央、外側に位置
する3個のたまご形のアメーバ形突起3を1列とする突
起群が蓋受枠1の中心から放射状に多数列配列されると
ともに、相隣るアメーバ形突起3…の方向性を決める軸
が互いに異なって突設されてなり、且つ各アメーバ形突
起3…の上面には凹状部4若しくは凸状部8がアメーバ
形突起3自体の中心より偏位して設けられた構成となっ
ている。
【0044】更に、真円突起2や文字表示部11は、必
要に応じて設けられるものであって必須の条件ではな
く、例えて、たまご形のアメーバ形突起3のみにより形
成される環状の突起群を複数列設けるとともに、該アメ
ーバ形突起3相互が所謂ちどり状に配されてなる図7
(イ)及び(ロ)に示す如き、第三実施形態としての蓋
受枠1や蓋10、また、蓋受枠1や蓋10自体の形状も
限定されるものではなく、例えて、方形枠状に形成され
た鍔縁5の表面にたまご形のアメーバ形突起3又は真円
突起2による突起群を略環状に3列設けるとともに、外
側のアメーバ形突起3及び内側の真円突起2の上面には
凹状部4若しくは凸状部8を具備させてなる図8(イ)
に示す如き、第四実施形態としての方形の蓋受枠1、更
に、隅丸方形板の基台面13の外周寄りに突条体12を
周回状に突設して表面を隅丸枠状の領域に分割し、該領
域内には上面に凹状部4若しくは凸状部8を設けたたま
ご形のアメーバ形突起3による突起群を略環状に3列設
けるとともに、突条体12の内側に文字表示部11を3
ヶ所設けてなる図8(ロ)に示す如き、第五実施形態と
しての隅丸方形状の蓋10を形成することも可能であ
る。尚、第四実施形態において、内側の突起群を形成す
る突起は、周知形状の真円突起2…から形成されてなる
が、その上面に真円突起2自体の中心より偏位して凹状
部4若しくは凸状部8を設けることで、突起の形状が平
面視真円形であってもタイヤ面や靴底面等との接触(滑
り)抵抗を高めることができるのである。
【0045】次に、方向性を有する形状であればよいと
したアメーバ形突起について、以下の他実施形態でその
一例を説明する。 第六乃至第八実施形態 円形の蓋受枠1であって、鍔縁5の表面の内側、中央及
び外側に環状を呈する突起群が3列設けられてなるもの
である。図9(イ)乃至(ハ)は第六実施形態を示し、
内側の突起群を形成するアメーバ形突起3b′は円形の
一部を微小量膨出させた略だるま形に類するものであ
り、且つ中央及び外側の突起群を形成するアメーバ形突
起は、前記膨出部を外方に向け順次大きく膨出させるこ
とで、中央のアメーバ形突起3bは略だるま形、又、外
側のアメーバ形突起3cは略ひょうたん形を呈するもの
である。
【0046】図10(イ)乃至(ハ)は、第七実施形態
を示し、前記第六実施形態と同様に内側、中央及び外側
の突起群を形成する突起の一部を外方へ向け順次膨出さ
せてなるが、前記第六実施形態の突起と比較して外側の
突起は細長偏平な略だるま形3bに形成され、且つ各ア
メーバ形突起3b′,3bの表面には、該アメーバ形突
起3b′,3bの平面形状と略相似する平面視アメーバ
形の凹状部4又は凸状部8を設ける構成となっている。
【0047】図11(イ)乃至(ハ)は、第八実施形態
を示し、内側の突起群を形成するアメーバ形突起3m
は、円形の対向部を各々微小量膨出させてなるものであ
り、且つ中央の突起群を形成する3d′及び外側の突起
群を形成するアメーバ形突起3dは、前記両膨出部を外
方に向け順次大きく膨出させることで、略8の字形を呈
するものである。
【0048】ここで、上記第六乃至第八実施形態に示す
各アメーバ形突起の形状は、各々の周縁部7が長く形成
され、又、第七実施形態に示す凹状部4若しくは凸状部
8の周縁部7′も長く現出するから、タイヤ面や靴底面
等との接触が多く摩擦(滑り)抵抗を増大させる作用効
果を奏する。
【0049】尚、上記第六乃至第八実施形態にあって
は、円形の蓋受枠1によって、他実施形態を説明した
が、該実施の形態はこれに限定されず、後述するような
円形の蓋や、その他多角形の蓋受枠又は蓋にも同様に実
施可能である。
【0050】次に、各種アメーバ形突起、真円突起2、
多角突起9の具体的な配列方法並びに突条体12による
領域分割の態様について以下に他実施形態を挙げて説明
する。 第九乃至第十三実施形態 円形又は略四角形の蓋受枠1又は蓋10であって、相隣
るアメーバ形突起は、相互の方向性を決める軸が互いに
異なるように配列されてなる。図12(イ)及び(ロ)
は、第九実施形態を示し、蓋受枠1又は蓋10の表面に
配される突起群が何れも蓋受枠1又は蓋10の中心から
放射状に表されてなり、(イ)は、たまご形のアメーバ
形突起3又は五角形の多角突起9を7個1列とする突起
群が交互に配され、(ロ)は、3個のたまご形のアメー
バ形突起3を1列とする突起群以外に、該アメーバ形突
起3、真円突起2及び五角形又は六角形の多角突起9に
より3個で1列をなすとともに、各突起の配置を順次変
化させてなる突起群より形成されてなるものである。
【0051】図13乃至図16は、第十実施形態を示
し、蓋受枠1の表面に配される複数列の突起群が何れも
略環状に表されるとともに、その表面が突条体によって
領域分割されてなる。図13は、略波形で周回状の突条
体12と鍔縁5の内外にわたる突条体12aとが設けら
れ、夫々領域内にたまご形のアメーバ形突起3…のみが
配されてなり、図14はジグザグ状で周回状の突条体1
2が設けられ、列をなす突起群がたまご形のアメーバ形
突起3と真円突起2を交互に配することで形成され、図
15(イ)は、鍔縁5の内外にわたる波形の突条体12
aが設けられ、列をなす突起群がたまご形のアメーバ形
突起3若しくは略勾玉形のアメーバ形突起3e′によっ
て真円突起2及び五角形又は六角形の多角突起9を挟む
形で形成され、図15(ロ)は、周回状の突条体12と
鍔縁5の内外にわたる突条体12aとが設けられ、内側
の領域内にあって略勾玉形のアメーバ形突起3e′が、
又、外側の領域内にあってたまご形のアメーバ形突起3
と五角形又は六角形の多角突起9が突起群を形成し、更
に、図16は、周回状の突条体12と鍔縁5の内外にわ
たる突条体12aとが波形に形成され、列をなす突起群
がたまご形のアメーバ形突起3又は略勾玉形のアメーバ
形突起3e′又は略菱形の多角突起9から形成されてな
るものである。
【0052】図17乃至図19は、第十一実施形態を示
し、蓋受枠1の表面に配される突起群が何れもその内
側、中央、外側に位置する3個の突起を1列として蓋受
枠1の中心から放射状に多数列表されるとともに、その
表面が突条体によって領域分割されてなる。図17
(イ)は、鍔縁5の内外にわたる突条体12aが設けら
れ、たまご形のアメーバ形突起3,3間に真円突起2を
挟んだ列と真円突起2,2間にたまご形のアメーバ形突
起3を挟んだ列が交互に配列されてなり、図17(ロ)
は周回状の突条体12が設けられ、2個のたまご形のア
メーバ形突起3並びにひょうたん形のアメーバ形突起3
bからなる列と2個の五角形の多角突起9並びに八角形
の多角突起9からなる列が交互に配列されてなり、図1
8は鍔縁5の内外にわたる突条体12aが設けられ、略
勾玉形のアメーバ形突起3e′による列と真円突起2に
よる列が交互に配列されてなり、更に、図19はジグザ
グ状で周回状の突条体12が設けられ、2個の略勾玉形
を呈するアメーバ形突起3e′並びにたまご形のアメー
バ形突起3からなる列と、略勾玉形のアメーバ形突起3
e′並びにたまご形のアメーバ形突起3間に六角形の多
角突起9を挟んだ列が交互に配列されてなるものであ
る。
【0053】図20乃至図22は、円形又は隅丸方形の
蓋10の第十二実施形態を示し、何れも蓋10の表面に
配される複数列の突起群が略環状に表され、表面が突条
体によって領域分割されるとともに、略中央に文字表示
部11を設けてなる。図20(イ)は、文字表示部11
から外縁にわたる突条体12aが設けられ、列をなす突
起群がたまご形のアメーバ形突起3と真円突起2を交互
に配することで形成され、図20(ロ)は波形で周回状
の突条体12と文字表示部11から外縁にわたるジグザ
グ状の突条体12aとが設けられ、列をなす突起群が前
記突条体12aにより夫々6分割され、且つその内の1
つが略勾玉形のアメーバ形突起3e′と真円突起2とか
ら、又、他の1つがたまご形のアメーバ形突起3と真円
突起2とからなるとともに、それらを内外の領域内に交
互に配することで形成され、図21は文字表示部11か
ら外縁にわたる突条体12aがジグザグ状に設けられ、
列をなす突起群がたまご形のアメーバ形突起3によって
真円突起2と六角形の多角突起9を挟む形で形成され、
図22(イ)は周回状の突条体12と文字表示部11か
ら外縁にわたる突条体12aとが設けられ、各突起群が
アメーバ形突起のみの列と真円突起2のみの列とから形
成されるとともに、アメーバ形突起のみの列にあっては
前記突条体12aによりたまご形のアメーバ形突起3と
略勾玉形のアメーバ形突起3e′に分割配列されてな
り、図22(ロ)は周回状の突条体12と文字表示部1
1から外縁にわたる突条体12aとがジグザグ状に形成
され、略環状に列をなす突起群の内側より第1、第3、
第5番目の列は、たまご形のアメーバ形突起3又は略勾
玉形のアメーバ形突起3e′により、第2、第4番目の
列は、多角突起9とたまご形のアメーバ形突起3又は略
勾玉形のアメーバ形突起3e′が交互に配されることに
より形成されてなる。
【0054】図23及び図24は、第十三実施形態を示
し、円形若しくは略方形をなす蓋10の表面に配される
突起群が何れも蓋10の中心から放射状に多数列表さ
れ、表面が突条体によって領域分割されるとともに、略
中央に文字表示部11を設けてなる。図23(イ)は、
文字表示部11からジグザグ状で外縁にわたる突条体1
2aが設けられ、たまご形のアメーバ形突起3と真円突
起2が交互に配されて列をなすとともに、1領域内にお
いて環状方向にも双方が交互に配されてなり、図23
(ロ)は周回状の突条体12と文字表示部11から突条
体12を経て外縁にわたる突条体12aとが設けられ、
外側の領域内において略だるま形のアメーバ形突起3
b′と略鼓形の多角突起9とが交互に、又、内側の領域
内においてたまご形のアメーバ形突起3と略鼓形の多角
突起9とが交互に配列されてなり、図24(イ)は文字
表示部11から波形で外縁にわたる突条体12aが設け
られ、上下の領域にはたまご形のアメーバ形突起3によ
る列と真円突起2による列が、又、左右の領域には略勾
玉形のアメーバ形突起3e′と真円突起2による列が夫
々交互に配列されてなり、更に、図24(ロ)は文字表
示部11から波形で外縁にわたる突条体12aが設けら
れ、上下の領域にはたまご形のアメーバ形突起3、多角
突起9及び真円突起2による列が、又、左右の領域には
略勾玉形のアメーバ形突起3e′、多角突起9及び真円
突起2による列が夫々多数列配されてなるものである。
【0055】第十四実施形態 図25は、第十四実施形態としての蓋受枠1であって、
その表面に設けられる各突起の形状を限定せずに、本発
明が意図するところの全周を曲線状に連設してなる閉じ
た形状の各種アメーバ形突起を略環状又は放射状に配列
してなるものである。
【0056】前述せる複数の実施形態において、地表埋
設用の蓋受枠又は蓋の表面に突条体を設けて領域分割し
てなるものは、アメーバ形突起による接触抵抗に加え
て、突条体による接触抵抗が更に作用し、より大きなノ
ンスリップ効果が得られるとともに、各種突起が分割さ
れた領域内に整然と突設されて意匠的にも優れたものと
なる。
【005】前記実施形態において各種アメーバ形突起
の上面は、凹状部4及び凸状部8を設けたもの以外は平
面となっているが、これに限定されず図26(イ)及び
(ロ)に示すように段差を設けてもよく、又、図26
(ハ)及び(ニ)に示すように突起上面に現出する角部
全てに丸みを付してもよい。更に、突起上面に設けられ
る凹状部4又は凸状部8の形状は、図10、図15
(ロ)、図17(ロ)及び図20(イ)においても示し
たが、図26(ホ)乃至(ト)に示す如きアメーバ形に
形成してもよく、更には他の任意の形状にも自由に変更
可能である。
【005】また、前記各実施形態では、各種アメーバ
形突起を始めとする突起の上面やその側面は比較的滑ら
かな面となっているが、該面をたとえばヤスリなどのよ
うな凹凸面に形成して更にスリップ防止効果をあげても
よい。更に、突起自体の形状や模様を鮮明にするため
に、例えば図4(ハ)、図5(イ)、(ロ)及び図9
(ロ)に示すように、着色樹脂等からなるコーキング材
14で蓋受枠1の鍔縁5面や蓋10の基台面13の一部
又は全部、更には突起上面の凹状部4等に、突起及び凹
状部の周縁部7、7′が埋まらない程度に着色を施して
もよい。ここで、地表埋設用の蓋受枠又は蓋は、上下水
道、ガス、電気、電信等の地下埋設物と地上とを結ぶ開
口用の開閉扉としての機能を有するものを全て含む。
【005
【発明の効果】以上のように、本発明に係る地表埋設用
の蓋受枠又は蓋は、その表面に1列以上形成された略環
状又は放射状の突起群のうち少なくとも1列の全部又は
一部が、方向性を有する形状のアメーバ形突起、即ち、
周縁部の周線の長さが長く形成される形状のアメーバ形
突起からなるために、タイヤや靴底等が通過する際に前
記周縁部に生じるタイヤ面や靴底面等の沈み込み部分の
周長も増大し、大きな接触抵抗が生じて十分な摩擦(滑
り)抵抗を得ることができるのでタイヤや靴底等が地表
埋設用の蓋受枠又はその蓋上で滑ることを確実に防止す
ることができる。ここで、突起の平面形状が略たまご形
からその外周線を自在に屈曲させる本来のアメーバ形状
に漸次変化する程、前記周縁部の周線の長さ及びこれに
伴う沈み込み部分の周長が長くなり、摩擦(滑り)抵抗
も著しく増大するという作用効果を奏する。
【0060】また、前記突起群を形成するアメーバ形突
起は、該アメーバ形突起の方向性を決める軸が互いに異
なるように配列されてなるために、タイヤや靴底等がど
の方向から通過してもタイヤ面や靴底面等が接触するア
メーバ形突起の周縁部の形態はアメーバ形突起毎に夫々
異なり、且つ各アメーバ形突起間の相対距離が突起間毎
に相違することとなり、前記沈み込み部分が一方向から
進入するタイヤ面や靴底面等に対して様々な方向に様々
な距離をもって生じるから、滑り防止効果をさらに高め
ることができる
0061】また、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又
は蓋は、その表面に複数設けられる突起群のうち少なく
とも1列を、真円突起のみから又は多角突起のみから又
はアメーバ形突起と真円突起とから又はアメーバ形突起
と多角突起とから又はアメーバ形突起と真円突起と多角
突起とから構成することができるため、真円突起や多角
突起のような周知形状の突起が混在しても該蓋受枠又は
蓋の表面に形成された突起群のうち少なくとも1列の全
部又は一部がアメーバ形突起からなるため、該アメーバ
形突起の作用効果により真円突起のみ或いは多角突起の
みの場合と比べてより大きな接触(滑り)抵抗が得ら
れ、スリップ防止効果も大きくなる。従って、各種突起
の組み合わせ、配置等により、多様な設置場所の条件に
応じた最適なノンスリップ効果を有する蓋受枠又は蓋と
なすことができる。
【0062】また、上記蓋受枠又は蓋に設けられるアメ
ーバ形突起又は真円突起の上面に凹状部が設けられると
ともに、アメーバ形突起又は真円突起の上面に形成され
凹状部又は凸状部の中心がアメーバ形突起又は真円突
起の中心より偏位してなるため、凹状部又は凸状部間の
相対距離もまた種々異なることとなり、各突起自体の接
触抵抗と凹状部又は凸状部の周縁部における接触抵抗と
が相乗効果を奏してタイヤ面や靴底面等との摩擦(滑
り)抵抗がさらに増大し、より大きなノンスリップ効果
が得られる。
【0063】また、本発明に係る地表埋設用の蓋受枠又
は蓋は、突起群を形成する突起に方向性を有する形状、
例えて、略たまご形、略楕円形、略だるま形、略ひょう
たん形、略8の字形や該略たまご形、略楕円形、略だる
ま形、略ひょうたん形、略8の字形における長軸が曲線
状に屈曲してなる形状、又、複数の軸線を夫々曲線状に
屈曲してなる略X字形、略Y字形、略海星形や外周線を
自在に変化させる本来のアメーバ形状等のアメーバ形突
起を採用し、且つ各アメーバ形突起の方向性を決める軸
が互いに異なるように配列されてなることから、外観形
態が非常に躍動感に溢れ、意匠的にも優れたものとなっ
ているため、購買意欲を増進させる効果をも奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す地表埋設用の蓋受枠
であって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるA
部拡大図、(ハ)は(ロ)におけるB−B端面図。
【図2】本発明の蓋受枠又は蓋の表面に配される“アメ
ーバ形突起”の具体例及びその方向性を決める軸を示す
平面図。
【図3】本発明の一実施形態を示す地表埋設用の蓋であ
って、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるC部拡
大図、(ハ)は(イ)におけるC′部拡大図、(ニ)は
(ロ)におけるD−D拡大端面図。
【図4】本発明の一実施形態の突起群を形成する突起と
タイヤ面や靴底面等とが接触する状態を示し、(イ)は
タイヤ面や靴底面等が突起群と接触して、弾性変形によ
る沈み込みを起こした状態図、(ロ)はタイヤや靴底等
の進入方向と各突起との位置関係図、(ハ)はタイヤ面
や靴底面等が凹状部を有する突起と接触して、弾性変形
による沈み込みを起こした状態図、(ニ)はタイヤ面や
靴底面等が凸状部を有する突起と接触して、弾性変形に
よる沈み込みを起こした状態図。
【図5】本発明の一実施形態の凸状部上面に凹状部を有
する“アメーバ形突起”を示し、(イ)は平面図、
(ロ)は(イ)の横断面図、(ハ)は他の平面図、
(ニ)は(ハ)におけるL−L断面図(タイヤ面や靴底
面等が弾性変形による沈み込みを起こした状態図)。
【図6】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図7】本発明の他実施形態を示し、(イ)は蓋受枠の
平面図、(ロ)は蓋の平面図。
【図8】本発明の他実施形態を示し、(イ)は蓋受枠の
平面図、(ロ)は蓋の平面図。
【図9】本発明の他実施形態の地表埋設用の蓋受枠であ
って、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるE部拡
大図、(ハ)は(ロ)におけるF−F拡大端面図。
【図10】本発明の他実施形態の地表埋設用の蓋受枠で
あって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるG部
拡大図、(ハ)は(ロ)におけるH−H拡大端面図。
【図11】本発明の他実施形態の地表埋設用の蓋受枠で
あって、(イ)は平面図、(ロ)は(イ)におけるI部
拡大図、(ハ)は(ロ)におけるJ−J拡大端面図。
【図12】本発明の他実施形態を示し、(イ)は蓋の平
面図、(ロ)は蓋受枠の平面図。
【図13】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図14】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図15】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋受枠の平面図。
【図16】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図17】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋受枠の平面図。
【図18】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図19】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図20】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋の平面図。
【図21】本発明の他実施形態を示す蓋の平面図。
【図22】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋の平面図。
【図23】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋の平面図。
【図24】(イ)及び(ロ)は、本発明の他実施形態を
示す蓋の平面図。
【図25】本発明の他実施形態を示す蓋受枠の平面図。
【図26】本発明の実施形態において蓋受枠又はその蓋
の表面に配される“アメーバ形突起”の一例を示し、
(イ)、(ハ)及び(ホ)は平面図、(ロ)及び(ニ)
は正面図、(ヘ)及び(ト)は(ホ)におけるK−K断
面図。
【図27】従来の地表埋設用の蓋受枠とその蓋を示し、
(イ)は蓋受枠の平面図、(ロ)は蓋の平面図。
【符号の説明】 1…蓋受枠、2…真円突起、3…アメーバ形突起、4…
凹状部、5…鍔縁、6…沈み込み部、7,7′…周縁
部、8…凸状部、9…多角突起、10…蓋、11…文字
表示部、12,12a…突条体、13…基台面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋受枠(1)又は蓋(10)の表面に、
    多数の突起を略環状又は中心から放射状に配してなる突
    起群が1列以上形成されてなり、該突起群のうち少なく
    とも1列の全部又は一部が、方向性を有する形状のアメ
    ーバ形突起(3)からなるとともに、アメーバ形突起
    (3)の方向性を決める軸が互いに異なるように配列さ
    れたものであることを特徴とする地表埋設用の蓋受枠又
    は蓋。
  2. 【請求項2】 蓋受枠(1)又は蓋(10)の表面が領
    域分割されてなる請求項1記載の地表埋設用の蓋受枠又
    は蓋。
  3. 【請求項3】 複数の突起群のうち少なくとも1列が、
    真円突起(2)のみから又は多角突起(9)のみから又
    はアメーバ形突起(3)と真円突起(2)とから又はア
    メーバ形突起(3)と多角突起(9)とから又はアメー
    バ形突起(3)と真円突起(2)と多角突起(9)とか
    らなる請求項1又は2記載の地表埋設用の蓋受枠又は
    蓋。
  4. 【請求項4】 前記アメーバ形突起(3)又は真円突起
    (2)の上面に凹状部(4)又は凸状部(8)が形成さ
    れてなる請求項1乃至3の何れかに記載の地表埋設用の
    蓋受枠又は蓋。
  5. 【請求項5】 前記凹状部(4)又は凸状部(8)の中
    心が前記アメーバ形突起(3)又は真円突起(2)自体
    の中心より偏位してなる請求項4記載の地表埋設用の蓋
    受枠又は蓋。
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