JP2000136856A - 歯付プーリの歯溝幅決定方法 - Google Patents

歯付プーリの歯溝幅決定方法

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JP2000136856A
JP2000136856A JP31145198A JP31145198A JP2000136856A JP 2000136856 A JP2000136856 A JP 2000136856A JP 31145198 A JP31145198 A JP 31145198A JP 31145198 A JP31145198 A JP 31145198A JP 2000136856 A JP2000136856 A JP 2000136856A
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pulley
tooth
belt
tension
toothed
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Kanekazu Tanaka
謙和 田中
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベルトとプーリのかみ合いを滑らかにしベル
トの発音を抑制し、更にベルトの寿命を延長する歯付プ
ーリの歯溝幅決定方法を提供する。 【解決手段】 自動車エンジンのクランク軸に装着する
歯付プーリ1の歯溝幅を決定する方法であって、クラン
クが1回転する間に歯付プーリ1の各歯の位置nに掛か
る張力fn(kgf)を前もって測定した後、該張力が
使用する歯付ベルトの検尺張力f0(kgf)よりも大
きい場合に、歯付ベルトのバネ定数K(kgf/mm)
を用いて、プーリの歯の位置nでの歯溝幅Wn(mm)
を Wn=W0+(fn−f0)・α/KT ここで、W0:基準位置でのプーリの歯幅(mm) α :プーリの歯溝幅と歯先幅の比 T :使用するベルトの歯数 の式で決定する歯付プーリの歯溝幅決定方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車エンジンのク
ランク軸に装着する歯付プーリとそれを用いた伝動装置
に係り、詳しくは直列配置SOHC(SINGLE O
VER HEADCAMSHAFT)エンジン、直列配
置DOHCエンジン、V型配置エンジン等の自動車エン
ジンのクランク軸に装着する歯付プーリの歯溝幅決定方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車エンジンのカム軸を駆動す
る伝動装置に歯付ベルトを使用した場合、歯付ベルトの
歯のピッチ及び歯溝幅とクランク軸に装着された歯付プ
ーリの歯のピッチ及び歯溝幅の相対的大小関係はチェー
ン、歯車等による伝動装置と同様に同一ピッチ及び同一
歯溝幅であることが好ましいとされていた。しかしなが
ら、歯付ベルトはその抗張体がガラスコード、アラミド
コード等の撚糸からなるもので、上記の金属製チェー
ン、歯車とは応力による変形伸びが明らかに異なるもの
であった。
【0003】本発明に係る歯付プーリはクランク軸に装
着されて、カム軸駆動歯付プーリとして実用に供せられ
るものである。そのため、歯付ベルトは走行時の張り側
張力T1、緩み側張力T2により、或いは静止時の初張
力R0により、そのピッチを変える。即ち張り側のかみ
合い開始位置では、歯付ベルトには相対的に大きな張力
が掛かり、応力伸びは大きくなる。結果、かみ合い時に
は歯付ベルトの歯のピッチは公称ピッチ(検尺荷重条件
により求めたピッチ)に比して大きくなる。
【0004】この伸びによるピッチ差に起因して、歯付
ベルトの歯と歯付プーリの歯がかみ合い干渉を起こして
いた。このため歯付ベルトと歯付プーリの歯面が強く圧
縮された状態で、互いに滑ることになり、歯付ベルトは
歯元クラック、歯部摩耗により耐久性を損なっていた。
【0005】これに対し歯付ベルトの歯のピッチを歯付
プーリの歯のピッチより伸びに見合う分だけ予め小さく
設定して製造する方法が一般に用いられていた。ところ
で歯付ベルトの歯のピッチtbと歯付プーリの歯のピッ
チtpとの関係をtb−tp>0とすると、かみ合い開
始位置で干渉を引き起こし、歯荷重は開始位置で最大と
なる。逆にtb−tp<0とするとかみ合い終了位置で
干渉を引き起こし、歯荷重は終了位置で最大となること
が一般に知られている。
【0006】以上のことを図2(b)を用いて、図3
(a)、(b)の実験データにより詳細に説明する。図
2(b)はクランク軸に装着された歯付プーリ3と歯付
ベルト2のかみ合い状態を示し、T1は張り側張力、T
2は緩み側張力を示す。従って歯付プーリ3は時計回り
に回転する。ここで符号P1、P2、P3は歯付プーリ
の歯3aと歯付ベルト2の歯2aのかみ合い開始位置、
かみ合い中央位置、かみ合い終了位置を夫々示す。また
符号0’、〜、9’(’マーク付き番号)はかみ合いの
位置を各歯毎に詳細に示したものである。尚、図2
(b)の符号0”、〜、9”(”マーク付き番号)は歯
付プーリ3の歯3aに個別に付けた固有の歯番号を示し
ている。
【0007】図3(a)、(b)の横軸に示した符号
0’、〜、9’は上記のかみ合いの位置を示しており、
縦軸は各かみ合い位置の歯に加わる歯荷重を示してい
る。図3(a)から判るようにピッチ差(tb−tp)
をプラス側(tb−tp>0)に設定すると、かみ合い
開始位置P1で歯荷重は最大となる。またこのピッチ差
をマイナス側(tb−tp<0)に設定すると図3
(b)の通り、逆にかみ合い終了位置P3での歯荷重が
最大となる。従っていずれの場合にもかみ合い開始位置
P1、かみ合い終了位置P3のいずれかの位置で歯荷重
は最大となる。
【0008】このように従来の一定ピッチの歯付プーリ
では、不完全かみ合い位置で歯荷重が最大となるため、
歯元クラック、歯面摩耗、歯欠けによる歯付ベルトの損
傷を引き起こし、歯付ベルトの耐久性に悪影響を与えて
いた。ところで図3(a)、(b)の実験データは2軸
走行試験機を用いて、S8M歯形ベルト191S8M7
92、及び歯数24のS8M歯形プーリ2個を駆動、従
動プーリに使用して張り側張力T1=43kgf、緩み
側張力T2=10kgf、負荷有効張力33kgfの条
件で測定したものである。
【0009】従ってtb−tp<0とする従来技術によ
っても、この歯荷重分担の問題を解決することはできな
かった。尚、このピッチ差(tb−tp)を詳細に限定
する方法として、歯付ベルトの張り側張力T1による伸
び分をピッチ差の最小値とする方法が提案されている。
(特開平5−106696号参照)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら本発明に
係るカム軸を駆動する歯付ベルトからなる伝動装置にお
いては、エンジン形式によって決まる周期的な負荷有効
張力がクランク軸に装着される歯付プーリに加えられる
ことになる。このように時々刻々、周期的に変化する負
荷条件下において、高負荷(ピーク負荷)条件時に、不
完全かみ合い位置での歯荷重を完全かみ合い位置に対し
低減させることは従来の一定ピッチ及び一定歯溝幅の歯
付プーリで実現することは不可能であった。この不完全
かみ合い位置での歯荷重の大きさを低減することによっ
て、歯元クラック、歯面摩耗、歯欠けによる歯付ベルト
損傷を大幅に抑止し、歯付ベルトの耐久性を向上させる
必要があった。
【0011】上記問題を解決する為に本発明者はプーリ
歯溝幅を広くするとベルトが大きな有効張力で伸ばされ
た場合もプーリとのかみ合い始めにおいて滑らかなかみ
合いとなる為に発音が小さくなることを発見した。しか
し単に全てのプーリの歯溝幅を広くするだけでは、ベル
ト歯がバックラッシュ分プーリ歯溝内において走行方向
と反対側に移動する為にかみ合いは改善されない。
【0012】本発明はこのような問題点を改善し、これ
に対処するものでベルトとプーリとのかみ合いを滑らか
にしベルトの発音を抑制し、更にベルトの寿命を延長す
る歯付プーリの歯溝幅決定方法を提供することを目的と
している。
【0013】
【課題を解決する為の手段】即ち、本願の請求項1に記
載の発明は、自動車エンジンのクランク軸に装着する歯
付プーリの歯溝幅を決定する方法であって、クランクが
1回転する間に歯付プーリの各歯の位置nに掛かる張力
n(kgf)を前もって測定した後、該張力が使用す
る歯付ベルトの検尺張力f0(kgf)よりも大きい場
合に、歯付ベルトのバネ定数K(kgf/mm)を用い
て、プーリの歯の位置nでの歯溝幅W n(mm)を Wn=W0+(fn−f0)・α/KT ここで、 W0:基準位置でのプーリの歯幅(mm) α :プーリの歯溝幅と歯先幅の比 T :使用するベルトの歯数 の式で決定することを特徴とする歯付プーリの歯幅決定
方法にある。
【0014】請求項1に記載の発明によれば、夫々の位
置のプーリの歯溝幅を該当位置にかかる張力に応じて決
定し有効張力が大きく掛かる位置になるほど歯溝幅を広
く設定することから、ベルト走行中にベルトの伸びに応
じて広がったプーリ歯溝とベルト歯とがかみ合うことが
でき、かみ合いが滑らかとなり発音を抑制することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照し、本発明
の実施例を説明する。図2(a)は本発明に係るカム軸
駆動装置であり、直列配置型4気筒SOHCエンジンを
示している。図2(a)を詳述すると、クランク軸に装
着する歯付プーリ1はエンジンの出力クランク軸に取り
付けられ、歯付ベルト4はこの歯付プーリに係合して、
カム軸に取り付けられた歯付プーリ6を同期伝動させ
る。また緩み側にはテンションプーリ7、張り側にはウ
ォーターポンププーリ8、オイルポンププーリ9が取り
付けられている。
【0016】本発明は周期的に負荷が変化する伝動装置
で、歯付ベルト2に加わる歯荷重が最適の歯荷重分担と
なるように、歯付プーリ1の歯溝幅をそれぞれの位置で
プーリに掛かる歯荷重に応じて歯付プーリ1の歯溝幅を
変化させたことを特徴とする歯付プーリの歯溝幅決定方
法に関するものである。
【0017】図4は負荷有効張力の変化を示したもので
あり、横軸はクランク軸に装着したプーリ歯の位置を示
している。図4では歯付プーリ1に作用する負荷有効張
力がクランク軸、即ち歯付プーリ1回転360度に2周
期の周期的負荷変化を有することを示している。
【0018】ところで本実施の形態では4サイクル4気
筒SOHCエンジンを対象にしたことにより、上記周期
はクランク軸1回転に2周期の周期関数となったが、上
記エンジンが6気筒であれば、この周期は軸1回転に3
周期の周期関数となる。
【0019】この周期性はカム軸に特有のバルブリフト
負荷抵抗に起因するものであり、この負荷抵抗の周期は
クランク回転角度と同期している。本実施の形態は歯付
プーリ1と歯付ベルト4がかみ合いを開始する位置P1
において、歯付プーリ1の歯の歯溝幅が最大となる歯の
位置が通過する瞬間に上記負荷有効張力が、略最大の正
値となるように歯付プーリ1をカム軸と同期をとって配
置したものである。
【0020】本発明の実施の形態としては、まず、クラ
ンクが1回転する間に歯付プーリの各歯の位置nに掛か
る張力fn(kgf)を前もって測定する。そしてどの
歯の位置にどれだけの張力が掛かるのかを前もって把握
しておき、測定した張力が使用するベルトの検尺張力
(ベルト長さを測定するときの張力)より大きくなれば
その該当するプーリ歯溝の幅をそのプーリ歯溝に掛かる
張力に相当する分だけ大きくするものである。
【0021】ここで、プーリ歯溝に掛かる張力が検尺張
力を越えた場合のみ、プーリ歯溝に掛かる張力に相当す
る分だけ大きくする。上記のようにプーリ歯溝に掛かる
張力が検尺張力よりも大きい場合に限り該当するプーリ
歯の歯溝幅を大きくするとしたのは、検尺張力と同等の
有効張力がベルトに掛かっている場合は、ベルト歯のピ
ッチとプーリ歯のピッチが等しくなる為、ベルトとプー
リのかみ合いとしては滑らかにかみ合うことから、ベル
ト1歯分の長さの伸びに比例してプーリの歯溝幅を広く
すると該当箇所のプーリ歯でベルトの張力が大きくな
り、ベルト歯の1ピッチが伸びた場合でも、プーリの歯
溝幅を広げることによってベルトの歯のピッチとプーリ
歯のピッチが略等しくなると考えられ、ベルトとプーリ
が滑らかにかみ合う。
【0022】逆にプーリ歯溝に掛かる張力が検尺荷重よ
りも小さい場合にプーリの歯溝幅を狭くするとベルト歯
との干渉が大きくなる可能性もある為、プーリの歯溝幅
を狭くするのはあまり好ましくない。
【0023】そして、使用する歯付ベルトで与えた張力
とベルトの伸びとの関係を予め測定してグラフ化しバネ
定数K(kgf/mm)を得る。
【0024】そしてこれらの数値から下記の式を用いて
プーリの歯溝幅を算出するのである。 式(1) Wn=W0+(fn−f0)・α/KT 但し、 W0:基準のプーリの歯溝幅 α :プーリの歯溝幅と歯先幅の比 K :使用するベルトの歯数
【0025】
【実施例】ベルトとして、105MY19を用いた。こ
のベルトのベルト長さ(ベルトの軸間距離)とベルトに
掛かる張力(ベルトに掛かる軸荷重)との関係は、図5
のようなS−Sカーブ(Strain−Stress
Curve)として表される。このグラフよりバネ定数
Kは、K=34.7kgf/mmであった。そして、基
準のプーリの歯溝幅としては図8に示すように歯溝幅B
はB=6.06mmであり、プーリの歯溝幅Bと歯先幅
Aの比αはA=1.57mmよりα=6.06/1.5
7=3.86さらに実施例で使用したベルトの検尺張力
0は25kgfであった。
【0026】歯付ベルト4は、図7に示すように、ベル
ト長さ方向に沿って配置した複数の歯部4aと、心線1
1を埋設した背部10とを有し、該歯部4aの表面に歯
布12を被覆した歯付ベルトである。
【0027】次に、プーリの歯の位置とその位置の歯溝
に掛かる張力を測定した。そのグラフを図4に示す。こ
こで、プーリが1回転する間に最も張力の掛かる場所と
負の張力(走行方向と反対向きに加わる力)の最大値が
掛かる場所がそれぞれ2箇所出現する。そして、基準の
歯溝の位置として最も張力の掛かる歯の番号を1´と
し、負の張力の最大値が掛かる歯の番号を7´とし、順
次プーリの歯に番号を付した。
【0028】まず、位置1´のプーリ歯のプーリ歯溝幅
を求める。図3より位置1´のプーリ歯にはf1 ´=7
5kgfの張力が掛かっており、式 Wn=W0+(fn
−f0)・α/KTに W0=6.03、f1 ´=75、f0=25、α=3.8
6、K=34.7、T=105を代入すると、 W1 ´=6.071mm 同様にしてプーリ位置2での歯溝幅を算出すると、 W2 ´=6.067mm 同様にして、W3 ´=6.062mm また、プーリ位置4〜10は、プーリ歯に加わる張力が
検尺張力より大きくならないか、あるいは負の張力が掛
かっているので、歯溝幅は基準値の6.060mmとな
る。同様にしてW11 ´=6.062mm、W12 ´=6.
067mm、W13 ´=6.071mmとなった。これら
の計算結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】そして、このプーリを使用して発音テスト
と耐久テストを行った。従来例のプーリとしては歯溝幅
がプーリ1周で一定で6.060mmであるプーリを使
用した。その結果、従来例は3.8、実施例は4.2で
あった。試験条件としては、図2(a)のレイアウトで
試験を行なった。クランク軸に装着する歯付プーリの回
転数を6000rpmで試験を行い実際にエンジンを稼
動させて音感の程度を聴感で測定した。その結果、実施
例は4.2、従来例は3.8であった。聴感の程度は一
般的には5段階で数値化し、数値が大きい程音が静かで
ある。
【0031】このように張力が検尺張力よりも大きくな
る箇所のプーリ歯溝幅を大きくすると、張力が大きくな
った箇所でのベルト歯とプーリ歯のかみ合いが改良され
発音が抑制される。また、そのときのプーリ位置1での
かみ合い状態を高速度ビデオで撮影するとベルト歯とプ
ーリ歯のかみ合い状態は図6のようになり、図6(a)
が実施例のかみ合い状態、図6(b)が従来例のかみ合
い状態となり、このかみ合い状態からもプーリ歯に掛か
る張力に応じてプーリ歯溝幅を広くすることによってベ
ルト歯とプーリ歯とのかみ合いが滑らかになることがわ
かる。
【0032】次に同じレイアウトで耐久テストを行っ
た。耐久試験は、雰囲気温度100°Cで行い、ベルト
背部10のゴムクラック、歯部4aの歯元クラックなど
歯付ベルトとしての機能が果たせなくなった時点をもっ
て寿命とし、その時までの走行時間を表2に示す。歯付
ベルト(19mm幅)の初期張力は15kgfで通常張
力であった。
【0033】
【表2】
【0034】表2にみられるように、実施例のものは歯
欠けや異常摩耗が起こりにくく、寿命時間も1400時
間以上であった。プーリ歯溝幅をプーリ1周内で全て同
じにした従来例は張力が大きいプーリ歯位置でのベルト
の伸びにプーリが追従しない為、ベルト歯とプーリ歯と
のかみ合いが悪くなり、異常摩耗が発生した。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の歯付プーリの歯溝
幅決定方法は、夫々の位置のプーリの歯溝幅を該当位置
に掛かる張力に応じて決定し張力が大きく掛かる位置に
なる程歯溝幅を広く設定することから、ベルト走行中に
ベルトの伸びに応じて広がったプーリ歯溝とベルト歯と
がかみ合うことができ、かみ合いが滑らかとなり発音を
抑制し、さらには寿命を向上させることもできる効果が
有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯付プーリの概略図である。
【図2】図2(a)は本発明に係る装置全体を示す図で
あり、図2(b)は本発明に係る歯付プーリを示す図で
ある。
【図3】従来の歯荷重分担を示す図であり、図3(a)
はピッチ差(+0.005)、図3(b)はピッチ差
(−0.012)の場合を示している。
【図4】プーリの歯の位置とその位置の歯溝に掛かる張
力を示した図である。
【図5】実施例のベルトのS−Sカーブを示した図であ
る。
【図6】歯付プーリの最大張力が掛かった位置でのかみ
合い始めのベルト歯とのかみ合い状態を示した図であ
り、図6(a)は実施例のかみ合い状態を、図6(b)
は従来例のかみ合い状態を示した図である。
【図7】本発明で使用した歯付ベルトの斜視図である。
【図8】本発明に係る歯付プーリの歯溝と歯先の寸法図
である。
【符号の説明】
1 歯付プーリ 2 歯溝 3 カム軸駆動装置 4 歯付ベルト 4a 歯付ベルトの歯部 6 カム軸に装着する歯付プーリ 7 テンションプーリ tb 歯付ベルトの歯のピッチ tp 歯付プーリの歯のピッチ P1 かみ合い開始位置 P2 かみ合い中央位置 P3 かみ合い終了位置 0´〜13´ 歯のかみ合い位置 0”〜9” プーリ歯の固有番号 10 歯部 11 心線 12 歯布 A 歯先幅 B 歯溝幅

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車エンジンのクランク軸に装着する
    歯付プーリの歯溝幅を決定する方法であって、クランク
    が1回転する間に歯付プーリの各歯の位置nに掛かる張
    力fn(kgf)を前もって測定した後、該張力が使用
    する歯付ベルトの検尺張力f0(kgf)よりも大きい
    場合に、歯付ベルトのバネ定数K(kgf/mm)を用
    いて、プーリの歯の位置nでの歯溝幅Wn(mm)を Wn=W0+(fn−f0)・α/KT ここで、W0:基準位置でのプーリの歯幅(mm) α :プーリの歯溝幅と歯先幅の比 T :使用するベルトの歯数 の式で決定することを特徴とする歯付プーリの歯溝幅決
    定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1319868A2 (en) 2001-12-14 2003-06-18 BorgWarner Morse TEC Japan K.K. Hydraulic tensioner
EP1431615A2 (en) 2002-12-16 2004-06-23 BorgWarner Morse TEC Japan K.K. Hydraulic tensioner

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1319868A2 (en) 2001-12-14 2003-06-18 BorgWarner Morse TEC Japan K.K. Hydraulic tensioner
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