JPS5940321Y2 - ごみ処理用紙袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は家庭にお゛ける厨茶などの水分を含んだごみ
を処理するための紙袋に関する。

最近、厨芥などのごみを処理するに当って取扱い易く衛
生的でありしかもごみと共に害なく完全に焼却できるな
どの理由から、内面にポリエチレンまたは塩化ビニルの
ような熱可塑性樹脂膜を施した防水性の紙袋が広く利用
されている。

ところで、この種の紙袋では水分を含んだごみを詰め込
んだ際、その重みでヒートシールした底辺部が破損しな
いようにすることが肝要であり、これに対するものとし
て第６図イのように装本体ｆのヒートシールした底辺部
ｆａを一方に折り返し、その夕Ｈ則面と装本体ｆとに亘
って帯条片ｔを貼着したりまたは同図口のようにヒート
シールした底辺部ｆａから片側に２度折り返して、その
折り返し部と装本体ｆとの接触面を貼着するようにした
ものが提案されている。

しかし、前者では装本体の他に帯条片を必要としてその
帯条片を貼着する工程が余分に加わることになり、また
後者では底辺部を二重に折り返すのでそれだけ装本体の
容積が小さくなり、容積を大きく保とうとすれば加工紙
の使用量が多くなって不経済であり、さらに折り返し部
は肉厚なものになってしまい装本体との接着が巧くいか
ないなどの欠点がある。

この考案は上記の欠点を解消すべくなされたもので、余
分な帯条片を用いたり二重に折り返したりすることなく
構成簡単で作り易くしかも破損し難い底辺部を備えたご
み袋を提供するものである。

図示の実施例について説明すれば、第１図において１は
ニーラミンやメラニンなどの耐水性の含酸樹脂を含浸さ
せたクラフト紙を筒状に形成した装本体で、その内面に
はポリエチレンなどの熱可塑性樹脂膜２が施されており
、両側部には所要幅の折込み部１ａが形成され、その折
込み部１ａの対向面の少くとも一方の底部にはポリエチ
レンまたは醋酸ビニル係のホットメルト型接着剤３が施
されている。

上記装本体１の折込み部１ａを含めての底辺部１ｂを同
時的に加熱加圧すれば鉄部は熱可塑性樹脂膜２および接
着剤３の溶着作用によって第２図および第３図のように
全幅に亘って表裏一体的に強固に密封される。

そして、このように加熱溶着した底辺部１ｂはそれより
若干離れた位置（第２図、第３図でＡ−Ａ線で示す位置
）において上方、に折曲げられ、折曲げ部の内側面と装
本体１の夕Ｈ則当接面とはホットメルト型または所要の
接着剤４によって第５図のように接着されて第４図のよ
うな袋体に槽底される。

上述のようにこの考案では、両側折込み部の底部にもホ
ットメルト型の接着剤を施し、その折込み部も含めて装
本体の底辺部を加熱加圧するようにしたので、装本体の
底辺部は全幅に亘って表裏一体的に確実に密封され、さ
らにその溶着した底辺部をそれより若干離れた位置にお
いて折返し、その折返し部を装本体に接着するようにし
たので、中にごみを詰め込んだときその重量が溶着底辺
部に直接かかることなく該溶着部の剥離は完全に防止さ
れる。

そして、折返した底辺部は両側の折込み部においても一
体的に溶着されているので、ごみを詰め込んだ際に折返
した両側が第７図のように分離したすせず、これを押え
るために従来品のように余分な帯条片を用いたり、ある
いは二重に折返したりする必要がなく、構成お・よび工
程が簡単となり、製作が容易で加工紙の節約が計られて
安価に生産でき甚た経済的なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は底辺部溶着前の装本体の斜視図。 第２図は底辺部を溶着した状態の正面図、第３図は第２
図Ｘ−Ｘ線に沿った断面図、第４図は完了した袋体の斜
視図、第５図は第４図Ｙ−Ｙ線に沿った断面図、第６図
イ９口は共に従来品の底辺部の接着状態を示す断面図、
第７図は折込み部を接着しなかったときの状態を示す袋
体の一部の斜視図。 図中、１は装本体、１ａは折込み部、１ｂは折返し部、
２は熱可塑性樹脂膜、３はホットメルト型接着剤、４は
接着剤。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内面に熱可塑性樹脂膜２を有する装本体１の両側折込み
   部１ａの底部対向面の少くとも一方にホットメルト型の
   接着剤３を施し、上記折込み部１ａを含む装本体１の底
   辺部１ｂを加熱加圧して全幅に亘って溶着し、該溶着し
   た底辺部１ｂをこれより若干離れた位置において一方に
   折返し、該折返し部の内側面と装本体１の夕Ｈ則当接面
   とを所要の接着剤４によって接着してなるごみ処理用紙
   袋。