JP2000141808A - プリンタ及びプリンタ用モータの制御装置 - Google Patents

プリンタ及びプリンタ用モータの制御装置

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JP2000141808A
JP2000141808A JP31750198A JP31750198A JP2000141808A JP 2000141808 A JP2000141808 A JP 2000141808A JP 31750198 A JP31750198 A JP 31750198A JP 31750198 A JP31750198 A JP 31750198A JP 2000141808 A JP2000141808 A JP 2000141808A
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motor
printer
temperature
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phase
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JP31750198A
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Teruki Kurashina
輝樹 倉科
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ温度に応じて相キャッチのための電流
値を決定することにより、低振動且つ安定した制御が可
能なプリンタ用モータの制御装置及びかかるモータを備
えたプリンタを提供すること。 【解決手段】 電源投入時の初期化処理として、CRモ
ータセンサ43a又はPFモータセンサ44aにより、
CRモータ43又はPFモータ44の温度を検出し、当
該検出温度に応じた相キャッチ電流値を相キャッチ電流
値参照テーブル9a又は9bから読み出し、その値に基
づいた相キャッチ電流を各ステッピングモータ(CRモ
ータ43又はPFモータ44)に供給する。モータ温度
が高いときには、その分大きな相キャッチ電流を流すこ
とで、電流の入り込み不足が解消され、各ステッピング
モータの制御が安定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タ等のモータにより回転・駆動される機構部(プリンタ
メカニズム)を有するプリンタ及びかかるプリンタ用モ
ータを制御するための制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるプリンタにおいては、例え
ば、キャリッジ(CR)モータ、紙送り(PF)モー
タ、ポンプモータ、プラテンギャップ調整モータ等、プ
リンタメカニズムにおける各駆動対象に応じて様々なモ
ータが用いられる。一般に、これらの駆動対象では、リ
アルタイムで微小な位置決めが必要とされることもあ
り、制御性の点からステッピングモータ(ステップモー
タ、パルスモータ、ステッパーモータ等色々な呼び方が
あるが、本明細書では、ステッピングモータと呼ぶこと
とする)が使用されることが多い。
【0003】そして、これら様々な駆動対象に用いられ
るステッピングモータは、それぞれのモータドライバが
生成するモータ電流により回転駆動され、各モータドラ
イバは、モータドライバ制御部等から出力される制御信
号により制御される。かかる従来のプリンタ用ステッピ
ングモータの制御例を図5に示す。図5には、シリアル
プリンタ用の、永久磁石型或いはハイブリッド型の2相
のステッピングモータから成るキャリッジモータの制御
例が示されている。
【0004】図5に示す例では、CPU11からの回転
トリガ信号13を参照してモータドライバ制御部15が
発生するモータドライバ制御信号38、39によりモー
タドライバ19がキャリッジ(CR)モータ21を回転
駆動させる。CPU11は、発信回路22からのクロッ
ク23のクロック供給を受け、ROM25に格納されて
いるプログラム、及び、RAM27を使用しながら、印
刷動作を実行する。このCRモータ21の回転によって
図示しないキャリッジが移動し、それと共にキャリッジ
に搭載された印字ヘッドも移動する。CRモータ21
は、モータドライバ19からのA相電流33とB相電流
34の2相電流によって回転する。モータドライバ19
は、モータドライバ制御部15からのA相電流制御信号
群38とB相電流制御信号群39によって制御され、こ
れらA相電流制御信号群38とB相電流制御信号群39
の状態に応じて、2−2相駆動、1−2相駆動、W1−
2相駆動など様々な駆動方式を用いつつCRモータ21
を回転駆動する。CPU11内部には、タイマ12があ
り、タイマ12は発振回路22からクロック23の供給
を受け、タイマ時間を計測する。そして、タイマ12に
設定しておいた時間が経過するごとに発生するCPU1
1の割り込み処理に同期して、A相電流制御信号群38
とB相電流制御信号群39を変化させることにより、ス
テッピングモータとしてのCRモータ21の回転駆動モ
ード(2−2相駆動、1−2相駆動、W1−2相駆動な
ど)を制御している。
【0005】このように、CRモータ等のプリンタ用モ
ータでは、例えば、2相のステッピングモータが用いら
れ、CRの駆動状況に応じて所定の相駆動が行われる。
そして、かかるステッピングモータは、例えば、プリン
タの電源オン時、或いは、プリンタがいわゆるスリープ
モードからウェークアップする時など、無励滋状態から
励滋状態に移行する時、所定の電流、例えば、2相のス
テッピングモータではA相、B相に同一電流値の電流を
流すことにより、いわゆる相キャッチが行われる。この
相キャッチは、例えば、上記2相のステッピングモータ
では、図6(a)に示すように、A相、B相に同一電流
値の電流を流すことにより、無励滋状態(回転子は自由
に動く)から励滋状態(回転子は励滋された相に応じた
位置に位置決めされ、他の励滋がされない限り動かな
い)に移行する段階で、図6(b)に参照符号21aで
示すように、A相及びB相の各中間位置で位置決め(キ
ャッチ)するものである。
【0006】かかる相キャッチは、例えば、プリンタ電
源投入時のメカシーケンス(プリンタメカニズムの初期
化処理の流れ)の中で、I/F(メカインタフェース)
の初期化に続く、CRモータ、PFモータ、ポンプモー
タ等の初期化処理の一環として行われる。そして、従来
は、相キャッチのために流す電流は、図6(a)に示し
たように、通常のステッピングモータを回転駆動する場
合の電流と全く同じ値のものが用いられていた。即ち、
上記したCRモータ等の初期化処理として行われる相キ
ャッチにおいては、モータ温度その他の環境条件につい
ては、何等の考慮も払われていなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例のように、モータ温度その他の環境条件とは無
関係に一律に同じ値の電流を流して相キャッチを実行し
ようとすると、例えば、印刷が終了して電源をオフした
後すぐに電源をオンとした場合のように、CRの駆動
(印刷)が直前まで行われていたためモータ温度が高い
時には、温度の上昇分だけ抵抗が高くなっているため、
この相キャッチのための電流が充分に、モータに供給さ
れないという問題があった。このように相キャッチのた
めの電流の入り込みが不足すると、CRモータ21の初
期化が適切に行われず、CRモータ21の以降の制御に
不具合を生じてしまう。即ち、CRモータ21の初期化
において、前述したように、図6(b)に参照符号21
aで示したA相及びB相の各中間位置に正しく位置決め
されないことから、それ以降も相がずれたままCRモー
タ21が回転駆動される結果、振動が大きくなり、また
CRモータ21の脱調をも生じる虞れがあった。
【0008】本発明の目的は、モータ温度に応じて相キ
ャッチのための電流値を決定することにより、低振動且
つ安定した制御が可能なプリンタ用モータの制御装置及
びかかるモータを備えたプリンタを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るプリンタ及びプリンタ用モータの制御
装置では、プリンタの主電源のオン時など所定のタイミ
ングでステッピングモータの温度を検出し、該検出温度
に応じて相キャッチ電流の電流値を決定するようにして
いる。
【0010】即ち、請求項1記載のプリンタは、無励滋
状態から励滋状態に移行する際の初期化処理として所定
の電流値の相キャッチ電流をコイルに流すことによりロ
ータを所定の位置に位置決めした後、所定の相駆動方式
に従って前記ロータが回転する少なくとも1個のステッ
ピングモータと、該ステッピングモータにより駆動され
る機構部を有するプリンタにおいて、該プリンタは前記
ステッピングモータの温度を検出する温度検出手段を備
え、所定のタイミングで前記ステッピングモータの温度
を検出し、該検出温度に応じて前記相キャッチ電流の所
定の電流値を決定することを特徴とする。
【0011】また、請求項2記載のプリンタでは、前記
所定のタイミングは、少なくとも前記プリンタの主電源
の電源オン時であることを特徴とする。
【0012】更に、請求項3記載のプリンタにおいて
は、前記所定のタイミングには、少なくともプリンタが
スリープモードからウェークアップする時を含むことを
特徴とする。
【0013】また、請求項4記載のプリンタは、更に、
予め各検出温度と該各検出温度に対応した電流値とを記
憶した記憶手段を備え、該記憶手段から前記検出温度に
応じた電流値を選択して読み込み、該読み込んだ電流値
に従って前記相キャッチ電流の所定の電流値を決定する
ことを特徴とする。
【0014】更に、請求項5記載のプリンタにおいて
は、前記記憶手段に記憶された各電流値は、前記各検出
温度が高くなるほど、高い電流値であることを特徴とす
る。
【0015】また、請求項6記載のプリンタでは、前記
ステッピングモータを複数備え、該各ステッピングモー
タごとにそれぞれ前記温度検出手段を備えることを特徴
とする。尚、請求項7記載のプリンタにおいては、前記
各ステッピングモータごとに前記所定のタイミングを異
ならしめることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
るプリンタについて、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、プリンタコントローラ(プリンタ制御
部)と、プリンタ機構部(プリンタメカニズム)と、主
電源部とを備え、プリンタ機構部には、CRモータ、P
Fモータなどの複数のステッピングモータを備え、かか
るステッピングモータの初期化処理を主電源のオン時等
所定のタイミングで実行するインクジェットプリンタに
本発明を適用した例について述べる。
【0017】即ち、本実施形態のプリンタは、図1に示
すように、プリンタコントローラ1と、プリンタ機構部
2と、主電源部3とを備えている。プリンタコントロー
ラ1は、ホストコンピュータ(ホスト)からの印刷デー
タ等を受信するインターフェース(以下「I/F」とい
う)4と、各種データの記憶等を行うRAM(D−RA
M)5と、各種データ処理のためのルーチン等を記憶し
たROM(プログラムメモリ)6と、CPU7と、AS
IC制御回路8と、EEPROM9を備えている。EE
PROM9、I/F4、RAM5、ROM6、CPU
7、ASIC制御回路8等は、バス10により相互に接
続されている。尚、プリンタコントローラ1が、図示は
しないが、プリントエンジンとの間のデータ転送速度等
を調整するためのI/Fを備えているのは勿論である。
RAM5は、受信バッファ5A,出力バッファ5B及び
ワークメモリ5C等として利用されるものである。RO
M6は、CPU7等によって実行される各種制御プログ
ラム等を記憶している。CPU7は、各種演算・データ
処理及びプリンタ全体の制御の中核をなすものである。
ASIC制御回路8には、多数のレジスタや論理回路が
形成され、後述するPFモータドライバやCRモータド
ライバ等のモータドライバ制御部(図5の参照符号15
参照)の他、ヘッドパルス生成部等として機能する。ま
た、EEPROM9内には、それぞれCRモータ用とP
Fモータ用に予め各検出温度と各検出温度に対応した相
キャッチ電流の最適値とを記憶した相キャッチ電流値参
照テーブル9a、9bを備えている。
【0018】プリンタ機構部2は、印字ヘッド42と、
キャリッジ(CR)モータ43等から成るキャリッジ機
構と、紙送り(PF)モータ44等から成る紙送り機構
とを備えている。紙送り機構は、PFモータ44及び紙
送りローラ(図示せず)等からなり、記録紙45等の印
刷記憶媒体を順次送りだして副走査を行うものである。
キャリッジ機構は、印字ヘッド42を搭載するキャリッ
ジ(図示せず)と、該キャリッジをタイミングベルト4
6等を介して走行させるキャリッジモータ43等からな
り、印字ヘッド42を主走査させる。印字ヘッド42
は、圧電素子を用いて微小インク滴を吐出するものであ
る。尚、インクジェットプリンタでは、通常、キャリッ
ジをホームポジションに置いた状態で印字ヘッドに対し
インクの目詰まり解消のためのポンピング(吸引動作)
を行うためのポンプモータを備えるが、本実施形態のプ
リンタでは、PFモータ44がこのポンプモータを兼用
している。
【0019】更に、このインクジェットプリンタは、印
字ヘッド42を駆動するためのヘッド駆動回路(ヘッド
ドライバ)47、PFモータ(ポンプモータ)44を駆
動するためのPFモータドライバ48、CRモータ43
を駆動するためのCRモータドライバ49を有してい
る。これらヘッドドライバ47、PFモータドライバ4
8、CRモータドライバ49はASIC制御回路8に接
続されている。
【0020】また、本実施形態のプリンタは、図1に示
すように、CRモータ43の温度を検出するためのCR
モータセンサ43aと、PFモータ44の温度を検出す
るためのPFモータセンサ44aとを有している。これ
らCRモータセンサ43aとPFモータセンサ44aは
ASIC制御回路8に接続されている。尚、CRモータ
センサ43aとPFモータセンサ44aには、温度によ
る抵抗値の変化を利用するサーミスタ等を温度検出素子
として用いればよい。
【0021】図2に、本実施形態のプリンタにおける主
電源投入時のメカシーケンスを示す。以下、図2に加
え、上述した図1をも参照しつつ説明する。まず、ユー
ザによりプリンタのメイン(電源)スイッチがオンされ
ると、この電源オンは、主電源部3からプリンタコント
ローラ1内のCPU7に伝えられ、CPU7がROM
(プログラムメモリ)6に格納された制御プログラムを
実行することにより、各種の初期化処理が行われる。
【0022】即ち、まず、いわゆるメカインタフェー
ス、即ち、プリントエンジンとの間のデータ転送速度等
を調整するためのI/F(図示せず)の初期化が行われ
る(S201)。続いてCRモータ、PFモータ(ポン
プモータ)が初期化される(S202)。この後、前回
電源がオフされた時にCRがホームポジション以外の位
置にあった場合にCRをホームポジションにセットアッ
プする等のCRホームシークがなされる(S203)。
更に、前回電源がオフされた時に用紙がペーパーパス上
に残っていた場合等にその用紙を排出できるように、P
Fモータ44にて紙送りローラ(図示せず)を回転駆動
する用紙排出処理がなされる(S204)。以上の後、
インクシステム(I/S)ルーチンの実行を開始する
(S205)。このI/Sルーチンは、印字ヘッドを直
ちにインクを吐出できる状態に置くための一連の処理で
あり、キャリッジをホームポジションに置いた状態で、
例えば前回電源がオフされてから今回電源がオンされる
までの経過時間等によるインクの目詰まりの程度等に応
じて、いわゆるフラッシング、クリーニング、ポンピン
グ等の処理を、印字ヘッドに対して行うものである。
【0023】本実施形態のプリンタでは、上記CRモー
タ、PFモータ(ポンプモータ)の初期化処理(S20
2)の中で、以下の相キャッチ電流値決定のシーケンス
が実行される。即ち、CRモータ、PFモータ(ポンプ
モータ)の初期化がスタートすると、まず、図3に示す
ように、CRモータセンサ43aとPFモータセンサ4
4aにより、それぞれのモータ温度を検出する(S30
1)。このように検出した各モータ温度をもとに、それ
ぞれEEPROM9内の相キャッチ電流値参照テーブル
9a、9bを参照し、当該温度に応じた相キャッチ電流
の最適値を読みだす(S302)。続いて、ROM(プ
ログラムメモリ)6内に格納された制御データとしての
各モータの駆動電流値[一律のもの、図6(a)参照]
を読み出し(S303)、この駆動電流値をEEPRO
M9の各温度の相キャッチ電流の最適値により補正する
(S304)。この補正された相キャッチ電流値は、一
旦RAM(D−RAM)5に格納される(S305)。
そして、この相キャッチ電流値は、ASIC制御回路
(G.A.)8にセットされ(S306)、ASIC制
御回路(G.A.)8から、上記値に応じた制御信号が
PFモータドライバ48又はCRモータドライバ49に
供給され(S307)、これらPFモータドライバ48
又はCRモータドライバ49から当該電流値の相キャッ
チ電流が各モータに供給される(S308)。
【0024】このように、本実施形態では、CRモー
タ、PFモータ(ポンプモータ)のそれぞれについて、
出荷時調整における例えばプリンタテスト時に、最適の
相キャッチ電流値を、予め決められた各温度ごとに測定
しておき、不揮発性メモリであるEEPROM9内の相
キャッチ電流値参照テーブル9a、9bに記憶させてお
き、プリンタ電源投入時の初期化動作において、EEP
ROM9内のデータを補正データとして読み込み、この
補正データによりROM(プログラムメモリ)6から読
み出した通常の駆動(相キャッチ)電流値[図6(a)
参照]を補正した上で、制御データとしてRAM(D−
RAM)5に一旦格納した後、ASIC制御回路(G.
A.)8にセットし、このセットした値によりPFモー
タドライバ48又はCRモータドライバ49を制御し
て、当該温度に応じた同一電流値の電流をA相、B相に
流す[図6(a)参照]ことにより確実な相キャッチを
行う。図4に、相キャッチ電流値参照テーブル9a、9
bそれぞれの内容を示す。図4に示すように、各テーブ
ル9a、9b共に、各温度に応じた相キャッチ電流値の
最適値が記憶してある。図示はしないが、各テーブル9
a、9b共に、温度が高くなる程、電流値も高くなるよ
うに定めてある。従って、例えば、印刷が終了して電源
をオフした後すぐに電源をオンとした場合のように、C
R機構や給紙機構の駆動(印刷)が直前まで行われてい
たため、CRモータ43やPFモータ(ポンプモータ)
44の温度が高い時、温度の上昇分だけ抵抗が高くなっ
ていても、相キャッチのための電流は充分にモータに供
給されることになる。従って、相キャッチのための電流
の各ステッピングモータのコイルへの入り込みが不足す
ることが無くなる。これにより、正確な相キャッチが達
成されるので、以後のモータ駆動において、モータの振
動も減少し、さらにモータの脱調の虞れも無くなる。
尚、基準温度よりも低い場合には、各テーブル9a、9
bの当該温度に応じた相キャッチ電流値も低く設定すれ
ば、節電・省エネの点からも効果的であるが、基準温度
以下については同じ電流値とし、温度が高くなるにつ
れ、相キャッチ電流値も高くするようにしても良い。
【0025】また、本実施形態のインクジェットプリン
タでは、ホストからの印刷データが無い状態又は給紙ト
レイ(図示せず)に記録紙45が無い状態で5分間経過
すると、いわゆるスリープモードに入る。即ち、印刷デ
ータが無い状態又は記録紙が無い状態に入ると、タイマ
ーによるカウントが開始され、5分間が計測されると、
プリンタコントローラ1のデータ受信部等の論理回路は
別として、主電源部3からキャリッジ駆動機構や紙送り
機構等のプリンタ機構部2への電源供給は停止される。
従って、CRモータ43やPFモータ44は無励滋状態
となる。その後、ホストからの印刷データが受信され、
或いは給紙トレイ(図示せず)に記録紙45が挿入され
ると、図示しないデータ受信部或いは紙検出センサから
の信号により、主電源部3からプリンタ機構部2への電
源供給が再開される。この場合にも、上述したプリンタ
の主電源投入時と同様のメカシーケンス(図2参照)が
実行され、CRモータ43やPFモータ44の初期化処
理において、検出されたモータ温度に応じて相キャッチ
のための電流値が決定される。
【0026】以上、本発明を特定の実施形態について述
べたが、本発明はこれらに限られるものではなく、特許
請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態
についても適用される。
【0027】上述した実施形態では、CRモータの温度
を検出するCRモータセンサとPFモータの温度を検出
するPFモータセンサとをそれぞれ独立に設ける構成と
したが、これら両者の温度を共通のセンサにより検出す
るようにしても良い。また、上述した実施形態では、各
検出温度に対応した相キャッチ電流の最適値を記憶した
相キャッチ電流値参照テーブルをCRモータ用とPFモ
ータ用にそれぞれ独立に設ける構成としたが、相キャッ
チのために同じ電流値の電流を供給するステッピングモ
ータ間で共通のテーブルを用いることは勿論可能であ
る。
【0028】更に、上述した実施形態では、インクジェ
ットプリンタにおけるステッピングモータの制御につい
て述べたが、インパクトドットプリンタにおけるプラテ
ンギャップ調整モータやリボンフィードモータ、更に
は、レーザプリンタにおけるレーザ走査用のモータにス
テッピングモータを用いた場合等、他のプリンタに対し
ても適用可能なことは言うまでもない。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、モータ
温度に応じて相キャッチのための電流値を決定すること
により、ステッピングモータの温度上昇による制御精度
の劣化や騒音発生等を防止し得る。従って、低振動且つ
安定した制御が可能なプリンタ用モータの制御装置及び
かかるモータを備えたプリンタを提供することができ
る。また、無駄なエネルギー投入を避けることも可能な
ため、節電・省エネの点からも有意義である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るプリンタの全体構
成を示す図である。
【図2】 上記実施形態のプリンタにおける主電源投入
時のメカシーケンスを示す図である。
【図3】 上記実施形態のプリンタにおける相キャッチ
電流値決定のシーケンスを示す図である。
【図4】 相キャッチ電流値参照テーブル9a、9bそ
れぞれの内容を示す図である。
【図5】 従来のステッピングモータから成るキャリッ
ジモータの制御例を示す図である。
【図6】 従来の一般的な2相のステッピングモータに
おける制御方式を示す図であり、(a)は、その相キャ
ッチとその後の励滋方式のシーケンスを示す図であり、
(b)は、そのトルクベクトル図である。
【符号の説明】
1 プリンタコントローラ 2 プリンタ機構部 3 主電源部 4 インターフェース 5 RAM(D−RAM) 6 ROM(プログラムメモリ) 7 CPU 8 ASIC制御回路 9 EEPROM 9a 相キャッチ電流値参照テーブル 9b 相キャッチ電流値参照テーブル 10 バス 42 印字ヘッド 43 CRモータ 43a CRモータセンサ 44 PFモータ 44a PFモータセンサ 45 記録紙 46 タイミングベルト 47 ヘッド駆動回路(ヘッドドライバ) 48 PFモータドライバ 49 CRモータドライバ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無励滋状態から励滋状態に移行する際の
    初期化処理として所定の電流値の相キャッチ電流をコイ
    ルに流すことによりロータを所定の位置に位置決めした
    後、所定の相駆動方式に従って前記ロータが回転する少
    なくとも1個のステッピングモータと、該ステッピング
    モータにより駆動される機構部を有するプリンタにおい
    て、該プリンタは前記ステッピングモータの温度を検出
    する温度検出手段を備え、所定のタイミングで前記ステ
    ッピングモータの温度を検出し、該検出温度に応じて前
    記相キャッチ電流の所定の電流値を決定することを特徴
    とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリンタにおいて、前記
    所定のタイミングは、少なくとも前記プリンタの主電源
    の電源オン時であることを特徴とするプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のプリンタにおい
    て、前記所定のタイミングには、少なくともプリンタが
    スリープモードからウェークアップする時を含むことを
    特徴とするプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3記載のプリンタにおい
    て、前記プリンタは、更に、予め各検出温度と該各検出
    温度に対応した電流値とを記憶した記憶手段を備え、該
    記憶手段から前記検出温度に応じた電流値を選択して読
    み込み、該読み込んだ電流値に従って前記相キャッチ電
    流の所定の電流値を決定することを特徴とするプリン
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のプリンタにおいて、前記
    記憶手段に記憶された各電流値は、前記各検出温度が高
    くなるほど、高い電流値であることを特徴とするプリン
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載のプリンタにおい
    て、前記プリンタは、前記ステッピングモータを複数備
    え、該各ステッピングモータごとにそれぞれ前記温度検
    出手段を備えることを特徴とするプリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のプリンタにおいて、前記
    各ステッピングモータごとに前記所定のタイミングを異
    ならしめることを特徴とするプリンタ。
  8. 【請求項8】 無励滋状態から励滋状態に移行する際の
    初期化処理として所定の電流値の相キャッチ電流をコイ
    ルに流してロータを所定の位置に位置決めした後、所定
    の相駆動方式に従って前記ロータが回転することにより
    プリンタの機構部を駆動するプリンタ用モータの制御装
    置において、 該制御装置は、前記プリンタ用モータの温度を検出する
    温度検出手段を備え、所定のタイミングで前記温度を検
    出し、該検出温度に応じて前記相キャッチ電流の所定の
    電流値を決定することを特徴とするプリンタ用モータの
    制御装置。
  9. 【請求項9】 無励滋状態から励滋状態に移行する際の
    初期化処理として所定の電流値の相キャッチ電流をコイ
    ルに流してロータを所定の位置に位置決めした後、所定
    の相駆動方式に従って前記ロータが回転することにより
    プリンタの機構部を駆動するプリンタ用モータの制御方
    法において、 予め所定の各モータ温度と該各モータ温度に対応する電
    流値とを記憶手段に記憶させておくステップと、 所定のタイミングで温度検出手段により前記プリンタ用
    モータの温度を検出するステップと、 該検出したモータ温度に対応する電流値を前記記憶手段
    から読み出すステップと、 該記憶手段から読み出した電流値に基づき前記相キャッ
    チ電流の所定の電流値を決定するステップとを有するこ
    とを特徴とするプリンタ用モータの制御方法。
  10. 【請求項10】 無励滋状態から励滋状態に移行する際
    の初期化処理として所定の電流値の相キャッチ電流をコ
    イルに流してロータを所定の位置に位置決めした後、所
    定の相駆動方式に従って前記ロータが回転することによ
    りプリンタの機構部を駆動するプリンタ用モータを制御
    するためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可
    能な記録媒体において、 所定のタイミングで温度検出手段により前記プリンタ用
    モータの温度を検出する処理と、 予め所定の各モータ温度と該各モータ温度に対応する電
    流値とを記憶させた記憶手段から前記検出したモータ温
    度に対応する電流値を読み出す処理と、 該記憶手段から読み出した電流値に基づき前記相キャッ
    チ電流の所定の電流値を決定する処理とを、少なくとも
    この順に前記プリンタに実行させるプログラムを記録し
    たことを特徴とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002337402A (ja) * 2001-03-15 2002-11-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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JP2002337402A (ja) * 2001-03-15 2002-11-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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