JP2000140521A - サイフォン機能体 - Google Patents

サイフォン機能体

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JP2000140521A
JP2000140521A JP10350646A JP35064698A JP2000140521A JP 2000140521 A JP2000140521 A JP 2000140521A JP 10350646 A JP10350646 A JP 10350646A JP 35064698 A JP35064698 A JP 35064698A JP 2000140521 A JP2000140521 A JP 2000140521A
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JP
Japan
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water
siphon
shape
capillary
siphon function
Prior art date
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JP10350646A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hatano
倫 波多野
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Nihon Solid Co Ltd
Original Assignee
Nihon Solid Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、難分離水の清澄水排水をなし、
大量、確実な給、排水を可能とする。 【構成】 親水性や親油性素材からなる透水構造で、
毛細管透水体を縄状、螺旋状、棒状、帯状体などの立体
型とし、内部や外周部に折り曲げ自在な形状保持具を付
し、任意の量の水を濾過、給排水できる多機能、多目的
なサイフォン機能体である。特に濾過体の立方体構造を
保持し、偏平とならずに如何様にも形作ることが可能で
あり、濾過体で問題となる閉塞や洗浄の必要も少なく、
静かに清澄水のみを任意の量、濾過、給排水することが
できることを特徴とするものである

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟泥や汚濁を含む
多水性物、泥水、油含有水等から水分を濾過、排水す
る、あるいは植物等への給水などに利用する、多機能多
目的サイフォン機能体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、懸濁水の沈殿または浮上分離後の
処理では、固液分離された流体中の境界層が流動的で、
懸濁粒子を除いた清澄水として水分を取り出す場合、清
澄水中に、分離された懸濁水中の微粒子が流入してしま
う等の問題があった。例えば埋立地の余水処理の場合、
工事が終期になるにつれ埋立地盤が高くなり、水深が浅
くなる。そのため大量の余水を排出する際に、泥面近傍
の濁水が水流によって引き出されてしまうことが問題と
なっており、またこのため泥水中の水を、大量にかつ確
実に清澄水として排水するかが余水処理では懸案となっ
ている。その他、軟泥や汚濁を含む多水性物、泥水、油
含有水等から水分を濾過、排水する場合も同様に困難で
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、これら従
来の欠点を解消すべく種々検討を重ねた結果、本発明を
完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、毛細
管透水体を縄状、螺旋状、棒状、帯状体などの立体型と
し、内部や外周部に折り曲げ自在な形状保持具を付し、
任意の量の水を濾過、給排水できる多機能、多目的なサ
イフォン機能体である。特に濾過体の立方体構造を保持
し、偏平とならずに如何様にも形作ることが可能であ
り、濾過体で問題となる閉塞や洗浄の必要も少なく、静
かに清澄水のみを任意の量、濾過、給排水することがで
きるものである。
【0005】次に本発明を図面を参照しながら説明する
が、本発明は以下の説明に限定されるものではない。図
1は、本発明における毛細管透水体の一例である。ルー
プ状に織られた透水繊維1を濾過性に富んだ地2に植毛
したもので、図2のようにそれらを巻き込んで筒状体と
することで毛細管濾過をなす毛細管透水体3が形成され
る。
【0006】さらに、この毛細管透水体3に折り曲げ可
能で、かつ折れ等で通水性を妨げサイフォン機能が阻害
されないために、形状保持具4を内在あるいは外周に装
着し、サイフォン機能体5とする。さらに、より大量排
水に耐えるように大型とする場合は、図3に示すように
繋ぎ合せることが望ましく、継ぎ目部分の通水効率を下
げないためには、両端に凹部6と凸部7を設け、形状保
持具4によって固定したり、金網やホチキス、マジック
テープなどにより固定する方法などが挙げられる。
【0007】サイフォン機能体5の他の態称として、図
4に示すように毛細管透水体3を編み込んだり、形状保
持具を内に通したり、巻き付けたりしてもよい。また、
毛細管透水体3の給水部を排水部より太くしたり、ある
いは形状保持具4に電流を流すなどで、流体の移動を促
し、より多量な給排水を行なうことができる。さらに形
状保持具4を多孔管等の筒形形状の透水体とすること
で、形状保持体自体が流路サイフォン管の役目を果た
し、給排水効果をあげられる。さらにサイフォン機能体
5の他の態称としては図5に示すように細管8の周囲に
毛細管透水体3を設けた配水管を図6に示すように管状
の形態保持具9の内部に複数本挿入したものも使用でき
る。また前記細管8の壁面の全部または一部に小孔を設
けることも好ましい。
【0008】なお毛細管透水体3の素材は、連続通水性
に優れた天然素材(わら、綿、パルプ)や不織布、合成
繊維、粒状を含合した繊維、網などがよく、タオル絨毯
状や起毛状などが望ましい。それらは混合して使用して
もよい。
【0009】毛細管透水体の形状は、筒状、棒状、縄
状、螺旋状などの立体形が好ましく、その方法も素材を
巻く、畳む、編む、捩じるなどがあげられる。
【0010】さらにサイフォン機能体内に、凝集剤や還
元剤、活性炭等の薬剤を含有させることで、透水、濾過
効果を任意に向上させることができる。
【0011】また形状保持具の形状は、管状、捧状(針
金状)で可撓性であることが好ましい。さらに管状の形
状保持具にあっては蛇腹状であることが好ましい。また
管状の形状保持具の場合は管壁の一部あるいは全体に小
孔を設けることが好ましい。形状保持具の素材は、アル
ミ、鋼、銅、鉄、合金等の金属類や合成樹脂等が好まし
い。
【0012】図5に示すような配水管の他の態称として
は図7に示すように細管8はその端部より管状の毛細管
透水体がさらに延長した長さを有することが好ましい。
このようなサイフォン機能体を用いる場合、たとえば図
8に示すように細管8から延長された部分の複数の毛細
管透水体3を束ねてこれらを覆ったような袋状の毛細管
透水体10内に収容し、袋体10の開口部を形状保持具
に一体に設ける。図8に示すサイフォン機能体を用いる
と、該サイフォン機能体の周囲の水は袋体10から内部
に入り、水量が多い場合は細管8及び毛細管透水体3を
通って排水され、排水量が少なくなった場合は細管8の
囲りに設けられた毛細管透水体3から排水される。
【0013】本発明のサイフォン機能体の他の態称とし
ては、図9に示すように管状の形状保持具9の内部へ毛
細管透水体3を紐状として挿通し該毛細管透水体の一端
を反転させて管状の形状保持具9の端部で包み込むよう
に設けたものとすることもできる。
【0014】図10は本発明のサイフォン機能体を利用
した余水吐の一例である。護岸構造物11で囲まれた埋
立地は工事が終期になるにつれ、埋め立て地盤12が高
く、水深13が浅くなる。そこでサイフォン機能体5を
余水吐内側14から外側15に複数本設置する。なお、
給水部、排水部におもり16をつける。これにより、水
深が浅くなるに従い土壌の固体層と液体層との境界分離
があいまいとなり濁りがちな水分が、サイフォン機能体
5を通して濾過され清澄水として、余水吐外側15へ排
出され、確実な汚濁分離排水が可能となる。また本工法
の場合、工事初期からサイフォン機能体を付設すること
により、土砂投入時から清澄水排水が行なえ、土壌圧密
や早期脱水処理が実現し、工期、工費の削減を図ること
ができる。さらに、薬剤をサイフォン機能体5内に含浸
させれば、脱水や濾過をさらに促進し、清澄水での排水
が可能となる。
【0015】本発明の集排水をさらにスムーズにするた
めには、浮体を付設することにより上澄水を優先的に集
排水したり、外周部濾過体として礫間接触材(セルカ:
日本ソリッド製、など)で囲繞したり取水槽内に置くこ
とによって濾過水を集排水でき、サイフォン機能体の閉
塞が少なく、長時間使用に耐えるものとなる。
【0016】本発明により、大規模な施設を要しない、
排水の簡易浄化も可能となる。50m/日以下の排水
は、未処理での放流が法律で認められているため、クリ
ーニング店やガソリンスタンドなどの小規模汚水排水を
行なう所では、未処理のまま汚水が流され、河川や下水
道の汚染へつながっている。通常の排水処理は原水槽か
らポンプで沈殿槽に、さらに沈殿脱水、濾過後放水と、
多くの簡易浄化工法も実現可能となる。
【0017】また本発明のサイフォン機能体の給排水を
行う端部部分に超音波洗浄装置を設けることによってサ
イフォン機能体内の洗浄を行うことができる。もちろん
サイフォン機能体のその他の部位に設けることもでき
る。さらに前記超音波装置と併用してブラシが装備され
た回転ドラムによってサイフォン機能体及び袋状の毛細
管透水体9の表面を洗浄することができる。この洗浄は
連続的でも間欠的でも行うことができる。
【0018】本発明の他の利用法として、植物等への給
水があげられる。通常、植物は人の手により日々給水を
して生長を待ち、壁などを植物で飾る場合、プランタン
等を壁にかけて楽しむほか方法がなかった。図11は本
発明における使用例である。サイフォン機能体5内に植
物の種子や胞子を包含し貯水部17から柵18へ掛けお
ろす。これにより自動給水が可能となり、サイフォン機
能体から直に植物が生長し、形状保持具の挿入により平
面の壁や柵に自在形状に植物を作ることができる。また
サイフォン機能体5の編み方や形状保持具4の締付けの
強弱によって、給水の調節が容易になり、薬剤等をサイ
フォン機能体に含浸させることで防虫等の効果をあげる
こともできる。
【0019】
【発明の効果】本発明により、難分離水が目詰まりや洗
浄が少なく、大量かつ容易に排水が実現できる。また、
汚泥の水分を可能な限り清澄水として引き出し、汚泥の
脱水、乾燥、減少化等により工期の短縮、廃棄物のコン
パクト化が進み、低コストの脱水施工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における毛細管透水体の断面図
【図2】本発明における毛細管透水体の斜視図
【図3】本発明におけるサイフォン機能体の斜視図
【図4】本発明におけるサイフォン機能体の斜視図
【図5】本発明の細管の斜視図
【図6】本発明のサイフォン機能体の斜視図
【図7】本発明の毛細管透水体の斜視図
【図8】本発明のサイフォン機能体の端部部分の斜視図
【図9】本発明のサイフォン機能体の端部部分の断面図
【図10】本発明を余水吐に利用した場合の断面図
【図11】本発明を植物に利用した場合の断面図
【符号の説明】
1.透水繊維 3.毛細管透水体 4.形状保持具 5.サイフォン機能体 6.凹部 7.凸部 8.細管 9.管状形状保持具 10.袋状毛細管透水体 14.余水吐内側 15.余水吐外側 16.おもり 17.貯水部 18.柵

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】毛細管透水体と形状保持具とからなるサイ
    フォン機能体
  2. 【請求項2】毛細管透水体を形状保持具の内部および/
    または外周部に設けてなる請求項1記載のサイフォン機
    能体
  3. 【請求項3】毛細管透水体を細管の外周部に設け、これ
    を管状の形状保持具内に挿通させてなる請求項1または
    2記載のサイフォン機能体
  4. 【請求項4】縄状、棒状の柱状体の毛細管透水体の外周
    部を棒状の形状保持具を螺回してなるサイフォン機能体
  5. 【請求項5】毛細管透水体に薬剤、種子、胞子等を付着
    および/または内在させてなる請求項1乃至4記載のサ
    イフォン機能体
JP10350646A 1998-11-05 1998-11-05 サイフォン機能体 Pending JP2000140521A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006102797A1 (fr) * 2005-04-01 2006-10-05 Jun Zhu Tuyau dote d’une valve destine a reguler l’eau, tete destinee a reguler l’eau et micro-irrigateur
JP2009529866A (ja) * 2006-03-16 2009-08-27 デザイン テクノロジー アンド イノベーション リミテッド 灌水装置
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CN103922462A (zh) * 2014-03-21 2014-07-16 北京工业大学 一种适用于污水处理的泥水分离装置

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