JP2000136057A - 記録体の張力付与装置 - Google Patents

記録体の張力付与装置

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JP2000136057A
JP2000136057A JP10310533A JP31053398A JP2000136057A JP 2000136057 A JP2000136057 A JP 2000136057A JP 10310533 A JP10310533 A JP 10310533A JP 31053398 A JP31053398 A JP 31053398A JP 2000136057 A JP2000136057 A JP 2000136057A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロール径に関わらず常に一定の張力を付与でき
る記録体の張力付与装置を提供する。 【解決手段】孔版原紙1のロール30は回転自在に支持
される。ロールは第1ダンパ27から負荷を受ける。ロ
ールは、ベルト33で連動する2個の円錐プーリ31,
32を介して第2ダンパ39から負荷を受ける。ロール
の外径を検出する操作アーム46が、操作棒41を移動
させてベルトの位置を変える。ロールが大径の時は、第
1ダンパ27の負荷は小さく、第2ダンパ39の負荷が
大きい。ロールが小径の時は、第1ダンパ27の負荷が
大きく、第2ダンパ39の負荷が小さい。2つのダンパ
がロールに与える負荷は径の大小に関わらず、ほぼ一定
になる。ロール30から引き出された孔版原紙1には適
度なバックテンションが与えられる。適正な製版が行わ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状に巻かれ
た孔版原紙等の記録体を引き出す際に、ロール径の如何
に関わらず、引き出した記録体に一定の張力を与えるこ
とができる記録体の張力付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の製版印刷装置を示す。ロー
ル状の孔版原紙1は、マスターホルダに保持されてい
る。ロール状の孔版原紙1から引き出された孔版原紙1
は連続帯状である。この孔版原紙1は、セットガイドシ
ャフト100に掛け回されて方向を変え、サーマルヘッ
ド101とプラテンローラ102の間に挟み込まれ、さ
らに巻き込みローラ103に掛け回された後に上下ロー
ドローラ104,105の間に挟まれ、初期停止位置ま
で搬送される。
【0003】孔版原紙1を搬送する時、サーマルヘッド
101とプラテンローラ102によって挟まれた部分に
皺が発生しないように、マスターホルダに設けられたバ
ックテンションユニット107により、孔版原紙1には
搬送方向と逆方向のテンションが与えられる。
【0004】サーマルヘッド101が孔版原紙1を感熱
穿孔している時、該孔版原紙1を搬送する動力は、該孔
版原紙1をサーマルヘッド101との間に挟持している
プラテンローラ102のみによって与えられる。製版さ
れた孔版原紙1は、巻き込みローラ103によって下方
に誘導されて溜箱108内に進む。サーマルヘッド10
1による穿孔が終了するまで、製版済みの孔版原紙1は
溜箱108内に収納されていく。
【0005】製版終了後、サーマルヘッド101は上方
向に移動し、プラテンローラ102とともに行った孔版
原紙1の挟持を解除する。製版済みの孔版原紙1の先端
は、上下ロードローラ104,105によって印刷ドラ
ム109のクランプ板110まで搬送される。該孔版原
紙1の先端は、クランプ板110によって印刷ドラム1
09に固定される。印刷ドラム109が回転するととも
に上下ロードローラ104,105が回転して孔版原紙
1が搬送され、孔版原紙1を印刷ドラム109の周面に
巻き付ける。着版が終わるとカッターユニット111に
よって孔版原紙1が切断される。
【0006】この製版印刷装置は孔版印刷装置の機能も
有している。孔版印刷装置としての構成の一部は図示し
ていない。印刷ドラム109の周壁の一部はインク透過
性である。印刷ドラム109の内部には周壁の内面にイ
ンクを供給するインク供給手段がある。印刷ドラム10
9の下方には印刷用紙を印刷ドラム109に押圧する押
圧手段がある。印刷ドラム109を回転させるととも
に、所定のタイミングで印刷ドラム109と押圧手段の
間に印刷用紙を送り込み、印刷ドラム109に装着され
た孔版原紙1の画像部分に印刷用紙を押し付ける。印刷
ドラム109の内周壁から供給された印刷インクは、印
刷ドラム109の周壁を通過し、孔版原紙1の穿孔部分
から印刷用紙に転移して画像を形成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した従来の製
版装置において、バックテンションユニット107は、
ロール状の孔版原紙の巻芯の回転に対して負荷をかけ、
これによって孔版原紙にバックテンションを与えてい
る。しかしながら、従来の機構では、孔版原紙の巻き径
によりバックテンションが変化するという問題があっ
た。即ち、孔版原紙の送り出し量は一定なので、ロール
径が大きい時は回転数が小さく、バックテンションユニ
ット107による負荷は小さくなる。しかしながら、ロ
ール径が小さくなると回転数が大きくなり、バックテン
ションユニット107による負荷が大きくなる。
【0008】バックテンションが弱いと孔版原紙に製版
しわが生じる。また、バックテンションが強いと、画像
縮みが発生してしまう。これは、バックテンションが強
いと孔版原紙がサーマルヘッドを通過する速度が遅くな
り、その結果として孔版原紙に形成される穿孔の間隔が
送り方向に縮んでしまうからである。即ち、サーマルヘ
ッドの書き込みタイミングは同じであるが、孔版原紙の
送り速度が遅いので、形成される穿孔の孔版原紙送り方
向の間隔が狭くなってしまうのである。
【0009】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
ものであり、ロール状の記録体を送りだす際に、ロール
径に関わらず常に一定の張力を付与できるようにした記
録体の張力付与装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された記
録体の張力付与装置は、回転自在に支持される記録体
(1)のロール(30)から引き出された帯状の記録体
に張力を付与する記録体の張力付与装置において、前記
ロールの外径に反比例する負荷を前記ロールの回転に対
して与える第1の負荷手段(27)と、前記ロールの外
径に正比例する負荷を前記ロールの回転に対して与える
第2の負荷手段(39)とを具備している。
【0011】請求項2に記載された記録体の張力付与装
置は、回転自在に支持される記録体(1)のロール(3
0)から引き出された帯状の記録体に張力を付与する記
録体の張力付与装置において、前記ロールの回転数に正
比例する負荷を前記ロールの回転に対して与える第1の
負荷手段(27)と、前記ロールの回転数に反比例する
負荷を前記ロールの回転に対して与える第2の負荷手段
(39)とを具備している。
【0012】請求項3に記載された記録体の張力付与装
置は、所定位置にて回転自在に支持される記録体(1)
のロール(30)から一定の速度で引き出された帯状の
記録体に張力を付与する記録体の張力付与装置におい
て、前記ロールの回転数に比例する負荷を前記ロールの
回転に対して与える第1の負荷手段(27)と、前記ロ
ールの回転数を変速して出力する変速手段(31,3
2,33)と、前記変速手段が出力した回転数に比例す
る負荷を前記ロールの回転に対して与える第2の負荷手
段(39)と、前記ロールの外径が大きい時には出力さ
れる回転数が大きく、外径が小さい時には出力される回
転数が小さくなるように前記変速手段を操作する変速操
作手段(41,42,44,46)とを具備している。
【0013】請求項4に記載された記録体の張力付与装
置は、請求項3記載の記録体の張力付与装置において、
前記第1の負荷手段(27)は、前記ロール(30)の
回転軸(25)に連動連結されている。また、前記変速
手段は、前記ロールの回転軸(25)に連動連結された
第1の円錐プーリ(31)と、前記第2の負荷手段(3
9)に連動連結された第2の円錐プーリ(32)と、前
記第1及び第2の円錐プーリを連動連結するベルト(3
3)とを有している。さらに、前記変速手段は、前記所
定位置に設定された前記ロール(30)に押されて揺動
することにより、前記第1及び第2の円錐プーリ(3
1,32)に対する前記ベルト(33)の位置を調整す
る操作機構(41,42,44,46)を有しているこ
とを特徴とする。
【0014】請求項5に記載された記録体の張力付与装
置は、請求項1又は2又は3又は4記載の記録体の張力
付与装置において、前記第1及び第2の負荷手段が、シ
リコンダンパ(27,39)であることを特徴としてい
る。
【0015】請求項6に記載された記録体の張力付与装
置は、請求項1又は2又は3又は4又は5記載の記録体
の張力付与装置において、前記記録体(1)が孔版原紙
であり、前記ロール(30)から引き出された孔版原紙
はサーマルヘッド(9)とプラテンローラ(8)に挟ま
れて製版されながら搬送されることを特徴としている。
【0016】このように、変速機構(31,32,3
3)を介して連動する2個のシリコンダンパ(27,3
9)を用い、ロール(30)の直径に応じて変速機構
(31,32,33)を調整すれば、ロール(30)の
回転数が変動しても、記録体(1)に加わる負荷はほぼ
一定に保持される。従って、ロール(30)から引き出
された記録体(1)には常に適度なバックテンションが
加わり、記録体(1)に対する処理は適正に行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図1
〜図3を参照して説明する。本例の製版印刷装置は、サ
ーマルヘッドで孔版原紙1を感熱穿孔する製版機能と、
製版した孔版原紙を用いて印刷用紙に孔版印刷を行う印
刷機能とを兼備している。記録体としての孔版原紙は、
感熱フィルムの上に多孔性支持体と貼り合わせたシート
体である。
【0018】本体フレームの内部には印刷ドラム2があ
る。印刷ドラム2は、少なくとも一部がインク透過性で
ある周壁を有している。周壁の外周面には、固定手段と
してのクランプ板3が設けられている。印刷ドラム2の
内側には、周壁の内周面にインクを供給するインク供給
手段(不図示)が設けられている。印刷ドラム2は、所
定位置に設置された自身の中心軸線に平行な回転軸を中
心として回転駆動される。印刷ドラム2の下方には、印
刷用紙を印刷ドラム2に押し付ける押圧手段がある(不
図示)。
【0019】本体フレームの内部にはマスターホルダ4
が設けられている。マスターホルダ4はロール状に巻か
れた孔版原紙1を回転可能に収容する。後述するよう
に、マスターホルダ4には、孔版原紙1に所定の張力を
与えるための張力付与装置が設けられている。
【0020】本製版印刷装置の本体フレームの上面に
は、圧板フレーム5が支軸6を以て開閉可能に設けられ
ている。マスターホルダ4と印刷ドラム2の間には、マ
スターホルダ4の側から、セットガイドシャフト7、プ
ラテンローラ8及びサーマルヘッド9(以下TPH9と
呼ぶ。)、巻き込みローラ10、上下ロードローラ1
1,12、カッタユニット13がそれぞれ順に並設され
ている。孔版原紙1は、これらのローラ等の間を通って
搬送され、TPH9によって穿孔される。本体フレーム
の内部には、プラテンローラ及びTPH9の下方に、製
版された孔版原紙11を溜め込むための溜箱14が設け
られている。
【0021】TPH9は圧板フレーム5に取り付けられ
ている。TPH9は細長い板状であり、搬送される孔版
原紙1の幅方向と平行に設置され、孔版原紙1の上面に
接する。またTPH9は図示しない駆動機構により、プ
ラテンローラ8に対して接近又は離隔する方向に移動で
きる。TPH9は、孔版原紙1の穿孔時にはプラテンロ
ーラ8に圧接し、穿孔終了後はプラテンローラ8から離
間する。TPH9は、孔版原紙1の幅方向と平行に並ん
だ複数の発熱体を備えており、孔版原紙1を熱によって
穿孔する。
【0022】前記プラテンローラ8は、TPH9の下方
の本体フレーム内に設けられている。圧板フレーム5を
閉めた時、圧板フレーム5に設けられたTPH9は、本
体フレームに設けたプラテンローラ8に圧接する。TP
H9とプラテンローラ8の間に挟持された孔版原紙1
は、プラテンローラ8に搬送されながらTPH9によっ
て感熱穿孔される。
【0023】図1の左側に示すように、マスターホルダ
4に近接して張力付与装置20が設けられている。次
に、図2及び図3を参照してマスターホルダ4に設けら
れた張力付与装置20について説明する。孔版原紙1の
ロール30の両端には、支持フランジ21が取り付けら
れている。支持フランジ21の内面中央には、ロール3
0の端面の孔に差し込まれる芯部22が設けられてい
る。支持フランジ21の外面中央には、支持軸23が設
けられている。
【0024】マスターホルダ4は、支持フランジ21が
装着された孔版原紙1のロール30を回転自在に支持す
る。マスターホルダ4は、所定間隔をおいて設けられた
一対の側板24を有している。側板24には回転自在に
回転軸25が設けられている。この回転軸25は側板2
4を貫通している。両側板24,24の間に、孔版原紙
1のロール30を回転自在に設ける。即ち、孔版原紙1
のロール30の両端の支持軸23を、回転軸25の内端
部に連結する。側板24の外側に突出している回転軸2
5の外端部には、側板24の外側において、ダンパギア
26が取り付けられている。
【0025】側板24の外側には、第1の負荷手段とし
て第1のシリコンダンパ27が取り付けられている。シ
リコンダンパは、シリコンオイルを収納した筐体を有し
ている。前記筐体内には、シリコンオイル内で回転する
回転体がある。回転体は、筐体の外に突出した軸に連結
されている。外力により軸を駆動して回転体を回転する
と、回転体はシリコンオイルから抵抗を受ける。これに
よって、外力側には一定の負荷が加わる。
【0026】第1のシリコンダンパ27の軸にはギア2
8が取り付けられている。このギア28は、前記回転軸
のダンパギア26にかみ合っている。孔版原紙1のロー
ル30が回転すると第1のシリコンダンパ27も回転す
る。従って、ロール30の回転は、第1のシリコンダン
パ27によって負荷を受ける。
【0027】孔版原紙1は、製版時には一定の送り出し
速度(単位時間当たりの送りだし長さ)で送り出されて
いる。従って、径が小さい時のロール30の回転数は、
径が大きい時の回転数に比べて大きくなる。このため、
第1のシリコンダンパ27によって孔版原紙1の引き出
しに加えられる負荷は、相対的に言って、ロール30の
径が大きい時は小さく、ロール30の径が小さい時は大
きくなる。即ち、第1のシリコンダンパ27は、ロール
30の外径に反比例する負荷をロール30の回転に対し
て与える。又は、ロール30の回転数に正比例する負荷
をロール30の回転に対して与える。
【0028】マスターホルダ4の近傍には、孔版原紙1
のロール30の回転数を変速して出力する変速手段が設
けられている。この変速手段は、ベルト33で連動する
一対の円錐プーリ31,32を有している。フレームの
上には、マスターホルダ4の側板と平行に、一対の側板
34,35が設けられている。この側板34,35の間
に、第1及び第2の円錐プーリ31,32が回転自在に
設けられている。第1及び第2の円錐プーリ31,32
は同一の形状であり、互いに平行である。第1及び第2
の円錐プーリ31,32は、小径部と大径部の位置が互
いに逆向きである。第1及び第2の円錐プーリ31,3
2の間にはベルト33が掛けてある。
【0029】孔版原紙1のロール30に近い第1の円錐
プーリ31の大径部にはギア36が取り付けられてい
る。このギア36は、中間ギア37を介してダンパギア
26に連動する。第2の円錐プーリ32の大径部にはダ
ンパギア38が取り付けられている。側板34には、第
2の負荷手段である第2のシリコンダンパ39が取り付
けられている。第2のシリコンダンパ39は、前述した
第1のシリコンダンパ27と同一の構成である。第2の
シリコンダンパ39の軸にはギア40が取り付けられて
いる。第2の円錐プーリ32のダンパギア38は、第2
のシリコンダンパ39のギア40にかみ合っている。
【0030】従って、孔版原紙1のロール30の回転
は、ダンパギア26、中間ギア37、第1の円錐プーリ
31のギア36、第1の円錐プーリ31、ベルト33、
第2の円錐プーリ32、ダンパギア38、第2のシリコ
ンダンパ39の軸のギア40で構成される伝達機構を介
して、第2のシリコンダンパ39に入力される。最終的
に第2のシリコンダンパ39に入力される回転数は、ベ
ルト33の位置によって変わる。図2において入力回転
数を一定とすると、ベルト33が右端にきた時、第2の
円錐プーリ32の大径部における回転数は最大になる。
この時、第2のシリコンダンパ39によってロール30
に与えられる負荷は最大になる。同様に、ベルト33が
左端にきた時、第2の円錐プーリ32の大径部における
回転数は最小になる。この時、第2のシリコンダンパ3
9によってロール30に与えられる負荷は最小になる。
【0031】マスターホルダ4の近傍には、前記変速手
段を操作する変速操作手段が設けられている。この変速
操作手段は、孔版原紙1のロール30の外径が大きい時
には出力される回転数が大きく、外径が小さい時には出
力される回転数が小さくなるように、前記変速手段のベ
ルト33の位置を調整する。
【0032】第1及び第2の円錐プーリ31,32の間
には、操作棒41が設けられている。この操作棒41は
円錐プーリ31,32の軸と平行である。この操作棒4
1は、円錐プーリ31,32が設けられた一対の側板3
4,35を貫通しており、側板34,35に対してスラ
イド可能である。操作棒41の略中央にはベルト寄せ4
2が固定されている。ベルト寄せ42には、操作棒41
の長手方向と直交する溝が形成されている。この溝に
は、ベルト33が移動可能に係合している。
【0033】フレーム上には取り付け具43が固定され
ている。この取り付け具43には、L字形のリンク44
の角部が回動自在に取り付けられている。リンク44の
両端には長孔が形成されている。側板から突出した操作
棒41の一端は、リンク44の一端の長孔に係合してい
る。
【0034】孔版原紙1に近いフレーム上には取り付け
具45が固定されている。この取り付け具45には、操
作アーム46の中央部分が、水平な軸47によって取り
付けられている。操作アーム46は軸47を中心に揺動
できる。ロール30の下にある操作アーム46の一端に
は、接触ロール48が設けられている。操作アーム46
の他端は、前記リンク44の他端の長孔に係合してい
る。
【0035】次に本装置の作用について説明する。製版
時、孔版原紙1のロール30をマスターホルダ4の所定
位置に装着する。孔版原紙1のロール30の下側が操作
アーム46の接触ロール48を押し下げる。ロール30
の外径に応じて接触ロール48の位置(高さ)は変化す
る。即ち、操作アーム46の位置(姿勢)が変化する。
操作アーム46の位置が変化すると、これに応じてL字
形のリンク44が回動する。リンク44の回動に応じて
操作棒41が移動する。操作棒41とともにベルト寄せ
42が移動すれば、ベルト33の位置が変わる。これに
よって、2個の円錐プーリ31,32における入力回転
数と出力回転数の比が変わる。即ち、第1のシリコンダ
ンパ27を駆動している孔版原紙1のロール30の回転
数と、第2のシリコンダンパ39を駆動している第2の
円錐プーリ32の回転数との比が定まる。
【0036】孔版原紙1のロール30の外径が相対的に
大きい時は、操作アーム46の一端は相対的に下に位置
し、操作アーム46の他端は上に位置する。その結果、
リンク44は図2(b)において時計周り方向にすすん
だ位置に設定される。従って、操作棒41は図2にお
いて右側に移動し、ベルト33も右側の位置になる。第
2の円錐プーリ32の大径部における回転数は、ロール
30の回転数よりも大きくなる。従って、第2のシリコ
ンダンパ39による負荷は、相対的に大きくなる。この
時、ロール30の外径が大きいので、第1のシリコンダ
ンパ27による負荷は小さくなっている。
【0037】孔版原紙1のロール30の外径が相対的に
小さくなると、操作アーム46の一端は相対的に上に位
置し、操作アーム46の他端は下に位置する。その結
果、リンク44は図2(b)において反時計周り方向に
すすんだ位置に設定される。従って、操作棒41は図
2において左側に移動し、ベルト33も左側の位置にな
る。第2の円錐プーリ32の大径部における回転数は、
ロール30の回転数よりも小さくなる。従って、第2の
シリコンダンパ39による負荷は、相対的に小さくな
る。この時、ロール30の外径が小さいので、第1のシ
リコンダンパ27による負荷は大きくなっている。
【0038】このように、この製版印刷装置では、ロー
ル30から引き出される孔版原紙1に適当な張力を与え
るために、2個のシリコンダンパ27,39を用いてい
るが、これらのダンパがロール30に与える負荷の増減
の方向は反対である。即ち、ロール30が大きい時に
は、第1のシリコンダンパ27による負荷は小さく、第
2のシリコンダンパ39による負荷は大きい。また、ロ
ール30が小さい時には、第1のシリコンダンパ27に
よる負荷は大きく、第2のシリコンダンパ39による負
荷は小さい。従って、両方のシリコンダンパ27,39
による負荷の合計は、ロール30の径に関わらずいつで
もほぼ一定となる。
【0039】本製版印刷装置では、変速機構を介して連
動する2個のシリコンダンパ27,39を用いて、ロー
ル30の回転数の変動によって孔版原紙1に加わる負荷
が変動することを抑制している。このため、ロール30
から引き出された孔版原紙1には常に適度なバックテン
ションを与えることができる。
【0040】従って、孔版原紙1の製版時に、孔版原紙
1に製版しわや画像縮みが生じることはない。適正な製
版が行われ、画像情報に忠実な製版が行われる。
【0041】以上説明した例は、本発明が孔版式の製版
印刷装置に適用された例であり、記録体としては孔版原
紙1を挙げた。しかしながら、ロール状の感熱紙等を使
用しているファクシミリ等においても本発明を適用する
ことができる。即ち、ロール状の記録体であって、引き
出して供給する際に張力を付与する必要のあるものであ
れば、本発明が有効に適用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、変速機構を介して連動
する2個のシリコンダンパを用い、ロールの直径に応じ
て変速機構を調整している。このため、ロールの回転数
が変動しても、記録体に加わる負荷はほぼ一定に保持さ
れる。このため、ロールから引き出された記録体には常
に適度なバックテンションが加わり、記録体に対する処
理は適正に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である製版印刷装置
の断面図である。
【図2】(a)は実施の形態の一例における張力付与装
置の一部を断面とした平面図、(b)は(a)における
矢印(イ)方向から見た図である。
【図3】実施の形態の一例における張力付与装置の一部
を断面とした側面図である。
【図4】従来の製版装置の断面図である。
【符号の説明】
1 記録体としての孔版原紙 8 プラテンローラ 9 サーマルヘッド(TPH) 25 ロールの回転軸 27 第1の負荷手段としての第1のシリコンダンパ 30 孔版原紙のロール 31 変速手段を構成する第1の円錐プーリ 32 変速手段を構成する第2の円錐プーリ 33 変速手段を構成するベルト 39 第2の負荷手段としての第2のシリコンダンパ 41 変速操作手段の操作機構を構成する操作棒 42 変速操作手段の操作機構を構成するベルト寄せ 44 変速操作手段の操作機構を構成するリンク 46 変速操作手段の操作機構を構成する操作アーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在に支持される記録体のロールか
    ら引き出された帯状の記録体に張力を付与する記録体の
    張力付与装置において、 前記ロールの外径に反比例する負荷を前記ロールの回転
    に対して与える第1の負荷手段と、 前記ロールの外径に正比例する負荷を前記ロールの回転
    に対して与える第2の負荷手段と、 を具備する記録体の張力付与装置。
  2. 【請求項2】 回転自在に支持される記録体のロールか
    ら引き出された帯状の記録体に張力を付与する記録体の
    張力付与装置において、 前記ロールの回転数に正比例する負荷を前記ロールの回
    転に対して与える第1の負荷手段と、 前記ロールの回転数に反比例する負荷を前記ロールの回
    転に対して与える第2の負荷手段と、 を具備する記録体の張力付与装置。
  3. 【請求項3】 所定位置にて回転自在に支持される記録
    体のロールから一定の速度で引き出される帯状の記録体
    に張力を付与する記録体の張力付与装置において、 前記ロールの回転数に比例する負荷を前記ロールの回転
    に対して与える第1の負荷手段と、 前記ロールの回転数を変速して出力する変速手段と、 前記変速手段が出力した回転数に比例する負荷を前記ロ
    ールの回転に対して与える第2の負荷手段と、 前記ロールの外径が大きい時には出力される回転数が大
    きく、外径が小さい時には出力される回転数が小さくな
    るように前記変速手段を操作する変速操作手段と、 を具備する記録体の張力付与装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の負荷手段は、前記ロールの回
    転軸に連動連結されており、 前記変速手段は、前記ロールの回転軸に連動連結された
    第1の円錐プーリと、前記第2の負荷手段に連動連結さ
    れた第2の円錐プーリと、前記第1及び第2の円錐プー
    リを連動連結するベルトとを有しており、 前記変速操作手段は、前記所定位置に設定された前記ロ
    ールに押されて揺動することにより、前記第1及び第2
    の円錐プーリに対する前記ベルトの位置を調整する操作
    機構を有していることを特徴とする請求項3記載の記録
    体の張力付与装置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の負荷手段が、シリコ
    ンダンパである請求項1又は2又は3又は4記載の記録
    体の張力付与装置。
  6. 【請求項6】 前記記録体が孔版原紙であり、前記ロー
    ルから引き出された孔版原紙はサーマルヘッドとプラテ
    ンローラに挟まれて製版されながら搬送される請求項1
    又は2又は3又は4又は5記載の記録体の張力付与装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010078042A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Bando Chem Ind Ltd ベルト式無段変速装置

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