JP2000143859A - 改質ポリプロピレン系樹脂及びポリスチレン系樹脂の混合樹脂押出発泡ボード - Google Patents

改質ポリプロピレン系樹脂及びポリスチレン系樹脂の混合樹脂押出発泡ボード

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JP2000143859A
JP2000143859A JP32081898A JP32081898A JP2000143859A JP 2000143859 A JP2000143859 A JP 2000143859A JP 32081898 A JP32081898 A JP 32081898A JP 32081898 A JP32081898 A JP 32081898A JP 2000143859 A JP2000143859 A JP 2000143859A
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foam
weight
polypropylene resin
styrene
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JP32081898A
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Osamu Miyama
治 三山
Haruo Tomita
春生 冨田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、厚みの厚い、独立気泡率が高
い、平均気泡径が小さい低密度で外観美麗なポリプロピ
レン系樹脂押出発泡ボードを提供することにある。 【解決手段】本発明は、ポリプロピレン系樹脂がイソプ
レン、スチレン、1,3−ブタジエンから選ばれる単量
体及びラジカル重合開始剤との反応により改質された改
質ポリプロピレン系樹脂とポリスチレン系樹脂と水素化
されたスチレン−ブタジエンブロック共重合体からなる
混合樹脂の押出発泡ボード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は改質ポリプロピレン
系樹脂押出発泡ボードに関する。更に詳しくは、たとえ
ば建築物の壁、床間仕切などの構造材、断熱材などに好
適に使用し得る改質ポリプロピレン系樹脂押出発泡ボー
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂からなる発泡体は、一般に
軽量で断熱性や外部からの応力の緩衝性が良好であるこ
とから、断熱材、緩衝材、芯材、食品容器等に幅広く利
用されている。
【0003】ポリオレフィン系樹脂を基材樹脂とする発
泡体は、低密度ポリエチレンを中心に利用されている
が、ポリエチレン系樹脂は、耐熱性が不十分であるとい
う欠点を有している。一方、ポリプロピレン系樹脂は、
弾性が高く、耐溶剤性、耐熱性、ヒンジ特性等に優れて
いることから、発泡体を製造した場合、極めて広い利用
範囲が期待できるものの、溶融時の粘度、張力が低く、
そのため発泡時に気泡壁の強度が充分に保持されず、ポ
リエチレン系樹脂の如く肉厚の発泡体を製造することは
きわめて困難である。
【0004】このような困難性を克服する試みとして、
近年、特表平5−506875号公報の様な長鎖分岐構
造を有するポリプロピレンを使用してシート状の発泡体
を製造する方法が報告されている。しかしながら、前期
方法では厚さが10mmより薄い薄肉の発泡体しか製造す
ることができず、コルゲートやボイドの発生を伴って、
耐衝撃性や緩衝性の良好な発泡体は得られていない。
【0005】また、特表平8−504471号公報には
発泡性因子F(発泡体密度×平均気泡粒径×tanδ
0.75)<1.8のポリプロピレン発泡体が開示されてい
るが、多孔ダイによる収束発泡体という特殊な方法によ
る、品質的に欠陥のある発泡体でしか厚い発泡体が得ら
れないという欠点がある。また、特開平7−25231
8公報には2軸伸長粘度を規定した厚肉ポリプロピレン
系樹脂押出発泡体用樹脂が開示されている。しかしなが
ら、この樹脂は超高分子量成分を含むMzが8×106
以上、Mz/Mwが10以上という特殊な線状ポリプロ
ピレン系樹脂であり、開示されている製造法としては2
段階重合という特殊な方法である。
【0006】一方、ポリオレフィンとポリスチレンと水
素化されたスチレン−ブタジエンブロック共重合体との
混合物の発泡体は特開昭50−32263号公報に開示
されている。しかし、この公報ではポリオレフィンとし
ては、ポリエチレンのみの記載しかなくポリプロピレン
は記載されていない。
【0007】また、特開昭62−174237号公報に
は、1.2結合型ブタジエン量とスチレン量を規定した
特殊な水素化されたスチレン−ブタジエンブロック共重
合体を使用したポリオレフィンとポリスチレンとの混合
樹脂の発泡体が開示されている。又、この公報の中にポ
リオレフィンとしてポリプロピレンを使用した例も開示
されているが、この方法では厚みの極めて薄い数mm程
度の発泡体しか得られない。
【0008】このようにポリプロピレン系樹脂の発泡性
を改良し、厚みの厚い、独立気泡率が高い、平均気泡径
の小さい低密度な発泡体を、押出発泡によって製造する
方法が未だ見出されていないのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、厚み
の厚い、独立気泡率の高い、平均気泡径の小さい低密度
なポリプロピレン系樹脂押出発泡ボードを提供すること
にある。特に該ボードを断熱材用に用いる場合は、断熱
性を良好とするために独立気泡率の高い、平均気泡径の
小さい発泡体とする必要があり、本発明はそのような発
泡ボードを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】ポリプロピレン系樹脂か
ら厚みの厚い、独立気泡率の高い、平均気泡径の小さい
低密度なポリプロピレン系樹脂押出発泡ボードを得るに
はポリプロピレン系樹脂の溶融粘度の温度依存性を低下
させると共に、ダイ内発泡を抑制させることが重要とな
る。すなわち、発泡時のダイ圧をダイ内発泡を抑制する
のに充分な圧力に高めるための溶融粘度をポリプロピレ
ン系樹脂が有することが必要となる。
【0011】本発明者等は、ポリプロピレン系樹脂とイ
ソプレン、スチレン、1,3−ブタジエンから選ばれる
単量体及びラジカル重合開始剤とを反応させて得られる
改質ポリプロピレン系樹脂を用いることでポリプロピレ
ン系樹脂押出発泡ボードを製造可能とし、この改質ポリ
プロピレン樹脂とポリスチレン系樹脂と水素化されたス
チレン−ブタジエンブロック共重合体の混合樹脂を用い
ることにより更に優れた押出発泡ボードを製造可能とし
本発明に至った。
【0012】すなわち本発明は、(a)ポリプロピレン
系樹脂をイソプレン、スチレン、1,3−ブタジエンか
ら選ばれる単量体及びラジカル重合開始剤との反応によ
り改質された改質ポリプロピレン系樹脂を60〜95重
量部と(b)ポリスチレン系樹脂を40〜5重量部及び
(c)水素化されたスチレン−ブタジエンブロック共重
合体を((a)+(b))100重量部に対し0.5〜
15.0重量部混合した混合樹脂と発泡剤とを押出機に
て混合し、低圧帯に圧出することにより得られる密度5
0〜10Kg/m3、独立気泡率60%以上の押出発泡
体である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるポリプロピレ
ン系樹脂としては、プロピレンの単独重合体と共重合
体、共重合体の中ではブロック共重合体、ランダム共重
合体等があげられ、結晶性の重合体が好ましい。プロピ
レンの共重合体としては、プロピレンを75重量%以
上、とくに90重量%以上含有しているものが、ポリプ
ロピレン系樹脂の特徴である結晶性、剛性、耐薬品性な
どが保持されている点で好ましい。プロピレンと共重合
可能なα−オレフィンとしては、エチレン、ブテン−
1、イソブテン、ペンテン−1、3−メチル−ブテン−
1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、3,4
−ジメチル−ブテン−1、ヘプテン−1、3−メチル−
ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1などの炭素数
2または4〜12のα−オレフィン、シクロペンテン、
ノルボルネン、1,4,5,8−ジメタノ−1,2,
3,4,4a,8,8a−6−オクタヒドロナフタレン
などの環状オレフィン、5−メチレン−2−ノルボルネ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキ
サジエン、メチル−1,4−ヘキサジエン、7−メチル
−1,6−オクタジエンなどのジエン、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、無水マレイン
酸、スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエン、ジビ
ニルベンゼンなどのビニル単量体、などの1種または2
種以上が挙げられる。これらのうち、エチレン、ブテン
−1が安価という点で好ましい。
【0014】又、本発明に用いられる原料のポリプロピ
レン系樹脂としては直鎖状を用いるのが通常である。
【0015】なお、ポリプロピレン系樹脂の形状、大き
さには制限はなく、粒子状でもペレット状でもよい。
【0016】さらに必要に応じて、本発明の効果を損な
わない範囲で、酸化防止剤、金属不活性剤、燐系加工安
定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白剤、金属
石鹸、制酸吸着剤などの安定剤、架橋剤、連鎖移動剤、
核剤、滑剤、可塑剤、充填材、強化材、顔料、染料、難
燃剤、帯電防止剤などの添加剤を使用してもよい。
【0017】イソプレン、スチレン、1,3−ブタジエ
ンから選ばれる単量体の添加量としては、ポリプロピレ
ン系樹脂100重量部に対して、0.1〜100重量
部、とくに0.1〜50重量部が改質ポリプロピレン系
樹脂において、ポリプロピレン系樹脂の特徴である耐衝
撃性、耐薬品性などが保持されている点で好ましい。
【0018】またイソプレン、スチレン、1,3−ブタ
ジエンのなかでは、イソプレンを用いるのが最も望まし
い。
【0019】さらにイソプレン、スチレン、1,3−ブ
タジエンから選ばれる単量体と共重合可能な単量体、た
とえばメチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレ
ン、クロロメチルスチレン、ブロモスチレン、フルオロ
スチレン、ニトロスチレン、ビニルフェノール、ジビニ
ルベンゼン、イソプロペニルスチレンなどのビニル単量
体、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、アクリル酸金属塩、メタクリル酸
金属塩、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル
酸ステアリルなどのアクリル酸エステル、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリ
ルなどのメタクリル酸エステル、などを併用してもよ
い。併用量はイソプレン、スチレン、1,3−ブタジエ
ンから選ばれる単量体が50重量%以上の範囲であるこ
とが好ましい。
【0020】ラジカル重合開始剤としては、一般に過酸
化物、アゾ化合物などが挙げられる。ポリプロピレン系
樹脂とイソプレン単量体との間にグラフト反応がおきる
ことが好ましいが、グラフト反応が起こるためには、水
素引き抜き能を有するラジカル重合開始剤が必要であ
り、一般にケトンパーオキサイド、パーオキシケター
ル、ハイドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイ
ド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネー
ト、パーオキシエステルなどの有機過酸化物が挙げられ
る。これらのうち、とくに水素引き抜き能が高いものが
好ましく、たとえば1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−
ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブ
チル4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレー
ト、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンなど
のパーオキシケタール、ジクミルパーオキサイド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−
イソプロピル)ベンゼン、t−ブチルクミルパーオキサ
イド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3
などのジアルキルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキ
サイドなどのジアシルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシオクテート、t−ブチルパーオキシイソブチレー
ト、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチルパー
オキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブ
チルパーオキシイソプロピルカーボネート、2,5−ジ
メチル−2,5ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、
t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオキ
シベンゾエート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレ
ートなどのパーオキシエステル、などの1種または2種
以上が挙げられる。
【0021】ラジカル重合開始剤の添加量としては、ポ
リプロピレン系樹脂100重量部に対して、0.1〜1
0重量部、とくに0.5〜5重量部が、改質ポリプロピ
レン系樹脂の過度の溶融粘度の低下を抑え、かつ経済的
であるという点で好ましい。
【0022】ポリプロピレン系樹脂とイソプレン、スチ
レン、1,3−ブタジエンから選ばれる単量体とラジカ
ル重合開始剤とから改質ポリプロピレン系樹脂を製造す
るための装置としては、ロール、コニーダー、バンバリ
ーミキサー、ブラベンダー、単軸押出機、2軸押出機な
どの混練機、2軸表面更新機、2軸多円板装置などの横
型撹拌機、ダブルヘリカルリボン撹拌機などの縦型撹拌
機、などが挙げられる。これらのうち、とくに押出機が
生産性の点から好ましい。
【0023】ポリプロピレン系樹脂とイソプレン、スチ
レン、1,3−ブタジエンから選ばれる単量体とラジカ
ル重合開始剤とを混合、混練、撹拌する順序、方法には
とくに制限はない。ポリプロピレン系樹脂とイソプレ
ン、スチレン、1,3−ブタジエンから選ばれる単量体
とラジカル重合開始剤とを混合したのち溶融混練・撹拌
してもよいし、ポリプロピレン系樹脂を溶融混練・撹拌
したのち、イソプレン、スチレン、1,3−ブタジエン
から選ばれる単量体あるいはラジカル開始剤を同時にあ
るいは別々に、一括してあるいは分割して混合してもよ
い。
【0024】混練、撹拌の温度は130〜400℃が、
ポリプロピレン系樹脂が溶融し、かつ熱分解しないとい
う点で好ましい。またその時間は一般に1〜60分であ
る。
【0025】改質された改質ポリプロピレン系樹脂は溶
融時の伸長粘度における歪硬化性が発現されていること
が好ましい。
【0026】また、ポリスチレン系樹脂とは、望ましく
はスチレンの単独重合体であり、α−メチルスチレン、
アクリロニトリル、ブタジエン、メチルメタアクリレー
ト等のスチレンと共重合できる単量体とのスチレンを5
0重量%以上含有する共重合体、又はこれらの混合物で
も良い。使用するポリスチレン系樹脂のメルトインデッ
クスは0.5〜20g/10分(200℃×5Kg)の
範囲の物が好ましい。
【0027】また、水素化されたスチレン−ブタジエン
ブロック共重合体の分子量は1万〜15万が好ましい。
スチレン成分の割合は10〜40重量%が好ましい。ま
た、ブロック共重合体の二重結合はその全二重結合部分
に対し95%以上水素化されている物が好ましい。
【0028】次に、上記樹脂(改質ポリプロピレン系樹
脂、スチレン系樹脂、水素化されたスチレンーブタジェ
ンブロック共重合体)を混合し発泡させる方法として
は、例えば上記した混合させる対象樹脂に揮発性発泡剤
を高温、高圧下に混合し、適性発泡温度まで冷却し、大
気圧下に押出発泡させる方法によって製造される。ここ
で使用する樹脂は、それぞれの成分樹脂のペレット又は
粉末をブレンダーで均一にブレンドしたもの、これを一
度混練押出機に通し溶融ブレンドしたもの、又は、ポリ
スチレン系樹脂と水素化されたスチレン−ブタジエンブ
ロック共重合体の二者だけを溶融ブレンドし、その後改
質ポリプロピレン系樹脂をドライブレンドしたものいず
れの方法でも良い。
【0029】好ましい揮発性発泡剤としては、例えばプ
ロパン、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタンなどの脂肪族炭化水素類、シクロブタン、シクロ
ペンタン、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素類、ク
ロロジフルオロメタン、ジクロロメタン、ジクロロフル
オロメタン、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフ
ルオロメタン、クロロエタン、ジクロロトリフルオロエ
タン、ジクロロテトラフルオロエタン、トリクロロトリ
フルオロエタン、テトラクロロジフルオロエタン、パー
フルオロシクロブタンなどのハロゲン化炭化水素類、二
酸化炭素、窒素、空気などの無機ガス、などの1種また
は2種以上が挙げられる。
【0030】発泡剤の含有量は発泡剤の種類および目標
発泡倍率によって選択されるが、一般に樹脂100重量
部に対して1〜100重量部が好ましい。
【0031】また、気泡径のコントロールのため、必要
に応じて、重曹−クエン酸、タルク等の発泡核剤を併用
しても良い。
【0032】
【実施例】つぎに実施例および比較例に基づいて本発明
に関する発泡体について説明するが、本発明はかかる実
施例のみに限定されるものではない。また、改質ポリプ
ロピレン系樹脂の樹脂特性の測定法と発泡体の評価方法
は以下の通り行った。
【0033】<樹脂特性測定方法> 溶融粘度 キャピログラフ(東洋精機(株)製)により、1mm径×
10mm長のダイを用いて180℃、122sec-1での
値を溶融粘度とした。 Mz及びMz/Mw 高温ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)により測定し
た。測定にはWATERSEC製150C GPCクロ
マトグラフィを用い、担体溶媒としてO−ジクロロベン
ゼン、カラムとして昭和電工製shodexHT−80
6Mを2本、UT−807を1本、計3本を連結して測
定した。測定は溶液温度140℃、溶液濃度1mg/m
l、溶媒流速1ml/分の条件下で行った。
【0034】<発泡体の評価方法>得られた板状発泡体
の密度、独立気泡率および平均気泡径をつぎの方法によ
り測定し、外観を目視によりつぎの評価基準により評価
した。
【0035】発泡体の密度:重量と水没法により求めた
体積とから算出する。
【0036】独立気泡率:マルチピクノメータ(製品
名、湯浅アイオニクス(株)製)を用い、ASTM D
−2856に準じて測定する。
【0037】平均気泡径:発泡体中央部の厚み方向、幅
方向、押出方向の直線上の気泡弦長を測定し、1.62
6を掛け3方向の平均を示す。
【0038】気泡径=1.626×直線上の気泡弦長 外観の評価基準: ○:未発泡部位やケバ、シワが見られない。
【0039】×:未発泡部位やケバ、シワが見られる。
【0040】
【実施例1】エチレンランダムポリプロピレン(三井石
油化学(株)ポリプロピレン、ハイポールB230、2
30℃でのMI=0.5、エチレン含量:3重量%)1
00重量部に対して、ラジカル発生剤として1,1−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン(日本油脂(株)製、パーブチル3M、1
分間半減期温度147℃)0.5重量部を配合し、リボ
ンブレンダーを用いて10分間混合攪拌した。この混合
物を、(株)日本製鋼所製、2軸押出機(TEX44)
のホッパーから50Kg/hの供給速度で供給し、途中
に設けた導入部より、イソプレンモノマー(和光純薬
(株)製、特級)2.5重量部を定量ポンプを用いて
1.25Kg/hの速度(エチレンランダムポリプロピ
レン100重量部に対して2.5重量部となる割合)で
供給した。得られた直径約4mmのロッド状の改質ポリ
プロピレン系樹脂を水冷し、3mmの厚さに細断するこ
とにより改質ポリプロピレン系樹脂のペレットを得た。
この改質ポリプロピレン系樹脂は溶融時の伸長粘度にお
ける歪硬化性があった。この樹脂の特性を改質していな
いエチレンランダムポリプロピレンとともに表1に示
す。
【0041】
【表1】 前記2軸押出機は、同方向2軸タイプであり、シリンダ
ーの孔径が44mmφであり、最大スクリュー有効長
(L/D)が28であった。この2軸押出機のシリンダ
ー部の設定温度は、フィード部160℃とし、イソプレ
ンの供給部分までは180℃とし、それ以降は200℃
に設定した。、スクリューの回転速度は150rpmに
設定した。イソプレンの供給部以降の平均滞留時間は約
1分とした。
【0042】得られた改質ポリプロピレン系樹脂を65
重量部、ポリスチレン(旭化成(株)社製、スタイロン
605、MFR1.5)を35重量部、ブタジェンの2
重結合を水素添加により飽和させたスチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体(シェルジャパン(株)社製、クレ
イトンG1652、スチレン:29重量%)を5重量部
及びマイカパウダー0.1重量部をリボンブレンダーで
ドライブレンドした後、上記混合物を50Kg/hで6
5mm−90mmタンデム型押出機に供給し、第一段押
出機(65mm)中にて200℃で可塑化した後、発泡
剤としてイソブタンを混合樹脂100重量部に対して1
5重量部圧入し、第二段押出機(90mm)中にて樹脂
温度が136℃になるように冷却し、スリット幅40m
m、スリット厚3.0mm、ランド30mmの矩形ダイ
より押出し、矩形ダイに直結した成形用金型を通すこと
により発泡ボードを得た。発泡体の物性を表2に示す。
【0043】
【実施例2】実施例1と同様にして改質ポリプロピレン
系樹脂ペレットを得た。
【0044】得られた改質ポリプロピレン系樹脂80重
量部、実施例1と同じポリスチレンを20重量部と比率
を変えた他は実施例1と同様な方法で発泡ボードを得
た。得られた発泡体の物性を表2に示す。
【0045】
【比較例1】実施例1と同様にして改質ポリプロピレン
系樹脂ペレットを得た。
【0046】ポリスチレン及び水素化されたスチレン−
ブタジエンブロック共重合体を使用しない他は実施例1
と同様な方法で発泡ボードを得た。得られた発泡ボード
の物性値を表2に示す。平均気泡径が実施例に比べて大
きい発泡体となった。
【0047】
【比較例2】改質ポリプロピレン系樹脂の代わりに実施
例1のエチレンランダムポリプロピレンを改質せずに用
いた他は実施例1と同様な方法で発泡ボードを得た。得
られた発泡ボードの物性を表2に示す。独立気泡率の低
い発泡体として不適切な物しか得られていない。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、密度50〜10Kg/
3、独立気泡率60%以上、厚み20mm以上、平均
気泡径1.5mm以下の外観美麗な押出発泡体を容易に
提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 53:02) Fターム(参考) 4F074 AA13B AA28D AA32 AA98 BA32 BA33 BA35 BA36 BA37 BA38 BA39 BA40 BA45 BA47 BA53 CA22 DA02 DA12 DA32 4J002 BB201 BC032 BC042 BC062 BC072 BN031 BP013 DE016 EA016 EA026 EB026 EB066 FD010 FD020 FD030 FD040 FD050 FD070 FD090 FD100 FD130 FD140 FD170 FD326

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ポリプロピレン系樹脂をイソプレ
    ン、スチレン、1,3−ブタジエンから選ばれる単量体
    及びラジカル重合開始剤との反応により改質された改質
    ポリプロピレン系樹脂を60〜95重量部と(b)ポリ
    スチレン系樹脂を40〜5重量部及び(c)水素化され
    たスチレン−ブタジエンブロック共重合体を((a)+
    (b))100重量部に対し0.5〜15.0重量部混
    合した混合樹脂と発泡剤とを押出機にて混合し、低圧帯
    に圧出することにより得られる密度50〜10Kg/m
    3、独立気泡率60%以上の押出発泡体。
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