JP2000136403A - きもの - Google Patents

きもの

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JP2000136403A
JP2000136403A JP10321475A JP32147598A JP2000136403A JP 2000136403 A JP2000136403 A JP 2000136403A JP 10321475 A JP10321475 A JP 10321475A JP 32147598 A JP32147598 A JP 32147598A JP 2000136403 A JP2000136403 A JP 2000136403A
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喜代次 瀬川
Takeshi Noguchi
剛 野口
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DAIMARU KK
Daimaru Matsuzakaya Department Stores Co Ltd
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DAIMARU KK
Daimaru Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 着こなしが容易で着姿が美しく、着用した後
であっても着崩れを修正することができ、さらに縫い直
しをすることが可能なきものを提供することである。 【解決手段】 上前の衿と下前の衿が、下方向に直線的
に延び、下部が互いの方へ向かって僅かな弧を描いて湾
曲するような形状を有しており、上前の衿と上衣部、お
はし折部、及び裾部との結合箇所において、おはし折部
の上端と上衣部との接触部、並びに、おはし折部の上端
と上前の衿との接触部のうち上衣部側の1/3の部分の
みが縫い付けられ、おはし折部の下端、おはし折部の右
端、及び上前の衿の下端部分が、縫い付けられておら
ず、下前の衿と上衣部、おはし折部、及び裾部との結合
箇所において、おはし折部の上端と下前の衿及び上衣部
との接触部のみが縫い付けられ、おはし折部の下端、お
はし折部の左端、及び下前の衿の下端部分が、縫い付け
られていないことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、きものに関
する。より詳細には、本発明は、着こなしが容易で着姿
の美しく、かつ縫い直しの可能なきものに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】きものは、着用方法が
複雑であるため、着慣れていない人が一人で着用するの
は極めて困難であり、また、着用に時間がかかる。ま
た、着付けの仕方によって着用時の姿が変わるので、着
こなしが難しい。また、着用時に紐を多用するため着崩
れが生じ易いが、一旦着用してしまえば、着慣れた人で
あっても、着崩れを修正するのが難しい。きものを作っ
た後に着用者の体型が変わった場合には、きものを縫い
直すのが困難である。
【0003】したがって、本発明は、着こなしが容易で
着姿が美しく、着用した後であっても着崩れを修正する
ことができ、さらに縫い直しをすることが可能なきもの
を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載し
た、着用者の体型に適合するように各々直線裁断された
上衣部、おはし折部、及び裾部を有するきものは、上前
の衿と下前の衿が、下方向に直線的に延び、下部が互い
の方へ向かって僅かな弧を描いて湾曲するような形状を
有しており、上前の衿と上衣部、おはし折部、及び裾部
との結合箇所において、おはし折部の上端と上衣部との
接触部、並びに、おはし折部の上端と上前の衿との接触
部のうち上衣部側の1/3の部分のみが縫い付けられ、
おはし折部の下端、おはし折部の右端、及び上前の衿の
下端部分が、縫い付けられておらず、下前の衿と上衣
部、おはし折部、及び裾部との結合箇所において、おは
し折部の上端と下前の衿及び上衣部との接触部のみが縫
い付けられ、おはし折部の下端、おはし折部の左端、及
び下前の衿の下端部分が、縫い付けられていないことを
特徴とするものである。
【0005】本願請求項2に記載した、着用者の体型に
適合するように各々直線裁断された上衣部、おはし折
部、及び裾部を有するきものは、上衣部の右後身頃が、
裾部の右後身頃に、背中心から右方向に水平に二寸縫い
付けられ、次いで右後身頃の脇端において前記水平に縫
い付けた線から下方に測定して三分〜五分の位置まで直
線的に縫い付けられ、同様に、上衣部の左後身頃が、裾
部の左後身頃に、背中心から左方向に水平に二寸縫い付
けられ、次いで左後身頃の脇端において前記水平に縫い
付けた線から下方に測定して三分〜五分の位置まで直線
的に縫い付けられることを特徴とするものである。
【0006】本願請求項3に記載した、着用者の体型に
適合するように各々直線裁断された上衣部、おはし折
部、及び裾部を有するきものは、おはし折部を縫製する
ラインよりも下方の部分で、右後身頃の側縁上に下前身
頃の側縁を三寸〜五寸重ねて縫い付けることによって、
右側面の身八ツ口が形成され、同様に、左後身頃の側縁
上に上前身頃の側縁を三寸〜五寸重ねて縫い付けること
によって、左側面の身八ツ口が形成されており、裾部の
右脇の長さが二分〜八分、下前袵線の長さが一寸二分〜
一寸八分、右衿下の長さが一寸七分〜二寸三分、上前袵
線の長さが一分〜五分、左衿下の長さが四分〜一寸、背
の長さよりもそれぞれ短くなるように裁断されており、
裾部の上端には、上前身頃と左後身頃との接合箇所、左
後身頃と右後身頃との接合箇所、及び右後身頃と下前身
頃との接合箇所に、縫製時につめるための箇所となるV
形の切欠きがそれぞれ設けられており、切欠きの上端の
幅が各々、着用者のヒップから着用者のウエストを引い
た寸法を2.5で割った値となるように選定され、切欠
きの深さが各々、着用時に切欠きの最下部が着用者のヒ
ップの位置にくるように選定されており、上衣部の右後
身頃の下端の身幅が、裾部の右後身頃の上端の幅よりも
一寸〜一寸五分小さくなるように選定され、同様に、上
衣部の左後身頃の下端の身幅が、裾部の左後身頃の上端
の幅よりも一寸〜一寸五分小さくなるように選定されて
いることを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の
好ましい実施の形態に係るきもの10の裁断後縫製前
(一部縫製済み)の状態を示した図であって、(A)は
正面図、(B)は分解背面図である。本考案のきもの1
0は、図1に示されるように、5つの部分、すなわち、
袖12と、衿14、16と、上衣部20と、おはし折部
40と、裾部50とから成る。これらのうち衿14、1
6以外の部分(袖12、上衣部20、おはし折部40、
裾部50)は、着用者の体型に適合するように各々直線
裁断されている。袖12、衿14、16、上衣部20、
おはし折部40、及び裾部50を、詳細には後述するよ
うに、直線縫製によって縫い合わせることにより、きも
の10が完成する。
【0008】上衣部20は、上前身頃22と、下前身頃
24と、右後身頃26と、左後身頃28とによって構成
されている。また、裾部50は、上前身頃52と、下前
身頃54と、右後身頃56と、左後身頃58と、上前袵
60と、下前袵62とによって構成されている。
【0009】まず、図2及び図3を参照して、衿14、
16と上衣部20、おはし折部40、及び裾部50との
縫製について説明する。上前の衿14と下前の衿16は
両方とも、図3(A)、(B)に最も良く示されるよう
に、下方向に直線的に延び、下部14a、16aが互い
の方へ向かって極く僅かな弧を描くように湾曲してい
る。上前の衿14は、おはし折部40で覆われる下端部
分14bを除いて上前身頃22に縫い付けられており、
下前の衿16も、下端部分16bを除いて下前身頃24
に縫い付けられている。
【0010】上前の衿14と上衣部20、おはし折部4
0、及び裾部50との結合箇所は、以下のように縫製さ
れる。まず、裾部50の上に上前の衿14が縫い付けら
れた上衣部20を載せ、その上におはし折部40を載せ
る。この状態で、上前身頃22に縫い付けられていない
衿14の下端部分14bは、おはし折部40によって覆
われることになる。次いで、図3(A)に示されるよう
に、おはし折部40の上端40aと上衣部20との接触
部、並びに、おはし折部40の上端40aと衿14との
接触部mのうち上衣部20側の1/3の部分のみが縫い
付けられ(縫い付け部を太線で図示)、従って、おはし
折部40の下端40b、おはし折部40の右端40c、
及び衿14の下端部分14bはそれぞれ、縫い付けられ
ておらず垂れ下がった状態になっている。
【0011】下前の衿16と上衣部20、おはし折部4
0、及び裾部50との結合箇所の縫製も、後述する理由
のためおはし折部40が当該結合箇所の手前で切除され
ている(切除箇所が図1において参照符号41で示され
ている)点を除いて、上前の衿14と上衣部20、おは
し折部40、及び裾部50との結合箇所の縫製と実質的
に同一である。すなわち、図3(B)に示されるよう
に、おはし折部40の下端40b、左端40d、及び衿
16の下端部分16bはそれぞれ、縫い付けられておら
ず垂れ下がった状態になっている。なお、おはし折部4
0を下前の衿16の下端部分16bの手前で切除した理
由は、きもの10の着用時に余分な布地が腹部に集まる
のを回避し、これにより圧迫感を低減させ着姿を美しく
見せるためである。
【0012】上述のように、衿14、16が下方向に直
線的に延び、それらの下部14a、16aが互いの方へ
向かって極く僅かな弧を描いて湾曲するような形状を有
しているので、着用前に衿が既に対角をなしている従来
のきものと比較して、着用前には、衿14、16は、対
角方向に延びていない。従って、上前の衿14の巻き付
き感を増大させ、着崩れを起こしにくくすることができ
る。
【0013】また、上述のように、おはし折部40の下
端40b、おはし折部40の右端40c、左端40d、
及び衿14、16の下端部分14b、14bがそれぞれ
縫い付けられておらず垂れ下がった状態であることによ
り、衿14、16の下端部分14b、16b、おはし折
部40の下端40b、右端40c、左端40dを引っ張
れば、他の部分に影響を及ぼさずに、衿14、16、又
はおはし折部40のみを直すことができる。
【0014】上衣部20の袵上線23については、図3
(A)に最も明瞭に示されるように、袵上線23とおは
し折部40の上端40aとの接点と、衿14の縫い付け
線14cとおはし折部40の上端40aとの接点との距
離が、一寸四分〜一寸八分となるように縫製される。同
様に、上衣部20の袵上線25についても、図3(B)
に最も明瞭に示されるように、袵上線25とおはし折部
40の上端40aとの接点と、衿16の縫い付け線16
cとおはし折部40の上端40aの延長線との接点との
距離が、一寸四分〜一寸八分となるように縫製される。
このように縫製すると、図示されているように、袵上線
23、25は、斜めになるが、着用時におはし折部40
c、40dを各々互いの方に向かって引っ張ることによ
り、おはし折部40の袵線、裾部50の袵線と一線にな
る。
【0015】このように上衣部20の袵上線23、25
を縫製することにより、着やすさ、着用時の着姿の美し
さが得られるとともに、着崩れしにくくなり、圧迫感も
なくなる。
【0016】次いで、図4を参照して、身八ツ口42の
縫製について説明する。図4(A)は、本発明のきもの
10を着て袖12を持った状態を示した右側面図であ
り、説明を明瞭にするため、おはし折部40は、図示さ
れていない。本発明のきもの10では、おはし折部40
を縫製するライン44よりも下方の部分(この部分は、
着用時に帯で隠れて実際には見えない)において、右後
身頃56の側縁56a上に下前身頃54の側縁54aを
三寸〜五寸重ねて縫い付けることによって、身八ツ口4
2が形成される。図4(B)において、点線46は、縫
目を示している。なお、きもの10の左側面の身八ツ口
(図示せず)も同様にして形成される。
【0017】身八ツ口をこのように縫製することによ
り、前身頃の側縁と後身頃の側縁とをぴったり合わせて
縫い付ける従来のきものと比較して、きものを着用した
ときのフィット感を向上させ、かつ、着崩れを起こしに
くくなった。
【0018】次いで、図5を参照して、裾部50の寸
法、形状等について説明する。裾部50においては、各
部分において丈の寸法が相違している。すなわち、背6
4の長さを基準にすると、上前脇66の長さは背64の
長さと同一であるが、右脇68の長さが二分〜八分(6
8a)、下前袵線70の長さが一寸二分〜一寸八分(7
0a)、右衿下72の長さが一寸七分〜二寸三分(72
a)、上前袵線74の長さが一分〜五分(74a)、左
衿下76の長さが四分〜一寸(76a)、背64の長さ
よりもそれぞれ短い。
【0019】裾部50の各部分の丈をこのように選定す
ることにより、おはし折部40、及び裾部50の上端を
直線的に裁断しても、裾まわりが美しく見え、裾まわり
がはだけることがなくなった。
【0020】裾部50の上端には、上前身頃52と左後
身頃58との接合箇所、左後身頃58と右後身頃56と
の接合箇所、及び右後身頃56と下前身頃54との接合
箇所の計3箇所に、縫製時につめるための箇所となるV
字形の切欠き78がそれぞれ設けられている。切欠き7
8の上端の幅は、着用者のヒップHから着用者のウエス
トW(図5では、W1+W2+W3+W4)を引いた寸
法を2.5で割った値となるように選定される。すなわ
ち、切欠き78の上端の幅をXとすると、 X=〔H−(W1+W2+W3+W4)〕÷2.5 で表される。また、切欠き78の深さYは、きもの10
の着用時に切欠き78の最下部yが着用者のヒップの位
置にくるように選定される。
【0021】なお、上式からも明らかなように、着用者
のヒップHとウエストWが同一寸法である場合には、切
欠き78を設ける必要はない。
【0022】裾部50の上端にこのように切欠き78を
設けたことにより、着用者の体型に応じた縫製をするこ
とができる。
【0023】次いで、図6を参照して、右脇68の縫
製、及び上衣部20の右後身頃26と裾部50の右後身
頃56との縫製について説明する。本発明のきもの10
の裾部50の右後身頃56の身幅56bは、図6(A)
に示されるように、右後身頃56の下端から切欠き78
の最下部yに至るまで均一である。一方、上衣部20の
右後身頃26の下端の身幅26aは、裾部50の右後身
頃56の上端の身幅56cよりも一寸〜一寸五分小さく
なるように選定されている。従って、平面的に見ると、
身八ツ口42から脇縫い線のラインが実質的に一直線に
なる従来のきものと比較して、身八ツ口42から脇縫い
線のライン(図6(B)において太線で図示)が一直線
にはならなくなる。
【0024】また、上衣部20の右後身頃26と裾部5
0の右後身頃56との縫製に際しては、右後身頃26と
右後身頃56を背中心29から右方向に水平に二寸(2
6b)縫い付け、次いで右後身頃26の脇端27におい
て前記水平に縫い付けた線から下方に測定して三分〜五
分の位置(26c)まで直線的に縫い付けられる。参照
符号26cで示した位置は、上述のように幅があるが、
着用者がやせている場合には、前記幅の範囲内で大きく
なり、着用者が太っている場合には、前記幅の範囲内で
小さくなる。このように縫製すると、裾部50にたわみ
が生ずるが、着用時には自然に身体に巻き付くようにな
る。なお、上記26bの二寸は、本発明者による種々の
試作品の製作過程において見い出された値であり、着用
者の体型にかかわらず一定である。
【0025】なお、左脇の縫製、及び上衣部20の左後
身頃28と裾部50の右後身頃58との縫製も、上述の
右脇68の縫製、及び上衣部20の右後身頃26と裾部
50の右後身頃56との縫製と同様に行われる。
【0026】上述のようにおはし折部40を境にして後
身頃の身幅を変えることにより、きもの10の着用時に
体型に合わせて余り布をまとめる等の補正が不要にな
り、着用時のフィット感の向上、及び着崩れの防止に寄
与する。なお、太線で図示した身八ツ口42から脇縫い
線のラインは、きもの10の着用時には真っ直ぐにな
る。
【0027】また、上述のように右後身頃26と右後身
頃56とを縫製することにより、図6(C)に示される
ように、着用時に衿に下方の力Pが加わるため、きもの
の着こなしに極めて重要な衿抜きを容易にすることがで
きる。
【0028】以上、本発明のきものの形状、寸法、縫製
に関して特徴的な点について説明したが、特に記載され
ていない部分の縫製に関しては、従来のきものと実質的
に同一である。
【0029】本発明は、以上の発明の実施の形態に限定
されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範
囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範
囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、衿の形状を上述のよう
に選定したことにより、上前衿の巻き付き感を増大さ
せ、着崩れを起こしにくくすることができる。また、衿
と上衣部、おはし折部、及び裾部との結合箇所を上述の
ように縫製することにより、着用した後であっても、
衿、又はおはし折部のみを容易に修正することができ
る。また、上衣部の左右後身頃と裾部の左右後身頃とを
上述のように縫製することにより、衿抜きを容易にする
ことができる。また、身八ツ口の縫製を上述のように縫
製することにより、着用時のフィット感を向上させ、着
崩れを起こしにくくすることができる。また、裾部の丈
を上述のように選定することにより、裾まわりを美しく
することができる。また、裾部の上端に上述のように切
欠きを設けることにより、着用者の体型に応じた縫製を
することができる。また、おはし折部を境にして後身頃
の身幅を変えることにより、着用時に体型に合わせて余
り布をまとめる等の補正が不要になり、着用時のフィッ
ト感の向上、着崩れの防止が達成される。さらに、上衣
部、おはし折部、及び裾部が直線裁断されているため、
きものを作った後に着用者の体型が変わっても、縫製を
一旦解いて縫製し直すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態に係るきものの裁
断後縫製前(一部縫製済み)の状態を示した図であっ
て、(A)は正面図、(B)は分解背面図である。
【図2】図1のきものの縫製後の状態を示した正面図で
ある。
【図3】本発明のきものの衿の縫製状態を示した図であ
って、(A)は上前の衿、(B)は下前の衿を示したも
のである。
【図4】本発明のきものの身八ツ口の縫製状態を示した
図である。
【図5】図1のきものの裾部の寸法、形状の詳細を説明
するための図である。
【図6】図1のきものの右脇の縫製、及び上衣部の右後
身頃と裾部の右後身頃との縫製を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 きもの 12 袖 14、16 衿 20 上衣部 22 上前身頃 24 下前身頃 26 右後身頃 28 左後身頃 40 おはし折部 42 身八ツ口 50 裾部 52 上前身頃 54 下前身頃 56 右後身頃 58 左後身頃 60 上前袵 62 下前袵 78 切欠き
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月13日(1999.10.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載し
た、着用者の体型に適合するように各々直線裁断された
上衣部、おはし折部、及び裾部を有するきものは、上前
の衿と下前の衿が、下方向に直線的に延び、下部が互い
の方へ向かって僅かな弧を描いて湾曲するような形状を
有しており、上前の衿と上衣部、おはし折部、及び裾部
との結合箇所において、おはし折部の上端と上衣部との
接触部、並びに、おはし折部の上端と上前の衿との接触
部のうち上衣部側の1/3の部分のみが縫い付けられ、
おはし折部の下端、おはし折部の右端、及び上前の衿の
下端部分が、縫い付けられておらず、下前の衿と上衣
部、おはし折部、及び裾部との結合箇所において、おは
し折部の上端と下前の衿及び上衣部との接触部のみが縫
い付けられ、おはし折部の下端、おはし折部の左端、及
び下前の衿の下端部分が、縫い付けられておらず、上衣
部の一方の袵上線が、袵上線とおはし折部の上端との接
点と、上前の衿の縫い付け線とおはし折部の上端との接
点との距離が、一寸四分〜一寸八分となるように縫製さ
れ、上衣部の他方の袵上線が、袵上線とおはし折部の上
端との接点と、下前の衿の縫い付け線とおはし折部の上
端の延長線との接点との距離が、一寸四分〜一寸八分と
なるように縫製されていることを特徴とするものであ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】本願請求項2に記載したきものは、前記請
求項1のきものにおいて、上衣部の右後身頃が、裾部の
右後身頃に、背中心から右方向に水平に二寸縫い付けら
れ、次いで右後身頃の脇端において前記水平に縫い付け
た線から下方に測定して三分〜五分の位置まで直線的に
縫い付けられ、同様に、上衣部の左後身頃が、裾部の左
後身頃に、背中心から左方向に水平に二寸縫い付けら
れ、次いで左後身頃の脇端において前記水平に縫い付け
た線から下方に測定して三分〜五分の位置まで直線的に
縫い付けられることを特徴とするものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本願請求項3に記載したきものは、前記請
求項1又は2のきものにおいて、おはし折部を縫製する
ラインよりも下方の部分で、右後身頃の側縁上に下前身
頃の側縁を三寸〜五寸重ねて縫い付けることによって、
右側面の身八ツ口が形成され、同様に、左後身頃の側縁
上に上前身頃の側縁を三寸〜五寸重ねて縫い付けること
によって、左側面の身八ツ口が形成されており、裾部の
右脇の長さが二分〜八分、下前袵線の長さが一寸二分〜
一寸八分、右衿下の長さが一寸七分〜二寸三分、上前袵
線の長さが一分〜五分、左衿下の長さが四分〜一寸、背
の長さよりもそれぞれ短くなるように裁断されており、
裾部の上端には、上前身頃と左後身頃との接合箇所、左
後身頃と右後身頃との接合箇所、及び右後身頃と下前身
頃との接合箇所に、縫製時につめるための箇所となるV
形の切欠きがそれぞれ設けられており、切欠きの上端の
幅が各々、着用者のヒップから着用者のウエストを引い
た寸法を2.5で割った値となるように選定され、切欠
きの深さが各々、着用時に切欠きの最下部が着用者のヒ
ップの位置にくるように選定されており、上衣部の右後
身頃の下端の身幅が、裾部の右後身頃の上端の幅よりも
一寸〜一寸五分小さくなるように選定され、同様に、上
衣部の左後身頃の下端の身幅が、裾部の左後身頃の上端
の幅よりも一寸〜一寸五分小さくなるように選定されて
いることを特徴とするものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着用者の体型に適合するように各々直線
    裁断された上衣部、おはし折部、及び裾部を有するきも
    のにおいて、 上前の衿と下前の衿が、下方向に直線的に延び、下部が
    互いの方へ向かって僅かな弧を描いて湾曲するような形
    状を有しており、 上前の衿と上衣部、おはし折部、及び裾部との結合箇所
    において、おはし折部の上端と上衣部との接触部、並び
    に、おはし折部の上端と上前の衿との接触部のうち上衣
    部側の1/3の部分のみが縫い付けられ、おはし折部の
    下端、おはし折部の右端、及び上前の衿の下端部分が、
    縫い付けられておらず、 下前の衿と上衣部、おはし折部、及び裾部との結合箇所
    において、おはし折部の上端と下前の衿及び上衣部との
    接触部のみが縫い付けられ、おはし折部の下端、おはし
    折部の左端、及び下前の衿の下端部分が、縫い付けられ
    ていないことを特徴とするきもの。
  2. 【請求項2】 着用者の体型に適合するように各々直線
    裁断された上衣部、おはし折部、及び裾部を有するきも
    のにおいて、 上衣部の右後身頃が、裾部の右後身頃に、背中心から右
    方向に水平に二寸縫い付けられ、次いで右後身頃の脇端
    において前記水平に縫い付けた線から下方に測定して三
    分〜五分の位置まで直線的に縫い付けられ、同様に、上
    衣部の左後身頃が、裾部の左後身頃に、背中心から左方
    向に水平に二寸縫い付けられ、次いで左後身頃の脇端に
    おいて前記水平に縫い付けた線から下方に測定して三分
    〜五分の位置まで直線的に縫い付けられることを特徴と
    するきもの。
  3. 【請求項3】 着用者の体型に適合するように各々直線
    裁断された上衣部、おはし折部、及び裾部を有するきも
    のにおいて、 おはし折部を縫製するラインよりも下方の部分で、右後
    身頃の側縁上に下前身頃の側縁を三寸〜五寸重ねて縫い
    付けることによって、右側面の身八ツ口が形成され、同
    様に、左後身頃の側縁上に上前身頃の側縁を三寸〜五寸
    重ねて縫い付けることによって、左側面の身八ツ口が形
    成されており、 裾部の右脇の長さが二分〜八分、下前袵線の長さが一寸
    二分〜一寸八分、右衿下の長さが一寸七分〜二寸三分、
    上前袵線の長さが一分〜五分、左衿下の長さが四分〜一
    寸、背の長さよりもそれぞれ短くなるように裁断されて
    おり、 裾部の上端には、上前身頃と左後身頃との接合箇所、左
    後身頃と右後身頃との接合箇所、及び右後身頃と下前身
    頃との接合箇所に、縫製時につめるための箇所となるV
    形の切欠きがそれぞれ設けられており、切欠きの上端の
    幅が各々、着用者のヒップから着用者のウエストを引い
    た寸法を2.5で割った値となるように選定され、切欠
    きの深さが各々、着用時に切欠きの最下部が着用者のヒ
    ップの位置にくるように選定されており、 上衣部の右後身頃の下端の身幅が、裾部の右後身頃の上
    端の幅よりも一寸〜一寸五分小さくなるように選定さ
    れ、同様に、上衣部の左後身頃の下端の身幅が、裾部の
    左後身頃の上端の幅よりも一寸〜一寸五分小さくなるよ
    うに選定されていることを特徴とするきもの。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0457907A (ja) * 1990-07-05 1992-02-25 Kowa:Kk きものの縫製方法
JPH0642908U (ja) * 1992-11-20 1994-06-07 綾子 片山 和装着物
JPH09157914A (ja) * 1995-12-06 1997-06-17 Shinsaku Yamazaki 三部式キモノと、おはしょり付き帯
JPH1088406A (ja) * 1996-07-19 1998-04-07 Health Road:Kk 二部式着物

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