JP2000143465A - 染毛剤組成物 - Google Patents
染毛剤組成物Info
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Abstract
る安定性にも優れ、しかも利便性に優れた染毛剤組成物
を提供する。 【解決手段】 酸化染料をヒドロキシプロピル基含有シ
クロデキストリン誘導体により包接した化合物を含有す
ることを特徴とする染毛剤組成物。
Description
の安定性に優れた染毛剤組成物に関する。
は、これら酸化染料自身が毛髪中で酸化重合反応するこ
とにより染毛効果を得ている。しかしながら、酸化染料
は毛髪外でも空気中の酸素の存在により重合反応を開始
する。このことは、製造時や保存時などに空気酸化の影
響を抑えるため各種酸化防止剤、還元剤の添加を必要と
してきた。これらの添加剤は酸化染料の酸化を防ぐと同
時に一部酸化染料自身を分解する可能性も指摘されてお
り好ましくはない。
め、酸化染料をシクロデキストリンで包接して配合した
粉末染毛剤組成物が提案されている(特開昭63−19
0815)。しかし、これは粉体状以外での使用を前提
としておらず、利便性にも欠け、またシクロデキストリ
ン酸化染料を包接した場合は、これを液体状染毛剤に使
用すると、包接化合物の溶解度が低く、安定性に欠ける
と云う欠点を有する。
配合した液状の染毛剤組成物において、酸化染料の酸化
を防止し、染毛効果を高め、しかも利便性に優れた染毛
剤組成物を提供することを目的とする。
解決するため鋭意検討した結果、特定のシクロデキスト
リン誘導体で酸化染料を包接することによってこの課題
を解決することを見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
キシプロピル基含有シクロデキストリン誘導体で包接し
た化合物を含有することを特徴とする染毛剤組成物が提
供される。
る。本発明の染毛剤組成物に含有する包接化合物は、酸
化染料をヒドロキシプロピル基含有シクロデキストリン
で包接した化合物である。該ヒドロキシプロピル基含有
シクロデキストリンは、シクロデキストリンにヒドロキ
シプロピル基を導入したものである。ここで原料シクロ
デキストリンは、6〜8個のグルコース分子がα−1,
4−グルコシド結合で環状に連結した構造を有する非還
元性マルトオリゴ糖であり、その連結するグルコース分
子数によりα−体、β−体、γ−体の3種が存在する
が、いずれのものをも使用できる。シクロデキストリン
のヒドロキシプロピル基導入は、上記原料シクロデキス
トリンに、プロピレンオキシドを付加することにより行
なうことができる。ヒドロキシプロピル基含有シクロデ
キストリンのヒドロキシプロピル基の数は、シクロデキ
ストリン1分子に対して、平均3〜8個が好ましく、平
均3.5〜7.6個がさらに好ましい。
シプロピル基含有シクロデキストリンの配合量は、該組
成物中、通常2.0〜75.0重量%であるが、酸化染
料の安定性の点から5.0〜60.0重量%が好まし
い。
シプロピル基含有シクロデキストリンで包接する酸化染
料は、その種類は特に規定するものではなく、公知のも
のから選択できる。例えば、医薬部外品原料規格に記載
されている5−アミノ−o−クレゾール、o−アミノフ
ェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノー
ル、2,6−ジアミノピリジン、5−(2−ヒドキシル
エチルアミノ)−2−メチルフェノール、N,N−Bi
s(β−ヒドロキシル)−p−フェニレンジアミン・硫
酸塩、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、p−フェ
ニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、N−フェニ
ル−p−フェニレンジアミン、レゾルシン、2−ヒドロ
キシ−5−ニトロ−2’,4’−ジアミノアゾベンゼン
・硫酸ナトリウム、トルエン−2,5−ジアミン、5−
アミノ−o−クレゾール・硫酸塩、p−アミノフェノー
ル・硫酸塩、o−クロロ−p−フェニレンジアミン・硫
酸塩、4,4’−ジアミノジフェニルアミン・硫酸塩、
p−メチルアミノフェノール・硫酸塩、P−フェニレン
ジアミン・硫酸塩、m−フェニレンジアミン・硫酸塩、
トルエン−2,5−ジアミン・硫酸塩、2,4−ジアミ
ノフェノキシエタノール・塩酸塩、トルエン−2,5−
ジアミン・塩酸塩、m−フェニレンジアミン・塩酸塩、
2,4−ジアミノフェノール・塩酸塩、3,3’−イミ
ノジフェノール、p−フェニレンジアミン・塩酸塩、N
−フェニル−p−フェニレンジアミン・塩酸塩、N−フ
ェニルー−p−フェニレンジアミン・酢酸塩、1,5−
ジヒドロキシナフタレン、トルエン−3,4−ジアミ
ン、p−メチルアミノフェノール、N,N’−Bis
(4−アミノフェニル)−2,5−ジアミノー1,4−
キノンジイミン、o−アミノフェノール・硫酸塩、2,
4−ジアミノフェノール・硫酸塩、m−アミノフェノー
ル・硫酸塩、m−フェニレンジアミン・硫酸塩を用いる
ことができる。
の多い2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ
−5−ニトロフェノール、1−アミノ−4−メチルアミ
ノアントラキノン、ニトロ−p−フェニレンジアミン・
塩酸塩、1,4−ジアミノアントラキノン、ニトロ−p
−フェニレンジアミン、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナ
トリウム、2−アミノ−5−ニトロフェノール・硫酸
塩、レゾルシノール、ニトロ−p−フェニレンジアミン
・硫酸塩、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン・硫酸
塩、p−ニトロ−m−フェニレンジアミン・硫酸塩など
の直接染料も広義には酸化染料に包含され用いることが
出来る。
いる好ましい酸化染料は、p−フェニレンジアミンまた
はその塩、トルエンー2,5−ジアミンまたはその塩、
p−アミノフェノール、o−アミノクレゾール、p−メ
チルp−アミノフェノール・硫酸塩、m−アミノフェノ
ール、p−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2,6−
ジアミノピリジン、レゾルシノール、o−アミノフェノ
ール、m−フェニレンジアミンである。これらの酸化染
料は1種または2種以上を組み合わせて使用できる。
の配合量は、組成物中、通常0.01〜5重量%であ
り、好ましくは0.5〜4重量%である。
ロデキストリン誘導体で包接して包接化合物を製造する
方法は、通常の方法、例えば少量の水と混練するまたは
水溶液中で加熱混合する等の手段により製造することが
できる。
物において、ヒドロキシプロピル基含有シクロデキスト
リン誘導体と酸化染料とのモル比は、通常1:1であ
る。ヒドロキシプロピル基含有シクロデキストリン誘導
体の使用比率が、これより低いと、酸化染料を十分包接
することができず、本発明の効果を十分に発揮すること
ができない。またこれより高いと包接/遊離バランスが
くずれるので好ましくない。
ロピル基含有シクロデキストリン誘導体包接化合物の配
合量は、染毛剤組成物中、通常5〜85重量%、好まし
くは30〜60重量%である。
0.0が好ましく、より好ましくは6.0〜8.0であ
る。pHが10.0以上では刺激が問題となり好ましく
ない。
を損なわない範囲で一般に化粧品に配合される各極界面
活性剤、カチオン性重合体、油性成分、ヒドロキシエチ
ルセルロースやキサンタンガム等の増粘剤、シリコーン
誘導体、各種溶剤、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、殺菌剤などを配合してもよい。
髪に適用し、空気中の酸素により酸化させて染毛を行な
ってもよいが、酸化剤と組み合わせて染毛を行なっても
よい。このような酸化剤としては、酸化染料を含有する
染毛剤組成物に通常用いられる各種酸化剤が用いられ、
例えば過酸化水素等が用いられる。
して定法により液状、ぺ−スト状、ゲル、クリーム、エ
アゾールなどの剤型として製造でき、その使用方法は、
毛髪に塗布して用いる。
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
キシプロピル基含有シクロデキストリン誘導体もしくは
シクロデキストリンにより包接した化合物を水に溶解
し、その溶解性を目視により判定した。 ○:水によく溶解する。 ×:水に溶解しない。
切り(水を切った後の毛束の重量は17g)、これに染
毛剤組成物各3gをすばやく均−に塗布する。30℃に
て一定時間放置し、すすいだ。乾燥した後シャンプー・
風乾した。この染色毛束を色差計(日本電色社製SE2
000)でL、a、b値を測定し、未染色毛との色差
(△E)を求め、染毛性を評価した。なお、△Eはその
数値が大きければ大きいほど染毛性がよいことを表す。
ンプー処理したものを白いタオルでタオルドライした際
にそのタオルに付着した色を目視で判定した。 ◎:全く色が付いていない。 ○:よく見ると色が付いている。 △:色が付いているのがよくわかる。 ×:タオルが使えないほど色が付いている。
℃、−5℃の各温度条件にて1ヶ月放置し組成物中の層
分離あるいは凝集の有無を目視にて判定した。以下の基
準よって判定した。 ◎:全くない。 ○:よく見るとわかる。 △:よくわかる。 ×:使用に耐えられないほどある。
すすぎを行った時の髪のきしみのなさ、ごわつきのなさ
を下記基準に基づいて3段階で評価した。 +1点:すすぎ時にきしみ、ごわつきがなく、すすぎやすい。 0点:すすぎ時にきしみ、ごわつきがあり、ややすすぎにくい。 −1点:すすぎ時にきしみ、ごわつきがあり、すすぎにくい。
ロデキストリンもしくはβ−シクロデキストリンを、少
量の水に溶解し、N2ガス雰囲気下において、混練し、
包接化合物を得た。表1に示す残りの成分と上記各包接
化合物を均一に混合し各々の染毛剤組成物を調整した。
各染毛剤組成物について、上記各評価を行ない、その結
果を表1に示す。
性、耐移染性、安定性(分離、凝集)及びすすぎ時の使
用感等にすぐれた性能を有することがわかる。また、ヒ
ドロキシプロピル基−β−シクロデキストリンの配合量
は75重量%までが好ましく、60重量%までが特に好
ましいことがわがる。更に、包接化合物としてシクロデ
キストリンを用いた場合は不溶性となり実使用に耐えな
いものとなるが、本発明の如く、ヒドロキシプロピル基
含有シクロデキストリンを用いた場合、安定にしかも良
好な染毛効果を得ることができる。
組成物を調整した。各染毛剤組成物は、頭髪に塗布して
からすすぎ流す迄使用した際、一目でわかるすすぎ性能
や毛髪に優れた触感を与えるなどの良好な結果を示し
た。
ドロキシプロピル基含有シクロデキストリン誘導体によ
り包接した包接化合物を含有させたものであるから、製
造時及び保存時等においても、酸化染料の酸化が防止さ
れ、染毛性能に優れ、また組成物の分離・凝集等が抑制
されて安定性に優れ、しかもすすぎ時の使用感にも優れ
ている。そして、包接化合物として、通常用いられてい
るシクロデキストリンを用いた場合は水に対して溶解度
が低くなり、その保存安定性に劣るが、本発明のヒドロ
キシプロピル基を導入したシクロデキストリンシクロデ
キストリン誘導体を用いた場合は、水に対し安定に溶解
するので、保存安定性の極めて良好な染毛剤組成物が得
られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 酸化染料をヒドロキシプロピル基含有シ
クロデキストリン誘導体で包接した化合物を含有するこ
とを特徴とする染毛剤組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP31613198A JP3854736B2 (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 染毛剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
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Family
ID=18073605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31613198A Expired - Fee Related JP3854736B2 (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 染毛剤組成物 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001000144A3 (en) * | 1999-06-30 | 2001-07-05 | Lion Corp | Hair composition comprising an oxidase and cyclodextrin |
JP2009529582A (ja) * | 2006-02-09 | 2009-08-20 | ダイスター テクスティルファルベン ゲゼルシャフト ミト ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー ドイツランド コマンデイトゲゼルシャフト | 染料及び染毛剤組成物 |
CN115006327A (zh) * | 2022-06-27 | 2022-09-06 | 浙江章华保健美发实业有限公司 | 染发后无需洗发和护发的染发剂及其制备方法 |
-
1998
- 1998-11-06 JP JP31613198A patent/JP3854736B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009531285A (ja) * | 2006-02-09 | 2009-09-03 | ダイスター テクスティルファルベン ゲゼルシャフト ミト ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー ドイツランド コマンデイトゲゼルシャフト | 染毛剤組成物 |
CN115006327A (zh) * | 2022-06-27 | 2022-09-06 | 浙江章华保健美发实业有限公司 | 染发后无需洗发和护发的染发剂及其制备方法 |
CN115006327B (zh) * | 2022-06-27 | 2023-08-01 | 浙江章华保健美发实业有限公司 | 染发后无需护发的染发剂及其制备方法 |
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