JP3053546U - 男性の婚礼和装 - Google Patents

男性の婚礼和装

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JP3053546U
JP3053546U JP1997004894U JP489497U JP3053546U JP 3053546 U JP3053546 U JP 3053546U JP 1997004894 U JP1997004894 U JP 1997004894U JP 489497 U JP489497 U JP 489497U JP 3053546 U JP3053546 U JP 3053546U
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JP
Japan
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kimono
hakama
style
waist
shoulder
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JP1997004894U
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茂 田中
幸男 野村
伸和 西島
義昭 山崎
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Kowa Co Ltd
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Kowa Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陣羽織と肩衣を融合した風の上着に洋装式服
風の折り返し衿を付すと共に裾曳きを設け、着丈が短く
人形が長寸の着物と、前紐を挿通する紐通しを腰後に設
けた袴とを上着の下に着用する新規な男性の婚礼和装を
提供すること。 【解決手段】 肩山ライン4が肩衣風に左右の突出し後
身頃部5から裾曳き部7を連設し前身頃下半部10に長
方形の襠部11を連設すると共に面状ファスナ−12を
縫着し、衿刳り8に洋式風の折り返し衿13を縫着した
上着1と着丈15を短く人形16が長寸の着物14と、
脇あき18aが短寸で腰後に紐通し18bを、腰前に前
紐21を設けた袴18とからなり、従来からある和装式
服に現代風を加味し、着くずれがなく着用が容易で体裁
の良い現代感覚にあふれた男性の婚礼和装が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は男性の婚礼和装に関する。
【0002】
【従来の技術】 男性は婚礼用和服として紋付き・羽織、袴を着用するのが通常である。 江戸時代の武士の礼装として同じ染色の肩衣と袴を紋服上に着る裃がある。 往時に陣中で鎧・具足の上に着た表衣として陣羽織がある。 袴には両脚の部分が二つに分かれたいわゆる馬乗袴等と、二つに分かれてい ないスカ−ト風の行灯袴等があり、又、袴を履き易くするために脇あきを膝当た りまで大きく開口させている。さらに締め紐を袴の前と後ろの双方に取りつけ腰 の前後で結んでおり、又、袴を持ち上げて小用を足している。 羽織の下に着用する着物は半腰と呼ばれ特殊な職業の人が着用した着物を除 いて着丈が長く、馬乗袴を着用する場合は適当な位置で端折って調整しており、 又、袖の脇の下を開けた部分、いわゆる人形のあき長さは一寸〜一寸五分が通常 であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 本考案は羽織、袴を婚礼用和服として着用する従来の風習を破る全く新規な 男性の婚礼和装であって、陣羽織と肩衣のデザインを合着した風のものに洋装式 服風の折り返し衿を取り付けると共に、後身頃を延長して裾曳きを形成し式服と しての格式を向上させるべく工夫した。 従来肩衣と陣羽織を合着した風のものはない。 袴の脇あきは大きく開口しているが袴の下に着用する着物が丈が長いため脇 あきから下着等は望見されない反面、馬乗袴の場合は着物の裾をたくし上げるた め着用ごとに違和感を与えている。又、小用を足すとき、袴の裾を持ち上げるこ とを要して不便である。 着物の身丈を長くすると袴の中で重なり合い、足の運びに支障を生ずるので 背丈に合わせて端折り、摺り落ちないように角帯等に挟み込んで処理するため、 着物が腰下付近で異様に膨らむ状態をカバ−するために袴の巾を広くした結果ス マ−トさに欠けた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上着 着物地(小巾)または洋服地(広巾)であって後着丈と前着丈の境目を折り曲 げると肩山ラインが形成される。この肩山ラインの両端より頂点として山形に膨 張させて肩衣状の後身頃部と前身頃上半部を連設し、後身頃の下端ラインから長 尺の裾曳き部を連設する。前身頃上半部の中央を前身頃上半部の両側縁とほぼ並 行な斜辺とする逆二等辺三角形状に切除して衿刳りを形成し、衿刳りの下端から ほぼ垂直に左右に二分された前身頃下半部が連設される。前身頃の端末は後方に ゆるやかな角度で鋭角に切れ上がりその両端に長方形の襠部が連設され、襠部の 端縁に面状ファスナ−をそれぞれ縫着し、かつ、洋風式服の折り返し衿を衿刳り に縫着して上着を形成した。尚、着物地(小巾)仕立ての場合は後身頃部から裾 曳き部にかけて背縫いをする。又、後身頃部と前身頃上半部及び前身頃下半部に 保形用の芯材を添着した。 着物 袖の腋下あき部分、いわゆる人形を大きく開口させて着物を形成すると共に端 折りを不要とするために着丈を短くした。 袴 脇あきを浅く形成すると共に後身頃の腰板部は筒状の紐通し部を形成させる。 従来の男袴に縫着されている後紐を省き、前記紐通し部に前紐を交差させて挿通 し腰部で結び、さらに、袴前部の下腹部に相当し、ひだに隠れる位置に小用足し のためのファスナ−付きの開口部を設けて袴を形成した。 当帯 前記袴の前紐の結び目を隠し、上着の後身頃の裾曳き部を着丈に合わせて短く するためのからげ紐を兼用する当帯を形成した。
【0005】
【考案の実施の形態】
図1は本考案に係る上着1の実施例を示す展開平面図であり、着物地(小巾) 又は洋服地(広巾)であって前身頃2と後身頃3とから成り、前身頃2と後身頃 3との境目を折り曲げると肩山ライン4が形成される。後着丈2から前着丈3へ かけて肩山ライン4の両端が頂点4aとなる山形に膨出させて肩衣状の後身頃部 5と前身頃上半部6を連設し、後身頃5の下端ライン5aから長尺の裾曳き部7 を連設する。
【0006】 前身頃上半部6の中央をその両側縁とほぼ並行な斜辺とする逆二等辺三角形状 に切除して衿刳り8を形成し、その底辺を衿腰9に形成する。従って、前記後着 丈3は裾曳き部7の下端縁と衿腰9までの長さである。
【0007】 前身頃上半部6の下端ライン6aから前身頃下半部10を連設し、前身頃下半 部10のセンタ−ラインを衿刳り8の斜辺交点から二分すると共に、前身頃下半 部10の両側に長方形の襠部11を連設し、襠部11の端部表裏に面状ファスナ −12をそれぞれ添着する。
【0008】 図2は洋装式服風の折り返し衿13を示す平面図であり、前記衿刳り8と衿腰 9にわたり縫着するのである。
【0009】 尚、上着を仕立てる場合は後身頃部5、前身頃上半部6及び前身頃下半部10 にわたり保形用の芯材を添着する。又、着物生地(小巾)を使用する場合は後身 頃部5と裾曳き部7にわたり背縫をする。
【0010】 上着1を着用したとき衿13の下端が離隔しないように前着丈3の衿合わせ相 当位置に係止紐3aと係止輪3bを設けている。
【0011】 図3は着物14を示す背面図であり、前記上着1の脇あきが浅くなり着物を着 用した際上腹部付近に当帯をする必要があるのでこのため着物の人形部を長くす ると共に端折りを不要とすることと関連して着丈15を短くし、かつ、背部中央 に切込を入れる。
【0012】 図4は着物14を示す中央半截正面図であり、17は袖口、18は衿である。 図5は後述の袴18を着用し前紐21を腰前で結んだとき表れる結び目を隠す ための当帯22を示す正面図であり両端部に面状ファスナ−22aを縫着してい る。
【0013】 図6は馬乗りタイプの袴18を示す正面図であり、脇あき18aを従来のもの に比べ寸法を短くし、前記着物14を着用したとき脇あき18aから望見できな いようにし、かつ、袴18は長尺の前紐21のみを縫着している。
【0014】 図7は袴18の背面図を示し、腰板部に筒状の紐通し18aを形成して前紐2 1の両端を紐通し18bに挿通した後、腰前で結び、結び目を隠す当帯22を着 物14の人形16の開放部から後方に回し、さらに上着1の後身頃5の下端ライ ン5aの付近で縛装する。
【0015】 図8は袴18をA−A線で腰板部から前後に展開した状態を示す平面図であり 、前記脇あき18aは背面側が正面側よりやや大きく開口してあり、又、小用足 しのファスナ−付き開口部18cを適所に設けている。
【0016】 図9は本考案に係る男性の婚礼和装の着用状態を示す斜視図であり、肩衣状の 上着1上部に洋装式服風の折り返し衿13を付着し、上着1の背部には床面を引 き摺る長尺の裾曳き部7を有し、着物14は着丈15が短く、人形16を大きく 開口し、袴18も脇あき18aは短く形成されている。袴18と着物14の着装 の際、この連設部は当帯22をもって覆い前紐21は上着1の後身頃5の下端ラ イン5a付近で縛装する。
【0017】
【考案の効果】 上着1は肩衣であると共に背部に裾曳き部7を形成し、かつ、洋装式服風の折 り返し衿13を取り付けた武家風と宮廷風が融合した上着と、従来の袴に比して スリムなスタイルの袴18を着用するため和装文化を新しい角度から集大成し、 現代風のモダンさを加味した新規な男性の婚礼和装を提供でき、新婦の現代風和 装(舞カレン)とよく似合うことになる。袴18は脇あき18aが短寸であるた め着物14の下部が外部から望見されず見苦しくない。
【0018】 前紐21のみを腰前で結ぶため紐の締め付けが容易であり、小用足し用の開口 部18cが設けられているため便利である。前紐21の腰前に形成される結び目 は当帯22で隠され見苦しくなく、又当帯22を止着したとき着物14の人形1 6が長寸であるため袂が吊り上がるおそれがなく、上着1の後身頃5の下端ライ ン5a付近で体格に応じてすっきりと縛装することによりさらにスマ−トさが増 大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る上着の実施例を示す展開平面
図。
【図2】 本考案に係る洋装式服風折り返し衿の実施例
を示す平面図。
【図3】 本考案に係る着物の実施例を示す背面図。
【図4】 同、中央半截正面図。
【図5】 本考案に係る当帯の実施例を示す正面図。
【図6】 本考案に係る袴の実施例を示す正面図。
【図7】 同、背面図。
【図8】 同衿をA−A線で履き口から前後に展開した
状態を示す平面図。
【図9】 本考案に係る男性の婚礼用和服の着用状態を
示す斜視図。
【符号の説明】
1、上着 2、前身頃 3、後身頃 4、肩山ラ
イン 4a、肩山ライン頂点 5、後身頃部
6、前身頃上半部 7、裾曳き部 8、衿刳り 11、襠部 12、22、面状ファスナ− 13、
洋装式服風折り返し衿 14、着物 15、着丈 16、人形 18、袴
18a、脇あき 18b、紐通し 18c、小用足し開口部 21、
前紐 22、当帯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項5】 前記袴の前面適所に小用足しのためのフ
ァスナー付き開口部を設けた請求項3記載の男性の婚礼
和装。
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 595110623 株式会社やまざき 京都府京都市中京区高倉通姉小路下る東片 町617 (72)考案者 田中 茂 京都府京都市左京区松ケ崎芝本町11−2 (72)考案者 野村 幸男 京都府京都市北区堀川通北大路一筋下ル東 角66番地の2 株式会社幸和織物内 (72)考案者 西島 伸和 京都府京都市下京区東洞院通上珠数屋町上 ル富田町383番地 西善商事株式会社内 (72)考案者 山崎 義昭 京都府京都市中京区高倉通姉小路下る東片 町617 株式会社やまざき内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】後着丈と前着丈の境目を前後に折り曲げる
    と肩山ラインとなり、これを肩山ラインの両端が頂点と
    なる山形に膨出させて肩衣状の後身頃部と前身頃上半部
    を逆三角形状に連設し、さらに後身頃部の下端ラインか
    らは長尺の裾曳き部を連設する。前身頃上半部の中央を
    該両側縁とほぼ並行な斜辺とする逆二等辺三角形状に切
    除して衿刳りを形成し、前身頃上半部からさらに前身頃
    下半部を連設する。前身頃下半部のセンタ−ラインを前
    記衿刳り尖端から二分すると共に前身頃下半部の両脇側
    に長方形の襠部を連設し、襠部の端縁に面状ファスナ−
    を縫着し着物の背中心部で体格に応じ重ね方を調節しつ
    つ、左右の襠部を連結すると共に洋装式服風の折り返し
    衿を前記衿刳りに縫着し上着とする。上着の下には着丈
    が短く、かつ、人形が長寸である着物を着用する。着物
    の腰部には袴を着用する。この袴の脇あきが短寸法で相
    引きが長く、腰紐は前紐のみが縫着されており、これを
    筒状に縫合された後身頃腰板部に交差して通し前部で結
    着する。これに当帯を袴の結着された紐の上に結ぶ4点
    をセットとした男性の婚礼和装。
  2. 【請求項2】前記袴の前面適所に小用足しのためのファ
    スナ−付き開口部を設けて成る請求項1記載の男性の婚
    礼和装。
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