JP2817637B2 - 電動ホッチキス用ステープルのリフィルカートリッジ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電動ホッチキスに着脱さ
れて消費されたステープルを補充するリフィルカートリ
ッジに関する。

【０００２】

【従来技術】最近、この種のステープル補充用カートリ
ッジは紙から構成され、合成樹脂から成形されていた
が、補充交換時にはゴミとして捨てられるものであり、
環境を守るため、紙を折り曲げることにより成形されて
いる。

【０００３】ところで、紙製のリフィルカートリッジは
図５のように形成され、上方と前方は開放されているの
で、充填されたシートステープル４を支持するために
は、積層状態のシートステープル４を紙製の結束テープ
２６により巻き回し、点線で示すように結束テープ２６
の両端部２６ａ、２６ｂを接着していた。

【０００４】そして、リフィルカートリッジ２７はカー
トリッジに着脱される。このカートリッジはリフィルカ
ートリッジ２７の収納部を備え、電動ホッチキスの本体
（図示せず）に必要に応じて装着されてシートステープ
ルを補充するもので、結束テープ２６は、リフィルカー
トリッジ２７がカートリッジに装着された後に接着部か
ら引き剥して分離され、一方の端部２６ａから引き抜い
て除去される。

【０００５】しかしながら、結束テープ２６を引き剥し
たとき、結束テープの両側の端部に接着剤が残るため、
結束テープ２６の引き抜き時に接着剤３１がリフィルカ
ートリッジ２７とカートリッジの内壁との間に引っ掛か
り、結束テープ２６の引き抜きが円滑に行なわれず、結
束テープ２６が途中で破断されてしまうこともあった。

【０００６】

【発明の目的】本発明は前記欠点を解消し、結束テープ
を常に円滑に引き抜き除去することができる電動ホッチ
キス用ステープルのリフィルカートリッジを提供するこ
とをその目的とする。

【０００７】

【目的を達成するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電動ホッチキス用ステープルのリフィ
ルカートリッジは、電動ホッチキスに着脱可能に設けら
れて内部に真直状のステープル針をシート状に連結した
シートステープルを積層状態で充填するとともに、少な
くとも上部が開放されたリフィルカートリッジであっ
て、上記積層状態のシートステープルを結束テープによ
り巻き回し、かつ結束テープの一端部の内側面に両面接
着テープを貼着し、この両面接着テープの内側面を上記
結束テープの他端部の外側面に接着して結束するととも
に、上記結束テープの一端部と両面接着テープとを延長
し、結束テープの延長部を連続的に内側に折り返して両
面接着テープに接着させてつまみ代を形成したことを特
徴とする。

【０００８】

【発明の作用、効果】本発明によれば、リフィルカート
リッジにシートステープルを積層充填すると、シートス
テープルの上方は開放されているので、シートステープ
ルを積層状態に保持するため、シートステープルの上か
ら結束テープを巻き回し、両端部を接着して結合する。
そして、リフィルカートリッジを結束テープを巻き付け
た状態でカートリッジの収納部に収納装着し、その後結
束テープのつまみ代をつまんで結合部から２つに分断
し、そのまま引張って引き抜き除去する。

【０００９】このようにつまみ代をつまむ際に両面接着
テープの延長部とともにつまむことになるので、接着テ
ープを引き抜くときに結束テープは必ず手元側に残る。
したがって、結束テープは円滑確実に引き抜くことがで
きる。

【００１０】

【実施例】図１(a) (b) は本発明に係るリフィルカート
リッジを異なる方向から見た斜視図である。このリフィ
ルカートリッジは両側壁部１と後壁部２と底壁部３とか
ら成り、後述のようにカートリッジの収納部に着脱可能
に設けられて必要に応じてシートステープル４を補充す
るものである。シートステープル４は真直状のステープ
ル針をシート状に連結したもので、リフィルカートリッ
ジに積層状態で収納され、その周囲には結束テープ５が
巻き回されている。なお、電動ホッチキスにはカートリ
ッジに収納された状態で装着される。

【００１１】上記リフィルカートリッジは図２に展開し
て示された形状の原紙６を折り曲げることによって形成
されたものである。すなわち、図２の側壁片１ａと底片
３ａとを折り曲げ線ａ、ｂからそれぞれ内側に直角に折
り曲げるとともに、底片３ａを重ねあわせ、両底片３ａ
の切欠き凹部８を合致させて貼着し、さらに重ね片２ｂ
を折り曲げ線ｃから中央の後壁片２ａの内側に折り曲げ
て後壁片２ａに重合させることにより完成する。なお、
後壁部２は後壁片２ａと重ね片２ｂとにより構成され
る。

【００１２】なお、底片３ａの切欠き凹部８は貼着時の
位置決め用であり、後壁片２ａと重ね片２ｂにおいて線
対称をなす穴部１０と１１とはマガジンのカートリッジ
収容部に形成された係止部（図示せず）に係止させるた
めのものであり、切欠き凹部１２と１３とは針送り出し
部材（図示せず）を通すための逃げであり、後壁片２ａ
の切欠き凹部１２の方が重ね片２ｂの切欠き凹部１３よ
りもやや小さく形成されている。また、後壁片２ａと重
ね片２ｂにおいて中央に線対称をなす開口部１６はマガ
ジンのカートリッジ収容部に設けられたシートステープ
ル４の残量検出装置による検出用のためのものである。

【００１３】次に、上記リフィルカートリッジ上にシー
トステープル４を積層充填すると、シートステープル４
の上方と前方は開放されているので、シートステープル
４を積層状態に保持するため、シートステープル４の上
から結束テープ５を巻き回し、その両端部５ａ、５ｂが
結合されているとともに、一端部にはつまみ代１７が突
出形成されている。

【００１４】すなわち、図４(a) のように、結束テープ
５の一端部５ａの内側面には両面接着テープ１８が貼着
され、この両面接着テープ１８の内側面は上記結束テー
プ５の他端部５ｂの外側面に接着され、これにより結束
テープ５が結合している。また、結束テープ５の一端部
５ａと両面接着テープ１８とは延長されている。結束テ
ープ５の延長部１９の方が両面接着テープ１８の延長部
２０よりも長く形成されている。そして、結束テープ５
の延長部２０を連続的に内側に折り返して両面接着テー
プ１８に接着させてつまみ代１７が形成されている。

【００１５】上記構成のリフィルカートリッジは図３の
ようにカートリッジ２２に着脱される。このカートリッ
ジ２２はリフィルカートリッジの収納部２３を備え、電
動ホッチキスの本体（図示せず）に必要に応じて装着さ
れてシートステープル４を補充するもので、カートリッ
ジの収納部２３にリフィルカートリッジを収納装着する
ときは、結束テープ５を巻き付けた状態で収納部２３内
に挿入し、収納後に結束テープ５のつまみ代１７を強く
引いて結束テープ５を結合部２４から２つに分断し、さ
らにつまみ代１７を引っ張って引き抜き除去する。

【００１６】このようにつまみ代１７をつまむ際に両面
接着テープ１８の延長部とともにつまむことになるの
で、結束テープ５を引き抜くときに両面接着テープ１８
は必ず手元側に残る。したがって、結束テープ５は円滑
確実に引き抜くことができる。

【００１７】なお、つまみ代１７は図４(b) のように、
結束テープ５と両面接着テープ１８の延長部１９、２０
の長さを同じくして折り返す構成としてもよい。また、
結束テープ５の延長部１９はつまみ代を構成するもので
あるから、結束テープと連続的に形成されていればよ
く、結束テープと同じ材質のものである必要はない。例
えば、同図(c) のように結束テープの延長部１９の裏側
にはタブ２０ａを接着する構成であってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】(a) (b) はそれぞれ本発明に係るリフィルカー
トリッジを上側及び下側からみた斜視図

【図２】上記リフィルカートリッジの展開図

【図３】上記リフィルカートリッジの装着態様説明図

【図４】(a) (b) (c) は結束テープのつまみ代の実施例
の説明図

【図５】従来のリフィルカートリッジにおける結束テー
プの巻き回し状態説明図

【符号の説明】

４ シートステープル ５ 結束テープ ５ａ 一端部 ５ｂ 他端部 １７ つまみ代 １８ 両面接着テープ １９ 延長部（結束テープ） ２０ 延長部（両面接着テープ）

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電動ホッチキスに着脱可能に設けられて
   内部に真直状のステープル針をシート状に連結したシー
   トステープルを積層状態で充填するとともに、少なくと
   も上部が開放されたリフィルカートリッジであって、 上記積層状態のシートステープルを結束テープにより巻
   き回し、かつ結束テープの一端部の内側面に両面接着テ
   ープを貼着し、この両面接着テープの内側面を上記結束
   テープの他端部の外側面に接着して結束するとともに、 上記結束テープの一端部と両面接着テープとを延長し、
   結束テープの延長部を連続的に内側に折り返して両面接
   着テープに接着させてつまみ代を形成したことを特徴と
   する電動ホッチキス用ステープルのリフィルカートリッ
   ジ。