JP6831928B2 - 同期ベルト駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、同期ベルト駆動システムに関し、より具体的には、スプロケットと長円スプロケットの間の角度変位タイミング誤差がピーク・ピーク値で1.5度よりも小さくなるような大きさとフェーズを有する長円スプロケットを有するシステムに関する。
多くの種類の自動車用、工業用内燃機関は、クランクシャフトの駆動スプロケットからカムシャフトのような従動スプロケットへトルクを伝達するために、常に同期ベルト駆動システムに頼っている。カムシャフトは、エンジンと同期ベルトの寿命にとって有害となり得る振動を発生する。特に、吸排気バルブの動きは、カムシャフトの突出部との接触を通して、同期ベルト駆動システムを介して伝達される周期的に変動するトルク負荷を発生する。
従来技術における変動トルク負荷を減衰させる試みは、減衰ベルトテンショナとともにカムシャフトダンパの利用を含む。
技術文献では、大きく変動するトルクを抑制するのに非円形(長円)スプロケットを利用することが、例えば、エグバート フレンケ博士、「非一様トランスミッション・ベルト駆動装置」、VDI・プログレス・レポート272号(VDI Progress Reports No. 272, “Non-Uniform Transmission Belt Drives” by Dipl.-Ing. Egbert Frenke)に開示されている。
他の試みとしては、凹部と交互に設けられた少なくとも2つの凸部を有する楕円形の非円形輪郭を有するロータの利用がある。回転負荷組立て部は、回転駆動されるときに周期的に変動するベルト張力を示し、第2ロータの角度位置に対する非円形輪郭部の凸部と凹部の角度位置とその大きさが回転組立て部の変動する負荷トルクによって交互に生じるベルト張力を実質的に相殺する。
この技術の代表は、同期ベルト駆動システムを開示する米国特許第7,857,720号明細書である。この同期ベルト駆動システムは、歯付き面と、2つの円弧部の間に配置された少なくとも1つの直線部とを有する長円スプロケットを備え、円弧部が固定半径を有し、直線部が所定長さを有し、歯付き部を有する第2スプロケットを備え、第2スプロケットが無端歯付き部材によって長円スプロケットに係合し、第2長円スプロケットが回転負荷に接続され、回転負荷が周期的トルク変動を有し、無端歯付き部材のスパン長さが周期的張力変動を相殺するよう変化するように、周期的トルク変動の最大値に一致するベルトエントリポイントにおける長円スプロケットの半径を備える。
必要とされるものは、スプロケットと長円スプロケットの間の角度変位タイミング誤差がピーク・ピーク値で1.5度よりも小さくなるような、大きさとフェーズを有する長円スプロケットを備えたベルト駆動スプロケットシステムである。本発明はこの必要性に合致する。
本発明の第1の目的は、スプロケットと長円スプロケットの間の角度変位タイミング誤差がピーク・ピーク値で1.5度よりも小さくなるような、大きさとフェーズを有する長円スプロケットを備えたベルト駆動スプロケットシステムを提供することである。
本発明のその他の目的は、本発明の以下の説明と添付された図面により指摘され明らかとされる。
本発明は、歯付き面と、2つの円弧部(14、15)の間に配置される少なくとも1つの直線部(16)とを有する第1長円スプロケット(10)を備え、円弧部は固定半径(R1、R2)を有し、直線部は所定長さを有し、歯付き面を有するスプロケット(300)を備え、スプロケットは無端歯付き部材(200)により第1長円スプロケットに係合され、第1長円スプロケット(10)が、スプロケットと第1長円スプロケットの間の角度変位タイミング誤差がピーク・ピーク値で1.5度よりも小さくなるような大きさとフェーズを有する同期ベルト駆動システムである。
この明細書に組み込まれその一部を構成する添付図面は、本発明の好ましい実施形態を示し、説明とともに本発明の原理を説明するために用いられる。
長円スプロケットの側面図である。 他の実施形態のスプロケットの側面図である。 ツインカム、直列4気筒、4ストロークガソリンエンジンの斜視図である。 燃料ポンプがカムシャフト後方に組み込まれた、シングルカム、直列4気筒、4ストロークディーゼル駆動エンジンの斜視図である。 燃料ポンプが同期ベルト駆動システムに組み込まれたシングルカム、4気筒、4ストロークディーゼル駆動エンジンの斜視図である。 ツインカム、4気筒、4ストロークガソリン駆動エンジンの模式図である。 4気筒、4ストロークディーゼルエンジンの従動スプロケットに対する一般的な全負荷特性を表し、抽出された1.5次振動および2次振動の曲線を含む。 4気筒、4ストロークエンジンの駆動スプロケットに対する2次振動負荷特性を表す。 3ピストン型燃料ポンプ(あるいは1.5次振動を誘発する他の装置)を備えた4気筒、4ストローク・コモンレール・ディーゼルエンジンの駆動スプロケットに対する1.5次オーダのトルク特性を表す。 同期ベルトにおける応力/歪みの関係を表す曲線群である。 図6のシステムでのエンジンの振動における長円スプロケットのフェージング/ミスフェージングの効果を示す一連の曲線群である。 長円スプロケットを適用する前と後での図6に示されるエンジンのカムシャフトにおける角振動特性を示すグラフである。 長円スプロケットを適用する前と後での図6に示されるエンジンの張り側張力特性を示すグラフである。 クランクシャフトの回転速度に対する角振動のグラフである。 クランクシャフトの回転速度に対する吸気カムの角振動のグラフである。 クランクシャフトの回転速度に対する排気カムの角振動のグラフである。 クランクシャフトの回転速度に対する吸気カムの角度変位のグラフである。 クランクシャフトの回転速度に対する排気カムの角度変位のグラフである。 各カムシャフトのタイミング誤差に対する長円スプロケットのフェージングの効果を示すグラフである。 標準および高弾性ベルトを有する各カムシャフトのタイミング誤差に対する長円スプロケットのフェージングの効果を示すグラフである。 ベルト幅によるタイミング誤差に対する長円スプロケットの効果を示すグラフである。 偏心の大きさによるタイミング誤差に対する長円スプロケットの効果を示すグラフである。
図1は長円スプロケットの側面図である。本発明のスプロケット10は歯付き面11を備える。歯付き面11は歯付きベルトに係合する。歯付き面11はランド部12と、隣接する溝部13とを備える。溝部13は、対応する歯付きベルトの歯形状に適合した形状を有する。歯付きベルトはまた、駆動および従動スプロケットの回転を同期させるために用いられるので、同期ベルトとも呼ばれる。
スプロケット10は部分14と部分15を備える。部分14は、固定半径R2を備える円弧状歯付き面11aを有する。部分15は、固定半径R1を備える円弧状歯付き面11bを有する。半径R1、R2は等しく一定であるので、部分14、15は1つの円の円弧である。このようにして円弧を使用することにより、本発明のスプロケットの、設計と製造工程の複雑さが低減する。
部分14と部分15の間には直線部分16が配置される。部分16は、相互に各部分14、15を変位させて、スプロケットを長円形にする効果を有する、長方形部を備える。スプロケット面11は点160と161の間、および点162と163の間において、真っすぐ、すなわち直線的あるいは平面である。
平坦部分16は、システムのトルク変動の振幅に関係する長さを有する。この実施形態において、部分16は、点160と161の間、および点162と163の間において、約2mmの寸法(W)を有する。したがって部分14の曲率中心17は、スプロケットの回転中心19から、距離W/2、約1mmだけずれている。また、曲率中心18は、スプロケットの回転中心19から、距離W/2、約1mmだけずれている。ここに示された寸法は説明の目的のために過ぎず、限定することを意図していない。したがってスプロケットの長軸長さ(ML)は以下の寸法を有することとなる。
Lmajor=R1+R2+W
各部分14、15の主要長さ(MG)は以下の寸法を有する。
MG=(R1+W/2)または(R2+W/2)
短軸長さは以下の寸法を有する。
Lminor=R1+R2
部分16の長さ(W)は部分14、15の半径によって決定され、動的角振動特性に依存し、これは、この明細書の他の箇所において説明されるように、相殺される。スプロケット10は、固定面ピッチ、固定角度ピッチ、またはこれら2つの組み合わせを用いて設計されることができる。「面ピッチ」は、OD線に沿って測定される、スプロケットのOD上における任意の2つの連続した対応する「ピッチ点」の間の距離として定義される。
固定面ピッチは次のように計算される。
SP=(((((Ng×Nom Pitch)/Pi)−PLD)×Pi)/Ng)
ここで
SP=面ピッチ
Ng=スプロケットの溝の数
Nom Pitch=名目システムピッチ
Pi=約3.141
PLD=システムの直径PLD
「角度ピッチ」は、スプロケット上の「ピッチ点」に対応する任意の連続する2つによって定義され、度またはラジアンで測定される。固定角度ピッチは以下のように定義される。
AP=360/Ng 度
ここで、
AP=角度ピッチ
Ng=スプロケットの溝の数
スプロケットの溝の輪郭は、エンジンの特定の挙動に適合するように個々に設計されてもよい。
歯の弾性率とスプロケットのオフセット(W/2)との組合せにおいて、ベルトスパンの弾性率は、特定のエンジン速度で張力の変動を相殺するように最適化される。したがって、このアプリケーションでは、ベルトは、要求される張力負荷を伝達するよう設計されるとともに、システムのスプリング部材として解析および設計される。システムの動的応答は、全ての張力変動が、ベルトとベルト駆動システムを通して実質的に伝達されないように相殺する、ベルト弾性率と長円スプロケット半径(R1およびR2)の組合せを達成する相互作用のプロセスによって選択される。
図2は、スプロケットの他の実施形態の側面図である。この実施形態は、図1に示されたのとは異なり、円弧部14、15、16の間に配置される3つの直線部を備える。3つの直線部(161〜162)、(163〜164)、(165〜166)は、各円弧部14、15、16の間に配置される。各円弧部14、15、16はそれぞれ、一定で等しい半径R1、R2、R3を備える。3つの直線部は、スプロケットの周縁部に約120°の間隔で、均等に配置される。図9は、図2に示されるスプロケットを用いたシステムにおける1.5次振動の負荷特性の代表例である。
図3、4、5は、カムシャフトと補機を駆動するために歯付ベルトを用いた4気筒、4ストローク内燃機関のいくつかの典型的な駆動装置のレイアウトである。これらのエンジンは、一般的に高2次振動を示す。燃料ポンプの仕様によっては、ある種のディーゼルエンジンは、1.5次振動を含み、これが支配的である。このような振動を示すグラフは、図7、8、9である。
2次振動を相殺するため、本発明のスプロケット10はエンジンのクランクシャフトCrkに取り付けられる。他の支配的な次数の存在によっては、他の実施形態のスプロケットを適用することが必要であるかもしれない。これらは、クランクシャフトに取り付けられてもよいが、例えばウォータポンプ、燃料ポンプ、あるいはカムシャフトスプロケットなど、システムの他の場所に同様に適用されてもよい。エンジンクのランクシャフトは、ベルト駆動システムの全体における駆動部である。ベルトの駆動される方向はDoRである。スプロケット比のため、エンジンのクランクシャフトCrkは、カムシャフトCAM1の1回転につき2回転する。
図3において、スプロケット300はカムシャフトCAM1に連結され、スプロケット304は第2カムシャフトCAM2に連結される。従来公知のアイドラIdr1、Idr2が、適正なベルト経路と張力制御を維持するために用いられる。スプロケット100は、ウォータポンプWPに連結される。ベルト200は、いくつかのスプロケット間に掛け回される。ベルト200の回動方向はDoRとして示される。ベルト200がクランクシャフトスプロケットCRKに係合する位置は201である。カムシャフトの慣性とトルク負荷は301で表される。
歯付ベルト200は、スプロケット10とカムスプロケット300の間に掛け回される。ベルトのエントリポイント201は、ベルト200がスプロケットと係合する位置である。クランクシャフトCRKとカムスプロケット304の間のベルトスパン長さはSLである。
同様に図4、5において、カムシャフトスプロケット300は、エンジンカムシャフトCAMに取り付けられる。図4において、負荷特性301は、カムシャフトの後ろ側に取り付けられる燃料ポンプのトルク特性を含むが、図5では、燃料ポンプのトルクは、負荷特性302によって表される。ウォータポンプやバキュームポンプなどの他のコンポーネントによって引き起こされる慣性とトルク負荷(301、302、101)も同様に存在するかもしれない。すなわち、図4、図5においてWP(101)である。図4において、IDR1とIDR2は、ベルト200を適正にガイドするための公知のアイドラである。図4において、クランクシャフトスプロケット10とカムスプロケット300の間のベルトスパン長さはSLである。
ガソリンエンジンにおいて、支配的な周期的な変動トルク負荷は、通常カムシャフトの特性である。ディーゼルエンジンにおいては、支配的な次数は、駆動システムに含まれるであろうカムシャフトおよび/または燃料噴射ポンプによって生じ得る。ウォータポンプとバキュームポンプによって発生するトルクは変動するが、それらは周期的ではなく、本来的に、カムシャフトと同じ周期あるいは周波数であり、通常駆動装置の振動の支配的な特性ではない。
図5は、ディーゼルエンジンの駆動装置に燃料噴射ポンプを含んだ他のシングルカムエンジンの実施形態の斜視図である。この実施形態では、図4に示されるシステムに加え、システムは、燃料ポンプIPに連結されたスプロケット305をさらに備える。また、種々のエンジン補機(図示せず)を駆動するために用いられる他のマルチリブベルトに係合可能であるスプロケットP1が示される。図5において、カムの負荷は、301で示され、燃料ポンプの負荷は302で示される。スプロケット100は、ウォータポンプWPに連結される。図5において、燃料噴射ポンプによって生じるトルク負荷は302で示される。
4気筒、4ストロークエンジンの一般的な全負荷特性は、図7において曲線Eにより示される。曲線DとCは、一般的な2次および1.5次振動の特性であり、全負荷特性から抽出されたものである。直列4気筒、4ストローク、ガソリン駆動エンジンの負荷特性は、1.5次の振動を通常含まない。
本発明のスプロケット10が回転するときのベルト係合点201におけるスプロケット10の平均半径の変化は、図8、9において曲線Cで示される。図4におけるベルトの有効長さ変化である曲線Cの積分は図8、9において曲線Dである。平均スプロケット半径の変化の微分は、スプロケット形状の変化により、歯付き面11上で与えられる点の加速度である。
2次振動を相殺するために、長円スプロケット10の平坦部16がカムシャフトスプロケット300とのタイミングの関係で配置される。すなわち、例えば図4におけるスプロケット300とスプロケット10の間のベルト200の有効長さが、周期的なカムシャフトのトルク変動によって生ずる交互に変動するベルト張力を実質的に相殺するように変化するように設定される。2次振動を相殺する設計の一例としては、カムシャフトトルク、すなわちベルト張力が最大となるときに、スプロケット10の最大長さ(R1+R2+W)を、ベルトのエントリポイント201と一致させることによって達成することができる。
長円スプロケットを含む駆動装置の完全な寸法上の特質は、変動トルク、ベルトスパン弾性率、システム内の各従動補機の慣性、ベルト取付け張力、そしてベルトとスプロケットの間の相互作用などのパラメータに依存する。ベルトとスプロケットの間の相互作用は、スプロケットにおいて噛み合っている歯の数、ベルト歯の弾性率、ベルト寸法、ベルトとスプロケット面の間の摩擦係数などのパラメータに依存する。
図6は、ツインカム、4気筒、4ストロークガソリンエンジンの模式図である。例示されたシステムは、カムCM1、CM2とそれらの間に掛け回されるベルトBを備える。それはさらに、テンショナTEN、ウォータポンプWP、およびクランクシャフトスプロケットCRKを備える。ベルトBの回動方向はDoRで示される。重要なスパン長さは、スプロケットCRKとスプロケットIDR、スプロケットIDRとスプロケットWP、およびスプロケットCRKとスプロケットWPの間である。図6において、クランクシャフトスプロケットCRKとカムスプロケットCM1の間のベルトスパン長さはSLである。DoR方向においてCM1とCRKの間には大きな負荷衝撃は存在しないことから、これらは計算の上では1つのスパンSLとして扱い得る。図6に示されるシステムの変数の一般的な近似値は以下の通りである。
一般的なカムトルク変動:+40N/ −30N
ベルトスパン弾性率:240Mpa
一般的なコンポーネントの慣性モーメント:
CRK=0.4gm
CM1=CM2=1.02gm
WP=0.15gm
ベルト取付け張力:400N(取付け張力は、テンショナTENによって公知の方法により維持される)
3つのスプロケットでの噛み合い歯:CRK⇒9歯;CM1、CM2⇒15歯
ベルト寸法:幅=25.4mm;長さ=1257.3mm
スプロケット面11の摩擦係数の一般的な値は0.15〜0.5の範囲にあり、典型的には0.2である。
一般的なベルト取付け張力は、システムの要求にしたがって75Nから900Nまでの範囲にあり得る。
ベルトスパン弾性率は、張力部材の構造、ベルト内の張力部材のストランド数、およびベルト幅に依存する。20本の張力部材を有するベルト幅25.4mmに対するベルトスパン弾性率の一例は、約240Mpaの辺りにある。
図7は、4気筒、4ストロークディーゼルエンジンの従動スプロケットに対する典型的な全負荷特性を表わし、抽出された1.5次振動(曲線C)と2次振動(曲線D)の曲線を含む。直列4気筒、4ストロークガソリン駆動エンジンの負荷特性は、通常1.5次振動を含まない。オフセットはW/2に対応する。全負荷は図7の曲線Eに対応する。
図7において、線Aは0トルクである。線Bはベルト駆動システムにおける平均トルクを示す。曲線Cは、全負荷曲線Eから抽出された1.5次振動のトルク特性を示す。曲線Dは、全負荷曲線Eから抽出された2次振動のトルク特性である。曲線Eは、クランクシャフトCRKにおいて測定されたエンジンの全トルク特性である。曲線Eの下の領域は、特定の速度でエンジンを回転するのに使用された仕事を示す。
図8は、長円スプロケットとそれによるベルトスパン長さの変化(曲線D)による半径の変化(曲線C)を含む4気筒、4ストロークエンジンの駆動スプロケットの2次振動負荷特性(曲線B)を示す。
図8において、直線Aはトルク0である。曲線Bは、全負荷から抽出された2次振動のトルク特性である。曲線Cは、クランクシャフトプーリが360°回転するときに図1におけるセグメント16により生じるクランクシャフトプーリの有効半径の変化である。曲線Dは曲線Cの積分であり、図1に示されるスプロケットにより発生するベルト駆動スパン長さの有効変化である。
図9は、3ピストン型燃料ポンプ(あるいは1.5次振動を誘発する他の装置)を備えた4気筒、4ストロークディーゼルエンジンの駆動スプロケットに対する1.5次振動のトルク特性Bを表しており、代替的な3つの突出部を有する実施形態である長円スプロケット(図2)のスプロケット半径長さの変化(曲線C)、およびその結果としてのベルトスパン長さの変化(曲線D)を含んでいる。ベルトスパン長さは、例えば図6におけるカムスプロケットCAMとクランクシャフトスプロケットCRKの間の距離である。
図9において、直線Aはトルク0である。曲線Bは、全負荷から抽出された1.5次振動のトルク特性である。曲線Cは、クランクシャフトプーリが360°回転するときのクランクシャフトプーリの有効半径の変化である。曲線Dは、曲線Cの積分であり、図3に示される代替的な実施形態によって発生する駆動長さの有効変化である。
本発明のシステムにおいて使用される種々のベルトの張力部材の弾性率が図10に示される。曲線SS1〜SS6は、種々のベルト200に対する応力―歪み曲線として知られている。各曲線は、ベルトにおける張力心線に対して異なる材料を用いたときの弾性率を示す。エラストマのHNBRベルト本体は、例示的なもので限定的なものではない。HNBRに加え、他のベルト本体の材料には、EPDM、CR(クロロプレン)やポリウレタン、あるいは前述したものの2以上の組合せを含んでもよい。その材料は次のものを含む。
SS1(繊維ガラス #1 張力心線、HNBR本体)
SS2(繊維ガラス #2 張力心線、HNBR本体)
SS3(繊維ガラス #3 張力心線、HNBR本体)
SS4(炭素繊維張力心線、HNBR本体)
SS5(アラミド(商標)張力心線、HNBR本体)
SS6(炭素繊維抗張力心線、HNBR本体)
公知のように、各張力部材の弾性率は、各曲線SS1〜SS6の傾きである。一般的に、これの測定と計算は、曲線の実質的に直線の部分において行われる。繊維ガラス、炭素繊維、アラミド(商標)に加えて、別の張力部材として、微細なステンレス鋼フィラメントワイヤも含まれ得る。
M=Δ応力/Δ歪み (曲線の実質的に直線の部分において測定される)
ベルトスパンの弾性率は、張力部材の構造、すなわちベルト内の張力部材のストランドの数およびベルト幅に依存する。曲線SS1に対するベルトスパン弾性率の一例は、繊維ガラス張力部材のストランド数20を有する幅25.4mmのベルトに対して、約242Mpaである。
図11は、図6に示されるシステムでのエンジンの振動における長円スプロケットの長軸長さのフェージング/ミスフェージングの効果を示す一連の曲線群である。曲線Dは、ベルトのエントリポイント201に対するスプロケット長軸長さの位置とトルクパルスとの間の最適なタイミングの配置である。曲線A、B、Cは、曲線Aの位置から時計回りにタイミングがそれぞれ+6、+4、+2歯分ずらされたものである。曲線Eは、反時計回りに2歯分タイミングがずらされたものである。ピークトルクと慣性負荷に対する最大ベルトスパン長さのフェージングは、駆動装置での支配的な振動の次数に依存して変化し、それらはシステムによって低減されるべきものである。ベルトのエントリポイント201は、ベルトがスプロケットに係合する点である。図3において、スパン長さはSLである。
角度間隔すなわちフェージングに関し、許容される角度公差は、以下の式を用いて計算される。
±(360/2×スプロケット溝の数)
ベルト駆動スパン長さは、トルクが最大のときに最大になる。
図12は、図6に示されるツインカム、4気筒、4ストロークエンジンに設けられた正確にフェージングが合わされた長円スプロケットの効果を示すグラフである。曲線A、Bは、円形スプロケットを用いた従来技術の設計における吸気および排気カムシャフトスプロケットそれぞれにおける角振動の計測値を示す。
比較として、曲線C、Dは、本発明のスプロケットがクランクシャフトに用いられたときの吸気および排気カムシャフトスプロケットそれぞれにおける角振動の計測値を示す。角振動における全体の減衰は約50%である。
同様に図13は、図6に示されるツインカム、4気筒、4ストロークエンジンにおいて、図1に示されるような正確にフェージングされた長円スプロケットの効果を示すグラフである。曲線A、B、Cはそれぞれ、従来技術においてエンジン速度の範囲にわたって、最大、平均、最小の張り側張力の計測値を示す。この例では、張力は図6のIDR位置で計測された。ベルト寿命を延ばすには、ベルト張り側張力は最小にされなければならない。曲線D、E、Fは、本発明のスプロケットが用いられたときの最大、平均、最小のベルト張り側張力の測定値を示す。エンジンの共振速度範囲(約4000rpm〜約4800rpm)において、張り側取付け張力での全体の減衰は50〜60%の範囲にある。ベルト張り側張力での減衰は、ベルトが使用されるライフスパンにおける顕著な改善を示す。
本発明のシステムはICエンジンにおいてタイミング誤差を低減させるのに有用である。タイミング誤差は、振動、要素の不正確さ、および弾性歪のようなランダム要素によって引き起こされる駆動および従動軸の間の位置の不一致である。この場合、それはエンジンのクランクシャフト(駆動)と比較して、ICエンジンのカムシャフト(従動)の回転の不正確さである。それは通常、角度のピーク・ピーク値で報告される。例えば、図3を参照すると、スプロケット300とスプロケット304はそれぞれ長円である。長円スプロケットの使用は、タイミング誤差を著しく減少させ、これは延いては燃費、低エミッションにおける改良をもたらし、一般的にエンジン性能と効率を改善する。要素レベルでは、タイミング誤差を減少させ、システム負荷を低減させることは、よりよい耐久性とNVH問題の低下を導く。張力の低下は、駆動において、NVHレベル、特に噛み合い振動を低減させる。タイミング誤差を低減させるために長円スプロケットを適用することは、エンジンのカムシャフトだけに制限されない。その利益は、長円スプロケットをクランクまたは燃料ポンプに配置することにより同様に得られる。
図14はクランクシャフトの回転速度に対する角振動のグラフである。典型的な角振動数は、エンジン速度が増加するに従って減少する。図14は電動エンジンと燃焼エンジンのデータを示す。電動エンジンでは、クランクシャフトは電気モータによって駆動され、各シリンダでは燃料の燃焼はない。燃焼エンジンでは、クランクシャフトは内燃機関における通常の方法で、すなわち各シリンダにおいて燃料が燃焼して駆動される。電動エンジン(MER)は、所定のエンジン回転速度に対する燃焼エンジン(FER)よりも小さい角振動を生じる。
図15はクランクシャフトの回転速度に対する吸気カムの角振動のグラフである。長円スプロケットは吸気バルブトレイン・カムシャフトに取付けられる。3つの状態が示されている。第1は長円スプロケットがない標準駆動システムである(曲線A)。第2は長円スプロケットを有するもので、第3は長円スプロケットと高弾性ベルトを有するものである(曲線B)。長円スプロケットのフェーズと大きさは、3時の位置から10.5ピッチで、1.5mmである。標準ベルトの弾性率は630,000Nであり、高弾性ベルトの弾性率は902,000Nである。弾性率はニュートン(N)で示され、単位長さを100%だけ拡張するために必要な力として定義される。
第3の状態の角振動(曲線C)は、ピーク・ピーク値で約1.5度における標準駆動システムに対する値と比較したときに、ピーク・ピーク値で0.5度よりも小さくなるよう著しく低減され、両者とも4000RPMで測定された。
図16はクランクシャフトの回転速度に対する排気カムの角振動のグラフである。長円スプロケットは排気バルブトレイン・カムシャフトに取付けられる。3つの状態が示されている。第1は長円スプロケットがない標準駆動システムである(曲線A)。第2は長円スプロケットを有するもので、第3は長円スプロケットと高弾性ベルトを有するものである(曲線B)。第3の状態の振動角は、ピーク・ピーク値で約1.5度における標準駆動システムに対する値と比較したとき、ピーク・ピーク値で約0.5度まで著しく低減され、両者とも4000RPMで測定された(曲線C)。しかし、エンジンによって、改良はピーク・ピーク値で1.5度から0.5度までの範囲であり、低減は60%を越えたに過ぎない。長円スプロケットのフェーズと大きさは、3時の位置から23.5ピッチで、1.5mmである。標準ベルトの弾性率は約630,000Nであり、高弾性ベルトの弾性率は902,000Nである。
図17はクランクシャフトの回転速度に対する吸気カムの角度変位のグラフである。角度変位はタイミング誤差とも呼ばれ、クランクシャフトの位置に対して測定される。長円スプロケットは吸気バルブトレイン・カムシャフトに取付けられる。3つの状態が示されている。第1は長円スプロケットがない標準駆動システムである(曲線A)。第2は長円スプロケットを有するもので、第3は長円スプロケットと高弾性ベルトを有するものである(曲線B)。第3の状態の角度変位は、ピーク・ピーク値で約1.5度における標準駆動システムに対する値と比較したとき、ピーク・ピーク値で約0.5度より小さくなるまで著しく低減され、両者とも4000RPMで測定された(曲線C)。しかし、エンジンによって、改良はピーク・ピーク値で1.5度より下から約0.5度までの範囲であり、低減は60%を越えたに過ぎない。長円スプロケットのフェーズと大きさは、3時の位置から10.5ピッチで、1.5mmである。標準ベルトの弾性率は約6630,000Nであり、高弾性ベルトの弾性率は約902,000Nである。
図18はクランクシャフトの回転速度に対する排気カムの角度変位のグラフである。長円スプロケットは排気バルブトレイン・カムシャフトに取付けられる。3つの状態が示されている。第1は長円スプロケットがない標準駆動システムである(曲線A)。第2は長円スプロケットを有するもので(曲線B)、第3は長円スプロケットと高弾性ベルトを有するものである(曲線C)。第3の状態の角度変位は、ピーク・ピーク値で約1.5度における標準駆動システムに対する値と比較したとき、ピーク・ピーク値で約0.5度まで著しく低減され、両者とも4000RPMで測定された。しかし、エンジンによって、改良はピーク・ピーク値で1.5度より下から約0.5度までの範囲であり、低減は60%を越えたに過ぎない。長円スプロケットのフェーズと大きさは、3時の位置から23.5ピッチで、1.5mmである。標準ベルトの弾性率は約630,000Nであり、高弾性ベルトの弾性率は約902,000Nである。
図19は各カムシャフトのタイミング誤差に対する長円スプロケットのフェージングの効果を示すグラフである。Y軸は、クランクシャフトに関する各カムシャフトの角度変位すなわちタイミング誤差である。それはピーク・ピーク値すなわち最小と最大の数値差として示される。グラフの列1、2は全て円形スプロケットを用いて構成した標準駆動装置を示す。列3は、吸気および排気カムシャフトに取付けられた3次振動長円スプロケットの使用を示す。各スプロケットは、最大のずれがカムシャフトの突出部に合致するように位置決めされている。列4〜13は長円スプロケットのずれを異ならせて使用した種々の実験結果を示す。3時の位置は全てのずれに対する基準である。与えられた数値は単に、スプロケットの基準点がその位置から回転した、ピッチあるいは溝gの数である。基準点は角度測定のために基準として使用された点である。これは12時の位置に定められる。CWは時計方向を指す。例えば、「EX23.5g CW」は3時の位置と、エンジンにおいて3時から時計方向に23.5溝のずれを有する排気カム長円スプロケットとを参照する。
図20は標準および高弾性ベルトを有する各カムシャフトのタイミング誤差に対する長円スプロケットのフェージングの効果を示すグラフである。Y軸は、クランクシャフトに関する各カムスプロケットの、ピーク・ピーク値の度における角度変位すなわちタイミング誤差である。それはピーク・ピーク値すなわち最小と最大の数値差として示される。グラフの列1、3は全て円形スプロケットを用いて構成した標準駆動装置を示す。各列は、吸気および排気カムシャフトに取付けられた3次振動長円スプロケットの使用を示す。各スプロケットは、最大のずれがカムシャフトの突出部に合致するように位置決めされている。列2、4〜8は長円スプロケットのずれを異ならせて使用した種々の実験結果を示す。3時の位置は全てのずれに対する基準である。与えられた数値は単に、スプロケットの基準点がその位置から回転した、ピッチあるいは溝の数である。基準点は角度測定のために基準として使用された点である。これは3時の位置に定められる。長円スプロケットのフェーズと大きさは、3時の位置から、排気に対しては23.5ピッチ、吸気に対しては10.5ピッチであり、それぞれ1.5mmである。標準ベルトの弾性率は約630,000Nであり、高弾性ベルトの弾性率は約902,000Nである。
図21はベルト幅によるタイミング誤差に対する長円スプロケットの効果を示すグラフである。列1は円形スプロケットを用いたシステムにおける14mm幅ベルトを示す。列2は長円スプロケットを用いたシステムにおける14mm幅ベルトを示す。列3は標準スプロケットを用いたシステムにおいて高弾性ベルトを用いた14mm幅ベルトを示す。列4は長円スプロケットを用いたシステムにおいて高弾性ベルトを用いた14mm幅ベルトを示す。列5は標準スプロケットを用いたシステムにおいて標準弾性ベルトを用いた18mm幅ベルトを示す。
図22は偏心の大きさによるタイミング誤差に対する長円スプロケットの効果を示すグラフである。各列は吸気および排気カムシャフトに用いられた長円スプロケットを示す。各システムの偏心の大きさは1.0mmから1.5mmの範囲にある。
ベルト駆動システムの振動を低減するための長円スプロケットの有効性を評価するテストは、電動および燃焼エンジンの両方において実行することができる。図面に含まれる、タイミング誤差の改善の結果は、電動エンジンにおいて得られた。ほとんどの場合において、これらの結果は燃焼エンジンに移るが、いくつかのケースでは、長円スプロケットはあるエンジンに対して振動を低減させない。テストは、要求される改善が達成され、かつ信頼性があることを確認するために、燃焼エンジンに対して実施されるべきである。テストを実行するために必要なステップはエンジン振動の分野において公知である。これらは、振動センサが油環境において作動することを必要とし、160℃まで耐えることができ、油と添加物による化学攻撃に耐えることができることも含む。一貫性のチェックが一連のテストランの開始時と終了時に実行される。測定は、60秒間にわたるアイドル運転から最高エンジン速度までの助走の間、行われる。データ収集と解析のために、標準的なローテク(Rotec)システムが用いられる。
本発明の形態が説明されたが、当業者がここに記載された発明の精神と範囲から逸脱することなく、構成と部分の関係と方法において変形を施すことは自明である。

Claims (20)

  1. 歯付き面と、2つの円弧部(14、15)の間に配置される少なくとも1つの直線部(16)とを有する第1長円スプロケット(10)を備え、前記円弧部は固定半径(R1、R2)を有し、前記直線部は所定長さを有し、
    歯付き面を有するスプロケット(300)を備え、前記スプロケットは無端歯付き部材(200)により前記第1長円スプロケットに係合され、
    前記第1長円スプロケット(10)が、前記スプロケットと前記第1長円スプロケットの間の角度変位タイミング誤差がピーク・ピーク値で1.5度よりも小さくなるような大きさとフェーズを有する
    ことを特徴とする同期ベルト駆動システム。
  2. 第2回転負荷に接続された第2長円スプロケットをさらに備え、前記第2長円スプロケットは前記無端歯付き部材に係合し、
    前記第2長円スプロケットが、前記スプロケットと前記第2長円スプロケットの間の角度変位タイミング誤差がピーク・ピーク値で1.5度よりも小さくなるような大きさとフェーズを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の同期ベルト駆動システム。
  3. 前記スプロケットと前記第1長円スプロケットの間の角度変位タイミング誤差が、ピーク・ピーク値で0.5度よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の同期ベルト駆動システム。
  4. 前記スプロケットと前記第2長円スプロケットの間の角度変位タイミング誤差が、ピーク・ピーク値で0.5度よりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の同期ベルト駆動システム。
  5. 前記無端歯付きベルトの幅が12mm以上であることを特徴とする請求項1に記載の同期ベルト駆動システム。
  6. 前記無端歯付きベルトが約630,000Nから約902,000Nであることを特徴とする請求項1に記載の同期ベルト駆動システム。
  7. 前記大きさが約1.0mmから1.5mmの範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の同期ベルト駆動システム。
  8. 前記第1長円スプロケットのフェーズが、基準点に対して回転したとき、9溝から25溝の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の同期ベルト駆動システム。
  9. 前記基準点が3時の位置を基準とすることを特徴とする請求項8に記載の同期ベルト駆動システム。
  10. 前記第2長円スプロケットのフェーズが、基準点に対して回転したとき、9溝から25溝の範囲内であることを特徴とする請求項2に記載の同期ベルト駆動システム。
  11. 前記基準点が3時の位置を基準とすることを特徴とする請求項10に記載の同期ベルト駆動システム。
  12. 前記第1長円スプロケットのフェーズが、基準点に対して回転したとき、9溝から25溝の範囲内であることを特徴とする請求項10に記載の同期ベルト駆動システム。
  13. 前記基準点が3時の位置を基準とすることを特徴とする請求項12に記載の同期ベルト駆動システム。
  14. 前記スプロケットが駆動装置に接続され、前記第1長円スプロケットが回転負荷に接続されることを特徴とする請求項1に記載の同期ベルト駆動システム。
  15. 前記駆動装置がエンジンのクランクシャフトであることを特徴とする請求項14に記載の同期ベルト駆動システム。
  16. 前記第1長円スプロケットが排気カムシャフトに接続されることを特徴とする請求項2に記載の同期ベルト駆動システム。
  17. 前記第2長円スプロケットが吸気カムシャフトに接続されることを特徴とする請求項2に記載の同期ベルト駆動システム。
  18. 歯付き面と、2つの円弧部の間に配置される少なくとも1つの直線部とを有する第1長円スプロケットを備え、前記円弧部は固定半径を有し、前記直線部は所定長さを有し、
    歯付き面を有するスプロケットを備え、前記スプロケットは無端歯付き部材により前記第1長円スプロケットに係合され、
    前記第1長円スプロケットは、前記スプロケットと前記第1長円スプロケットの間の角度変位タイミング誤差がピーク・ピーク値で1度よりも小さくなるような大きさとフェーズを有し、
    第2回転負荷に接続された第2長円スプロケットを備え、前記第2長円スプロケットは前記無端歯付き部材に係合し、
    前記第2長円スプロケットは、前記スプロケットと前記第2長円スプロケットの間の角度変位タイミング誤差がピーク・ピーク値で1.5度よりも小さくなるような大きさとフェーズを有する
    ことを特徴とする同期ベルト駆動システム。
  19. 前記第1長円スプロケットが排気カムシャフトに接続され、前記第2長円スプロケットが吸気カムシャフトに接続され、前記スプロケットがエンジンのクランクシャフトに接続されることを特徴とする請求項18に記載の同期ベルト駆動システム。
  20. 前記スプロケットと前記第1長円スプロケットの間の前記角度変位タイミング誤差がピーク・ピーク値で0.5度よりも小さく、前記スプロケットと前記第2長円スプロケットの間の前記角度変位タイミング誤差がピーク・ピーク値で0.5度よりも小さいことを特徴とする請求項19に記載の同期ベルト駆動システム。
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