JP2000135101A - 靴の中敷きシート - Google Patents
靴の中敷きシートInfo
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- JP2000135101A JP2000135101A JP10311349A JP31134998A JP2000135101A JP 2000135101 A JP2000135101 A JP 2000135101A JP 10311349 A JP10311349 A JP 10311349A JP 31134998 A JP31134998 A JP 31134998A JP 2000135101 A JP2000135101 A JP 2000135101A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィット感、耐水性および通気性に優れ、成
形が容易で製造コストが廉価であり、脱臭効果および遠
赤外線効果のある靴の中敷きシートを提供すること。 【解決手段】 クラフト紙3の上面に、大豆殻又は小麦
粕を主成分として成形した凹凸表面2aを有するシート
状の発泡成形材2を接着し、かつ縦方向に複数の通気孔
1aを穿設する。発泡成形材2の製造時に木炭粉や遠赤
外線放射物質を混入する。この発泡成形材2を、大豆殻
または小麦粕と、結合材であるポリオレフィンと発泡剤
とを含む混合物を加熱溶融し、発泡させて成形する。
形が容易で製造コストが廉価であり、脱臭効果および遠
赤外線効果のある靴の中敷きシートを提供すること。 【解決手段】 クラフト紙3の上面に、大豆殻又は小麦
粕を主成分として成形した凹凸表面2aを有するシート
状の発泡成形材2を接着し、かつ縦方向に複数の通気孔
1aを穿設する。発泡成形材2の製造時に木炭粉や遠赤
外線放射物質を混入する。この発泡成形材2を、大豆殻
または小麦粕と、結合材であるポリオレフィンと発泡剤
とを含む混合物を加熱溶融し、発泡させて成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、足に対するフィッ
ト感、通気性および耐水性に優れ、加工が容易な靴の中
敷きシートに関するものである。
ト感、通気性および耐水性に優れ、加工が容易な靴の中
敷きシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、豆腐の製造時、大豆が水に漬けら
れ、加熱・濾過された後、豆腐製造に利用される豆乳分
が分離されると、「おから」と称する固形分の豆腐がら
が残ることは広く知られている。その一部は食品・飼料
・肥料として利用されているが、大部分は利用されない
まま廃棄されている。また、大豆を絞って油を採取した
大豆殻についても同様の事情がある。また、小麦を精製
する際には、「ふすま」と称する固形分の粕が得られる
ことも知られていて、「ふすま」も上述の「おから」と
同様に大部分は利用されないまま廃棄されているのが現
状である。
れ、加熱・濾過された後、豆腐製造に利用される豆乳分
が分離されると、「おから」と称する固形分の豆腐がら
が残ることは広く知られている。その一部は食品・飼料
・肥料として利用されているが、大部分は利用されない
まま廃棄されている。また、大豆を絞って油を採取した
大豆殻についても同様の事情がある。また、小麦を精製
する際には、「ふすま」と称する固形分の粕が得られる
ことも知られていて、「ふすま」も上述の「おから」と
同様に大部分は利用されないまま廃棄されているのが現
状である。
【0003】こうした無駄に廃棄される「おから」や
「ふすま」の有効利用を図る手段として、大豆殻とポリ
オレフィンとを主成分とする混合物に発泡剤として水を
添加し、成形機により加熱溶融し、発泡させると共に成
形したり、あるいは、小麦粕とポリプロピレンとを主成
分とする混合物に発泡剤として水を添加し、成形機によ
り加熱溶融し、発泡させると共に成形することにより、
各種緩衝剤等に利用可能な発泡成形材を製造する方法が
知られている(例えば、特開平8−208874号公
報)。
「ふすま」の有効利用を図る手段として、大豆殻とポリ
オレフィンとを主成分とする混合物に発泡剤として水を
添加し、成形機により加熱溶融し、発泡させると共に成
形したり、あるいは、小麦粕とポリプロピレンとを主成
分とする混合物に発泡剤として水を添加し、成形機によ
り加熱溶融し、発泡させると共に成形することにより、
各種緩衝剤等に利用可能な発泡成形材を製造する方法が
知られている(例えば、特開平8−208874号公
報)。
【0004】そこで本出願人は、上記方法によって得ら
れる発泡成形材に着目し、その用途の多様化を図るため
に、それが持つ形状および作用の特徴について種々調査
した。その結果、軽量かつ柔軟で肌に対するフィット感
に優れ、上下両面に凹部と凸部とからなる凹凸表面を有
し、また耐水性にも優れていること、および、若干の遠
赤外線を放射し、それによって血流を促して身体を温め
る作用があり、この遠赤外線効果は、シリカ、アルミ
ナ、セラミックス等の遠赤外線を放射する物質と組合わ
せることによって一段と高められることがわかった。ま
た、木炭と組合わせることにより、遠赤外線効果を損な
うことなく、高い脱臭効果を発揮することも発見した。
本出願人は、こうした特徴に鑑み、この発泡成形材をク
ラフト紙と重ね合せ、靴の中敷きとして使用することを
創案した。
れる発泡成形材に着目し、その用途の多様化を図るため
に、それが持つ形状および作用の特徴について種々調査
した。その結果、軽量かつ柔軟で肌に対するフィット感
に優れ、上下両面に凹部と凸部とからなる凹凸表面を有
し、また耐水性にも優れていること、および、若干の遠
赤外線を放射し、それによって血流を促して身体を温め
る作用があり、この遠赤外線効果は、シリカ、アルミ
ナ、セラミックス等の遠赤外線を放射する物質と組合わ
せることによって一段と高められることがわかった。ま
た、木炭と組合わせることにより、遠赤外線効果を損な
うことなく、高い脱臭効果を発揮することも発見した。
本出願人は、こうした特徴に鑑み、この発泡成形材をク
ラフト紙と重ね合せ、靴の中敷きとして使用することを
創案した。
【0005】ちなみに、従来の靴の中敷きシートとして
は、図4に示すように、紙製のライナー5に、表面に強
化コーティング7が施された波形のクラフト紙6を取付
けた片面段ボール状のものが市販されている。
は、図4に示すように、紙製のライナー5に、表面に強
化コーティング7が施された波形のクラフト紙6を取付
けた片面段ボール状のものが市販されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の中敷きシートは片面段ボール状で、足の裏に接触す
る波形の起伏が大きいと共に、その表面には強化コーテ
ィング7が施されているために、堅くてごつごつしてお
り、足に対するフィット感が悪いという欠点がある。ま
た、この中敷きシートは、強化コーティング7を除く主
要構成部材が紙製であるため耐水性に欠ける。従って、
足の汗によって容易に脆弱化してしまい、耐用期間が1
日〜3日ときわめて短い。
来の中敷きシートは片面段ボール状で、足の裏に接触す
る波形の起伏が大きいと共に、その表面には強化コーテ
ィング7が施されているために、堅くてごつごつしてお
り、足に対するフィット感が悪いという欠点がある。ま
た、この中敷きシートは、強化コーティング7を除く主
要構成部材が紙製であるため耐水性に欠ける。従って、
足の汗によって容易に脆弱化してしまい、耐用期間が1
日〜3日ときわめて短い。
【0007】さらに、ライナー5と波形クラフト紙6と
の間に空間8が形成されるものの、この空間8は水平方
向に形成されるもので足の裏に直接通じるものではな
い。従って、この空間8のみでは、満足な通気性を得る
ことはできない。またさらに、クラフト紙6を波形に加
工するための工程および強化コーティング6を施す工程
をそれぞれ必要とするので、成形工程が複雑となり製造
コストが嵩むといった問題も併せ持つ。
の間に空間8が形成されるものの、この空間8は水平方
向に形成されるもので足の裏に直接通じるものではな
い。従って、この空間8のみでは、満足な通気性を得る
ことはできない。またさらに、クラフト紙6を波形に加
工するための工程および強化コーティング6を施す工程
をそれぞれ必要とするので、成形工程が複雑となり製造
コストが嵩むといった問題も併せ持つ。
【0008】これらに加えて、靴の中敷きシートとして
は、足の臭いをとる効果や、特に冬場においては、足を
温める効果があることが望ましい。
は、足の臭いをとる効果や、特に冬場においては、足を
温める効果があることが望ましい。
【0009】そこで、請求項1および2に記載の発明の
目的とするところは、前述の発泡成形材を使用して、足
に対するフィット感、耐水性および通気性に優れ、また
成形が容易で製造コストの廉価な靴の中敷きシートを提
供することにある。
目的とするところは、前述の発泡成形材を使用して、足
に対するフィット感、耐水性および通気性に優れ、また
成形が容易で製造コストの廉価な靴の中敷きシートを提
供することにある。
【0010】また、請求項3に記載の発明の目的とする
ところは、上記目的に加えて、足の臭いをとることので
きる靴の中敷きシートを提供することにある。
ところは、上記目的に加えて、足の臭いをとることので
きる靴の中敷きシートを提供することにある。
【0011】さらに、請求項4に記載の発明は、上記目
的に加えて、足の血流を促して足を温めることのできる
靴の中敷きシートを提供することにある。
的に加えて、足の血流を促して足を温めることのできる
靴の中敷きシートを提供することにある。
【0012】またさらに、請求項5に記載の発明は、上
記目的に加えて、特定の好適な製造方法によって成形さ
れた発泡成形材を有する靴の中敷きシートを提供するこ
とにある。
記目的に加えて、特定の好適な製造方法によって成形さ
れた発泡成形材を有する靴の中敷きシートを提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の靴の中敷きシート
(1)は、クラフト紙(3)の上面に、大豆殻を主成分
として成形した凹凸表面(2a)を有するシート状の発
泡成形材(2)を接着してなり、かつ縦方向に複数の通
気孔(1a)を有することを特徴とする。
めに、本発明の請求項1に記載の靴の中敷きシート
(1)は、クラフト紙(3)の上面に、大豆殻を主成分
として成形した凹凸表面(2a)を有するシート状の発
泡成形材(2)を接着してなり、かつ縦方向に複数の通
気孔(1a)を有することを特徴とする。
【0014】また、請求項2に記載の靴の中敷きシート
(1)は、クラフト紙(3)の上面に、小麦粕を主成分
として成形した凹凸表面(2a)を有するシート状の発
泡成形材(2)を接着してなり、かつ縦方向に複数の通
気孔(1a)を有することを特徴とする。
(1)は、クラフト紙(3)の上面に、小麦粕を主成分
として成形した凹凸表面(2a)を有するシート状の発
泡成形材(2)を接着してなり、かつ縦方向に複数の通
気孔(1a)を有することを特徴とする。
【0015】さらに、請求項3に記載の靴の中敷きシー
ト(1)は、発泡成形材(2)の製造時に木炭粉を混入
したことを特徴とする。
ト(1)は、発泡成形材(2)の製造時に木炭粉を混入
したことを特徴とする。
【0016】また、請求項4に記載の靴の中敷きシート
(1)は、発泡成形材(2)の製造時に遠赤外線を放射
する物質を混入したことを特徴とする。
(1)は、発泡成形材(2)の製造時に遠赤外線を放射
する物質を混入したことを特徴とする。
【0017】またさらに、請求項5に記載の靴の中敷き
シート(1)は、発泡成形材(2)が、大豆殻または小
麦粕と、結合材と発泡剤とを含む混合物を加熱溶融し、
発泡させると共に、成形することにより製造されたもの
であることを特徴とする。
シート(1)は、発泡成形材(2)が、大豆殻または小
麦粕と、結合材と発泡剤とを含む混合物を加熱溶融し、
発泡させると共に、成形することにより製造されたもの
であることを特徴とする。
【0018】なお、カッコ内の記号は、図面および後述
する発明の実施の形態に記載された対応要素又は対応事
項を示す。
する発明の実施の形態に記載された対応要素又は対応事
項を示す。
【0019】本発明の請求項1に記載の靴の中敷きシー
ト1によれば、大豆殻又を主成分として成形した凹凸表
面を有するシート状の発泡成形材を使用しているので、
発泡成形材の持つ軽量、柔軟で肌に対するフィット感に
優れるという特徴から、足の裏に心地よくフィットす
る。この発泡成形材は耐水性にも優れるので、足の汗に
よって形くずれし難く、よって耐用期間も長くなる。ま
た、この発泡成形材の表面は、製造時に自然に形成され
る凹部と凸部とで構成される凹凸表面であり、その凹部
が通気空間となること、および縦方向の通気孔が設けら
れていることにより、足の裏側において、横方向と縦方
向の双方に空気が流れるので通気性に優れる。
ト1によれば、大豆殻又を主成分として成形した凹凸表
面を有するシート状の発泡成形材を使用しているので、
発泡成形材の持つ軽量、柔軟で肌に対するフィット感に
優れるという特徴から、足の裏に心地よくフィットす
る。この発泡成形材は耐水性にも優れるので、足の汗に
よって形くずれし難く、よって耐用期間も長くなる。ま
た、この発泡成形材の表面は、製造時に自然に形成され
る凹部と凸部とで構成される凹凸表面であり、その凹部
が通気空間となること、および縦方向の通気孔が設けら
れていることにより、足の裏側において、横方向と縦方
向の双方に空気が流れるので通気性に優れる。
【0020】なお、発泡成形材をクラフト紙に接着した
ことにより、発泡成形材は、クラフト紙の持つ強靭性に
よって、その形状をより長期にわたって維持させること
ができる。
ことにより、発泡成形材は、クラフト紙の持つ強靭性に
よって、その形状をより長期にわたって維持させること
ができる。
【0021】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、請求項1に記載の発明と同様に、フィット感に優
れ、耐用期間が長く、通気性にも優れる。
れば、請求項1に記載の発明と同様に、フィット感に優
れ、耐用期間が長く、通気性にも優れる。
【0022】さらに、本発明の請求項3に記載の発明に
よれば、請求項1又は2に記載の発明の作用効果に加え
て、発泡成形材の製造時に木炭粉を混入したので、木炭
粉の持つ脱臭効果によって足の悪臭を効果的に吸い取る
ことができる。
よれば、請求項1又は2に記載の発明の作用効果に加え
て、発泡成形材の製造時に木炭粉を混入したので、木炭
粉の持つ脱臭効果によって足の悪臭を効果的に吸い取る
ことができる。
【0023】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1乃至3に記載の発明の作用効果に加えて、発泡成
形材の製造時に遠赤外線を放射する物質を混入したの
で、発泡成形材が有する遠赤外線効果と混入した物質の
持つ遠赤外線効果とによって、足の血流を促進し、足お
よび身体を温めることができる。これは、特に寒い冬場
に効果的である。
求項1乃至3に記載の発明の作用効果に加えて、発泡成
形材の製造時に遠赤外線を放射する物質を混入したの
で、発泡成形材が有する遠赤外線効果と混入した物質の
持つ遠赤外線効果とによって、足の血流を促進し、足お
よび身体を温めることができる。これは、特に寒い冬場
に効果的である。
【0024】またさらに、請求項5に記載の発明によれ
ば、請求項1乃至4に記載の発明の作用効果に加えて、
発泡成形材の大豆殻又は小麦粕がポリオレフィン等の結
合材により強固に結合されると共に、発泡によって大豆
殻又は小麦粕の間に多数の気孔が形成されるため断熱性
と柔軟性に優れる。断熱性に優れることによって、例え
ば、冬場に足が冷えるのを防止することができ、柔軟性
に優れることによって、足の裏に対するフィット感がよ
り向上する。
ば、請求項1乃至4に記載の発明の作用効果に加えて、
発泡成形材の大豆殻又は小麦粕がポリオレフィン等の結
合材により強固に結合されると共に、発泡によって大豆
殻又は小麦粕の間に多数の気孔が形成されるため断熱性
と柔軟性に優れる。断熱性に優れることによって、例え
ば、冬場に足が冷えるのを防止することができ、柔軟性
に優れることによって、足の裏に対するフィット感がよ
り向上する。
【0025】なお、請求項1乃至5のいずれに記載の中
敷きシートにおいても、その発泡成形材を大豆殻又は小
麦粕といった通常廃棄される材料によって形成している
ので、製造コストを廉価に抑えることができる。
敷きシートにおいても、その発泡成形材を大豆殻又は小
麦粕といった通常廃棄される材料によって形成している
ので、製造コストを廉価に抑えることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1乃至図3を参照して、本発明
の実施形態に係る靴の中敷きシート1について説明す
る。図1は中敷きシート1を示す斜視図であり、図2は
そのA−A線一部拡大断面図である。また、図3はその
中敷きシート1を靴Sの中に敷いた状態を示す部分断面
側面図である。
の実施形態に係る靴の中敷きシート1について説明す
る。図1は中敷きシート1を示す斜視図であり、図2は
そのA−A線一部拡大断面図である。また、図3はその
中敷きシート1を靴Sの中に敷いた状態を示す部分断面
側面図である。
【0027】本発明の実施形態に係る靴の中敷きシート
1は、足型に形成した肉薄のクラフト紙3の上面に、小
麦粕を主成分として成形した、上下両面に凹部2bと凸
部2cとで構成される凹凸表面2aを有するシート状の
発泡成形材2を接着剤4で接着し、かつそのクラフト紙
3と発泡成形材2との重合物を縦方向に貫通する微細な
通気孔1aを多数穿設している。
1は、足型に形成した肉薄のクラフト紙3の上面に、小
麦粕を主成分として成形した、上下両面に凹部2bと凸
部2cとで構成される凹凸表面2aを有するシート状の
発泡成形材2を接着剤4で接着し、かつそのクラフト紙
3と発泡成形材2との重合物を縦方向に貫通する微細な
通気孔1aを多数穿設している。
【0028】この発泡成形材2は軽量かつ柔軟で肌に対
するフィット感に優れるので、足Fの裏に心地よくフィ
ットすることができる。また、この発泡成形材2は耐水
性にも優れるので、足Fの汗によって形くずれし難く、
よって耐用期間も長くなる。また、その表面は、製造時
に自然に形成される凹部2bと凸部2cとで構成される
凹凸表面2aであり、その凹部2bによって通気空間が
形成されると共に、縦方向に多数の通気孔1aを穿設し
ているので、足Fの裏側において、横方向と縦方向の双
方に空気が流れ、通気性に優れる。
するフィット感に優れるので、足Fの裏に心地よくフィ
ットすることができる。また、この発泡成形材2は耐水
性にも優れるので、足Fの汗によって形くずれし難く、
よって耐用期間も長くなる。また、その表面は、製造時
に自然に形成される凹部2bと凸部2cとで構成される
凹凸表面2aであり、その凹部2bによって通気空間が
形成されると共に、縦方向に多数の通気孔1aを穿設し
ているので、足Fの裏側において、横方向と縦方向の双
方に空気が流れ、通気性に優れる。
【0029】また、この中敷きシート1の発泡成形材2
には、製造時に木炭粉と遠赤外線を放射する物質である
シリカを混入している。従って、木炭粉の持つ脱臭効果
によって足Fの悪臭を効果的に吸収することができ、ま
た、発泡成形材2自体とシリカの持つ遠赤外線効果によ
って、足Fの血流を促進し、足Fおよび身体を温めるこ
とができる。
には、製造時に木炭粉と遠赤外線を放射する物質である
シリカを混入している。従って、木炭粉の持つ脱臭効果
によって足Fの悪臭を効果的に吸収することができ、ま
た、発泡成形材2自体とシリカの持つ遠赤外線効果によ
って、足Fの血流を促進し、足Fおよび身体を温めるこ
とができる。
【0030】なお、靴Sはとかく蒸れ易く、それに伴っ
て増殖した細菌によって汗等が分解され、これに起因す
る悪臭で周囲に不快感を与えることがあるが、木炭粉が
混入された発泡成形材2は吸湿性や脱臭性に優れている
ので、不快感を与えることが少なくなる。なお、本実施
形態にあっては、遠赤外線放射物質としてシリカを混入
しているが、それに代えてアルミナやセラミックス等を
混入しても良い。
て増殖した細菌によって汗等が分解され、これに起因す
る悪臭で周囲に不快感を与えることがあるが、木炭粉が
混入された発泡成形材2は吸湿性や脱臭性に優れている
ので、不快感を与えることが少なくなる。なお、本実施
形態にあっては、遠赤外線放射物質としてシリカを混入
しているが、それに代えてアルミナやセラミックス等を
混入しても良い。
【0031】また、この中敷きシート1の発泡成形材2
は、小麦粕と、結合材であるポリオレフィンと発泡剤と
を含む混合物を加熱溶融し、発泡させると共に、成形す
ることにより製造したので、小麦粕がポリオレフィンに
より強固に結合されると共に、発泡によって小麦粕の間
に多数の気孔が形成されるため断熱性と柔軟性に優れた
ものとなっている。従って、断熱性に優れていることに
より、特に、冬場に足Fが冷えるのを防止することがで
きる。また、柔軟性に優れていることによって、足Fの
裏に対するフィット感がより柔和となる。
は、小麦粕と、結合材であるポリオレフィンと発泡剤と
を含む混合物を加熱溶融し、発泡させると共に、成形す
ることにより製造したので、小麦粕がポリオレフィンに
より強固に結合されると共に、発泡によって小麦粕の間
に多数の気孔が形成されるため断熱性と柔軟性に優れた
ものとなっている。従って、断熱性に優れていることに
より、特に、冬場に足Fが冷えるのを防止することがで
きる。また、柔軟性に優れていることによって、足Fの
裏に対するフィット感がより柔和となる。
【0032】なお、この凹凸表面2aは何らの工程によ
らず自然に成形されるので、凹凸表面2a成形のための
専用の工程は不要である。
らず自然に成形されるので、凹凸表面2a成形のための
専用の工程は不要である。
【0033】なお、この中敷きシート1は、クラフト紙
3と小麦粕を主成分とした発泡成形材2とで形成される
ので、使用後の廃棄において、地中に埋めると微生物等
によって分解消滅し、また、焼却すると容易に燃焼する
と共に燃焼時にダイオキシン等の有害物質を排出しな
い。よって、環境衛生上きわめて好ましい。なお、発泡
成形材2を大豆殻を主成分として製造した場合も同様で
ある。
3と小麦粕を主成分とした発泡成形材2とで形成される
ので、使用後の廃棄において、地中に埋めると微生物等
によって分解消滅し、また、焼却すると容易に燃焼する
と共に燃焼時にダイオキシン等の有害物質を排出しな
い。よって、環境衛生上きわめて好ましい。なお、発泡
成形材2を大豆殻を主成分として製造した場合も同様で
ある。
【0034】ここで、本実施形態に係る靴の中敷きシー
ト1の主要構成部材である発泡成形材2について詳述す
る。この発泡成形材2は、小麦粕と結合剤であるポリオ
レフィンと発泡剤である水分とを含む混合物を加熱溶融
し、発泡させると共に、成形機によりシート状に成形し
たものである。このようにして作られた発泡成形材2
は、上下両面に凹凸表面2aが形成され、小麦粕がポリ
オレフィンにより強固に結合されると共に、発泡によっ
て小麦粕の間に多数の気孔が形成されるため、靴の中敷
きシート1として、足Fの裏との間に通気空間を形成し
て通気性を高め、また、十分な断熱性と柔軟性を備え
て、冬場等においては足Fを暖め、また足Fに心地良い
フィット感を与えるといった優れた機能を発揮する。
ト1の主要構成部材である発泡成形材2について詳述す
る。この発泡成形材2は、小麦粕と結合剤であるポリオ
レフィンと発泡剤である水分とを含む混合物を加熱溶融
し、発泡させると共に、成形機によりシート状に成形し
たものである。このようにして作られた発泡成形材2
は、上下両面に凹凸表面2aが形成され、小麦粕がポリ
オレフィンにより強固に結合されると共に、発泡によっ
て小麦粕の間に多数の気孔が形成されるため、靴の中敷
きシート1として、足Fの裏との間に通気空間を形成し
て通気性を高め、また、十分な断熱性と柔軟性を備え
て、冬場等においては足Fを暖め、また足Fに心地良い
フィット感を与えるといった優れた機能を発揮する。
【0035】なお、結合剤としては、熱可塑性を有し、
燃焼時に有害物を発生しないポリオレフィンが好まし
く、ポリエチレン、ポリプロピレンのいずれでも良い。
燃焼時に有害物を発生しないポリオレフィンが好まし
く、ポリエチレン、ポリプロピレンのいずれでも良い。
【0036】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の請求項1および
2に記載の靴の中敷きシートによれば、発泡成形材の持
つ軽量、柔軟で肌に対するフィット感に優れるという特
徴から、足の裏に心地よくフィットする。従って、長時
間歩いても足を痛めることが少ない。また、この発泡成
形材は耐水性にも優れるので、足の汗によって形くずれ
し難く、耐用期間も長くなり、経済的である。また、こ
の発泡成形材の表面は凹凸表面であり、また、中敷きシ
ートには縦方向の通気孔が設けられているので、きわめ
て通気性に優れ、足が蒸れるのを予防し、それに伴い悪
臭の発生を未然に防止することができる。
2に記載の靴の中敷きシートによれば、発泡成形材の持
つ軽量、柔軟で肌に対するフィット感に優れるという特
徴から、足の裏に心地よくフィットする。従って、長時
間歩いても足を痛めることが少ない。また、この発泡成
形材は耐水性にも優れるので、足の汗によって形くずれ
し難く、耐用期間も長くなり、経済的である。また、こ
の発泡成形材の表面は凹凸表面であり、また、中敷きシ
ートには縦方向の通気孔が設けられているので、きわめ
て通気性に優れ、足が蒸れるのを予防し、それに伴い悪
臭の発生を未然に防止することができる。
【0037】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の発明の作用効果に加えて、発泡成
形材の製造時に木炭粉を混入したので、木炭粉の持つ脱
臭効果によって足の悪臭を効果的に吸い取ることがで
き、悪臭の発生をより未然に防止することができる。
求項1又は2に記載の発明の作用効果に加えて、発泡成
形材の製造時に木炭粉を混入したので、木炭粉の持つ脱
臭効果によって足の悪臭を効果的に吸い取ることがで
き、悪臭の発生をより未然に防止することができる。
【0038】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項1乃至3に記載の発明の作用効果に加えて、発泡成
形材の製造時に遠赤外線を放射する物質を混入したの
で、足の血流を促進し、足および身体を温めることがで
きる。従って、特に寒い冬場においても足等を冷やすこ
となく、心地よく歩くことができる。
求項1乃至3に記載の発明の作用効果に加えて、発泡成
形材の製造時に遠赤外線を放射する物質を混入したの
で、足の血流を促進し、足および身体を温めることがで
きる。従って、特に寒い冬場においても足等を冷やすこ
となく、心地よく歩くことができる。
【0039】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
請求項1乃至4に記載の発明の作用効果に加えて、発泡
成形材の大豆殻又は小麦粕がポリオレフィン等の結合材
により強固に結合されると共に、発泡によって大豆殻又
は小麦粕の間に多数の気孔が形成されるので、断熱性と
柔軟性に優れる。従って、冬場における足の冷えをより
効果的に防止することができると共に、足の裏に対する
フィット感がより向上して心地良く歩くことができる。
請求項1乃至4に記載の発明の作用効果に加えて、発泡
成形材の大豆殻又は小麦粕がポリオレフィン等の結合材
により強固に結合されると共に、発泡によって大豆殻又
は小麦粕の間に多数の気孔が形成されるので、断熱性と
柔軟性に優れる。従って、冬場における足の冷えをより
効果的に防止することができると共に、足の裏に対する
フィット感がより向上して心地良く歩くことができる。
【0040】なお、請求項1乃至5に記載のいずれの発
明においても、発泡成形材は大豆殻又は小麦粕によって
形成されるので製造コストが廉価であり、よって消費者
に低価格で提供することができる。
明においても、発泡成形材は大豆殻又は小麦粕によって
形成されるので製造コストが廉価であり、よって消費者
に低価格で提供することができる。
【図1】本発明の実施形態に係る靴の中敷きシートを示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A線一部拡大断面図である。
【図3】図1に示す靴の中敷きシートを靴に敷いた状態
を示す部分断面側面図である。
を示す部分断面側面図である。
【図4】従来例に係る中敷きを示す斜視図である。
1 靴の中敷きシート 1a 通気孔 2 発泡成形材 2a 凹凸表面 2b 凹部 2c 凸部 3 クラフト紙 4 接着剤 5 ライナー 6 クラフト紙 7 強化コーティング 8 空間 F 足 S 靴
Claims (5)
- 【請求項1】クラフト紙の上面に、大豆殻を主成分とし
て成形した凹凸表面を有するシート状の発泡成形材を接
着してなり、かつ縦方向に複数の通気孔を有することを
特徴とする靴の中敷きシート。 - 【請求項2】クラフト紙の上面に、小麦粕を主成分とし
て成形した凹凸表面を有するシート状の発泡成形材を接
着してなり、かつ縦方向に複数の通気孔を有することを
特徴とする靴の中敷きシート。 - 【請求項3】前記発泡成形材の製造時に木炭粉を混入し
たことを特徴とする請求項1又は2に記載の靴の中敷き
シート。 - 【請求項4】前記発泡成形材の製造時に遠赤外線を放射
する物質を混入したことを特徴とする請求項1乃至3に
記載の靴の中敷きシート。 - 【請求項5】前記発泡成形材が、大豆殻または小麦粕
と、結合材と発泡剤とを含む混合物を加熱溶融し、発泡
させると共に、成形することにより製造されたものであ
ることを特徴とする請求項1乃至4に記載の靴の中敷き
シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10311349A JP2000135101A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 靴の中敷きシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10311349A JP2000135101A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 靴の中敷きシート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000135101A true JP2000135101A (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=18016090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10311349A Pending JP2000135101A (ja) | 1998-10-30 | 1998-10-30 | 靴の中敷きシート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000135101A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019150492A1 (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | 株式会社アシックス | 靴底用部材及び靴 |
US11697721B2 (en) | 2018-01-31 | 2023-07-11 | Asics Corporation | Method for producing resin molded article and shoe sole member |
-
1998
- 1998-10-30 JP JP10311349A patent/JP2000135101A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019150492A1 (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | 株式会社アシックス | 靴底用部材及び靴 |
JPWO2019150492A1 (ja) * | 2018-01-31 | 2020-11-19 | 株式会社アシックス | 靴底用部材及び靴 |
EP3747296A4 (en) * | 2018-01-31 | 2021-03-31 | ASICS Corporation | FOOTWEAR AND SHOE ELEMENT |
US11697721B2 (en) | 2018-01-31 | 2023-07-11 | Asics Corporation | Method for producing resin molded article and shoe sole member |
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