JP2000143467A - 歯磨き剤 - Google Patents

歯磨き剤

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JP2000143467A
JP2000143467A JP10325384A JP32538498A JP2000143467A JP 2000143467 A JP2000143467 A JP 2000143467A JP 10325384 A JP10325384 A JP 10325384A JP 32538498 A JP32538498 A JP 32538498A JP 2000143467 A JP2000143467 A JP 2000143467A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然素材である炭化物粉末を使用することに
より、経年使用においても人体への危険性がなく、か
つ、食べ滓除去等の歯磨き効果に優れ、しかも磨き心地
のよい新規な歯磨き剤を提供することを目的とする。 【解決手段】 粒径10〜500μmの炭化物粉末のみ
からなる歯磨き剤、350〜1100℃の炭化温度で炭
化した粒径10〜500μmの炭化物粉末のみからなる
歯磨き剤、及び550〜1000℃の炭化温度で炭化し
た粒径10〜500μmの炭化物粉末のみからなる歯磨
き剤を基本として提供する。そして、炭化物粉末に塩化
ナトリウムを配合した構成、炭化物粉末上に塩化ナトリ
ウムを再結晶させることにより、炭化物粉末の表面及び
細孔内に塩化ナトリウムを析出させた構成、炭化物粉末
は、木炭,活性炭,竹炭,骨炭から選択された一種又は
複数のものからなる構成、炭化物粉末は、竹炭,骨炭か
ら選択された一種又は複数のものからなる構成を提供す
る。併せて、これらの炭化物粉末を含んでなる歯磨き剤
を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯磨き剤に関し、特
には天然素材である炭化物粉末を使用することにより、
経年使用においても人体への危険性がなく、かつ、食べ
滓除去等の歯磨き効果に優れ、しかも磨き心地のよい新
規な歯磨き剤を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】食前,食後,起床時,就寝時等において
歯を磨く際にはごく当たり前のように歯磨き剤が使用さ
れており、歯磨き剤も多種多様なものが豊富に提供され
ている。そして、これらの歯磨き剤には歯磨き効果や使
用感を向上させるため、殺菌剤,消炎剤,発泡剤,湿潤
剤,保存剤,合成着色料等の薬用成分や化学合成成分が
使用されている。
【0003】しかしながら、これらの成分の中には毒性
やアレルギー性を持つ物質が含まれており、長期間にわ
たる使用や抵抗力の弱い幼児や高齢者にとっては危険性
を有するものが多い。
【0004】現在一般に市販されている歯磨き剤に含有
されている成分であって、危険性を有するものを例示し
てみると次の表1に示す通りである。
【0005】
【表1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】表1に示すように非常
に多くの毒性やアレルギー性が報告されているが、更に
歯磨きの際にはこれらの成分が高濃度で口中に存在する
ことになる。例えば、水道水質基準はラウリル硫酸ナト
リウムのような陰イオン界面活性剤の場合、0.2pp
m以下とされているが、界面活性剤入り歯磨き剤を口に
含んだら、磨いている最中は20000ppmの高濃度
に達する。調査報告によれば、界面活性剤が0.45p
pmの水質では稚アユの約50%が死んでしまうとされ
ている。最近は、虫歯予防や歯周病(歯槽膿漏)治療に
効果があるということで、長時間のブラッシングが普及
してきたが、このような毒性やアレルギー性を含む歯磨
き剤が高濃度で長時間口内を覆ってしまえばいくら健康
体の成人といえども身体に何らかの悪影響があることは
明白である。このような危険性を有する成分を含有した
歯磨き剤をほとんどの人が継続して日常的に使用してい
るのである。
【0007】一方において、従来の歯みがき剤の中にナ
スの黒焼又は活性炭素の一方又は双方を吸着剤として含
有させた歯みがき剤(特公平8−25862号)、及び
木炭粉末を主原料として公知の歯みがき材料を加えて混
合してなる歯みがき剤(特開平10−95721号)が
提供されている。
【0008】しかしながら、上記した特公平8−258
62号では活性炭素は吸着剤として5重量%までの範囲
で含有させたものに過ぎない。また、特開平10−95
721号では木炭粉末は粒度50μm〜2mmのものを
10〜40重量%を限界として含有させたものに過ぎな
い。更に双方共に使用する活性炭素や木炭粉末として歯
磨き剤の効果があり使用感に優れた特定条件の木炭等を
用いたものではない。
【0009】一方、木炭、活性炭、竹炭、骨炭などの炭
化物は、吸着力に優れており、又歯のエナメル質に対し
て適度な硬度をもつため研磨効果もあり、歯磨き剤とし
て非常に適した材料と言える。口内の細菌や食べ滓など
の異物を吸着あるいは研磨除去したり、木炭に含まれる
天然ミネラルで口内をアルカリ性にし、細菌の出す老廃
物で口内が酸性化するのを防ぐなど様々な効果をもつ。
炭化物は天然素材のため、先に述べたような化学物質に
よる弊害がなく、人にやさしく、かつ、水質汚染もない
ため地球にもやさしい歯磨き剤とすることができる。
【0010】そこで、本発明は吸着力に優れ、歯のエナ
メル質に対して適度の研磨効果を有する天然素材として
炭化物粉末に着目し、前記した表1に示すような有害成
分を含有することなく、或いはその含有量を減らして、
天然素材であって人体に優しい素材を原料とし、かつ、
歯や口内の清掃,歯垢や歯石の除去等の虫歯予防や歯周
病予防等の歯磨き効果を有する歯磨き剤を提供するもの
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、粒径10〜500μmの炭化物粉末のみ
からなる歯磨き剤、350〜1100℃の炭化温度で炭
化した粒径10〜500μmの炭化物粉末のみからなる
歯磨き剤、及び550〜1000℃の炭化温度で炭化し
た粒径10〜500μmの炭化物粉末のみからなる歯磨
き剤を基本として提供する。そして、炭化物粉末に塩化
ナトリウムを配合した構成、炭化物粉末上に塩化ナトリ
ウムを再結晶させることにより、炭化物粉末の表面及び
細孔内に塩化ナトリウムを析出させた構成、炭化物粉末
は、木炭,活性炭,竹炭,骨炭から選択された一種又は
複数のものからなる構成、炭化物粉末は、竹炭,骨炭か
ら選択された一種又は複数のものからなる構成を提供す
る。併せて、これらの炭化物粉末を含んでなる歯磨き剤
を提供するものである。
【0012】上記した本発明によれば、木炭,活性炭,
竹炭,骨炭などの炭化物粉末は、吸着力に優れており、
又歯のエナメル質に対して適度な硬度をもつため研磨効
果も有し、口内の細菌や食べ滓などの異物を吸着あるい
は研磨除去したり、炭化物に含まれる天然ミネラルで口
内をアルカリ性にし、細菌の出す老廃物で口内が酸性化
するのを防ぐなど歯磨き剤として様々な効果を奏する。
しかも炭化物粉末は天然素材のため、先に述べたような
化学物質による弊害がなく、人にやさしく、かつ、水質
汚染もないため地球にもやさしい歯磨き剤を得ることが
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる歯磨き剤の
各実施の形態を説明する。本発明にかかる歯磨き剤は粒
径10〜500μmの炭化物粉末のみからなること、及
び粒径10〜500μmの炭化物粉末を含んでなること
に特徴を有する。本発明で使用する炭化物粉末は木炭,
活性炭,竹炭,骨炭から選択された一種又は複数のもの
を使用する。これらの炭化物は、吸着力に優れており、
又歯のエナメル質に対して適度な硬度をもつため研磨効
果もあり、歯磨き剤として非常に適した材料と言える。
更に、口内の細菌や食べ滓などの異物を吸着あるいは研
磨除去したり、炭化物に含まれる天然ミネラルで口内を
アルカリ性にし、細菌の出す老廃物で口内が酸性化する
のを防ぐなど様々な効果をも有する。何よりこれらの炭
化物は天然素材のため、先に述べたような化学物質によ
る弊害がなく、人にやさしく、かつ、水質汚染もないた
め地球にもやさしい歯磨き剤を得ることができるのであ
る。
【0014】木炭としては、スギ、ヒノキなどの針葉樹
やナラ、カシなどの広葉樹を使用することができ樹種に
特に限定はないが、針葉樹から得た木炭の方が広葉樹に
比べて細孔が豊富で表面積が大きいため吸着性に優れて
おり、より好ましい。これらの原料木を350〜110
0℃の温度で、より好ましくは550〜1000℃の温
度で炭化し、10〜500μmの粒度(〜32mes
h)に調整する。
【0015】木炭の吸着特性は樹種の違いによる影響以
外に炭化温度の影響が極めて大きい。それは、炭化温度
によって、炭化物の表面積や細孔分布等の物理的特性お
よび炭化物表面の官能基の種類が大きく異なるためであ
る。表面積は炭化温度の上昇とともに増大するが、10
00℃程度から焼きしまりのために表面積が逆に減少し
てしまう。そこで、吸着面積を広く取るため、炭化温度
の上限は1000℃程度が好ましい。
【0016】また、炭化物はその表面に酸性や塩基性の
酸化物(官能基)を持ち、この酸化物の種類によって吸
着量や吸着する物質の種類に影響を受ける。図1はヒノ
キ及びスギを原料とする炭化物の炭化温度の相違による
水酸化ナトリウム(NaOH)の吸着量を示すグラフで
あり、アルカリ性物質のNaOHの吸着量が多いほど、
炭化物表面の酸性官能基が多く含まれていることとな
る。図1に示すように、NaOH吸着量は、炭化温度の
上昇と共に減少し、特に550℃以上ではNaOHの吸
着はほとんど見られない。このことは炭化物表面の酸性
表面酸化物と塩基性表面酸化物の含有量の逆転現象が5
50℃付近で起きていることを示しており、高温側では
塩基性表面酸化物の含有量が多いことが判る。
【0017】即ち、低温度域で炭化した木炭はその表面
にカルボキシル基などの酸性基が多く存在して表面は酸
性を示すが、一方、高温度域で炭化した木炭は酸性基が
減少し、塩基性を示すようになるのである。この酸性を
示すか塩基性を示すかの境界温度が550℃程度であ
り、この550℃以上で炭化した木炭表面は塩基性を示
すため、特に酸性物質の吸着に優れているのである。よ
って、木炭の炭化温度の下限は550℃程度が好まし
い。
【0018】また、木炭が豊富に含むミネラルの溶出量
も炭化温度の上昇とともに増加する。図2(A)〜
(D)は炭化温度とアルカリ溶出量の関係を示すグラフ
であり、天然ミネラルであるマグネシウム溶出量
(A)、カルシウム溶出量(B)、ナトリウム溶出量
(C)、カリウム溶出量(D)を示している。図2に示
すように炭化温度の上昇に伴い炭化物に含まれる天然ミ
ネラルの溶出量は増加する。特にカリウムの溶出量が多
く(Dのグラフのみ溶出量の桁数が大きい)、550℃
以上で著しい溶出が見られる。
【0019】更に、炭化温度550℃程度からpH7以
上のアルカリ性を示すようになる。図3は炭化温度とp
Hの関係を示すグラフであり、図2に示したミネラルの
溶出量の増加に伴い、炭化物を蒸留水に懸濁した際のp
Hも上昇しており、炭化温度550℃付近でpH7以上
のアルカリ性を示すようになっている。このようにミネ
ラル分が豊富に溶出し、かつ、アルカリ性を示す木炭の
特性を利用すれば、細菌の出す老廃物により口内が酸性
化するのを防ぐことができて歯磨き効果を高めることが
できる。よって、木炭の炭化温度の下限は550℃程度
が好ましい。
【0020】なお、350〜1100℃程度の範囲の炭
化温度であっても、上記した550〜1000℃の炭化
温度と比べると効果は劣るが、歯磨き剤として口内の細
菌や食べ滓などの異物を吸着あるいは研磨除去したり、
炭化物に含まれる天然ミネラルで口内をアルカリ性に
し、細菌の出す老廃物で口内が酸性化するのを防ぐなど
様々な効果を奏するため、この350〜1100℃程度
の炭化温度で炭化した木炭も使用することができる。
【0021】このようにして炭化した木炭を10〜50
0μmの粒度(〜32mesh)に調整して、木炭粉末
を得る。粒径10μm以下になると歯磨き剤として利用
するのに研磨効果が小さくなり、歯と歯ぐきの間に入り
やすくなってしまう。一方、500μm以上になると大
きすぎて歯のエナメル質を傷つけてしまうおそれがあ
り、また異物感が増し磨き心地が悪くなる。そこで、磨
き心地が良く、研磨効果も適度に保てる粒径としては1
0〜500μm程度とした。なお、より好ましくは10
〜100μm程度が適当である。
【0022】次に活性炭としては、ヤシガラなどの木質
原料を350〜1100℃、より好ましくは550〜1
000℃で賦活化し得られた活性炭を10〜500μm
(〜32mesh)の粒度に、特に好ましくは10〜1
00μmの粒度に調整する。活性炭の製造方法(賦活方
法)としては、薬品賦活法よりも水蒸気賦活法のほうが
好ましい。賦活方法には、大別して塩化亜鉛などによる
薬品賦活と水蒸気賦活の2つがあるが、賦活方法によっ
て、活性炭表面の酸化物、いわゆる官能基が大きく異な
ることとなり、薬品賦活によれば活性炭表面は酸性表面
酸化物の含有量が多くなり、水蒸気賦活によれば酸性表
面酸化物の含有量が少なくなるのである。したがって、
酸性物質の吸着には水蒸気賦活炭のほうが優れており、
細菌の出す老廃物により口内が酸性化するのを防ぐため
にも水蒸気賦活炭が好ましい。また、歯磨き剤を目的と
するため、製造過程ではなるべく薬品を使わないという
観点からも水蒸気賦活炭のほうが好ましい。なお、炭化
温度の条件及び歯磨き剤としての粒度の決定理由は木炭
の場合と同様である。
【0023】また、竹炭としては、竹を350〜110
0℃、より好ましくは550〜1000℃で炭化し、1
0〜500μm(〜32mesh)、より好ましくは1
0〜100μmの粒度を調整する。なお、炭化温度の条
件及び歯磨き剤としての粒度の決定理由は木炭の場合と
同様である。
【0024】更に、骨炭として、牛骨を脱脂乾燥し、粗
砕した後、350〜1100℃、より好ましくは550
〜1000℃で焼成し炭化する。得られた骨炭を10〜
500μm(〜32mesh)の粒度、好ましくは10
〜100μm程度の粒度に調整する。骨炭の製造方法と
しては特に限定はなく、どのようなものであってもよ
く、原材料も牛骨に限ることなく、他の骨であってもよ
い。なお、歯磨き剤としての粒度の決定理由は木炭の場
合と同様である。
【0025】本発明にかかる歯磨き剤の実施の第1形態
としては、これらの木炭,活性炭,竹炭,骨炭から選択
された一種又は複数のもののみからなる炭化物粉末をそ
のまま歯磨き剤(粉歯磨き材)として使用する。使用方
法は従来の歯磨き剤と同様に適量を歯ブラシに付着させ
て、歯及び口内をブラッシングするものである。なお、
炭化物粉末のみからなるとは、実質的に炭化物粉末のみ
を原料とすることを意味するものであり、他の微量な原
料を含むことを排除するものではない。
【0026】本発明にかかる実施の第2形態としては、
前記した炭化物粉末に塩化ナトリウムを配合すること、
特には炭化物粉末上に塩化ナトリウムを再結晶させるこ
とにより、炭化物粉末の表面及び細孔内に塩化ナトリウ
ムを析出させて歯磨き剤とするものである。
【0027】炭化物粉末への塩化ナトリウムの配合方法
は、塩化ナトリウム結晶と炭化物粉末とを機械的に混合
するか、あるいは塩化ナトリウム水溶液中で炭化物粉末
上に再結晶させる。より均質に炭化物粉末と塩化ナトリ
ウム結晶を混合するには後者の方法が適している。即
ち、機械的混合では炭化物粉末よりも塩化ナトリウム結
晶のほうが比重が大きいため均質に混合することが困難
であり、混合した後も振動が加われば比重の大きい塩化
ナトリウムが下層に、比重の小さい炭化物粉末が上層に
容器中で分離してしまう。これに対し、再結晶法によれ
ば、塩化ナトリウムが炭化物粉末の表面のみならず細孔
の内部にまで析出し、均質な配合が実現できる。また、
こうすることによって炭化物粉末自体の比重が大きくな
るため、粉歯磨き剤として使用する際に粉塵が立ちにく
くなる効果もある。
【0028】次に本発明にかかる実施の第3形態として
は、上記した炭化物粉末或いは塩化ナトリウムを配合し
た炭化物粉末と他の公知の歯磨き剤の材料とを混合し、
他の歯磨き剤の材料に炭化物粉末を含んだ歯磨き剤とす
るものである。公知の歯磨き剤の材料としては特に限定
はなく、煉り歯磨き等に使用されている殺菌剤,消炎
剤,発泡剤,湿潤剤,粘結剤、保存剤,合成着色料等の
薬用成分や化学合成成分及び水分を使用することができ
る。上記した炭化物粉末或いは塩化ナトリウムを配合し
た炭化物粉末を混合することにより、既存の材料から成
る歯磨き剤を少しでも天然の材料を使用した安全で歯磨
き効果の高いものとして提供をすることができる。その
ため、混合する炭化物粉末或いは塩化ナトリウムを配合
した炭化物粉末は、少なくとも10重量%以上、好まし
くは50重量%以上混合するものとし、混合量の上限は
限定はない。なお、歯磨き剤は粉歯磨きであっても煉り
歯磨きであってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上記載した本発明によれば、木炭,活
性炭,竹炭,骨炭から選択された一種又は複数のものか
らなる炭化物粉末、或いは塩化ナトリウムを配合した炭
化物粉末のみを歯磨き剤とし、更には他の公知の歯磨き
剤に混合することにより、下記のような効果を奏する。
先づ、炭化物粉末は、優れた吸着力により口内の微生物
や食べ滓を吸着除去することができ、特に550℃以上
で炭化した炭化物粉末は酸性物質の吸着に優れているこ
とから、微生物が出す老廃物により口内が酸性化するの
を防止することができる。また、歯のエナメル質に対し
て適度な硬度をもつため、歯に付着した異物や歯垢を研
磨除去することが出来、炭化物粉末に含まれる豊富な天
然ミネラルにより口内をアルカリ性にすることができ
て、虫歯予防の効果が期待できる。
【0030】また、従来のリン酸カルシウムや炭酸カル
シウムなどの研磨剤と異なり、過剰な研磨効果でエナメ
ル質を傷つけることなく、長時間のブラッシングにも使
用できる。更に、炭化物粉末は無味無臭のため、香味成
分を苦手とする人に向いており、磨き心地が良く、磨い
た後の感じがスッキリとしている。更に、炭化物粉末は
天然素材のため、発ガン性やアレルギー性など身体に害
を与える心配が全くない。
【0031】更に、竹炭からなる炭化物粉末は繊維質を
多く含むため、歯に付着した異物相の研磨除去、特に歯
間の異物相に対して除去効果が大きい。また、骨炭から
なる炭化物粉末は歯の主成分と同じアパタイトを含むた
め、歯の欠損部分の修復作用もある。
【0032】次に、炭化物粉末に塩化ナトリウムと配合
した場合は、歯ぐきの引き締め効果や殺菌効果も加わ
り、上記の炭化物粉末の効果と相まって虫歯予防や歯周
病の治療に効果が高い。更に、従来の歯磨き材料や練り
歯磨き剤と配合した場合は、上記炭化物粉末の効果に加
え、化学薬品の使用量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】炭化温度の相違によるNaOHの吸着量を示す
グラフ。
【図2】炭化温度とアルカリ溶出量であるマグネシウム
溶出量(A)、カルシウム溶出量(B)、ナトリウム溶
出量(C)、カリウム溶出量(D)の関係を示すグラ
フ。
【図3】炭化温度とpHの関係を示すグラフ。 整理番号 P2871
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月14日(1999.10.
14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 炭化物粉末に塩化ナトリウムを配合して
なることを特徴とする歯磨き剤。
【請求項】 炭化物粉末上に塩化ナトリウムを再結晶
させることにより、炭化物粉末の表面及び細孔内に塩化
ナトリウムを析出させたことを特徴とする歯磨き剤。
【請求項】 炭化物粉末は、木炭,活性炭,竹炭,骨
炭から選択された一種又は複数のものからなる請求項
1,2又は3記載の歯磨き剤。
【請求項】 粒径10〜500μmの炭化物粉末を含
んでなることを特徴とする歯磨き剤。
【請求項】 炭化物粉末を10〜50重量%含んでな
る請求項記載の歯磨き剤。
【請求項】 炭化物粉末を50重量%以上含んでなる
請求項記載の歯磨き剤。
【請求項】 炭化物粉末上に塩化ナトリウムを再結晶
させることにより、炭化物粉末の表面及び細孔内に塩化
ナトリウムを析出させた請求項5,6又は7記載の歯磨
き剤。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、粒径10〜500μmの炭化物粉末のみ
からなる歯磨き剤、炭化物粉末に塩化ナトリウムを配合
してなる歯磨き剤、炭化物粉末上に塩化ナトリウムを再
結晶させることにより、炭化物粉末の表面及び細孔内に
塩化ナトリウムを析出させた歯磨き剤を基本構成として
提供する。そして、炭化物粉末は、木炭,活性炭,竹
炭,骨炭から選択された一種又は複数のものからなる構
成、粒径10〜500μmの炭化物粉末を含んでなる歯
磨き剤、炭化物粉末を10〜50重量%含んでなる歯磨
き剤、炭化物粉末を50重量%以上含んでなる歯磨き剤
を提供するものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】上記した本発明によれば、粒径10〜50
0μmの炭化物粉末は吸着力に優れており、歯のエナメ
ル質に対して適度な硬度をもつため研磨効果も有し、口
内の細菌や食べ滓などの異物を吸着あるいは研磨除去し
たり、炭化物に含まれる天然ミネラルで口内をアルカリ
性にし、細菌の出す老廃物で口内が酸性化するのを防ぐ
など歯磨き剤として様々な効果を奏する。しかも炭化物
粉末は天然素材のため、先に述べたような化学物質によ
る弊害がなく、人にやさしく、かつ、水質汚染もないた
め地球にもやさしい歯磨き剤を得ることができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】本発明にかかる歯磨き剤の実施の第1形態
としては、これらの木炭,活性炭,竹炭,骨炭から選択
された一種又は複数のもののみからなる炭化物粉末をそ
のまま歯磨き剤(粉歯磨き材)として使用する。使用方
法は従来の歯磨き剤と同様に適量を歯ブラシに付着させ
て、歯及び口内をブラッシングするものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【発明の効果】以上記載した本発明によれば、粒径10
〜500μmの炭化物粉末のみからなる歯磨き剤、
炭,活性炭,竹炭,骨炭から選択された一種又は複数の
ものからなる炭化物粉末、或いは塩化ナトリウムを配合
した炭化物粉末のみを歯磨き剤とし、更には他の公知の
歯磨き剤に混合することにより、下記のような効果を奏
する。先づ、炭化物粉末は、優れた吸着力により口内の
微生物や食べ滓を吸着除去することができ、酸性物質の
吸着に優れていることから、微生物が出す老廃物により
口内が酸性化するのを防止することができる。また、歯
のエナメル質に対して適度な硬度をもつため、歯に付着
した異物や歯垢を研磨除去することが出来、炭化物粉末
に含まれる豊富な天然ミネラルにより口内をアルカリ性
にすることができて、虫歯予防の効果が期待できる。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径10〜500μmの炭化物粉末のみ
    からなることを特徴とする歯磨き剤。
  2. 【請求項2】 350〜1100℃の炭化温度で炭化し
    た粒径10〜500μmの炭化物粉末のみからなること
    を特徴とする歯磨き剤。
  3. 【請求項3】 550〜1000℃の炭化温度で炭化し
    た粒径10〜500μmの炭化物粉末のみからなること
    を特徴とする歯磨き剤。
  4. 【請求項4】 炭化物粉末に塩化ナトリウムを配合した
    請求項1,2又は3記載の歯磨き剤。
  5. 【請求項5】 炭化物粉末上に塩化ナトリウムを再結晶
    させることにより、炭化物粉末の表面及び細孔内に塩化
    ナトリウムを析出させた請求項1,2又は3記載の歯磨
    き剤。
  6. 【請求項6】 炭化物粉末は、木炭,活性炭,竹炭,骨
    炭から選択された一種又は複数のものからなる請求項
    1,2,3,4又は5記載の歯磨き剤。
  7. 【請求項7】 炭化物粉末は、竹炭,骨炭から選択され
    た一種又は複数のものからなる請求項1,2,3,4又
    は5記載の歯磨き剤。
  8. 【請求項8】 粒径10〜500μmの炭化物粉末を含
    んでなることを特徴とする歯磨き剤。
  9. 【請求項9】 350〜1100℃の炭化温度で炭化し
    た粒径10〜500μmの炭化物粉末を含んでなること
    を特徴とする歯磨き剤。
  10. 【請求項10】 550〜1000℃の炭化温度で炭化
    した粒径10〜500μmの炭化物粉末を含んでなるこ
    とを特徴とする歯磨き剤。
  11. 【請求項11】 炭化物粉末を10〜50重量%含んで
    なる請求項8,9又は10記載の歯磨き剤。
  12. 【請求項12】 炭化物粉末を50重量%以上含んでな
    る請求項8,9又は10記載の歯磨き剤。
  13. 【請求項13】 炭化物粉末に塩化ナトリウムを配合し
    た請求項8,9,10,11又は12記載の歯磨き剤。
  14. 【請求項14】 炭化物粉末上に塩化ナトリウムを再結
    晶させることにより、炭化物粉末の表面及び細孔内に塩
    化ナトリウムを析出させた請求項8,9,10,11又
    は12記載の歯磨き剤。
  15. 【請求項15】 炭化物粉末が木炭である請求項8,
    9,10,11,12,13又は14記載の歯磨き剤。
  16. 【請求項16】 炭化物粉末は、活性炭,竹炭,骨炭か
    ら選択された一種又は複数のものからなる請求項8,
    9,10,11,12,13又は14記載の歯磨き剤。
  17. 【請求項17】 炭化物粉末は、木炭に活性炭,竹炭,
    骨炭から選択された一種又は複数のものを混合してなる
    請求項8,9,10,11,12,13又は14記載の
    歯磨き剤。
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