JP2000140737A - 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置 - Google Patents

塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置

Info

Publication number
JP2000140737A
JP2000140737A JP31474398A JP31474398A JP2000140737A JP 2000140737 A JP2000140737 A JP 2000140737A JP 31474398 A JP31474398 A JP 31474398A JP 31474398 A JP31474398 A JP 31474398A JP 2000140737 A JP2000140737 A JP 2000140737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
die
coated
height
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31474398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kitamura
義之 北村
Yoshinori Tani
義則 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP31474398A priority Critical patent/JP2000140737A/ja
Publication of JP2000140737A publication Critical patent/JP2000140737A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C11/00Component parts, details or accessories not specifically provided for in groups B05C1/00 - B05C9/00
    • B05C11/10Storage, supply or control of liquid or other fluent material; Recovery of excess liquid or other fluent material
    • B05C11/1002Means for controlling supply, i.e. flow or pressure, of liquid or other fluent material to the applying apparatus, e.g. valves
    • B05C11/1005Means for controlling supply, i.e. flow or pressure, of liquid or other fluent material to the applying apparatus, e.g. valves responsive to condition of liquid or other fluent material already applied to the surface, e.g. coating thickness, weight or pattern

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】基板両端部の最適な位置に基板高さ検知センサ
ーを配置して、その測定結果をもとにダイ〜基板間のク
リアランスを一定に保つならい制御をできるようにする
とともに、高さセンサーが測定のための最適な位置取り
ができ、しかも基板の幅の変更にも容易に対応できるよ
うにすることが可能な塗布装置および塗布方法、並びに
これらの塗布方法および装置を用いたプラズマディスプ
レイの製造方法および製造装置を提供する。 【解決手段】塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記
塗布液供給手段から供給された塗布液を吐出する吐出口
を有する塗布器と、被塗布部材を載置して吸着保持する
載置台と、前記塗布器および載置台のうちの少なくとも
一方を相対的に移動させて前記被塗布部材上に塗膜を形
成するための移動手段とを備えた塗布装置において、前
記載置台上の被塗布部材の高さを測定する高さ検知器
を、塗布器の長手方向の被塗布部材両端部付近にそれぞ
れ設けたことを特徴とする塗布装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばプラズマ
ディスプレイ、カラー液晶ディスプレイ用カラーフィル
タ、光学フィルタ、プリント基板、集積回路、半導体等
の製造分野に使用されるものであり、詳しくはガラス基
板などの被塗布部材表面に非接触で塗布液を吐出しなが
ら塗膜を形成する塗布装置および塗布方法、並びにこれ
ら装置および方法を使用したプラズマディスプレイの製
造装置および製造方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイはその方式において
次第に多様化してきているが、現在注目されているもの
の一つが、従来のブラウン管よりも大型で薄型軽量化が
可能なプラズマディスプレイである。これは、一定ピッ
チでストライプ状に一方向にのびる溝をもつ隔壁をガラ
ス基板上に構成し、さらにこの隔壁の溝にR、G、Bの
蛍光体を充填し、任意の部位を紫外線により発光させ、
所定のカラーパターンを写し出すものである。通常隔壁
のある方が背面板、発行させる部位を決める電極がある
方が前面板と呼ばれており、両者を貼りあわせてプラズ
マディスプレイとして構成される。
【0003】ここで重要な背面板上の隔壁パターンの形
成方法としては、隔壁ペーストを均一に塗布し、乾燥し
て均一膜厚のものを成型してから、所定ピッチのストラ
イプ状の溝を、サンドブラスト法やフォトリソグラフィ
ー法等の後加工によって彫り込み、焼成するのが主流で
ある。隔壁の塗膜の厚さは焼成後でも100〜200μ
mと厚く、この膜厚に隔壁ペーストを均一に塗布する手
段としては、数千〜数万cpsというペースト粘度にあ
わせて、スクリーン印刷法で何度も塗布する方法が一般
的に用いられている。しかしこの方法では塗布回数が1
0〜20回にも及ぶため、コスト削減や品質向上を狙っ
て、塗布を1回で完了できるロール法やダイコート法等
の導入が、近年盛んに取り組み始められている。
【0004】この中でも、ダイを用いたダイコート法
は、塗布回数を1回で行えることの他、(1)アプリケ
ータであるダイがガラス基板と非接触であるので、塗布
面にスクリーンむらが残らず品質を向上できる、(2)
スクリーンのような消耗品がないので、その費用を皆無
にできる、等のメリットがある。
【0005】このダイコート法で膜厚を均一で高速で塗
布するには、ダイとガラス基板とのすきまであるクリア
ランス(ギャップ)を一定に保つ必要がある。通常は、
ガラス基板のサイズが大きくなるのに伴ってガラス基板
の厚みむらも大きくなり、ダイの位置を固定していたの
では、基板の厚みむらの影響によってクリアランスが大
きく変動し、使用する塗液によっては膜厚均一性、コス
トメリットのある速度での塗布が行えなくなる。そのた
めに、ガラス基板の厚さ分布を予め測定して、それに基
づいてダイの位置を昇降させて、ガラス基板の厚みむら
があってもクリアランスを一定とするならい制御の試み
が、近年行われるようになっている。
【0006】実開平7−31168号では、複数のセン
サーをダイの幅方向に配置して、塗布前に基板高さを測
定して、ダイ〜基板間のギャップを一定にすることが示
されている。しかしながら、この方法では、塗布動作中
にならい制御を行っていないという問題がある。
【0007】また、特開平10−421号公報において
は、ダイにセンサーを取り付け、予め基板高さを測った
後に、塗布を行いながらダイ〜基板間のギャップが一定
になるように、測定した基板高さに基づいてならい制御
を行っている。しかしながら、この方法では、ダイの両
端部にセンサーを設けているので、基板に対して必ずし
もセンサー位置が最適とならず、ダイ幅方向にわたって
高い精度でならい制御が実施できていないという問題が
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述の事
情に基づいて行ったもので、その目的とするところは、
第1に基板両端部の最適な位置に基板高さ検知センサー
を配置して、その測定結果をもとにダイ〜基板間のクリ
アランスを一定に保つならい制御をできるようにし、第
2に、高さセンサーが測定のための最適な位置取りがで
きるようにし、さらに、基板の幅の変更にも容易に対応
できるようにすることが可能な塗布装置および塗布方
法、並びにこれらの塗布方法および装置を用いたプラズ
マディスプレイの製造方法および製造装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、以
下に述べる手段によって達成される。
【0010】(1)塗布液を供給する塗布液供給手段
と、前記塗布液供給手段から供給された塗布液を吐出す
る吐出口を有する塗布器と、被塗布部材を載置して吸着
保持する載置台と、前記塗布器および載置台のうちの少
なくとも一方を相対的に移動させて前記被塗布部材上に
塗膜を形成するための移動手段とを備えた塗布装置にお
いて、前記載置台上の被塗布部材の高さを測定する高さ
検知器を、塗布器の長手方向の被塗布部材両端部付近に
それぞれ設けたことを特徴とする塗布装置。
【0011】(2)前記高さ検知器は、被塗布部材端部
から1〜100mmの範囲内で設けることを特徴とする
前記(1)に記載の塗布装置。
【0012】(3)前記高さ検知器は、塗布器長手方向
と塗布器昇降方向に可動となる調整装置上に設けられて
いることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の
塗布装置。
【0013】(4)前記高さ検知器による前記載置台上
の被塗布部材の高さ測定結果をもとに、塗布器吐出口先
端部と被塗布部材との間隔を一定に保つならい制御装置
をさらに設けたことを特徴とする前記(1)〜(3)の
いずれかに記載の塗布装置。
【0014】(5)前記(1)〜(4)のいずれかに記
載の塗布装置を使用してプラズマディスプレイを製造す
ることを特徴とするプラズマディスプレイの製造装置。
【0015】(6)塗布器の一方向に延びる吐出口から
塗布液を載置台上に固定した被塗布部材に吐出しなが
ら、前記塗布器および載置台の少なくとも一方を相対的
に移動させて前記被塗布部材に塗膜を形成する塗布方法
において、被塗布部材の高さを測定する高さ検知器で、
塗布器の長手方向の被塗布部材両端部付近を各々測定し
て塗布することを特徴とする塗布方法。
【0016】(7)前記高さ検知器で、被塗布部材端部
から1〜100mmの範囲内で測定することを特徴とす
る前記(6)に記載の塗布方法。
【0017】(8)前記高さ検知器は、塗布器長手方向
と塗布器昇降方向に可動とすることを特徴とする前記
(6)または(7)に記載の塗布方法。
【0018】(9)前記高さ検知器による前記載置台上
の被塗布部材の高さ測定結果をもとに、塗布器吐出口先
端部と被塗布部材との間隔を一定に保つならい制御を行
って塗布することを特徴とする前記(6)〜(8)のい
ずれかに記載の塗布方法。
【0019】(10)前記(6)〜(9)のいずれかに
記載の塗布方法を用いてプラズマディスプレイの製造を
行うことを特徴とするプラズマディスプレイの製造方
法。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい一実施
形態を図面に基づいて説明する。
【0021】図1は、この発明に係る塗布装置の全体斜
視図、図2は図1の基板厚さ測定ユニットを載置台6の
上方で保持する支柱20の詳細斜視図であり、図3は図
1の載置台6とダイ40回りの模式図である。
【0022】図1を参照すると、本発明になるプラズマ
ディスプレイの隔壁製造に適用されるダイコート法によ
る塗布装置、いわゆるダイコータが示されている。この
ダイコータは基台2を備えており、その上に一対のガイ
ド溝レール4が設けられている。これらガイド溝レール
4には保持体としての載置台6が配置され、この載置台
6の上面は、真空吸引によって基板A(被塗布部材)が
固定可能な吸着孔のある吸着面90として構成されてい
る。載置台6は一対のスライド脚8を介してガイド溝レ
ール4上を水平方向に自在に往復動する。また載置台6
の先頭部には、ダイ40の下端面位置を検出するセンサ
ー202A、202Bが取り付けられている。なおガイ
ド溝レールは、側面カバー4a、上面カバー10に覆わ
れている。
【0023】一対のガイド溝レール4間には、図3に示
す送りねじ機構14、16、18を内蔵したケーシング
12が配置されており、ケーシング12はガイド溝レー
ル4に沿って水平方向に延びている。送りねじ機構1
4、16、18は、図3に示されているように、ボール
ねじからなるフィードスクリュー14を有しており、フ
ィードスクリュー14は載置台6の下面に固定されたナ
ット状のコネクタ16にねじ込まれ、このコネクタ16
を貫通して延びている。フィードスクリュー14の両端
部は図示しない軸受に回転自在に支持されており、その
一端にはACサーボモータ18が連結されている。
【0024】図1に示されているように、基台2の上面
にはほぼ中央にダイ支柱24が配置されており、このダ
イ支柱24は逆L字形をなしている。ダイ支柱24の先
端は載置台6の往復動経路の上方に位置付けられてお
り、昇降機構26が取り付けられている。昇降機構26
は昇降可能な昇降ブラケット(図示しない)を備えてお
り、この昇降ブラケットはケーシング28内の一対のガ
イドロッドに昇降自在に取り付けられている。また、ケ
ーシング内にはガイドロッド間に位置してボールねじか
らなるフィードスクリュー(図示しない)もまた回転自
在にして配置されており、このフィードスクリューに対
してナット型のコネクタを介して昇降ブラケットが連結
されている。フィードスクリューの上端にはACサーボ
モータ30が接続されており、このACサーボモータ3
0はケーシング28の上面に取り付けられている。
【0025】昇降ブラケットには支持軸(図示しない)
を介してダイホルダ32が取り付けられており、このダ
イホルダ32はコの字形をなしかつ一対のガイド溝レー
ル4の上方をこれらレール間に亘って水平に延びてい
る。ダイホルダ32の支持軸は昇降ブラケット内にて回
転自在に支持されており、これにより、ダイホルダ32
は支持軸とともに垂直面内で回転することができる。
【0026】また昇降ブラケットには水平バー36も固
定されており、この水平バー36はダイホルダ32の上
方に位置し、ダイホルダ32に沿って延びている。水平
バー36の両端部には、その下面から突出する伸縮ロッ
ドを有する電磁作動型のリニアアクチュエータ38がそ
れぞれ取り付けられている。これらの伸縮ロッドは下端
がダイホルダ32の両端にそれぞれ当接するように配置
されている。
【0027】ダイホルダ32には塗布器としてのダイ4
0が保持されている。図1から明らかなように、スリッ
トダイ40は載置台6の往復動方向と直交する方向、つ
まり、ダイホルダ32の長手方向に水平に延びて、その
両端がダイホルダ32に支持されている。
【0028】さてダイ40は図3に概略的に示されてい
るように、長尺なブロック形状のリアリップ60、フロ
ントリップ66を、載置台6の往復動方向に図示しない
複数の連結ボルトにより相互に一体的に結合して構成さ
れている。リアリップ60、フロントリップ66の最下
面は塗布膜Cを保持する吐出口面74となっており、吐
出口面74〜基板Aのすきまであるクリアランスは塗布
性から最適な値に設定される。
【0029】またダイ40の内部ではリアリップ60、
およびフロントリップ66との間には塗布膜Cを形成す
る塗布液の流路となるスリット64が形成され、ダイ4
0の下面では塗布液の出口である吐出口72となる。こ
のスリット64の間隙はリアリップ60、フロントリッ
プ66との間に挟み込まれたシム(図示しない)によっ
て確保されており、任意の大きさに設定できる。このス
リット64の上流側には、これに連通してダイ40の幅
方向に水平に延びているマニホールド62が形成されて
いる。さらにこのマニホールド62はダイ40の内部通
路(図示しない)を介して供給ホース42、電磁切換え
弁46、シリンジポンプ44、吸引ホース48、タンク
50へと接続されており、タンク50内の塗布液76の
供給を受けることができる。なお、タンク50は密閉容
器で一定圧力のエアーや、N2 等の不活性ガスで加圧さ
れていることが好ましい。加圧力は好ましくは0.02
〜1MPa、より好ましくは0.1〜0.5MPaであ
る。
【0030】実際の塗布液のダイ40への供給は、シリ
ンジポンプ44と電磁切換え弁46との連携動作によっ
て随意に行うことができる。すなわち、まず電磁切換え
弁46を吸引ホース48とシリンジポンプ44のシリン
ジ80のみが連通するように切換えた後に、シリンジ8
0の内面にシール材を介して係合しているピストン52
を下側に一定量移動させて、タンク50内の塗布液76
を各々シリンジ80内に充填する。続いて電磁切換え弁
46を供給ホース42とシリンジポンプ44のシリンジ
80のみが連通するように切換えてから、ピストン52
を上側に所定の速度で一定量移動させて、ダイ40のマ
ニホールド62への供給が実現する。
【0031】これら電磁切換え弁46の切替タイミン
グ、シリンジポンプ44の、動作タイミング、塗布液吐
出量、吐出速度等の動作条件は、各々の装置が電気的に
接続されているコンピュータ54によって各装置ごとに
独立に制御される。さらに、シリンジポンプ44を載置
台6等と連動して動作制御するため、コンピュータ54
にはさらに厚みセンサー22の他に、シーケンサ56も
電気的に接続されている。このシーケンサ56は、載置
台6側のフィードスクリュー14のACサーボモータ1
8や、昇降機構26側のACサーボモータ30やリニア
アクチュエータ38の作動をシーケンス制御するもので
あり、そのシーケンス制御のために、シーケンサ56に
はACサーボモータ18、30の作動状態を示す信号、
載置台6の移動位置を検出する位置センサ58からの信
号、ダイ40の作動状態を検出するセンサ(図示しな
い)からの信号などが入力され、一方、シーケンサ56
からはシーケンス動作を示す信号がコンピュータ54に
出力されるようになっている。なお、位置センサ58を
使用する代わりに、ACサーボモータ18にエンコーダ
を組み込み、このエンコーダから出力されるパルス信号
に基づき、シーケンサ56にて載置台6の移動位置を検
出することも可能である。また、シーケンサ56自体に
コンピュータ54による制御を組み込むことも可能であ
る。
【0032】図2を参照すると、基台2の上には、一対
の基板厚さ測定ユニット100A、100Bを載置台6
上方で保持する支柱20がある。基板厚さ測定ユニット
100A、100Bは、厚さセンサー22A、22Bと
これを支える昇降調整器102A、102B、移動調整
器104A、104Bより構成される。
【0033】昇降調整器102A、102Bは、上下方
向に、移動調整器104A、104Bはダイ40幅方向
に、厚さセンサー22A、22Bを移動して任意位置に
固定できるもので、厚さセンサー22A、22Bの位置
調整に使用する。また厚さセンサー22A、22Bには
レーザや静電容量式のものを利用した非接触タイプ、作
動トランス等の接触タイプのものを適用して、載置台6
の表面を基準にしたときの基板Aの表面位置を高さを測
定して、基板厚さを算出する。センサーとしては、レー
ザ方式、静電容量方式、超音波式等様々なものが用いら
れるが、レーザフォーカス式のものが、非接触でしかも
対象が通常のガラス基板でも、あらかじめ塗膜がつけら
れている基板でも、基板表面の影響がうけにくい特性を
もって精確に測定できるので、特に好ましい。レーザフ
ォーカス式は測定対象物でのレーザ反射位置をレーザ焦
点位置によって求めて、センサーと対象物との距離を測
定する原理のものである。
【0034】そして厚さセンサー22A、22Bを設置
する位置としては、塗布する基板Aの両端部がよく、基
板端部から1〜100mm、特に10〜50mmが好ま
しい。これは、ダイ40の先端面と基板A表面との間隙
であるクリアランスを一定にするのであるから、基板A
両端面の厚さを測って、その位置でクリアランスが一定
となるようにダイ40を設置する方が、クリアランス一
定のならい制御をダイ40の全幅にわたってより高い精
度で実施できるからである。
【0035】厚さセンサー22A、22Bは図2に示す
ようにダイ40とは独立して支柱20に取り付けてもよ
いし、ダイ40に直接取り付けてもよいが、基板Aの高
さを測定しながらダイ40位置をクリアランス一定にな
るようにならい制御して塗布できるように、ダイ40と
は独立して支柱20に取り付けるのが好ましい。これ
は、ダイ40の動作とは関係なく、厚さセンサー22
A、22Bを最適な位置に固定することができるからで
ある。
【0036】さらに厚さセンサー22A、22Bは移動
調整器104A、104B、昇降調整器102A、10
2Bによって、ダイ40幅方向と昇降方向に自在にその
位置を調整できるので、所定の、しかも高精度で基板A
高さを測定できる位置に厚さセンサー22A、22Bを
容易に設置できる。さらに、基板のサイズが変化しても
容易にセンサー22A、22Bを基板にあわせた最適な
位置に移動させて、測定を行わせることができる。
【0037】基板厚さの測定と、その測定値をもとにダ
イ40と基板Aとの間隙が一定となるようにダイ40の
位置をならい制御しながら塗布することについては、予
め基板Aの全領域の基板厚さを測定して、ならい制御の
位置データを作成してからならい制御して塗布してもよ
いし、基板厚さを測定しながら、わずかな時間遅れでダ
イ40位置をならい制御して塗布してもよい。ただし、
基板厚さを測定しながらならい制御・塗布すると、基板
厚さ測定速度と塗布速度がお互いの制約を受けるので、
予め基板厚さだけを全領域測定してならい制御するおく
方がそのような制約がないために、好ましい。
【0038】次にこの塗布装置を使った塗布方法につい
て説明する。
【0039】まず塗布装置における各作動部の原点復帰
が行われると載置台6、ダイ40はスタンバイの位置に
移動する。この時、塗布液タンク50〜ダイ40まで塗
布液はすでに充満されており、ダイを上向きにして塗布
液を吐出してダイ内部の残留エアーを排出するという、
いわゆるエアー抜き作業も既に終了している。
【0040】次に、載置台6の先端にあるセンサー20
2A、202Bをダイ40の上流側の吐出口面74Aの
真下に移動させ、ダイ40をゆっくり下降させて所定位
置で停止した後に、載置台6の吸着面90を基準にした
ダイ40の吐出口面74の幅方向の高さ分布を測定し、
吐出口面74が載置台6の吸着面90と平行になるよう
に、リニアアクチュエータ38の伸縮量を調整する。こ
の時、載置台6の吸着面90を基準点とした吐出口面7
4と昇降機構26の上下方向座標軸(Z軸)値との関連
づけ、いわゆる吐出口面74の原点出しも同時に実行、
完了される。これによって、上下方向座標軸値を制御す
れば、吐出口面74を吸着面90から任意の高さ位置に
移動させることができる。これらの作業が完了すれば、
載置台6、ダイ40を原点復帰させる。
【0041】この準備動作が完了した後、載置台6の表
面に図示していないリフトピンを上昇させ、その上部に
図示しないローダから基板Aを載置したら、リフトピン
を下降させて載置台上面に基板Aを載置して吸着する。
【0042】次に載置台6を所定速度で移動させ、基板
Aの幅方向両端部の高さ(厚さ)を厚さセンサー22
A、22Bで載置台6走行方向に基板全領域にわたって
測定する。この時測定点は載置台6走行方向に連続でも
よいし、予め定めたポイント数点の測定で済ませてもよ
い。基板A全領域での測定が完了したら、一度載置台6
を停止した後に逆方向に移動させて、基板Aの塗布開始
部がダイ40の吐出口の真下にきたら停止させる。この
停止状態の時に、予め測定した基板Aの高さ(厚さ)
と、条件として与えておいたクリアランスから、基板幅
方向にクリアランスが一定となるダイ40の下降すべき
値を演算し、次のその位置に下降する。
【0043】一方、シリンジポンプ44はこの間にタン
ク50から所定量の塗布液を吸引しており、クリアラン
スの設定確認後、塗布液をシリンジポンプ44からダイ
40に送り込む。シリンジポンプ44の塗布液送り込み
動作開始後に、コンピュータ54内のタイマーがスター
トし、定められた時間の後にコンピュータからシーケン
サ56に対してスタート信号が出され、載置台6が塗布
速度で移動を開始し、塗布が開始される。塗布の間、ダ
イ40と基板Aとのクリアランスが常にどの位置でも一
定となるように、予め測定した基板厚さデータをもと
に、サーボモータ30とリニアアクチュエータ38を制
御してダイ40の位置を変えていく(ならい制御)。
【0044】基板Aの塗布終了部がダイ40の吐出口真
下の位置にきたら、コンピュータ54から信号を出し
て、シリンジポンプ44の停止とダイ40の上昇を行
い、塗布液を基板から完全にたちきる。一方載置台6は
さらに動きつづけ、基板Aをアンローダで移載する終点
位置にきたら停止し、基板Aの吸着を解除してリフトピ
ンを上昇させて基板Aを持ち上げる。この時図示されな
いアンローダによって基板Aの下面を保持して、次の工
程に基板Aを搬送する。アンローダへの受け渡しが完了
したら、載置台6はリフトピンを下降させ原点位置に復
帰する。
【0045】この間にシリンジポンプ44は、吸引動作
を行ってタンク50から新たに液を充満させる。ついで
次の基板Aが来るのを待ち、同じ動作をくりかえす。
【0046】以上のならい制御で、基板厚さの測定点が
載置台走行方向に数点の場合は、測定点間にある基板A
の高さ(厚さ)は、測定点を直線で結んだ線上にあると
して、ならい制御のためのダイ40設定位置を定めても
よい。
【0047】なお本発明が適用できる塗液としては粘度
が1cps〜100000cps、望ましくは10cp
s〜50000cpsであり、ニュートニアンが塗布性
から好ましいが、チキソ性を有する塗液にも適用でき
る。基板Aとしてはガラスの他にアルミ等の金属板、セ
ラミック板、シリコンウェハー等を用いてもよい。さら
に使用する塗布状態としては、クリアランスが40〜5
00μm、より好ましくは80〜300μm、塗布速度
が0.1m/分〜10m/分、より好ましくは0.5m
/分〜6m/分、ダイのリップ間隙は50〜1000μ
m、より好ましくは100〜600μm、塗布厚さが5
〜400μm、より好ましくは20〜250μmであ
る。
【0048】また本実施例では基板Aの高さ(厚さ)を
予め測定して、それにあわせてならい制御しながら塗布
を行っているが、代表的な基板の高さ(厚さ)に対して
所定のクリアランスを保てる位置にダイを固定して塗布
を行ってもよい。
【0049】またならい制御はダイを昇降させることに
よって行っているが、基板Aや基板を載置する載置台6
を昇降させてもかまわない。さらに高さセンサーも2個
以上あってもかまわない。
【0050】
【発明の効果】(1)基板厚さ(高さ)検知センサーを
基板両端部の最適な位置に配置するようしたので、その
測定結果をもとにダイ〜基板間のクリアランスをダイ全
幅にわたって高精度に保ってならい制御をして塗布でき
るようになった。
【0051】(2)さらに基板厚さ(高さ)センサーを
ダイとは独立で、基板幅方向と昇降方向に自在に移動で
きる調整装置上に設けるようにしたので、測定のための
最適な位置に基板厚さ(高さ)センサーを配置できるよ
うになり、高精度に基板厚さを測定できる結果、ならい
制御塗布も高い精度で実現できるようになった。
【0052】(3)以上のようにセンサーを基板の両端
部の最適な位置に基板厚さ(高さ)センサーを配置し
て、ならい制御をして塗布できるようになったので、膜
厚が均一で、高速での塗布が可能となり、高い品質のプ
ラズマディスプレイを高い生産性で製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のダイコータを概略的に示し
た斜視図である。
【図2】図1の基板厚さ測定ユニットを載置台6の上方
で保持する支柱20の詳細斜視図である。
【図3】図1のダイコータを塗布液の供給系をも含めて
示した概略構成図である。
【符号の説明】
2:基台 6:載置台 14:フィードスクリュー 18:ACサーボモータ 22A、22B:厚さセンサ 26:昇降機構 40:ダイ(塗布器) 44:シリンジポンプ 46:電磁切り換え弁 50:タンク 52:ピストン 54:コンピュータ 60:リアリップ 62:マニホールド 64:スリット 66:フロントリップ 76:塗布液 80:シリンジ 90:吸着面 100A、100B:基板厚さ測定ユニット 102A、102B:昇降調整器 104A、104B:移動調整器 A:ガラス基板(被塗布部材) C:塗布膜
フロントページの続き Fターム(参考) 2H025 AA00 AB13 AB15 AB16 AB17 EA04 4D075 AC14 AC16 AC92 BB92Y CA48 DA06 DB13 DC22 DC24 4F041 AA05 AA06 CA03 CA04 CA18 4F042 AA06 AA07 BA25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗布液を供給する塗布液供給手段と、前記
    塗布液供給手段から供給された塗布液を吐出する吐出口
    を有する塗布器と、被塗布部材を載置して吸着保持する
    載置台と、前記塗布器および載置台のうちの少なくとも
    一方を相対的に移動させて前記被塗布部材上に塗膜を形
    成するための移動手段とを備えた塗布装置において、前
    記載置台上の被塗布部材の高さを測定する高さ検知器
    を、塗布器の長手方向の被塗布部材両端部付近にそれぞ
    れ設けたことを特徴とする塗布装置。
  2. 【請求項2】前記高さ検知器は、被塗布部材端部から1
    〜100mmの範囲内で設けることを特徴とする請求項
    1に記載の塗布装置。
  3. 【請求項3】前記高さ検知器は、塗布器長手方向と塗布
    器昇降方向に可動となる調整装置上に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の塗布装置。
  4. 【請求項4】前記高さ検知器による前記載置台上の被塗
    布部材の高さ測定結果をもとに、塗布器吐出口先端部と
    被塗布部材との間隔を一定に保つならい制御装置をさら
    に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の塗布装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の塗布装置
    を使用してプラズマディスプレイを製造することを特徴
    とするプラズマディスプレイの製造装置。
  6. 【請求項6】塗布器の一方向に延びる吐出口から塗布液
    を載置台上に固定した被塗布部材に吐出しながら、前記
    塗布器および載置台の少なくとも一方を相対的に移動さ
    せて前記被塗布部材に塗膜を形成する塗布方法におい
    て、被塗布部材の高さを測定する高さ検知器で、塗布器
    の長手方向の被塗布部材両端部付近を各々測定して塗布
    することを特徴とする塗布方法。
  7. 【請求項7】前記高さ検知器で、被塗布部材端部から1
    〜100mmの範囲内で測定することを特徴とする請求
    項6に記載の塗布方法。
  8. 【請求項8】前記高さ検知器は、塗布器長手方向と塗布
    器昇降方向に可動とすることを特徴とする請求項6また
    は7に記載の塗布方法。
  9. 【請求項9】前記高さ検知器による前記載置台上の被塗
    布部材の高さ測定結果をもとに、塗布器吐出口先端部と
    被塗布部材との間隔を一定に保つならい制御を行って塗
    布することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載
    の塗布方法。
  10. 【請求項10】請求項6〜9のいずれかに記載の塗布方
    法を用いてプラズマディスプレイの製造を行うことを特
    徴とするプラズマディスプレイの製造方法。
JP31474398A 1998-11-05 1998-11-05 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置 Pending JP2000140737A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31474398A JP2000140737A (ja) 1998-11-05 1998-11-05 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31474398A JP2000140737A (ja) 1998-11-05 1998-11-05 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000140737A true JP2000140737A (ja) 2000-05-23

Family

ID=18057061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31474398A Pending JP2000140737A (ja) 1998-11-05 1998-11-05 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000140737A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101561983B1 (ko) 2015-04-15 2015-10-20 (주)플루익스 방수를 위한 디스펜싱 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101561983B1 (ko) 2015-04-15 2015-10-20 (주)플루익스 방수를 위한 디스펜싱 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7169229B2 (en) Moving head, coating apparatus
US7622004B2 (en) Slit die, and method and device for producing base material with coating film
JP3731616B2 (ja) 塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルタの製造装置および製造方法
JP2004122112A5 (ja)
JP4366757B2 (ja) 塗布装置、塗布方法ならびにプラズマディスプレイまたはディスプレイ用部材の製造方法
JP4419203B2 (ja) 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイ用部材の製造方法および製造装置
JP3199239B2 (ja) プラズマディスプレイ用部材の製造方法および装置
JP2014180604A (ja) 間欠塗布装置および間欠塗布方法並びにディスプレイ用部材の製造方法
JP2002086044A (ja) 塗布方法および塗布装置並びにディスプレイ用部材およびプラズマディスプレイの製造方法およびその製造装置
JP3912635B2 (ja) 凹凸基材への塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイの製造装置および方法
JP4324998B2 (ja) 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置
JP4403592B2 (ja) 塗布装置、および、基板の製造方法、ならびに、これを用いたカラーフィルターの製造装置および製造方法
JP2000140737A (ja) 塗布装置および塗布方法並びにプラズマディスプレイの製造方法および製造装置
JP3728109B2 (ja) ノズル、凹凸基材への塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイの製造装置および方法
JP2001062371A (ja) 塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイおよびディスプレイ用部材の製造装置および方法
JPH11239750A (ja) 凹凸基材への塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイの製造装置および方法
JP3646747B2 (ja) 塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルタの製造装置およびその製造方法
JP4158482B2 (ja) 塗布方法及び塗布装置ならびにプラズマディスプレイ用部材の製造方法
JP2010247067A (ja) 塗布方法と塗布装置
JPH11300258A (ja) 塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルタの製造装置およびその製造方法
JP4006799B2 (ja) 塗布装置および塗布方法並びにカラーフィルターの製造方法および製造装置
JP2009101345A (ja) 塗布方法および塗布装置、並びにプラズマディスプレイ用部材の製造方法およびその製造装置。
JP3561998B2 (ja) 枚葉塗工方法およびその装置
JPH09173939A (ja) 塗布装置および塗布方法ならびにカラーフィルタの製造装置および製造方法
JP2000140741A (ja) 塗布装置および塗布方法並びにディスプレイ用部材の製造方法および製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081028

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090519