JP2000136880A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2000136880A
JP2000136880A JP10349388A JP34938898A JP2000136880A JP 2000136880 A JP2000136880 A JP 2000136880A JP 10349388 A JP10349388 A JP 10349388A JP 34938898 A JP34938898 A JP 34938898A JP 2000136880 A JP2000136880 A JP 2000136880A
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JP
Japan
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sealing
housing
reinforcing ring
fluid
pressure
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JP10349388A
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English (en)
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Koichi Kiriki
孝一 桐木
Takeo Otani
剛生 大谷
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧条件下における密封性能を向上させた品
質性に優れた密封装置提供する。 【解決手段】 軸3に対して摺動自在に密封接触するリ
ップ部5と、ハウジング2に対して密封性を維持する密
封部6と該密封部6を軸方向部4aで支持する補強環4
とを有すると共にハウジング2に対し固定される嵌合部
7と、を備えた密封装置1において、補強環4の軸方向
部4aのハウジング2に対向する面を、密封対象流体側
Oの圧力Pによって反密封対象流体側Aに押し込まれる
密封部6を圧縮し、ハウジング2に対する密着力を増加
させるテーパ面4cとしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を密封するの
に用いられる密封装置に関するもので、例えば高圧の条
件で適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の密封装置としては、例え
ば図5に示すものがある。即ち、密封装置100は互い
に同心的に組み付けられる、ハウジング101とハウジ
ング101に挿通される軸102間に装着されている。
【0003】また、ハウジング101と軸102はそれ
ぞれ相対的に移動自在にもうけられており、相対的に移
動する軸102の表面に、密封装置のリップ部104が
摺動自在に摺接し、作動油(密封対象流体)の漏れを防
止している。
【0004】したがって、高圧のオイル等の作動油によ
る作用によって、ハウジング101と軸102が軸方向
に相対移動する際にも、リップ部104によって作動油
の漏れを防止している。
【0005】密封装置100は、断面L字状の補強環1
03の内周側に設けられるリップ部104と、嵌合部1
06と、を備えている。
【0006】また、この嵌合部106は、補強環103
と、この補強環103の外周側のハウジング101に嵌
合する際の密封性を維持する密封部105と、から構成
されている。
【0007】密封部105での密封性は、密封装置10
0を装着させた際における密封部105のゴム状弾性材
の圧縮によって、ハウジング101との外周面圧を維持
することで密着している。
【0008】これらリップ部104と密封部105は、
加硫成形により成形されるものであり、成形時に型の内
部で材料となるゴム状弾性材が加熱流動し、補強環10
3の軸方向部103aを乗り越えて一体的なものとなっ
ている。
【0009】リップ部104の外周には、リップ部10
4の軸102に対する緊迫力を維持するためのスプリン
グ107が設けられている。
【0010】また、リップ部104の反密封対象流体側
Aに、リップ部104が軸102に対して摺動する際の
めくれ・反転を防止するバックアップリング108を設
けている。
【0011】このような密封装置100は、ハウジング
101の内周面に嵌合されるが、作動油の圧力Pにより
移動しないよう、補強環103の径方向部103bを突
き当て部材109に圧接させている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、ハウジング101に対して密封性を維持す
る密封部105の密着力は、上記したように密封装置1
00の装着による圧縮によるため、密着力は密封部10
5の圧縮率に依存しており、環境条件によらず上限が決
まってしまう。
【0013】具体的には、密封部105の肉厚Hと密封
部105の装着時に圧縮する嵌合代Sとを用い、圧縮率
=S÷Hと表すことで、この圧縮率に密着力が比例して
決定される。
【0014】このため、通常の使用条件の場合では、密
封部105のハウジング101に対する密着力は十分に
大きく漏れを生じることはないが、高圧条件において密
封部105のハウジング101に対する密着力を密封対
象流体側Oの圧力Pが超える場合には、ハウジング10
1内周と対向する密封部105の外周から作動油の漏れ
を生じることがあった。
【0015】また、密封部105は、ゴム状弾性材によ
り構成されていることから、密封対象流体側Oから高圧
力を受けた際の面圧が低下することによる漏れ発生の問
題もあった。
【0016】以下、この点について、図6及び図7を参
照して説明する。
【0017】図6は圧力を受ける前の面圧分布説明図で
あり、図7は圧力を受けた際の面圧分布説明図である。
【0018】まず、図6に示したように、圧力を受ける
前の状態においては、外周のゴム部(密封部105)
は、拘束されない密封対象流体側O及び反密封対象流体
側Aに逃げるため、圧力分布は密封対象流体側Oと反密
封対象流体側Aの中央部付近が高く、密封対象流体側O
及び反密封対象流体側Aに向かうにつれて低くなるよう
に分布する。
【0019】そして、密封流体による圧力を受けると、
外周のゴム部は反密封対象流体側Aに向かって押圧され
るため、反密封対象流体側Aにゴム部の一部がはみ出し
てしまう。
【0020】そのため、図7に示した分布図のように、
面圧が全体的に低下してしまっていた。
【0021】特に、突き当て部材109には、その組み
立て性(ハウジング101への差し込み性)を高めるこ
とから、面取り部109aを設ける必要があり、上記の
ようなゴム部のはみ出しを防止することは困難であっ
た。
【0022】特に、油や温度などの影響でゴム部の体積
が減少したり、へたりが生じた場合に、面圧の低下を助
長し、高圧下(例えば、パワーステアリングの軸摺動部
に使用される場合には、最大時100kgf/cm2以
上の油圧力がかかる)において、漏れが生じる場合があ
った。
【0023】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、高圧
条件下における密封性能を向上させた品質性に優れた密
封装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、互いに同心的に組み付けられる2
部材の環状隙間を密封するもので、2部材の内の一方の
部材に対して摺動自在に密封接触するリップ部と、他方
の部材に対して密封性を維持する密封部と、該密封部を
軸方向部で支持する補強環と、を有すると共に、他方の
部材に対し固定される嵌合部と、を備えた密封装置にお
いて、前記補強環の軸方向部の他方の部材に対向する面
を、密封対象流体側の圧力によって反密封対象流体側に
押し込まれる前記密封部を圧縮し、他方の部材に対する
密着力を増加させる密着力増加面としたことを特徴とす
る。
【0025】従って、密封対象流体側の圧力で密封部が
反密封対象流体側へ押し込まれる際、密着力増加面で密
封部が圧縮され、他方の部材に対する密着力を増加する
ので、密封対象流体側の圧力が高圧である高圧条件下で
は、密着力増加面で密封部の圧縮が高まり、密封部の他
方の部材に対する密封性を向上させることができる。
【0026】また、密着力増加面で密封部が圧縮される
ことで、密封部の反密封対象流体側への逃げが低減され
る。
【0027】前記密着力増加面は、密封対象流体側に向
かう程、他方の部材との距離が拡がるテーパ面であるこ
とが好ましい。
【0028】これにより、密封対象流体側の圧力で密封
部が反密封対象流体側へ押し込まれる際、テーパ面で密
封部を圧縮することができる。
【0029】前記密着力増加面に対して前記密封部を非
接着としたことが好ましい。
【0030】これにより、密封対象流体側の圧力による
密封部の反密封対象流体側への変形が容易となり、密着
力増加面で密封部が圧縮され易く、より高い密封性を発
揮することができる。
【0031】また、軸とハウジング間の環状隙間に配置
されて、かつ、密封流体とは反対側に設けられた突き当
て部材に突き当てられた状態で配置されて、前記環状隙
間を密封する密封装置であって、前記ハウジングの内周
に密着してシールするシール部と、該シール部の内部に
設けられる補強環と、を有する外周シール部を備えた密
封装置において、前記補強環の密封流体側の端部とハウ
ジングの内周との隙間が、補強環の中央部付近とハウジ
ングの内周との隙間に比べて狭くなるように設定し、か
つ、前記補強環の密封流体とは反対側の端部とハウジン
グの内周との隙間が、補強環の中央部付近とハウジング
の内周との隙間に比べて狭くなるように設定してなるこ
とを特徴とする。
【0032】したがって、外周シール部は、密封流体側
および密封流体とは反対側において、補強環の端部で規
制されるため、それぞれの方向への逃げが軽減される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
【0034】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態に係る密封装置1を示す断面図である。
【0035】図1において、密封装置1は互いに同心的
に組み付けられる、2部材の内他方の部材としてのハウ
ジング2とハウジング2に挿通される一方の部材として
の軸3間の環状の隙間に装着されている。
【0036】また、ハウジング2と軸3はそれぞれ相対
的に移動自在に設けられており、相対的に移動する軸3
の表面に、密封装置のリップ部5が摺動自在に摺接し、
作動油(密封対象流体)の漏れを防止している。
【0037】したがって、高圧のオイル等の作動油によ
る作用によって、ハウジング2と軸3が軸方向に相対移
動する際にも、リップ部5によって作動油の漏れを防止
している。
【0038】密封装置1は、補強環4の内周側に設けら
れるリップ部5と、外周シール部としての嵌合部7と、
を備えている。
【0039】この嵌合部7は、補強環4と、この補強環
4の外周側のハウジング2の内周に嵌合する際の密封性
を維持するシール部としての密封部6と、から構成され
る。
【0040】これらリップ部5と密封部6は、加硫成形
により成形されるものであり、成形時に型の内部で材料
となるゴム状弾性材が加熱流動し、補強環4の軸方向部
4aを乗り越えて一体的なものとなっている。
【0041】ここで、補強環4は、軸方向部4aと径方
向部4bとから構成されている。
【0042】そして、軸方向部4aの密封対象流体側O
端部におけるハウジング2内周との対向面には、密封対
象流体側Oに向かうにつれてハウジング2との距離が拡
がるように密着力増加面としてのテーパ面4cが形成さ
れている。
【0043】したがって、テーパ面4cとハウジング2
に挟まれる密封部6の厚みは密封対象流体側O方向に向
かうにつれて肉圧が厚くなるように構成されている。
【0044】テーパ面4cは、図1に示した例では、軸
方向部4aの密封対象流体側O端部を面取りすることで
設けられ、また、テーパ面4cに対して密封部6のゴム
状弾製材を非接着にしている。
【0045】リップ部5の外周には、リップ部5の軸3
に対する緊迫力を維持するためのスプリング8が設けら
れている。
【0046】また、リップ部5の反密封対象流体側A
に、リップ部5が軸3に対して摺動する際のめくれ・反
転を防止するバックアップリング9を設けている。
【0047】そして、このような密封装置1は、ハウジ
ング2の内周面に嵌合されるが、作動油の圧力により移
動しないよう、補強環4の径方向部4bを突き当て部材
10に圧接させている。
【0048】上記構成の密封装置1では、密封部6に密
封対象流体側Oから圧力Pがかかると、密封部6のゴム
状弾製材が反密封対象流体側Aへ押し込まれる際、補強
環4のテーパ面4cで密封部6が圧縮される。
【0049】したがって、テーパ面4cに対して応力が
発生し、この応力の分力がハウジング2の内周面に向か
って発生するため、外周面でのハウジング2の内周面に
対する面圧が大きくなり、ハウジング2に対する密着力
が増加する。
【0050】このため、密封部6での密封性は、密封装
置1の装着による密封部6の圧縮と、密封対象流体側O
の圧力Pによる密封部6のテーパ面4cでの圧縮と、に
よって、ハウジング2に対する外周面圧を上昇させるこ
とで密着している。
【0051】従って、本実施の形態の密封装置1では、
圧力Pが高圧になる程、密封部6のゴム状弾製材の圧力
Pによるテーパ面4cでの圧縮は高まり、ハウジング2
に対する密着力を増加するので、高圧条件で使用される
場合、密封部6のハウジング2に対する密封性を向上さ
せることができる。
【0052】また、テーパ面4cに対して密封部6を非
接着とすることにより、密封対象流体側Oの圧力Pによ
る密封部6の反密封対象流体側Aへの変形が容易とな
り、テーパ面4cで密封部6が圧縮され易くなり、より
高い密封性を発揮することができる。
【0053】尚、密着力増加面は、上述した図1に示し
た例のようにテーパ面4cを補強環4の軸方向部4aの
密封対象流体側O端部を面取りすることで設けるほか、
図2に一例として示すように補強環4の軸方向部4aの
密封対象流体側O端部を折り曲げたもの等、密封対象流
体側Oの圧力Pによって密封部6のゴム状弾製材を圧縮
させてハウジング2に対する密着力を増加させるもので
あればよい。
【0054】ここで、上述したように、補強環4の軸方
向部4aにおける密封対象流体側Oの端部に密着力増加
面(テーパ面4c等)を設けたことは、面圧の安定化、
すなわち、密封対象流体側Oとは反対側(反密封対象流
体側A)へのシール部(密封部6)の逃げを防止して面
圧の低下を軽減させるという効果も発揮する。
【0055】以下、図3を参照して、この点について説
明する。
【0056】図3は本発明の第1の実施の形態に係る密
封装置が圧力を受けた際の面圧分布説明図である。
【0057】上述のように、密封流体の圧力(油圧な
ど)を受けることによって、シール部は圧縮されて密着
力増加面による応力が発生し、その分力がハウジングへ
の面圧を増加させる方向にも働く。
【0058】さらに、前述の応力は密封対象流体側Oへ
の分力も有している。
【0059】従って、シール部(密封部6)の反密封対
象流体側Aの端部付近での反密封対象流体側Aへの押圧
力が緩和されて、反密封対象流体側Aへのはみ出しが低
減される。
【0060】以上のことから、密封対象流体側Oでは面
圧を向上させ、かつ反密封対象流体側Aでは面圧の低下
を防止することで、図3に示したように、密封流体の圧
力を受けた場合でも、圧力分布を安定化させることがで
き、密封性能を維持することが可能となる。
【0061】なお、上述したように、密着力増加面(テ
ーパ面4c)に対してシール部(密封部6)を非接着に
することは、シール部の移動を容易にさせて、圧縮させ
やすくすることで、面圧を高めることになるが、反密封
対象流体側Aへのはみ出しを低下させるという点では、
むしろ逆効果となる場合も考えられる。
【0062】従って、密封対象流体側O付近での面圧の
増加を優先させるか、反密封対象流体側A付近での面圧
の低下防止を優先させるかによって、また、使用条件な
どに応じて、上述の部分を接着するか否かを適宜選択す
れば良い。
【0063】(第2の実施の形態)図4には、第2の実
施の形態が示されている。本実施の形態においては、補
強環の構成について上記第1の実施の形態と異なる構成
とした場合を示している。
【0064】その他の構成および作用については第1の
実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同
一の符号を付して、その説明は省略する。
【0065】図4は本発明の第2の実施の形態に係る密
封装置が圧力を受けた際の面圧分布説明図である。
【0066】本実施の形態では、図4に示したように、
補強環4の軸方向部4aを、湾曲させた形状としてい
る。
【0067】すなわち、補強環4の軸方向部4aの密封
対象流体側Oにおける端部とハウジング2の内周との隙
間Aや、補強環4の軸方向部4aの反密封対象流体側A
における端部とハウジング2の内周との隙間Bは、補強
環4の軸方向部4aの中央部付近とハウジング2の内周
との隙間Cに比べて狭くなるように設定されている。
【0068】このように構成されることによって、シー
ル部(密封部6)は、密封対象流体側Oや反密封対象流
体側Aに逃げようとした場合でも、補強環4のそれぞれ
の端部によって規制されるため、逃げが防止される。
【0069】したがって、密封流体の圧力を受けた場合
でも密封対象流体側Oや反密封対象流体側Aでの面圧の
低下が低減され、安定した面圧を維持させることがで
き、シール性能が向上する。
【0070】なお、図示のように中央部付近から徐々に
各端部に向かってハウジング内周との隙間を狭くするよ
うに構成することで、第1の実施の形態の中で説明した
ように、シール部が移動しようとすると圧縮されてその
分力によって、ハウジング内周との密着力を増加させる
効果も有する。
【0071】また、図4に示した例では、湾曲形状の場
合を示したが、このような形状に限定されるものではな
く、要は、各端部へのシール部の逃げを防止するように
規制する形状であれば良く、例えば、直線的にテーパ状
に傾斜させる形状や、端部付近にストッパとして機能す
る凸部のようなものを設ける形状としても良い。
【0072】
【発明の効果】本発明は、補強環の軸方向部の他方の部
材に対向する面を、密封対象流体側の圧力によって反密
封対象流体側に押し込まれる密封部を圧縮し、他方の部
材に対する密着力を増加させる密着力増加面としたこと
で、密封対象流体側の圧力で密封部が反密封対象流体側
へ押し込まれる際、密着力増加面で密封部が圧縮され、
他方の部材に対する密着力を増加するので、密封対象流
体側の圧力が高圧である高圧条件下では、密着力増加面
で密封部の圧縮が高まり、密封部の他方の部材に対する
密封性を向上させることができる。
【0073】また、密着力増加面で密封部が圧縮される
ことで、密封部の反密封対象流体側への逃げが低減さ
れ、面圧の低下を低減させると共に、面圧の分布を安定
化させるので、密封性を向上させることができる。
【0074】密着力増加面は、密封対象流体側に向かう
程、他方の部材との距離が拡がるテーパ面であること
で、密封対象流体側の圧力で密封部が反密封対象流体側
へ押し込まれる際、テーパ面で密封部を圧縮することが
できる。
【0075】密着力増加面に対して密封部を非接着とし
たことで、密封対象流体側の圧力による密封部の反密封
対象流体側への変形が容易となり、密着力増加面で密封
部が圧縮され易く、より高い密封性を発揮することがで
きる。
【0076】また、補強環の密封流体側の端部とハウジ
ングの内周との隙間が、補強環の中央部付近とハウジン
グの内周との隙間に比べて狭くなるように設定し、か
つ、前記補強環の密封流体とは反対側の端部とハウジン
グの内周との隙間が、補強環の中央部付近とハウジング
の内周との隙間に比べて狭くなるように設定すること
で、外周シール部は、密封流体側および密封流体とは反
対側において、補強環の端部で規制されるため、それぞ
れの方向への逃げが減少され、各端部での面圧の低下が
防止されるので、密封性能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態に係る密封装
置を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の第1の実施の形態に係る密封装
置の他の例を示す断面図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施の形態に係る密封装
置が圧力を受けた際の面圧分布説明図である。
【図4】図4は本発明の第2の実施の形態に係る密封装
置が圧力を受けた際の面圧分布説明図である。
【図5】図5は従来技術に係る密封装置を示す断面図で
ある。
【図6】図6は従来技術に係る密封装置が圧力を受ける
前の面圧分布説明図である。
【図7】図7は従来技術に係る密封装置が圧力を受けた
際の面圧分布説明図である。
【符号の説明】
1 密封装置 2 ハウジング 3 軸 4 補強環 4a 軸方向部 4b 径方向部 4c テーパ面 5 リップ部 6 密封部 7 嵌合部 8 スプリング 9 バックアップリング 10 突き当て部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに同心的に組み付けられる2部材の環
    状隙間を密封するもので、 2部材の内の一方の部材に対して摺動自在に密封接触す
    るリップ部と、 他方の部材に対して密封性を維持する密封部と、該密封
    部を軸方向部で支持する補強環と、を有すると共に、他
    方の部材に対し固定される嵌合部と、 を備えた密封装置において、 前記補強環の軸方向部の他方の部材に対向する面を、密
    封対象流体側の圧力によって反密封対象流体側に押し込
    まれる前記密封部を圧縮し、他方の部材に対する密着力
    を増加させる密着力増加面としたことを特徴とする密封
    装置。
  2. 【請求項2】前記密着力増加面は、密封対象流体側に向
    かう程、他方の部材との距離が拡がるテーパ面であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 【請求項3】前記密着力増加面に対して前記密封部を非
    接着としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の密
    封装置。
  4. 【請求項4】軸とハウジング間の環状隙間に配置され
    て、かつ、密封流体とは反対側に設けられた突き当て部
    材に突き当てられた状態で配置されて、前記環状隙間を
    密封する密封装置であって、 前記ハウジングの内周に密着してシールするシール部
    と、該シール部の内部に設けられる補強環と、を有する
    外周シール部を備えた密封装置において、 前記補強環の密封流体側の端部とハウジングの内周との
    隙間が、補強環の中央部付近とハウジングの内周との隙
    間に比べて狭くなるように設定し、 かつ、前記補強環の密封流体とは反対側の端部とハウジ
    ングの内周との隙間が、補強環の中央部付近とハウジン
    グの内周との隙間に比べて狭くなるように設定してなる
    ことを特徴とする密封装置。
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