JP5439090B2 - 毛髪処理剤 - Google Patents
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上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、下記(A)成分〜(C)成分を含有する毛髪処理剤である。
第1発明の毛髪処理剤は、平均重合度が特定の範囲内にある(A)成分及び(B)成分を組み合わせ配合しているので、毛髪の損傷の程度に関わらず、毛髪を硬くすることなく、指通りの向上効果や艶の向上効果、べたつきのなさ、塗布時の手残りの少なさがバランス良く得られる。
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る毛髪処理剤が更に下記(D)成分を含有する、毛髪処理剤である。
毛髪処理剤が更に(D)成分としてステロール類を含有していると、前記した第1発明の効果が一層顕著に発揮される。
本発明の毛髪処理剤は、少なくとも、(A)成分として平均重合度が2,000〜20,000の範囲内にある高分子量ジメチルポリシロキサン及び高分子量ジメチコノールから選ばれる高分子量シリコーンの1種以上を含有し、(B)成分として平均重合度が2,000〜20,000の範囲内にある高分子量アミノ変性シリコーンの1種以上を含有し、かつ、(C)成分として炭素数10〜14の範囲内にある高級アルコールの1種以上を含有する。又、好ましくは、更に(D)成分としてステロール類を含有する。
毛髪処理剤は、毛髪を処理するためのものである限りにおいて、その種類あるいは用途は限定されない。例えば、パーマネントウエーブ剤、酸化染毛剤、毛髪脱色剤、酸性染毛料、又はこれらの前処理剤、中間処理剤、後処理剤、あるいは、ヘアトリートメント剤、コンディショニング剤、ヘアスタイリング剤、育毛養毛剤等の毛髪処理剤が挙げられるが、これらの例示に限定されない。これらの毛髪処理剤が2剤式や3剤式等の複数剤式に構成される場合には、毛髪処理剤はその内のいずれか1以上の剤を構成することができる。
毛髪処理剤の剤型とpHは、その種類あるいは用途に応じて適宜に設定されるものであり、特段に限定されない。剤型としては、液体状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、霧状(噴霧式)、泡状等を例示することができる。
((A)成分)
(A)成分は、平均重合度が2,000〜20,000の範囲内にある高分子量ジメチルポリシロキサンと、平均重合度が同じ範囲内にある高分子量ジメチコノールとから選ばれる高分子量シリコーンの1種以上である。
(B)成分は、平均重合度が2,000〜20,000の範囲内にある高分子量アミノ変性シリコーンの1種以上である。
(C)成分は、高級アルコール中の50質量%以上を炭素数10〜14の範囲内にある高級アルコールが占める高級アルコール原料である。
(D)成分はステロール類である。ステロール類の具体例としては、コレステロール、シトステロール、エルゴステロール、フィトステロール、ラノステロール等が挙げられるが、これらに限定されない。
毛髪処理剤には、上記の(A)成分〜(D)成分の他にも、前記した毛髪処理剤の種類又は用途に応じて、アルカリ剤(例えば毛髪脱色剤、酸化染毛剤、パーマネントウエーブ剤の第1剤)、酸化剤(例えば毛髪脱色剤、酸化染毛剤、パーマネントウエーブ剤の第2剤)、染料(例えば酸化染毛剤、酸性染毛料)、還元剤(例えばパーマネントウエーブ剤の第1剤)等が必要成分として配合される。
染毛剤組成物や後処理剤組成物には、上記の成分の他にも、任意に、油性成分、多価アルコール、界面活性剤、高分子物質、ポリペプタイド、タンパク加水分解物、アミノ酸、ビタミン類、香料、殺菌・防腐剤、抗炎症剤、噴射剤、増粘剤等を配合できる。又、染毛剤組成物や後処理剤組成物の各成分の溶媒又は分散媒として水が配合され、各成分の濃度が調整される。これらの配合成分の幾つかについて以下に述べる。
油性成分としては油脂、炭素数が10〜14の範囲内ではない高級アルコール、アルキルグリセリルエーテル、(A)成分及び(B)成分以外のシリコーン類等が挙げられる。他にも油性成分として、炭化水素、ステロール類以外のロウ及びエステル類も挙げられる。これらは、その1種類を単独に配合し、又は2種類以上を併せ配合することができる。
多価アルコールとしては、グリコール類、グリセリン類等が挙げられる。グリコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等、グリセリン類としては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。
界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
高分子物質としては、カチオン性ポリマー、カルボキシビニルポリマー等のアニオン性ポリマー、両性ポリマー、あるいは各種の水溶性ポリマーが例示される。これらは、その1種類を単独に配合し、又は2種類以上を併せ配合することができる。
ポリペプタイドとしては、コラーゲン、ケラチン、エラスチン、フィブロイン、エッグ、シルク、コンキオリン、カゼイン、ゼラチン等の蛋白質、コメ、コムギ、オオムギ、カラスムギ、ダイズ、エンドウ、アーモンド、ブラジルナッツ、ジャガイモ及びトウモロコシなどの植物から得られるタンパク質が挙げられる。タンパク加水分解物としては、上記の各種のタンパク質を酸、アルカリ、酵素等により加水分解したタンパク加水分解物が挙げられる。アミノ酸としては各種の酸性、中性又は塩基性アミノ酸が挙げられる。
洗い流さないヘアトリートメント剤として、末尾の表1に示す実施例1〜実施例8(表において「実1」〜「実8」と表記)及び比較例1〜比較例7(表において「比1」〜「比7」と表記)に係る組成のクリーム状の毛髪処理剤を常法に従って調製した。表中の各成分について示す数値は質量%単位で表記している。
これらの毛髪処理剤について、損傷が多い毛髪(以下「強損傷毛」という)、および損傷が比較的少ない毛髪(以下「弱損傷毛」という)にそれぞれ適用した場合について評価を行った。以下に、試験で用いた強損傷毛および弱損傷毛の作成方法を示す。
長さ15cmの黒髪毛束を用い、パーマネントウェーブ剤(ホーユー(株)製 ルテアTG)を用い常法により処理して乾燥させた後、脱色剤(ホーユー(株)製 ホーユーパウダーブリーチ)を使用し常法により脱色処理を行った。明るい茶色の毛束が得られた。
前記同様の毛束を用い、ブリーチ剤(ホーユー(株)製 プロマスターEX LT)を用い常法により処理して乾燥した。茶色の毛束が得られた。
以上の評価手順による処理を行った強損傷毛及び弱損傷毛について、下記の評価項目を下記の評価基準に従って評価した。評価結果を表1に示す。
仕上がり時の毛髪の柔らかさを、パネラー10名が手触りによって確認し、柔らかさを感じる場合を2点、硬さを感じる場合を0点、どちらとも言えない場合を1点として評価し、パネラー10名の評価点の合計が20点〜16点の場合には◎、15点〜10点の場合には○、9点〜5点の場合には△、4点以下の場合には×として評価した。
仕上がり時の毛髪の艶を、パネラー10名が目視によって確認し、艶を十分感じられる場合を2点、艶を感じられない場合を0点、どちらとも言えない場合を1点として評価し、パネラー10名の評価点の合計が20点〜16点の場合には◎、15点〜10点の場合には○、9点〜5点の場合には△、4点以下の場合には×として評価した。
仕上がり時の毛髪の指通りを、パネラー10名が手触りによって確認し、指通りが良い場合を2点、指通りが悪い場合を0点、どちらとも言えない場合を1点として評価し、パネラー10名の評価点の合計が20点〜16点の場合には◎、15点〜10点の場合には○、9点〜5点の場合には△、4点以下の場合には×として評価した。
仕上がり時の毛髪のべたつきのなさを、パネラー10名が各自の手を洗浄し、乾燥させたのちに改めて手触りによって確認し、べたつきを感じない場合を2点、べたつきを感じる場合を0点、どちらとも言えない場合を1点として評価し、パネラー10名の評価点の合計が20点〜16点の場合には◎、15点〜10点の場合には○、9点〜5点の場合には△、4点以下の場合には×として評価した。
各毛髪処理剤(洗い流さないヘアトリートメント剤)の毛髪への塗布時の手のこりの少なさを、パネラー10名が毛束に各毛髪処理剤を適量塗布したのち、各自の手残りを確認し、手のこりがほとんどなく使用上問題ない場合を2点、手のこりが多く、使用上問題がある場合を0点、どちらとも言えない場合を1点として評価し、パネラー10名の評価点の合計が20点〜16点の場合には◎、15点〜10点の場合には○、9点〜5点の場合には△、4点以下の場合には×として評価した。
Claims (2)
- 下記(A)成分〜(B)成分を含有する毛髪処理剤において、下記(C)成分を含有することを特徴とする毛髪処理剤。
(A)平均重合度が2,000〜20,000の範囲内にある高重合ジメチルポリシロキサン及び高重合ジメチコノールから選ばれる高重合シリコーンの1種以上。
(B)平均重合度が2,000〜20,000の範囲内にある高重合アミノ変性シリコーンの1種以上。
(C)高級アルコール中の50質量%以上を炭素数10〜14の範囲内にある高級アルコールが占める高級アルコール原料。 - 前記毛髪処理剤が洗い流さないヘアトリートメント剤であることを特徴とする請求項1に記載の毛髪処理剤。
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