JP2000136319A - 微細な黄色複合含水酸化鉄顔料及びその製造法並びに該顔料を用いた塗料及び樹脂組成物 - Google Patents

微細な黄色複合含水酸化鉄顔料及びその製造法並びに該顔料を用いた塗料及び樹脂組成物

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JP2000136319A JP11239892A JP23989299A JP2000136319A JP 2000136319 A JP2000136319 A JP 2000136319A JP 11239892 A JP11239892 A JP 11239892A JP 23989299 A JP23989299 A JP 23989299A JP 2000136319 A JP2000136319 A JP 2000136319A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、透明性と耐熱性とがともに優れて
いる微細な黄色複合含水酸化鉄顔料、並びに該微細な黄
色複合含水酸化鉄顔料を用いた塗料及び樹脂組成物を提
供する。 【解決手段】 透明性と耐熱性とがともに優れている微
細な黄色複合含水酸化鉄顔料とは、粒子内部にAl換算
で0.05〜50重量%のアルミニウムを含有してお
り、且つ、粒子表面にFe及びAlからなる複合含水酸
化物が被着されている平均長軸径0.005μm以上で
0.1μm未満のゲータイト微粒子からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明性と耐熱性とがと
もに優れている微細な黄色複合含水酸化鉄顔料を提供す
るものである。
【0002】
【従来の技術】含水酸化鉄粒子粉末は、黄色を呈してい
ることから黄色顔料として広く知られており、塗料、印
刷インキ、プラスチック、フィルム、建材及び化粧品の
着色等、多くの用途を持つものである。
【0003】含水酸化鉄粒子粉末の中でも、粒子径が
0.1μm未満の粒子からなるものは、塗膜にした時に
可視光領域の光に対して透明な塗膜を得ることができる
ため、透明性を呈する黄色含水酸化鉄顔料として知られ
ている。
【0004】この粒子径が0.1μm未満の含水酸化鉄
微粒子からなる黄色含水酸化鉄顔料(以下、「微細な黄
色含水酸化鉄顔料」という。)は、微粒子であるため、
ビヒクル中や樹脂組成物中における分散性が劣ってお
り、塗膜や樹脂組成物にした時に十分な透明性を呈する
ものでなく、また、耐熱性に劣っているものである。
【0005】即ち、微細な黄色含水酸化鉄顔料は、微粒
子であるため、粉体の表面エネルギーが高く凝集を起こ
しやすいために、ビヒクル中への分散は困難なものであ
り、これを塗布して得られた塗膜は、粒子が凝集して粗
大な粒子となるために十分な透明性を有さないものであ
る。
【0006】そこで、微細な黄色含水酸化鉄顔料の、ビ
ヒクル中や樹脂中での分散性を改良することはもちろ
ん、顔料自体の透明性を向上させることが強く要求され
ている。
【0007】また、含水酸化鉄粒子は、Fe・H
Oで示される通り、結晶水を有しており、加熱温度を
上げていくと、一般に200℃前後で脱水が開始し、や
がて230℃程度の温度で赤褐色のヘマタイト(α−F
)に変態するため、元来、耐熱性に劣ったもの
であるが、殊に、微粒子である場合には、比表面積が大
きいことから、脱水開始温度は更に低下する傾向にあ
り、このため、通常200℃以上の高温度で成形加工さ
れているポリエチレン、ポリプロピレン、ポリオレフィ
ン、スチレン重合体、ポリアミド、ABS等の熱可塑性
樹脂に微細な黄色含水酸化鉄顔料を使用することは困難
であり、耐熱性の向上が強く要求されている。
【0008】従来、微細な黄色含水酸化鉄顔料の耐候性
や耐熱性などの耐久性を向上させるため、平均粒子径が
300Å以下の水和金属酸化物のゾルに、界面活性剤を
加えるか、或いは、アルミニウムイオンを加えた状態で
界面活性剤を加えてゾルを凝集させて、透明性金属酸化
物を得る手段(特公平6−2562号公報)や、耐熱性
を向上させるため黄色酸化鉄粒子にAlOOHを固溶さ
せる手段(特公昭55−8462号公報、特公昭59−
17050号公報)が試みられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】透明性と耐熱性とがと
もに優れた微細な黄色含水酸化鉄顔料は、現在、最も要
求されているところであるが、これら諸特性を満たす微
細な黄色含水酸化鉄顔料は、未だ提供されていない。
【0010】前出特公平6−2562号公報には、金属
酸化物粒子表面を酸化アルミニウムで被覆することが記
載されているが、後出比較例8に示す通り、透明性は改
善されているが、耐熱性については十分とは言い難いも
のである。
【0011】前出特公昭55−8462号公報に記載さ
れている黄色酸化鉄顔料は、AlOOHが固溶している
ため、耐熱性には優れているが、後出比較例9に示す通
り、透明性については十分といえるものではない。
【0012】そこで、本発明は、透明性と耐熱性とがと
もに優れている微細な黄色含水酸化鉄顔料を得ることを
技術的課題とする。
【0013】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成できる。
【0014】即ち、本発明は、粒子内部にAl換算で
0.05〜50重量%のアルミニウムを含有しており、
且つ、粒子表面にFe及びAlからなる複合含水酸化物
が被着されている平均長軸径0.005μm以上で0.
1μm未満のゲータイト微粒子からなることを特徴とす
る微細な黄色複合含水酸化鉄顔料である。
【0015】また、本発明は、被着されているFe及び
Alからなる複合含水酸化物の表面にAl換算で0.1
〜20重量%のアルミニウムの水酸化物が被覆されてい
る上記記載の微細な黄色複合含水酸化鉄顔料である。
【0016】また、本発明は、粒子内部にAl換算で
0.05〜50重量%のアルミニウムを含有している平
均長軸径が0.005μm以上で0.1μm未満である
ゲータイト微粒子粉末の水分散液に、アルミニウム化合
物と第一鉄塩化合物とを添加・混合した後、酸素含有ガ
スを通気して、前記粒子内部にアルミニウムを含有して
いるゲータイト微粒子の粒子表面にFe及びAlからな
る複合含水酸化物を被着させることを特徴とする上記記
載の微細な黄色複合含水酸化鉄顔料の製造法である。
【0017】また、本発明は、上記記載の微細な黄色複
合含水酸化鉄顔料を用いることを特徴とする塗料であ
る。
【0018】また、本発明は、上記記載の微細な黄色複
合含水酸化鉄顔料を用いることを特徴とする樹脂組成物
である。
【0019】本発明の構成を詳しく説明すれば、次の通
りである。
【0020】先ず、本発明に係る微細な黄色複合含水酸
化鉄顔料について述べる。
【0021】本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄顔
料は、粒子内部にAl換算で0.05〜50重量%のア
ルミニウムを含有しており、且つ、粒子表面にFe及び
Alからなる複合含水酸化物が被着されているゲータイ
ト微粒子からなり、当該ゲータイト微粒子粉末の平均長
軸径は0.005μm以上で0.1μm未満である。
【0022】本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄顔
料の粒子形状は、軸比(平均長軸径/平均短軸径)(以
下、「軸比」という。)が2以上の針状である。ここで
「針状」とは、文字通りの針状はもちろん、紡錘状や米
粒状などを含む意味である。
【0023】粒子内部に含有されているアルミニウム
は、粒子の中心部から粒子表面に至るまでアルミニウム
が実質的に均一に含有されていることが好ましい。
【0024】粒子内部に含有されているアルミニウム量
がゲータイト微粒子粉末に対して0.05重量%未満の
場合には、十分な透明性と耐熱性を有する黄色複合含水
酸化鉄顔料を得ることができない。50重量%を超える
場合には、得られた黄色複合含水酸化鉄顔料は、十分な
透明性と耐熱性を有しているが、効果が飽和するため必
要以上に含有させる意味がない。得られる黄色複合含水
酸化鉄顔料の透明性と耐熱性及び生産性を考慮すると、
粒子内部に含有されているアルミニウム量は、ゲータイ
ト微粒子粉末に対してAl換算で0.1〜40重量%が
好ましく、より好ましくは0.2〜30重量%である。
【0025】粒子表面に被着されているFe及びAlか
らなる複合含水酸化物中のアルミニウムの含有量は、粒
子内部にアルミニウムを含有しているゲータイト微粒子
粉末に対してAl換算で0.1〜10重量%が好まし
く、鉄の含有量は、粒子内部にアルミニウムを含有して
いるゲータイト微粒子粉末に対してFe換算で0.1〜
30重量%が好ましい。当該複合含水酸化物中のアルミ
ニウム含有量及び鉄の含有量のそれぞれが下限値未満の
場合には、本発明の目的である透明性や耐熱性向上の効
果が得られない。アルミニウム含有量及び鉄の含有量が
上限値を超える場合には、透明性と耐熱性の改良効果が
ほぼ飽和するため必要以上に含有させる意味がない。得
られる黄色複合含水酸化鉄顔料の透明性と耐熱性を考慮
すれば、複合含水酸化物中のアルミニウム含有量は、粒
子内部にアルミニウムを含有しているゲータイト微粒子
粉末に対してAl換算で0.5〜10重量%がより好ま
しく、鉄の含有量はアルミニウムを含有しているゲータ
イト微粒子粉末に対してFe換算で0.1〜20重量%
がより好ましい。
【0026】アルミニウムを含有しているゲータイト微
粒子粉末の粒子表面に被着されているFe及びAlから
なる複合含水酸化物中のAlとFeの原子比は2:1〜
1:20の範囲が好ましく、より好ましくは1:1〜
1:10の範囲である。複合含水酸化物中のAlとFe
の原子比が上記範囲外の場合には、Fe及びAlからな
る複合含水酸化物のゲータイト微粒子粉末の粒子表面へ
の密着性が低下し、その結果、十分な分散性や耐熱性が
得られない。
【0027】本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄顔
料の平均長軸径は、0.005μm以上で0.1μm未
満である。通常、平均長軸径が0.1μm未満になる
と、粒子の微細化による分子間力の増大により、ビヒク
ル中や樹脂組成物中における分散が困難となり、得られ
る塗膜の光沢度や樹脂組成物の分散性は悪化する傾向に
あるが、本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄顔料を
塗料や樹脂組成物に用いた場合には、これに反し、高い
塗膜光沢度、例えば80%以上を示し、樹脂組成物は高
い分散性、例えば後出の評価法による4又は5を示す。
【0028】平均長軸径が0.005μm未満の場合に
は、粒子の微細化による分子間力の増大により、ビヒク
ル中や樹脂組成物中における分散が困難となり、該黄色
複合含水酸化鉄顔料を用いて得られた塗膜や樹脂組成物
は、十分な透明性を有しているとは言い難い。平均長軸
径が0.1μm以上の場合には、ビヒクル中や樹脂組成
物中への分散性は良いが、粒子が粗大となって着色力が
上がり、該黄色複合含水酸化鉄顔料を用いて得られた塗
膜や樹脂組成物は、十分な透明性を有さない。
【0029】ビヒクル中や樹脂組成物中への分散性及び
得られる塗膜や樹脂組成物の透明性を考慮すれば、平均
長軸径は0.01〜0.096μmが好ましく、より好
ましくは0.01〜0.092μmである。
【0030】本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄顔
料は、平均短軸径は0.0025μm以上で0.05μ
m未満が好ましく、より好ましくは0.005〜0.0
48μmであって、更に好ましくは0.005〜0.0
46μmである。また、軸比は、20以下が好ましく、
より好ましくは15以下、更に好ましくは10以下であ
る。また、BET比表面積値は50〜300m/gが
好ましく、より好ましくは70〜280m/g、更に
好ましくは、80〜250m/gである。長軸径の幾
何標準偏差値は1.8以下が好ましく、より好ましくは
1.7以下であり、下限値は1.01である。
【0031】平均短軸径が0.0025μm未満の場合
には、粒子の微細化による分子間力の増大により、ビヒ
クル中や樹脂組成物中における分散が困難となる。平均
短軸径が0.05μm以上のものは、工業的に得ること
が困難である。
【0032】BET比表面積値が50m/g未満の場
合には、粒子が粗大となって着色力が上がり、該複合含
水酸化鉄顔料を用いて得られた塗膜や樹脂組成物は、十
分な透明性を有さない。BET比表面積値が300m
/gを超える場合には、粒子の微細化による分子間力の
増大により、ビヒクル中や樹脂組成物中における分散が
困難となる。
【0033】長軸径の幾何標準偏差値が1.80を超え
る場合には、存在する粗大粒子のため、ビヒクル中や樹
脂組成物中における均一な分散が困難となる。工業的な
生産性を考慮すると、長軸径の幾何標準偏差値の下限値
は1.01である。
【0034】軸比が20を超える場合には、粒子相互間
の絡み合いが多くなり、ビヒクル中や樹脂組成物中にお
ける分散性が悪くなったり、ビヒクル中での粘度が増加
したりすることがある。
【0035】本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄顔
料の耐熱温度は260℃以上が好ましく、より好ましく
は263℃以上、更により好ましくは266℃以上であ
る。
【0036】本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄顔
料は、必要により、更にその表面がアルミニウムの水酸
化物で被覆されていても良い。表面がアルミニウムの水
酸化物で被覆されている黄色複合含水酸化鉄顔料は、ア
ルミニウムの水酸化物が耐熱性に優れていることから、
耐熱性がより向上する。
【0037】アルミニウムの水酸化物による被覆量は、
Al換算で、粒子の全重量に対して0.01〜20重量
%が好ましい。0.01重量%未満である場合には、被
覆による耐熱性向上効果がほとんど無く、20重量%を
超える場合には、被覆効果が飽和するため必要以上に添
加する意味がない。耐熱性及び生産性を考慮すれば、
0.05〜15重量%がより好ましい。
【0038】本発明に係る粒子表面にFe及びAlから
なる複合含水酸化物が被着され、更に、その表面にアル
ミニウムの水酸化物が被覆されている微細な黄色複合含
水酸化鉄顔料の平均長軸径、平均短軸径、軸比、BET
比表面積値及び幾何標準偏差値の各諸特性は、アルミニ
ウムの水酸化物が被覆されていない場合の前記各諸特性
とほぼ同程度である。また、耐熱性がより向上したもの
であり、耐熱温度は263℃以上が好ましく、より好ま
しくは266℃以上、更により好ましくは269℃以上
である。
【0039】次に、本発明に係る微細な黄色複合含水酸
化鉄顔料の製造法について述べる。
【0040】本発明におけるアルミニウムを含有してい
るゲータイト微粒子粉末は、第一鉄塩水溶液と、水酸化
アルカリ水溶液、炭酸アルカリ水溶液、又は水酸化アル
カリ・炭酸アルカリ水溶液とを用いて得られる鉄の水酸
化物や炭酸鉄等の鉄含有沈殿物を含む懸濁液に空気等の
酸素含有ガスを通してゲータイト微粒子を生成させるに
あたり、空気等の酸素含有ガスを通気する前にアルミニ
ウム化合物を存在させておくことにより、粒子内部にア
ルミニウムを実質的に均一に含有しているゲータイト微
粒子粉末を得ることができる。
【0041】アルミニウム化合物の添加は、空気等の酸
素含有ガスを通気する前に存在させておくことが肝要で
あり、具体的には、第一鉄塩水溶液、水酸化アルカリや
炭酸アルカリ水溶液、鉄含有沈殿物を含む懸濁液のいず
れかの溶液中に添加すればよいが、第一鉄塩水溶液に添
加することが好ましい。
【0042】添加するアルミニウム化合物としては、ア
ルミン酸ナトリウムなどのアルミン酸アルカリや、硫酸
アルミニウム、塩化アルミニウム、酢酸アルミニウム、
硝酸アルミニウムなどのアルミニウム塩を使用すること
ができ、アルミニウム化合物の添加量は、第一鉄塩水溶
液中のFeに対し、Al換算で0.5〜350mol%
が好ましい。0.5mol%未満である場合には、本発
明の目的とする透明性や耐熱性向上の効果が得られな
い。350mol%を超える場合には、効果がほぼ飽和
に達するため、必要以上に添加する意味がない。
【0043】本発明におけるアルミニウムを含有してい
るゲータイト微粒子粉末の粒子表面へのFe及びAlか
らなる複合含水酸化物の被着は、アルミニウムを含有し
ているゲータイト微粒子粉末を含む水懸濁液に、アルミ
ニウム化合物と第一鉄塩水溶液を添加、混合した後、酸
素含有ガスを通気することにより行う。Fe及びAlか
らなる複合含水酸化物の生成を考慮すれば、懸濁液のp
H値を5以下又は10以上に維持しながら酸素含有ガス
を通気することが好ましい。水懸濁液中のアルミニウム
を含有しているゲータイト微粒子粉末の濃度は、5〜1
50g/l程度に調整すればよい。生産性を考慮すれ
ば、10〜120g/l程度が好ましく、より好ましく
は、20〜100g/l程度である。
【0044】添加するアルミニウム化合物としては、粒
子内部に含有させる時に使用する前記各アルミニウム化
合物を使用することができ、その添加量は、粒子内部に
アルミニウムを含有しているゲータイト微粒子粉末に対
し、Al換算で0.1〜10重量%である。0.1重量
%未満である場合には、本発明の目的とする分散性改良
の効果や耐熱性向上の効果が得られない。10重量%を
超える場合には、効果がほぼ飽和に達するため、必要以
上に添加する意味がない。また、添加したものはほぼ全
量が被着される。
【0045】添加する第一鉄塩水溶液としては、硫酸第
一鉄、塩化第一鉄、硝酸第一鉄等の第一鉄塩を使用する
ことができ、その添加量は、粒子内部にアルミニウムを
含有しているゲータイト微粒子粉末に対し、Fe換算で
0.1〜30重量%である。0.1重量%未満である場
合には、本発明の目的とする分散性改良の効果や耐熱性
向上の効果が得られない。30重量%を超える場合に
は、本発明の目的とする効果が飽和に達するため、必要
以上に添加する意味がない。また、添加したものはほぼ
全量が被着される。
【0046】添加するアルミニウム化合物と第一鉄塩水
溶液の割合は、本発明の目的である分散性改良の効果や
耐熱性向上の効果を考慮すれば、Al/Feの原子換算
で2:1〜1:20の範囲が好ましく、より好ましくは
1:1〜1:10の範囲である。
【0047】添加したアルミニウム化合物と第一鉄塩水
溶液は、そのほとんどがFe及びAlからなる複合含水
酸化物としてアルミニウムを含有しているゲータイト微
粒子の粒子表面に被着されるため、該Fe及びAlから
なる複合含水酸化物におけるFe及びAlの割合は、添
加時の割合とほぼ同程度である。
【0048】アルミニウム化合物と第一鉄塩水溶液の添
加順序は、いずれが先でもまた、同時でもよい。
【0049】酸化手段は、酸素含有ガス(例えば、空
気)を液中に通気することにより行い、また、当該通気
ガスや機械的操作等により攪拌しながら行なう。
【0050】本発明においては、必要により更に、アル
ミニウムの水酸化物を被覆させることができる。
【0051】本発明にアルミニウムの水酸化物による被
覆は、常法によれば良い。即ち、粒子表面にFe及びA
lからなる複合含水酸化物が被着されている黄色複合含
水酸化鉄粒子粉末を含む水分散液のpH値を4以下又は
10以上に調整した後、アルミニウム化合物を添加、攪
拌し、次いで、分散液のpH値を5〜9の範囲に再調整
して、Fe及びAlからなる複合含水酸化物の上にアル
ミニウムの水酸化物を被覆させた後、濾別、水洗、乾燥
することにより得ることができる。
【0052】上記のpH値の調整は、通常使用されるア
ルカリ水溶液、又は酸水溶液を使用すれば良い。
【0053】また、添加するアルミニウム化合物は前記
の各アルミニウム化合物を使用することができる。
【0054】添加したアルミニウム化合物は、ほぼ全量
がアルミニウムの水酸化物となって、被着されたFe及
びAlからなる複合含水酸化物の上に被覆される。
【0055】次に、本発明に係る微細な黄色複合含水酸
化鉄顔料を用いた塗料について述べる。
【0056】本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄顔
料を用いた塗料は、塗膜にした場合、光沢度は80%以
上、好ましくは85%以上であって、塗膜の耐熱温度は
255℃以上、好ましくは258℃以上であり、塗膜の
透明性は線吸収係数が0.05μm−1以下、好ましく
は0.03μm−1以下である。
【0057】本発明に係る粒子表面にFe及びAlから
なる微細な複合含水酸化物が被着され、更に、その表面
にアルミニウムの水酸化物が被覆されている微細な黄色
複合含水酸化鉄顔料を用いた塗料は、塗膜にした場合、
光沢度は80%以上、好ましくは85%以上であって、
塗膜の耐熱温度は258℃以上、好ましくは262℃以
上であり、塗膜の透明性は線吸収係数が0.05μm
−1以下、好ましくは0.03μm−1以下である。
【0058】本発明における黄色複合含水酸化鉄顔料と
塗料構成基材との配合割合は、黄色複合含水酸化鉄顔料
を塗料構成基材100重量部に対し0.5〜100重量
部の範囲で使用することができ、塗料のハンドリングを
考慮すれば、好ましくは1.0〜80重量部、更に好ま
しくは1.0〜50重量部である。
【0059】塗料構成基材は、樹脂及び溶剤と、必要に
より添加される消泡剤、体質顔料、乾燥促進剤、界面活
性剤、硬化促進剤、助剤等からなる。
【0060】樹脂としては、溶剤系塗料用として通常使
用されるアクリル樹脂、アルキッド樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、アミノ樹脂等、並びに、水系塗料用
として、通常使用される水溶性アルキッド樹脂、水溶性
メラミン樹脂、水溶性アクリル樹脂、水溶性ウレタンエ
マルジョン樹脂等を用いることができる。
【0061】溶剤としては、溶剤系塗料用として通常使
用されるトルエン、キシレン、ブチルアセテート、メチ
ルアセテート、メチルイソブチルケトン、ブチルセロソ
ルブ、エチルセロソルブ、ブチルアルコール、脂肪酸炭
化水素等、並びに、水系塗料用溶剤として通常使用され
る水、ブチルセロソルブ、ブチルアルコール等を用いる
ことができる。
【0062】尚、消泡剤としては、ノプコ8034(商
品名)、SNデフォーマー477(商品名)、SNデフ
ォーマー5013(商品名)、SNデフォーマー382
(商品名)、SNデフォーマー247(商品名)、SN
デフォーマー382(商品名)(以上、いずれもサンノ
プコ株式会社製)アンチホーム08(商品名)、エマル
ゲン903(商品名)(以上、いずれも花王株式会社
製)等の市販品を用いることができる。
【0063】次に、本発明に係る微細な黄色複合含水酸
化鉄顔料を用いた樹脂組成物について述べる。
【0064】本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄顔
料を用いた樹脂組成物は、樹脂組成物の耐熱温度が21
0℃以上、好ましくは213℃以上を有しており、透明
性は線吸収係数で0.06μm−1以下、好ましくは
0.05μm−1以下であって、分散状態は後出の評価
法による3以上、好ましくは4、更に好ましくは5を有
している。
【0065】本発明に係る粒子表面にFe及びAlから
なる複合含水酸化物が被着され、更に、その表面にアル
ミニウムの水酸化物が被覆されている微細な黄色複合含
水酸化鉄顔料を用いた樹脂組成物は、樹脂組成物の耐熱
温度が213℃以上、好ましくは216℃以上を有して
おり、透明性は線吸収係数で0.06μm−1以下、好
ましくは0.05μm−1以下であって、分散状態は後
出の評価法による3以上、好ましくは4、更に好ましく
は5を有している。
【0066】本発明における微細な黄色複合含水酸化鉄
顔料の配合割合は、樹脂100重量部に対して0.01
〜50重量部の範囲で使用することができ、樹脂組成物
のハンドリングを考慮すれば、好ましくは0.05〜4
5重量部、更に好ましくは、0.1〜40重量部であ
る。
【0067】樹脂としては、天然ゴム、合成ゴム、熱可
塑性樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン、ポリイソブチレン等のポリオレフィン、ポリ
塩化ビニル、スチレン重合体、ポリアミド等)等を用い
ることができ、必要により、滑剤、可塑剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、各種安定剤等の添加剤が配合でき
る。
【0068】添加剤の量は、黄色複合含水酸化鉄顔料と
樹脂との総和に対して50重量%以下であれば良い。添
加剤の含有量が50重量%を超える場合には、成形性が
低下する。
【0069】本発明に係る樹脂組成物は、樹脂と微細な
黄色複合含水酸化鉄顔料をあらかじめよく混合し、次
に、混練機もしくは押出機を用いて加熱下で強いせん断
作用を加えて、微細な黄色複合含水酸化鉄顔料の凝集体
を破壊し、樹脂中に微細な黄色複合含水酸化鉄顔料を均
一に分散させた後、目的に応じた形状に成形加工して使
用する。
【0070】
【発明の実施の形態】本発明の代表的な実施の形態は、
次の通りである。
【0071】粒子の平均長軸径及び平均短軸径は、電子
顕微鏡写真(×30,000)を縦方向及び横方向にそ
れぞれ4倍に拡大した写真に示される粒子約350個に
ついて、長軸径及び短軸径をそれぞれ測定し、その平均
値で示した。
【0072】粒子の軸比は平均長軸径と平均短軸径との
比を計算することによって求めた。
【0073】粒子の長軸径の幾何標準偏差値は下記の方
法により求めた値で示した。即ち、上記拡大写真に示さ
れる粒子の長軸径を測定した値を、その測定値から計算
して求めた粒子の実際の粒子の長軸径と個数から、統計
学的手法に従って、対数正規確率紙上の横軸に粒子の長
軸径を、縦軸に所定の長軸径区間のそれぞれに属する粒
子の累積個数(積算フルイ下)を百分率でプロットし
た。そしてこのグラフから粒子の累積個数が50%及び
84.13%のそれぞれに相当する長軸径の値を読み取
り、幾何標準偏差値=(積算フルイ下84.13%にお
ける長軸径)/(積算フルイ下50%における長軸径
(幾何平均径)に従って算出した値で示した。幾何標準
偏差値が1に近いほど、粒子の長軸径の粒度分布が優れ
ていることを意味する。
【0074】比表面積値はBET法により測定した値で
示した。
【0075】ゲータイト微粒子の粒子内部に含有されて
いるAl量、ゲータイト微粒子の粒子表面に被着されて
いるFe及びAlからなる複合含水酸化物中に含有され
ているAl量及び被着されているFe及びAlからなる
複合含水酸化物の表面に被覆されているアルミニウムの
水酸化物のそれぞれのAl量は、「蛍光X線分析装置3
063M型」(理学電機工業(株)製)を使用し、JI
S K0119の「けい光X線分析通則」に従って測定
した。
【0076】ゲータイト微粒子の粒子表面に被着させた
Fe及びAlからなる複合含水酸化物中のAl/Fe原
子比は下記の方法により求めた値で示した。
【0077】即ち、黄色複合含水酸化鉄顔料0.25g
を100mlの三角フラスコに秤り取り、イオン交換水
33.3mlを加え、60℃に加温したウォータバス中
で、マグネチックスターラーを用いて20分間攪拌し、
分散懸濁液とした。次いで、12Nの塩酸を16.7m
l加え、更に20分間攪拌して、アルミニウムを含有し
ているゲータイト微粒子の表面に被着されているFe及
びAlからなる複合含水酸化物の最外表面から粒子の内
部方向に向けて、アルミニウムを含有しているゲータイ
ト微粒子の表面までの距離の中央部位までの組成が実質
的に均一である部分を酸溶解した(数多くの実験結果に
基づいて確認している)。この酸溶解懸濁液を0.1μ
mのメンブランフィルターを用いて吸引濾過を行い、得
られた濾液中のAl量(ppm)及びFe量(ppm)
のそれぞれを誘導プラズマ発光分光分析装置SPS40
00(セイコー電子工業(株)製)を用いて測定した。
【0078】Fe及びAlからなる複合含水酸化物中の
Fe量は、上記濾液中のAl量及びFe量から求めたF
eに対するAl量の重量比と前記蛍光X線分析より求め
た上記複合含水酸化物中のAl重量%とから、下記式に
従って算出した値で示した。 Fe重量%=Al重量%/Feに対するAlの重量比
【0079】黄色複合含水酸化鉄顔料の耐熱性は、熱分
析装置SSC5000(セイコー電子工業(株)製)を
用いて被測定物の示差走査熱量測定(DSC)を行な
い、得られたDSCチャート上に示されるピークを形成
する2つの変曲点のうち、最初の変曲点を構成する2つ
の曲線のそれぞれについて接線を引き、両接線の交点に
対応する温度を読み取って、その温度で示した。
【0080】黄色複合含水酸化鉄顔料を用いた塗膜の透
明性は、後述する処法によって調製した塗料を厚さ10
0μmのクリアベースフィルムに塗布して得られた塗布
膜について、樹脂組成物の透明性は後述する組成から成
る樹脂プレートについて、「自記光電分光光度計UV−
2100」((株)島津製作所製)を用いて測定した光
透過率から、次式によって定義される線吸収係数で示し
た。線吸収係数は値が小さいほど光を透しやすく透明性
が高いことを示す。 線吸収係数(μm−1)=ln(1/t)/FT t:λ=900nmにおける光透過率(−)
【0081】塗布膜の耐熱性は、後述する処法によって
調製した塗料を透明ガラス板(0.8mm(厚)×70
mm(幅)×150mm(長さ))に塗布し、その塗布
板を電気炉に入れ、電気炉の温度を種々変化させて各温
度において15分間熱処理を行い、塗布板の各温度にお
ける熱処理前後での色相(L値、a値、b値)を
標準白色板をバックにして、ポータブル分光色彩計 カ
ラーガイド45/0(ビックケミー・ジャパン(株)
製)を用いてJIS Z 8729に定めるところに従
ってそれぞれ測定した。熱処理前の測色値を基準に下記
式で示されるΔE を求め、ΔE値がちょうど1.5
となるときの温度を塗布膜の耐熱温度とした。
【0082】樹脂組成物の耐熱性は5cm角に裁断した
樹脂プレートをホットプレスにかけ、ホットプレス温度
を種々変化させて、各温度において1トン/cmの荷
重をかけながら10分間熱処理を行い、樹脂プレートの
各温度における熱処理前後での色相(L値、a値、
値)の変化をそれぞれ測定し、熱処理前の測色値を
基準に下式で示されるΔEを求め、ΔE値がちょう
ど1.5となるときの温度を樹脂組成物の耐熱温度とし
た。
【0083】ΔE値=((ΔL値)+(Δa
値)+(Δb値)1/2 ΔL値: 比較する試料の熱処理前後のL値の差 Δa値: 比較する試料の熱処理前後のa値の差 Δb値: 比較する試料の熱処理前後のb値の差
【0084】ビヒクル中への分散性は、後述する処法に
よって調整した塗料を用いて得られた塗布膜について、
塗布面の光沢度の大小によって調べた。
【0085】光沢度は、「グロスメーター UGV−5
D」(スガ試験機(株)製)を用いて20°光沢を測定
して求めた。光沢値が高いほど、ビヒクル中における黄
色複合含水酸化鉄顔料の分散性が良いことを示す。
【0086】塗料粘度については、後述する処方によっ
て調製した塗料の25℃のおける塗料粘度をE型粘度計
(コーンプレート型粘度計)EMD−R((株)東京計
器製)を用いて、ずり速度D=1.92 sec−1
おける値で示した。
【0087】樹脂組成物への分散性は、得られた樹脂組
成物表面における未分散の凝集粒子の個数を目視により
判定し、5段階で評価した。5が最も分散状態が良いこ
とを示す。 5: 未分散物認められず、 4: 1cm当たりに1個以上5個未満、 3: 1cm当たりに5個以上10個未満、 2: 1cm当たりに10個以上50個未満、 1: 1cm当たりに50個以上。
【0088】<微細な黄色複合含水酸化鉄顔料の製造>
硫酸第一鉄水溶液と硫酸アルミニウム水溶液と炭酸ナト
リウム水溶液とを用いて得られた、アルミニウムを含有
した針状ゲータイト微粒子粉末(平均長軸径0.071
0μm、平均短軸径0.0108μm、軸比6.6、B
ET比表面積値180.5m/g、Al含有量0.8
3重量%、幾何標準偏差値1.33、耐熱性245℃)
のスラリーを、プレスフィルターを用いて濾別し、通水
しながら十分水洗した。
【0089】得られた湿ケーキを取り出し、攪拌機を用
いて再度水に邂逅し、懸濁液中のアルミニウムを含有し
たゲータイト微粒子粉末を45g/lに調整した。得ら
れたpH値が6.5の該懸濁液20lに0.5mol/
lの酢酸アルミニウム水溶液667ml(アルミニウム
を含有したゲータイト微粒子粉末に対してAl換算で
1.0重量%に相当)及び1.4mol/lの硫酸第一
鉄溶液476ml(添加した時のAl/Feの原子比=
1/2)を加え、毎分65lの空気を吹き込みながら8
0℃まで加熱昇温した後、pH値を4.3に維持しなが
ら3時間保持し、アルミニウムを含有したゲータイト微
粒子粉末の粒子表面にFe及びAlからなる複合含水酸
化物を被着させた。
【0090】続いてプレスフィルターを用いて濾別し、
通水しながら十分水洗して湿ケーキを得た。湿ケーキの
一部を120℃で24時間乾燥させた後、自由粉砕機M
−2型((株)奈良機械製作所製)で解砕し、黄色複合
含水酸化鉄顔料を得た。得られた黄色複合含水酸化鉄顔
料は平均長軸径0.0712μm、平均短軸径0.01
11μm、軸比6.4、BET比表面積値171.4m
/g、耐熱性276℃であった。複合含水酸化物の被
着量はアルミニウムを含有したゲータイト微粒子粉末に
対して、Al換算で0.98重量%、Fe換算で4.0
5重量%であった。
【0091】<微細な黄色複合酸化物顔料を用いた塗料
の製造>250mlのガラスビンに前記黄色複合含水酸
化鉄顔料5gを用い、塗料組成を下記割合で配合して3
mmφガラスビーズ160gとともにペイントシェーカ
ーで120分間混合分散し、ミルベースを作製した。 黄色複合含水酸化鉄顔料 9.9 重量部、 メラミン樹脂(スーパーペッカミン J−820−60:商品名:大日本イン キ化学工業(株)製) 19.8 重量部、 アルキッド樹脂(ベッコゾール 1307−60EL:商品名:大日本インキ 化学工業(株)製) 39.6 重量部、 キシレン 29.7 重量部、 ブタノール 1.0 重量部。
【0092】この塗料を透明ガラス板(0.8mm
(厚)×70mm(幅)×150mm(長さ))に塗布
して得られた塗膜の光沢度は91%、線吸収係数は0.
0210μm−1であった。
【0093】次に、塗布膜の耐熱温度を求めるため、上
記塗料を用いて同様にして塗布板を5枚用意し、それぞ
れ210℃、230℃、250℃、270℃及び290
℃に加熱されたギヤオーブン中に入れ、15分間熱処理
した後に取り出し、塗布板の色相値を測定し、熱処理前
の色相値を基準としてΔE値を求め、熱処理温度とΔ
値との関係からΔE値が1.5となる温度を求め
たところ、272℃であった。
【0094】<黄色複合含水酸化鉄顔料を用いた樹脂組
成物の製造>黄色複合含水酸化鉄顔料0.5gとポリ塩
化ビニル樹脂粉末(103EP8D:商品記号:日本ゼ
オン(株)製)49.5gとを秤量し、これらを100
ccポリビーカーに入れ、スパチュラでよく混合して混
合粉末を得た。
【0095】得られた混合粉末にステアリン酸カルシウ
ムを1.0g加えて混合し、160℃に加熱した熱間ロ
ールのクリアランスを0.2mmに設定した後、上記混
合粉末を少しずつロールにて練り込んで樹脂組成物が一
体となるまで混練を続けた後、樹脂組成物をロールから
剥離して着色樹脂プレート原料として用いた。
【0096】次に、表面研磨されたステンレス板の間に
上記樹脂組成物を挟んで180℃に加熱したホットプレ
ス内に入れ、1トン/cmの圧力で加圧成形して厚さ
1mmの着色樹脂プレートを得た。得られた着色樹脂プ
レートの線吸収係数は0.0430μm−1、分散状態
は4であった。
【0097】次に樹脂組成物の耐熱温度を求めるため、
着色樹脂プレートを5cm角に裁断した試験片5枚を用
意し、それぞれ185℃、200℃、215℃、230
℃及び245℃に加熱されたホットプレス中に入れ、1
トン/cmの荷重を掛けながら、10分間熱処理した
後に取り出して樹脂プレートの色相値を測定し、熱処理
前の色相値を基準としてΔE値を求め、熱処理温度と
ΔE値との関係からΔE値が1.5となる温度を求
めたところ、220℃であった。
【0098】<アルミニウムの水酸化物による表面被覆
>得られた黄色複合含水酸化鉄顔料のうち450gを、
純水10lに攪拌機を用いて邂逅し、さらにホモミック
ラインミル(特殊機化工業(株)製)を3回通して黄色
複合含水酸化物粒子粉末のスラリーを得た。
【0099】続いて、得られた黄色複合含水酸化鉄粒子
粉末を含むスラリーを横形SGM(マイティーミル:井
上製作所(株)製)を用いて、軸回転数2000rpm
において5回パスさせた。得られたスラリー中の黄色複
合含水酸化鉄粒子粉末の325mesh(目開き44μ
m)における篩残分は0%であった。
【0100】得られた黄色複合含水酸化鉄粒子粉末のス
ラリーの濃度を40g/lに調整し、スラリーを10l
採取した。このスラリーを攪拌しながら60℃まで加熱
し、6.5Nの水酸化ナトリウム溶液を加えてスラリー
のpH値を10.5に調整した。
【0101】次に、このスラリー中に1.0mol/l
のアルミン酸ナトリウム溶液148ml(黄色複合含水
酸化鉄粒子粉末に対してAl換算で1.0重量%に相当
する)を加え、30分間保持した後、酢酸を用いてpH
値を8.0に調整し、この状態で30分間保持した。次
いで濾過、水洗、乾燥、粉砕して粒子表面にAlの水酸
化物により被覆されている黄色複合含水酸化鉄顔料を得
た。
【0102】得られた黄色複合含水酸化鉄顔料は、平均
長軸径0.0712μm、平均短軸径0.0112μ
m、軸比6.4、BET比表面積値172.1m
g、幾何標準偏差値は1.33、耐熱性281℃であっ
た。粒子表面に被覆されたアルミニウムの水酸化物量は
Al換算で0.98重量%であった。
【作用】
【0103】本発明において最も重要な点は、粒子内部
にAl換算で0.05〜50重量%のアルミニウムを含
有しており、且つ、粒子表面にFe及びAlからなる複
合含水酸化物が被着されているゲータイト微粒子からな
る微細な黄色複合含水酸化鉄顔料は、透明性と耐熱性と
がともに優れているという事実である。
【0104】本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄顔
料の透明性が向上する理由については、本発明者は、屈
折率が小さく、油やワニスと練った場合に透明性で被塗
面を隠さないような顔料、即ち、体質顔料の一つである
アルミニウムの含水酸化物がゲータイト微粒子内部に含
有されていることにより粒子自体の透明性が向上するこ
とに加えて、粒子表面に被着されているFe及びAlか
らなる複合含水酸化物が最外層にあることによってビヒ
クル中や樹脂組成物中での分散性が向上するので、塗料
や樹脂組成物の透明性がより向上するものと考えてい
る。
【0105】尚、本発明に係る微細な黄色複合含水酸化
鉄顔料の分散性が改良される理由については未だ明らか
ではないが、塗布膜とした時の光沢度が上がることや塗
料化時における塗料粘度が低下すること等から、最外層
がアルミニウムを有する化合物であるため、ビヒクルと
の相溶性が良いことによるものと考えている。
【0106】また、耐熱性が向上した理由について、ゲ
ータイト微粒子内部にアルミニウムを含有していること
と、Fe及びAlからなる複合含水酸化物が緻密な層を
形成しやすく、しかも、Feを有していることから、同
じくFeを有しているゲータイト微粒子粉末の粒子表面
に密着して被着されることによるものと考えている。
【0107】必要により、表面に更にアルミニウムの水
酸化物を被覆した場合、耐熱性がより向上する理由につ
いて、アルミニウムの水酸化物が耐熱性に優れていると
ともに、アルミニウムの水酸化物の下層にアルミニウム
が含有されていることから上層のアルミニウムの水酸化
物がより密着して被覆されることによるものと考えてい
る。尚、この場合、透明性は、アルミニウムの水酸化物
による被覆をしていない場合と同程度であり、アルミニ
ウムの水酸化物による被覆は粒子表面にFe及びAlか
らなる複合含水酸化物が被着されているアルミニウムを
含有しているゲータイト微粒子粉末の粒子の透明性を妨
げるものではない。
【0108】
【実施例】
【0109】次に、実施例並びに比較例を挙げる。
【0110】ゲータイト微粒子1〜4:アルミニウムを
含有しているゲータイト微粒子として、表1に示される
ゲータイト微粒子1乃至ゲータイト微粒子4を準備し
た。
【0111】
【表1】
【0112】実施例1〜5:アルミニウムを含有してい
るゲータイト微粒子の種類、水懸濁液中のゲータイト微
粒子粉末の濃度、Fe及びAlからなる複合含水酸化物
の被着工程におけるpH値、アルミニウム化合物の種類
及び添加量、第一鉄塩水溶液の種類及び添加量、反応温
度、維持pH値、空気量、反応時間を種々変化させた以
外は、前記発明の実施の形態と同様にしてFe及びAl
からなる複合含水酸化物の被着処理を行った。
【0113】このときの製造条件を表2に、得られた黄
色複合含水酸化鉄顔料の諸特性を表3に示す。
【0114】
【表2】
【0115】
【表3】
【0116】実施例6〜10:黄色複合含水酸化鉄顔料
の種類、アルミニウムの水酸化物による被覆工程におけ
る水懸濁液中の黄色複合含水酸化鉄粒子粉末の濃度、ア
ルミニウム化合物添加前の懸濁液のpH値、添加するア
ルミニウム化合物の種類及び添加量、懸濁液の最終pH
値を種々変化させた以外は、前記発明の実施の形態と同
様にして粒子表面にFe及びAlからなる複合含水酸化
物が被着され、更に、その表面がアルミニウムの水酸化
物により被覆されている黄色複合含水酸化鉄顔料を得
た。
【0117】このときの製造条件を表4に、粒子表面に
Fe及びAlからなる複合含水酸化物が被着され、更
に、その表面にアルミニウムの水酸化物で被覆されてい
る黄色複合含水酸化鉄顔料の諸特性を表5に示す。
【0118】
【表4】
【0119】
【表5】
【0120】比較例1〜7:ゲータイト微粒子粉末の種
類、ゲータイト微粒子粉末の粒子内部におけるアルミニ
ウムの有無及び含有量、Fe及びAlからなる複合含水
酸化物の被着処理の有無及びAl/Feの原子比、アル
ミニウムの水酸化物による表面処理の有無及び被覆量を
種々変化させた以外は、前記発明の実施の形態と同様に
して黄色含水酸化鉄粒子粉末を得た。
【0121】このときの製造条件及び得られた黄色含水
酸化鉄粒子粉末の諸特性を表6に示す。
【0122】
【表6】
【0123】比較例8: (特公平6-2562号公報 実施例2の方法で得た含
水酸化鉄)2mol/lの硝酸第二鉄水溶液2lに2m
ol/lの炭酸ナトリウム水溶液をpH値が3になるま
で加えて透明な陽性の水和酸化物ゾルを調整し、これに
0.05mol/lの硝酸アルミニウムを500ml加
えた。次いで、これに0.2mol/lのドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム水溶液を1150ml加えて
水和酸化鉄と酸化アルミニウムの複合ゾルを凝集させ
た。得られた複合ゾルを濾過し、沈殿物を0.01〜
0.02mol/lのアンモニア水で洗浄、濾過を繰り
返してpH値を6.5〜7.0にした後、更に60〜7
0℃の温水24lにて2回洗浄、濾過を行った。次い
で、乾燥・粉砕し、酸化アルミニウムを含む透明性含水
酸化鉄粒子粉末を得た。
【0124】得られた酸化アルミニウムを含む透明性含
水酸化鉄粒子粉末の諸特性を表6に示す。
【0125】比較例9: (特公昭55−8462号公報 実施例1の方法で得た
含水酸化鉄)Fe(SOとして濃度60g/l
の硫酸第二鉄水溶液500ml中に50g/lの苛性ソ
ーダ水溶液をpH値が12になるまで加え、室温におい
て23時間熟成後Alとして291g/lのアル
ミン酸ソーダ水溶液19.4ml及びSiOとして2
0g/lのケイ酸ソーダ水溶液6.7mlを添加した後
ステンレス製のオートクレーブに仕込み、180℃で1
時間水熱処理を行った。尚、この時のpH値は約13で
あった。水熱処理後、オートクレーブより内容物を取り
出し、濾液の電気伝導度が100μs/cm以下になる
まで水洗した後、120℃の乾燥機中で4時間乾燥さ
せ、粉砕してAlOOH固溶黄色酸化鉄粒子粉末を得
た。
【0126】得られたAlOOH固溶黄色酸化鉄粒子粉
末の諸特性を表6に示す。
【0127】実施例11〜20、比較例10〜22:黄
色複合含水酸化鉄顔料の種類を種々変化させた以外は、
発明の実施の形態と同様にして、塗料及び塗布膜を製造
した。
【0128】このときの製造条件及び塗布膜の諸特性を
表7及び表8に示す。
【0129】
【表7】
【0130】
【表8】
【0131】実施例21〜30、比較例23〜35:黄
色複合含水酸化鉄顔料の種類を種々変化させた以外は、
発明の実施の形態と同様にして、黄色複合含水酸化鉄顔
料を用いた樹脂組成物を製造した。
【0132】このときの製造条件及び樹脂組成物の諸特
性を表9及び表10に示す。
【0133】
【表9】
【0134】
【表10】
【0135】
【発明の効果】本発明に係る微細な黄色複合含水酸化鉄
顔料は、前出実施例に示した通り、透明性と耐熱性とが
ともに優れているので、微細な黄色着色顔料として好ま
しいものである。
【0136】また、本発明に係る微細な黄色複合含水酸
化鉄顔料を用いた塗料及び樹脂組成物は、黄色複合含水
酸化鉄顔料の透明性と耐熱性とがともに優れていること
から、透明性及び耐熱性に優れた塗料及び樹脂組成物で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森井 弘子 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号戸 田工業株式会社創造センター内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子内部にAl換算で0.05〜50重
    量%のアルミニウムを含有しており、且つ、粒子表面に
    Fe及びAlからなる複合含水酸化物が被着されている
    平均長軸径0.005μm以上で0.1μm未満のゲー
    タイト微粒子からなることを特徴とする微細な黄色複合
    含水酸化鉄顔料。
  2. 【請求項2】 被着されているFe及びAlからなる複
    合含水酸化物の表面にAl換算で0.1〜20重量%の
    アルミニウムの水酸化物が被覆されている請求項1記載
    の微細な黄色複合含水酸化鉄顔料。
  3. 【請求項3】 粒子内部にAl換算で0.05〜50重
    量%のアルミニウムを含有している平均長軸径が0.0
    05μm以上で0.1μm未満であるゲータイト微粒子
    粉末の水分散液に、アルミニウム化合物と第一鉄塩化合
    物とを添加・混合した後、酸素含有ガスを通気して、前
    記粒子内部にアルミニウムを含有しているゲータイト微
    粒子の粒子表面にFe及びAlからなる複合含水酸化物
    を被着させることを特徴とする請求項1記載の微細な黄
    色複合含水酸化鉄顔料の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の微細な黄色
    複合含水酸化鉄顔料を用いることを特徴とする塗料。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2記載の微細な黄色
    複合含水酸化鉄顔料を用いることを特徴とする樹脂組成
    物。
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