JP3908489B2 - 展示容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品を収納し得る透明ケースとこの透明ケースを一体的に固定し得る台紙に係り、特に該台紙を折曲線を介して連設された表板と裏板とで形成すると共に両者の対応する片面に相互に当接された場合のみに粘着し得る糊を塗着して構成した展示容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の透明ケースと台紙とを組合わせて構成した展示用容器としては、一般的にブリスター・パック(blister pack)が知られている。
【0003】
このブリスター・パックは、厚紙で形成された台紙の上に所定の商品を載置し、かつこの商品とに透明硬質プラスチックカバーを被覆し、この状態で所定の高温度を有する加熱トンネル内を通過することによって、透明硬質プラスチックカバーを台紙に一体的に固着するようにした展示容器である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
然るに、前述のブリスター・パックは、商品のみならず台紙の表面全体を被覆するような大きな硬質プラスチックカバーを必要とすると共に、製造に当っては特殊な加熱トンネルを通過させなければならないので、極めてコスト高になる問題があった。
【0005】
また、容器の表面全体を覆う硬質プラスチックカバーには、印刷が困難であったために、収納した商品の特徴、使用方法等の商品の説明を体裁良く表示することが出来ない問題があった。かつ、前記硬質プラスチックカバーは台紙の表面に完全に固着されているので、鋏等を使用しなければ、この中から商品を簡単に取り出すことが出来ない問題があった。さらに、使用後に容器を廃棄する場合には、硬質プラスチックカバーと台紙とを完全に分離して廃棄することが困難である問題もあった。
【0006】
本発明に係る展示容器は、前述の従来の多くの問題点に鑑み開発された全く新しい技術であって、特に台紙を表板と裏板とで形成すると共に、表板に透明ケースを挿入露出し得る切溝を設け、かつ前記台紙の表板と裏板との対応する片面に夫々相互に接触させた場合のみ貼着し得る糊を塗着して構成した全く新しい展示容器の技術を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る展示容器は前述の従来の問題点を根本的に改善した発明であって、その第1発明の要旨は、商品を出納し得る透明ケースとこの透明ケースの周りを被覆して一体的に固定し得る台紙との組合わせよりなる容器に於いて、前記台紙は透明ケースを挿入して露出し得る切溝を有する表板と裏板とが折曲線を介して連設されており、かつこれ等の表板と裏板との対応する片面には夫々相互に接触された場合のみに粘着し得る糊が塗着されており、前記商品を収納した透明ケースを前記切溝内に挿入して表側に露出すると共に、前記裏板を前記表板に折り重ねることによって前記透明ケースの底部開口部に設けたフランジ部に前記表板の糊及び前記裏板の糊が付着せず、前記表板の糊と前記裏板の糊とが粘着されて前記透明ケースの底部開口部に設けたフランジ部が前記表板の糊及び前記裏板の糊が付着しない状態で前記表板と前記裏板とで挟持されたことを特徴とした展示容器である。
【0008】
前述の第1発明に於いては、台紙を折曲線を介して連設された表板と裏板とで形成し、かつ表板の所定位置に切溝を設けたので、商品を収納した透明ケースをこの切溝内に挿入して表側に露出すると共に、裏板を表板に折り重ねることによって、透明ケースの一部分、例えば底部開口部に設けたフランジ等を表板と裏板とで挟持することによって、透明ケースを台紙に安定した状態で取付固定することが出来る。
【0009】
また、前記第1発明に於いては、台紙の表板と裏板との対応する片面に夫々相互に接触された場合のみに粘着される糊を塗着したので、表板の裏側から透明ケースを切溝に挿入した後で、裏板を表板に重ねることによって台紙を形成し、同時に台紙に透明ケースを一体的に固定することが出来る。
【0010】
さらに、本発明は前述のように、商品を収納した透明容器を台紙の表板と裏板との間に挟み込んで両者を組立構成したので、使用後の容器を廃棄する場合には、表板と裏板とを相互に剥離することによって、透明ケースと台紙とを夫々簡単に分離して廃棄することが出来る。
【0011】
本発明に係る展示容器の第2発明の要旨は、前記台紙の裏板の所定位置につまみを突設すると共に該つまみの近傍から該裏板の一部に切目線を穿設し、さらに前記表板の片側縁に巾の小さい側板を折曲線を介して連設して構成したことを特徴とした第1発明の展示容器である。
【0012】
前述の第2発明に於いては、台紙の裏板の所定位置につまみを突設すると共に、該つまみの近傍から裏板の一部に切目線を穿設して構成したので、前記つまみを持って切目線を引裂くことによって、裏板を部分的に切除して、台紙に固定されていた透明ケースの裏側の開口部を露出させ、この開口部より商品を簡単に取出すことが出来る。
【0013】
また、表板の片側縁には巾の小さい側板を折曲線を介して連設したので、側板は表板上に折り返して貼着することが出来、かつ裏板上に突設されたつまみは、この側板上に載置することが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係る展示容器の一実施例を具体的に説明すると、図1は本発明に係る展示容器の斜視図、図2は図1の展示容器を構成する部品の説明図、図3は図2の部品の組立説明図、図4は図1の展示容器の裏側から商品を取出す状態の説明図である。
【0015】
図1乃至図4に於いて、1は厚紙製の台紙であって、2本の折曲線を介して巾狭の側板2、表板3、裏板4が順に連設されている。該表板3の所定位置には、後述の透明ケースを挿入して露出し得る切溝5が穿設されている。
【0016】
前記裏板4の側縁の所定位置にはつまみ6が突設され、かつこのつまみ6の近傍から裏板4の内部に亘ってはコ状切目線7が穿設されている。また、表板3及び裏板4の端縁部には、夫々吊下穴8が穿設されている。さらに、前記側板2、表板3、及び裏板4の夫々対応する片面(裏面)には、相互に接触された場合のみに粘着し得る糊(天然ゴム変性樹脂を主成分とした一般的に瞬間糊と呼ばれている糊)9が塗着されている。
【0017】
10は透明ケースであって、プラスチックシートを真空成形することによって下部に開口部11を有する透明のケースが形成されている。この開口部11の周りにはフランジ12が設けられている。
【0018】
該透明ケース10は内部に所定の商品13を収納することが出来、かつその商品13の収納部10aは、前記表板3の切溝5内に挿入して、表板3の表側に露出し得る方法を持って形成されている。また、前記開口部11の周りに設けたフランジ12の作用によって、透明ケース10は切溝5より抜け落ちないように構成されている。
【0019】
本発明に係る展示容器の組立に当っては、特に図3に示す如く、逆にした透明ケース10の開口部11より収納部10aの中に商品13(図示せず)を収納し、その収納部10aを台紙1の表板3に設けられた切溝5内に挿入し、この状態で側板2を表板3上に折り重ねて糊9を介して両者を相互に貼着し、次に裏板4を表板3上に折り重ねて糊9を介して裏板4を表板3に貼着して、図1に示すような本発明の展示容器を完成する。
【0020】
前述のように、透明ケース10の開口部11の周りに突設されたフランジ12は、表板3と裏板4とによって挟持されているので、台紙1の表面に収納部10aが露出した透明ケース10は、台紙1に安定した状態で一体的に取付けられている。
【0021】
前記表板3と裏板4との片面には、前述のような特殊な糊9が塗着して構成されているので、このように表板3と裏板4とによって挟持された透明ケース10のフランジ12には糊9が付着する心配がない。従って、本発明の展示容器を廃棄する際には、台紙1から透明ケース10を簡単に剥離分離して廃棄することが出来る。
【0022】
前述の実施例に於いては、巾の小さい側板2を表板3上に折り重ねて貼着した後で、裏板4を表板3上に折り重ねて貼着するようにしたので、裏板4の側縁に突設したつまみ6は、側板2上に載置することが出来る。従って、裏板4の切目線7を引裂く場合には、このつまみ6を持って引っ張ることによって、簡単に引裂くことが出来る。
【0023】
本発明に係る展示容器より収納した商品13を取出す場合には、図4に示す如く、側板2上に載置されたつまみ6を持って所定方向に引張ることによって、切目線7を引裂いて、透明ケース10の開口部11を露出し、その開口部11より商品13を取り出すことが出来る。前述のように透明ケース10には糊9が付着されていないので、透明ケース10も台紙1より簡単に取り出すことが出来る。
【0024】
【発明の効果】
本発明に於いては、台紙を折曲線を介して連設された表板と裏板とで形成し、かつ表板の所定位置に切溝を設けたので、商品を収納した透明ケースをこの切溝内に挿入して表側に露出すると共に、裏板を表板に折り重ねることによって、透明ケースの一部分、例えば底部開口部に設けたフランジ等を表板と裏板とで挟持することによって、透明ケースを台紙に安定した状態で取付固定することが出来る効果を有している。
【0025】
また、台紙の表板と裏板との対応する片面に夫々相互に接触された場合のみに粘着される糊を塗着したので、表板の裏側から透明ケースを切溝に挿入した後で、裏板と表板に重ねることによって台紙を形成し、同時に台紙に透明ケースを一体的に固定することが出来る効果を有している。
【0026】
さらに、本発明は前述のように、商品を収納した透明容器を台紙の表板と裏板との間に挟み込んで両者を組立構成したので、使用後の容器を廃棄する場合には、表板と裏板とを相互に剥離することによって、透明ケースと台紙とを夫々簡単に分離して廃棄することが出来る効果を有している。
【0027】
さらに、台紙の裏板の所定位置につまみを突設すると共に、該つまみの近傍から裏板の一部に切目線を穿設して構成した場合には、前記つまみを持って切目線を引裂くことによって、裏板を部分的に切除して、台紙に固定されていた透明ケースの裏側の開口部を露出させ、この開口部より商品を簡単に取出すことが出来る効果を有している。また、表板に連設された側板を利用することによって、前記つまみは側板上に載置して、簡単につまむことが出来るようにすることが出来る効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る展示容器の斜視図である。
【図2】 図1の展示容器を構成する部品の説明図である。
【図3】 図2の部品の組立説明図である。
【図4】 図1の展示容器の裏側から商品を取出す状態の説明図である。
【符号の説明】
1 …台紙
2 …側板
3 …表板
4 …裏板
5 …切溝
6 …つまみ
7 …コ状切目線
8 …吊下穴
9 …糊
10 …透明ケース
10a…収納部
11 …開口部
12 …フランジ
Claims (2)
- 商品を出納し得る透明ケースとこの透明ケースの周りを被覆して一体的に固定し得る台紙との組合わせよりなる容器に於いて、前記台紙は透明ケースを挿入して露出し得る切溝を有する表板と裏板とが折曲線を介して連設されており、かつこれ等の表板と裏板との対応する片面には夫々相互に接触された場合のみに粘着し得る糊が塗着されており、前記商品を収納した透明ケースを前記切溝内に挿入して表側に露出すると共に、前記裏板を前記表板に折り重ねることによって前記透明ケースの底部開口部に設けたフランジ部に前記表板の糊及び前記裏板の糊が付着せず、前記表板の糊と前記裏板の糊とが粘着されて前記透明ケースの底部開口部に設けたフランジ部が前記表板の糊及び前記裏板の糊が付着しない状態で前記表板と前記裏板とで挟持されたことを特徴とした展示容器。
- 前記台紙の裏板の所定位置につまみを突設すると共に該つまみの近傍から該裏板の一部に切目線を穿設し、さらに前記表板の片側縁に巾の小さい側板を折曲線を介して連設して構成したことを特徴とした請求項1の展示容器。
Priority Applications (1)
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JP2001222628A JP3908489B2 (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | 展示容器 |
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JP2001222628A JP3908489B2 (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | 展示容器 |
Publications (2)
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Family
ID=19056080
Family Applications (1)
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JP2001222628A Expired - Lifetime JP3908489B2 (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | 展示容器 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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JP6660208B2 (ja) * | 2016-02-25 | 2020-03-11 | 小林製薬株式会社 | 商品収容体 |
-
2001
- 2001-07-24 JP JP2001222628A patent/JP3908489B2/ja not_active Expired - Lifetime
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