JP2000140027A - ライフケアカー - Google Patents
ライフケアカーInfo
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- JP2000140027A JP2000140027A JP10323734A JP32373498A JP2000140027A JP 2000140027 A JP2000140027 A JP 2000140027A JP 10323734 A JP10323734 A JP 10323734A JP 32373498 A JP32373498 A JP 32373498A JP 2000140027 A JP2000140027 A JP 2000140027A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheelchair
- front door
- driver
- seat
- shaft
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 身障者等が車椅子ごと乗降して運転すること
のできるライフケアカーを提供する。 【解決手段】 車椅子22と一緒に運転者62が乗降で
きるようになったライフケアカー1において、運転席側
のフロントドア2内側に車椅子22に係合して昇降でき
る昇降手段12を設け、運転席の位置に車椅子22の座
席底部47と着脱自在に係合する車椅子固定部49を設
けた。
のできるライフケアカーを提供する。 【解決手段】 車椅子22と一緒に運転者62が乗降で
きるようになったライフケアカー1において、運転席側
のフロントドア2内側に車椅子22に係合して昇降でき
る昇降手段12を設け、運転席の位置に車椅子22の座
席底部47と着脱自在に係合する車椅子固定部49を設
けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車椅子を必要と
する者が車椅子ごと乗車して運転することのできるライ
フケアカーに関する。
する者が車椅子ごと乗車して運転することのできるライ
フケアカーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、身障者等が自動車を運転する場
合、介護者の助けをかりるなどして車椅子から自動車の
運転席に乗り移る必要があった。
合、介護者の助けをかりるなどして車椅子から自動車の
運転席に乗り移る必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、身障者
等にとって車椅子から自動車の座席に乗り移ることは面
倒なことであった。そこで、自動車の内部を改造し、人
が車椅子ごと乗車できる自動車も開発されているが、こ
のような自動車も身障者等が乗車する場合には介護者の
助けが必要で、身障者等が一人で自由に乗車できるもの
ではなかった。
等にとって車椅子から自動車の座席に乗り移ることは面
倒なことであった。そこで、自動車の内部を改造し、人
が車椅子ごと乗車できる自動車も開発されているが、こ
のような自動車も身障者等が乗車する場合には介護者の
助けが必要で、身障者等が一人で自由に乗車できるもの
ではなかった。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、身障者などが介護者の助けなく一人で乗降で
き、運転することができるライフケアカーの提供をその
目的とする。
たもので、身障者などが介護者の助けなく一人で乗降で
き、運転することができるライフケアカーの提供をその
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明にかかるライフケアカーは、車椅子と一緒
に運転者が乗降できるようになったライフケアカーであ
って、運転席側のフロントドア内側に車椅子を昇降でき
る昇降手段を設けるとともに、運転席の位置に車椅子の
座席底部と着脱自在に係合する車椅子固定部を設けたと
いう構成をとっている。
め、この発明にかかるライフケアカーは、車椅子と一緒
に運転者が乗降できるようになったライフケアカーであ
って、運転席側のフロントドア内側に車椅子を昇降でき
る昇降手段を設けるとともに、運転席の位置に車椅子の
座席底部と着脱自在に係合する車椅子固定部を設けたと
いう構成をとっている。
【0006】そして、上記昇降手段で車椅子を上昇させ
た状態でフロントドアを閉めると、車椅子が車内の車椅
子固定部上に位置し、その位置で車椅子を降下させると
車椅子の座席底部と車椅子固定部が係合するようになっ
ている。
た状態でフロントドアを閉めると、車椅子が車内の車椅
子固定部上に位置し、その位置で車椅子を降下させると
車椅子の座席底部と車椅子固定部が係合するようになっ
ている。
【0007】このように、昇降手段によって車椅子と一
緒に人もフロントドアの内側面に沿って上昇することが
できるため、介護者の手助けなく一人で乗車可能な高さ
まで到達することができる。また、その状態でフロント
ドアを閉めることにより車内に入ることができ、さら
に、そこから車椅子を降下させ車椅子の座席底部と車内
の車椅子固定部を係合させることにより運転可能な状態
になる。
緒に人もフロントドアの内側面に沿って上昇することが
できるため、介護者の手助けなく一人で乗車可能な高さ
まで到達することができる。また、その状態でフロント
ドアを閉めることにより車内に入ることができ、さら
に、そこから車椅子を降下させ車椅子の座席底部と車内
の車椅子固定部を係合させることにより運転可能な状態
になる。
【0008】このライフケアカーによると、上記の一連
の動作をすべて介護者の助けなく一人で行うことがで
き、また、ドライブを終え降車する際には、上記した操
作と逆の操作を行うことにより簡単にそのライフケアカ
ーから降りることができる。
の動作をすべて介護者の助けなく一人で行うことがで
き、また、ドライブを終え降車する際には、上記した操
作と逆の操作を行うことにより簡単にそのライフケアカ
ーから降りることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態を説明
する。図1(A)は、この発明の一実施形態によるライ
フケアカー1を示しており、図1(B)は、その運転席
側のフロントドア2を開いた状態を示している。このラ
イフケアカー1のフロントドア2側の床部には、図1
(B)に示すように油圧シリンダー3が配設されてお
り、これをPC制御することによりフロントドア2を自
動開閉できるようになっている。
する。図1(A)は、この発明の一実施形態によるライ
フケアカー1を示しており、図1(B)は、その運転席
側のフロントドア2を開いた状態を示している。このラ
イフケアカー1のフロントドア2側の床部には、図1
(B)に示すように油圧シリンダー3が配設されてお
り、これをPC制御することによりフロントドア2を自
動開閉できるようになっている。
【0010】上記油圧シリンダー3には、図2に示すよ
うに、シャフト4が延設されその先端に、係合突起5が
突設されている。そして、この係合突起5は、支軸6を
中心として回動自在になったアーム7のスライド穴8に
スライド自在の状態で係合している。このアーム7の先
端にも係合突起5と同様の係合突起9が突設され、この
係合突起9が、フロントドア2の下端側に設けられたス
ライド溝10にスライド自在の状態で係合している。
うに、シャフト4が延設されその先端に、係合突起5が
突設されている。そして、この係合突起5は、支軸6を
中心として回動自在になったアーム7のスライド穴8に
スライド自在の状態で係合している。このアーム7の先
端にも係合突起5と同様の係合突起9が突設され、この
係合突起9が、フロントドア2の下端側に設けられたス
ライド溝10にスライド自在の状態で係合している。
【0011】また、フロントドア2は支点11を中心と
して回動自在になって開閉するようになっている。した
がって、油圧シリンダー3を作動させて、シャフト4を
前方に移動させると、係合突起5がアーム7を押圧する
ため、アーム7は支軸6を中心として先端の係合突起9
側を前方に押し出すようにして回転する。
して回動自在になって開閉するようになっている。した
がって、油圧シリンダー3を作動させて、シャフト4を
前方に移動させると、係合突起5がアーム7を押圧する
ため、アーム7は支軸6を中心として先端の係合突起9
側を前方に押し出すようにして回転する。
【0012】その際、係合突起9は、フロントドア2を
押圧しながら、スライド溝10を支点11側に向かって
移動する。この結果、フロントドア2は支点11を中心
として回転し開成するようになる。また、シャフト4を
後退させると、係合突起5がスライド穴8内で支軸6側
に移動するとともに、係合突起9がフロントドア2の支
点11から離れるようにスライド溝10内を移動し、フ
ロントドア2は閉成するようになっている。
押圧しながら、スライド溝10を支点11側に向かって
移動する。この結果、フロントドア2は支点11を中心
として回転し開成するようになる。また、シャフト4を
後退させると、係合突起5がスライド穴8内で支軸6側
に移動するとともに、係合突起9がフロントドア2の支
点11から離れるようにスライド溝10内を移動し、フ
ロントドア2は閉成するようになっている。
【0013】上記フロントドア2の内側面には、図3お
よび図4に示す昇降機構12が設けられている。この昇
降機構12では、フロントドア2の内側面に固定され、
上下に平行に延びる二個のガイドレール13に沿ってブ
ロック状の昇降部14が昇降自在に取り付けられてい
る。この昇降部14の表面における前後には、縦断面形
状が凹形のフック15がそれぞれ固定されている。
よび図4に示す昇降機構12が設けられている。この昇
降機構12では、フロントドア2の内側面に固定され、
上下に平行に延びる二個のガイドレール13に沿ってブ
ロック状の昇降部14が昇降自在に取り付けられてい
る。この昇降部14の表面における前後には、縦断面形
状が凹形のフック15がそれぞれ固定されている。
【0014】上記フロントドア2の内側面における二個
のガイドレール13の間には、油圧シリンダー16が上
向きに固定されており、そのシャフト17の上端にはギ
ア18が回動自在に取り付けられている。そして、その
ギア18に、一端が昇降部14の中央上端に固定され、
他端がフロントドア2側に延びるチェーン19が歯合し
ている。
のガイドレール13の間には、油圧シリンダー16が上
向きに固定されており、そのシャフト17の上端にはギ
ア18が回動自在に取り付けられている。そして、その
ギア18に、一端が昇降部14の中央上端に固定され、
他端がフロントドア2側に延びるチェーン19が歯合し
ている。
【0015】また、フロントドア2には、ドア本体の上
部に設けられたローラ20を介してワイヤー21が設け
られている。このワイヤー21は、図5に示すような車
椅子22を昇降機構12のフック15で支えた際、車椅
子22におけるフック15との係合部分と対象となる部
分に係合し、車椅子22を支えるために設けられてい
る。
部に設けられたローラ20を介してワイヤー21が設け
られている。このワイヤー21は、図5に示すような車
椅子22を昇降機構12のフック15で支えた際、車椅
子22におけるフック15との係合部分と対象となる部
分に係合し、車椅子22を支えるために設けられてい
る。
【0016】車椅子22は、両側に肘掛け23が設けら
れた座席24と、この座席24を支える一対の後輪25
と一対の前輪26を有している。そして、座席24の前
端から前方側の下方に延びる足乗せ台27および後輪2
5を駆動させるハンドリム28を備えて構成されてい
る。
れた座席24と、この座席24を支える一対の後輪25
と一対の前輪26を有している。そして、座席24の前
端から前方側の下方に延びる足乗せ台27および後輪2
5を駆動させるハンドリム28を備えて構成されてい
る。
【0017】上記足乗せ台27は、図6に示すように、
支軸29を中心として回動自在になっており、リンク部
を構成する二個のシャフト30,31によって上下に移
動するようになっている。すなわちシャフト30の一端
は軸32を介して回動自在に足乗せ台27の上部側に連
結され、シャフト30の他端は軸33を介して回動自在
にシャフト31の一端に連結されている。そしてシャフ
ト31の他端側はモータ34に連結され、モータ34の
駆動により前後に移動するようになている。
支軸29を中心として回動自在になっており、リンク部
を構成する二個のシャフト30,31によって上下に移
動するようになっている。すなわちシャフト30の一端
は軸32を介して回動自在に足乗せ台27の上部側に連
結され、シャフト30の他端は軸33を介して回動自在
にシャフト31の一端に連結されている。そしてシャフ
ト31の他端側はモータ34に連結され、モータ34の
駆動により前後に移動するようになている。
【0018】したがって、図6に実線で示した状態か
ら、モータ34を作動させてシャフト31を前方に移動
させると、シャフト30が足乗せ台27を前方に押し出
すようになる。その結果、足乗せ台27は支軸29を中
心としてし、その下部側を上方に押し上げて、図示の一
点鎖線で示した状態になる。
ら、モータ34を作動させてシャフト31を前方に移動
させると、シャフト30が足乗せ台27を前方に押し出
すようになる。その結果、足乗せ台27は支軸29を中
心としてし、その下部側を上方に押し上げて、図示の一
点鎖線で示した状態になる。
【0019】また前輪26は、図7に示すように、中心
軸部をシャフト35によって回動自在に支受されてお
り、そのシャフト35がやや上部側を支軸36に支えら
れている。このため、前輪26およびシャフト35は、
支軸36を中心に回動自在になっている。そして、シャ
フト35の上端は、軸37を介して、リンク部を構成す
る二個のシャフト38,39に連結され、これによって
前輪26が上下に移動するようになっている。
軸部をシャフト35によって回動自在に支受されてお
り、そのシャフト35がやや上部側を支軸36に支えら
れている。このため、前輪26およびシャフト35は、
支軸36を中心に回動自在になっている。そして、シャ
フト35の上端は、軸37を介して、リンク部を構成す
る二個のシャフト38,39に連結され、これによって
前輪26が上下に移動するようになっている。
【0020】すなわちシャフト38は、その一端が上記
軸37に連結され、他端が軸40を介して回動自在にシ
ャフト39の一端に連結されている。そして、シャフト
39の他端側がモータ41に連結され、そのモータ41
の駆動によりシャフト39は前後に移動するようになっ
ている。したがって、モータ41を駆動させてシャフト
39を後退させると、軸37が後方に引っ張られ、シャ
フト35は支軸36を中心に回転する。その結果、図7
の一点鎖線で示したように、三個のシャフト35,3
8,39が略直線状になって、前輪26は上方に上がる
ようになる。
軸37に連結され、他端が軸40を介して回動自在にシ
ャフト39の一端に連結されている。そして、シャフト
39の他端側がモータ41に連結され、そのモータ41
の駆動によりシャフト39は前後に移動するようになっ
ている。したがって、モータ41を駆動させてシャフト
39を後退させると、軸37が後方に引っ張られ、シャ
フト35は支軸36を中心に回転する。その結果、図7
の一点鎖線で示したように、三個のシャフト35,3
8,39が略直線状になって、前輪26は上方に上がる
ようになる。
【0021】後輪25は、図8に示すように、その中心
軸部42がベルト43を介してコイルスプリング44に
連結されている。このコイルスプリング44の凹部45
にロックピン46を差し込むことにより、後端25はコ
イルスプリング44の弾性に抗して下方位置に維持され
ている。したがってこの後輪25は、ロックピン46を
凹部45から抜き取ることにより、図示の一点鎖線で示
したように、上方に跳ね上げることができる。
軸部42がベルト43を介してコイルスプリング44に
連結されている。このコイルスプリング44の凹部45
にロックピン46を差し込むことにより、後端25はコ
イルスプリング44の弾性に抗して下方位置に維持され
ている。したがってこの後輪25は、ロックピン46を
凹部45から抜き取ることにより、図示の一点鎖線で示
したように、上方に跳ね上げることができる。
【0022】また図9に示すように、座席24の底部4
7には、所定間隔を保って凹形のフードストライカー4
8が三個固定されている。そして、ライフケアカー1に
おける運転席位置の床部には、座席24の底部47と着
脱自在に係合する車椅子固定部49が配設されている。
この車椅子固定部49の上面には、フードストライカー
48と係合できるフードロック50が、三個のフードス
トライカー48に対面するようにして三個設けられてい
る。
7には、所定間隔を保って凹形のフードストライカー4
8が三個固定されている。そして、ライフケアカー1に
おける運転席位置の床部には、座席24の底部47と着
脱自在に係合する車椅子固定部49が配設されている。
この車椅子固定部49の上面には、フードストライカー
48と係合できるフードロック50が、三個のフードス
トライカー48に対面するようにして三個設けられてい
る。
【0023】上記フードロック50は、それぞれワイヤ
ー51およびシャフト52を介してモータ53に連結さ
れている。そしてフードストライカー48とフードロッ
ク50が係合した状態で、上記モータ53を駆動して、
ワイヤー51を引っ張ると、フードストライカー48と
フードロック50の係合が解除されるようになってい
る。なお車椅子固定部49は、前後にスライド移動し
て、姿勢アジャストが可能なようになっている。
ー51およびシャフト52を介してモータ53に連結さ
れている。そしてフードストライカー48とフードロッ
ク50が係合した状態で、上記モータ53を駆動して、
ワイヤー51を引っ張ると、フードストライカー48と
フードロック50の係合が解除されるようになってい
る。なお車椅子固定部49は、前後にスライド移動し
て、姿勢アジャストが可能なようになっている。
【0024】本実施の形態によるライフケアカー1で
は、フロントドア2だけでなく、リヤードア54もPC
制御により自動開閉できるようになっている。このリヤ
ードア54の開閉機構は、図10に示すようなものであ
る。すなわち車内の床面に配設されたモータ55から上
方に延びる回転軸56に上下二個の連結部57を設け、
この連結部57の先端を回転支軸58を介してリヤード
ア54の内側面に連結している。
は、フロントドア2だけでなく、リヤードア54もPC
制御により自動開閉できるようになっている。このリヤ
ードア54の開閉機構は、図10に示すようなものであ
る。すなわち車内の床面に配設されたモータ55から上
方に延びる回転軸56に上下二個の連結部57を設け、
この連結部57の先端を回転支軸58を介してリヤード
ア54の内側面に連結している。
【0025】そして、モータ55を駆動することによ
り、回転軸56および連結部57を回動させリヤードア
54を前後にスライド移動できるようになっている。ま
た、このリヤードア54の後部には、他端が回転支軸5
9を介して車体側に連結された連結部60が回転支軸6
1を介して水平方向に回動自在の状態で連結され、これ
によってリヤードア54の後部側が支受されている。
り、回転軸56および連結部57を回動させリヤードア
54を前後にスライド移動できるようになっている。ま
た、このリヤードア54の後部には、他端が回転支軸5
9を介して車体側に連結された連結部60が回転支軸6
1を介して水平方向に回動自在の状態で連結され、これ
によってリヤードア54の後部側が支受されている。
【0026】この構成において、ライフケアカー1に乗
車する際には、まず図1(A)の状態から、フロントド
ア2を開けて図1(B)の状態にする(この図の場合、
リヤードア54も開いた状態になっている)。ついで、
図11に示すように、そのライフケアカー1に乗車しよ
うとする運転者62は、車椅子22にのったまま、開い
たフロントドア2の内側面に近づく。つぎに、車椅子2
2の座席24を、昇降機構12のフック15に係合させ
るとともに、ワイヤー21を車椅子22の肘掛け23に
係合させる。
車する際には、まず図1(A)の状態から、フロントド
ア2を開けて図1(B)の状態にする(この図の場合、
リヤードア54も開いた状態になっている)。ついで、
図11に示すように、そのライフケアカー1に乗車しよ
うとする運転者62は、車椅子22にのったまま、開い
たフロントドア2の内側面に近づく。つぎに、車椅子2
2の座席24を、昇降機構12のフック15に係合させ
るとともに、ワイヤー21を車椅子22の肘掛け23に
係合させる。
【0027】そして、油圧シリンダー16を作動させて
車椅子22を運転者62とともに、フロントドア2の内
側面に沿って上昇させたのち、車椅子22の足乗せ台2
7、前輪26および後輪25をそれぞれ上方に移動さ
せ、図12に示す状態にする。この場合、車椅子22お
よび運転者62は、フロントドア2に支えられて宙に浮
いた状態になっている。
車椅子22を運転者62とともに、フロントドア2の内
側面に沿って上昇させたのち、車椅子22の足乗せ台2
7、前輪26および後輪25をそれぞれ上方に移動さ
せ、図12に示す状態にする。この場合、車椅子22お
よび運転者62は、フロントドア2に支えられて宙に浮
いた状態になっている。
【0028】ついでフロントドア2を閉めることによ
り、運転者62は車椅子22とともにライフケアカー1
の運転席の位置に移動する。その状態で、油圧シリンダ
ー16の作動により、車椅子22を降下させ、座席24
の底部47と車内床部の車椅子固定部49を係合させ
る。そして、車椅子固定部49を前後方向に移動して、
運転者62の位置が運転に適した位置になるようにす
る。この場合、フック15は、前後方向が解放された状
態になっているため、車椅子22は前後にスライド移動
できる。
り、運転者62は車椅子22とともにライフケアカー1
の運転席の位置に移動する。その状態で、油圧シリンダ
ー16の作動により、車椅子22を降下させ、座席24
の底部47と車内床部の車椅子固定部49を係合させ
る。そして、車椅子固定部49を前後方向に移動して、
運転者62の位置が運転に適した位置になるようにす
る。この場合、フック15は、前後方向が解放された状
態になっているため、車椅子22は前後にスライド移動
できる。
【0029】また、ドライブを終えて降車する際には、
まず、モータ53を駆動して、ワイヤー51を引っ張る
ことにより座席24の底部47と車椅子固定部49の係
合を解除する。ついで、昇降機構12により車椅子22
を上昇させ、そののちフロントドア2を開ける。これに
よって、運転者62は車椅子22とともに、車外に出
て、図12の状態になる。
まず、モータ53を駆動して、ワイヤー51を引っ張る
ことにより座席24の底部47と車椅子固定部49の係
合を解除する。ついで、昇降機構12により車椅子22
を上昇させ、そののちフロントドア2を開ける。これに
よって、運転者62は車椅子22とともに、車外に出
て、図12の状態になる。
【0030】つぎに、車椅子22の足乗せ台27,前輪
26および後輪25をそれぞれ下方に移動させる。そし
て、昇降機構12により車椅子22を降下させ、図11
に示す状態にする。ついで、車椅子22が地面上に降り
たのち、車椅子22の操作により、フロントドア2から
離れてフロントドア2を閉め、図1(A)の状態に戻
る。
26および後輪25をそれぞれ下方に移動させる。そし
て、昇降機構12により車椅子22を降下させ、図11
に示す状態にする。ついで、車椅子22が地面上に降り
たのち、車椅子22の操作により、フロントドア2から
離れてフロントドア2を閉め、図1(A)の状態に戻
る。
【0031】なお、このライフケアカー1の後部座席に
乗車する際には、リヤードア54を開け、そこから乗降
車する。また、フロントドア2を開けただけでは、車椅
子22と運転者62が通過する出入り口が狭すぎる場合
には、フロントドア2だけでなく、このリヤードア54
も一緒に開けることができる。この場合、フロントドア
2とリヤードア54の間には支柱などがないようにし
て、大きな開口が形成されるようにしておく。
乗車する際には、リヤードア54を開け、そこから乗降
車する。また、フロントドア2を開けただけでは、車椅
子22と運転者62が通過する出入り口が狭すぎる場合
には、フロントドア2だけでなく、このリヤードア54
も一緒に開けることができる。この場合、フロントドア
2とリヤードア54の間には支柱などがないようにし
て、大きな開口が形成されるようにしておく。
【0032】このように、この実施の形態にかかるライ
フケアカー1では、フロントドア2の内側面に昇降機構
12が設けられている。したがって、フロントドア2を
開いた状態で、車椅子22を運転者62とともに上昇す
ることができるとともに、その状態でフロントドア2を
閉じることにより、車椅子22および運転者62を車内
に移動させることができる。このため、身障者等である
運転者62が介護者の助けなく一人で簡単に乗車するこ
とができる。
フケアカー1では、フロントドア2の内側面に昇降機構
12が設けられている。したがって、フロントドア2を
開いた状態で、車椅子22を運転者62とともに上昇す
ることができるとともに、その状態でフロントドア2を
閉じることにより、車椅子22および運転者62を車内
に移動させることができる。このため、身障者等である
運転者62が介護者の助けなく一人で簡単に乗車するこ
とができる。
【0033】車内においては、昇降機構12により車椅
子22を降下させるだけの操作で、車椅子22の座席2
4を車椅子固定部49に係合できるようになっている。
これによって、座席24の安定した固定が行われ、安全
運転ができるようになる。さらに、運転者62の座る位
置も車椅子固定部49を前後にスライド移動させること
により適正な位置に位置決めすることができる。
子22を降下させるだけの操作で、車椅子22の座席2
4を車椅子固定部49に係合できるようになっている。
これによって、座席24の安定した固定が行われ、安全
運転ができるようになる。さらに、運転者62の座る位
置も車椅子固定部49を前後にスライド移動させること
により適正な位置に位置決めすることができる。
【0034】また、リヤードア54が後方にスライド移
動することにより開けることができるようになっている
ため、開いたリヤードア54が邪魔になることがなくな
り、後部座席への乗車も簡単になる。さらに、フロント
ドア2の開成だけでは入り口が狭い場合には、リヤード
ア54も開けて入り口を広くすることができる。これに
よって、運転者62が大柄な場合や車椅子22が大型の
場合でも、簡単に乗降車できるようになる。
動することにより開けることができるようになっている
ため、開いたリヤードア54が邪魔になることがなくな
り、後部座席への乗車も簡単になる。さらに、フロント
ドア2の開成だけでは入り口が狭い場合には、リヤード
ア54も開けて入り口を広くすることができる。これに
よって、運転者62が大柄な場合や車椅子22が大型の
場合でも、簡単に乗降車できるようになる。
【0035】降車の際には、モータ53を作動させてワ
イヤー51を引っ張るだけの簡単な操作で座席24と車
椅子固定部49の係合を解除することができる。そし
て、その後は、乗車の際と逆の操作を行うことにより簡
単に降車することができる。このように、このライフケ
アカー1によると、乗降の際の一連の動作をすべて介護
者の助けなく一人で行うことができ、自由で快適なドラ
イブを行うことができるようになる。
イヤー51を引っ張るだけの簡単な操作で座席24と車
椅子固定部49の係合を解除することができる。そし
て、その後は、乗車の際と逆の操作を行うことにより簡
単に降車することができる。このように、このライフケ
アカー1によると、乗降の際の一連の動作をすべて介護
者の助けなく一人で行うことができ、自由で快適なドラ
イブを行うことができるようになる。
【0036】以上のように本実施の形態によるライフケ
アカーは、運転席側のフロントドア内側に車椅子に係合
して昇降できる昇降手段が設けられ、かつ運転席の位置
に車椅子の座席底部と着脱自在に係合する車椅子固定部
が設けられている。したがって、身障者である運転者が
介護者の助けなく、昇降手段によって車椅子と一緒にフ
ロントドアの内側面に沿って上昇し、フロントドアを閉
めることによって車内に移動できる。
アカーは、運転席側のフロントドア内側に車椅子に係合
して昇降できる昇降手段が設けられ、かつ運転席の位置
に車椅子の座席底部と着脱自在に係合する車椅子固定部
が設けられている。したがって、身障者である運転者が
介護者の助けなく、昇降手段によって車椅子と一緒にフ
ロントドアの内側面に沿って上昇し、フロントドアを閉
めることによって車内に移動できる。
【図1】ライフケアカーの一部を示した平面図である。
【図2】フロントドアを開閉する機構を示す説明図であ
る。
る。
【図3】フロントドアに設けられた昇降機構を示す斜視
図である。
図である。
【図4】昇降機構を示す側面図である。
【図5】車椅子を示す斜視図である。
【図6】車椅子の足乗せ台を昇降させる機構を示す説明
図である。
図である。
【図7】車椅子の前輪を昇降させる機構を説明する説明
図である。
図である。
【図8】車椅子の後輪を昇降させる機構を説明する説明
図である。
図である。
【図9】座席の底部と車椅子固定部を示す斜視図である
【図10】リヤードアを開閉する機構を示す説明図であ
る。
る。
【図11】運転者が車椅子とともにフロントドアに近付
いた状態を示す斜視図である。
いた状態を示す斜視図である。
【図12】運転者と車椅子が昇降機構によりフロントド
アに沿って上昇した状態を示す斜視図である。
アに沿って上昇した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 …ライフケアカー 2 …フロントドア 12…昇降機構 22…車椅子 24…座席 25…後輪 26…前輪 47…底部 49…車椅子固定部 62…運転者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 明石 巌匡 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 中山 純二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 山下 寿志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D050 AA04 BB01 DD01 EE08 EE15 FF04
Claims (1)
- 【請求項1】 車椅子と一緒に運転者が乗降できるよう
になったライフケアカーであって、運転席側のフロント
ドア内側に車椅子を昇降できる昇降手段を設けるととも
に、運転席の位置に車椅子の座席底部と着脱自在に係合
する車椅子固定部を設け、上記昇降手段で車椅子を上昇
させた状態でフロントドアを閉めると車椅子が車椅子固
定部上に位置し、その位置で車椅子を降下させると車椅
子の座席底部と車椅子固定部が係合するようにしたライ
フケアカー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10323734A JP2000140027A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | ライフケアカー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10323734A JP2000140027A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | ライフケアカー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000140027A true JP2000140027A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18158025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10323734A Pending JP2000140027A (ja) | 1998-11-13 | 1998-11-13 | ライフケアカー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000140027A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021142919A (ja) * | 2020-03-13 | 2021-09-24 | マツダ株式会社 | 車両用ドア構造、および車椅子と車両との連結構造 |
JP2022502315A (ja) * | 2018-10-30 | 2022-01-11 | トヨタ自動車株式会社 | 車両 |
-
1998
- 1998-11-13 JP JP10323734A patent/JP2000140027A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022502315A (ja) * | 2018-10-30 | 2022-01-11 | トヨタ自動車株式会社 | 車両 |
JP7131710B2 (ja) | 2018-10-30 | 2022-09-06 | トヨタ自動車株式会社 | 車両 |
US11883336B2 (en) | 2018-10-30 | 2024-01-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Vehicle |
JP2021142919A (ja) * | 2020-03-13 | 2021-09-24 | マツダ株式会社 | 車両用ドア構造、および車椅子と車両との連結構造 |
JP7283424B2 (ja) | 2020-03-13 | 2023-05-30 | マツダ株式会社 | 車両用ドア構造、および車椅子と車両との連結構造 |
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