JP2000135039A - 魚釣用スピニングリ―ル - Google Patents

魚釣用スピニングリ―ル

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JP2000135039A
JP2000135039A JP11020062A JP2006299A JP2000135039A JP 2000135039 A JP2000135039 A JP 2000135039A JP 11020062 A JP11020062 A JP 11020062A JP 2006299 A JP2006299 A JP 2006299A JP 2000135039 A JP2000135039 A JP 2000135039A
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fishing
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fishing line
line roller
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Atsuto Okada
厚人 岡田
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 魚釣り用スピニングリールによる釣糸の巻取
り時に釣糸をスプール上に均一厚さで巻き付ける。 【解決手段】 魚釣用スピニングリールのラインローラ
(16)を釣糸案内溝部で左右の側壁部(16a,16
b)に分割形成する。リール本体の前部側で交差するよ
うに設けた支持軸(19a,19b)の各々に両側壁部
を回転可能に支承する。両側壁部をその分割端面(17
a,17b)が重なり合うように係合させると共に該分
割端面が狭まるように付勢手段(23)により弾性的に
付勢する。釣糸(1)は分割端面間に挟まれテンション
を掛けられつつスプールに巻き取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラインローラを備
えた魚釣用スピニングリールに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】魚釣用
スピニングリールはリール本体の前部に配置したスプー
ルの釣糸巻回部にリール本体の前方からの釣糸をライン
ローラにより案内しながら巻き取るようになっており、
ラインローラから釣糸を外すことによってスプールの釣
糸巻回部に巻き取られた釣糸を繰り出すようになってい
る。また、魚釣用スピニングリールには、釣糸を巻き取
るためにハンドルによりスプール自体を回転させるもの
とラインローラをスプールの回りで回転させるものとが
ある。また、釣糸をスプールの釣糸巻回部に均一に巻き
取るためにスプール自体をリール本体の前後方向に摺動
させるものとラインローラをリール本体の前後方向に摺
動させるものとがある。
【0003】しかし、これらの魚釣用スピニングリール
は、円筒状のスプールの外周に巻き取られた釣糸を円筒
状のスプールの軸芯方向、即ちリールの前方に繰り出す
構成であるため、釣糸を繰り出す度に釣糸に縒りが蓄積
しやすく、釣竿への糸絡みや糸の縺れ等を引き起こし易
い。また、これらの魚釣用スピニングリールは、図6
(A)に示すように、リール本体の前方に繰り出した釣
糸1をラインローラ2により湾曲させてスプール3の外
周面方向に案内しスプール3の釣糸巻回部に巻き取る構
成であるため、同図中破線で示すように釣糸1の張力が
大きい場合は問題がないが、同図中実線で示すように仕
掛けの回収時、小魚の取り込み時等のように釣糸1の張
力が小さい場合は釣糸1がラインローラ2で十分に湾曲
されないで案内され、スプール3への釣糸巻き位置が後
方に偏りスプール3ヘの巻着力が不足し、そのためバッ
クラッシュ等を引き起こし易く、また投擲時に飛距離を
出し難い。
【0004】このバックラッシュ等を防止するため、登
録実用新案第3004671号公報は、ラインローラの
近傍にこれに案内される釣糸を挟持するローラ等の当接
部材を配置して糸縒れを除去することを提案する。しか
し、この構成によると釣糸の繰り出し時にラインローラ
から釣糸が離脱したり、釣糸巻き取り時にラインローラ
に釣糸が掛止する都度当接部材に釣糸が引っ掛かったり
するという問題を生じる。
【0005】また、特開平9−107852号公報は、
ラインローラの一方の側壁部を他方の側壁部とは別体に
形成し、該一方の側壁部を他方の側壁部に対して回転可
能かつ摺動可能に支承し、両側壁部をそれらの当接面が
狭まる方向に付勢手段により弾性付勢することで糸縒れ
を除去することを提案する。しかし、この構成によると
両側壁部が同一の軸芯上に回転可能に支承されるもので
あるため、釣糸に所定以上の張力がかかっていなければ
両側壁部間で釣糸を挟持することができず、しかもライ
ンローラを巻き取り方向に回転させると両側壁部間から
釣糸が外れ易いという問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、リール本体(4)の前部に
配置したスプール(8)の釣糸巻回部にリール本体
(4)の前方に繰り出された釣糸(1)をラインローラ
(16)で案内しながら巻き取るようにし、上記ライン
ローラ(16)から釣糸(1)を外すことによってスプ
ール(8)の釣糸巻回部に巻き取られた釣糸(1)を繰
り出すようにした魚釣用スピニングリールにおいて、上
記ラインローラ(16)を釣糸案内溝部で左側壁部(1
6a)と右側壁部(16b)とに分割形成し、該両側壁
部(16a,16b)をリール本体(4)の前部側で交
差するように設けた支持軸(19a,19b)の各々に
回転可能に支承し、該両側壁部(16a,16b)をそ
の分割端面(17a,17b)が重なり合うように係合
させると共に該分割端面(17a,17b)が狭まるよ
うに付勢手段(23,30,32)により弾性的に付勢
した魚釣用スピニングリールを採用する。
【0007】請求項2に係る発明は、上記付勢手段(2
3,30,32)による付勢力を調整可能にした請求項
1に記載の魚釣用スピニングリールを採用する。
【0008】請求項3に係る発明は、上記支持軸(19
a,19b)を一体化し中間部で交差角(θ)分だけ屈
曲させた請求項1に記載の魚釣用スピニングリールを採
用する。
【0009】請求項4に係る発明は、上記支持軸(19
a,19b)と上記両側壁部(16a,16b)の少な
くとも一方との間に合成樹脂製のカラー(31)を介在
させた請求項1に記載の魚釣用スピニングリールを採用
する。
【0010】請求項5に係る発明は、上記両側壁部(1
6a,16b)の少なくとも一方の支承部を球状面にし
た請求項1に記載の魚釣用スピニングリールを採用す
る。
【0011】請求項6に係る発明は、上記支持軸(19
a,19b)のリール本体(4)の前部側での交差角
(θ)を調整可能にした請求項1に記載の魚釣用スピニ
ングリールを採用する。
【0012】請求項7に係る発明は、上記両側壁部(1
6a,16b)における分割端面(17a,17b)の
少なくとも一方にアール面(48,49)を与えた請求
項1に記載の魚釣用スピニングリールを採用する。
【0013】請求項8に係る発明は、上記両側壁部(1
6a,16b)の一方の分割端面(17a又は17b)
を竿先からスプール(8)に入って来る釣糸(1)と略
平行にした請求項1に記載の魚釣用スピニングリールを
採用する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0015】実施の形態1 図1乃至図6を参照して実施の形態1に係る魚釣り用ス
ピニングリールについて説明する。
【0016】図1及び図2に示すように、この魚釣り用
スピニングリールは、リール本体4と、その前部に配置
されるロータ5とを有する。リール本体4の後部には、
竿(図示せず)への取付脚6が一体に形成されている。
リール本体4の前部には、図示しない中空軸を介しロー
タ5が回転可能に連結されている。中空軸はリール本体
4の側面に取り付けられたハンドル7とリール本体4内
に収納された図示しない歯車等からなる伝動機構を介し
て動力的に繋がっている。釣糸1の巻取りに際し、ハン
ドル7が回されるとロータ5は図1中矢印Aの方向に回
転可能である。
【0017】上記図示しない中空軸の中心にはスプール
軸が挿入され、その先端側にスプール8が取り付けられ
ている。スプール軸の後部はリール本体4の内部の図示
しないオシレート機構を介してハンドル7に連結されて
いる。釣糸1の巻取りに際し、ハンドル7が回されると
スプール軸と共にスプール8が前後方向に往復動する。
【0018】ロータ5は、その回転軸芯に関してほぼ対
称な筒状本体9と、その筒状本体9の基端側の外周に設
けられた一対のベールアーム支持腕10,11とを有す
る。一対のベールアーム支持腕10,11はロータ5の
回転軸芯を挟んで略対称な位置に設けられている。筒状
本体9とベールアーム支持腕10,11とは一体に形成
されている。
【0019】ベールアーム支持腕10,11の先端に
は、ベールアームアッセンブリ12が取り付けられる。
ベールアームアッセンブリ12は、ベールアーム13
と、その両端に取り付けられるベールアームレバー14
及びベールアームホルダ15とを有している。ベールア
ームレバー14及びベールアームホルダ15はそれぞれ
図示しない支点ピンを介してロータ5のベールアーム支
持腕10,11に回転自在に連結される。また、ベール
アーム支持腕10,11のいずれかの内部にはベールア
ームレバー14又はベールアームホルダ15を振り分け
付勢するデッドポイントバネが収納されている。支点ピ
ンを中心としたベールアームレバー14及びベールアー
ムホルダ15の回転により、ベールアーム13は図1及
び図2に示す釣糸巻取位置と図示しない釣糸放出位置と
の間を回動し、デッドポイントバネの付勢力によりいず
れかの位置に保持される。ベールアーム13を釣糸巻取
位置に回動させると釣糸1がベールアーム13と係合
し、その状態でロータ5を図1中矢印A方向に回転させ
ると釣糸1がベールアームレバー14上のラインローラ
16に案内されてスプール8に巻き取られる。
【0020】図1乃至図5に示すように、ベールアーム
レバー14の先端はコの字型に屈曲しており、この屈曲
部がラインローラ16を回転可能に支持するブラケット
を形成している。
【0021】ラインローラ16は、その中央で左右の側
壁部16a,16bに分割形成されている。左右の側壁
部16a,16bの各外周面は合体した時に両者間に環
状凹溝を形成するようテーパ面になっている。また、左
右の側壁部16a,16bの分割端面17a,17b
は、両者間に形成される釣糸案内溝部の左右壁を成すよ
うに相対向している。また、左右の側壁部16a,16
bのうち一方の分割端面17bの内周側には雄筒18が
突設され、該雄筒18が他方の側壁部16aの分割端面
17aの内周側の空洞内に入り込んでいる。この雄筒1
8の外周面が釣糸案内溝部の溝底を形成する。
【0022】ラインローラ16の両側壁部16a,16
bは、リール本体4の前部側で交差するように設けられ
た支持軸19a,19bの各々に回転可能に支承されて
いる。すなわち、両支持軸19a,19bは、それらで
支持する両側壁部16a,16bの分割端面17a,1
7bの隙間が図5に示すようにリール前方(竿先側)か
ら後方(竿尻側)に向かうに連れ徐々に狭まり、後端に
おいて分割端面17a,17b同士が接触し隙間が無く
なるように、交差角θで交差している。また、一方の支
持軸19bはベールアームレバー14に螺合するネジ部
材20の先端に設けられ、該支持軸19bに一方の側壁
部16bがベアリング21を介して取り付けられてい
る。他方の支持軸19aは他方の側壁部16aに一体に
形成されている。この他方の支持軸19aはベールアー
ムレバー14にベアリング22を介して保持されてい
る。このように、左右の側壁部16a,16bは交差角
θで交差する支持軸19a,19b上でねじれた状態の
まま回転することとなる。
【0023】また、一方の側壁部16bを支持軸19b
上に支持するベアリング21は側壁部16bを支持した
まま支持軸19b上をスライド可能であり、支持軸19
b上にはこのベアリング21を他方の側壁部16aの方
へと付勢する付勢手段としてコイルバネ23が取り付け
られ、またベアリング21の脱落を防止する止め輪24
が取り付けられている。これにより、ラインローラ16
における両側壁部16a,16bの分割端面17a,1
7b同士は弾力的に係合し、両者間にリール前方(竿先
側)から後方(竿尻側)に向かうに連れ徐々に狭まり、
後端において閉じる隙間よりなる釣糸案内溝部が形成さ
れる。
【0024】次に、この魚釣り用スピニングリールのラ
インローラの作用について述べる。
【0025】図1及び図2に示す釣糸巻取状態にあるベ
ールアーム13を釣糸放出位置に反転させると、図3
(A)、図4(A)及び図5(A)に示すように、釣糸
1がラインローラ16から外れ、スプール8の釣糸巻回
部上から放出可能になる。
【0026】釣糸を放出した後、ベールアーム13を釣
糸巻取位置側へと反転動作させると、釣糸1はラインロ
ーラ16上に引っ掛かる。そして、ハンドル7の操作で
ロータ5が回転すると、図6(B)中破線で示すように
竿先からラインローラ16に至る釣糸1の張力が大きい
場合はもちろんのこと同図中実線で示すように張力が小
さく弛んでいる場合であっても、分割端面17a,17
b間の隙間が図5の如く竿先から竿尻の方に向かって徐
々に狭まっているので、ラインローラ16上において釣
糸1がコイルバネ23の付勢力に抗し左右側壁部16
a,16bを左右に押し退けるようにしてそれらの分割
端面17a,17b間に入り込み、図3(B)、図4
(B)及び図5(B)の如く分割端面17a,17bで
挟まれる。その結果、ラインローラ16からスプール8
に至る釣糸1には大きな張力が掛かることとなり、釣糸
1は図3(B)、図4(B)及び図5(B)に示すよう
な弛みが除去された状態でスプール8の釣糸巻回部の回
りに巻きつけられて行く。従って、図6(A)に示すよ
うなスプール3の後部に釣糸1が厚く巻かれたり、スプ
ール3の全体に亘って釣糸1が緩く巻かれたりするよう
な現象が防止され、同図(B)に示すように釣糸1はス
プール8の回りに均等厚さで且つ適度な固さで巻き取ら
れることとなる。
【0027】実施の形態2 図7を参照して実施の形態2に係る魚釣用スピニングリ
ールのラインローラについて説明する。
【0028】この実施の形態2では付勢手段であるコイ
ルバネ23の位置が実施の形態1の場合と左右で入れ替
わっている。すなわち、側壁部16aと一体になった支
持軸19aの一端に空洞25が形成され、該空洞25内
にコイルバネ23が挿入されている。該側壁部16aは
このコイルバネ23の付勢力により他方の側壁部16b
の方に押し付けられている。
【0029】実施の形態3 図8を参照して実施の形態3に係る魚釣用スピニングリ
ールのラインローラについて説明する。
【0030】この実施の形態3における一方の側壁部1
6bは図4に示した実施の形態1におけると同様にネジ
部材20と一体の支持軸19b上に保持され、付勢手段
であるコイルバネ23で他方の側壁部16aの方に付勢
されているが、実施の形態1と異なり他方の側壁部16
aもネジ部材20と同様な第2のネジ部材26を介しベ
ールアームレバー14上に支持されている。すなわち、
第2のネジ部材26に一体的に支持軸19aが形成さ
れ、該支持軸19a上に他方の側壁部16aがベアリン
グ22を介して保持されている。また、この第2のネジ
部材26はベールアームレバー14上で螺進退可能であ
り、この螺進退の量が加減されることにより上記コイル
バネ23の付勢力の大きさが調整される。従って、釣糸
1の太さ、釣時に釣糸1に掛かるテンションの大きさ等
に応じてラインローラ16からスプール8に至る釣糸1
に生じる張力の大きさを適宜調整することができる。
【0031】実施の形態4 図9を参照して実施の形態4に係る魚釣用スピニングリ
ールのラインローラについて説明する。
【0032】このラインローラ16の各側壁部16a,
16bを支持する支持軸19a,19bは、一本の棒材
をその中間部で屈曲させるようにして形成されている。
この一体化された支持軸19a,19bはベールアーム
レバー14にネジ止めされるネジ部材20と一体的に形
成される。このような各支持軸19a,19b上に各側
壁部16a,16bがベアリング22,21を介して保
持されている。
【0033】支持軸19b上にはその付け根と一方の側
壁部16bとの間にコイルバネ23が装着され、支持軸
19aの先端には止め輪27が固定されていることか
ら、両側壁部16a,16bはそれらの分割端面17
a,17bが竿尻側の箇所で接触した状態で止め輪27
に押し付けられ停止する。
【0034】このラインローラ16はネジ部材20をベ
ールアームレバー14上で回すのみでベールアームレバ
ー14に対して着脱することができるので、着脱の際に
部品が紛失し難く、保守点検も簡易化される。
【0035】実施の形態5 図10を参照して実施の形態5に係る魚釣り用スピニン
グリールのラインローラについて説明する。
【0036】図4に示した実施の形態1における場合と
異なり、一方の側壁部16aと一体の支持軸19aはベ
ールアームレバー14に対し滑り軸受により結合してい
る。また、一方の側壁部16a上の支持軸19aとは反
対側から球部を先端に有する継手片28が突出し、その
球部が他方の側壁部16bを支持する支持軸19bに形
成された空洞29内に入り込んでいる。このため、一方
の側壁部16aは滑り軸受と球継手とで両端を支えられ
つつ円滑に回転する。
【0037】実施の形態6 図11を参照して実施の形態6に係る魚釣り用スピニン
グリールのラインローラについて説明する。
【0038】このラインローラ16の一方の側壁部16
aとこれを支える支持軸19aとの間には球面軸受が形
成され、支持軸19aは他方の支持軸19bにネジで固
定されている。これにより、一方の側壁部16aは他方
の側壁部16bに対して角度θだけ傾斜した状態で係合
可能である。
【0039】また、両側壁部16a,16bの分割端面
17a,17bの間隔が竿先から竿尻に向かうに連れて
狭まるように両者を弾力的に付勢する付勢手段として永
久磁石30が用いられている。すなわち、一方の側壁部
16aが磁性体で作られ、この磁性体を吸引する永久磁
石30がベールアームレバー14に埋設されている。側
壁部16aが永久磁石30に吸引される結果、該側壁部
16aは球面軸受上で傾斜し、他方の側壁部16bとの
間にリール後方に向かうに連れ徐々に狭まる釣糸案内溝
部が形成される。
【0040】実施の形態7 図12を参照して実施の形態7に係る魚釣り用スピニン
グリールのラインローラについて説明する。
【0041】このラインローラ16の一方の側壁部16
aはその支持軸19aと一体化されており、該支持軸1
9aとベールアームレバー14の空洞との間には球面軸
受が形成されている。球体を先端に有した支持軸19a
とベールアームレバー14の空洞との間には必要に応じ
てベアリング22が介装される。
【0042】また、図11に示した実施の形態6におけ
ると同様に、両側壁部16a,16bの分割端面17
a,17bが竿先側から竿尻側に向かうに連れて狭まる
ように両者を弾力的に付勢する付勢手段として永久磁石
30が用いられ、一方の側壁部16aが磁性体で作られ
ている。側壁部16aが永久磁石30に吸引される結
果、該側壁部16aは球面軸受上で傾斜し、他方の側壁
部16bとの間で竿先側から竿尻側に向かって徐々に狭
まる釣糸案内溝部を形成する。
【0043】実施の形態8 図13を参照して実施の形態8に係る魚釣り用スピニン
グリールのラインローラについて説明する。
【0044】図4に示した実施の形態1における場合と
異なり、支持軸19bと側壁部16bとの間に合成樹脂
製のカラー31が介在している。より具体的には、側壁
部16bの内面に嵌め込まれた複数個のベアリング21
の内輪と支持軸19bとの間に円筒状のカラー31が挿
入され、該カラー31は支持軸19b側に固定されてい
る。このカラー31の介在により側壁部16bはベアリ
ング21と共に支持軸19b上を円滑にスライドするの
で、それだけ両側壁部16a,16bの分割端面17
a,17b間で釣糸1を咥え込み易くなる。
【0045】実施の形態9 図14を参照して実施の形態9に係る魚釣り用スピニン
グリールのラインローラについて説明する。
【0046】この実施の形態9のラインローラ16にお
いては、図4に示した実施の形態1における場合と異な
り、一方の側壁部16bに他方の側壁部16aを支える
支持軸19aが一体的に設けられている。そして、他方
の側壁部16aとその支持軸19aとの間に球面軸受が
形成され、他方の側壁部16aが球面軸受の球状面上で
傾斜する結果、一方の側壁部16bとの間に竿先から竿
尻に向かって幅が徐々に狭まる釣糸案内溝部が形成され
る。
【0047】また、両側壁部16a,16bの分割端面
17a,17bの間隔が竿先から竿尻に向かって狭まる
ように両者を弾力的に付勢する付勢手段として板バネ3
2が用いられている。すなわち、板バネ32の一端がベ
ールアームレバー14に固定され、板バネ32の他端が
側壁部16aに接触し該側壁部16aを球面軸受上で傾
斜させている。これにより、両側壁部16a,16b間
に竿先側から竿尻側へ徐々に狭まる釣糸案内溝部が形成
される。
【0048】実施の形態10 図15を参照して実施の形態10に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0049】この実施の形態10のラインローラにおい
ては、図14に示した実施の形態9における場合と同様
に、一方の側壁部16bに他方の側壁部16aを支える
支持軸19aが一体的に設けられている。そして、他方
の側壁部16aとその支持軸19aとの間にコイルバネ
23が挿入され、コイルバネ23の両端が側壁部16a
の分割端面17a側と支持軸19aの端に固定された止
め輪33とに夫々係止されている。このため、他方の側
壁部16aは一方の側壁部16bの方に付勢され、両者
の分割端面17a,17b同士が接触しようとする。
【0050】また、ベールアームレバー14の竿先側に
はスペーサ34が固定され、該スペーサ34の先端が両
側壁部16a,16bの分割端面17a,17b間に局
所的に挿入されている。このため、両側壁部16a,1
6bの分割端面17a,17b間には竿先側から竿尻側
へ徐々に狭まる釣糸案内溝部が形成される。
【0051】実施の形態11 図16を参照して実施の形態11に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0052】図13に示した実施の形態8におけると同
様に、支持軸19bと側壁部16bとの間に合成樹脂製
のカラー31が介在することから、側壁部16bはベア
リング21と共に支持軸19b上を円滑にスライドし、
両側壁部16a,16bの分割端面17a,17b間で
釣糸1を咥え込み易くなっている。
【0053】また、実施の形態8のベールアームレバー
14と一体の支持軸19bに対応する支持軸19bはベ
ールアームレバー14と別体として形成され、交差角調
整軸35を介してベールアームレバー14に取り付けら
れている。交差角調整軸35は支持軸19aに対して支
持軸19a,19b同士の交差角θと同じ角度で交差す
る如く屈曲し、支持軸19bの延長線上に配置されてい
る。このため、交差角調整軸35をベールアームレバー
14上で所望量回転させると両支持軸19a,19bの
交差角θが変化し、両側壁部16a,16bの分割端面
17a,17b間における釣糸案内溝部の狭まり具合が
加減される。これにより、釣糸1の太さ、材質、張力、
スプール径(糸巻き量)等に応じて釣糸に掛ける張力の
大きさを調整することができる。
【0054】交差角調整軸35と支持軸19aとの境界
部には、位置決め手段としての凹凸部が係合可能に設け
られている。図示例では、凸部36が交差角調整軸35
側にバネ片37を介して設けられ、該凸部36が交差角
調整軸35の回転に伴い描く軌跡に沿ってベールアーム
レバー14上に複数個の凹部38が形成されている。凸
部36を所望の凹部38に嵌め込むことにより、交差角
調整軸35を当該位置に固定し、支持軸19a,19b
の交差角θを当該所望値に固定することができる。
【0055】実施の形態12 図17を参照して実施の形態12に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0056】図15に示した実施の形態10の一方の側
壁部16aを支える支持軸19aが省略され、該側壁部
16aとベールアームレバー14との間に介装された付
勢手段としてのコイルバネ23により該側壁部16aは
他方の側壁部16bの方に付勢されている。
【0057】また、実施の形態10におけると同様に、
ベールアームレバー14の竿先側に固定されたスペーサ
34の先端が両側壁部16a,16bの分割端面17
a,17b間に挿入される。このため、両側壁部16
a,16bはその回転軸芯が所望の交差角θで交差する
ように係合することとなり、分割端面17a,17b間
に竿先側から竿尻側へ徐々に狭まる釣糸案内溝部が形成
される。
【0058】実施の形態13 図18を参照して実施の形態13に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0059】図7に示した実施の形態2の場合と異な
り、一方の側壁部16aと一体になった支持軸19aと
ベールアームレバー14の空洞との間からベアリング2
2が省略され、支持軸19aは空洞内にスライド可能で
あるが回転不能に挿入されている。このため、両側壁部
16a,16bに挟まれる釣糸1により大きな張力が生
じることになる。
【0060】実施の形態14 図19を参照して実施の形態14に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0061】図1乃至図18に示した実施の形態1乃至
13におけると異なり、ベールアームレバー14の糸滑
り部14aがベールアームレバー14の本体とは別体と
して形成され、連結ボルト39によりベールアームレバ
ー14の本体に固定されている。
【0062】糸滑り部14aには、ラインローラ16の
二つの支持軸19a,19bが所定の交差角θを成すよ
うに屈曲した状態で一体的に設けられ、該支持軸19
a,19bの中心に連結ボルト39が螺合するネジ孔4
0が形成されている。連結ボルト39がベールアームレ
バー14の本体側から通され、該ネジ孔40に螺合する
ことにより、糸滑り部14aが支持軸19a,19bを
介しベールアームレバー14の本体に連結され固定され
る。
【0063】ラインローラ16の二つの側壁部16a,
16bは各支持軸19a,19bにベアリング22,2
1を介して支持されている。糸滑り部14aと一方の側
壁部16aのベアリング22との間に挿入された付勢手
段としてのコイルバネ23により、一方の側壁部16a
は他方の側壁部16bの方に付勢され、他方の側壁部1
6bはベールアームレバー14の本体の方に押し付けら
れている。
【0064】他方の側壁部16bとベールアームレバー
14の本体との間には該側壁部16bの外周面とベール
アームレバー14の本体との間の隙間を無くし釣糸1の
巻き込みを防止するためのカラー41が設けられてい
る。
【0065】実施の形態15 図20を参照して実施の形態15に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0066】図19に示した実施の形態14における一
方の側壁部16aからベアリング22が省かれ、該側壁
部16aが支持軸19a上にスライド可能であるが回転
不能に取り付けられている。このため、両側壁部16
a,16bの分割端面17a,17b間に挟まれる釣糸
1にはより大きな張力が生じることになる。
【0067】実施の形態16 図21を参照して実施の形態16に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0068】この実施の形態16では図19に示した実
施の形態14におけるカラー41にボスが形成され、該
ボスが他方の側壁部16bの支持軸19bを兼ねてい
る。
【0069】実施の形態17 図22を参照して実施の形態17に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0070】このラインローラ16の分割端面17a,
17bは同図(A)に示すように分割端面17a,17
b同士が竿尻側において面接触するように形成されてお
り、このため同図(B)のように釣糸1を挟持し易く、
釣糸1に張力を加え易くなっている。
【0071】実施の形態18 図23を参照して実施の形態18に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0072】このラインローラの分割端面も図22に示
した実施の形態17におけると同様に同図(A)に示す
ように分割端面17a,17b同士が竿尻側において面
接触するように形成されているが、一方の側壁部16a
の外周の分割端面17a側に向かって落ち込むテーパ面
42が他方の側壁部16bにおけるテーパ面43よりも
斜度がより大きくなっている。このため同図(B)のよ
うに釣糸1を挟持する面が小さくなるが、釣糸1を釣糸
案内溝部内に導き易くなっている。
【0073】実施の形態19 図24を参照して実施の形態19に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0074】このラインローラ16の分割端面17a,
17bは同図(A)に示すように竿尻側においてV字形
の隙間を生成するように形成されており、このため同図
(B)のように釣糸1は分割端面17a,17b間に形
成される釣糸案内溝部の最深部で挟持される。
【0075】実施の形態20 図25を参照して実施の形態20に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0076】同図(A)に示すように、図22に示した
実施の形態17の両側壁部16a,16bと同様な側壁
部16a,16bにおいて、側壁部16a,16bの外
周のテーパ面42,43と分割端面17a,17bとの
境界部に他の傾斜角度を持ったテーパ面44,45が形
成されている。このため同図(B)のように釣糸1は分
割端面17a,17b間に入り込み易くなる。
【0077】実施の形態21 図26を参照して実施の形態21に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0078】図24に示した実施の形態19におけるラ
インローラ16と異なり、このラインローラ16の分割
端面は同図(A)に示すように竿尻側において逆V字形
の隙間を生成するように形成されており、このため同図
(B)のように釣糸1は釣糸案内溝部の横断面積の大き
い最深部で挟持され、より大きな張力を発生する。
【0079】実施の形態22 図27を参照して実施の形態22に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0080】図22に示した実施の形態17におけるラ
インローラ16と異なり、このラインローラ16の分割
端面17a,17bは分割端面17a,17b同士が竿
尻側において面接触するように形成されているが、この
接触面が竿の前後方向に対し若干傾斜するように形成さ
れている。
【0081】実施の形態23 図28を参照して実施の形態23に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0082】同図(A)に示すように、このラインロー
ラ16の他方の側壁部16bにおける分割端面17bに
接した雄筒18の表面には溝46が形成されている。該
溝46は局所的又は環状に形成されている。同図(B)
に示すように釣糸1は両側壁部16a,16bの分割端
面17a,17b間に挟まれると同時に溝46内に入り
込む。
【0083】実施の形態24 図29を参照して実施の形態24に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0084】このラインローラ16における他方の側壁
部16bに設けられた雄筒18には、一方の側壁部16
aの内周面との間に一定間隔の隙間を形成するように、
テーパ面47が形成されている。
【0085】実施の形態25 図30を参照して実施の形態25に係る魚釣り用スピニ
ングリールのラインローラについて説明する。
【0086】このラインローラ16における両側壁部1
6a,16bの外周のテーパ面42,43から分割端面
17a,17bに至る個所はアール面すなわち湾曲面4
8,49とされている。このため、釣糸1は湾曲面4
8,49に沿って分割端面17a,17b間の釣糸案内
溝部内に円滑に入り込む。
【0087】実施の形態26 図31及び図32を参照して実施の形態26に係る魚釣
り用スピニングリールのラインローラについて説明す
る。
【0088】このラインローラ16は実施の形態1にお
けるラインローラと略同様な構成を有するが、両側壁部
16a,16bの一方の分割端面17aが、竿先(図示
せず)からスプール8に入って来る釣糸1と略平行にな
るように形成されている点で相違する。これにより、竿
先から竿上の図示しない釣糸ガイドを経て竿尻の方に向
かう釣糸1は、この分割端面17aに接触しながらスプ
ール8(図1及び図2参照)へと案内され、その釣糸巻
回部に巻き付けられることとなり、従って糸縒れがさら
に低減する。もちろん、他方の分割端面17bを釣糸1
と平行に配置するようにしてもよい。
【0089】また、図32に示すように、ラインローラ
16の両側壁部16a,16b間には、両側壁部16
a,16bを同期回転させるための共回り手段が設けら
れている。この共回り手段は、雄筒18の端縁から片方
の側壁部16aの方に突出するピン状の突起50と、片
方の側壁部16aの内周側に形成された該50突起が挿
入される係合孔51とで構成される。もちろん、突起5
0と係合孔51を設ける箇所は雄筒18と一方の側壁部
16aとの間で入れ替えることもできる。この突起50
と係合孔51との係合により、一方の側壁部16aが釣
糸1との接触で回転すると、他方の側壁部16bは一方
の側壁部16aと回転差を生じることなく連れ回りする
こととなり、従って釣糸1に糸縒れが生じない。
【0090】また、図31及び図32に示すように、ベ
ールアームレバー14の先端のコ字型屈曲部には、ライ
ンローラ16の各側壁部16a,16bの回りを外部に
導通させる水抜き孔52が形成されている。水抜き孔5
2はロータ5(図1及び図2参照)の回転による遠心力
で水がベールアームレバー14外に出やすくなる位置及
び向きに設けるのが望ましい。ラインローラ16内に侵
入した水はこの水抜き孔52から外に排出されるので、
塩の結晶によるラインローラ16の回転不良や錆の発生
が防止される。
【0091】実施の形態27 図33及び図34を参照して実施の形態27に係る魚釣
り用スピニングリールのラインローラについて説明す
る。
【0092】図19に示した実施の形態14におけると
同様に、ベールアームレバー14の糸滑り14aがベー
ルアームレバー14の本体とは別体として形成され、連
結ボルト39によりベールアームレバー14の本体に固
定されている。
【0093】糸滑り14aには、ラインローラ16の二
つの支持軸19a,19bが所定の交差角θを成すよう
に屈曲した状態で一体的に設けられ、該支持軸19a,
19bの中心に連結ボルト39が螺合するネジ孔40が
形成されている。連結ボルト39がベールアームレバー
14の本体側から通され、該ネジ孔40に螺合すること
により、糸滑り14aが支持軸19a,19bを介しベ
ールアームレバー14の本体に連結され固定される。
【0094】ラインローラ16の二つの側壁部16a,
16bは各支持軸19a,19bに夫々オイルレスメタ
ル22とボールベアリング21を介して支持されてい
る。糸滑り14aと一方の側壁部16a側のオイルレス
メタル22との間に挿入された付勢手段としてのコイル
バネ23により、一方の側壁部16aは他方の側壁部1
6bの方に付勢され、他方の側壁部16bはベールアー
ムレバー14の本体の方に押し付けられている。
【0095】他方の側壁部16bとベールアームレバー
14の本体との間には該側壁部16bの外周面とベール
アームレバー14の本体との間の隙間を無くし釣糸1の
巻き込みを防止するためのカラー41が設けられてい
る。
【0096】図34に示すように、ラインローラ16の
両側壁部16a,16b間には、両側壁部16a,16
bを同期回転させるための共回り手段が設けられてい
る。この共回り手段は、雄筒18の端縁から一方の側壁
部16aの方に突出する凸状の突起50と、一方の側壁
部16aの内周側に形成された凹状の切欠53とで構成
される。突起50と切欠53を設ける箇所は雄筒18と
一方の側壁部16aとの間で入れ替えることもできる。
この突起50と切欠53との係合により、一方の側壁部
16aが釣糸1との接触で回転すると、他方の側壁部1
6bは一方の側壁部16aと回転差を生じることなく連
れ回りすることとなり、釣糸1に糸縒れを生じ難くな
る。
【0097】また、図33に示すように、両側壁部16
a,16bのうち一方の分割端面17aが、竿先(図示
せず)からスプール8に入って来る釣糸1と略平行にな
るように形成されている。これにより、竿先から竿上の
図示しない釣糸ガイドを経て竿尻の方に向かう釣糸1
は、この分割端面17aに接触しながら両分割端面17
a,17bの接触部へと導かれ、スプール8(図1及び
図2参照)の釣糸巻回部に巻き付けられることとなり、
糸縒れがさらに低減する。
【0098】また、図33及び図34に示すように、ベ
ールアームレバー14の先端の糸滑り14aとカラー4
1には、ラインローラ16の各側壁部16a,16bの
回りを外部に導通させる水抜き孔52が形成されてい
る。水抜き孔52は望ましくはロータ5(図1及び図2
参照)の回転による遠心力で水がベールアームレバー1
4外に出やすくなる位置及び向きに設けられる。
【0099】実施の形態28 図35及び図36を参照して実施の形態28に係る魚釣
り用スピニングリールのラインローラについて説明す
る。
【0100】実施の形態27におけると異なり、ベール
アームレバー14の糸滑り14aには複数個のベールア
ーム挿入孔54が形成され、一つのベールアーム挿入孔
54内にベールアーム13を着脱自在に固定するための
固定ネジ55が設けられている。
【0101】ベールアーム挿入孔54は、図36に示す
ように、支持軸19aの軸芯を中心に放射状に穿設さ
れ、各々は糸滑り14aの周面と端面とに夫々開口して
いる。
【0102】固定ネジ55のネジ部55aは一方の支持
軸19aの軸芯上に螺合するようになっている。固定ネ
ジ55の頭部55bはベールアーム挿入孔54における
糸滑り14aの端面上の開口を閉じるようになってお
り、該頭部55bの内側にはベールアーム13の一端に
形成された抜け止め溝56に嵌まり込む抜け止め突起5
7が環状に形成されている。該環状突起57に対応して
糸滑り14aの端面には環状溝58が形成されている。
固定ネジ55が糸滑り14aに螺合すると、その抜け止
め突起57が環状溝58に嵌まり込むと同時にベールア
ーム13の抜け止め溝56に嵌まり込み、ベールアーム
13を糸滑り14aのベールアーム挿入孔54内に保持
する。
【0103】このラインローラ16によれば、連結ボル
ト39を緩めて糸滑り14aをその回りに回すことで両
側壁部16a,16bの分割端面17a,17b同士の
接触位置を変更することができる。また、この接触位置
の変更に伴い、ベールアーム13を糸滑り14aに対し
て付け替える必要があるが、その付け替えに際しては固
定ネジ55を緩めて抜け止め突起57をベールアーム1
3の抜け止め溝56から離脱させ、ベールアーム13を
当該ベールアーム挿入孔54から引き抜いて他のベール
アーム挿入孔54内に挿入し、再び固定ネジ55を締付
けるようにする。これにより、釣糸1の径、巻取テンシ
ョン、スプール糸巻径等に応じて分割端面17a,17
b同士の接触位置を適宜変更し、釣糸1を適度な力で引
張りつつスプール8(図1及び図2参照)に均一厚さで
巻き付けることができる。
【0104】その他、実施の形態27と同様に、共回り
手段として、雄筒18の端縁から一方の側壁部16aの
方に突出するピン状の突起50と、一方の側壁部16a
の内周側に形成された凹状の切欠53とが設けられてい
る。また、図35に示すように、他方の側壁部16bの
分割端面17bが、竿先(図示せず)からスプール8
(図1及び図2参照)に入って来る釣糸1と略平行にな
るように形成されている。これにより、竿先から竿上の
図示しない釣糸ガイドを経て竿尻の方に向かう釣糸1
は、この分割端面17bに接触しながら両分割端面17
a,17bの接触部へと導かれ、スプール8の釣糸巻回
部に巻き付けられることとなり、糸縒れがさらに低減す
る。また、ベールアームレバー14の先端の糸滑り14
aとカラー41には、ラインローラ16の各側壁部16
a,16bの回りを外部に導通させる水抜き孔52が形
成されている。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、ラインローラを糸案内
溝部上で左右の側壁部に分割形成し、両側壁部をリール
本体の前部側で交差するように設けた支持軸に回転可能
に支承し、両側壁部の分割端面間が竿先から竿尻に向か
って徐々に狭まるように両側壁部を係合させると共に付
勢手段で弾性付勢したことにより、竿先からラインロー
ラに至る釣糸の張力がごく小さくても釣糸を分割端面間
に確実に挟み込むことができる。従って、釣糸を適度な
力で引張りつつスプールに均一厚さで巻き付け、バック
ラッシュの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る魚釣用スピニング
リールの部分切欠側面図であり、ベールアームが釣糸巻
取位置にある状態を示す。
【図2】図1に示す魚釣用スピニングリールの部分切欠
正面図である。
【図3】ラインローラの縦断面図であり、(A)は糸を
除去した状態で示し、(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図4】ラインローラを、その回転軸を含んだ平面で切
って示す横断面図であり、(A)は糸を除去した状態で
示し、(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図5】ラインローラの平面図であり、(A)は糸を除
去した状態で示し、(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図6】ラインローラが釣糸をスプールに巻き付ける状
態を示す模式図であり、(A)は従来のラインローラに
よる巻取り状態を示し、(B)は本発明に係るラインロ
ーラによる巻取り状態を示す。
【図7】実施の形態2に係るラインローラを示す横断面
図である。
【図8】実施の形態3に係るラインローラを示す横断面
図である。
【図9】実施の形態4に係るラインローラを示す横断面
図である。
【図10】実施の形態5に係るラインローラを示す横断
面図である。
【図11】実施の形態6に係るラインローラを示す横断
面図である。
【図12】実施の形態7に係るラインローラを示す横断
面図である。
【図13】実施の形態8に係るラインローラを示す横断
面図である。
【図14】実施の形態9に係るラインローラを示す横断
面図である。
【図15】実施の形態10に係るラインローラを示す横
断面図である。
【図16】実施の形態11に係るラインローラを示す横
断面図である。
【図17】実施の形態12に係るラインローラを示す横
断面図である。
【図18】実施の形態13に係るラインローラを示す横
断面図である。
【図19】実施の形態14に係るラインローラを示す横
断面図である。
【図20】実施の形態15に係るラインローラを示す横
断面図である。
【図21】実施の形態16に係るラインローラを示す横
断面図である。
【図22】実施の形態17に係るラインローラの狭まっ
た分割端面を示す横断面図であり、(A)は糸を除去し
た状態で示し、(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図23】実施の形態18に係るラインローラを示す横
断面図であり、(A)は糸を除去した状態で示し、
(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図24】実施の形態19に係るラインローラを示す横
断面図であり、(A)は糸を除去した状態で示し、
(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図25】実施の形態20に係るラインローラを示す横
断面図であり、(A)は糸を除去した状態で示し、
(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図26】実施の形態21に係るラインローラを示す横
断面図であり、(A)は糸を除去した状態で示し、
(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図27】実施の形態22に係るラインローラを示す横
断面図であり、(A)は糸を除去した状態で示し、
(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図28】実施の形態23に係るラインローラを示す横
断面図であり、(A)は糸を除去した状態で示し、
(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図29】実施の形態24に係るラインローラを示す横
断面図であり、(A)は糸を除去した状態で示し、
(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図30】実施の形態25に係るラインローラを示す横
断面図であり、(A)は糸を除去した状態で示し、
(B)は糸を掛けた状態で示す。
【図31】実施の形態26に係るラインローラを示す平
面図である。
【図32】図31に示す箇所の水平断面図である。
【図33】実施の形態27に係るラインローラを示す平
面図である。
【図34】図33に示す箇所の水平断面図である。
【図35】実施の形態28に係るラインローラを示す水
平断面図である。
【図36】図35中XXXVI−XXXVI線矢視断面
図である。
【符号の説明】
1…釣糸 4…リール本体 8…スプール 16…ラインローラ 16a,16b…両側壁部 17a,17b…分割端面 19a,19b…支持軸 23,30,32…付勢手段 31…カラー 48,49…アール面 θ…支持軸の交差角

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体の前部に配置したスプールの
    釣糸巻回部にリール本体の前方に繰り出された釣糸をラ
    インローラで案内しながら巻き取るようにし、上記ライ
    ンローラから釣糸を外すことによってスプールの釣糸巻
    回部に巻き取られた釣糸を繰り出すようにした魚釣用ス
    ピニングリールにおいて、上記ラインローラを釣糸案内
    溝部で左側壁部と右側壁部とに分割形成し、該両側壁部
    をリール本体の前部側で交差するように設けた支持軸の
    各々に回転可能に支承し、該両側壁部をその分割端面が
    重なり合うように係合させると共に該分割端面が狭まる
    ように付勢手段により弾性的に付勢したことを特徴とす
    る魚釣用スピニングリール。
  2. 【請求項2】 上記付勢手段による付勢力を調整可能に
    したことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニン
    グリール。
  3. 【請求項3】 上記支持軸を中間部で屈曲させたことを
    特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  4. 【請求項4】 上記支持軸と上記両側壁部の少なくとも
    一方との間に合成樹脂製のカラーを介在させたことを特
    徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
  5. 【請求項5】 上記両側壁部の少なくとも一方の支承部
    を球状面にしたことを特徴とする請求項1に記載の魚釣
    用スピニングリール。
  6. 【請求項6】 上記支持軸のリール本体の前部側での交
    差角を調整可能にしたことを特徴とする請求項1に記載
    の魚釣用スピニングリール。
  7. 【請求項7】 上記両側壁部における分割端面の少なく
    とも一方にアール面を与えたことを特徴とする請求項1
    に記載の魚釣用スピニングリール。
  8. 【請求項8】 上記両側壁部の一方の分割端面を竿先か
    らスプールに入って来る釣糸と略平行にしたことを特徴
    とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。
JP11020062A 1998-08-27 1999-01-28 魚釣用スピニングリ―ル Pending JP2000135039A (ja)

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