JP2000140473A - ミシンの釜 - Google Patents

ミシンの釜

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JP2000140473A
JP2000140473A JP10322307A JP32230798A JP2000140473A JP 2000140473 A JP2000140473 A JP 2000140473A JP 10322307 A JP10322307 A JP 10322307A JP 32230798 A JP32230798 A JP 32230798A JP 2000140473 A JP2000140473 A JP 2000140473A
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bobbin
bobbin case
case
shuttle
sewing machine
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Toshiyuki Iwata
寿之 岩田
Masayoshi Tomita
政義 富田
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Juki Corp
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は、内釜からボビンケースご
とボビンを外す際に、ボビンがスムーズに外れて内釜に
残ってしまうことのない、無回転ボビンのミシンの釜を
提供することである。 【解決手段】 ボビン5を収容するボビンケース4と、
該ボビンケース4が収容される内釜3とを備え、ボビン
5が内釜3に対して回転することなく下糸Lを外部に繰
り出すミシンの釜1である。そして、内釜3には、ボビ
ン5の孔部5cに挿入されてボビン5を位置決めする軸
部31が設けられていると共に、この軸部31の先端側
が根元側より細くなっており、ボビンケース4の外周部
の一端側を支点として他端側を回動させることで内釜3
からボビン5をボビンケース4ごと抜く場合に、ボビン
5の孔部5cの周壁が軸部31に引っかからない構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボビンがボビン
ケースおよび内釜に対して回転することなく下糸を外部
に繰り出すミシンの釜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的なミシンの釜においては、
下糸が勢いよく繰り出された場合に、ボビンケース内で
ボビンが空転して、下糸がボビンケースの中でだぶつく
と云ったバックラッシュ現象を生じさせた。このバック
ラッシュ現象が生じると、次に下糸が引き出される際に
下糸の張力が小さくなるなど、縫製時の下糸張力を不安
定にしてしまう。更に、下糸がボビンにいっぱいに巻か
れている状態と少ししか巻かれていない状態とでは、下
糸の巻き径が異なるため、所定長さの下糸を引き出す場
合にボビンの回転量が変化してしまう。そして、ボビン
に掛かる抵抗力が変化するため、縫製時の下糸張力も変
化してしまう。
【0003】そこで、本出願人は、先に、ボビンがボビ
ンケース内で回転することなく下糸を繰り出すミシンの
釜を開発し、例えば、特開平10−165682号公報
において開示している。この無回転ボビンの釜によれ
ば、上記バックラッシュ現象が解消されると共に、ボビ
ンの回転抵抗に基づく下糸張力の変化も解消される。そ
れゆえ、下糸張力が安定して仕上がりの美しい縫製を実
現する。
【0004】図4と図5には、従来の無回転ボビンの釜
(下糸上側通過タイプ)100の図を示す。図4(a)
はその正面図、(b)は(a)の矢印Y−Y線断面図で
ある。図5は、ボビンケース103を捻り動作を加えて
内釜102から取り外す際の軌跡を示す断面図である。
これらの図中、101は外釜、102は内釜、103は
ボビンケース、104はボビンである。無回転ボビンの
釜において下糸をボビンケースの外に誘導する方式は、
大きく分けて2種類ある。なお、この明細書を通して、
内釜の底側を下方、内釜の開口側を上方と定義する。1
つは、ボビンから出た下糸を下側のボビンフランジと内
釜底面との間を通過させた後、ボビン中央の貫通孔を通
してボビンケースの上面側に導く方式、もう1つは、図
4や図5に示すように、ボビン104から出た下糸Lを
上側のボビンフランジ104aとボビンケース103の
上底面との間を通してボビンケース103の中央の貫通
孔103aから外部に導く方式である。
【0005】上側のボビンフランジ104aとボビンケ
ース103の上底面との間に下糸を通すタイプ(以下、
下糸上側通過タイプと呼ぶ。)では、下糸Lがボビンフ
ランジ104aの周縁をスパイラル状に繰り出されてい
くので、ボビンケース103とボビン104の上側フラ
ンジ104aとの間に空間を設ける必要がある。そのた
め、ボビン104の貫通孔104cに挿入されてボビン
104を位置決めする軸部102Aは、ボビンケース1
03側に設けず内釜102に設ける必要がある。なお、
軸を何れにも設けないタイプもあるが、ボビン装着時の
ボビンの位置決めを容易とするには軸を設けた方が好ま
しい。
【0006】更に、ボビンケース103とボビン104
上側のフランジ104aとの間に空間を設ける必要があ
ることから、ボビンケース103にボビン104を係止
するために、上側のフランジ104aに爪を引っ掛ける
等の方式は行えず、例えば、磁力によりボビンケース1
03とボビン104とを引き合わせる一方で、ボビン1
04の下側フランジ104bをボビンケース103下側
の縁に係止させるなどの方式をとっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
下糸上側通過タイプの無回転ボビンの釜100では、ボ
ビンケース103を内釜102から外す際に、ボビン1
04がボビンケース103の係止から外れて、内釜10
2に残ってしまうという問題があった。また、例えば、
針落ち位置が左右に振れる千鳥縫いミシンなどにおいて
は、上記問題が顕著に現われる。
【0008】ボビン104がボビンケース103から外
れて内釜102に残ってしまう原因としては、図6に示
すように、ボビンケース103を抜く際に、ボビンケー
ス103をその周縁部の一端P1を支点として他端を回
動させると云った捻り動作が加わり、この捻り動作によ
りボビン104の貫通孔104cの周壁が内釜の軸部1
02Aに引っかかると云うことが考えられた。
【0009】千鳥縫いミシンに設置される釜は、オペレ
ータに対してボビンが垂直の向きで、且つ奥方に内釜開
口が向くように設置されるため、オペレータはボビンケ
ースを内釜から外す場合に、手を伸ばして窮屈な姿勢で
ボビンケースを外すことになる。更に、釜の奥方には布
送りの機構があるためボビンケースをまっすぐ抜くスペ
ースが制約されている。その結果、ボビンケースとボビ
ンを内釜から外す際に、上記捻り動作がどうしても生じ
てしまい、ボビンが内釜の軸部に引っかかって内釜内に
残ってしまう。
【0010】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、内釜からボビンケースごとボビンを外す際に、ボ
ビンがすんなり外れて内釜に残ってしまうことのない、
無回転ボビンのミシンの釜を提供することを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、ボビンを収容するボビンケ
ースと、該ボビンケースが収容される内釜とを備え、ボ
ビンが内釜に対して回転することなく下糸を外部に繰り
出すミシンの釜であって、前記内釜には、ボビン中央の
孔部に挿入されてボビンを位置決めする軸部が設けられ
ていると共に、この軸部の先端側が根元側より細くなっ
ている構成とした。
【0012】この請求項1記載の発明によれば、軸部の
先端側が根元側より細くなっているので、ボビンケース
を内釜から抜く際、ボビンケースをまっすぐ抜かずに上
述の捻り動作を加わえても、ボビンの孔部が内釜の軸部
に引っかからずにボビンケースとボビンをスムーズに抜
くことが出来る。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のミ
シンの釜において、前記ボビンのボビンケースによる係
止が磁力による係止である構成とした。
【0014】この請求項2記載の発明によれば、ボビン
が磁力によってボビンケースに係止されボビンとボビン
ケースの係止が外れ易いタイプの釜であるものの、ボビ
ンケースを内釜から抜く際、ボビンケースがまっすぐ抜
けずに上述の捻り動作が加わってしまっても、ボビンの
孔部が内釜の軸部に引っかからず、ボビンが内釜に残っ
てしまうという不都合を回避できる。
【0015】なお、請求項1と2に記載の軸部の先端側
の構成は、例えば軸部の先端側にいくにつれてなだらか
に細くなるテーパー状としたり、根元側と先端側との間
に段を設けて急激に細くなる構成としても良い。軸部を
テーパー状とすることで、ボビンケースを内釜へと装着
する際に、ボビンを容易に内釜軸部の根元側の定位置へ
挿入することが出来る。また、根元側の太さと先端側の
太さが異なる構成と云っても、機械加工の精度により軸
部の根元端と内釜底面との境目に形成されたアール面に
よる太さや、軸部先端をアール形状に面取りしたことに
より太さが異なる構成とは別のものである。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のミシンの釜において、前記軸部が、ボビンの孔部に
回転可能に遊嵌される根元部と、ボビンケースの周縁部
の一端側を支点として他端側を回動させることで内釜か
らボビンをボビンケースごと抜く場合に、ボビンの孔部
の周壁が引っかからないよう前記根元部よりも細く形成
された先端部とを有している構成とした。
【0017】この請求項3記載の発明によれば、例え
ば、ボビンケースを抜く際に作業者の姿勢が窮屈になっ
たり釜の周囲にスペースがなくてボビンケースを内釜か
らまっすぐ抜けない状況でも、ボビンケースの周縁部の
一端側を支点として他端側を回動させて、ボビンをボビ
ンケースと伴に内釜から抜くことが出来る。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載のミシンの釜において、ボビンケースの周縁
部の一端側を支点として他端側を回動させることで、ボ
ビンケースが内釜にまっすぐ向いた状態から内釜の外部
に抜くことが可能となるボビンケースの位置において、
前記ボビンをボビンケースと共に前記支点を中心として
前記回動の方向に回動させた場合に、前記ボビンの孔部
の周壁の軌跡が前記軸部と重ならない構成とした。
【0019】この請求項4記載の発明によれば、ボビン
ケースをどのような姿勢で内釜から抜いた場合でも、ボ
ビンが内釜の軸に引っかかったり、ボビンが内釜に残っ
たりせず、ボビンケースとボビンとを伴にスムーズに取
り出すことが出来る。
【0020】なお、請求項1〜3に記載の軸部先端側の
細さは、ボビンケースの周縁部の一端側を支点として他
端側を回動させることでボビンケースが内釜にまっすぐ
向いた状態から内釜の外部に抜くことが可能となる位置
で、且つ、最も内釜底面に近いボビンケースの位置にお
いて、ボビンをボビンケースと共に前記支点を中心とし
て前記回動の方向に回動させた場合に前記ボビンの孔部
の周壁の軌跡が前記軸部と重なる太さであっても良く、
このような重なる構成であってもボビンケースを少し底
面から上側に移動させた後に、捻り動作を加えてボビン
ケースを外部に抜く場合に、スムースにボビンケースと
ボビンとを抜くことが出来るという効果が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図3の図面を参照しながら説明する。図1
は、本発明の実施の形態のミシンの釜1を示すもので、
(a)はその正面図、(b)は(a)の矢印Z−Z線断
面図である。図2は、ミシンの釜1においてボビンケー
スを捻り動作を加えて内釜から取り外す際の状態を示す
断面図である。これらの図中、1はミシンの釜、3は内
釜、4はボビンケース、5はボビンを示す。なお、外釜
は図示省略している。
【0022】この実施の形態のミシンの釜1は、DP型
の垂直釜で、且つ、ボビン5を回転させずに下糸Lを繰
り出す無回転ボビンの釜である。ちなみに、DP型の釜
は、縫い方向に関係なくパーフェクトステッチが得られ
る釜で、例えば、千鳥縫いミシンや刺繍縫いミシンなど
に用いられるものである。また、この釜1は、無回転ボ
ビンの釜のうち、下糸Lをボビン5の上側のフランジ5
aとボビンケース4の上底面4bとの間を通す下糸上側
通過タイプの釜である。ボビンケース4の上底面4bに
はマグネット7が埋設されており、磁力によりボビン5
をボビンケース4の上底面4bに引き寄せている。その
一方、ボビン5の下側フランジ5bがボビンケース4の
下側の縁部4cに係止されており、これらの作用によ
り、ボビンケース4の上底面4bとボビン5の上側フラ
ンジ5aとの間に所定の空間を形成して、ボビン5が着
脱可能にボビンケース4に係止される。
【0023】ボビンケース4には、従来と同様、着脱レ
バー4Aが設けられており、この着脱レバー4Aを引く
ことでボビンケース4の係止片(図示略)が移動して、
ボビンケース4と内釜3との係止が外れるように構成さ
れている。
【0024】内釜3には、ボビン5の中央の貫通孔5c
に挿入されてボビン5を位置決めする軸部31が設けら
れている。そして、この軸部31が、本発明の特徴であ
る根元側に比べて先端側が細くなる形状に形成されてい
る。軸部31は、図2に示すように、ボビン5の貫通孔
5cに僅かなクリアランスを有して遊嵌される根元部3
1a、先端側に架けてテーパー状に細められるテーパー
部31b、先端をアール状に面取りしてなる面取り部3
1cとから構成される。
【0025】図2に示すように、ボビンケース4の周縁
の一端側を支点P2として他端側を回動させてボビンケ
ース4を内釜3から抜く場合、このボビンケース4の回
動に伴うボビン5の貫通孔5cの周壁の軌跡が、上記軸
部31の先端側がテーパー部31bにより細められてい
ることで、該軸部31と重ならないように構成されてい
る。ボビン5の貫通孔5cの周壁の支点P2に近い側の
下端の点P3と、支点P2に遠い側で支点P2と同じ高
さの点P4との軌跡が、最も軸部31に接近する点であ
るが、図2中の2点鎖線で示すように、軸部31と重な
らずに回動される。ここで、支点P2とは、ボビンケー
ス4の上記他端側の最外周部の下端の点P5がボビンケ
ース4に引っかかることなく、ボビンケース4を支点P
2を中心に回動させて抜くことが可能となる点の中で、
最も低い位置の点である。
【0026】図3は、内釜に設けられる軸部のバリエー
ションを示す図である。内釜に設けられる軸部におい
て、根元側より先端側を細くする形状は種々のバリエー
ションがあり得る。例えば、図3に示す軸部33のよう
に、段部33bを設けて先端部33cと根元部33aと
の太さを変える形状としても良い。この根元部33a
は、ボビン中央の孔部と僅かなクリアランスを有して遊
嵌される太さのものである。
【0027】なお、従来の内釜50に設けられた軸部5
1の形状を示す断面図である図6にもあるように、軸部
51の先端に設けられるアール形状の面取り部51a
は、本発明の軸部の先端側を細くした構成と、その作用
および主旨において異なる構成である。
【0028】以上のように、この実施の形態のミシンの
釜1によれば、内釜3,3Bの軸部31,33の先端側
が根本側より細くなっているので、ボビンケース4を内
釜3,3Bから抜く際に、ボビンケース4をまっすぐ抜
かずに捻り動作(ボビンケース4の外周部の一端側を支
点とした他端側の回動動作)を加わえても、ボビン5の
貫通孔5cの周壁が軸部31,33に引っかからず、ボ
ビンケース4とボビン5とをスムーズに抜くことが出来
る。また、ボビン5が磁力によってボビンケース4に係
止され、係止が外れ易いタイプの釜1であっても、ボビ
ンケース4を内釜3,3Bから抜く際に、ボビン5が内
釜3,3Bに残ってしまうという不都合を回避できる。
【0029】また、例えば、ボビンケース4を抜く際に
作業者の姿勢が窮屈になったり釜1の周囲にスペースが
なくてボビンケース4を内釜3,3Bからまっすぐ抜け
ない状況であっても、ボビンケース4の外周部の一端側
を支点(上述の支点P2以外の点も含む)として他端側
を回動させて、ボビンケース4をボビン5と伴に内釜
3,3Bから抜くことが出来る。
【0030】更に、上述の支点P2を中心とした、ボビ
ンケース4の最も窮屈な回動によっても、ボビン5の貫
通孔5cの周壁が軸部31,33に重ならない構成とし
たことで、ボビンケース4をどのような姿勢で内釜3,
3Bから抜いた場合でも、ボビン5が内釜3,3Bの軸
部31,33に引っかかったり、ボビン5が内釜3,3
Bに残ったりせず、ボビンケース4とボビン5とを伴に
スムーズに取り出すことが出来る。
【0031】なお、本発明は、この実施の形態のミシン
の釜1に限られるものではない。例えば、本発明は、D
P型の釜に限られず、例えば、正送りでパーフェクトス
テッチ逆送りでヒッチステッチの得られるDB型の釜や
水平釜など、種々の釜に適用することが出来る。また、
軸部の先端側の細さは、上記支点P2を中心とした回動
でボビン孔の周壁が軸部と僅かに重なる太さであっても
良く、僅かに重なったとしても軸部の先端側が細いと云
うことで、ボビンをスムーズに外すことが出来るといっ
た効果は得られる。
【0032】また、ボビンケースとボビンの係止は、マ
グネットによる係止でなく、例えばボビンケースを内釜
から外すための着脱レバーを開いた際に係止爪により係
止される構成でも良く、その場合、ボビンケースを回動
させて内釜から抜いてもボビンが引っかからずスムーズ
に抜けるという効果が得られる。ただし、このように係
止爪によってボビンをボビンケース内に強制的に閉じ込
めておらず、本発明の実施の形態のようにボビンケース
を内釜から外す時でも、ボビンがボビンケースから外れ
てしまうような構成において、本発明の構成の軸部を適
用すれば、ボビンケースを内釜から外す際にボビンが内
釜に残ってしまうという不都合を回避できる。このよう
な効果を得るためには、マグネットによる係止に限定さ
れないことは言うまでもない。その他、例えば、軸部の
長さや軸部が先細になる形状のパターン、軸部の絶対的
な太さなど、この実施の形態で具体的に示した細部構造
は、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であ
る。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明のミシンの釜によ
れば、ボビンケースをまっすぐ抜かずに捻り動作(ボビ
ンケース外周部の一端側を支点とした他端側の回動動
作)を加わえて抜いた場合でも、ボビンの孔部が内釜の
軸部に引っかかりにくく、ボビンがスムーズに抜け、ま
た、ボビンが内釜に残ってしまうという不都合を回避で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のミシンの釜を示すもの
で、(a)はその正面図、(b)は(a)の矢印Z−Z
線断面図である。
【図2】同、ミシンの釜においてボビンケースを捻り動
作を加えて内釜から取り外す際の状態を示す断面図であ
る。
【図3】内釜に設けられる軸部のバリエーションを示す
図である。
【図4】従来の下糸上側通過タイプの無回転ボビンの釜
を示すもので、(a)はその正面図、(b)は(a)の
矢印Y−Y線断面図である。
【図5】同、ミシンの釜においてボビンケースを捻り動
作を加えて内釜から取り外す際の軌跡を示す断面図であ
る。
【図6】内釜に設けられる従来の軸部の形状を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 ミシンの釜 2 外釜 3,3B 内釜 4 ボビンケース 5 ボビン 5a 貫通孔(孔部) 31 軸部 31a 根元部 31b テーパー部(先端部) 33a 根元部 33c 先端部 P2 支点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンを収容するボビンケースと、該ボ
    ビンケースが収容される内釜とを備え、ボビンが内釜に
    対して回転することなく下糸を外部に繰り出すミシンの
    釜であって、 前記内釜には、ボビン中央の孔部に挿入されてボビンを
    位置決めする軸部が設けられていると共に、この軸部の
    先端側が根元側より細くなっていることを特徴とするミ
    シンの釜。
  2. 【請求項2】 前記ボビンのボビンケースによる係止が
    磁力による係止であることを特徴とする請求項1記載の
    ミシンの釜。
  3. 【請求項3】 前記軸部は、 ボビンの孔部に遊嵌される根元部と、 ボビンケースの周縁部の一端側を支点として他端側を回
    動させることで内釜からボビンをボビンケースごと抜く
    場合に、ボビンの孔部の周壁が引っかからないよう前記
    根元部よりも細く形成された先端部とを有していること
    を特徴とする請求項1又は2記載のミシンの釜。
  4. 【請求項4】 ボビンケースの周縁部の一端側を支点と
    して他端側を回動させることで、ボビンケースが内釜に
    まっすぐ向いた状態から内釜の外部に抜くことが可能と
    なるボビンケースの位置において、 前記ボビンをボビンケースと共に前記支点を中心として
    前記回動の方向に回動させた場合に、前記ボビンの孔部
    の周壁の軌跡が前記軸部と重ならないことを特徴とする
    請求項1〜3の何れかに記載のミシンの釜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100819908B1 (ko) 2007-02-21 2008-04-08 코베스트 주식회사 확경보빈의 장착이 용이한 재봉틀의 회전북장치

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