JP2000142901A - 防水性の折畳み式ごみ箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の折畳み式ごみ箱は、のり代が、縦方向
では側板部に設けた一箇所と、底は底部の一箇所であ
り、貼着方法は、側板部が重ね貼着、底側が単なる貼着
でなる構成である。この貼着した部分が弱いことが考え
られる。回収容器内に多量の廃棄物を収容する際に、こ
の廃棄物をフ゜レスで加圧（押圧）した場合に、当該収容容
器が破損する虞がある。飛行機搭載用の防水性でかつフ゜
レス加圧方法のごみ箱には不向きである。 【解決手段】本発明は、ラミネート加工した略板状の箱構成
部材で後壁及び蓋壁を構成し、またラミネート加工した略Ｔ
字状の箱構成部材で前壁及び蓋壁、底壁、左右壁及び蓋
壁をそれぞれ構成し、前壁に左右壁及び底壁ののり代
を、また後壁に左右壁及び底壁ののり代を貼着し、左右
壁及び蓋壁並びに底壁に折畳み用の折曲げ線を設ける構
成である。フ゜レス加圧による押圧にも十分に耐え得る。漏
水の危険性がない。又はコンハ゜クトな収容、及び迅速な取出
し・収容が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、防水性の折り畳み
式ごみ箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の折畳み式ごみ箱に関する技術文
献としては、次のような文献がある。 (1)特開平9ー58801号の医療廃棄物の回収容器及びその形
成用シートがある。この発明は、一面に熱可塑性樹脂がコーテ
ィンク゛された紙材で上方にのみ開放する密閉された袋状の
回収容器を形成し、その一対の側板部を平略板状に拡開
すると共に両隅角部を三角形状に折出して箱状体を形成
する構成であり、回収された医療廃棄物の飛出し又は露
出を防止すること、安全性を確保すること、組立・分解
が容易に行えること、等の特徴がある。

【０００３】(2)特開平4ー3701号の異物投棄用の包装箱
がある。この発明は、外箱に内箱を収容する構成であ
り、この内箱に医療用の異物（使用済み注射器、注射用
カフ゜セル、カ゛ーセ゛、包帯等）を投入する。この投入物が漏洩
しない構成であり、前記（１）と略同じ特徴がある。

【０００４】(3)実開平3ー7102号の使い捨てコ゛ミ袋があ
る。この考案は、投入口片、正面縦壁片、底片、背面縦
壁片を一方方向に折曲線を介在して連設した板紙であっ
て、各折曲線で折り曲げて枠状に形成して内枠体を、他
の角底袋内に収容しかつこの他の角袋内に前記内枠体を
固着する構成であり、簡易な構成で使い捨て袋として適
することを意図する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】文献(1)の構成は、の
り代が、側板部に設けた縦方向の一箇所と、この側板部
の底側に設けた底部の一箇所であり、その貼着方法は、
側板部が重ね貼着、底側が単なる貼着でなる構成であ
る。従って、この貼着した部分が弱いことが考えられ
る。例えば、回収容器内に多量の廃棄物を収容する際
に、この廃棄物をフ゜レスで加圧（押圧）した場合に、当該
収容容器が破損する虞がある。よって、本発明が目的と
する飛行機に搭載される機内用のごみ箱であって、かつ
フ゜レス加圧する方法、又は防水対策を意図するものには不
向きである。

【０００６】またこの発明は、両隅角部に三角形状の折
曲げ線が形成される構成である。従って、この三角形状
の折曲げ線が邪魔となり、収容に難儀する虞がある。よ
って、本発明が目的とする飛行機に搭載される機内用の
ごみ箱であって、コンハ゜クトな収容を意図するものには不向
きである。

【０００７】文献(2)の構成は、内外箱でなる包装箱で
あり、医療用の異物を収容する構成である。従って、漏
水対策がなされていないこと、及び構造が複雑となるこ
と、及び収容が嵩張ること、等の課題がある。よって、
本発明が目的とする飛行機に搭載される機内用のごみ箱
であって、確実な防水が図れ、かつコンハ゜クトな収容を意図
するものには不向きである。また内外箱をいちいち組立
てる構成である。従って、この組立てに、手間及び場所
を要する。よって、本発明が目的とする飛行機に搭載さ
れる機内用のごみ箱であって、迅速な取出し及び収容を
意図するものには不向きである。

【０００８】文献(3)の構成は、投入口片、正面縦壁
片、底片、背面縦壁片を連設した板紙を折曲線で折曲げ
て形成した内枠体を、他の角底袋内に収容かつ前記内枠
体を固着する構成である。従って、漏水対策がなされて
いないこと、及び構造が複雑となり、かつ取扱いが面倒
であること、等の課題がある。よって、本発明が目的と
する飛行機に搭載される機内用のごみ箱であって、確実
な防水が図れ、かつコンハ゜クトな収容を意図するものには不
向きである。また組立てた内枠体を他の角底袋に収容・
固着する構成である。従って、この組立てに、手間及び
場所を要する。よって、本発明が目的とする飛行機に搭
載される機内用のごみ箱であって、迅速な取出し及び収
容を意図するものには不向きである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フ゜レス
加圧による押圧にも十分に耐え得ること、及び漏水の危
険性がないこと、コンハ゜クトな収容ができること、迅速な取
出し及び収容を図ること、等を意図する 請求項１は、ラミネート加工されたタ゛ンホ゛ール、板紙等でなる略
板状の箱構成部材で前壁及び蓋壁、後壁及び蓋壁をそれ
ぞれ構成し、またラミネート加工されたタ゛ンホ゛ール、板紙等でな
る略帯状の箱構成部材で底壁、左右壁及び蓋壁をそれぞ
れ構成し、この前後壁の縁部に貼着するのり代を前記左
右壁及び底壁の縁部に連設し、前記左右壁及び蓋壁並び
に底壁に折畳み用の折曲げ線を設け、また前記左右壁及
び底壁の折曲げ線の近傍に三角形状の補助折曲げ線を設
け、前記のり代の左右壁に当該のり代を立上げた際に重
畳する三角コーナーを設けたことを特徴とする防水性の折畳
み式ごみ箱である。

【００１０】請求項2の発明は、左右壁及び底壁の折曲
げを容易にして、折畳み・組立ての確実性及び容易性に
寄与することを目的とする。

【００１１】請求項2は、補助折曲げ線を多数本設ける
構成とした防水性の折畳み式ごみ箱である。請求項3の
発明は、ごみ箱の内面を平滑にし、ごみの中に含まれる
ヒ゜ン、突起物、鋭利小片、又はその他の廃棄物が内面に
喰込むことを防止し、かつごみから出る汚水、又はごみ
箱の破損等の防止等を意図する。

【００１２】請求項3は、左右壁の左右側及び底壁のの
り代を、前後壁の外側に貼着する構成の防水性の折畳み
式ごみ箱である。

【００１３】請求項4の発明は、ごみ箱の外面の平滑性
と、美感の向上、又はフ゜レス機械への挿入の容易化等を意
図する。

【００１４】請求項4は、左右壁の左右側及び底壁のの
り代を、前後壁の内側に貼着する構成の防水性の折畳み
式ごみ箱である。

【００１５】請求項5の発明は、ごみ箱の内面ののり代
を略密着状態に隠蔽し、この内側の平滑性を確保して、
ごみの中に含まれるヒ゜ン、突起物、鋭利小片、又はその
他の廃棄物が内面に喰込むことを防止し、かつごみから
出る汚水、又はごみ箱の破壊防止等を意図する。

【００１６】請求項5は、のり代を、前後壁の内側に貼
着し、この貼着箇所をテーフ゜でシールする構成の防水性の折
畳み式ごみ箱である。

【００１７】請求項6の発明は、フ゜レス加圧による押圧に
も十分に耐え得ること、及び漏水の危険性がないこと、
折畳み式ごみ箱の組立て、略板状の箱構成部材等の切断
及びのり付け等を簡便にして製造の簡易化を図ること、
等を意図する。

【００１８】請求項6は、ラミネート加工されたタ゛ンホ゛ール、板
紙等でなる略板状の箱構成部材で後壁及び蓋壁を構成
し、またラミネート加工されたタ゛ンホ゛ール、板紙等でなる略Ｔ字
状の箱構成部材で前壁及び蓋壁、底壁、左右壁及び蓋壁
をそれぞれ構成し、この略Ｔ字状の箱構成部材を組立て
前記左右壁、底壁の一方ののり代に前記後壁の縁部を貼
着し、前記左右壁、底壁の他方ののり代に前記前壁を貼
着し、前記左右壁及び蓋壁並びに底壁に折畳み用の折曲
げ線を設けるとともに、この左右壁及び底壁の折曲げ線
の近傍に三角形状の補助折曲げ線を設け、前記のり代の
左右壁に当該のり代を立上げた際に重畳する三角コーナーを
設けたことを特徴とする防水性の折畳み式ごみ箱であ
る。

【００１９】請求項7の発明は、機内用のごみ、医療廃
棄物、家庭用のごみ等処理の簡便化、清潔化、収容量へ
の対応等に役立てることを意図する。

【００２０】請求項7は、右壁の高さを数段に調整可能
とした請求項1又は請求項2に記載の防水性の折畳み式ご
み箱である。

【００２１】

【発明の実施の形態】図1〜図13に示す例は、ラミネート加工
した一方の一枚の略板状の箱構成部材（略板状の箱構成
部材とする。）で前壁及び蓋壁を、またラミネート加工した
他方の略板状の箱構成部材（略板状の箱構成部材とす
る。）で後壁及び蓋壁をそれぞれ構成し、さらにラミネート
加工した一枚の略帯状の箱構成部材（略帯状の箱構成部
材とする。）で左右壁及び蓋壁並びに底壁を構成する。
この対（一方及び他方）の略板状の箱構成部材と略帯状
の箱構成部材で防水性の折畳み式ごみ箱を構成するに
は、略帯状の箱構成部材の対ののり代を立上げ、このの
り代のコーナー部に三角コーナーを重ねる。この作業により、図
6に示す折畳み式ごみ箱の外郭体が構成されるので、こ
の対ののり代に対の略板状の箱構成部材の内側縁部を貼
着する。この作業により、防水性の折畳み式ごみ箱が作
成される。尚、のり代のコーナー部に形成された三角コーナー
は、防水機能を発揮する。またそれぞれののり代及びそ
の近傍には、テーフ゜が貼着される。この防水性の折畳み式
ごみ箱は、折畳み用の折曲げ線を中心として折曲げられ
るとともに、三角形状の補助折曲げ線が内側に向かって
折畳まれる。これによって、例えば、左右壁は外側に、
また底壁は内側に向かってそれぞれ折畳まれる。前記折
畳み状態で、機内の所定場所に、数枚、例えば、10〜15
枚を保存する。この保存場所より取り出した後、略帯状
の箱構成部材の底壁が内側に折畳まれているので、この
底壁を外側に向かって押圧し、かつ略帯状の箱構成部材
の左右壁が外側に折畳まれているので、この左右壁を内
側に向かって押圧することにより、防水性の折畳み式ご
み箱が形成される。この防水性の折畳み式ごみ箱を、機
内のフ゜レス機にセットする。このセットされた防水性の折畳み式
ごみ箱に機内用のごみを収容し、ある程度溜まった段階
で、フ゜レスで押圧する。この繰り返しで防水性の折畳み式
ごみ箱に一杯のごみが収容されたときに取出し、略板状
の箱構成部材の蓋壁を閉める。

【００２２】また図14〜図16に示す例は、ラミネート加工さ
れたタ゛ンホ゛ール、板紙等でなる略Ｔ字状の箱構成部材で前
壁及び蓋壁、左右壁及び蓋壁、底壁を構成し、またラミネー
ト加工した略板状の箱構成部材で後壁及び蓋壁する。こ
の略Ｔ字状の箱構成部材と略板状の箱構成部材で防水性
の折畳み式ごみ箱を構成するには、略Ｔ字状の箱構成部
材の前壁を連結片を利用して折曲げるとともに、左右壁
の一方ののり代を立上げ、こののり代のコーナー部に三角コー
ナーを重ねる。この立上げられた一方ののり代を前壁のそ
れぞれ縁部に貼着する。この作業により、図14に示す折
畳み式ごみ箱の外郭体が構成されるので、前記と同様に
左右壁の他方ののり代の立上げと、コーナー部に三角コーナーを
重ねる。この立上げられた他方ののり代を後壁のそれぞ
れ縁部に貼着する。この作業により、防水性の折畳み式
ごみ箱が作成される。尚、のり代のコーナー部に形成された
三角コーナーは、防水機能を発揮する。他の構成及び使用の
態様は前述の例と略同様である。

【００２３】尚、この防水性の折畳み式ごみ箱は、他の
使用例として、医療用の廃棄物、家庭用のごみ（生ごみ
が理想である。以下、同じ）箱・整理容器、業務、工場
用のごみ箱等、又は園芸用のごみ箱等、或いは卓上・机
上用のごみ箱等としての利用が可能である。

【００２４】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照に説明
する。

【００２５】図1〜図11に示す本発明の一例を説明す
る。この例では、防水性の折畳み式ごみ箱は、ラミネート加
工した前壁1a（又は後壁）及び係止片1cを有する蓋壁1b
で構成する略板状の箱構成部材1と、ラミネート加工した後壁
2a（又は前壁）及び係止溝2cを有する蓋壁2bで構成する
略板状の箱構成部材2と、ラミネート加工した左右壁3a，3a’
及び蓋壁3b，3b’並びに底壁3cで構成する一枚の略帯状
の箱構成部材3で組立てられる。この略帯状の箱構成部
材3の内側に略板状の箱構成部材1及び箱構成部材2を貼
着した構成である。尚、左右壁3a，3a’及び蓋壁3b，3
b’並びに底壁3cは、例えば、折曲げ線（後述する。）
を介して連設される。この略帯状の箱構成部材3の縁部3
c-1，3c-2と縁部3a-1，3b-1，3a-2，3b-2には、例え
ば、折曲げ線（後述する。）を介してのり代31，31’，
32，32’，33，33’が設けられている。こののり代31，
31’は、前後壁1a、2aの縁部1-1、2-1にそれぞれ貼着さ
れる。またこののり代32，32’，33，33’は、前後壁1
a、2aの縁部1-2、1-3、2-2、2-3にそれぞれ貼着され
る。尚、この例では、略帯状の箱構成部材3に、それぞ
れ折曲げ線8〜12が設けられている。即ち、左右壁3a，3
a’と底壁3cとの間には折曲げ線8、9が、また左右壁3
a，3a’と蓋壁3b，3b’との間には二重の折曲げ線10、1
0a、11、11aが、設けられている。また一方の蓋壁3b’
には、深い折曲げ線12が設けられている。この二重の折
曲げ線10、10a、11、11aを利用して左右方向の壁高さを
適宜変更し、フ゜レス機への挿入の容易化、簡便化（低い位
置でのセット）、又は機内用のごみA、医療廃棄物、家庭用
のごみA等処理の簡便化、清潔化、収容量への対応（低
・高い位置でのセット）等に役立てる。また前記折曲げ線1
2を介して一段と深く折曲げできる構成であって、前記
と略同様に、ごみA等の収容の簡便化、確実性等に寄与
する。前記のり代31、31’とのり代32、32’及びのり代
33、33’との連繋部には傾斜状の折曲げ用の三角コーナー3
4、34a、34b、34cが形成されており、この三角コーナー34、
34a、34b、34cは、のり代31、31’、32、32’、33、3
3’を折曲げる際に、のり代32’、33’の下側に折曲げ
られる。これにより、ごみ箱の隅部の漏水防止、補強に
役立つこと、及び強固なごみ箱が形成される。図中1a-
1、1a’-1は前壁1aの左右側に設けたのり代であり、左
右壁3a、3a’の縁部3a-1，3b-1に貼着される。また2a-
1、2a’-1は後壁2aの左右側に設けたのり代であり、左
右壁3a、3a’の縁部3a-2，3b-2に貼着される。こののり
代1a-1、1a’-1、2a-1、2a’-1は、外側にある前後壁1
a、2aの切り端のカハ゛ーとして役立つ。51は蓋壁2bに設け
た折曲げ線である。

【００２６】この例では、内側に貼着されたのり代31、
31’、32、32’、33、33’と、この近傍の前壁1a及び後
壁2aとを防水性、透明材のテーフ゜13でシールする。このテーフ゜1
3により、ごみ箱の内面ののり代31、31’、32、32’、3
3、33’を略密着状態に隠蔽し、この内側の平滑性を確
保して、ごみAの中に含まれるヒ゜ン、突起物、鋭利小片、
又はその他の廃棄物が内面に喰込むことを防止し、かつ
ごみAから出る汚水、又はごみ箱の破壊防止を図る。

【００２７】尚、前記前壁1aと蓋壁1bとの間には折曲げ
線4が、また後壁2aと蓋壁2bとの間には折曲げ線5がそれ
ぞれ設けられている。この折曲げ線4、5は、蓋壁1b及び
蓋壁2bを折曲げるためである。また略帯状の箱構成部材
3には、この略帯状の箱構成部材3を長手方向に折曲げる
折曲げ線6と、略帯状の箱構成部材3の底壁3cと左右壁3
a、3bとの折曲げ部には、この底壁3cを内側に折曲げる
とともに、この左右壁3a、3bを外側に折曲げるための三
角形状の補助折曲げ線7（図5、後述の図15の例があ
る。）が設けられている。この三角形状の補助折曲げ線
7は多段階に設けることが理想である。尚、この折曲げ
線6を複数設け左右壁3a、3a’、底壁3cを多段に折曲げ
ることも可能である。14は略帯状の箱構成部材3を二つ
折りにする山折り用の中央折曲げ線で、この中央折曲げ
線14を利用して略帯状の箱構成部材3を外側に折る。図
中15は前壁1aを二つ折りにする山折り用の中央折曲げ線
で、この中央折曲げ線15を利用して前壁1aを外側に折
る。また16は後壁2aを二つ折りにする中央折曲げ線で、
この中央折曲げ線16を利用して後壁2aを外側に折る。こ
の前後壁1a、2aの中央折曲げ線9、10は蓋壁1b、2bの折
曲げの容易化及び戻り防止に役立つ。図中Aはごみを示
す。

【００２８】前述の如く、本発明では、略板状の箱構成
部材1、略板状の箱構成部材2、及び略帯状の箱構成部材
3の組合せ構成であるので、各図の例が考えられる。例
えば、図8の例などがある。図中17はひも又は把手（図
示せず）を示しており、このひも17は折畳み式ごみ箱の
引出しの容易化、又は補強等に役立つ特徴がある。

【００２９】図12、図13に示す本発明の一例を説明す
る。この例では、防水性の折畳み式ごみ箱は、ラミネート加
工した前壁1a及び係止片1cを有する蓋壁1bで構成する略
板状の箱構成部材1と、ラミネート加工した後壁2a及び係止溝
2cを有する蓋壁2bで構成する略板状の箱構成部材2と、ラ
ミネート加工した一枚の略帯状の箱構成部材3で組立てられ
る。この略板状の箱構成部材1及び箱構成部材2の外側に
略帯状の箱構成部材3ののり代31、31’、32、32’、3
3、33’を貼着した構成である。他の構成は、原則とし
て、前述の例と略々同様である。

【００３０】図14〜図16に示す本発明の一例を説明す
る。この例では、防水性の折畳み式ごみ箱は、ラミネート加
工した前壁１a及び係止片1cを有する蓋壁1b、左右壁3
a、3a’及び蓋壁3b、3b’、底壁3cで構成する略Ｔ字状
の箱構成部材3”と、ラミネート加工した後壁2a及び係止溝2c
を有する蓋壁2bで構成する略板状の箱構成部材2とで組
立てられる。この前壁１aは連結片31”を介して底壁3c
に連設されている。従って、前述の如く、略Ｔ字状の箱
構成部材3”の前壁１aを連結片31”を利用して折曲げら
れるとともに、左右壁3a、3a’の一方ののり代32’、3
3’を立上げ、こののり代32’、33’のコーナー部に三角コーナ
ー34、34aを重ねる。この三角コーナー34、34aには、のり代1
a-1、1a’-1が入込む構成とする。これにより、防水性
の折畳み式ごみ箱を組立てた際に、他ののり代2a-1、2
a’-1との長さのハ゛ランスを確保する。尚、後壁2aを貼着す
ることは前記図1〜図13の例と略同様である。また他の
構成は、前述の各例と略同様である。

【００３１】

【発明の効果】請求項1の発明は、ラミネート加工した略板状
の箱構成部材で前壁及び蓋壁と、後壁及び蓋壁をそれぞ
れ構成し、またラミネート加工した略帯状の箱構成部材で底
壁、左右壁及び蓋壁をそれぞれ構成し、前後壁に、左右
壁及び底壁ののり代を貼着し、左右壁及び蓋壁並びに底
壁に折畳み用の折曲げ線を設けるとともに、この左右壁
及び底壁の折曲げ線の近傍に三角形状の補助折曲げ線、
のり代に三角コーナーを形成する構成である。従って、フ゜レス
加圧による押圧にも十分に耐え、かつ漏水の危険性もな
く、しかも各種のごみ等を収容できる折畳み式ごみ箱を
提供できる。またコンハ゜クトな収容、及び迅速な取出し・収
容が図れる折畳み式ごみ箱を提供できる。

【００３２】請求項2の発明は、補助折曲げ線を多数本
設ける構成である。従って、折畳み式ごみ箱は、左右壁
及び底壁の折曲げを容易にし、かつこの折畳み式ごみ箱
の折畳み・組立ての確実性及び容易性に寄与できる。

【００３３】請求項3の発明は、左右壁の左右側及び底
壁の前後側ののり代を、前後壁の外側に貼着する構成で
ある。従って、ごみ箱の内面を平滑にし、ごみの中に含
まれるヒ゜ン、突起物、鋭利小片、又はその他の廃棄物が
内面に喰込むことを防止し、かつごみから出る汚水、又
はごみ箱の破損等の防止等ができる。

【００３４】請求項4の発明は、左右壁の左右側及び底
壁の前後側ののり代を、前後壁の内側に貼着する構成で
ある。従って、ごみ箱の外面の平滑性と、美感の向上、
又はフ゜レス機への挿入の容易化等が図れる。

【００３５】請求項５の発明は、のり代を、前後壁の内
側に貼着し、この貼着箇所をテーフ゜でシールする構成であ
る。従って、ごみ箱の内面ののり代を略密着状態に隠蔽
し、この内側の平滑性を確保して、ごみの中に含まれる
ヒ゜ン、突起物、鋭利小片、又はその他の廃棄物が内面に
喰込むことを防止し、かつごみから出る汚水、又はごみ
箱の破壊防止等が図れる。

【００３６】請求項6の発明は、ラミネート加工した略板状の
箱構成部材で後壁及び蓋壁を構成し、またラミネート加工し
た略Ｔ字状の箱構成部材で前壁及び蓋壁、底壁、左右壁
及び蓋壁をそれぞれ構成し、前壁に左右壁ののり代を、
また後壁に左右壁及び底壁ののり代を貼着し、左右壁及
び蓋壁並びに底壁に折畳み用の折曲げ線を設けるととも
に、この左右壁及び底壁の折曲げ線の近傍に三角形状の
補助折曲げ線を形成する構成である。従って、フ゜レス加圧
による押圧にも十分に耐え、かつ漏水の危険性もなく、
しかも各種のごみ等を収容できる折畳み式ごみ箱を提供
できる。また組立ての容易・簡便な折畳み式ごみ箱の提
供と、迅速な取出し・収容が図れる折畳み式ごみ箱を提
供できる。

【００３７】請求項7の発明は、右壁の高さを数段に調
整可能とした構成である。従って、機内用のごみ、医療
廃棄物、家庭用のごみ等処理の簡便化、清潔化、収容量
への対応等に役立つ折畳み式ごみ箱の提供ができる。

【図面の簡単な説明】

【図1】本発明の一例を示す後方側の斜視図である。

【図2】図1の例の前方側の斜視図である。

【図3】図1の例の一方の略板状の箱構成部材の一例を示
す正面図である。

【図4】図1の例の他方の略板状の箱構成部材の一例を示
す正面図である。

【図5】図1の例の略帯状の箱構成部材の一例を示す展開
した正面図である。

【図6】図1の例の分解斜視図である。

【図7】図1のテーフ゜の使用状態を示す横断面図である。

【図8】図1の例のコーナー部の接着状態の拡大縦断面図であ
る。

【図9】図1の例のごみ箱の積層状態を説明する断面図で
ある。

【図10】図1の例のごみの充填状態を説明する断面図で
ある。

【図11】本発明の他の一例を示す斜視図である。

【図12】本発明のその他の一例を示す後方側の斜視図で
ある。

【図13】図12の例の前方側の斜視図である。

【図14】本発明のさらに他の一例を示す斜視図である。

【図15】図14の例の展開した正面図である。

【図16】図14の例の組立て状態の斜視図である。

【符号の説明】

1 略板状の箱構成部材 1-1 縁部 1a-1 のり代 1a’-1 のり代 1-2 縁部 1-3 縁部 1a 前壁 1b 蓋壁 1c 係止片 2 略板状の箱構成部材 2-1 縁部 2a-1 のり代 2a’-1 のり代 2-2 縁部 2-3 縁部 2a 後壁 2b 蓋壁 2c 係止溝 3 略帯状の箱構成部材 ３” 略Ｔ字状の箱構成部材 31〜33’ のり代 34〜34c 三角コーナー 3a 左壁 3a-1 縁部 3a-2 縁部 3a’ 右壁 3b-1 縁部 3b-2 縁部 3b 蓋壁 3b’ 蓋壁 3c 底壁 3c-1 縁部 3c-2 縁部 4〜6 折曲げ線 51 折曲げ線 7 補助折曲げ線 8〜12 折曲げ線 13 テーフ゜ 14〜16 中央折曲げ線 17 ひも A ごみ

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成１１年２月１８日（１９９９．２．１
８）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正内容】

【書類名】 明細書

【発明の名称】 防水性の折畳み式ごみ箱

【特許請求の範囲】

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、防水性の折畳み式
ごみ箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の折畳み式ごみ箱に関する技術文
献としては、次のような文献がある。 (1)特開平9ー58801号の医療廃棄物の回収容器及びその形
成用シートがある。この発明は、一面に熱可塑性樹脂がコーテ
ィンク゛された紙材で上方にのみ開放する密閉された袋状の
回収容器を形成し、その一対の側板部を平略板状に拡開
すると共に両隅角部を三角形状に折出して箱状体を形成
する構成であり、回収された医療廃棄物の飛出し又は露
出を防止すること、安全性を確保すること、組立・分解
が容易に行えること、等の特徴がある。

【０００３】(2)特開平4ー3701号の異物投棄用の包装箱
がある。この発明は、外箱に内箱を収容する構成であ
り、この内箱に医療用の異物（使用済み注射器、注射用
カフ゜セル、カ゛ーセ゛、包帯等）を投入する。この投入物が漏洩
しない構成であり、前記(1)と略同じ特徴がある。

【０００４】(3)実開平3ー7102号の使い捨てコ゛ミ袋があ
る。この考案は、投入口片、正面縦壁片、底片、背面縦
壁片を一方方向に折曲線を介在して連設した板紙であっ
て、各折曲線で折曲げて枠状に形成して内枠体を、他の
角底袋内に収容しかつこの他の角袋内に前記内枠体を固
着する構成であり、簡易な構成で使い捨て袋として適す
ることを意図する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】文献(1)の構成は、の
り代が、側板部に設けた縦方向の一箇所と、この側板部
の底側に設けた底部の一箇所であり、その貼着方法は、
側板部が重ね貼着、底側が単なる貼着でなる構成であ
る。従って、この貼着した部分が弱いことが考えられ
る。例えば、回収容器内に多量の廃棄物を収容する際
に、この廃棄物をフ゜レスで加圧（押圧）した場合に、当該
収容容器が破損する虞がある。よって、本発明が目的と
する飛行機に搭載される機内用のごみ箱であって、かつ
フ゜レス加圧する方法、又は防水対策を意図するものには不
向きである。

【０００６】またこの発明は、両隅角部に三角形状の折
曲げ線が形成される構成である。従って、この三角形状
の折曲げ線が邪魔となり、収容に難儀する虞がある。よ
って、本発明が目的とする飛行機に搭載される機内用の
ごみ箱であって、コンハ゜クトな収容を意図するものには不向
きである。

【０００７】文献(2)の構成は、内外箱でなる包装箱で
あり、医療用の異物を収容する構成である。従って、漏
水対策がなされていないこと、及び構造が複雑となるこ
と、及び収容が嵩張ること、等の課題がある。よって、
本発明が目的とする飛行機に搭載される機内用のごみ箱
であって、確実な防水が図れ、かつコンハ゜クトな収容を意図
するものには不向きである。また内外箱をいちいち組立
てる構成である。従って、この組立てに、手間及び場所
を要する。よって、本発明が目的とする飛行機に搭載さ
れる機内用のごみ箱であって、迅速な取出し及び収容を
意図するものには不向きである。

【０００８】文献(3)の構成は、投入口片、正面縦壁
片、底片、背面縦壁片を連設した板紙を折曲線で折曲げ
て形成した内枠体を、他の角底袋内に収容かつ前記内枠
体を固着する構成である。従って、漏水対策がなされて
いないこと、及び構造が複雑となり、かつ取扱いが面倒
であること、等の課題がある。よって、本発明が目的と
する飛行機に搭載される機内用のごみ箱であって、確実
な防水が図れ、かつコンハ゜クトな収容を意図するものには不
向きである。また組立てた内枠体を他の角底袋に収容・
固着する構成である。従って、この組立てに、手間及び
場所を要する。よって、本発明が目的とする飛行機に搭
載される機内用のごみ箱であって、迅速な取出し及び収
容を意図するものには不向きである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フ゜レス
加圧による押圧にも十分に耐え得ること、及び漏水の危
険性がないこと、コンハ゜クトな収容ができること、迅速な取
出し及び収容を図ること、等を意図する請求項1は、ラミネート 加工されたタ゛ンホ゛ール、板紙等でなる略
板状の箱構成部材で前壁及び蓋壁、後壁及び蓋壁をそれ
ぞれ構成し、またラミネート加工されたタ゛ンホ゛ール、板紙等でな
る略帯状の箱構成部材で底壁、左右壁及び蓋壁をそれぞ
れ構成し、この前後壁の縁部に貼着するのり代を前記左
右壁及び底壁の縁部に連設し、前記左右壁及び蓋壁並び
に底壁に折畳み用の折曲げ線を設け、また前記左右壁及
び底壁の折曲げ線の近傍に三角形状の補助折曲げ線を設
け、前記のり代の左右壁に当該のり代を立上げた際に重
畳する三角コーナーを設けたことを特徴とする防水性の折畳
み式ごみ箱である。

【００１０】請求項2の発明は、左右壁及び底壁の折曲
げを容易にして、折畳み・組立ての確実性及び容易性に
寄与することを目的とする。

【００１１】請求項2は、補助折曲げ線を多数本設ける
構成とした防水性の折畳み式ごみ箱である。請求項3の
発明は、ごみ箱の内面を平滑にし、ごみの中に含まれる
ヒ゜ン、突起物、鋭利小片、又はその他の廃棄物が内面に
喰込むことを防止し、かつごみから出る汚水、又はごみ
箱の破損等の防止等を意図する。

【００１２】請求項3は、左右壁の左右側及び底壁のの
り代を、前後壁の外側に貼着する構成の防水性の折畳み
式ごみ箱である。

【００１３】請求項4の発明は、ごみ箱の外面の平滑性
と、美感の向上、又はフ゜レス機械への挿入の容易化等を意
図する。

【００１４】請求項4は、左右壁の左右側及び底壁のの
り代を、前後壁の内側に貼着する構成の防水性の折畳み
式ごみ箱である。

【００１５】請求項5の発明は、ごみ箱の内面ののり代
を略密着状態に隠蔽し、この内側の平滑性を確保して、
ごみの中に含まれるヒ゜ン、突起物、鋭利小片、又はその
他の廃棄物が内面に喰込むことを防止し、かつごみから
出る汚水、又はごみ箱の破壊防止等を意図する。

【００１６】請求項5は、のり代を、前後壁の内側に貼
着し、この貼着箇所をテーフ゜でシールする構成の防水性の折
畳み式ごみ箱である。

【００１７】請求項6の発明は、フ゜レス加圧による押圧に
も十分に耐え得ること、及び漏水の危険性がないこと、
折畳み式ごみ箱の組立て、略板状の箱構成部材等の切断
及びのり付け等を簡便にして製造の簡易化を図ること、
等を意図する。

【００１８】請求項6は、ラミネート加工されたタ゛ンホ゛ール、板
紙等でなる略板状の箱構成部材で後壁及び蓋壁を構成
し、またラミネート加工されたタ゛ンホ゛ール、板紙等でなる略Ｔ字
状の箱構成部材で前壁及び蓋壁、底壁、左右壁及び蓋壁
をそれぞれ構成し、この略Ｔ字状の箱構成部材を組立て
前記左右壁、底壁の一方ののり代に前記後壁の縁部を貼
着し、前記左右壁、底壁の他方ののり代に前記前壁を貼
着し、前記左右壁及び蓋壁並びに底壁に折畳み用の折曲
げ線を設けるとともに、この左右壁及び底壁の折曲げ線
の近傍に三角形状の補助折曲げ線を設け、前記のり代の
左右壁に当該のり代を立上げた際に重畳する三角コーナーを
設けたことを特徴とする防水性の折畳み式ごみ箱であ
る。

【００１９】請求項7の発明は、機内用のごみ、医療廃
棄物、家庭用のごみ等処理の簡便化、清潔化、収容量へ
の対応等に役立てることを意図する。

【００２０】請求項7は、右壁の高さを数段に調整可能
とした請求項1又は請求項2に記載の防水性の折畳み式ご
み箱である。

【００２１】

【発明の実施の形態】図1〜図13に示す例は、ラミネート加工
した一方の一枚の略板状の箱構成部材（略板状の箱構成
部材とする。）で前壁及び蓋壁を、またラミネート加工した
他方の略板状の箱構成部材（略板状の箱構成部材とす
る。）で後壁及び蓋壁をそれぞれ構成し、さらにラミネート
加工した一枚の略帯状の箱構成部材（略帯状の箱構成部
材とする。）で左右壁及び蓋壁並びに底壁を構成する。
この対（一方及び他方）の略板状の箱構成部材と略帯状
の箱構成部材で防水性の折畳み式ごみ箱を構成するに
は、略帯状の箱構成部材の対ののり代を立上げ、このの
り代のコーナー部に三角コーナーを重ねる。この作業により、図
6に示す折畳み式ごみ箱の外郭体が構成されるので、こ
の対ののり代に対の略板状の箱構成部材の内側縁部を貼
着する。この作業により、防水性の折畳み式ごみ箱が作
成される。尚、のり代のコーナー部に形成された三角コーナー
は、防水機能を発揮する。またそれぞれののり代及びそ
の近傍には、テーフ゜が貼着される。この防水性の折畳み式
ごみ箱は、折畳み用の折曲げ線を中心として折曲げられ
るとともに、三角形状の補助折曲げ線が内側に向かって
折畳まれる。これによって、例えば、左右壁は外側に、
また底壁は内側に向かってそれぞれ折畳まれる。前記折
畳み状態で、機内の所定場所に、数枚、例えば、10〜15
枚を保存する。この保存場所より取り出した後、略帯状
の箱構成部材の底壁が内側に折畳まれているので、この
底壁を外側に向かって押圧し、かつ略帯状の箱構成部材
の左右壁が外側に折畳まれているので、この左右壁を内
側に向かって押圧することにより、防水性の折畳み式ご
み箱が形成される。この防水性の折畳み式ごみ箱を、機
内のフ゜レス機にセットする。このセットされた防水性の折畳み式
ごみ箱に機内用のごみを収容し、ある程度溜まった段階
で、フ゜レスで押圧する。この繰り返しで防水性の折畳み式
ごみ箱に一杯のごみが収容されたときに取出し、略板状
の箱構成部材の蓋壁を閉める。

【００２２】また図14〜図16に示す例は、ラミネート加工さ
れたタ゛ンホ゛ール、板紙等でなる略Ｔ字状の箱構成部材で前
壁及び蓋壁、左右壁及び蓋壁、底壁を構成し、またラミネー
ト加工した略板状の箱構成部材で後壁及び蓋壁を構成す
る。この略Ｔ字状の箱構成部材と略板状の箱構成部材で
防水性の折畳み式ごみ箱を構成するには、略Ｔ字状の箱
構成部材の前壁を連結片を利用して折曲げるとともに、
左右壁の一方ののり代を立上げ、こののり代のコーナー部に
三角コーナーを重ねる。この立上げられた一方ののり代を前
壁のそれぞれ縁部に貼着する。この作業により、図14に
示す折畳み式ごみ箱の外郭体が構成されるので、前記と
同様に左右壁の他方ののり代の立上げと、コーナー部に三角
コーナーを重ねる。この立上げられた他方ののり代を後壁の
それぞれ縁部に貼着する。この作業により、防水性の折
畳み式ごみ箱が作成される。尚、のり代のコーナー部に形成
された三角コーナーは、防水機能を発揮する。他の構成及び
使用の態様は前述の例と略同様である。

【００２３】尚、この防水性の折畳み式ごみ箱は、他の
使用例として、医療用の廃棄物、家庭用のごみ（生ごみ
が理想である。以下、同じ）箱・整理容器、業務、工場
用のごみ箱等、又は園芸用のごみ箱等、或いは卓上・机
上用のごみ箱等としての利用が可能である。

【００２４】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照に説明
する。

【００２５】図1〜図11に示す本発明の一例を説明す
る。この例では、防水性の折畳み式ごみ箱は、ラミネート加
工した前壁1a（又は後壁）及び係止片1cを有する蓋壁1b
で構成する略板状の箱構成部材1と、ラミネート加工した後壁
2a（又は前壁）及び係止溝2cを有する蓋壁2bで構成する
略板状の箱構成部材2と、ラミネート加工した左右壁3a，3a’
及び蓋壁3b，3b’並びに底壁3cで構成する一枚の略帯状
の箱構成部材3で組立てられる。この略帯状の箱構成部
材3の内側に略板状の箱構成部材1及び箱構成部材2を貼
着した構成である。尚、左右壁3a，3a’及び蓋壁3b，3
b’並びに底壁3cは、例えば、折曲げ線（後述する。）
を介して連設される。この略帯状の箱構成部材3の縁部3
c-1，3c-2と縁部3a-1，3b-1，3a-2，3b-2には、例え
ば、折曲げ線（後述する。）を介してのり代31，31’，
32，32’，33，33’が設けられている。こののり代31，
31’は、前後壁1a、2aの縁部1-1、2-1にそれぞれ貼着さ
れる。またこののり代32，32’，33，33’は、前後壁1
a、2aの縁部1-2、1-3、2-2、2-3にそれぞれ貼着され
る。尚、この例では、略帯状の箱構成部材3に、それぞ
れ折曲げ線8〜12が設けられている。即ち、左右壁3a，3
a’と底壁3cとの間には折曲げ線8、9が、また左右壁3
a，3a’と蓋壁3b，3b’との間には二重の折曲げ線10、1
0a、11、11aが、設けられている。また一方の蓋壁3b’
には、深い折曲げ線12が設けられている。この二重の折
曲げ線10、10a、11、11aを利用して左右壁3a、3a’壁の
高さを適宜変更し、フ゜レス機への挿入の容易化、簡便化
（低い位置でのセット）、又は機内用のごみA、医療廃棄
物、家庭用のごみA等処理の簡便化、清潔化、収容量へ
の対応（低・高い位置でのセット）等に役立てる。また前
記折曲げ線12を介して一段と深く折曲げできる構成であ
って、前記と略同様に、ごみA等の収容の簡便化、確実
性等に寄与する。前記のり代31、31’とのり代32、32’
及びのり代33、33’との連繋部には傾斜状の折曲げ用の
三角コーナー34、34a、34b、34cが形成されており、この三
角コーナー34、34a、34b、34cは、のり代31、31’、32、3
2’、33、33’を折曲げる際に、のり代32’、33’の下
側に折曲げられる。これにより、ごみ箱の隅部の漏水防
止、補強に役立つこと、及び強固なごみ箱が形成され
る。図中1a-1、1a’-1は前壁1aの左右側に設けたのり代
であり、左右壁3a、3a’の縁部3a-1，3b-1に貼着され
る。また2a-1、2a’-1は後壁2aの左右側に設けたのり代
であり、左右壁3a、3a’の縁部3a-2，3b-2に貼着され
る。こののり代1a-1、1a’-1、2a-1、2a’-1は、外側に
ある前後壁1a、2aの切り端のカハ゛ーとして役立つ。51は蓋
壁2bに設けた折曲げ線である。

【００２６】この例では、内側に貼着されたのり代31、
31’、32、32’、33、33’と、この近傍の前壁1a及び後
壁2aとを防水性、透明材のテーフ゜13でシールする。このテーフ゜1
3により、ごみ箱の内面ののり代31、31’、32、32’、3
3、33’を略密着状態に隠蔽し、この内側の平滑性を確
保して、ごみAの中に含まれるヒ゜ン、突起物、鋭利小片、
又はその他の廃棄物が内面に喰込むことを防止し、かつ
ごみAから出る汚水、又はごみ箱の破壊防止を図る。

【００２７】尚、前記前壁1aと蓋壁1bとの間には折曲げ
線4が、また後壁2aと蓋壁2bとの間には折曲げ線5がそれ
ぞれ設けられている。この折曲げ線4、5は、蓋壁1b及び
蓋壁2bを折曲げるためである。また略帯状の箱構成部材
3には、この略帯状の箱構成部材3を長手方向に折曲げる
折曲げ線6と、略帯状の箱構成部材3の底壁3cと左右壁3
a、3a’との折曲げ部には、この底壁3cを内側に折曲げ
るとともに、この左右壁3a、3a’bを外側に折曲げるた
めの三角形状の補助折曲げ線7（図5、後述の図15の例が
ある。）が設けられている。この三角形状の補助折曲げ
線7は多段階に設けることが理想である。尚、この折曲
げ線6を複数設け左右壁3a、3a’、底壁3cを多段に折曲
げることも可能である。14は略帯状の箱構成部材3を二
つ折りにする山折り用の中央折曲げ線で、この中央折曲
げ線14を利用して略帯状の箱構成部材3を外側に折る。
図中15は前壁1aを二つ折りにする山折り用の中央折曲げ
線で、この中央折曲げ線15を利用して前壁1aを外側に折
る。また16は後壁2aを二つ折りにする中央折曲げ線で、
この中央折曲げ線16を利用して後壁2aを外側に折る。こ
の前後壁1a、2aの中央折曲げ線15、16は蓋壁1b、2bの折
曲げの容易化及び戻り防止に役立つ。

【００２８】前述の如く、本発明では、略板状の箱構成
部材1、略板状の箱構成部材2、及び略帯状の箱構成部材
3の組合せ構成であるので、各図の例が考えられる。例
えば、図8の例などがある。図中17はひも又は把手（図
示せず）を示しており、このひも17は折畳み式ごみ箱の
引出しの容易化、又は補強等に役立つ特徴がある。

【００２９】図12、図13に示す本発明の一例を説明す
る。この例では、防水性の折畳み式ごみ箱は、ラミネート加
工した前壁1a及び係止片1cを有する蓋壁1bで構成する略
板状の箱構成部材1と、ラミネート加工した後壁2a及び係止溝
2cを有する蓋壁2bで構成する略板状の箱構成部材2と、ラ
ミネート加工した一枚の略帯状の箱構成部材3で組立てられ
る。この略板状の箱構成部材1及び箱構成部材2の外側に
略帯状の箱構成部材3ののり代31、31’、32、32’、3
3、33’を貼着した構成である。他の構成は、原則とし
て、前述の例と略々同様である。

【００３０】図14〜図16に示す本発明の一例を説明す
る。この例では、防水性の折畳み式ごみ箱は、ラミネート加
工した前壁１a及び係止片1cを有する蓋壁1b、左右壁3
a、3a’及び蓋壁3b、3b’、底壁3cで構成する略Ｔ字状
の箱構成部材3”と、ラミネート加工した後壁2a及び係止溝2c
を有する蓋壁2bで構成する略板状の箱構成部材2とで組
立てられる。この前壁１aは連結片31”を介して底壁3c
に連設されている。従って、前述の如く、略Ｔ字状の箱
構成部材3”の前壁１aを連結片31”を利用して折曲げら
れるとともに、左右壁3a、3a’の一方ののり代32’、3
3’を立上げ、こののり代32’、33’のコーナー部に三角コーナ
ー34、34aを重ねる。この三角コーナー34、34aには、のり代1
a-1、1a’-1が入込む構成とする。これにより、防水性
の折畳み式ごみ箱を組立てた際に、他ののり代2a-1、2
a’-1との長さのハ゛ランスを確保する。尚、後壁2aを貼着す
ることは前記図1〜図13の例と略同様である。また他の
構成は、前述の各例と略同様である。

【００３１】

【発明の効果】請求項1の発明は、ラミネート加工した略板状
の箱構成部材で前壁及び蓋壁と、後壁及び蓋壁をそれぞ
れ構成し、またラミネート加工した略帯状の箱構成部材で底
壁、左右壁及び蓋壁をそれぞれ構成し、前後壁に、左右
壁及び底壁ののり代を貼着し、左右壁及び蓋壁並びに底
壁に折畳み用の折曲げ線を設けるとともに、この左右壁
及び底壁の折曲げ線の近傍に三角形状の補助折曲げ線、
のり代に三角コーナーを形成する構成である。従って、フ゜レス
加圧による押圧にも十分に耐え、かつ漏水の危険性もな
く、しかも各種のごみ等を収容できる折畳み式ごみ箱を
提供できる。またコンハ゜クトな収容、及び迅速な取出し・収
容が図れる折畳み式ごみ箱を提供できる。

【００３２】請求項2の発明は、補助折曲げ線を多数本
設ける構成である。従って、折畳み式ごみ箱は、左右壁
及び底壁の折曲げを容易にし、かつこの折畳み式ごみ箱
の折畳み・組立ての確実性及び容易性に寄与できる。

【００３３】請求項3の発明は、左右壁の左右側及び底
壁の前後側ののり代を、前後壁の外側に貼着する構成で
ある。従って、ごみ箱の内面を平滑にし、ごみの中に含
まれるヒ゜ン、突起物、鋭利小片、又はその他の廃棄物が
内面に喰込むことを防止し、かつごみから出る汚水、又
はごみ箱の破損等の防止等ができる。

【００３４】請求項4の発明は、左右壁の左右側及び底
壁の前後側ののり代を、前後壁の内側に貼着する構成で
ある。従って、ごみ箱の外面の平滑性と、美感の向上、
又はフ゜レス機への挿入の容易化等が図れる。

【００３５】請求項５の発明は、のり代を、前後壁の内
側に貼着し、この貼着箇所をテーフ゜でシールする構成であ
る。従って、ごみ箱の内面ののり代を略密着状態に隠蔽
し、この内側の平滑性を確保して、ごみの中に含まれる
ヒ゜ン、突起物、鋭利小片、又はその他の廃棄物が内面に
喰込むことを防止し、かつごみから出る汚水、又はごみ
箱の破壊防止等が図れる。

【００３６】請求項6の発明は、ラミネート加工した略板状の
箱構成部材で後壁及び蓋壁を構成し、またラミネート加工し
た略Ｔ字状の箱構成部材で前壁及び蓋壁、底壁、左右壁
及び蓋壁をそれぞれ構成し、前壁に左右壁ののり代を、
また後壁に左右壁及び底壁ののり代を貼着し、左右壁及
び蓋壁並びに底壁に折畳み用の折曲げ線を設けるととも
に、この左右壁及び底壁の折曲げ線の近傍に三角形状の
補助折曲げ線を形成する構成である。従って、フ゜レス加圧
による押圧にも十分に耐え、かつ漏水の危険性もなく、
しかも各種のごみ等を収容できる折畳み式ごみ箱を提供
できる。また組立ての容易・簡便な折畳み式ごみ箱の提
供と、迅速な取出し・収容が図れる折畳み式ごみ箱を提
供できる。

【００３７】請求項7の発明は、右壁の高さを数段に調
整可能とした構成である。従って、機内用のごみ、医療
廃棄物、家庭用のごみ等処理の簡便化、清潔化、収容量
への対応等に役立つ折畳み式ごみ箱の提供ができる。

【図面の簡単な説明】

【図1】本発明の一例を示す後方側の斜視図である。

【図2】図1の例の前方側の斜視図である。

【図3】図1の例の一方の略板状の箱構成部材の一例を示
す正面図である。

【図4】図1の例の他方の略板状の箱構成部材の一例を示
す正面図である。

【図5】図1の例の略帯状の箱構成部材の一例を示す展開
した正面図である。

【図6】図1の例の分解斜視図である。

【図7】図1のテーフ゜の使用状態を示す横断面図である。

【図8】図1の例のコーナー部の接着状態の拡大縦断面図であ
る。

【図9】図1の例のごみ箱の積層状態を説明する断面図で
ある。

【図10】図1の例のごみの充填状態を説明する断面図で
ある。

【図11】本発明の他の一例を示す斜視図である。

【図12】本発明のその他の一例を示す後方側の斜視図で
ある。

【図13】図12の例の前方側の斜視図である。

【図14】本発明のさらに他の一例を示す斜視図である。

【図15】図14の例の展開した正面図である。

【図16】図14の例の組立て状態の斜視図である。

【符号の説明】 1 略板状の箱構成部材 1-1 縁部 1a-1 のり代 1a’-1 のり代 1-2 縁部 1-3 縁部 1a 前壁 1b 蓋壁 1c 係止片 2 略板状の箱構成部材 2-1 縁部 2a-1 のり代 2a’-1 のり代 2-2 縁部 2-3 縁部 2a 後壁 2b 蓋壁 2c 係止溝 3 略帯状の箱構成部材 ３” 略Ｔ字状の箱構成部材 31〜33’ のり代 34〜34c 三角コーナー 3a 左壁 3a-1 縁部 3a-2 縁部 3a’ 右壁 3b-1 縁部 3b-2 縁部 3b 蓋壁 3b’ 蓋壁 3c 底壁 3c-1 縁部 3c-2 縁部 4〜6 折曲げ線 51 折曲げ線 7 補助折曲げ線 8〜12 折曲げ線 13 テーフ゜ 14〜16 中央折曲げ線 17 ひも31" 連結片 A ごみ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ラミネート加工されたタ゛ンホ゛ール、板紙等でなる
   略板状の箱構成部材で前壁及び蓋壁、後壁及び蓋壁をそ
   れぞれ構成し、またラミネート加工されたタ゛ンホ゛ール、板紙等で
   なる略帯状の箱構成部材で底壁、左右壁及び蓋壁をそれ
   ぞれ構成し、この前後壁の縁部に貼着するのり代を前記
   左右壁及び底壁の縁部に連設し、前記左右壁及び蓋壁並
   びに底壁に折畳み用の折曲げ線を設け、また前記左右壁
   及び底壁の折曲げ線の近傍に三角形状の補助折曲げ線を
   設け、前記のり代の左右壁に当該のり代を立上げた際に
   重畳する三角コーナーを設けたことを特徴とする防水性の折
   畳み式ごみ箱。
2. 【請求項２】 上記の補助折曲げ線を多数本設ける構成
   とした請求項1に記載の防水性の折畳み式ごみ箱。
3. 【請求項３】 上記の左右壁の左右側及び底壁ののり代
   を、前後壁の外側に貼着する構成の請求項1に記載の防
   水性の折畳み式ごみ箱。
4. 【請求項４】 上記の左右壁の左右側及び底壁ののり代
   を、前後壁の内側に貼着する構成の請求項1に記載の防
   水性の折畳み式ごみ箱。
5. 【請求項５】 上記ののり代を、前後壁の内側に貼着
   し、この貼着箇所をテーフ゜でシールする構成の請求項4に記載
   の防水性の折畳み式ごみ箱。
6. 【請求項６】 ラミネート加工されたタ゛ンホ゛ール、板紙等でなる
   略板状の箱構成部材で後壁及び蓋壁を構成し、またラミネー
   ト加工されたタ゛ンホ゛ール、板紙等でなる略Ｔ字状の箱構成部
   材で前壁及び蓋壁、底壁、左右壁及び蓋壁をそれぞれ構
   成し、この略Ｔ字状の箱構成部材を組立て前記左右壁、
   底壁の一方ののり代に前記後壁の縁部を貼着し、前記左
   右壁、底壁の他方ののり代に前記前壁を貼着し、前記左
   右壁及び蓋壁並びに底壁に折畳み用の折曲げ線を設ける
   とともに、この左右壁及び底壁の折曲げ線の近傍に三角
   形状の補助折曲げ線を設け、前記のり代の左右壁に当該
   のり代を立上げた際に重畳する三角コーナーを設けたことを
   特徴とする防水性の折畳み式ごみ箱。
7. 【請求項７】 上記の右壁の高さを数段に折畳み調整可
   能とした請求項1又は請求項2に記載の防水性の折畳み式
   ごみ箱。