JP2000139702A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP2000139702A
JP2000139702A JP10326814A JP32681498A JP2000139702A JP 2000139702 A JP2000139702 A JP 2000139702A JP 10326814 A JP10326814 A JP 10326814A JP 32681498 A JP32681498 A JP 32681498A JP 2000139702 A JP2000139702 A JP 2000139702A
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hot water
lid
water storage
container
electric hot
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JP10326814A
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Takeshi Matsumoto
武司 松本
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容器の上方からの放熱を可及的に抑制する
ことにより、保温性能の向上を図る。 【解決手段】 内容器3を備えた容器本体1と、該容器
本体1の蓋体2と、前記内容器3を加熱する加熱手段4
と、前記内容器3内の湯を外部へ注出するための注出通
路5と、該注出通路5を介して湯を送り出すポンプ装置
6とを備えた電気貯湯容器において、前記内容器3内に
おける放熱面積を狭める中蓋35を付設するとともに、
該中蓋35を、前記内容器3における上部開口から該内
容器3における満水表示部14の直上方に臨ませて、内
容器3の開口部からの放熱が抑制されるとともに、内容
器3内における空気層を小さく抑えることができるよう
にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気貯湯容器に
関し、さらに詳しくは保温性能を向上させた電気貯湯容
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からよく知られている電気貯湯容器
としては、貯湯用の内容器を備えた容器本体と、該容器
本体を開閉する蓋体と、前記内容器を加熱する加熱手段
として作用する電気ヒータと、前記内容器内の湯を外部
へ注出するための注出通路と、該注出通路を介して湯を
送り出すポンプ装置とを備えたものがあるが、この電気
貯湯容器の場合、貯湯用の内容器は、有底筒状の金属容
器(例えば、ステンレス容器)とされており、保温時に
は、電気ヒータへの通電制御により内容器内の湯を所定
温度に保持するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成の電
気貯湯容器の場合、内容器に保温機能がないため、上述
したように電気ヒータによる保温が必須の要件となって
いる。
【0004】ところで、近年、地球温暖化に対する関心
が高まる中、各種家庭電気用品における省エネルギー化
が求められるようになってきており、電気貯湯容器にお
いても保温性能の向上が要求されてきている。
【0005】そこで、保温性能に優れた真空二重構造の
内容器を用いた電気貯湯容器の開発が進められてきてい
るが、内容器の開口部からの放熱は避けられず、保温性
能の向上に限界がある。
【0006】また、従来の電気貯湯容器においては、蓋
体内に断熱材を配設して保温性能の向上を図るようにし
ているが、この種電気貯湯容器の場合、湯沸かし時に内
容器において発生する蒸気を排出するための蒸気排出通
路を蓋体内に設ける必要があるため、断熱材の配設部位
が限定されることとなり、保温性能の向上に限界があ
る。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、内容器の上方からの放熱を可及的に抑制すること
により、保温性能の向上を図ることを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、内容器を備えた容
器本体と、該容器本体の蓋体と、前記内容器内の湯を外
部へ注出するための注出通路と、該注出通路を介して湯
を送り出すポンプ装置とを備えた電気貯湯容器におい
て、前記内容器内における放熱面積を小さくする中蓋を
付設するとともに、該中蓋を、前記内容器における上部
開口から該内容器における満水表示部の直上方に臨ませ
ている。
【0009】上記のように構成したことにより、内容器
内における放熱面積が中蓋により狭められて、内容器の
開口部からの放熱が抑制されるとともに、内容器内にお
ける空気層を小さく抑えることができることとなる。従
って、保温性能が向上することとなる。
【0010】請求項2の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、内容器を備えた容器本体と、該容器
本体の蓋体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記
内容器内の湯を外部へ注出するための注出通路と、該注
出通路を介して湯を送り出すポンプ装置とを備えた電気
貯湯容器において、前記内容器の上部に胴部より小径と
なるように狭窄された給水口を設けるとともに、前記内
容器内における放熱面積を小さくする中蓋を付設し且つ
該中蓋を、前記給水口より下方位置に臨ませている。
【0011】上記のように構成したことにより、内容器
における給水口の口径が狭められるとともに、内容器内
における放熱面積が中蓋により狭められて、内容器の開
口部からの放熱が抑制され、しかも内容器内における空
気層を小さく抑えることができることとなる。従って、
保温性能が向上することとなる。
【0012】請求項3の発明におけるように、請求項1
および請求項2のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記中蓋を、前記内容器における給水口に着脱自
在に支持した場合、中蓋によって給水口の開口面積が制
限されるとともに、中蓋下方に熱気がこもることとな
り、保温性能がさらに向上する。なお、内容器への給水
は中蓋を取り外して行えばよい。
【0013】請求項4の発明におけるように、請求項3
記載の電気貯湯容器において、前記中蓋を、漏斗形状と
するとともに、その中央部に、給水用の開口部を形成し
た場合、中蓋を取り外すことなく内容器への給水を行う
ことができる。
【0014】請求項5の発明におけるように、請求項4
記載の電気貯湯容器において、前記開口部の口縁に、満
水表示部を設けた場合、中蓋で内容器内部が覆われてい
ても、内容器内における満水状態を容易に確認すること
ができる。
【0015】請求項6の発明におけるように、請求項1
ないし請求項5のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記中蓋に、前記内容器内において発生する蒸気
が通過する蒸気流通口を形成した場合、内容器内におい
て発生する蒸気を蓋体側へ排出することができることと
なり、内容器の内圧上昇を防止することができる。
【0016】請求項7の発明におけるように、請求項3
ないし請求項6のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記中蓋の一部を開閉できるように構成した場
合、中蓋の一部を開放することで、中蓋を取り外すこと
なく、内容器内への給水を行うことができる。
【0017】請求項8の発明におけるように、請求項3
ないし請求項7のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記中蓋を、前記蓋体の閉蓋時に該蓋体の下面に
設けたシールパッキンにより押圧固定した場合、蓋体の
閉蓋時において中蓋がシールパッキンの弾性力により確
実に固定されることとなる。なお、蓋体の開放時には、
シールパッキンの押圧力が解除されるので中蓋の取り外
しは容易である。
【0018】請求項9の発明におけるように、請求項3
ないし請求項7のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記内容器の上部開口縁を支持する肩部材に、周
方向に所定間隔で複数の係合突起を形成する一方、前記
中蓋の外周縁に、前記係合突起の下面に対してヘリコイ
ド係合する突起を形成した場合、中蓋が肩部材側の係合
突起と中蓋側の突起とのヘリコイド係合により確実に固
定されることとなる。なお、中蓋の取り外しは、ヘリコ
イド係合の解除により容易に行える。
【0019】請求項10の発明におけるように、請求項
3ないし請求項7のいずれか一項記載の電気貯湯容器に
おいて、前記内容器の上部開口縁に、その内周側に位置
して前記中蓋の外周縁を載置する環状段部と、該環状段
部の上方に周方向に所定間隔で臨む複数の係合突起とを
設ける一方、前記中蓋の外周縁に、前記係合突起の下面
に対してヘリコイド係合する突起を形成した場合、中蓋
が内容器側の係合突起と中蓋側の突起とのヘリコイド係
合により確実に固定されることとなる。なお、中蓋の取
り外しは、ヘリコイド係合の解除により容易に行える。
【0020】請求項11の発明におけるように、請求項
6ないし請求項10のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記蒸気流通口を前記内容器の中心位置に形
成するとともに、該蒸気流通口には、転倒時において蒸
気流通口を介して湯が流出するのを防止する転倒止水弁
を付設した場合、転倒時においても蒸気流通口を介して
湯が流出することがなくなり、安全性が向上する。
【0021】請求項12の発明におけるように、請求項
1および請求項2のいずれか一項記載の電気貯湯容器に
おいて、前記中蓋を、前記蓋体に支持した場合、蓋体の
開操作に伴って中蓋も移動することとなり、内容器への
給水作業が容易となる。また、中蓋を取り外して、洗浄
等を行うこともできる。
【0022】請求項13の発明におけるように、請求項
1ないし請求項12のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記中蓋を、セラミック材により構成した場
合、セラミック材による断熱作用により、保温性能をよ
り一層向上させることができるとともに、衛生的であり
且つ耐久性にも優れている。
【0023】請求項14の発明では、上記課題を解決す
るための手段として、内容器を備えた容器本体と、該容
器本体の蓋体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前
記内容器内の湯を外部へ注出するための注出通路と、該
注出通路を介して湯を送り出すポンプ装置とを備えた電
気貯湯容器において、前記内容器内の水面上に、放熱面
積を小さくする中蓋を浮かべている。
【0024】上記のように構成したことにより、水面か
らの放熱が抑制されることとなり、水量が少なくなって
も保温性能を十分確保することができる。また、中蓋を
内容器内に入れた状態で内容器への給水を行うことがで
きる。
【0025】請求項15の発明におけるように、請求項
14記載の電気貯湯容器において、前記中蓋に、浄水手
段を付設した場合、内容器内の水や湯からカルキやトリ
ハロメタンを除去することができる。
【0026】請求項16の発明におけるように、請求項
1ないし請求項15のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記中蓋に、真空空間を有する真空二重構造
部を形成した場合、真空二重構造部による断熱作用によ
り、保温性能をより一層向上させることができる。
【0027】請求項17の発明におけるように、請求項
1ないし請求項15のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記中蓋内に、断熱材を収納した場合、断熱
材による断熱作用により、保温性能をより一層向上させ
ることができる。
【0028】請求項18の発明では、上記課題を解決す
るための手段として、内容器を備えた容器本体と、該容
器本体の蓋体と、前記内容器内の湯を外部へ注出するた
めの注出通路と、該注出通路を介して湯を送り出すポン
プ装置とを備えた電気貯湯容器において、前記蓋体の下
面側に、断熱構造部を形成している。
【0029】上記のように構成したことにより、断熱構
造部の存在により蓋体を介しての放熱が抑制されること
となり、保温性能が向上することとなる。また、蓋体の
開操作により内容器の開口部が開放されることとなり、
内容器への給水作業が容易となる。
【0030】請求項19の発明におけるように、請求項
18記載の電気貯湯容器において、前記断熱構造部を、
真空空間を有する真空二重構造とした場合、真空二重構
造による断熱作用により、保温性能をより一層向上させ
ることができる。
【0031】請求項20の発明におけるように、請求項
18記載の電気貯湯容器において、前記断熱構造部に、
断熱材を収納した場合、断熱材による断熱作用により、
保温性能をより一層向上させることができる。
【0032】請求項21の発明におけるように、請求項
18記載の電気貯湯容器において、前記断熱構造部を、
セラミック材により構成した場合、セラミック材による
断熱作用により、保温性能をより一層向上させることが
できるとともに、衛生的であり且つ耐久性にも優れてい
る。
【0033】請求項22の発明におけるように、請求項
18ないし請求項21のいずれか一項記載の電気貯湯容
器において、前記断熱構造部を、前記内容器における給
水口の内方に臨ませた場合、給水口の開口面積が制限さ
れるとともに、内容器内における空気層を小さくするこ
とができることとなり、保温性能がより一層向上する。
【0034】請求項23の発明におけるように、請求項
1ないし請求項22のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記内容器を、真空空間を有する真空二重構
造とした場合、内容器の保温性能が高くなるため、保温
性能がより一層向上する。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0036】第1の実施の形態 図1には、本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯
湯容器が示されている。
【0037】この電気貯湯容器は、図1に示すように、
貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該容器本体1
の蓋体2と、前記内容器3を加熱する加熱手段4と、前
記内容器3内の湯を外部へ注出するための注出通路5
と、該注出通路5を介して湯を送り出すポンプ装置6と
を備えて構成されている。
【0038】前記容器本体1は、外周面を構成する合成
樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3
と、前記外ケース7と内容器3とを結合する合成樹脂製
の環状の肩部材8と、底面を構成する合成樹脂製の底板
9とからなっている。
【0039】前記内容器3は、側周部から底部外周側に
かけて連続する真空空間10を有する真空二重構造部3
aと、底面中央部に位置し、真空空間を有しない非真空
部3bとからなっており、前記真空二重構造部3aは、
金属製(例えば、ステンレス製)の有底筒状の内筒11
と該内筒11の外側に位置する金属製(例えば、ステン
レス製)の外筒12とによって構成されている。また、
前記非真空部3bは、前記内筒11の底部のみにより構
成されている。
【0040】前記内容器3の開口部には、前記内筒11
の上端部を胴部より小径に絞ることにより給水口13が
形成されており、該給水口13における下部絞り部13
aより下方部位には満液表示部14が設けられている。
このように構成すると、給水口13からの放熱を抑える
ことができ、保温性能がより一層の向上するとともに、
給水口13の外方から満液表示部14を容易に視認する
ことができる。また、給水口13における下部絞り部1
3aは加工上表面処理が難しいが、満液表示部14を下
部絞り部13aより下方に位置させたことにより、前記
下部絞り部13aにまで水位が上昇することがなくなる
こととなり、腐食等の心配がなくなる。また、前記下部
絞り部13aは遊び空間となるため、沸騰時に湯面が上
昇(あるいは、突出)したとしても、内容器3からあふ
れ出るということがなくなる。なお、前記給水口13に
おける上部絞り部13bは、後述するように、蓋体2の
閉蓋時にシールパッキン31が圧接されるパッキン受け
部となる。
【0041】前記内容器3における非真空部3bには、
上向きに窪ませてなる円形凹部15が形成されており、
該円形凹部15内には、前記加熱手段として作用する電
気ヒータ4(例えば、雲母板に発熱体を保持させてなる
電気ヒータ)が前記非真空部3bの下面に対して熱良導
体(例えば、アルミ合金)からなる伝熱板16により圧
接されている。該伝熱板16は、円盤形状とされ、その
外周縁には、下向きの環状リブ16aが一体に形成され
ており、該環状リブ16aを前記円形凹部15の周壁1
5aに摺接させた状態で取り付けられることとなってい
る。
【0042】また、前記伝熱板16の下面には、金属製
の押え板17が当接されている。該押え板17は、前記
電気ヒータ4から下方への放熱を抑制する作用をなすも
のであるので、熱良導体である必要はなく、むしろ熱伝
導性の悪いものが望ましい。この押え板17も、円盤形
状とされ、その外周縁には、下向きの環状リブ17aが
一体に形成されており、該環状リブ17aは前記内容器
3の外面より離された状態で取り付けられる。
【0043】そして、前記押え板17は、前記内容器3
の底部(具体的には、外筒12の底面12a)に前記取
付金具23を介してビス24により取り付けられた遮熱
板18との間に介設されたバネ部材19により前記伝熱
板16に圧接されている。つまり、電気ヒータ4は、円
形凹部15内において非真空部3bに対して伝熱板16
および押え板17により圧接された状態で固定されてい
るのである。このように構成すると、押え板17の周縁
部から内容器3への熱伝導を抑制することができること
となり、伝熱板16から内容器3側への熱伝導を助長す
ることとなる。また、環状リブ17aは前記内容器3の
外面より離された状態で取り付けられることとなってい
るので、押え板17と内容器3との間に遊びが形成され
ることとなり、伝熱板16による電気ヒータ4への挟圧
力が十分確保できる。符号20は内容器3の温度を検出
する温度検出手段として作用する温度センサーである。
【0044】前記電気ヒータ4、伝熱板16および押え
板17には、後述する前記注出通路5の接続部を通すた
めの切欠部4a,16b,17bが形成されている。
【0045】前記注出通路5は、前記内容器3における
非真空部3bに接続された入口接続管5aと、ポンプ装
置6と、該ポンプ装置6の吐出口6aに接続された下部
接続管5bと、該下部接続管5bに接続され、前記容器
本体1における外ケース7と内容器3との間の空間を上
方に向かって延びる液量管5cと、該液量管5cの上端
に接続され、前記容器本体1において肩部材8の前面側
に形成された嘴部8a内に向かって延びる上部接続管5
dと、該上部接続管5dに接続され、前記嘴部8aの下
方に向かって延びる注出管5eとからなっている。符号
21は液量管5cを透視するための覗窓、22は転倒止
水弁である。
【0046】前記ポンプ装置6は、前記取付金具23に
対して前記遮熱板18とともに取付部6aをビス24に
より共締めすることにより取り付けられている。このよ
うに構成すると、内容器3の真空二重構造部3aにおけ
る底面を利用してポンプ装置6を取り付けることができ
ることとなり、構造の簡略化を図ることができるととも
に、取付強度も確保できる。
【0047】前記蓋体2は、合成樹脂製の上板25と該
上板25に対して外周縁が溶着により結合された合成樹
脂製の下板26とからなっており、前記肩部材8の後部
に設けられたヒンジ受け27に対してヒンジピン28を
介して開閉自在且つ着脱自在に支持されている。
【0048】前記蓋体2における下板26には、金属製
のカバー部材29がビス30により固定されており、該
カバー部材29の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において
前記内容器3の給水口13に圧接されるシールパッキン
31が設けられている。符号32は蒸気排出通路、33
は蒸気排出通路32の途中に設けられた転倒止水弁、3
4は断熱材である。
【0049】図面中、符号39は電源基板、40は電気
ヒータ4の直下であって電源基板39の直上位置に設け
られた温度ヒューズである。
【0050】上記のように構成された電気貯湯容器は、
内容器3内に水Wを収容して電気ヒータ4により加熱沸
騰させた後、電気ヒータ4への通電制御により保温が行
われる保温容器として使用されるとともに、電気ヒータ
4への通電を行わず、内容器3内に冷水を収容して保冷
が行われる保冷容器としても使用される。
【0051】ところで、この電気貯湯容器の場合、内容
器3の真空二重構造部3aにおける断熱機能は優れてい
るが、内容器3の給水口13からの放熱により保温効果
が低下するおそれがある。
【0052】そこで、本実施の形態においては、前記内
容器3内における放熱面積を小さくする中蓋35が付設
されている。該中蓋35は、耐熱合成樹脂、ステンレス
あるいはセラミック材等により漏斗形状に形成されてお
り、その外周縁には、シールパッキン38が設けられて
いて、該シールパッキン38を前記内容器3における給
水口13の上部絞り部13bに形成された段部36に対
して載置することにより着脱自在に支持されている。即
ち、この中蓋35は、前記内容器3における上部開口か
ら前記給水口13より下方位置であって内容器3におけ
る満水表示部14の直上方に臨ませられているのであ
る。
【0053】また、この中蓋35の中央部には、給水用
の開口部37が形成されており、該開口部37の口縁に
は、前記した内容器3側の満水表示部14とは別の第2
の満水表示部41が設けられている。さらに、前記中蓋
35の外周面と前記給水口13の内周面との間の隙間S
は、小さいほどよく、望ましくは1mm以下とされる。
このようにすると、内容器3内における水面上方の空気
層をより小さくすることができ、保温性能のより一層の
向上に寄与することとなる。
【0054】上記のように構成すれば、中蓋35によっ
て給水口13の開口面積が制限されるとともに、内容器
3内における水面上方の空気層を小さく抑えることがで
き、しかも中蓋35下方に熱気がこもることとなり、保
温性能が向上する。内容器3への給水は、中蓋35を取
り外して行う場合もあるが、中蓋35をしたままでも、
開口部37から内容器3への給水を行うことができる。
この場合、中蓋35によって内容器3内部が覆われるこ
ととなるが、内容器3内における満水状態は、開口部3
7の口縁に設けられた第2の満水表示部41により容易
に確認することができる。
【0055】なお、湯沸かし時および保温時において内
容器3内で発生する蒸気は、中蓋35の開口部37から
上方に流出し、その後蓋体2内の蒸気排出通路32を介
して外部へ排出される。従って、内容器3内の内圧上昇
を防止することができる。つまり、本実施の形態におい
ては、前記開口部37が蒸気流通口を兼用することとな
っているのである。
【0056】また、本実施の形態においては、内容器3
における非真空部3bの下方(即ち、遮熱板18の下
方)であって電源基板39の上方には、真空二重構造の
断熱パネル42が配設されている。該断熱パネル42
は、前記非真空部3bから下方への放熱や、電気ヒータ
4からの熱の下方への拡散を防止する作用をなすもので
あって、外周縁を接合された金属製の上下パネル42
a,42b内を真空空間としたものとされている。そし
て、この断熱パネル42は、その外周縁に形成された取
付片45を前記外筒12の底部12aに固着された取付
金具43に対してビス44により締着することにより取
り付けられている。符号46は補強リブ、47は断熱パ
ネル42にポンプ装置6を通すために形成された開口で
ある。このようにすれば、保冷時における内容器3の保
温性能が向上するし、電気ヒータ4による加熱効率も向
上する。また、電気ヒータ4からの熱影響を遮断できる
ため、下方に位置する電源基板39等の電装部品を電気
ヒータ4に近づけることができることとなり、製品全体
のコンパクト化を図ることもできるとともに、防水性の
確保できるため、安全性も向上する。なお、前記断熱パ
ネル42としては、耐熱合成樹脂製の容器内に断熱材を
充填した構成のものを用いることもできる。
【0057】第2の実施の形態 図2には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯
湯容器が示されている。
【0058】この場合、中蓋35は、内容器3の給水口
13における上部絞り部13bに形成された段部36に
係止される断面逆L字状の係止部35aと、該係止部3
5aの下端に延設された上方に湾曲した円盤部35bと
からなる略鍋蓋形状の耐熱合成樹脂の一体成形品により
構成されている。そして、前記係止部35aと円盤部3
5bとの連結部(即ち、上面において最下位に位置する
部位)には、内容器3内において発生する蒸気が通過す
る蒸気流通口48,48・・が形成されている。また、
前記円盤部35bの頂部には、中蓋35を着脱する際に
把持されるツマミ49が設けられている。該ツマミ49
は、蓋体2の閉蓋時に蓋体2の下面により押圧されるよ
うになっており、このことにより、中蓋35のガタ付き
が防止されている。
【0059】また、本実施の形態においては、満水表示
部14をロウ材封孔部により構成するようにしている。
つまり、内筒11における満水位置に、満水表示部と同
形状のロウ材収納用の凹部50を形成しておき、真空排
気後に前記凹部50を板材51でカバーすることにより
満水表示部14を構成するようにしているのである。
【0060】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0061】上記のように構成したことにより、内容器
3の給水口13が中蓋35によりほぼ完全に閉塞される
こととなるため、内容器3からの放熱が大幅に抑制さ
れ、保温性能が著しく向上する。なお、内容器3内にお
いて発生する蒸気は、蒸気流通口48,48・・から上
方に流出し、その後蓋体2内の蒸気排出通路32を介し
て外部へ排出される。従って、内容器3の内圧上昇を防
止することができる。また、給水時においては、中蓋3
5は取り外される。
【0062】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0063】第3の実施の形態 図3には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯
湯容器が示されている。
【0064】この場合、中蓋35は、内容器3の給水口
13における上部絞り部13bに形成された段部36に
係止される断面逆L字状の係止部35aと、該係止部3
5aの下端に延設された上方に湾曲した円盤部35bと
からなる略鍋蓋形状の金属製(例えば、ステンレス製)
の一体成形品により構成されており、前記円盤部35b
には、その上面に同種金属からなる蓋部材52の外周縁
を接合して内部を真空空間53とした真空二重構造部5
4が形成されている。なお、ツマミ49は円盤52に形
成されている。このようにすると、真空二重構造部54
による断熱作用により、保温性能をより一層向上させる
ことができる。
【0065】なお、前記中蓋35および蓋部材52を、
耐熱合成樹脂で構成し、両者を超音波溶着するようにし
てもよい。
【0066】前記真空二重構造部54を、断熱材(例え
ば、熱伝導性の悪い材料からなるファイバー状のもの、
熱伝導性の悪い材料を発泡させたものあるいは熱伝導性
の悪い材料を気密性の高いフィルムで包み且つ内部を減
圧したもの等)を収納した断熱構造部とすることもでき
る。
【0067】その他の構成および作用効果は、第1およ
び第2の実施の形態におけると同様なので説明を省略す
る。
【0068】第4の実施の形態 図4には、本願発明の第4の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における要部が示されている。
【0069】この場合、内容器3を構成する内筒11の
上端部はストレート形状とされており、給水口13は、
上端開口により構成されている。前記内容器3の上部開
口縁3cに対して中蓋35が載置されている。該中蓋3
5は、互いに外周部が溶接により接合された金属製(例
えば、ステンレス製)の上板101と下板102との間
に真空空間103を有して構成されている。また、この
中蓋35の中心部には、蒸気流通口48が形成されてい
る。さらに、この場合、中蓋35は、前記蓋体2の閉蓋
時に該蓋体2の下面に設けたシールパッキン31により
押圧固定されるようになっている。さらにまた、この中
蓋35は、内容器3における上部開口(即ち、給水口1
3)から該内容器3における満水表示部14の直上方に
臨ませられている。このようにすると、蓋体2の閉蓋時
において中蓋35がシールパッキン31の弾性力により
確実に固定されることとなる。また、蓋体2の開放時に
は、シールパッキン31の押圧力が解除されるので中蓋
35の取り外しは容易である。
【0070】なお、前記中蓋35は、真空空間を有する
ものに代えて、断熱材(例えば、熱伝導性の悪い材料か
らなるファイバー状のもの、熱伝導性の悪い材料を発泡
させたものあるいは熱伝導性の悪い材料を気密性の高い
フィルムで包み且つ内部を減圧したもの等)を収納した
ものとすることもできる。
【0071】その他の構成および作用効果は、第1およ
び第2の実施の形態におけると同様なので説明を省略す
る。
【0072】第5の実施の形態 図5には、本願発明の第5の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の要部が示されている。
【0073】この場合、内容器3を構成する内筒11の
上端部内周側には、環状の段部104が形成されてお
り、該環状段部104上には、中蓋35が載置されてい
る。なお、図6に示すように、段部104の深さD
1と、中蓋35における載置面105と外周縁(即ち、
シールパッキン31が圧接される面)の下面との距離D
2との関係は、D2≧D1とされている。上記の点以外は
第4の実施の形態におけると同様である。
【0074】なお、前記中蓋35は、真空空間を有する
ものに代えて、断熱材(例えば、熱伝導性の悪い材料か
らなるファイバー状のもの、熱伝導性の悪い材料を発泡
させたものあるいは熱伝導性の悪い材料を気密性の高い
フィルムで包み且つ内部を減圧したもの等)を収納した
ものとすることもできる。
【0075】その他の構成および作用効果は、第1およ
び第2の実施の形態におけると同様なので説明を省略す
る。
【0076】第6の実施の形態 図7には、本願発明の第6の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の要部が示されている。
【0077】この場合、内容器3を構成する内筒11の
上端部はストレート形状とされており、給水口13は、
上端開口により構成されている。前記内容器3の上部開
口縁3cに対して中蓋35が載置されている。該中蓋3
5は、互いに外周部が溶接により接合された金属製(例
えば、ステンレス製)の上板101と下板102との間
に真空空間103を有して構成されている。また、この
中蓋35の中心部には、蒸気流通口48が形成されてい
る。
【0078】そして、前記内容器3の上部開口縁3cを
支持する肩部材8には、周方向に所定間隔で複数の係合
突起107が形成される一方、前記中蓋35の外周縁に
は、前記係合突起107の下面に対してヘリコイド係合
する突起108が形成されている。また、この中蓋35
は、内容器3における上部開口(即ち、給水口13)か
ら該内容器3における満水表示部14の直上方に臨ませ
られている。
【0079】上記のように構成すると、中蓋35が肩部
材8側の係合突起107と中蓋35側の突起108との
ヘリコイド係合により確実に固定されることとなる。ま
た、中蓋35の取り外しは、ヘリコイド係合の解除によ
り容易に行える。
【0080】なお、前記中蓋35は、真空空間を有する
ものに代えて、断熱材(例えば、熱伝導性の悪い材料か
らなるファイバー状のもの、熱伝導性の悪い材料を発泡
させたものあるいは熱伝導性の悪い材料を気密性の高い
フィルムで包み且つ内部を減圧したもの等)を収納した
ものとすることもできる。
【0081】その他の構成および作用効果は、第1およ
び第2の実施の形態におけると同様なので説明を省略す
る。
【0082】第7の実施の形態 図8には、本願発明の第7の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の要部が示されている。
【0083】この場合、内容器3を構成する内筒11の
上端部内周側に、環状の段部104を形成し、該環状段
部104上に、中蓋35を載置するようにしている点
と、前記内容器3の上部開口縁3cに、前記環状段部1
04の上方に周方向に所定間隔で臨む複数の係合突起1
07を設け、前記中蓋35の外周縁に、前記係合突起1
07の下面に対してヘリコイド係合する突起108を形
成した点とが第6の実施の形態と相異しているのみであ
る。このようにすると、中蓋35が内容器3側の係合突
起107と中蓋35側の突起108とのヘリコイド係合
により確実に固定されることとなる。なお、中蓋35の
取り外しは、ヘリコイド係合の解除により容易に行え
る。
【0084】なお、前記中蓋35は、真空空間を有する
ものに代えて、断熱材(例えば、熱伝導性の悪い材料か
らなるファイバー状のもの、熱伝導性の悪い材料を発泡
させたものあるいは熱伝導性の悪い材料を気密性の高い
フィルムで包み且つ内部を減圧したもの等)を収納した
ものとすることもできる。
【0085】その他の構成および作用効果は、第1およ
び第2の実施の形態におけると同様なので説明を省略す
る。
【0086】第8の実施の形態 図9には、本願発明の第8の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における中蓋の要部が示されている。
【0087】この場合、中蓋35の中心部に蒸気流通口
48が形成されており、該蒸気流通口48には、転倒時
において蒸気流通口48を介して湯が流出するのを防止
する転倒止水弁109が付設されている。該転倒止水弁
109は、前記中蓋35の上板101上において前記蒸
気流通口48を囲むように取り付けられ、天面110a
に蒸気出口111を有するバルブキャップ110と、該
バルブキャップ110内に上下スライド移動可能に配設
されたスライドバルブ112とからなっている。符号1
13はスライドバルブ112を案内するガイド部材であ
る。
【0088】この転倒止水弁109においては、転倒時
にスライドバルブ112が蒸気出口111を閉止して湯
の流出を防止し、正常時(換言すれば、正立時)に蒸気
流通口48を閉止することとなっている。なお、前記ス
ライドバルブ112は、内容器3内の圧力が所定値以上
となった時には当該圧力により上方にスライド移動して
蒸気流通口48を開放することとなっている。
【0089】上記のように構成したことにより、転倒時
においても蒸気流通口48を介して湯が流出することが
なくなり、安全性が向上するとともに、内容器3内が転
倒止水弁109によりほぼ密閉状態を保持されることと
なり、保温性能がより一層向上することとなる。
【0090】なお、前記中蓋35は、真空空間を有する
ものに代えて、断熱材(例えば、熱伝導性の悪い材料か
らなるファイバー状のもの、熱伝導性の悪い材料を発泡
させたものあるいは熱伝導性の悪い材料を気密性の高い
フィルムで包み且つ内部を減圧したもの等)を収納した
ものとすることもできる。
【0091】その他の構成および作用効果は、第1およ
び第2の実施の形態におけると同様なので説明を省略す
る。
【0092】第9の実施の形態 図10および図11には、本願発明の第9の実施の形態
にかかる電気貯湯容器が示されている。
【0093】この場合、中蓋35は、断熱材55を充填
され且つ蝶番56により折り畳み自在とされた二つの半
円形状の断熱蓋35A,35Bからなっており、内容器
3の給水口13の下端に突設された支持リング57に対
して着脱自在に載置支持されている。前記断熱蓋35
A,35Bには、内容器3内において発生する蒸気が通
過する蒸気流通口48,48・・が形成されている。ま
た、前記一方の断熱蓋35bの上面には、該断熱蓋35
bを開閉する際に把持されるツマミ58が設けられてい
る。
【0094】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0095】上記のように構成したことにより、内容器
3の給水口13が中蓋35によりほぼ完全に閉塞される
こととなるため、内容器3からの放熱が大幅に抑制さ
れ、保温性能が著しく向上する。なお、内容器3内にお
いて発生する蒸気は、蒸気流通口48,48・・から上
方に流出し、その後蓋体2内の蒸気排出通路32を介し
て外部へ排出される。従って、内容器3の内圧上昇を防
止することができる。また、給水時においては、図5に
示すように、中蓋35の一方の断熱蓋35Bを開操作す
れば、給水口13の半分が開放されることとなり、中蓋
35を取り外すことなく給水を行うことができる。
【0096】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0097】第10の実施の形態 図12には、本願発明の第10の実施の形態にかかる電
気貯湯容器が示されている。
【0098】この場合、中蓋35は、ステンレス等の金
属の1枚板からなっており、蓋体2の下面に着脱自在に
支持されている。即ち、蓋体2の下面中心部には、先端
に膨出部59aを有する支持杆59が突設される一方、
中蓋35の中心部には、中心部に嵌挿穴60aを有する
パッキン60が嵌着されている。そして、前記支持杆5
9の膨出部59aに対して前記パッキン60の嵌挿穴6
0aを嵌挿することにより中蓋35が支持杆59に着脱
自在に支持されている。なお、中蓋35は、内容器3の
給水口13に臨まされている。つまり、中蓋35により
給水口13の開口面積が狭められているのである。
【0099】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0100】上記のように構成したことにより、内容器
3における給水口13の開口面積が狭められるため、給
水口13からの放熱が抑制されることとなり、保温性能
が向上する。また、蓋体2の開操作に伴って中蓋35も
移動することとなり、内容器3への給水作業が容易とな
る。さらに、中蓋35を取り外して、洗浄等を行うこと
もできる。なお、中蓋35を、断熱性能に優れたセラミ
ック材により構成すれば、より一層保温性能が向上す
る。
【0101】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0102】第11の実施の形態 図13には、本願発明の第11の実施の形態にかかる電
気貯湯容器が示されている。
【0103】この場合、中蓋35は、ステンレス等の金
属の2枚板からなる真空空間53を有する真空二重構造
部54を具備した断熱蓋とされており、蓋体2の下面に
着脱自在に支持されている。即ち、蓋体2の下面中心部
には、先端に膨出部59aを有する支持杆59が突設さ
れる一方、中蓋35の中心部には、中心部に嵌挿穴60
aを有するパッキン60が嵌着されている。そして、前
記支持杆59の膨出部59aに対して前記パッキン60
の嵌挿穴60aを嵌挿することにより中蓋35が支持杆
59に着脱自在に支持されている。なお、中蓋35は、
内容器3の給水口13に臨まされている。つまり、中蓋
35により給水口13の開口面積が狭められているので
ある。
【0104】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0105】上記のように構成したことにより、内容器
3における給水口13の開口面積が狭められため、給水
口13からの放熱が抑制されることとなり、保温性能が
向上する。しかも、中蓋35が真空二重構造部54を具
備した断熱蓋とされているので、中蓋35自体の断熱性
能が極めて高いものとなり、保温性能のより一層の向上
を図ることができる。また、蓋体2の開操作に伴って中
蓋35も移動することとなり、内容器3への給水作業が
容易となる。さらに、中蓋35を取り外して、洗浄等を
行うこともできる。
【0106】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0107】第12の実施の形態 図14には、本願発明の第12の実施の形態にかかる電
気貯湯容器が示されている。
【0108】この場合、中蓋35は、低真空断熱材等か
らなる断熱蓋とされており、内容器3内に収容された水
Wに浮かべられている。なお、中蓋35により水面ので
きるだけ多くの部分を覆う必要があるとともに、中蓋3
5を内容器3から出し入れすることができるようにする
ために、内容器3の給水口13は、胴部と同径とされて
いる。
【0109】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0110】上記のように構成したことにより、水面か
らの放熱が抑制されることとなり、水量が少なくなって
も保温性能を十分に確保することができる。また、中蓋
35を内容器3内に入れた状態で内容器3への給水を行
うことができる。
【0111】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0112】第13の実施の形態 図15には、本願発明の第13の実施の形態にかかる電
気貯湯容器が示されている。
【0113】この場合、中蓋35は、ステンレス等の金
属の2枚板からなる真空空間53を有する真空二重構造
部54を具備した断熱蓋とされており、内容器3内に収
容された水Wに浮かべられている。また、中蓋35の中
心部には、開口部61が形成されており、該開口部61
には、浄水手段として作用する浄水フィルター62が配
設されている。符号63は浄水フィルター62を保持す
るための保持具であり、前記開口部61の口縁に対して
着脱自在とされている。なお、中蓋35により水面ので
きるだけ多くの部分を覆う必要があるとともに、中蓋3
5を内容器3から出し入れすることができるようにする
ために、内容器3の給水口13は、胴部と同径とされて
いる。
【0114】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0115】上記のように構成したことにより、水面か
らの放熱が抑制されることとなり、水量が少なくなって
も保温性能を十分に確保することができる。しかも、中
蓋35に浄水フィルター62を設けるようにしているた
め、内容器3内の水や湯からカルキやトリハロメタンを
除去することができることとなり、内容器3内に収容さ
れた水や湯を浄化することもできる。また、中蓋35を
内容器3内に入れた状態で内容器3への給水を行うこと
ができる。
【0116】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0117】第14の実施の形態 図16には、本願発明の第14の実施の形態にかかる電
気貯湯容器が示されている。
【0118】この場合、蓋体2の下面側には、断熱構造
部64が形成されている。該断熱構造部62は、蓋体2
の下面を構成する金属製のカバー部材29の一部に同種
金属からなる板材65を接合して内部に真空空間66を
有する真空二重構造部により構成されている。符号67
はカバー部材29における非真空部に形成された蒸気流
通穴である。
【0119】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0120】上記のように構成したことにより、断熱構
造部64の存在により蓋体2を介しての放熱が抑制され
ることとなり、保温性能が向上することとなる。また、
蓋体2の開操作により内容器3の開口部が開放されるこ
ととなり、内容器3への給水作業が容易となる。
【0121】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0122】第15の実施の形態 図17には、本願発明の第15の実施の形態にかかる電
気貯湯容器が示されている。
【0123】この場合、蓋体2の下面側には、断熱構造
部64が形成されている。該断熱構造部64は、蓋体2
の下面を構成するカバー部材29に代えて設けられるも
のであり、2枚のステンレス等からなる円盤状の金属板
からなり、内部に真空空間66を有する真空二重構造部
により構成されている。この断熱構造部64は、その外
周縁を蓋体2の下板26と該下板26に対してビス68
により締着される取付リング69との間に挟着すること
により固定されている。該取付リング69には、蓋体2
の閉蓋時に内容器3における給水口13の上部絞り部1
3bに圧接されるシールパッキン31が取り付けられて
いる。また、前記断熱構造部64の中心部には、開口7
0が形成されており、該開口70の口縁には、蒸気流通
穴67を有するパッキン71が嵌着されている。さら
に、前記断熱構造部64は、内容器3における給水口1
3の口径より若干小さい外径を有しており、該給水口1
3の内方に臨まされている。
【0124】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0125】上記のように構成したことにより、断熱構
造部64の存在により蓋体2を介しての放熱が抑制され
ることとなり、保温性能が向上することとなる。しか
も、断熱構造部64を、内容器3における給水口13の
内方に臨ませるように構成しているため、給水口13の
開口面積が制限されることとなり、保温性能がより一層
向上する。また、蓋体2の開操作により内容器3の開口
部が開放されることとなり、内容器3への給水作業が容
易となる。
【0126】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0127】第16の実施の形態 図18には、本願発明の第16の実施の形態にかかる電
気貯湯容器が示されている。
【0128】この場合、蓋体2の下面側には、断熱構造
部62が形成されている。該断熱構造部64は、蓋体2
の下面を構成するカバー部材29に代えて設けられるも
のであり、2枚のステンレス等からなる円盤状の金属板
からなり、内部に真空空間66を有する真空二重構造部
により構成されている。この断熱構造部64は、蓋体2
の下板26の中心部に設けられた転倒止水弁33に対し
て取り付けられているまた、前記断熱構造部64は、内
容器3における給水口13の口径より若干小さい外径を
有しており、該給水口13の内方に臨まされている。
【0129】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0130】上記のように構成したことにより、断熱構
造部64の存在により蓋体2を介しての放熱が抑制され
ることとなり、保温性能が向上することとなる。しか
も、断熱構造部64を、内容器3における給水口13の
内方に臨ませるように構成しているため、給水口13の
開口面積が制限されることとなり、保温性能がより一層
向上する。また、蓋体2の開操作により内容器3の開口
部が開放されることとなり、内容器3への給水作業が容
易となる。
【0131】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0132】第17の実施の形態 図19には、本願発明の第17の実施の形態にかかる電
気貯湯容器の蓋体が示されている。
【0133】この場合、蓋体2の下面側には、断熱構造
部64が形成されている。該断熱構造部64は、蓋体2
の下面を構成する蓋体下板26およびカバー部材29に
代えて設けられるものであり、2枚のステンレス等から
なる円盤状の金属板からなり、内部に真空空間66を有
する真空二重構造部により構成されている。この断熱構
造部64は、その外周縁に一体に立設された係止片72
を蓋体上板25の外周部に形成された係止凹部73に嵌
合するとともに、4カ所を蓋体上板25から垂設された
ボス74にビス75により固着することにより取り付け
られている。また、この断熱構造部64の中心部には、
蒸気出口76が形成されており、該蒸気出口76には、
蓋体上板25に形成された蒸気排出口77に一端が接続
された螺旋状の蒸気排出パイプ78の他端が接続されて
いる。このようにすると、転倒止水弁を設けなくとも転
倒止水が得られるとともに、蒸気排出経路が長くなって
蒸気排出口77からの蒸気排出量が少なくなる。さら
に、蓋体2の閉蓋状態を保持するためのロックレバー7
9をガイドするロックレバーカバー80は、蓋体上板2
5と断熱構造部64との間に挟着固定されている。
【0134】上記のように構成したことにより、断熱構
造部64の存在により蓋体2を介しての放熱が抑制され
ることとなり、保温性能が向上することとなる。また、
蓋体2の開操作により内容器3の開口部が開放されるこ
ととなり、内容器3への給水作業が容易となる。
【0135】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0136】第18の実施の形態 図20には、本願発明の第18の実施の形態にかかる電
気貯湯容器が示されている。
【0137】この場合、蓋体2の下面側には、断熱構造
部64が形成されている。該断熱構造部64は、合成樹
脂製の蓋体下板26において転倒止水弁33の部分を除
く部分を二重構造とし、内部に断熱材81を充填して構
成されている。また、前記断熱構造部64は、内容器3
における給水口13の口径より若干小さい外径を有して
おり、該給水口13の内方に臨まされている。さらに、
蓋体2の下板26には、シールパッキン31に代えて、
蓋体2の閉蓋時に内容器3における給水口13の上部絞
り部13bに圧接されて気密を保持するためのOリング
82が取り付けられている。このようにすると、蓋体2
の閉蓋時に蓋体下板26と給水口13との間に若干の空
隙Sが形成されることとなるため、内容器3から蓋体2
側への熱伝導が抑制されることとなる。なお、金属製の
カバー部材29は省略されている。
【0138】さらにまた、本実施の形態においては、内
容器3の下方に配設される断熱パネル42は、低真空断
熱材83を内蔵したものとされている。
【0139】上記のように構成したことにより、断熱構
造部64の存在により蓋体2を介しての放熱が抑制され
ることとなり、保温性能が向上することとなる。しか
も、断熱構造部64を、内容器3における給水口13の
内方に臨ませるように構成しているため、給水口13の
開口面積が制限されることとなり、保温性能がより一層
向上する。また、蓋体2の開操作により内容器3の開口
部が開放されることとなり、内容器3への給水作業が容
易となる。
【0140】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0141】第19の実施の形態 図21には、本願発明の第19の実施の形態にかかる電
気貯湯容器が示されている。
【0142】この場合、蓋体2の下面側には、断熱構造
部64が形成されている。該断熱構造部64は、合成樹
脂製の蓋体下板26において転倒止水弁33の部分を除
く部分を二重構造とし、内部に断熱材81を充填して構
成されている。また、前記断熱構造部64は、内容器3
における給水口13の口径より若干小さい外径を有して
おり、該給水口13の内方に臨まされている。さらに、
蓋体下板26と給水口13の上部絞り部13bとの間に
は、シールパッキン31に代えて、内容器3の上端口縁
と肩部材8との間をシールするシリコンパッキン84か
ら一体に延設されたシール部材85が介設されている。
このようにすると、内容器3から蓋体2側への熱伝導が
抑制されることとなる。なお、金属製のカバー部材29
は省略されている。
【0143】さらにまた、本実施の形態においては、内
容器3の下方に配設される断熱パネル42は、低真空断
熱材83を内蔵したものとされている。
【0144】上記のように構成したことにより、断熱構
造部64の存在により蓋体2を介しての放熱が抑制され
ることとなり、保温性能が向上することとなる。しか
も、断熱構造部64を、内容器3における給水口13の
内方に臨ませるように構成しているため、給水口13の
開口面積が制限されることとなり、保温性能がより一層
向上する。また、蓋体2の開操作により内容器3の開口
部が開放されることとなり、内容器3への給水作業が容
易となる。
【0145】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0146】第20の実施の形態 図22には、本願発明の第20の実施の形態にかかる電
気貯湯容器が示されている。
【0147】この場合、蓋体2の下面側には、断熱構造
部64が形成されている。該断熱構造部64は、蓋体下
板26と金属製のカバー部材29との間に蓄熱材86を
充填したものとされている。
【0148】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0149】上記のように構成したことにより、断熱構
造部64の存在により蓋体2を介しての放熱が抑制され
ることとなり、保温性能が向上することとなる。しか
も、断熱構造部64を、蓄熱材86を充填したものとし
ているので、湯沸かし時に発生する熱が蓄熱材86に一
時的に蓄熱され、蓄熱された熱が保温時に放熱されて内
容器3内の湯を加熱することとなる。従って、保温時に
おける電力を節約することができる。また、蓋体2の開
操作により内容器3の開口部が開放されることとなり、
内容器3への給水作業が容易となる。
【0150】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0151】第21の実施の形態 図23および図24には、本願発明の第21の実施の形
態にかかる電気貯湯容器が示されている。
【0152】この場合、蓋体2の下面側には、断熱構造
部64が形成されている。該断熱構造部64は、蓋体2
の下面を構成する金属製のカバー部材29に対してリベ
ット87により固着されたセラミック材からなる一枚板
とされている。
【0153】また、本実施の形態においては、給水口1
3における上部絞り部13bの上下寸法を大きくして給
水口13が内容器3における満水位置に位置するように
している。そして、給水口13には、満水表示部14が
形成されている。このようにすると、満水表示部14が
内容器3の上方から容易に視認できる(図18参照)。
【0154】なお、本実施の形態においては、内容器下
方に配置される断面パネルは省略されているが、第1の
実施の形態におけると同様に断面パネルを設けてもよ
い。
【0155】上記のように構成したことにより、断熱構
造部64の存在により蓋体2を介しての放熱が抑制され
ることとなり、保温性能が向上することとなる。しか
も、断熱構造部64を、セラミック材により構成するよ
うにしているので、衛生的であるとともに耐久性にも優
れている。また、蓋体2の開操作により内容器3の開口
部が開放されることとなり、内容器3への給水作業が容
易となる。
【0156】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0157】上記各実施の形態においては、内容器を真
空二重構造を有するものとしているが、内容器は金属製
の一重構造とすることもできる。
【0158】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、内容器を備え
た容器本体と、該容器本体の蓋体と、前記内容器内の湯
を外部へ注出するための注出通路と、該注出通路を介し
て湯を送り出すポンプ装置とを備えた電気貯湯容器にお
いて、前記内容器内における放熱面積を小さくする中蓋
を付設するとともに、該中蓋を、前記内容器における上
部開口から該内容器における満水表示部の直上方に臨ま
せているので、内容器内における放熱面積が中蓋により
狭められて、内容器の開口部からの放熱が抑制されると
ともに、内容器内における空気層を小さく抑えることが
できることとなり、保温性能が向上するという効果があ
る。
【0159】請求項2の発明によれば、内容器を備えた
容器本体と、該容器本体の蓋体と、前記内容器を加熱す
る加熱手段と、前記内容器内の湯を外部へ注出するため
の注出通路と、該注出通路を介して湯を送り出すポンプ
装置とを備えた電気貯湯容器において、前記内容器の上
部に胴部より小径となるように狭窄された給水口を設け
るとともに、前記内容器内における放熱面積を小さくす
る中蓋を付設し且つ該中蓋を、前記給水口より下方位置
に臨ませているので、内容器における給水口の口径が狭
められるとともに、内容器内における放熱面積が中蓋に
より狭められて、内容器の開口部からの放熱が抑制さ
れ、しかも内容器内における空気層を小さく抑えること
ができることとなり、保温性能が向上するという効果が
ある。
【0160】請求項3の発明におけるように、請求項1
および請求項2のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記中蓋を、前記内容器における給水口に着脱自
在に支持した場合、中蓋によって給水口の開口面積が制
限されるとともに、中蓋下方に熱気がこもることとな
り、保温性能がさらに向上する。なお、内容器への給水
は中蓋を取り外して行えばよい。
【0161】請求項4の発明におけるように、請求項3
記載の電気貯湯容器において、前記中蓋を、漏斗形状と
するとともに、その中央部に、給水用の開口部を形成し
た場合、中蓋を取り外すことなく内容器への給水を行う
ことができる。
【0162】請求項5の発明におけるように、請求項4
記載の電気貯湯容器において、前記開口部の口縁に、第
2の満水表示部を設けた場合、中蓋で内容器内部が覆わ
れていても、内容器内における満水状態を容易に確認す
ることができる。
【0163】請求項6の発明におけるように、請求項1
ないし請求項5のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記中蓋に、前記内容器内において発生する蒸気
が通過する蒸気流通口を形成した場合、内容器内におい
て発生する蒸気を蓋体側へ排出することができることと
なり、内容器の内圧上昇を防止することができる。
【0164】請求項7の発明におけるように、請求項3
ないし請求項6のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記中蓋の一部を、開閉できるように構成した場
合、中蓋の一部を開放することができることとなり、中
蓋を取り外すことなく、内容器内への給水を行うことが
できる。
【0165】請求項8の発明におけるように、請求項3
ないし請求項7のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記中蓋を、前記蓋体の閉蓋時に該蓋体の下面に
設けたシールパッキンにより押圧固定した場合、蓋体の
閉蓋時において中蓋がシールパッキンの弾性力により確
実に固定されることとなる。なお、蓋体の開放時には、
シールパッキンの押圧力が解除されるので中蓋の取り外
しは容易である。
【0166】請求項9の発明におけるように、請求項3
ないし請求項7のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記内容器の上部開口縁を支持する肩部材に、周
方向に所定間隔で複数の係合突起を形成する一方、前記
中蓋の外周縁に、前記係合突起の下面に対してヘリコイ
ド係合する突起を形成した場合、中蓋が肩部材側の係合
突起と中蓋側の突起とのヘリコイド係合により確実に固
定されることとなる。なお、中蓋の取り外しは、ヘリコ
イド係合の解除により容易に行える。
【0167】請求項10の発明におけるように、請求項
3ないし請求項7のいずれか一項記載の電気貯湯容器に
おいて、前記内容器の上部開口縁に、その内周側に位置
して前記中蓋の外周縁を載置する環状段部と、該環状段
部の上方に周方向に所定間隔で臨む複数の係合突起とを
設ける一方、前記中蓋の外周縁に、前記係合突起の下面
に対してヘリコイド係合する突起を形成した場合、中蓋
が内容器側の係合突起と中蓋側の突起とのヘリコイド係
合により確実に固定されることとなる。なお、中蓋の取
り外しは、ヘリコイド係合の解除により容易に行える。
【0168】請求項11の発明におけるように、請求項
6ないし請求項10のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記蒸気流通口を前記内容器の中心位置に形
成するとともに、該蒸気流通口には、転倒時において蒸
気流通口を介して湯が流出するのを防止する転倒止水弁
を付設した場合、転倒時においても蒸気流通口を介して
湯が流出することがなくなり、安全性が向上する。
【0169】請求項12の発明におけるように、請求項
1および請求項2のいずれか一項記載の電気貯湯容器に
おいて、前記中蓋を、前記蓋体に支持した場合、蓋体の
開操作に伴って中蓋も移動することとなり、内容器への
給水作業が容易となる。また、中蓋を取り外して、洗浄
等を行うこともできる。
【0170】請求項13の発明におけるように、請求項
1ないし請求項12のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記中蓋を、セラミック材により構成した場
合、セラミック材による断熱作用により、保温性能をよ
り一層向上させることができるとともに、衛生的であり
且つ耐久性にも優れている。
【0171】請求項14の発明によれば、内容器を備え
た容器本体と、該容器本体の蓋体と、前記内容器を加熱
する加熱手段と、前記内容器内の湯を外部へ注出するた
めの注出通路と、該注出通路を介して湯を送り出すポン
プ装置とを備えた電気貯湯容器において、前記内容器内
の水面上に、放熱面積を小さくする中蓋を浮かべるよう
にしているので、水面からの放熱が抑制されることとな
り、水量が少なくなっても保温性能を十分確保すること
ができるという効果がある。また、中蓋を内容器内に入
れた状態で内容器への給水を行うこともできる。
【0172】請求項15の発明におけるように、請求項
14記載の電気貯湯容器において、前記中蓋に、浄水手
段を付設した場合、内容器内の水や湯からカルキやトリ
ハロメタンを除去することができる。
【0173】請求項16の発明におけるように、請求項
1ないし請求項15のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記中蓋に、真空空間を有する真空二重構造
部を形成した場合、真空二重構造部による断熱作用によ
り、保温性能をより一層向上させることができる。
【0174】請求項17の発明におけるように、請求項
1ないし請求項15のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記中蓋内に、断熱材を収納した場合、断熱
材による断熱作用により、保温性能をより一層向上させ
ることができる。
【0175】請求項18の発明によれば、真空二重構造
の内容器を備えた容器本体と、該容器本体の蓋体と、前
記内容器内の湯を外部へ注出するための注出通路と、該
注出通路を介して湯を送り出すポンプ装置とを備えた電
気貯湯容器において、前記蓋体の下面側に、断熱構造部
を形成しているので、蓋体を介しての放熱が抑制される
こととなり、保温性能が向上するという効果がある。ま
た、蓋体の開操作により内容器の開口部が開放されるこ
ととなり、内容器への給水作業が容易となるという効果
もある。
【0176】請求項19の発明におけるように、請求項
18記載の電気貯湯容器において、前記断熱構造部を、
真空空間を有する真空二重構造とした場合、真空二重構
造による断熱作用により、保温性能をより一層向上させ
ることができる。
【0177】請求項20の発明におけるように、請求項
18記載の電気貯湯容器において、前記断熱構造部に、
断熱材を収納した場合、断熱材による断熱作用により、
保温性能をより一層向上させることができる。
【0178】請求項21の発明におけるように、請求項
18記載の電気貯湯容器において、前記断熱構造部を、
セラミック材により構成した場合、セラミック材による
断熱作用により、保温性能をより一層向上させることが
できるとともに、衛生的であり且つ耐久性にも優れてい
る。
【0179】請求項22の発明におけるように、請求項
15ないし請求項21のいずれか一項記載の電気貯湯容
器において、前記断熱構造部を、前記内容器における給
水口の内方に臨ませた場合、給水口の開口面積が制限さ
れるとともに、内容器内における空気層を小さくするこ
とができることとなり、保温性能がより一層向上する。
【0180】請求項23の発明におけるように、請求項
1ないし請求項22のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記内容器を、真空空間を有する真空二重構
造とした場合、内容器の保温性能が高くなるため、保温
性能がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の縦断面図である。
【図3】本願発明の第3の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の縦断面図である。
【図4】本願発明の第4の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の要部を示す断面図である。
【図5】本願発明の第5の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の要部を示す断面図である。
【図6】本願発明の第5の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における内容器の段部と中蓋載置部との寸法関係を
示す説明図である。
【図7】本願発明の第6の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の要部を示す断面図である。
【図8】本願発明の第7の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の要部を示す断面図である。
【図9】本願発明の第8の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における中蓋の要部を示す断面図である。
【図10】本願発明の第9の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の縦断面図である。
【図11】本願発明の第9の実施の形態にかかる電気貯
湯容器の蓋体を取り外した状態を示す縦断面図である。
【図12】本願発明の第10の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図13】本願発明の第11の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図14】本願発明の第12の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図15】本願発明の第13の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図16】本願発明の第14の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図17】本願発明の第15の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図18】本願発明の第16の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図19】本願発明の第17の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の蓋体の縦断面図である。
【図20】本願発明の第18の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図21】本願発明の第19の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図22】本願発明の第20の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図23】本願発明の第21の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の縦断面図である。
【図24】本願発明の第21の実施の形態にかかる電気
貯湯容器の内容器上部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4は加熱手段、
5は注出通路、6はポンプ装置、8は肩部材、10は真
空空間、11は内筒、12は外筒、13は給水口、13
aは下部絞り部、13bは上部絞り部、14は満水表示
部、31はシールパッキン、35は中蓋、35A,35
Bは断熱蓋、37は開口部、41は満水表示部、48は
蒸気流通口、53は真空空間、54は真空二重構造部、
55は断熱材、62は浄水手段(浄水フィルター)、6
4は断熱構造部、66は真空空間、67は蒸気流通穴、
104は環状段部、107は係合突起、108は突起、
109は転倒止水弁。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容器を備えた容器本体と、該容器本体
    の蓋体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記内容
    器内の湯を外部へ注出するための注出通路と、該注出通
    路を介して湯を送り出すポンプ装置とを備えた電気貯湯
    容器であって、前記内容器内における放熱面積を小さく
    する中蓋を付設するとともに、該中蓋を、前記内容器に
    おける上部開口から該内容器における満水表示部の直上
    方に臨ませたことを特徴とする電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 内容器を備えた容器本体と、該容器本体
    の蓋体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記内容
    器内の湯を外部へ注出するための注出通路と、該注出通
    路を介して湯を送り出すポンプ装置とを備えた電気貯湯
    容器であって、前記内容器の上部に胴部より小径となる
    ように狭窄された給水口を設けるとともに、前記内容器
    内における放熱面積を小さくする中蓋を付設し且つ該中
    蓋を、前記給水口より下方位置に臨ませたことを特徴と
    する電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 前記中蓋を、前記内容器における給水口
    に着脱自在に支持したことを特徴とする前記請求項1お
    よび請求項2のいずれか一項記載の電気貯湯容器。
  4. 【請求項4】 前記中蓋を、漏斗形状とするとともに、
    その中央部には、給水用の開口部を形成したことを特徴
    とする前記請求項3記載の電気貯湯容器。
  5. 【請求項5】 前記開口部の口縁には、第2の満水表示
    部を設けたことを特徴とする前記請求項4記載の電気貯
    湯容器。
  6. 【請求項6】 前記中蓋には、前記内容器内において発
    生する蒸気が通過する蒸気流通口を形成したことを特徴
    とする前記請求項1ないし請求項5のいずれか一項記載
    の電気貯湯容器。
  7. 【請求項7】 前記中蓋の一部を開閉できるように構成
    したことを特徴とする前記請求項3ないし請求項6のい
    ずれか一項記載の電気貯湯容器。
  8. 【請求項8】 前記中蓋を、前記蓋体の閉蓋時に該蓋体
    の下面に設けたシールパッキンにより押圧固定したこと
    を特徴とする前記請求項3ないし請求項7のいずれか一
    項記載の電気貯湯容器。
  9. 【請求項9】 前記内容器の上部開口縁を支持する肩部
    材には、周方向に所定間隔で複数の係合突起を形成する
    一方、前記中蓋の外周縁には、前記係合突起の下面に対
    してヘリコイド係合する突起を形成したことを特徴とす
    る前記請求項3ないし請求項7のいずれか一項記載の電
    気貯湯容器。
  10. 【請求項10】 前記内容器の上部開口縁には、その内
    周側に位置して前記中蓋の外周縁を載置する環状段部
    と、該環状段部の上方に周方向に所定間隔で臨む複数の
    係合突起とを設ける一方、前記中蓋の外周縁には、前記
    係合突起の下面に対してヘリコイド係合する突起を形成
    したことを特徴とする前記請求項3ないし請求項7のい
    ずれか一項記載の電気貯湯容器。
  11. 【請求項11】 前記蒸気流通口を前記内容器の中心位
    置に形成するとともに、該蒸気流通口には、転倒時にお
    いて蒸気流通口を介して湯が流出するのを防止する転倒
    止水弁を付設したことを特徴とする前記請求項6ないし
    請求項10のいずれか一項記載の電気貯湯容器。
  12. 【請求項12】 前記中蓋を、前記蓋体に着脱自在に支
    持したことを特徴とする前記請求項1および請求項2の
    いずれか一項記載の電気貯湯容器。
  13. 【請求項13】 前記中蓋を、セラミック材により構成
    したことを特徴とする前記請求項1ないし請求項12の
    いずれか一項記載の電気貯湯容器。
  14. 【請求項14】 内容器を備えた容器本体と、該容器本
    体の蓋体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記内
    容器内の湯を外部へ注出するための注出通路と、該注出
    通路を介して湯を送り出すポンプ装置とを備えた電気貯
    湯容器であって、前記内容器内の水面上には、放熱面積
    を小さくする中蓋を浮かべたことを特徴とする電気貯湯
    容器。
  15. 【請求項15】 前記中蓋には、浄水手段を付設したこ
    とを特徴とする前記請求項14記載の電気貯湯容器。
  16. 【請求項16】 前記中蓋には、真空空間を有する真空
    二重構造部を形成したことを特徴とする前記請求項1な
    いし請求項15のいずれか一項記載の電気貯湯容器。
  17. 【請求項17】 前記中蓋内には、断熱材を収納したこ
    とを特徴とする前記請求項1ないし請求項15のいずれ
    か一項記載の電気貯湯容器。
  18. 【請求項18】 内容器を備えた容器本体と、該容器本
    体の蓋体と、前記内容器を加熱する加熱手段と、前記内
    容器内の湯を外部へ注出するための注出通路と、該注出
    通路を介して湯を送り出すポンプ装置とを備えた電気貯
    湯容器であって、前記蓋体の下面側には、断熱構造部を
    形成したことを特徴とする電気貯湯容器。
  19. 【請求項19】 前記断熱構造部を、真空空間を有する
    真空二重構造としたことを特徴とする前記請求項18記
    載の電気貯湯容器。
  20. 【請求項20】 前記断熱構造部には、断熱材を収納し
    たことを特徴とする前記請求項18記載の電気貯湯容
    器。
  21. 【請求項21】 前記断熱構造部を、セラミック材によ
    り構成したことを特徴とする前記請求項18記載の電気
    貯湯容器。
  22. 【請求項22】 前記断熱構造部を、前記内容器におけ
    る給水口の内方に臨ませたことを特徴とする前記請求項
    18ないし請求項21のいずれか一項記載の電気貯湯容
    器。
  23. 【請求項23】 前記内容器を、真空空間を有する真空
    二重構造としたことを特徴とする前記請求項1ないし請
    求項22のいずれか一項記載の電気貯湯容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009172268A (ja) * 2008-01-28 2009-08-06 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気貯湯容器
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