JP2000142789A - ブリスタパッケージ - Google Patents

ブリスタパッケージ

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JP2000142789A
JP2000142789A JP10316381A JP31638198A JP2000142789A JP 2000142789 A JP2000142789 A JP 2000142789A JP 10316381 A JP10316381 A JP 10316381A JP 31638198 A JP31638198 A JP 31638198A JP 2000142789 A JP2000142789 A JP 2000142789A
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blister
cup
blister cup
piece
mount
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JP10316381A
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Hideko Nemoto
英子 根本
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブリスタカップの抜き代によって押え片を形
成し、この押え片を折り込んでブリスタカップの内側に
配された化粧薄板を押えて固定することにより、簡単な
構成でありながら化粧薄板を固定して所定位置に保持す
ることができるブリスタパッケージを提供する。 【解決手段】 包装しようとする内容物Wの形状に対応
させた輪郭の膨らみを有するブリスタカップ2と、この
ブリスタカップ2の開口側を覆う台紙4と、を備え、ブ
リスタカップ2に設けた係合片8a〜8cを台紙4に設
けた切込口31a〜31cに係合させることによりブリ
スタカップ2と台紙4を固定するようにしたブリスタパ
ッケージにおいて、ブリスタカップ2内に装着される化
粧薄板3を設けると共に、この化粧薄板3の縁を押える
ことができる押え片15a,15bをブリスタカップ2
の稜14cに鋭角に連続させて形成し、この稜14cか
ら折り曲げて押え片15a,15bで化粧薄板3を保持
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装しようとする
内容物又はその内容物が装着された支持部材の形状に合
わせた輪郭の膨らみに成形したブリスタカップの膨らみ
部分に内容物を収納し、そのブリスタカップの開口部を
台紙で覆うと共にブリスタカップに設けた係合片を折り
返して台紙に係合することにより着脱可能に固定される
再梱包可能なブリスタパッケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、再梱包可能なブリスタパ
ッケージは、包装しようとする内容物の形状に略合わせ
た輪郭の膨らみ部分を有するブリスタカップと、このブ
リスタカップの膨らみ部分の開口部を覆う台紙とを備え
て構成されている。このブリスタカップの開口部の一辺
を除く周縁には、抜き代を折り返すことにより形成され
る台紙受部が設けられている。この台紙受部に台紙を挿
入することにより、ブリスタカップと台紙とが組み合わ
されて、再度の梱包が可能な包装容器が構成される。
【0003】ところが、このような抜き代を折り返す加
工は、ブリスタカップを成形するための一次加工では行
うことができず、別に二次加工として抜き代を折り返す
工程が必要であった。しかも、抜き代を折り返す加工で
自動化できるのは平行する2辺のみであり、これに直交
する方向に位置する第3の辺については、別に折り返す
加工を行う必要があった。そのため、抜き代を折り返す
ための加工が必要になるばかりでなく、そのための設備
として折曲機等の加工設備が必要となり不経済であっ
た。
【0004】そのため、最近のブリスタパッケージで
は、台紙受部の代わりに複数の係合片をブリスタカップ
に設けると共に、これら係合片に対応させて台紙には複
数の切込口を設けている。そして、ブリスタカップの各
係合片を台紙の各切込口に係合することにより、ブリス
タカップと台紙を着脱可能に結合させて再梱包可能なブ
リスタパッケージを構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のブリスタパッケージにおいては、ブリス
タカップが内容物又は内容物が装着された支持部材の形
状に略合わせた輪郭の膨らみ部分を有するため、装飾的
効果を高めること等を目的としてブリスタカップに直接
印刷しようとする場合に、次のような不具合を生じるこ
とがあった。
【0006】例えば、ブリスタカップの表面に直に多色
印刷を施す場合、膨らみ部分の凹凸や材料の柔軟性等に
よって印刷位置を一致させることが困難であり、この印
刷工程において使用する色の間にずれを生じることがあ
る。また、ブリスタカップの表面に、予め所定のデザイ
ンが印刷されたシールを貼る方法もあるが、そのシール
を貼る際に接着部に気泡が入ったり、貼り付け位置が所
定位置からずれる等の不具合を生ずることがある。この
ような不具合が生ずると、良品のブリスタカップであっ
ても不良品になるという課題があった。
【0007】また、所定のデザインが印刷されたシート
やフィルムをブリスタカップの内側に沿わす方法も考え
られるが、そのようなフィルムは柔軟性に富んでいて腰
が軟らかいため、ブリスタカップ内の所定位置に固定し
て保持することが困難であるという課題があった。
【0008】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ブリスタカップの抜き代によって押え
片を形成し、この押え片を折り込んでブリスタカップの
内側に配された化粧薄板を押えて固定することにより、
簡単な構成でありながら化粧薄板を確実に固定して所定
位置に保持することができるブリスタパッケージを提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本発明の請求項1
記載のブリスタパッケージは、包装しようとする内容物
を収納する膨らみ部分を有するブリスタカップと、この
ブリスタカップの開口側を覆う台紙と、を備え、ブリス
タカップに設けた係合片を台紙に設けた切込口に係合さ
せることによりブリスタカップと台紙を着脱可能に結合
するようにしたブリスタパッケージにおいて、ブリスタ
カップ内に装着される化粧薄板を設けると共に、この化
粧薄板の縁を押えることができる押え片をブリスタカッ
プの稜に鋭角に連続させて形成し、この稜から折り曲げ
て押え片で化粧薄板を保持するようにしたことを特徴と
している。
【0010】本発明の請求項2に記載のブリスタパッケ
ージは、ブリスタカップの押え片に連続する稜には、一
部分に切れ目を設けたことを特徴としている。
【0011】上述のように構成したことにより、本発明
の請求項1記載のブリスタパッケージでは、ブリスタカ
ップの内側に化粧薄板を配置した後、押え片をその稜か
ら折り曲げて化粧薄板を押えることにより、化粧薄板を
ブリスタカップ内の所定位置に固定して保持することが
できると共に、ある程度の回数以下であれば何回折り曲
げても押え片が切れることがない。
【0012】本発明の請求項2記載のブリスタパッケー
ジでは、押え片の稜の一部には切れ目が設けられている
ため、押え片を切断することなく簡単に折り曲げること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図10は、本発明の実施の
一例を示すもので、図1はブリスタカップ内に化粧薄板
を装着する状態を示す斜視図、図2は同じく装着後の状
態を示す斜視図、図3は更にブリスタカップ内に内容物
の支持部材を収納して台紙を装着する状態を示す斜視
図、図4はブリスタカップと支持部材と装飾部材と台紙
とを示す分解斜視図、図5は台紙に係合片を係合させる
状態を示す斜視図、図6はブリスタカップの平面図、図
7は同じく側面図、図8は同じく正面図、図9は図6の
X−X線拡大断面図、図10はブリスタカップの要部を
示す斜視図である。
【0014】この実施例に係るブリスタパッケージ1
は、ブリスタカップ2と化粧薄板3と台紙4と支持部材
5と装飾部材6とから構成されていて、内容物Wとして
音響機器のヘッドホンを適用したものである。このブリ
スタパッケージ1は、一度だけの商品梱包に使用される
ものではなく、ブリスタカップ2等の構成部品が分解可
能に構成されていて、ある程度の回数以内であれば何回
でも組立・分解作業を繰り返して行うことができる再梱
包可能な包装容器である。
【0015】このブリスタパッケージ1のブリスタカッ
プ2は、図6〜図10に示すように、包装しようとする
内容物Wの形状及びこの内容物Wを支持する支持部材5
の形状を考慮した輪郭の膨らみ部分7と、この膨らみ部
分7の開口側の周縁である型裾部に設けた3枚の係合片
8a〜8cとを備えている。このブリスタカップ2の膨
らみ部分7は、蒲鉾型を若干変形させたような形状をな
していて、滑らかな曲面を有する上面片7a及び左右の
側面片7b,7cと、若干の傾斜角を持って形成された
底面片7dと、これら四片に連続する略長方形をなす平
面片7eとを有している。
【0016】この膨らみ部分7の上面片7aの上部略中
央部には、内側に突出する先細の筒状をなす吊り穴筒部
9が設けられている。そして、吊り穴筒部9の先端に
は、横長とされた山形の吊り穴9aが開口されている。
また、底面片7dの略中央部には、ブリスタカップ2の
開口側の端縁を結んだ平面と略垂直をなす底面を有する
脚部10が膨出されて設けられている。この底面片7d
を下にして脚部10を平面上に載置することにより、こ
の脚部10で底面片7dが補強されたブリスタカップ2
が上面片7aを上にして略垂直にしっかり立てられるこ
とになる。
【0017】尚、平面片7eの四隅と長手方向中途部2
箇所の合計6箇所には、複数のブリスタパッケージ1を
積み重ねて保管等する際の支持部となる球面凸起11が
設けられている。これらの球面凸起11で積み重ねられ
たブリスタパッケージ1を支えることにより、上のブリ
スタパッケージ1の台紙4がブリスタカップ2の平面片
7eに直に接触するのを防止することができる。これに
より、積み重ねられた台紙4で下の平面片7eが擦られ
て、その平面が傷つけられるのを防止することができ
る。
【0018】上述した3枚の係合片8a〜8cは、膨ら
み部分7の型裾部に連続して一体に形成されている。即
ち、第1の係合片8aは、上面片7aの側縁の略中央部
に連続して形成されていて、逆台形をなす幅広側の先端
部には、それぞれ側方に突出する舌片12,12が設け
られている。この第1の係合片8aには、吊り穴筒部9
の吊り穴9aに対応した形状及び大きさを有する吊り穴
13が設けられており、上面片7aとの連続部である稜
の稜線14aから折り曲げることにより、吊り穴13が
吊り穴9aと重なり合うように構成されている。
【0019】また、第2及び第3の係合片8b,8c
は、左右側面片7b,7cの側縁の中途部に連続して形
成されている。これら第2及び第3の係合片8b,8c
の両側の側縁は緩やかな曲線を描くようになだらかに形
成されていて、その略台形をなす幅狭側の先端部には、
それぞれ側方に突出する舌片12,12が設けられてい
る。そして、両係合片8b,8cの内側には、稜の部分
を除いた3辺に切込みを加えることによって形成された
略台形をなす第1及び第2の押え片15a,15bが設
けられている。
【0020】これにより、第2及び第3の係合片8b,
8cは、側面片7b,7cとの連続部である一対の稜の
稜線14b,14bから折り曲げることにより、背面側
に折り返し可能とされている。更に、第1及び第2の押
え片15a,15bは、同じく側面片7b,7cとの連
続部である稜の稜線14cから折り曲げることにより、
背面側に折り返し可能とされている。そして、これら係
合片8b,8c及び押え片15a,15bの折曲作業を
容易にするため、各稜には、図10に示すように、稜線
14b,14cに沿ってミシン目のような切れ目16
a,16bが設けられている。これらの切れ目16a,
16bは、各稜線14b,14cの一部において部分的
にのみ設ける必要があり、稜線14b,14cの全長に
亘って設けると強度が著しく低下して切れやすくなる。
【0021】また、係合片8b,8c及び押え片15
a,15bの折曲位置とされる稜線14b,14cは、
図9に断面して示したように、コーナー部が鋭角となる
ように形成する。そして、係合片8b,8c及び押え片
15a,15bは、それぞれ稜線14b,14cの対角
線17に沿って折り曲げるようにする。これにより、折
り曲げ作業を多数回繰り返しても白化したり、切れたり
することがない折り返し部が得られる。この折り返し部
の耐久性効果は、コーナー部が鋭角となっていることに
より得られたもので、このコーナー部を折り曲げること
により押え片15a,15b等は、必然的に対角線に沿
って折り曲げられることになった。
【0022】これに対して、稜線14b,14cのコー
ナー部に丸みを持たせた場合には、上述の耐久性効果を
得ることができなかった。これは、コーナー部が丸くな
っているときには、平面からなるプラスチックシートを
折り曲げる場合と同様に、数回程度の折り曲げ作業で折
曲部が白化して切れてしまうことと同様であった。
【0023】このような折り返し部の耐久性効果を有す
るブリスタカップ2の材質としては、例えば、塩化ビニ
ル樹脂(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PE
TP)、ポリスチレン(PS)等のプラスチックが好適
である。この場合、成形されたブリスタカップ2は無色
透明であることが好ましいが、有色透明又は半透明であ
ってもよく、また、ブリスタカップ2に内容物を露出さ
せるための窓を設けるような場合には不透明であっても
よい。尚、上述したような耐久性効果を有する材料であ
れば、他のプラスチックを使用することができることは
勿論である。
【0024】また、上述したような構成を有するブリス
タカップ2は、上述したような熱可塑性プラスチックの
フィルム又はシートを真空成形その他の成形方法を使用
して成形することができる。
【0025】化粧薄板3は、図1及び図2に示すよう
に、ブリスタカップ2の内側に配されるものである。そ
のため、化粧薄板3は、ブリスタカップ2内部の曲面に
沿わせることができるように湾曲自在なプラスチックの
フィルム又はシートで形成されている。そして、ブリス
タカップ2の形状に対応させて、吊り穴筒部9が挿通さ
れる挿通穴20と、上面片7aと側面片7b及び7cと
が交差する角部に沿わせるための一対の切欠き21,2
1と、この切欠き21の奥に連続すると共に内容物Wの
一部を露出させるための一対の開口部22,22とが設
けられている。
【0026】このような化粧薄板3の材質としては、例
えば、ポリプロピレン(PP)等のプラスチックが好適
であるが、その他のプラスチックを使用することができ
ることは勿論である。また、成形された化粧薄板3は無
色透明であることが好ましいが、有色透明又は半透明で
あってもよい。特に、化粧薄板3が無色透明である場合
には、これに適当なデザインを施すことにより、内容物
Wを透かして見せながら、そのデザインによる装飾効果
を発揮させて内容物Wをアピールし、市場における購買
意欲を増大させることができる。
【0027】台紙4は、ブリスタカップ2の開口側を塞
ぐもので、この実施例では、図3及び図4に示すよう
に、上下に重ね合わされた表面片4aと裏面片4bとで
構成されている。そして、両片4a,4bの下部を同方
向へ折り曲げることにより、台紙4の底面片4cが形成
されている。この底面片4cは、ブリスタカップ2の底
面片7dの内側に配されるもので、その底面片7dに見
合う形状とされている。この台紙4の上部中央部には、
表面及び裏面片4a,4bを貫通する吊り穴30が設け
られていて、この吊り穴30は、ブリスタカップ2や化
粧薄板3の吊り穴9a,13及び20と一致するように
設けられている。
【0028】更に、台紙4の裏面片4bには、ブリスタ
カップ2の3つの係合片8a〜8cが係合される第1〜
第3の切込口31a〜31cが設けられている。これら
の切込口31a〜31cは、各係合片8a〜8cを内側
へ折り曲げた状態において両端の舌片12,12と重な
り合う位置に設定されている。そして、各切込口31a
〜31cは、裏面片4bの縁に沿って対向された一対の
コ字状の切込みから構成されている。これらの切込みに
は、各係合片8a〜8cの舌片12,12がそれぞれ着
脱可能に挿入され、これにより台紙4がブリスタカップ
2に固定される。
【0029】このような台紙4の、ブリスタカップ2の
内側に配される表面には、内容物である商品を引き立て
るための絵や文字その他のデザインを印刷等によって施
し、外側となる裏面には、内容物の取扱説明や取扱上の
注意事項、主な仕様その他の情報を印刷するようにす
る。この台紙4の材料としては厚紙等の紙材が好適であ
るが、印刷の可能なプラスチックシート又はフィルム等
を用いることもできる。
【0030】この台紙4によって閉じられるブリスタカ
ップ2の内部に、内容物Wを見栄えよく保持して商品を
アピールさせる支持部材5と装飾部材6とが配置されて
いる。支持部材5は、内容物Wを係合保持するために所
定形状に形成された支持部5aを有し、この支持部5a
に装着されて内容物Wがブリスタカップ2内に収納され
る。この支持部材5の材料としては、無色透明のプラス
チックが好適であるが、有色透明或いは半透明のプラス
チックであってもよく、場合により不透明のプラスチッ
クや厚紙等を用いることもできる。尚、不透明のプラス
チック等からなる支持部材5を使用する場合には、台紙
4の表面が覆われて見えなくなる。
【0031】また、装飾部材6は、内容物Wを引き立て
る等を目的として装飾的に用いられるもので、この実施
例では、内容物Wの使用状態、その特徴等がデザインさ
れた装飾片6aと、この装飾片6aの下端に連続された
固定片6bとから構成されている。この装飾部材6の固
定片6bは、ブリスタカップ2の下部形状に対応するよ
う形成されていて、支持部材5の下部が挿入された状態
でブリスタカップ2内に収納される。
【0032】このような構成を有するブリスタパッケー
ジ1は、例えば、次のようにして組み立てることにより
内容物Wの包装に使用することができる。まず、図1に
示すように、ブリスタカップ2の膨らみ部分7の凹み側
に化粧薄板3を臨ませ、この化粧薄板3を横方向に湾曲
させながら膨らみ部分7に挿入する。この際、化粧薄板
3の挿通穴20にはブリスタカップ2の吊り穴筒部9を
挿入し、化粧薄板3の略全面がブリスタカップ2の内面
に接触するよう奥まで十分に入れ込むようにする。
【0033】次に、図9及び図10に示すように、ブリ
スタカップ2の左右の係合片8b,8cの内側に設けた
第1及び第2の押え片15a,15bを、その稜線14
cに沿って内側へ折り込み(略270°の折り曲げ)、
両押え片15a,15bで化粧薄板3の両側部を押え込
む。これにより、図1に示すように、化粧薄板3が吊り
穴筒部9で位置決めされた状態において2枚の押え片1
5a,15bで押し付けられてブリスタカップ2の内側
に固定される。
【0034】この際、各押え片15a,15bには切れ
目16bが設けられているため、その押え片15a,1
5bを簡単に、しかも稜線14cに沿って正確に折り曲
げることができる。そして、切れ目16bは、稜線14
cの全長に亘って設けるのではなく、その一部のみに設
けているため、折り曲げ作業によって押え片15a,1
5bが切断されることがない。そればかりでなく、各押
え片15a,15bは稜線14cに沿って折り曲げられ
ているため、ある程度の回数(数回程度ではなく、数十
乃至数百回程度である。)を繰り返し折り曲げることに
よっても押え片15a,15bが切断されることがな
い。
【0035】次に、内容物Wが支持部5aに装着された
支持部材5に装飾部材6を装着し、その装飾片6aを内
容物Wの前面に配置する等して内容物Wを飾り付ける。
そして、図4に示すように、装飾部材6が装着された支
持部材5を、化粧薄板3がセットされたブリスタカップ
2の内側に挿入する。その後、図3に示すように、ブリ
スタカップ2の開口側に台紙4を臨ませ、その台紙4の
底面片4cを、ブリスタカップ2の底面片7dと支持部
材5の下端面との間に挿入する。そして、台紙4でブリ
スタカップ2の開口側を閉塞する。このとき、台紙4の
吊り穴30がブリスタカップ2の吊り穴9aと一致さ
れ、このように重ね合わされた吊り穴にフックを通すこ
とによりフックに吊り下げた状態で店頭等に飾ることが
できる。
【0036】次に、図5に示すように、第1〜第3の3
枚の係合片8a〜8cを、それぞれの稜線14a,14
bに沿って内側へ折り込む(略180°の折り曲げ)。
そして、各係合片8a〜8cの先端両側部に設けた舌片
12を、台紙4の裏面片4bに設けた対応する切込口3
1a〜31cにそれぞれ差し入れて押し込む。このと
き、各係合片8a〜8cには切れ目16aが設けられて
いるため、その係合片8a〜8cは稜線14bに沿って
簡単且つ正確に折り曲げることができる。そして、切れ
目16aも同じく稜線14bの全長に亘って設けている
のではなく、その一部のみに設けられているため、折り
曲げ作業によって係合片8a〜8cが切断されることが
ない。しかも、各係合片8a〜8cは稜線14bに沿っ
て折り曲げられているため、ある程度の回数(数回程度
の単位ではない。)を繰り返し折り曲げることによって
も係合片8a〜8cが切断されることがない。
【0037】これにより、3枚の係合片8a〜8cによ
って台紙4の天方向及び左右方向が固定され、また、台
紙4の底面片4cがブリスタカップ2の底面片7dと支
持部材5との間に挿入されているため下方向が固定され
る。その結果、台紙4が四方向に全て固定されるため、
これらブリスタカップ2と台紙4とによる内容物Wの包
装が完了する。
【0038】このようなブリスタパッケージ1によれ
ば、押え片15a,15bを内側へ折り込むことによっ
て化粧薄板3を固定することができ、また、押え片15
a,15bを外側へ折り返すことにより化粧薄板3をブ
リスタカップ2から簡単に取り外すことができる。その
結果、腰の弱い化粧薄板3の固定を簡単且つ確実に行う
ことができる。そして、化粧薄板3に所望のデザインを
印刷することにより、ブリスタカップ2の膨らみ部分7
に印刷を施す必要性をなくすことができ、印刷不良によ
ってブリスタカップ2が不良品とされることがなく、不
良品の発生率を低減させることができる。しかも、ある
程度の回数内であれば折り曲げ作業を多数回繰り返すこ
とによっても押え片15a,15bが切断されることが
ないため、内容物Wの再度の梱包を自由に行うことがで
き、梱包作業の作業性を向上させることができる。
【0039】また、押え片15a,15bは、係合片8
b,8cの内側を切り抜くように形成されているため、
従来のブリスタパッケージのように2次加工を施して台
紙収納部を形成する必要がなく、製造工程や加工費が増
加することもない。更に、ブリスタカップ2の型裾部で
押え片15a,15b及び係合片8b,8cを折り返す
ようにしたため、押え片15a,15bの分だけ幅広と
なることもなく、サイズの大型化を招くこともない。
【0040】以上説明したが、本発明は上記実施の例に
限定されるものではなく、例えば、上記実施の例におい
ては、包装される内容物Wとして電子機器のヘッドホン
を適用した例について説明したが、例えば、テープレコ
ーダやカメラその他各種の内容物を収納するために用い
ることができるものである。更に、ブリスタカップ2、
化粧薄板3、台紙4、支持部材5及び装飾部材6の形
状、大きさ等についても、上述した実施例に限定される
ものでないことは勿論である。また、上述した実施例で
は、2つの押え片15a,15bと3つの係合片8a〜
8cを設けた例について説明したが、押え片は3つ以上
であってもよく、また、係合片8a〜8cは2つ又は4
つ以上であってもよい。このように、本発明は、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のブリスタパッケージによれば、ブリスタカップの
内側に化粧薄板を配置した後、押え片をその稜から折り
曲げて押え片で化粧薄板を押える構成としたため、化粧
薄板をブリスタカップ内の所定位置に固定して保持する
ことができると共に、ある程度の回数以下であれば何回
折り曲げても押え片が切れることがなく、簡単な構造で
あって再度の梱包が可能なブリスタパッケージが得られ
るという効果を得ることができる。
【0042】本発明の請求項2記載のブリスタパッケー
ジによれば、押え片の稜の一部に切れ目を設ける構成と
したため、押え片を切断することなく簡単に折り曲げる
ことができ、押え片を簡単且つ正確に折り曲げることが
できるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブリスタパッケージの一の実施の例を
示すもので、ブリスタカップに化粧薄板を装着する状態
の斜視図である。
【図2】本発明のブリスタパッケージの一の実施の例を
示すもので、ブリスタカップに化粧薄板を装着して押え
片で固定した状態の斜視図である。
【図3】本発明のブリスタパッケージの一の実施の例を
示すもので、化粧薄板が装着されたブリスタカップに支
持部材を装着した後、台紙を装着する状態の斜視図であ
る。
【図4】本発明のブリスタパッケージの一の実施の例を
示すもので、ブリスタカップと支持部材と装飾部材と台
紙を示す分解斜視図である。
【図5】本発明のブリスタパッケージの一の実施の例を
示すもので、ブリスタカップに装着された台紙に係合片
を係合させる状態の斜視図である。
【図6】本発明のブリスタパッケージに係るブリスタカ
ップの第1の実施例を示す平面図である。
【図7】本発明のブリスタパッケージに係るブリスタカ
ップの第1の実施例を示す側面図である。
【図8】本発明のブリスタパッケージに係るブリスタカ
ップの第1の実施例を示す正面図である。
【図9】図6のX−X線部分の拡大断面図である。
【図10】本発明のブリスタパッケージに係るブリスタ
カップの要部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ブリスタパッケージ、 2…ブリスタカップ、 3
…化粧薄板、 4…台紙、 5…支持部材、 6…装飾
部材、 7…膨らみ部分、 8a〜8c…係合片、 9
…吊り穴筒部、 12…舌片、 14a〜14c…稜
線、 15a,15b…押え片、 16a,16b…切
れ目、 31a〜31c…切込口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包装しようとする内容物を収納する膨ら
    み部分を有するブリスタカップと、 上記ブリスタカップの開口側を覆う台紙と、を備え、 上記ブリスタカップに設けた係合片を上記台紙に設けた
    切込口に係合させることによりブリスタカップと台紙を
    着脱可能に結合するようにしたブリスタパッケージにお
    いて、 上記ブリスタカップ内に装着される化粧薄板を設けると
    共に、この化粧薄板の縁を押えることができる押え片を
    ブリスタカップの稜に鋭角に連続させて形成し、当該稜
    から折り曲げて上記押え片で化粧薄板を保持するように
    したことを特徴とするブリスタパッケージ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のブリスタパッケージにお
    いて、 上記ブリスタカップの押え片に連続する稜には、一部分
    に切れ目を設けたことを特徴とするブリスタパッケー
    ジ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR101064206B1 (ko) * 2009-11-30 2011-09-14 주식회사 블리스팩 재 밀봉이 가능한 블리스터 포장용기
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