JP2000074222A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2000074222A
JP2000074222A JP10261008A JP26100898A JP2000074222A JP 2000074222 A JP2000074222 A JP 2000074222A JP 10261008 A JP10261008 A JP 10261008A JP 26100898 A JP26100898 A JP 26100898A JP 2000074222 A JP2000074222 A JP 2000074222A
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JP
Japan
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reinforcing ring
sealing
fluid
pressure
housing
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Withdrawn
Application number
JP10261008A
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English (en)
Inventor
Michinobu Yomogida
通宣 蓬田
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Nok Corp
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Nok Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封対象流体側の圧力下で密封部の一方の部
材に対する接面圧力の最高値を上昇させ、密封部の一方
の部材に対する密封性を向上させる密封装置を提供す
る。 【解決手段】 補強環4は、密封対象流体側Oの圧力P
を軸3側から受けてハウジング2側に弾性変形可能とさ
れた密封対象流体側Oの第1補強環4Aと、第1補強環
4Aよりも剛性を備えリップ部5を支持する反密封対象
流体側Aの第2補強環4Bと、からなることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を密封するの
に用いられる密封装置に関するもので、例えば高圧の条
件で適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の密封装置としては、例え
ば図3(a)に示すものがある。即ち、密封装置100
は互いに同心的に組み付けられる、一方の部材としての
ハウジング101とハウジング101に挿通される軸1
02間に装着されている。そして、高圧のオイル等の作
動油の作用により、ハウジング101と軸102が軸方
向に相対移動するもので、軸102の摺動表面に、密封
装置のリップ部104が当たり、作動油の漏れを防止し
ている。
【0003】密封装置100は断面L字状の補強環10
3の内周側にリップ部104と、補強環103と補強環
103の外周側のハウジング101に嵌合する密封部1
05とを有する嵌合部106と、を備えている。
【0004】密封部105での密封性は、図3(b)に
示すように、密封装置100を装着させた時の密封部1
05の圧縮によって、ハウジング101との接面圧力分
布を得て、この時の接面圧力の最高値Qmax を維持する
ことで密着している。
【0005】これらリップ部104と密封部105は、
加硫成形により成形されるものであり、成形時に型の内
部で材料となるゴム状弾性材が加熱流動し、補強環10
3の軸方向部103aを乗り越えて一体的なものとなっ
ている。
【0006】リップ部104のハウジング101側に
は、リップ部104の軸102に対する緊迫力を維持す
るためのスプリング107が設けられている。
【0007】また、リップ部104の反密封対象流体側
Aに、リップ部104が軸102に対して摺動する際の
めくれ・反転を防止するバックアップリング108を設
けている。
【0008】このような密封装置100は、ハウジング
101の内周面に嵌合されるが、作動油の圧力Pにより
移動しないよう、補強環103の径方向部103bを突
き当て部材109に圧接させている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、補強環103の軸方向部103aとハウジ
ング101に挟まれた密封部105に密封対象流体側O
の作動油の圧力Pによる力がかかると、図3(b)に示
す矢印D方向に密封部105を反密封対象流体側Aに変
形させてしまい、装着によるハウジング101に対する
接面圧力の最高値Qmax を維持することができず、密封
性が低下する虞があった。
【0010】また、密封装置100の長期使用では、密
封部105のゴム状弾性材がへたる(永久変形)ことに
より、ハウジング101に対する接面圧力の最高値Q
max を維持することができず、密封性が低下するので、
密封対象流体側Oの圧力P下では長期間安定した密封性
を維持することは困難であった。
【0011】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、密封
対象流体側の圧力下で密封部の一方の部材に対する接面
圧力の最高値を上昇させ、密封部の一方の部材に対する
密封性を向上させる密封装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、2部材の環状隙間を密封するもの
で、2部材の内の一方の部材に嵌合する密封部と該密封
部を一方の部材に押し付ける補強環とを有する嵌合部
と、前記補強環の反密封対象流体側から他方の部材側に
延びて他方の部材に摺動自在に密接するリップ部と、を
備えた密封装置において、前記補強環は、密封対象流体
側の圧力を他方の部材側から受けて一方の部材側に弾性
変形可能とされた密封対象流体側の第1補強環と、該第
1補強環よりも剛性を備え前記リップ部を支持する反密
封対象流体側の第2補強環と、からなることを特徴とす
る。
【0013】従って、密封対象流体側に圧力がかかる状
態では、第1補強環は他方の部材側から受けた密封対象
流体側の圧力によって一方の部材側に弾性変形し、密封
部を一方の部材に押し付けるので、密封部の一方の部材
に対する接面圧力分布が変化して接面圧力の最高値を上
昇させることができ、密封部の一方の部材に対する密封
性を向上させることができる。
【0014】また、密封対象流体側に圧力がない状態で
は、第1補強環は第2補強環と共に密封部を一方の部材
に押し付けるので、密封部の一方の部材に対する密封性
を維持することができる。
【0015】前記第1補強環及び前記第2補強環は一体
的に接続されたことが好ましい。
【0016】これにより、第1補強環と第2補強環の接
続部分が強固になり、接続部分の折れ曲がりを防止する
ことができる。
【0017】前記第1補強環に密封対象流体側端部から
切り込まれたスリットを設けたことが好ましい。
【0018】これにより、第1補強環の弾性変形が容易
となる。
【0019】前記第1補強環は前記第2補強環よりも薄
肉に設けられたことが好ましい。
【0020】これにより、第1補強環の弾性変形が容易
となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
【0022】図1(a)は本発明の実施の形態に係る密
封装置1を示す断面図である。図1(a)において、密
封装置1は互いに同心的に組み付けられる、2部材の内
一方の部材としてのハウジング2とハウジング2に挿通
される他方の部材としての軸3間に装着されている。そ
して、高圧のオイル等の作動油の作用により、ハウジン
グ2と軸3が軸方向に相対移動するもので、軸3の摺動
表面に、密封装置のリップ部5が当たり、作動油の漏れ
を防止している。
【0023】密封装置1は、補強環4の反密封対象流体
側Aから軸3側に延び、軸3に摺接するリップ部5と、
軸方向部4a及び径方向部4bからなる補強環4と補強
環4の軸方向部4a外周側でハウジング2に嵌合する密
封部6とを有する嵌合部7と、を備えている。
【0024】密封部6での密封性は、密封対象流体側O
の圧力Pがない状態では、密封装置1を装着させた時の
補強環4による密封部6の圧縮によって、ハウジング2
に対する接面圧力分布を得て、この時の接面圧力の最高
値Qmax を維持させることで密着している。
【0025】これらリップ部5と密封部6は、加硫成形
により成形されるものであり、成形時に型の内部で材料
となるゴム状弾性材が加熱流動し、補強環4の軸方向部
4aを乗り越えて一体的なものとなっている。
【0026】この補強環4は、比較的弾性を有してハウ
ジング2側に弾性変形可能とされた軸方向部4aの密封
対象流体側Oの第1補強環4Aと、第1補強環4Aより
も剛性を備え弾性変形しない軸方向部4aの反密封対象
流体側A及び径方向部4bの第2補強環4Bと、からな
る。第1補強環4Aと第2補強環4Bは、嵌合、接着又
は溶接等により一体的に接続されている。
【0027】第1補強環4Aは例えば鉄、プラスチック
等で設けられ、第2補強環4Bよりも弾性変形し易くな
っており、第2補強環4Bは鋼等の従来から用いられて
いる第1補強環4Aよりも剛性を備えた材質で設けられ
ている。
【0028】そして、第1補強環4Aには、図1(c)
の補強環4の断面図に示されるような軸方向部4aの密
封対象流体側O端部から切り込まれたスリット4Cを設
けている。このスリット4Cは使用条件により形状・数
を設定する。
【0029】リップ部5のハウジング2側には、リップ
部5の軸3に対する緊迫力を維持するためのスプリング
8が設けられている。
【0030】また、リップ部5の反密封対象流体側A
に、リップ部5が軸3に対して摺動する際のめくれ・反
転を防止するバックアップリング9を設けている。
【0031】そして、このような密封装置1は、ハウジ
ング2の内周面に嵌合されるが、作動油の圧力により移
動しないよう、補強環4の径方向部4bを突き当て部材
10に圧接させている。
【0032】以上説明した本実施の形態の密封装置1で
は、密封対象流体側Oに圧力Pがない状態では、第1補
強環4Aは第2補強環4Bと共に密封部6をハウジング
2に押し付け、密封部6は従来と同様な接面圧力分布を
示している。
【0033】また、密封対象流体側Oに圧力Pがかかる
状態では、図1(b)の嵌合部7の拡大図に示すよう
に、第1補強環4Aが軸3側からの圧力Pによる力を受
けてハウジング2側に変形し、密封部6をハウジング2
側に押し付けるので、装着及び圧力Pによる密封部6の
圧縮により、ハウジング2に対する接面圧力分布が変化
して接面圧力の最高値Qmax が上昇し、従来よりも密封
部6の密封性が向上する。
【0034】また、密封装置1を長期使用して、密封部
6のゴム状弾性材がへたる(永久変形)ことにより、密
封性が低下しても、第1補強環4Aの圧力Pによる変形
によってハウジング2に対する接面圧力分布を変化させ
て接面圧力の最高値Qmax を上昇させているので、密封
部6は長期間安定した密封性を維持することができる。
【0035】尚、本実施の形態では第1補強環4Aにス
リット4Cを設けて第1補強環4Aの弾性を向上してい
るが、図2(a)の補強環4の断面図に示すようにスリ
ット4Cを設けなくてもよく、また、図2(b)の補強
環4の断面図に示すように第1補強環4A自体を第2補
強環よりも薄肉で設けて弾性変形し易くしてもよい。
【0036】密封部6の寸法は、第1補強環4Aの弾性
率やスリット4Cの形状によって、接面圧力を維持でき
るような設定であればよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は、補強環は、密封対象流体側の
圧力を他方の部材側から受けて一方の部材側に弾性変形
可能とされた密封対象流体側の第1補強環と、第1補強
環よりも剛性を備えリップ部を支持する反密封対象流体
側の第2補強環と、からなることで、密封対象流体側に
圧力がかかる状態では、第1補強環は他方の部材側から
受けた密封対象流体側の圧力によって一方の部材側に弾
性変形し、密封部を一方の部材に押し付けるので、密封
部の一方の部材に対する接面圧力分布が変化して接面圧
力の最高値を上昇させることができ、密封部の一方の部
材に対する密封性を向上させることができる。
【0038】また、密封対象流体側に圧力がない状態で
は、第1補強環は第2補強環と共に密封部を一方の部材
に押し付けるので、密封部の一方の部材に対する密封性
を維持することができる。
【0039】第1補強環及び第2補強環は一体的に接続
されたことで、第1補強環と第2補強環の接続部分が強
固になり、接続部分の折れ曲がりを防止することができ
る。
【0040】第1補強環に密封対象流体側端部から切り
込まれたスリットを設けたことで、第1補強環の弾性変
形が容易となる。
【0041】第1補強環は第2補強環よりも薄肉に設け
られたことで、第1補強環の弾性変形が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は実施の形態に係る密封装置を示す
断面図であり、図1(b)は実施の形態に係る密封装置
の嵌合部を拡大して示す図であり、図1(c)は実施の
形態に係る密封装置の補強環を示す図である。
【図2】図2は実施の形態に係る他の例の密封装置の補
強環を示す図である。
【図3】図3(a)は従来技術の密封装置を示す断面図
であり、図3(b)は従来の嵌合部を拡大して示す図で
ある。
【符号の説明】
1 密封装置 2 ハウジング 3 軸 4 補強環 4a 軸方向部 4b 径方向部 4A 第1補強環 4B 第2補強環 4C スリット 5 リップ部 6 密封部 7 嵌合部 8 スプリング 9 バックアップリング 10 突き当て部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2部材の環状隙間を密封するもので、 2部材の内の一方の部材に嵌合する密封部と該密封部を
    一方の部材に押し付ける補強環とを有する嵌合部と、前
    記補強環の反密封対象流体側から他方の部材側に延びて
    他方の部材に摺動自在に密接するリップ部と、を備えた
    密封装置において、 前記補強環は、密封対象流体側の圧力を他方の部材側か
    ら受けて一方の部材側に弾性変形可能とされた密封対象
    流体側の第1補強環と、該第1補強環よりも剛性を備え
    前記リップ部を支持する反密封対象流体側の第2補強環
    と、からなることを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】 前記第1補強環及び前記第2補強環は一
    体的に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の密
    封装置。
  3. 【請求項3】 前記第1補強環に密封対象流体側端部か
    ら切り込まれたスリットを設けたことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の密封装置。
  4. 【請求項4】 前記第1補強環は前記第2補強環よりも
    薄肉に設けられたことを特徴とする請求項1、2又は3
    に記載の密封装置。
JP10261008A 1998-08-31 1998-08-31 密封装置 Withdrawn JP2000074222A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105465370A (zh) * 2015-12-25 2016-04-06 中车戚墅堰机车车辆工艺研究所有限公司 旋转轴旋转密封结构

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105465370A (zh) * 2015-12-25 2016-04-06 中车戚墅堰机车车辆工艺研究所有限公司 旋转轴旋转密封结构

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051101