JP2000135568A - シーム溶接線自動倣い装置 - Google Patents
シーム溶接線自動倣い装置Info
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- JP2000135568A JP2000135568A JP10311118A JP31111898A JP2000135568A JP 2000135568 A JP2000135568 A JP 2000135568A JP 10311118 A JP10311118 A JP 10311118A JP 31111898 A JP31111898 A JP 31111898A JP 2000135568 A JP2000135568 A JP 2000135568A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料タンクのフローティング支持用XYテー
ブルの位置規制用エアシリンダに圧縮空気を給排するエ
アホースが倣い制御軸の回りに巻付いたりエアホース相
互が絡み合ったりするのを防止すること。 【解決手段】 倣い制御軸84の外周に、ロータリース
リーブ14を遊転自在に嵌合する。XYテーブル50の
エアシリンダに対してエアを給排する複数本のエアホー
ス15を、ロータリースリーブ14の外周面の口金16
に接続する。倣い制御軸84とロータリースリーブ14
との嵌合面に複数の環状エア溝18を形成する。倣い制
御軸84の内部のエア通路22,24の一端を環状エア
溝18と連通し、他端をXYテーブル50のエアシリン
ダに接続する。
ブルの位置規制用エアシリンダに圧縮空気を給排するエ
アホースが倣い制御軸の回りに巻付いたりエアホース相
互が絡み合ったりするのを防止すること。 【解決手段】 倣い制御軸84の外周に、ロータリース
リーブ14を遊転自在に嵌合する。XYテーブル50の
エアシリンダに対してエアを給排する複数本のエアホー
ス15を、ロータリースリーブ14の外周面の口金16
に接続する。倣い制御軸84とロータリースリーブ14
との嵌合面に複数の環状エア溝18を形成する。倣い制
御軸84の内部のエア通路22,24の一端を環状エア
溝18と連通し、他端をXYテーブル50のエアシリン
ダに接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料タンクのシーム
溶接に好適な溶接線自動倣い装置に係り、特に燃料タン
クをXYテーブルで水平方向にフローティング支持しつ
つ燃料タンクを水平旋回調節する自動倣い装置におい
て、XYテーブルの3層プレート相互の基準位置規制用
エアシリンダにエアを給排するエアホース用のロータリ
ージョイントを装備してなるシーム溶接線自動倣い装置
に関する。
溶接に好適な溶接線自動倣い装置に係り、特に燃料タン
クをXYテーブルで水平方向にフローティング支持しつ
つ燃料タンクを水平旋回調節する自動倣い装置におい
て、XYテーブルの3層プレート相互の基準位置規制用
エアシリンダにエアを給排するエアホース用のロータリ
ージョイントを装備してなるシーム溶接線自動倣い装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料タンクは板金プレスにて成形したア
ッパーパネルとロアパネルから構成され、燃料タンクを
製作するには、これらアッパーパネルとロアパネルを重
ね合わせ、相互に重なった周縁フランジ部をスポット溶
接にて複数箇所仮止めし、こうして出来た一体形の燃料
タンクをシーム溶接線自動倣い装置に装着し、シーム溶
接機にて自動的にシーム溶接する。
ッパーパネルとロアパネルから構成され、燃料タンクを
製作するには、これらアッパーパネルとロアパネルを重
ね合わせ、相互に重なった周縁フランジ部をスポット溶
接にて複数箇所仮止めし、こうして出来た一体形の燃料
タンクをシーム溶接線自動倣い装置に装着し、シーム溶
接機にて自動的にシーム溶接する。
【0003】図6(A)〜(C)は本願出願人が特開平
9−314349号などで先に提案したシーム溶接線自
動倣い装置42とシーム溶接機44を示したもので、同
図で2:燃料タンク、4:フランジ部、6:専用冶具、
46:電極輪、48a〜48c:3層プレート、50:
XYテーブル、70:基礎、72:床面、74:多関節
ロボット、82:アーム、84:倣い制御軸、86:C
型フレーム、88:シリンダ、90:クランプ、92:
テンプレート、94:固定アーム、96:基準部材、9
8:測距センサである。
9−314349号などで先に提案したシーム溶接線自
動倣い装置42とシーム溶接機44を示したもので、同
図で2:燃料タンク、4:フランジ部、6:専用冶具、
46:電極輪、48a〜48c:3層プレート、50:
XYテーブル、70:基礎、72:床面、74:多関節
ロボット、82:アーム、84:倣い制御軸、86:C
型フレーム、88:シリンダ、90:クランプ、92:
テンプレート、94:固定アーム、96:基準部材、9
8:測距センサである。
【0004】テンプレート92は燃料タンク2の周縁フ
ランジ部の溶接予定線の輪郭に対応した外形を有し、こ
のテンプレート92と基準部材96との間隔が測距セン
サ98で検出されるようになっている。
ランジ部の溶接予定線の輪郭に対応した外形を有し、こ
のテンプレート92と基準部材96との間隔が測距セン
サ98で検出されるようになっている。
【0005】前記倣い制御軸84は、回転角度を精密制
御可能なステップモータやサーボモータ等の回転軸であ
って、この倣い制御軸84の下端にXYテーブル50が
支持されている。XYテーブル50は図7のように互い
に直交する第1直動ガイド52と第2直動ガイド54を
介在させた3層プレート48a〜48cで構成され、上
から一枚目のプレート48cが倣い制御軸84の下端に
固定されている。XYテーブル50の内部にはプレート
48a〜48cの相対位置を選択的に規制するための図
示しない第1エアシリンダと第2エアシリンダが第1直
動ガイド52と第2直動ガイド54に対応して各層間に
1つずつ配設されている。また、倣い制御軸84の外周
面には図8のようにアーム56と突起58が固定され、
アーム56の先端に連結された第3エアシリンダ60の
伸縮によって倣い制御軸84の正逆回動位置(+α°と
−α°)が決定されるようになっている。また、突起5
8が第4エアシリンダ62にて一時的に閉動する一対の
挟持片64にて挟持されることにより倣い制御軸84の
原点回動位置(±0°)が決定されるようになってい
る。
御可能なステップモータやサーボモータ等の回転軸であ
って、この倣い制御軸84の下端にXYテーブル50が
支持されている。XYテーブル50は図7のように互い
に直交する第1直動ガイド52と第2直動ガイド54を
介在させた3層プレート48a〜48cで構成され、上
から一枚目のプレート48cが倣い制御軸84の下端に
固定されている。XYテーブル50の内部にはプレート
48a〜48cの相対位置を選択的に規制するための図
示しない第1エアシリンダと第2エアシリンダが第1直
動ガイド52と第2直動ガイド54に対応して各層間に
1つずつ配設されている。また、倣い制御軸84の外周
面には図8のようにアーム56と突起58が固定され、
アーム56の先端に連結された第3エアシリンダ60の
伸縮によって倣い制御軸84の正逆回動位置(+α°と
−α°)が決定されるようになっている。また、突起5
8が第4エアシリンダ62にて一時的に閉動する一対の
挟持片64にて挟持されることにより倣い制御軸84の
原点回動位置(±0°)が決定されるようになってい
る。
【0006】XYテーブル50の下面には図6のように
専用治具6が固定され、この専用治具6の下に燃料タン
ク2が位置決め固定されている。C型フレーム80の下
端部にはシリンダ88にて上下動可能なクランプ90が
配設され、このクランプ84で燃料タンク2の下面を押
圧固定できるようになっている。
専用治具6が固定され、この専用治具6の下に燃料タン
ク2が位置決め固定されている。C型フレーム80の下
端部にはシリンダ88にて上下動可能なクランプ90が
配設され、このクランプ84で燃料タンク2の下面を押
圧固定できるようになっている。
【0007】従来の自動倣い装置で燃料タンク2の周縁
フランジ部を上下一対の電極輪46間に挟んで電極輪4
6を回転させると、燃料タンク2が自然に自転しながら
周縁フランジ部のシーム溶接がなされる。このシーム溶
接の間、燃料タンク2のシーム溶接予定線と実際の溶接
線前端との偏差は測距センサ98でリアルタイムに検出
され、この測距センサ98からの出力に基づき前記偏差
をゼロにすべく倣い制御軸84が正逆回転制御されるこ
とで正確なシーム溶接がなされる。
フランジ部を上下一対の電極輪46間に挟んで電極輪4
6を回転させると、燃料タンク2が自然に自転しながら
周縁フランジ部のシーム溶接がなされる。このシーム溶
接の間、燃料タンク2のシーム溶接予定線と実際の溶接
線前端との偏差は測距センサ98でリアルタイムに検出
され、この測距センサ98からの出力に基づき前記偏差
をゼロにすべく倣い制御軸84が正逆回転制御されるこ
とで正確なシーム溶接がなされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のシーム
溶接線自動倣い装置において、XYテーブル50の第1
〜第4のエアシリンダに対して圧縮空気を給排する複数
本のエアホースは(第1〜第3エアシリンダのエア給排
用に各2本、第4エアシリンダのエア供給用に1本の合
計7本)、XYテーブル50から直接引き出された後、
そのまま倣い制御軸84の回りを通って所定の圧縮空気
供給源まで引廻されていた(図示省略)。
溶接線自動倣い装置において、XYテーブル50の第1
〜第4のエアシリンダに対して圧縮空気を給排する複数
本のエアホースは(第1〜第3エアシリンダのエア給排
用に各2本、第4エアシリンダのエア供給用に1本の合
計7本)、XYテーブル50から直接引き出された後、
そのまま倣い制御軸84の回りを通って所定の圧縮空気
供給源まで引廻されていた(図示省略)。
【0009】このため、シーム溶接時に燃料タンク2を
回転させると、複数本のエアホースが倣い制御軸84の
回りに一斉に巻付き、かつ、エアホース相互も絡み合う
おそれがあった。エアホースが倣い制御軸84に巻付い
たりエアホース相互が絡んだりすると、倣い制御軸84
の円滑な制御に支障が出たり、エアホース自体が損傷す
るおそれもある。
回転させると、複数本のエアホースが倣い制御軸84の
回りに一斉に巻付き、かつ、エアホース相互も絡み合う
おそれがあった。エアホースが倣い制御軸84に巻付い
たりエアホース相互が絡んだりすると、倣い制御軸84
の円滑な制御に支障が出たり、エアホース自体が損傷す
るおそれもある。
【0010】本発明の目的は、エアホースの絡みを防止
して倣い制御の円滑性を確実にすると共にエアホースの
損傷を防止することにある。
して倣い制御の円滑性を確実にすると共にエアホースの
損傷を防止することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明のシーム溶接線自動倣い装置は、3層プレートの
上下2つの間隙に第1直動ガイドと第2直動ガイドが互
いに交差して配設されて任意水平方向の移動を許容する
が水平旋回方向の動きは拘束するようにしたXYテーブ
ルと、前記XYテーブルの移動許容方向と直交する方向
に主軸を有する倣い制御軸とを上下に重ね合わせ、前記
XYテーブルまたは倣い制御軸のいずれか一方をロボッ
トアームの先端で支持すると共に、他方に、シーム溶接
される部分を有するワークを支持する専用治具を取り付
け、前記ワークのシーム溶接予定線と実際の溶接線前端
との偏差をセンサで検出し、前記センサからの出力に基
づき前記偏差をゼロにすべく前記倣い制御軸を回転制御
するシーム溶接線自動倣い装置において、前記XYテー
ブルに内蔵されて前記3層プレート相互の基準位置を選
択的に規制する複数のエアシリンダに対してエアを給排
する複数本のエアホースのための複数の接続口を外周面
に有し、かつ、前記倣い制御軸の外周に遊転可能に嵌合
されたロータリースリーブと、前記複数の接続口に対応
して前記倣い制御軸とロータリースリーブとの嵌合面に
円周方向に連通形成され、かつ、前記複数の接続口とそ
れぞれ連通された複数の環状エア溝と、前記倣い制御軸
の内部に形成され、一端が前記環状エア溝と連通し他端
が前記エアシリンダに接続されたエア通路とを具備した
ことを特徴とする。
本発明のシーム溶接線自動倣い装置は、3層プレートの
上下2つの間隙に第1直動ガイドと第2直動ガイドが互
いに交差して配設されて任意水平方向の移動を許容する
が水平旋回方向の動きは拘束するようにしたXYテーブ
ルと、前記XYテーブルの移動許容方向と直交する方向
に主軸を有する倣い制御軸とを上下に重ね合わせ、前記
XYテーブルまたは倣い制御軸のいずれか一方をロボッ
トアームの先端で支持すると共に、他方に、シーム溶接
される部分を有するワークを支持する専用治具を取り付
け、前記ワークのシーム溶接予定線と実際の溶接線前端
との偏差をセンサで検出し、前記センサからの出力に基
づき前記偏差をゼロにすべく前記倣い制御軸を回転制御
するシーム溶接線自動倣い装置において、前記XYテー
ブルに内蔵されて前記3層プレート相互の基準位置を選
択的に規制する複数のエアシリンダに対してエアを給排
する複数本のエアホースのための複数の接続口を外周面
に有し、かつ、前記倣い制御軸の外周に遊転可能に嵌合
されたロータリースリーブと、前記複数の接続口に対応
して前記倣い制御軸とロータリースリーブとの嵌合面に
円周方向に連通形成され、かつ、前記複数の接続口とそ
れぞれ連通された複数の環状エア溝と、前記倣い制御軸
の内部に形成され、一端が前記環状エア溝と連通し他端
が前記エアシリンダに接続されたエア通路とを具備した
ことを特徴とする。
【0012】また、ワーク脱着確認用のセンサを専用冶
具に取付けた場合、このセンサの信号用電気ケーブル
を、倣い制御軸回りで緩い巻回状態で載置可能な支持プ
レートを前記ロータリースリーブの上端に配設すること
ができる。
具に取付けた場合、このセンサの信号用電気ケーブル
を、倣い制御軸回りで緩い巻回状態で載置可能な支持プ
レートを前記ロータリースリーブの上端に配設すること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。なお従来装置と同一部分には同一符
号を用いる。図1(A)(B)に示すように、本発明に
係るシーム溶接線自動倣い装置42は、ワークである燃
料タンク2を、複数のバキュームカップ8を有する専用
冶具10で吸着保持する。この専用冶具10は、従来と
同様にXYテーブル50を介して倣い制御軸84に支持
されている。専用冶具10の周囲複数箇所には、燃料タ
ンク2の側面を位置決めする爪部12が配設されてい
る。また専用冶具10の上には、図1(A)(B)およ
び図2に示すようにテンプレート92が配設され、この
テンプレート92の周縁部が従来と同様に測距センサ9
8によって検知されるようになっている。
基づいて説明する。なお従来装置と同一部分には同一符
号を用いる。図1(A)(B)に示すように、本発明に
係るシーム溶接線自動倣い装置42は、ワークである燃
料タンク2を、複数のバキュームカップ8を有する専用
冶具10で吸着保持する。この専用冶具10は、従来と
同様にXYテーブル50を介して倣い制御軸84に支持
されている。専用冶具10の周囲複数箇所には、燃料タ
ンク2の側面を位置決めする爪部12が配設されてい
る。また専用冶具10の上には、図1(A)(B)およ
び図2に示すようにテンプレート92が配設され、この
テンプレート92の周縁部が従来と同様に測距センサ9
8によって検知されるようになっている。
【0014】倣い制御軸84の外周には、図3のように
ロータリースリーブ14が遊転自在に嵌合されている。
ロータリースリーブ14は連れ回り防止のために関節ア
ーム19を介してロボットのアーム82に連結されてい
る。ただし、この関節アーム19は本発明にとって必要
不可欠なものではなく、倣い制御軸84とロータリース
リーブ14との間の摩擦係数を可及的に小さくすれば省
略することも可能である。ロータリースリーブ14の外
周面には、図1(A)、図3および図4に示すように、
外周面のほぼ120度の範囲であってロータリースリー
ブ14の上下方向に螺旋状に等間隔に並ぶようにエアホ
ース15の接続口となる複数の口金16が固定されてい
る。一方ロータリースリーブ14の内周面には、口金1
6の上下方向間隔と同じ間隔で、円周方向に連通した複
数の環状エア溝18が形成され、各環状エア溝18が口
金16と連通されている。なお、環状エア溝18相互間
にはシールリング20が配設されて環状エア溝18の独
立性が確保されている。
ロータリースリーブ14が遊転自在に嵌合されている。
ロータリースリーブ14は連れ回り防止のために関節ア
ーム19を介してロボットのアーム82に連結されてい
る。ただし、この関節アーム19は本発明にとって必要
不可欠なものではなく、倣い制御軸84とロータリース
リーブ14との間の摩擦係数を可及的に小さくすれば省
略することも可能である。ロータリースリーブ14の外
周面には、図1(A)、図3および図4に示すように、
外周面のほぼ120度の範囲であってロータリースリー
ブ14の上下方向に螺旋状に等間隔に並ぶようにエアホ
ース15の接続口となる複数の口金16が固定されてい
る。一方ロータリースリーブ14の内周面には、口金1
6の上下方向間隔と同じ間隔で、円周方向に連通した複
数の環状エア溝18が形成され、各環状エア溝18が口
金16と連通されている。なお、環状エア溝18相互間
にはシールリング20が配設されて環状エア溝18の独
立性が確保されている。
【0015】倣い制御軸84の内部には、倣い制御軸8
4の円板状部84aから上方に延在した複数のエア縦通
路22が形成されている。各エア縦通路22の上端部
は、対応する環状エア溝18の高さに一致され、エア縦
通路22の上端部と環状エア溝18とが半径方向の通路
によって常時連通されている。また倣い制御軸84の円
板状部84aの内部には、エア縦通路22の下端部から
半径方向外方に延在したエア横通路24が形成されてい
る。そしてエア横通路24の外端に口金26が連結さ
れ、この口金26はエアホース28を介してXYテーブ
ルの各エアシリンダに接続されている。
4の円板状部84aから上方に延在した複数のエア縦通
路22が形成されている。各エア縦通路22の上端部
は、対応する環状エア溝18の高さに一致され、エア縦
通路22の上端部と環状エア溝18とが半径方向の通路
によって常時連通されている。また倣い制御軸84の円
板状部84aの内部には、エア縦通路22の下端部から
半径方向外方に延在したエア横通路24が形成されてい
る。そしてエア横通路24の外端に口金26が連結さ
れ、この口金26はエアホース28を介してXYテーブ
ルの各エアシリンダに接続されている。
【0016】ロータリースリーブ14の上端部には円形
の支持プレート30が固定されている。この支持プレー
ト30は、燃料タンク2の脱着確認用センサの電気ケー
ブル32を邪魔にならないように図5(A)(B)のよ
うに緩い巻回状態で載置するためのものであって、電気
ケーブル32の一端は専用冶具10に配設された図示し
ないセンサに接続され、他端は倣い制御軸84の外周面
に形成された通し孔34から倣い制御軸84の内部に引
込まれ、ロボットアーム82の中を通って所定の制御装
置に接続されている。
の支持プレート30が固定されている。この支持プレー
ト30は、燃料タンク2の脱着確認用センサの電気ケー
ブル32を邪魔にならないように図5(A)(B)のよ
うに緩い巻回状態で載置するためのものであって、電気
ケーブル32の一端は専用冶具10に配設された図示し
ないセンサに接続され、他端は倣い制御軸84の外周面
に形成された通し孔34から倣い制御軸84の内部に引
込まれ、ロボットアーム82の中を通って所定の制御装
置に接続されている。
【0017】シーム溶接線自動倣い装置42は以上のよ
うに構成され、燃料タンク2の周縁フランジ部を上下一
対の電極輪46間に挟んで電極輪46を回転させながら
倣い制御軸84を正逆回動調節することにより、燃料タ
ンク2全周の所定の溶接線に沿ったシーム溶接がなされ
る。このシーム溶接の間にXYテーブル50は倣い制御
軸84と共に1回転し(+360°)、1回のシーム溶
接が完了する毎にXYテーブル50が倣い制御軸84の
逆回転(−360°)で元の回転位置に復帰する。この
正逆両回転の間、固定側のエアホース15と回転側のエ
アホース28はロータリースリーブ14によって回転方
向で縁切りされているため、エアホース15が倣い制御
軸84の回りに巻付いたり、エアホース15相互が絡ん
だりすることがない。
うに構成され、燃料タンク2の周縁フランジ部を上下一
対の電極輪46間に挟んで電極輪46を回転させながら
倣い制御軸84を正逆回動調節することにより、燃料タ
ンク2全周の所定の溶接線に沿ったシーム溶接がなされ
る。このシーム溶接の間にXYテーブル50は倣い制御
軸84と共に1回転し(+360°)、1回のシーム溶
接が完了する毎にXYテーブル50が倣い制御軸84の
逆回転(−360°)で元の回転位置に復帰する。この
正逆両回転の間、固定側のエアホース15と回転側のエ
アホース28はロータリースリーブ14によって回転方
向で縁切りされているため、エアホース15が倣い制御
軸84の回りに巻付いたり、エアホース15相互が絡ん
だりすることがない。
【0018】また、電気ケーブル32は支持プレート3
0上において緩く巻回されているため、XYテーブル5
0をシーム溶接の度に正逆回転しても、電気ケーブル3
2は図5(A)と(B)に示す整然とした巻回状態を交
互に反復するだけであり、電気ケーブル32が倣い制御
軸84の回りに強く巻付くおそれはまったくない。
0上において緩く巻回されているため、XYテーブル5
0をシーム溶接の度に正逆回転しても、電気ケーブル3
2は図5(A)と(B)に示す整然とした巻回状態を交
互に反復するだけであり、電気ケーブル32が倣い制御
軸84の回りに強く巻付くおそれはまったくない。
【0019】以上、本発明の一実施形態につき説明した
が、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の
変形が可能である。例えば、前記実施形態ではバキュー
ムカップ8で燃料タンク2を吸着支持したが、バキュー
ムカップ8を使用せずに図6の構造でクランプ90によ
り燃料タンク2の下側を支持するようにしてもよい。ま
た、前記実施形態では倣い制御軸84を上側に、XYテ
ーブル50を下側に配置したが、この逆にXYテーブル
50を上側に、倣い制御軸84を下側に配置し、倣い制
御軸84の下端に専用治具6を固定する構造も原理的に
可能である。さらに、前記実施形態では燃料タンク2の
脱着を電気ケーブル32を通じたセンサからの信号で検
知するようにしたが、バキュームカップ8に負圧を供給
する通路の圧力から燃料タンク2の脱着(有無)を間接
的に検知することも可能であり、その場合は電気ケーブ
ル32ないし支持プレート30を省略してよい。
が、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の
変形が可能である。例えば、前記実施形態ではバキュー
ムカップ8で燃料タンク2を吸着支持したが、バキュー
ムカップ8を使用せずに図6の構造でクランプ90によ
り燃料タンク2の下側を支持するようにしてもよい。ま
た、前記実施形態では倣い制御軸84を上側に、XYテ
ーブル50を下側に配置したが、この逆にXYテーブル
50を上側に、倣い制御軸84を下側に配置し、倣い制
御軸84の下端に専用治具6を固定する構造も原理的に
可能である。さらに、前記実施形態では燃料タンク2の
脱着を電気ケーブル32を通じたセンサからの信号で検
知するようにしたが、バキュームカップ8に負圧を供給
する通路の圧力から燃料タンク2の脱着(有無)を間接
的に検知することも可能であり、その場合は電気ケーブ
ル32ないし支持プレート30を省略してよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は前述の如く、XYテーブルのエ
アシリンダに圧縮空気を給排するエアホースを倣い制御
軸の外周に遊転自在に嵌合したロータリースリーブを経
由して引廻すようにしたので、倣い制御軸の回転によっ
てエアホースが倣い制御軸に巻付いたり、エアホース相
互が絡み合ったりすることがなく、高精度の倣い制御が
担保されると共に、エアホース自体の損傷も防止でき
る。また、シーム溶接線のティーチング作業時にエアホ
ースの干渉を気にする必要がないのでティーチング作業
の能率アップが図れる。
アシリンダに圧縮空気を給排するエアホースを倣い制御
軸の外周に遊転自在に嵌合したロータリースリーブを経
由して引廻すようにしたので、倣い制御軸の回転によっ
てエアホースが倣い制御軸に巻付いたり、エアホース相
互が絡み合ったりすることがなく、高精度の倣い制御が
担保されると共に、エアホース自体の損傷も防止でき
る。また、シーム溶接線のティーチング作業時にエアホ
ースの干渉を気にする必要がないのでティーチング作業
の能率アップが図れる。
【図1】(A)はシーム溶接線自動倣い装置の正面図、
(B)はシーム溶接線自動倣い装置の側面図。
(B)はシーム溶接線自動倣い装置の側面図。
【図2】専用冶具の平面図。
【図3】ロータリースリーブの断面図。
【図4】ロータリースリーブの平面図。
【図5】(A)(B)は支持プレートの平面図。
【図6】(A)は従来のシーム溶接線自動倣い装置とシ
ーム溶接機の概略斜視図、(B)は同要部の拡大斜視
図、(C)は電極輪の正面図。
ーム溶接機の概略斜視図、(B)は同要部の拡大斜視
図、(C)は電極輪の正面図。
【図7】XYテーブルの斜視図。
【図8】倣い制御軸の作動を説明する概念的平面図。
2 燃料タンク(ワーク) 10 専用治具 14 ロータリースリーブ 15,28 エアホース 16 口金(接続口) 18 環状エア溝 22 エア縦通路 24 エア横通路 44 シーム溶接機 46 電極輪 50 XYテーブル 82 ロボットアーム 84 倣い制御軸 92 テンプレート 96 基準部材 98 測距センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 英世 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 (72)発明者 宮▲崎▼ 靖宏 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 Fターム(参考) 4E065 AA05 CA04
Claims (2)
- 【請求項1】 3層プレートの上下2つの間隙に第1直
動ガイドと第2直動ガイドが互いに交差して配設されて
任意水平方向の移動を許容するが水平旋回方向の動きは
拘束するようにしたXYテーブルと、前記XYテーブル
の移動許容方向と直交する方向に主軸を有する倣い制御
軸とを上下に重ね合わせ、前記XYテーブルまたは倣い
制御軸のいずれか一方をロボットアームの先端で支持す
ると共に、他方に、シーム溶接される部分を有するワー
クを支持する専用治具を取り付け、前記ワークのシーム
溶接予定線と実際の溶接線前端との偏差をセンサで検出
し、前記センサからの出力に基づき前記偏差をゼロにす
べく前記倣い制御軸を回転制御するシーム溶接線自動倣
い装置において、 前記XYテーブルに内蔵されて前記3層プレート相互の
基準位置を選択的に規制する複数のエアシリンダに対し
てエアを給排する複数本のエアホースのための複数の接
続口を外周面に有し、かつ、前記倣い制御軸の外周に遊
転可能に嵌合されたロータリースリーブと、 前記複数の接続口に対応して前記倣い制御軸とロータリ
ースリーブとの嵌合面に円周方向に連通形成され、か
つ、前記複数の接続口とそれぞれ連通された複数の環状
エア溝と、 前記倣い制御軸の内部に形成され、一端が前記環状エア
溝と連通し他端が前記エアシリンダに接続されたエア通
路とを具備したことを特徴とするシーム溶接線自動倣い
装置。 - 【請求項2】 前記ロータリースリーブの上端に、信号
用電気ケーブルを倣い制御軸回りで緩い巻回状態で載置
可能な支持プレートを配設したことを特徴とする請求項
1記載のシーム溶接線自動倣い装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10311118A JP2000135568A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | シーム溶接線自動倣い装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10311118A JP2000135568A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | シーム溶接線自動倣い装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000135568A true JP2000135568A (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=18013366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10311118A Pending JP2000135568A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | シーム溶接線自動倣い装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000135568A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003054433A1 (fr) * | 2001-12-13 | 2003-07-03 | Nitta Corporation | Joint rotatif |
CN105479081A (zh) * | 2016-01-08 | 2016-04-13 | 上海昌鸿能源设备有限公司 | 一种电池生产线焊接压紧装置 |
-
1998
- 1998-10-30 JP JP10311118A patent/JP2000135568A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003054433A1 (fr) * | 2001-12-13 | 2003-07-03 | Nitta Corporation | Joint rotatif |
CN105479081A (zh) * | 2016-01-08 | 2016-04-13 | 上海昌鸿能源设备有限公司 | 一种电池生产线焊接压紧装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031209 |